JP2008160490A - 電力線通信用acアダプタ及び情報端末 - Google Patents

電力線通信用acアダプタ及び情報端末 Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模が小さく消費電力が小さい電力線通信用ACアダプタを提供する。
【解決手段】AC商用電源電圧から所定値のDC電源電圧を生成するDC電源電圧生成回路13と、前記DC電源電圧を情報端末に供給するため及び電力線通信信号を伝送するための電源コード15と、電力線通信の送信時に電力線通信信号を電力線に重畳し、受信時に電力線に重畳された電力線通信信号を抽出する電力線カプラ16と、送信時に電力線通信信号を第1のレベルに変換してから電力線カプラ16に供給し、受信時に電力線カプラ16から抽出した電力線通信信号を第2のレベルに変換するレベル変換回路16と、送信時に電源コード15に重畳された電力線通信信号を抽出し、レベル変換回路17に出力し、受信時にレベル変換回路17から出力された電力線通信信号を電源コード15に重畳する電源コードカプラ19とを備える電力線通信用ACアダプタ。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力線通信を行う情報端末及びその電源装置として用いられる電力線通信用ACアダプタに関する。
近年、一般家庭においてもパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)が普及し、さらにADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)やFTTH(Fiber To The Home)などのブロードバンドネットワークの導入が進んでいる。このため、パソコンをブロードバンドネットワークに接続するために、家庭内でLAN(Local Area Network)が構築される。LANは、有線LANと無線LANに大別される。
有線LANとしては、イーサネット(登録商標)が一般的で、専用ケーブルが使われる。しかし、一般家庭では、新改築時などに専用ケーブルが引けるようなスペースを設ける場合を除き、専用ケーブルを設置するには手間がかかる。
一方、無線LANは、LANを無線通信で実現するため専用ケーブルが不要であり、また、電波の届く範囲であればパソコンをどこに置いても良いなどのメリットがあるため、特に可搬性の高いノートパソコン向けに適している。しかし、使用される電波の周波数が高く、直線性が高いため、家の中であっても電波が届きにくい場合が多々ある。例えば、コンクリート壁を挟んだ通信や、1階と2階の間での通信は比較的不得手である。
そこで、PLC(Power Line Communication、電力線搬送通信あるいは電力線通信)が注目されてきている。これは、電力線つまり家庭内に張り巡らされているAC100Vあるいは200Vの電灯線(電圧値は日本の場合である)をLANケーブルとして使用するものである。PLCでは、LANの接続点をACコンセントとすることができるので、ACコンセントがある場所であればどこでもノートパソコンなどの情報端末をLAN接続することができるという利点がある。
ノートパソコンなどの情報端末は、その可搬性を有効利用するために、電源として、ノートパソコンなどの情報端末に内蔵あるいは取り付けられるようになっている充電池を使用するようになっているが、家庭内では使用時間の制限を受けないAC電源を使用する方が一般的である。そして、AC電源を使用する場合、ノートパソコンなどの情報端末の電源装置として、電灯線から供給されるAC商用電源電圧を所定値のDC電源電圧に変換して出力するACアダプタが用いられる。一方、PLCを有線LANとして用いる場合、ACコンセントからPLCデータを受けたり、逆に送ったりするためのPLCアダプタが必要になる。PLCアダプタとACアダプタとを個別にケーシングした場合、2つのACコンセントが必要になるだけでなく、ACアダプタ、PLCアダプタ2つのケースがノートパソコンなどの情報端末の外側に置かれることになる。そして、ノートパソコンなどの情報端末、ACコンセントとそれぞれのアダプタとを接続するケーブルも必要になる。この状態では、他の場所に移動したりするとき、情報端末本体、上記2つのケース、及びケーブル類を運ぶことは面倒である。
そこで、PLCアダプタとACアダプタを一体化したものが種々提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1で提案されている電力搬送用モデムは、PLCデータをUSB(Universal Serial Bus)データに変換してUSBコネクタに供給し、またUSBコネクタから供給されるUSBデータをPLCデータに変換するPLCモデムをACアダプタに内蔵させたものであり、ACアダプタによってAC商用電源電圧から変換される所定値のDC電源電圧をUSBコネクタに供給している。このような構成によると、電力搬送用モデム(PLCモデム内蔵ACアダプタ)と情報端末との接続が、USBケーブル一本だけで足りる。USBはDC電源電圧を送る機能があり、USBケーブル1本だけで、USBデータの受け渡しとDC電源電圧の供給が行えるが、そのUSBの規格により、情報端末に供給される電源電力は上限2.5Wの制限を受ける。このため、特許文献1で提案されている電力搬送用モデムと対となって使用される情報端末は、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報端末に限られる。一方、特許文献2で提案されているACアダプタは、PLCデータを独自方式のデータに変換した後、ACアダプタから出力されるDC電源電圧を情報端末に供給する電源コードにそのデータを重畳している。このため、特許文献2で提案されているACアダプタ及び電源コードは、外見上、従来のACアダプタ及び電源コードと同じであるというメリットがある。
以下、この特許文献2で提案されているACアダプタについて詳細に説明する。特許文献2で提案されているACアダプタの概略構成を図8に示す。図8に示すACアダプタは、電力線のACコンセント(不図示)から、ACプラグおよびACコード81を通してAC商用電源電圧を得る。また、PLCデータのやり取りもこのACコンセントを介して行われる。
そして、AC商用電源電圧をフィルタ82に通すことでAC商用電源電圧からPLC信号を除去し、DC電源生成回路83において、PLC信号が除去されたAC電源電圧を所定値のDC電源電圧に変換する。このDC電源電圧が、電源コード84を通して情報端末(不図示)に供給される。
