JP3374288B2 - プレス装置の板状体位置決め移送装置 - Google Patents

プレス装置の板状体位置決め移送装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、プレス装置の板状体位
置決め移送装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】プレス装置の板状体位置決め移送装置
は、アルミニウム板等の板状体をプレス装置の所定の位
置に供給するために使用されている。プレス装置は、板
状体を裁断しブランク（所定の形状のシート）を製造す
る。その板状体は把持具によって把持され、供給スライ
ドによって裁断部の下部に移送される。材料節約のた
め、ずれた位置でも裁断が行なわれるため、２つの直行
する軸に沿って移送が行なわれる。DE-GM 83 18 201
は、一対の把持プライヤーを有する供給スライドからな
る板状体位置決め移送装置を開示している。その把持プ
ライヤーは、板状体の後端部を把持し、裁断部に板状体
をステップワイズに送る。進行運動は、裁断装置の帰り
のストローク時（裁断装置が移送平面から外れている）
に板状体が前進するように、裁断装置の操作と連動して
いる。板状体の裁断サイクルが終了した後、次の板状体
を把持するため、供給スライドはスターティング位置に
戻る。この板状体は、位置決めステーションから、板状
体を直接の裁断部であるローディング位置にローディン
グスライドによってに進められる。ローディングスライ
ドは、金属シート等をローディングするため又は移送位
置に搬送するため供給手段の下方に移動する。通常、供
給スライドの駆動手段は、該スライドを、板状体の大き
さや裁断パターンに依らず、板状体を同じ位置に運ぶよ
うに設計されている。前の板状体の最後の進行ステップ
と供給装置中での次の板状体の移送との間では、プレス
装置のサイクルよりも実質的に長い時間を必要とする。
従来の装置による板状体の位置決めシステムでは、把持
プライヤーを前の板状体から外し、反対方向に移動させ
ることによって該プライヤーが板状体の後端部を係合す
る次の板状体の下方位置に移す必要がある。把持プライ
ヤーは、加速と減速という２つの異なる調整運動に従
う。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】この最も速い操作であ
っても、非製造移送時間は約１．８秒である。これは、
１分間２００ストロークのプレス操作で６回遊びがある
ものに相当する。 【０００４】DE-OS 34 37 642 は、非製造移送時間がな
い板状体位置決めシステムを開示している。しかしなが
ら、そのシステムはそれぞれが板状体の一端を把持する
把持プライヤーを有する一対の供給手段を必要とする。
そのプライヤーは、交互に開閉する。結局、このシステ
ムは相対的に複雑である。 【０００５】サーブスライドを用いる操作では、遊びの
ストロークをなくするように、供給スライドの把持手段
による新しい板状体の移送が終了するまで、プレス装置
を切り離すことが考えられる。しかし、プレス装置を切
り離すと、磨損が生じるという欠点がある。更に、プレ
ス装置はクラッチが係合した後、操作速度にゆっくりと
達しなければならないので、ブランクの放棄等の問題が
生じる。 【０００６】本発明の目的は、プレス装置が連続運転し
ている時に、板状体の移送時間を短縮するプレス装置用
板状体位置決め移送装置を提供することにある。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明によると、板状体
がその後端部ではなく、両反対側で把持されている。そ
れによって、板状体の後端部の下方の把持具の運動、及
び後端部から後退するような運動は不要になる。板状体
の移送位置は、裁断装置の正面に導かれる板状体の先端
部によってではなく、裁断装置の範囲で決まる。このこ
とは、サーブスライドは、。把持具が２つの軸に沿って
受容位置に着いた時、移送位置においてのみ板状体を移
送するということを意味する。最初の把持具での移送位
置の板状体の移送は、最初の裁断の時に行なうことがで
きる。一方、板状体は裁断装置によって固定位置で保持
されている。 【０００８】前の板状体の前進（作業）が終了した後、
把持具と供給スライドの２つの軸は新しい板状体が受容
されているスタート位置に戻る。把持具が通って移動す
る通路は、長手方向の軸に沿った供給スライドの通路よ
りも実質的に短い。把持具が横軸中で板状体受容位置に
とどき、新しい板状体の供給通路の外側に位置するとす
ぐに、新しい板状体はサーブスライドによって裁断装置
に向かって前進させられる。把持具が長手方向軸に沿っ
て戻ると同時にこれがなされる。把持具の戻り動作中、
それが板状体の縁部の外側に位置したている時、それら
が第１軸に沿って受容位置に着くとすぐ、板状体に向か
って第２軸に沿って前進しなければならない。このこと
は、まっすぐな側端部を有しない板状体でも同様であ
る。端部がまっすぐな板状体では、本発明によって把持
具が裁断装置の最後の裁断の後、及び開放した後第２軸
に沿って受容位置に移動する時、及びサーブスライドが
実質的に、開放した把持具を通って移送位置に向かって
第１軸に沿って後ろに移動した板状体を前進させる時、
それは有利である。こうして、板状体は開放した把持プ
ライヤーを通って前進する。一方、それらは同時に後ろ
に戻って受容位置に入る。 【０００９】今述べた工程により、非製造時間は、例え
ば、２回の遊びのストロークが１分間２００ストローク
で２回の遊びがあるような従来のシステムと比較して約
３分の１に減少する。これは、プレス装置の全体効率を