一方、PLCの受信信号は、電力線のACコンセント(不図示)からACプラグおよびACコード81を通り、電力線カプラ85を介して、PLCモデム86に送られ、逆にPLCの送信信号はPLCモデム86から電力線カプラ85を介して、さらにACプラグおよびACコード81を通って電力線のACコンセント(不図示)に送られる。電力線に重畳されるPLC信号は変調されているので、PLCモデム86はそのPLC信号の変復調を行う。受信時は、PLCモデム86において復調された信号が、通信信号処理部87において、新たにACアダプタ出力のDC電源電圧に重畳するために再変調され電源コード通信信号となる。そして、その電源コード通信信号が、電源コードカプラ88を介して、ACアダプタ出力のDC電源電圧に重畳され、電源コード84を通して情報端末に送られる。一方、送信時は、DC電源電圧に重畳されている電源コード通信信号が、電源コードカプラ88を介して、通信信号処理部87に送られ復調されたのち、PLCモデム86でPLC信号に再変調されて、電力線カプラ85を介し、ACプラグおよびACコード81を通じて電力線に重畳される。なお、DC電源生成回路83は、DC電源電圧をPLCモデム86と通信信号処理部87にも供給する。そして、ACプラグおよびACコード81の大部分及び電源コード84以外は、ケース80内に収められている。
高速データ通信に対応したPLCの通信方式としては、2MHzから30MHzの周波数帯を、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex、直交周波数分割多重)方式などで変復調する方法が取られている。この場合、伝送レートとして最大で200Mbps程度を実現している。電力線ケーブルは元々高周波信号の伝送を想定しておらず、上記周波数帯のPLC信号が電力線ケーブルに流れると、PLC信号が電波となってケーブル外部に漏れやすくなっている。このため、法規制により、PLC通信における使用周波数帯域、出力電力、漏洩電界強度などを規定して、電子機器に対する影響を小さくするよう求めている。
一方、電源コード84のDC電源電圧にデータを重畳させるための変調方式に関しては、上記のような法規制の対象外であるため、独自方式を選ぶことができる。つまり、電源コード84としてシールド線、より好ましくは同軸ケーブルを用いることで、電源コード84からの漏洩電波を少なくできるので、より広帯域を用いた変調方式を選択することが可能である。
特開2003―298477号公報 (第2―3頁、第1図) 特開2006―148593号公報 (第5―6頁、第2図) 特開2004−48236号公報
PLCモデム86は、上述したOFDM方式などの変復調処理を行うため、比較的大きな電力を消費する。一方、通信信号処理部87についても、200Mbps程度の伝送レートとなれば、回路構成が複雑になってくるため、回路規模が大きくなり、消費電力も増加する。
通信信号処理部87と情報端末との間のデータ伝送において、例えば、マンチェスタ符号化のようなデジタルのベースバンド伝送方式を採用する場合、基本クロックが400MHzとなるので超高速ロジック回路を使用する必要があるため、通信信号処理部87の消費電力が増加する。また、パルス波形をできるだけ歪ませないようにするためには、数GHzの帯域が必要になる。しかしながら、電源コード84を情報端末に接続させるために通常用いられているDCプラグ、DCジャックも電力線ケーブルと同様に高周波対策が施されていないため、DCプラグとDCジャックの接触点、それらとコードとの接続点などで大きな電力損失や反射が起きるため、これらを防止するためにも高価な高周波専用コネクタを使用せざるを得ない。
あるいは、通信信号処理部87と情報端末との間のデータ伝送において、アナログ伝送方式を採用する場合、200Mbps程度の伝送レートを実現しようとすると、結局通信信号処理部87での変復調処理に複雑なOFDM変調を利用せざるを得ず、通信信号処理部87の消費電力が増加する。
PLCは半二重通信方式を採用しており、2つ以上の端末が同時に電力線にデータ送信を行わないように、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)などのデータ衝突回避処理が行われる。CSMAは、送信をしたい端末が伝送路の状態を監視し、もし既にデータが流れていれば、送信を行わず、データが流れていなければ送信を行い、そして、同時に送信を行った場合は、送信を中止し、しばらくたってデータの再送を行う方法である。図8のACアダプタでは、電源コード84についても、データ衝突回避の監視を行わなければならない。つまり、PLCモデム86に加え、通信信号処理部87でもCSMAなどの処理を行う必要がある。このため、通信信号処理部87にも、衝突回避処理用のロジック回路、データを一時的に保持するためのバッファメモリが必要になるため、通信信号処理部87の回路規模、消費電力は大きくなる。そして、データ衝突の箇所が増えることで、データ衝突および再送の機会も増えるため、実際のデータ送受信レートが下がってしまうという弊害もある。また、情報端末がPLC動作を休止する場合、情報端末が図8のACアダプタに休止情報を送ったとしても、情報端末の再開情報を得るために、消費電力の大きい通信信号処理部87を常に動作させなければならない。もちろん、通信信号処理部87が全二重通信を行って、データの衝突が起こらないようにすることもできるが、そのため、さらに使用周波数帯域が増えたり、より高速なデータ伝送が必要になったりして、さらなる回路規模の増加をもたらすことになる。
また、図8のACアダプタを使用する場合、電源コード通信信号の変復調のため、通信信号処理部87と同様の通信信号処理部が情報端末側に必要となるので、特許文献2がうたっている情報端末側での消費電力の削減効果は小さい。そして、図8のACアダプタとそれと対となって使用される情報端末からなるPLCシステムは、この2つの通信信号処理部の分だけ一般的なPLCシステムに比べて構成部品が増加するので、コスト上昇の要因になる。また、図8のACアダプタとそれと対となって使用される情報端末からなるPLCシステムは、この2つの通信信号処理部の分だけ一般的なPLCシステムに比べて消費電力が増加するので、近年の電力線を利用している機器における省電力化にも反する。また、PLCモデム86は高温になるので、これをACアダプタ内に置くために、例えば放熱板を使用したり、基板とケース80の間隔を広くするためにケース80を大きくする等の熱対策が必要となり、コストがかかってしまうという問題もある。
本発明は、上記の状況に鑑み、回路規模が小さく消費電力が小さい電力線通信用ACアダプタ及びそれを電源装置として用い電力線通信を行う情報端末を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る電力線通信用ACアダプタは、情報端末の電源装置として用いられる電力線通信用ACアダプタであって、電力線から供給されるAC商用電源電圧から所定値のDC電源電圧を生成するDC電源電圧生成手段と、前記DC電源電圧生成手段によって生成されたDC電源電圧を前記情報端末に供給するため及び電力線通信信号を伝送するための電源コードと、電力線通信の送信時に電力線通信信号を前記電力線に重畳し、受信時に前記電力線に重畳された電力線通信信号を抽出する第1のカプラと、送信時に電力線通信信号を第1のレベルに変換してから前記第1のカプラに供給し、受信時に前記第1のカプラから抽出した電力線通信信号を第2のレベルに変換するレベル変換手段と、送信時に前記電源コードに重畳された電力線通信信号を抽出し、前記レベル変換手段に出力し、受信時に前記レベル変換手段から出力された電力線通信信号を前記電源コードに重畳する第2のカプラとを備える構成としている。このような構成によると、レベル変換手段は、従来は情報端末側に設けられていた機能の一部を切り離して電力線通信用ACアダプタ側に振り分けているとも考えられるので、電力線通信用ACアダプタはPLCに必要な最小限の機能のみを有しており、回路規模が小さく消費電力が小さい。また、上記構成の電力線通信用ACアダプタとそれに対応した情報端末とは電力線通信用ACアダプタの電源コードのみでつながれているので、従来と同様の情報端末の可搬性を有する。
また、上記構成の電力線通信用ACアダプタにおいて、前記第2のレベルを前記第1のレベルよりも小さくするとよい。これにより、電源コードからの漏れ成分を小さくできるので、情報端末がPLCを行っているときに、情報端末自身や他の機器にPLC信号を雑音として撒き散らすことを抑えることができる。
また、上記各構成の電力線通信用ACアダプタにおいて、前記情報端末から前記電源コードを介して、送信、受信モード信号を得て、その得た送信、受信モード信号に応じて前記レベル変換手段の送信、受信モードを変更する制御手段を備える構成(以下、第1の構成という)にしてもよい。これにより、各モードにおけるレベル変換手段の不要な回路を休止することなどが可能となり、さらに消費電力を小さくすることができる。
また、上記第1の構成の電力線通信用ACアダプタにおいて、前記レベル変換手段は、受信時に前記第1のカプラから抽出した電力線通信信号を第2のレベルに変換するための可変利得増幅手段を有し、前記制御手段は、前記情報端末から前記電源コードを介して、利得制御信号を得て、その得た利得制御信号に応じて前記可変利得増幅手段の利得を制御する構成(以下、第2の構成という)にしてもよい。これにより、電力線からのPLC信号のレベルにかかわらず、電源コードに流れるPLC信号のレベルを一定にすることができる。
また、上記第1又は第2の構成の電力線通信用ACアダプタにおいて、制御手段が前記情報端末から前記電源コードを介して得る信号を搬送するための搬送波の周波数を、電力線通信で使用される帯域外の周波数とする構成(以下、第3の構成という)にしてもよい。これにより、PLC信号と、制御手段が情報端末から電源コードを介して得る信号との混信を防止することができる。
また、上記第3の構成の電力線通信用ACアダプタにおいて、前記レベル変換手段は、前記搬送波によって搬送される信号を除去するフィルタを有する構成(以下、第4の構成という)にしてもよい。これにより、制御手段が情報端末から電源コードを介して得る信号が、第1のカプラを通して電力線に流出することを防止できる。
また、上記第3の構成の電力線通信用ACアダプタにおいて、前記制御手段は、前記電力線に含まれる情報であって電力線通信信号とは別の情報を得て、その得た情報を前記搬送波の周波数とは別の搬送周波数を用いて前記制御手段から前記電源コードを介して前記情報端末に伝送する構成(以下、第5の構成という)にしてもよい。これにより、制御手段が情報端末から電源コードを介して得る信号と、電力線に含まれる情報であって電力線通信信号とは別の情報との混信を防止することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る情報端末は、上記第1の構成の電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末であって、電力線通信の送信時に送信用データを電力線通信信号にデジタル変調し、受信時に電力線通信信号をデジタル復調して受信データを得る電力線通信変復調手段と、送信時に前記電力線通信変復調手段から出力されたデジタル電力線通信信号を所定のレベルのアナログ電力線通信信号に変換し、受信時にアナログ電力線通信信号を所定のレベルに変換し、さらにデジタル電力線通信信号に変換するアナログフロントエンド手段と、送信時に前記アナログフロントエンド手段から出力された電力線通信信号を前記電力線通信用ACアダプタの電源コードに重畳し、受信時に前記電力線通信用ACアダプタの電源コードに重畳されている電力線通信信号を抽出し、前記アナログフロントエンド手段に出力する第3のカプラとを備え、前記アナログフロントエンド手段は、前記電力線通信変復調手段から出力される送信、受信モード信号を変調し、前記第3のカプラを通して、前記電力線通信用ACアダプタの電源コードに重畳する構成(以下、第6の構成という)とする。
また、上記第6の構成の情報端末において、上記第2の構成の電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末であって、前記アナログフロントエンド手段は、前記送信、受信モード信号に加えて、前記電力線通信用ACアダプタの可変利得増幅手段の利得を制御するための利得制御信号を変調し、前記第3のカプラを通して、前記電力線通信用ACアダプタの電源コードに重畳する構成(以下、第7の構成という)としてもよい。
また、上記第6又は第7の構成の情報端末において、上記第3の構成の電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末であって、前記アナログフロントエンド手段での変調の際に用いられる搬送波の周波数を、電力線通信で使用される帯域外の周波数とする構成(以下、第8の構成という)にしてもよい。
また、上記第8の構成の情報端末において、上記第5の構成の電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末であって、前記アナログフロントエンド手段は、前記電力線通信用ACアダプタの制御手段から前記電源コードを介して送られた情報を復調し、その復調した情報を前記電力線通信変復調手段に供給する構成にしてもよい。
本発明によると、回路規模が小さく消費電力が小さい電力線通信用ACアダプタ及びそれを電源装置として用い電力線通信を行う情報端末を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る電力線通信用ACアダプタの構成を図1に示す。図1に示す電力線通信用ACアダプタは、電力線のACコンセント(不図示)からAC商用電源電圧を受けるため及びPLC信号の送受信を行うためのACプラグ及びACコード11と、PLC信号を含むAC商用電源電圧からPLC信号を除くためのフィルタ12と、そのPLC信号が除かれたAC商用電源電圧から情報端末(不図示)及びACアダプタ内の電源を必要とする箇所のためのDC電源電圧を生成するDC電源生成回路13と、情報端末用のDC電源電圧に重畳されるPLC信号のDC電源生成回路13への逆流を阻止するためのフィルタ14と、情報端末にDC電源電圧を与えるため及びPLC信号の伝送を行うための電源コード15と、電力線からPLC信号を抽出したり、電力線にPLC信号を重畳するための電力線カプラ16と、送信時に電力線カプラ16に出力するPLC信号のレベル及び受信時に電源コードカプラ19に出力するPLC信号のレベルを調節するためのレベル変換回路17と、PLCの送信、受信モードなどを検出し、レベル変換回路17にその情報を与える制御回路18と、電源コード15からPLC信号を抽出したり、電源コード15にPLC信号を重畳するための電源コードカプラ19とを備えている。なお、図1に示す電力線通信用ACアダプタにおいて、ACプラグおよびACコード11の大部分及び電源コード15以外は、ケース10内に収められている。