約１２〜１７％増加させる。構造の設計に関して、従来
よりも費用がかかるということはない。サーブスライド
は、供給システムとプレス装置のサイクル調整運動とが
一致するように正確に制御しなければならない。前進は
数値制御されている。数値制御のためのソフトは、サー
ブスライドの制御によって補助されている場合には、追
加の経費は不要である。 【００１０】 【実施例】図１から３は、従来のプレス装置１０に本発
明を利用した例を示す。そのプレス装置は、３つのツー
ル、例えばプランジャーによって図面の平面に対して垂
直に移動する裁断装置１２を有している。供給スライド
１６は、ガイド１８に沿って、矢印２０の方向に移動す
る。該供給スライド１６は、把持プライヤー２６、２８
のためのホルダー２２、２４を有している。スライド１
６、ホルダー２２、２４、プライヤー２６、２８は、適
当な制御装置によって制御される調整装置によって駆動
される。 【００１１】一対の把持プライヤー３２、３４を有する
サーブスライド３０は、ガイドスライド３６に沿って、
矢印３８の方向に可動である。サーブスライド３０の駆
動手段は図示していない。 【００１２】把持プライヤー２６、２８及び３２、３４
は、従来のものであり、固定アゴ及び可動アゴ等を有し
ている。その可動アゴは、適当な手段により駆動され
る。 【００１３】図２は最後の裁断工程が行なわれた位置で
の板状体４０を示している。裁断装置１２が板状体４０
に係合するとすぐに、把持プライヤー２６、２８が開
き、供給手段がその把持プライヤーを図１に示す移送位
置に戻す。この時、把持プライヤー３２、３４は新しい
板状体を把持する。把持プライヤー２６、２８が横軸２
１に沿ってその位置に届くと、そこがこの軸上の受容位
置となる。これは、プライヤー２６、２８は板状体の端
部の側端部を両側から把持するという事実に基づいてい
る。一方、サーブスライド３０は、長手方向軸２０に沿
ってプレス装置の方に、新しい板状体４０ａを前進さ
せ、プライヤー２６、２８は、スライド１６の戻り運動
によって後方に移動する。 【００１４】板状体４０ａは開放したプライヤー、即
ち、プライヤーの開放口を通って前進する。板状体４０
ａは、図１に示すように、プレス装置に向かって前進す
る。且つ移送位置は、裁断装置１２が最初の裁断をする
位置に対応する。プレス装置１０は、上記した工程の
間、連続的に移動する。把持プライヤーが図１に示す受
容位置に着く時に、サーブスライド３０が板状体４０ａ
だけをプレス装置１０に入れるように注意しなければな
らない。裁断装置１２が板状体４０ａを裁断する時把持
プライヤー３２、３４が開き、プライヤー２６、２８が
閉止する。それによって、サーブスライド３０から供給
手段へ移送される。 【００１５】把持プライヤー２６、２８は１つの方向、
例えば、軸２０に沿ってのみ移動しなければならないた
め、最小時間がローディングスライド３０から供給装置
への板状体の移送操作から生じる。その時間は、例え
ば、プレス装置の２回の遊びの時間に対応する。この移
送時間は、従来の供給システムによるよりも短い。 【００１６】 【発明の効果】本発明位置決め移送装置によると、非製
造移送時間、即ち裁断装置が停止している時間が非常に
短くなり、効率が大きく向上する。
【図面の簡単な説明】 【図１】本発明による位置決め移送装置がサーブスライ
ドから供給手段に移すところを示す概略平面図である。 【図２】本発明による位置決め移送装置であって、板状
体の裁断が終了したところを示す概略平面図である。 【図３】本発明による位置決め移送装置であって、サー
ブスライドによって板状体が供給され、供給装置が図１
の移送位置に調整されているところを示す概略平面図で
ある。 【符号の説明】 １０ プレス装置 １２ 裁断装置 １６ 供給スライド １８ ガイド ２２、２４ ホルダー ２６、２８ 把持プライヤー ３０ サーブスライド ３２、３４ 把持プライヤー ３６ ガイドスライド ４０ 板状体 ４０ａ 新しい板状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21D 43/11 B21D 28/08 B21D 43/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 第１軸２０に沿うガイド手段１８によっ
    てガイドされプレス装置１０の裁断部１２に移動すると
    共に、第２軸２１に沿って移動し該第１軸２０との距離
    を調整可能とした供給スライド１６に設けられた１対の
    第１把持具２６、２８と、 該第１把持具２６、２８によって決められる移送位置に
    板状体を送り込むもので、第２把持具３２、３４を有す
    るサーブスライド３０と、によって構成される装置であ
    って、 該第１把持具２６、２８は、板状体４０、４０ａの両側
    縁部を把持するもので、裁断部１２の最後の裁断の時又
    は後に該第２軸２１に沿って受容位置及び開口内に調整
    可能であり、 該移送位置は、最初の裁断時の板状体の位置に対応し、
    板状体４０ａの第１把持具２６、２８への移送は最初の
    裁断の間で行われ、 該サーブスライド３０は、２つの軸２０、２１に沿って
    戻り受容位置に着いた開放された該第１把持具２６、２
    ８を通って、板状体４０ａを移送位置に進行させるもの
    であることを特徴とするプレス装置の板状体位置決め移
    送装置。
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EP (1) EP0539669B1 (ja)
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