次に、図1に示す電力線通信用ACアダプタの具体的な動作を説明する。図1に示す電力線通信用ACアダプタは高速通信用のPLCを想定しており、その使用周波数範囲は、日本では2MHzから30MHzである。このような使用周波数範囲のPLC信号が電力線に重畳されているものとする。
ACプラグ及びACコード11は、電力線からAC商用電源電圧(日本では一般的に100V)を得るとともにPLC信号の電力線への送受信に用いられる。なお、図1に示す電力線通信用ACアダプタでは、ACプラグ及びACコード11とフィルタ12、電力線カプラ16との間にバリスタ(不図示)などを設置して、雷サージ対策を施している。また、ACコード自体が高周波伝送に対応していないので、ACコードからもPLC信号が電波となって漏れる場合がある。この電波の元となる漏洩電流は、コモンモードである。つまりACコード2本に同相で流れる電流である。そこで、ケース10内でのACコードの終端に電波の元となる漏洩電流を遮断するためのコモンモードチョークを挿入する場合がある。なお、図1に示す形態に代えて、ケース10外のACコードを省略し、ACプラグがケース10に直接付いている形態にしてもよい。
DC電源生成回路13は、電力線から得たAC商用電源電圧を変換して、情報端末に適する所定値のDC電源電圧を生成する直流安定化電源回路であり、さらにACアダプタ内で電力を必要とする回路の電源電圧も生成する。情報端末がノートパソコンである場合、DC電源生成回路13が生成するDC電源電圧は20V程度であり、DC電源生成回路13の出力電流は5A程度であることが多い。
送信時、法規制の範囲内であっても、電力線カプラ16から出力されるPLC信号の瞬時電圧は10V近い値になることもある。そして、DC電源生成回路13からみれば、PLC信号は雑音でしかない。そして、このPLC信号がDC電源生成回路13の出力側に漏れると、図1からもわかるとおり、PLC信号はループを形成し、場合によっては発振する。そこで、このPLC信号をDC電源生成回路13に入力させないために、図1に示す電力線通信用ACアダプタでは、フィルタ12を設けている。このフィルタ12としては、商用電源周波数である50Hz又は60Hzのみを通せばよいので、チョークコイル、コンデンサからなるフィルタを用いればよい。また、上述したPLC信号の漏洩電流がDC電源生成回路13に入り込まないように、コモンモードチョークもフィルタ12内に追加した方がよい。なお、フィルタ12の入力インピーダンスは、PLC信号帯域においては、ハイインピーダンスである方が望ましい。なぜなら、フィルタ12のPLC信号帯域における入力インピーダンスが低いと、PLC信号がインピーダンスの低いフィルタ12に流れ込み、送信時は電力線へのPLC信号の送信率が低下し、受信時は電力線カプラ15へのPLC信号の流入率が低下するからである。そこで、例えば、フィルタ12の入力部に、周波数が高くなるほどインピーダンスも高くなるチョークコイルを置くとよい。
以上のことを実現したフィルタ12の回路例を図2に示す。図2に示すフィルタ12は、ACコード側に設けられたチョークコイルL1及びL2によって、ノーマルモードノイズの除去を行う。また、図2に示すフィルタ12では、PLC信号帯域に対する入力インピーダンスが高くなっている。コンデンサC1は、XコンデンサあるいはXコンと呼ばれるものであって、ノーマルモードノイズの除去を行う。コモンモードチョークコイルL3はコモンモードノイズの除去を行う。コンデンサC2及びC3は、YコンデンサあるいはYコンと呼ばれるものであって、コモンモードノイズの除去を行う。なお、図2に示す形態に代えて、Yコンデンサと並列にXコンデンサを置く形態にしてもよい。
DC電源生成回路13は、その出力電圧の変動を監視し、常に出力電圧が所定値になるような定電圧化処理を行っている。電源コード15に流れるPLC信号もDC電源生成回路13自身が出す雑音以上の電圧となる場合があるので、このPLC信号がDC電源生成回路13の出力側に入り込むと、DC電源生成回路13の定電圧化処理に悪影響を与える可能性がある。そこで、電源コード15に流れるPLC信号のDC電源生成回路13への流入阻止のために、図1に示す電力線通信用ACアダプタでは、フィルタ14を設けている。このフィルタ14としては、DC成分のみを通せばよいので、やはりチョークコイル、コンデンサからなるフィルタを用いればよい。また、フィルタ12と同様に、フィルタ14の電源コード側のインピーダンスを、PLC信号帯域においてハイインピーダンスにする方が望ましい。そこで、例えば、フィルタ14の電源コード側に周波数が高くなるほどインピーダンスも高くなるチョークコイルを置くとよい。また、このようにフィルタ14が受動素子によって構成されていれば、DC電源生成回路13で発生する雑音をフィルタリングし、電源コード15側での雑音レベルを小さくする作用もある。
電源コード15としては、DC電源電圧と共に情報端末に送られるPLC信号(高周波信号)を外部に漏らさないために、ツイストペア線、シールド線、より好ましくは同軸ケーブルを使用するとよい。電源コード15としてシールド線、同軸ケーブルを用いる場合は、PLC信号を静電シールドするためにも、グランド側を電源コード15の外部導体に接続し、DC電源電圧のプラス電位側を電源コード15の芯線に接続するとよい。図1では、電源コード15としてシールド線(同軸ケーブル)を用いており、電源コード15の芯線にDC電源電圧のプラス電位側を接続し、電源コード15の外部導体にグランドを接続している。
電力線カプラ16は、PLC信号のレベル変換回路17と電力線との結合回路であり、一般的には高周波トランスが使用される。この高周波トランスの1次コイルを電力線側とする。なお、高電圧のAC商用電源電圧成分が高周波トランスの1次コイルに加わらないように、コンデンサで阻止する。なお、このコンデンサはPLC信号を通す必要があるので、高周波ではリアクタンスが十分低い値になるような容量を選ぶ必要がある。電力線カプラ16で使用される高周波トランスの1次、2次コイルの巻線比は、次に述べるPLC信号のレベル変換回路17の入出力レベルと電力線でのPLC信号レベルとに関係する。
電源コードカプラ19は、PLC信号のレベル変換回路17と電源コード15との結合回路であり、一般的には電力線カプラ16と同様の高周波トランスが使用される。この高周波トランスの1次コイルを電源コード15側とする。電源コード15にはDC電源電圧が印加されているので、このDC電源電圧が高周波トランスに加わらないように、コンデンサで阻止する。なお、巻線比は2次コイルから見たレベル変換回路17のインピーダンスが1次側のインピーダンスに巻線比に従って変換されるので、その1次側インピーダンスが電源コード15の特性インピーダンスと一致するように巻線比を選ぶことが望ましい。
電力線カプラ16、電源コードカプラ19にそれぞれ高周波トランスを用いた場合、その高周波トランスにおいて、巻線比による1次、2次コイルでの電圧、電流の変換は行われるが、高周波トランス内部の損失を無視すると、電力の変換は行われない。そこで、図1に示す電力線通信用ACアダプタでは、電力線カプラ16と電源コードカプラ19との間に電力の変換を行うレベル変換回路17を設けている。
レベル変換回路17は、送信時、受信時のそれぞれでPLC信号のレベルを変換する回路である。
送信時、電力線カプラ16の1次側(ACコード側)では上述したように、瞬時電圧で10V近い値になることがある。なお、受信時であっても、同じACコンセントに通信相手のPLC通信機器が接続されていると、送信時同様、1次側瞬時電圧は10V近い値になることがある。ここで、レベル変換回路17を設けない場合について考察する。この場合、電源コードカプラ19は不要であるため、電力線カプラ16として用いられる高周波トランスの2次コイルがコンデンサを介して電源コード15に接続されているものと考える。もし、電力線カプラ16として用いられる高周波トランスの巻線比を1対1や2対1とした場合、電源コード15には、この瞬時電圧10Vあるいは5V近いPLC信号が流れる。このように電源コード15を流れるPLC信号が高電圧であれば、電源コード15に上記のようにたとえ同軸ケーブルを用いたとしても実際の静電シールドは万全ではないので、電源コード15からPLC信号が漏洩する可能性がある。これに対して、電力線カプラ16として用いられる高周波トランスの2次側に対する1次側の巻線比をもっと大きくして、2次側のPLC信号の電圧を小さくすることも考えられるが、この場合は逆に電源コード15に流れる電流が大きくなり、やはり電源コード15にたとえ同軸ケーブルを用いたとしても実際の電磁シールド効果は万全ではないので、今度は電流により発生する磁界が、電源コード15から漏れ出す可能性がある。これらの漏れ成分は、情報端末や他の機器のケーブルや内部の基板配線、素子に拾われて、雑音となってしまい、これら機器を誤動作させる可能性がある。そこで、送信時、情報端末から送られるPLC信号の電圧と電流、つまり電力を、電源コード15からの漏洩が無視できる程度に制限しておき、電源コードカプラ19の巻線比を考慮しながら、レベル変換回路17は、このPLC信号を実際に必要なレベルまで増幅する。ここで、レベルは電力を指すが、上記のように、情報端末から送られるPLC信号のレベル制限では電源コード15から漏洩しない電圧、電流を考慮しているものとする。受信時に高電圧つまり高電力のPLC信号を扱うとき、レベル変換回路17は、同様に電源コード15から漏洩しない程度にPLC信号のレベルを下げる。つまり、受信時にレベル変換回路17は減衰回路として働く。
一方、受信時、電力線カプラ16の1次コイルに加えられるPLC信号を、電源コード15を経て情報端末にPLC信号をできるだけSN比を落とさずに伝送する必要があるが、通信相手のPLC通信機器が遠くにあり、電力線ケーブルを長く通ってきたPLC信号を図1に示す電力線通信用ACアダプタが受信する場合、伝送経路中におけるPLC信号の減衰により、電力線カプラ16の1次コイルに加えられるPLC信号電圧は、送信時の100分の1以下になる場合がある。情報端末までに雑音が加わる箇所として、DC電源生成回路13や、電源コード15に流れるグランドループノイズが考えられる。DC電源生成回路13がスイッチング電源であれば、その出力の雑音は比較的大きい。しかし、その雑音は上述しているように、その直後にあるフィルタ14で、ある程度抑えられる。グランドループノイズは、或る条件下で、周囲の機器や自身が出す雑音磁界による誘起起電力がケーブル内に発生する雑音である。そこで、レベル変換回路17は、受信時にPLC信号を電源コード15から漏洩しない程度まで増幅させ、SN比の劣化を抑える。つまり、受信時のレベル変換回路17は、PLC信号の受信レベルに応じて利得を可変させる。
以上の動作を行うレベル変換回路17の構成例を図3に示す。図3に示すレベル変換回路17は、受信時のPLC信号のレベルを変換するための可変利得アンプA1と、送信時のPLC信号のレベル変換を行うアンプA2と、後述する制御回路18用制御信号を除くためのフィルタ31とによって構成される。フィルタ31は当然PLC信号の周波数帯域は通過帯域としなければならない。なお、図3に示すレベル変換回路17では、フィルタ31を電源コードカプラ19側に設けているが、これに代えて電力線カプラ16側に設けてもよい。ただし、送受信の双方向の信号が流れるので、フィルタ31は受動素子によって構成する。受信時の可変利得アンプA1の利得設定は、制御回路18からの制御信号で行う。受信用の可変利得アンプA1は、制御回路18の制御に従って受信動作以外は休止するなどして、消費電力の浪費を抑える。さらに出力インピーダンスは高くなるようにして、送信時のアンプA2の動作の妨げとならないようにする。同様に、アンプA2は、制御回路18の制御に従って送信動作以外は休止するなどして、消費電力の浪費を抑える。さらに出力インピーダンスは高くなるようにして、受信時の可変利得アンプA1の動作の妨げとならないようにする。
制御回路18は、情報端末から、受信時の可変利得アンプA1の利得設定用制御信号を得て、レベル変換回路17を制御する。そのため、制御回路18はこの制御信号を得るための復調回路とロジック回路を備えている。この制御信号は、PLC信号帯域以外の周波数に変調されて、情報端末から送られる。この変調の際に用いられる搬送周波数(例えば数十MHz)は、フィルタ31で簡単に除去できるようにPLC信号帯域からは離れた周波数とした方が良い。なお、変調方式として、元々制御信号の数が少なく、また、送信、受信モード、利得の変更に高速性は要求されないため、例えばASK(Amplitude Shift Keying)などの簡単な変調方式を用いればよい。このため、制御回路18自体の消費電力を小さくすることができる。なお、情報端末自体が休止状態で、上記制御回路18用制御信号が情報端末から電力線通信用ACアダプタに送られていない場合、情報端末が上記制御回路18用制御信号を搬送する搬送波を送信しないなどして、一方、電力線通信用ACアダプタでは、制御回路18が上記搬送波の不受信を検知して、制御回路18が送信状態でも受信状態でもないと判断し、レベル変換回路17の可変利得アンプA1及びアンプA2を休止させることで、消費電力を抑えることができる。
ACアダプタケース10は、できればPLC信号の外部への放射防止や逆に外部雑音からの遮蔽のために金属製が望ましいが、金属製にするとコストが高いため、通常はプラスチック類が用いられる。なお、日本ではACアダプタは密閉型でなければならないので、内部で発生する熱の発散を考慮する必要がある。
図1に示す電力線通信用ACアダプタを使用してPLCを行うには、図1に示す電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末が図1に電力線通信用ACアダプタに対応したものでなければならない。そこで、以下、図1に示す電力線通信用ACアダプタに対応した情報端末についての説明を行う。なお、情報端末としては、上述のようにノートパソコンを想定しているが、電力線通信用ACアダプタを用いかつPLC通信を行う他の電子機器もこの情報端末に該当する。なお、図1に電力線通信用ACアダプタに対応した情報端末と電力線通信用ACアダプタとは電力線通信用ACアダプタの電源コードのみでつながれているので、従来と同様の情報端末の可搬性を有する。
図1に示す電力線通信用ACアダプタに対応した情報端末の構成例を図4に示す。図1に示す電力線通信用ACアダプタの電源コード15の先端にはDCプラグ41が付いている。このDCプラグ41を受けるためのDCジャック42が、図4に示す情報端末の情報端末筐体40に付いている。DCプラグ41をDCジャック42に差し込むことで、図1に示す電力線通信用ACアダプタから図4に示す情報端末にDC電源電圧が供給される。このDC電源電圧はフィルタ43を通して、DC電源生成回路44に供給され、ここで、情報端末のシステム本体45などで用いる各種DC電源電圧が作られ、各部に供給される。一方、PLC用の送信データは、システム本体45からPCI(Peripheral Component Interconnect)などのバスを介してPLCモデム46に伝えられて、このPLCモデム46でPLC信号が作られ、AFE(Analog Front End)回路47において、電源コード15に流れるのに適したレベルに変換され、電源コードカプラ48を通して、電源コード15のDC電源電圧に重畳される。一方、受信時は、電源コード15のDC電源電圧に重畳されているPLC信号を電源コードカプラ48で得て、AFE回路47にて、さらに所定のレベルに変換され、PLCモデム46で復調され、受信データとなって、バスを介してシステム本体45に送られる。
以下、図4に示す情報端末の各部を詳しく説明する。DCプラグ41の先端には通常2重の金属円筒が出て、これら円筒間は絶縁されている。ここでは、DCプラグ41の内側円筒にDC電位(信号線)、DCプラグ41の外側円筒にグランドが接続されているとする。DCジャック42はDCプラグ41のこれら円筒それぞれとの接触端子を持ち、DCプラグ41をDCジャック42に差し込むことで、図1に示す電力線通信用ACアダプタからDC電源電圧を図4に示す情報端末に供給することができる。DCプラグ41、DCジャック42は高周波信号を考慮して作られている訳ではないが、PLC信号の周波数が30MHz程度であれば、その接触点での電力損失は無視できるものである。
フィルタ43は、DC電源電圧に重畳しているPLC信号のほか電源コード15などで拾った他の雑音を除くために用いられるほか、情報端末本体側で発生した雑音が、電源コード15を通して、他の機器にばら撒かれないために使われる。そのため、このフィルタ43も図1に示す電力線通信用ACアダプタのフィルタ14と同様、DC成分のみを通せばよいので、やはりチョークコイル、コンデンサからなるフィルタを使えば良い。また、フィルタ43は、フィルタ12、フィルタ14と同様、DCジャック側のインピーダンスを、PLC信号帯域においてハイインピーダンスにする方が望ましい。そこで、DCジャック側にチョークコイルを置くことが望ましい。
DC電源生成回路44は、図1に示す電力線通信用ACアダプタから与えられたDC電源電圧をさらにシステム本体の各部、PLCモデム46、AFE回路47で必要な電源電圧を作る回路である。一般的には、複数のDC−DCコンバータICを用いた回路となる。
ここでは、システム本体45は、情報端末筐体40内の部品からDCジャック42、フィルタ43、DC電源生成回路44、PLCモデム46、AFE回路47、及び電源コードカプラ48を除いたものを意味している。そのため、情報端末の充電池、およびその充電回路もシステム本体45に含まれる。
PLCモデム46は、システム本体45からのデータとPLC信号との変復調を行う回路であり、システム本体45とのやりとりは上記のような標準的なバスインターフェースを介して行う。PLC信号はOFDM変調などの変調がなされた信号であり、このPLC信号をPLCモデム46は、時系列のデジタル信号として入出力する。また、受信時、PLCモデム46は、自己が受信するPLC信号のレベルを監視し、自己が受信するPLC信号が所定のレベルになるよう、送信、受信モード信号とともに、図1に示す電力線通信用ACアダプタのレベル変換回路17内の可変利得アンプA1の利得制御を行うために制御回路18に制御信号を送るべく、AFE回路47に利得制御信号を与える。
また、PLCモデム46は、システム本体45とのやりとりの中で送信、受信モードを設定し、AFE回路47や図1に示す電力線通信用ACアダプタのレベル変換回路17にその設定を知らせるための送信、受信モード信号を生成する。通常は、PLCモデム46のモード設定は受信モードとなっていて、電力線からいつPLC信号が送られてきてもよい状態になっており、実際に電力線からPLC信号が送られてきたら、データを復調し、システム本体45にこのデータを送る。そして、受信モード中で実際にはデータを受信していないときにシステム本体45がデータを送ろうとすると、システム本体45はPLCモデム46にデータの送信の要求をし、これを受けてPLCモデム46のモード設定は送信モードとなり、送信の準備と実際の送信処理を行う。そして、データの送信が終了すると、PLCモデム46は再び受信モードとなる。なお、送信、受信モード信号を伝送する信号線が1本の場合、例えば、送信、受信どちらかのモードに「1」の信号を割り当て、逆のモードに「0」の信号を割り当てる。また、送信、受信モード信号を伝送する信号線が2本の場合、例えば、一方の信号線に送信モード信号、もう一方の信号線に受信モード信号を割り当てる。送信、受信モード信号を伝送する信号線が2本の場合は、システム本体45がオフライン状態となった場合など、送信モード、受信モードのどちらでもない状態を表すことができるので、AFE回路47内の送信用回路、受信用回路の両方を停止することが可能となる。
AFE回路47の構成例を図5に示す。AFE回路47は内部に、受信用にAD変換回路AD51、送信用にDA変換回路DA51を有し、アナログ信号とデジタル信号の変換を行う。また、AFE回路47は、デジタル内部バス51を有することで、デジタルの入出力信号を共通化している。そして、DA変換回路DA51の出力を所定のレベルに変換するための送信用アンプA51を持つ。なお、送信時にDA変換回路DA51から出力されるアナログのPLC信号は高周波成分を多く含んでいるので、これを除去するためのスムージング用フィルタ52をアンプA51の前段に設けている。また、AFE回路47は、受信時におけるAD変換回路AD51の入力を所定のレベルにするための受信用アンプA52を有する。また、AD変換時に高周波の雑音がPLC信号帯域に入り込まないようにするためのアンチエイリアシング用フィルタ53をアンプA52の前段に設けている。なお、高周波の雑音レベルがPLC信号に比べ大きくなければ、アンプA52内で雑音による飽和が起きないので、このフィルタ53はアンプA52の後段に設けても良い。また、フィルタ53を設ける代わりにアンプA52自身にフィルタ53と同等のフィルタ特性を持たせるようにしてもよい。送信時以外ではDA変換回路DA51、アンプA51、及びフィルタ52を休止させるなどして、消費電力の浪費を減らす。また、このときアンプA51の出力インピーダンスを高くするなどして、受信時のフィルタ53の動作の妨げとならないようにする。同様に、受信時以外ではAD変換回路AD51、アンプA52、フィルタ53を休止させるなどして、消費電力の浪費を抑える。送信、受信モード信号は、PLC信号と同様に、PLCモデム46から出力されるデジタル信号によってAFE回路47に与えられており、これら信号を元に上記各部は休止動作を行う。また、AFE回路47は、送信、受信モード信号と、可変利得アンプA1の利得制御信号を搬送波を用いて変調するための変調回路54を有しており、変調回路54によって変調された変調信号を電源コードカプラ48に送る。当然、この変調回路54の変調信号は、図1に示す電力線通信用ACアダプタの制御回路18内にある復調回路で復調されるものとする。なお、PLC信号が変調回路54の出力から入り込み、変調回路54が誤動作する可能性がある場合は、変調回路54出力の直後にこのPLC信号混入防止のフィルタを置く必要がある。
電源コードカプラ48は、図1に示す電力線通信用ACアダプタの電源コードカプラ19と同じ構成のものを用いることができる。なお、DCジャック側にDC電源電圧の混入を抑えるコンデンサが必要である。また、高周波トランスの巻線比についても、電源コードカプラ19と同様に、好ましくはそれぞれの1次側インピーダンスが電源コード15の特性インピーダンスと一致するようにする。これにより、電源コード15の両端のインピーダンスがマッチングし、その両端での反射が起きず、電源コード15において、効率よくPLC信号の伝送が行える。また、この場合、電源コード15がツイストペア線や同軸ケーブルならそれらの本来の耐雑音性を発揮できる。
図1に示す電力線通信用ACアダプタ及び図4に示す情報端末は、以上のように動作するので、本来のPLC装置として見た場合、図1に示す電力線通信用ACアダプタ及び図4に示す情報端末で追加される回路ブロックは、レベル変換回路17と、電源コードカプラ19と、電源コードカプラ48と、レベル変換回路17を制御するための制御回路18と、AFE回路47内の変調回路54とである。また、レベル変換回路17は、AFE回路47本来の機能の一部(可変利得アンプ、送信用アンプなど)を切り離して電力線通信用ACアダプタ側に振り分けているとも考えられる。また、余計な信号処理回路は制御回路18とAFE回路47内の変調回路54であるが、その処理も簡単なので、これらの回路規模はどれも大きくなく、これら追加回路によるコスト上昇分もそれほど大きくない。そして、消費電力が大きいのは、レベル変換回路17内の送信用アンプA2程度であるので、ACアダプタ全体から見たPLC関連回路の消費電力の影響はあまり大きくない。また、送信、受信モードにより非関連回路を休止させているので、電力消費の効率が良い。なお、PLCモデム46の送信、受信モードに応じて、情報端末側のAFE回路47とACアダプタ側のレベル変換回路17もそのモードに対応して動いており、当然のことながら、電源コード15に流れるPLC信号に対して、CSMAなどのデータ衝突回避処理に対する追加の処理は不要であり、伝送レートの低下要因はない。
また、PLCモデム46は動作中高温になる。このPLCモデム46が電力線通信用ACアダプタ側に無いので、その分、電力線通信用ACアダプタ内の熱対策にかかるコストが削減される。一方、情報端末側の基板にPLCモデム46が載ることになるが、情報端末はCPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)などの高温となるICが元々あるので、情報端末全体の熱対策の中にPLCモデムの熱対策を組み込むことで、熱対策のコスト上昇を少なくすることができる。
<第2実施形態>
本発明の第1実施形態では、PLC信号以外の情報(送信、受信モード信号や利得制御信号等の制御信号)は、情報端末から電力線通信用ACアダプタへの一方通行であったが、PLCの方式によっては、逆方向の制御信号が必要になる。それは、PLC信号をAC商用電源電圧のサイクルに同期させている場合があり、その場合にはAC商用電源電圧のゼロクロス時点を検出し、PLCモデムにその情報を送る必要がある。
そこで、本発明の第2実施形態に係る電力線通信用ACアダプタはこれに対応できる構成とする。本発明の第2実施形態に係る電力線通信用ACアダプタの構成例を図6に示す。図6に示す電力線通信用ACアダプタは、図1に示す電力線通信用ACアダプタにゼロクロス検出回路61が追加され、さらに、制御回路62は、図1に示す電力線通信用ACアダプタが備える制御回路18にこのゼロクロス検出回路61の出力を情報端末に送るための新たな機能が追加されている。なお、他の回路は関しては第2実施形態と同様である。
ゼロクロス検出回路61は、AC商用電源電圧のゼロクロス時点の検出を行う回路であり、例えば、AC商用電源電圧が正のときにハイ、負のときローとなるデジタルのゼロクロス信号を出力する。つまり、このゼロクロス信号がハイからロー、あるいはローからハイになったときに、AC商用電源電圧のゼロクロスがあったことがわかる。
制御回路62では、このゼロクロス信号を送信、受信モード信号等の変調で用いられている周波数とは別の周波数で変調して、その変調した信号をPLC信号に重畳させるための変調回路が追加されている。別の周波数にするのは、混信を避けるためである。もし、同一周波数を使う場合は、混信を避ける工夫が別途必要になる。ここでの変調方式も送信、受信モード信号等の変調と同様ASKなどの簡単な変調方式でよい。なお、レベル変換回路17内のフィルタ31は、この別の周波数を除去できるようになっていなければならない。もし、除去できなければ、レベル変換回路17内の送信用アンプA2、電力線カプラ16を通って、この変調信号が電力線に流出してしまうからである。
一方、情報端末ではこのゼロクロス情報を得るために、図4に示す情報端末が備えるAFE回路47の構成を図7に示すように変更する。つまり、PLC信号に重畳されているゼロクロス信号を復調するための復調回路71を図5に示す構成に追加する。これにより、ゼロクロス信号を得て、このゼロクロス信号をPLCモデム46に送ることができる。
以上による追加した回路の規模、消費電力は小さいが、これら回路により、ACアダプタ、情報端末間のPLC本体信号以外の制御信号の双方向通信も可能になる。
は、本発明の第1実施形態に係る電力線通信用ACアダプタの構成を示すブロック図である。 は、図1の電力線通信用ACアダプタが備えるフィルタの回路例を示す図である。 は、図1の電力線通信用ACアダプタが備えるレベル変換回路の構成例を示す図である。 は、図1の電力線通信用ACアダプタに対応した情報端末の構成例を示す図である。 は、図4に示す情報端末が備えるAFE回路の構成例を示す図である。 は、本発明の第2実施形態に係る電力線通信用ACアダプタの構成を示すブロック図である。 は、図6の電力線通信用ACアダプタに対応した情報端末が備えるAFE回路の構成例を示す図である。 は、従来の電力線通信用ACアダプタの概略構成を示す図である。
符号の説明
11 ACプラグ及びACコード
12、14、31、43、52、53 フィルタ
13、44 DC電源生成回路
15 電源コード
16 電力線カプラ
17 レベル変換回路
18、62 制御回路
19、48 電源コードカプラ
C1〜C3 コンデンサ
L1、L2 チョークコイル
L3 コモンモードチョークコイル
A1 可変利得アンプ
A2、A51、A52 アンプ
40 情報端末筐体
41 DCプラグ
42 DCジャック
45 システム本体
46 PLCモデム
47 AFE回路
51 デジタル内部バス
54 変調回路
AD51 AD変換回路
DA51 DA変換回路
61 ゼロクロス検出回路
71 復調回路

Claims (11)

  1. 情報端末の電源装置として用いられる電力線通信用ACアダプタであって、
    電力線から供給されるAC商用電源電圧から所定値のDC電源電圧を生成するDC電源電圧生成手段と、
    前記DC電源電圧生成手段によって生成されたDC電源電圧を前記情報端末に供給するため及び電力線通信信号を伝送するための電源コードと、
    電力線通信の送信時に電力線通信信号を前記電力線に重畳し、受信時に前記電力線に重畳された電力線通信信号を抽出する第1のカプラと、
    送信時に電力線通信信号を第1のレベルに変換してから前記第1のカプラに供給し、受信時に前記第1のカプラから抽出した電力線通信信号を第2のレベルに変換するレベル変換手段と、
    送信時に前記電源コードに重畳された電力線通信信号を抽出し、前記レベル変換手段に出力し、受信時に前記レベル変換手段から出力された電力線通信信号を前記電源コードに重畳する第2のカプラとを備えることを特徴とする電力線通信用ACアダプタ。
  2. 前記第2のレベルが前記第1のレベルよりも小さい請求項1に記載の電力線通信用ACアダプタ。
  3. 前記情報端末から前記電源コードを介して、送信、受信モード信号を得て、その得た送信、受信モード信号に応じて前記レベル変換手段の送信、受信モードを変更する制御手段を備える請求項1又は請求項2に記載の電力線通信用ACアダプタ。
  4. 前記レベル変換手段は、受信時に前記第1のカプラから抽出した電力線通信信号を第2のレベルに変換するための可変利得増幅手段を有し、
    前記制御手段は、前記情報端末から前記電源コードを介して、利得制御信号を得て、その得た利得制御信号に応じて前記可変利得増幅手段の利得を制御する請求項3に記載の電力線通信用ACアダプタ。
  5. 前記制御手段が前記情報端末から前記電源コードを介して得る信号を搬送するための搬送波の周波数は、電力線通信で使用される帯域外の周波数である請求項3又は請求項4に記載の電力線通信用ACアダプタ。
  6. 前記レベル変換手段は、前記搬送波によって搬送される信号を除去するフィルタを有する請求項5に記載の電力線通信用ACアダプタ。
  7. 前記制御手段は、前記電力線に含まれる情報であって電力線通信信号とは別の情報を得て、その得た情報を前記搬送波の周波数とは別の搬送周波数を用いて前記制御手段から前記電源コードを介して前記情報端末に伝送する請求項5に記載のACアダプタ。
  8. 請求項3に記載の電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末であって、
    電力線通信の送信時に送信用データを電力線通信信号にデジタル変調し、受信時に電力線通信信号をデジタル復調して受信データを得る電力線通信変復調手段と、
    送信時に前記電力線通信変復調手段から出力されたデジタル電力線通信信号を所定のレベルのアナログ電力線通信信号に変換し、受信時にアナログ電力線通信信号を所定のレベルに変換し、さらにデジタル電力線通信信号に変換するアナログフロントエンド手段と、
    送信時に前記アナログフロントエンド手段から出力された電力線通信信号を前記電力線通信用ACアダプタの電源コードに重畳し、受信時に前記電力線通信用ACアダプタの電源コードに重畳されている電力線通信信号を抽出し、前記アナログフロントエンド手段に出力する第3のカプラとを備え、
    前記アナログフロントエンド手段は、前記電力線通信変復調手段から出力される送信、受信モード信号を変調し、前記第3のカプラを通して、前記電力線通信用ACアダプタの電源コードに重畳することを特徴とする情報端末。
  9. 請求項4に記載の電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末であって、
    前記アナログフロントエンド手段は、前記送信、受信モード信号に加えて、前記電力線通信用ACアダプタの可変利得増幅手段の利得を制御するための利得制御信号を変調し、前記第3のカプラを通して、前記電力線通信用ACアダプタの電源コードに重畳する請求項8に記載の情報端末。
  10. 請求項5に記載の電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末であって、
    前記アナログフロントエンド手段での変調の際に用いられる搬送波の周波数は、電力線通信で使用される帯域外の周波数である請求項8又は請求項9に記載の情報端末。
  11. 請求項7に記載の電力線通信用ACアダプタを電源装置として用いる情報端末であって、
    前記アナログフロントエンド手段は、前記電力線通信用ACアダプタの制御手段から前記電源コードを介して送られた情報を復調し、その復調した情報を前記電力線通信変復調手段に供給する請求項10に記載の情報端末。
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