JP3374116B2 - テールゲートを開放および閉鎖する装置 - Google Patents

テールゲートを開放および閉鎖する装置

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    • B60J7/00—Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
    • B60J7/20—Vehicle storage compartments for roof parts or for collapsible flexible tops
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、テールゲート（後あお
り）を開放および閉鎖する装置、特に旋回可能なテール
ゲートに関し、該テールゲートは請求項１のプレアンブ
ルに従って、折り畳み式トップコンパートメント（折り
畳み式幌室）を覆う。
【０００２】
【従来の技術】一般的なタイプの装置が、例えばＤＥ１
９５ １６ ８７７Ｃｌに開示されている。
【０００３】上述の公報に開示される装置は、二部分屋
根構造を有するハードトップ車両に関し、該屋根構造は
車両の後部領域内のテールゲートの下の折り畳み式トッ
プコンパートメント内に納めることができる。この配置
において、折り畳み式トップコンパートメントは、車両
の開放運転状態および車両の閉鎖運転状態の両方におい
てテールゲートにより閉鎖される。テールゲートは、各
旋回軸受けの領域内で補助フレームを介して旋回可能な
ように支持され、該旋回軸受けは車体上に固定されそし
てそれぞれ車両の長手方向軸の両側上に設けられてい
る。テールゲートの閉鎖位置において、補助フレームは
車体上に、例えばホイールハウス（舵取り室）の領域内
に、支持接続部を介して配置される。支持接続部は受容
部を有し、該受容部は車体に固定され、そして該受容部
内において補助フレームを衝突に対して安定に支持する
ことができる。この場合、補助フレームに接続されそし
てロック用くさび（止めくさび）を有する掛けくぎ部
は、圧力ばめでおよび／またはかみあうようにで受容部
と係合する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この装置の欠点は、ロ
ック用くさびが、テールゲートを開放および閉鎖するた
めに設けられる液圧式シリンダーにより受容部に導入さ
れることである。ロック用くさびが受容部内にロックさ
れる方向からそれる液圧式シリンダーの角度位置は、補
助フレームを歪める。これは補助フレームまたはテール
ゲートを調整するときに問題となる。さらに、液圧式シ
リンダーに要する動力の増加が必要である。
【０００５】一般的な従来技術について、ＥＰ ０ ３
０４ ３５７ ＢｌおよびＤＥ４１ ２９ ７０６ Ａ
ｌをさらに参照する。
【０００６】本発明はそれゆえに、テールゲートを開放
および閉鎖する装置であって、テールゲートを信頼性を
もってロックおよび解放できるようにし、そして補助フ
レームの歪みおよび液圧式シリンダーにおいて必要とさ
れる動力の増加を防ぐことができる装置を提供する目的
に基づく。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によると、この目
的は請求項１の特徴的な部分に記述される装置により達
成される。
【０００８】液圧式シリンダー上に配置されるロックお
よび解放要素により、液圧式シリンダーのスロットから
生じる自由な動きを、少なくとも一つの作動ケーブル部
の適切な配置によって、ロック用くさびを受容部内にロ
ックしそしてそこから解放するために用いることができ
る。ロック用くさびのロックおよび解放を実施する作動
ケーブル部を、以前と違って動力の流れが斜めでなく、
意図された方向に流れるように配置することができるの
で、液圧式シリンダーに費やされる動力の増加はもはや
必要ない。補助フレームはそれにより有利な方法で歪み
が防止される。
【０００９】ロックおよび解放要素を有する液圧式シリ
ンダーおよび少なくとも一つの作動ケーブル部により、
液圧式シリンダーおよび補助フレームの両方を、対応し
て小さい寸法となり、そしてそれゆえによりコスト面で
効果的でかつ簡単に設計することが可能となる。
【００１０】本発明の有利な展開および改良は、従属項
および主に下記において図面を参照して記述される例示
的な態様において表される。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は全体的に１と示される屋根
構造を有するハードトップ車両を示し、該屋根構造は、
車体上に支持される良く知られた拘束（ｃｏｎｓｔｒａ
ｉｎｅｄ）制御要素の作用下で、閉鎖位置から開放位置
に旋回することができ、そして折り畳み式トップコンパ
ートメント（折り畳み式幌室）２内に納めることができ
る。折り畳み式トップコンパートメント２は開放運転状
態および閉鎖運転状態の両方においてテールゲート３に
より閉鎖される。
【００１２】この場合、テールゲート３は補助フレーム
４を介して支持され、該補助フレームは、車体上に固定
されかつ車両の長手方向軸５の両側面上に配置された公
知の旋回軸受けにより固定される。
【００１３】図２に見られるように、補助フレーム４は
支持管６として設計されており、該支持管はＵ字型に歪
曲し、該支持管の基部足（ｌｉｍｂ）７は車両の長手方
向軸５に対して垂直に配置され、そして該支持管の自由
脚部８上に各支持接続部９が設けられる。
【００１４】テールゲート３の閉鎖位置において、補助
フレーム４は掛けくぎ部１０を介して支持接続部９の受
容部１１内に支持されており、該掛けくぎ部１０は該補
助フレーム上に繋がれている。図２に図示される閉鎖位
置において、掛けくぎ部１０はロック用くさび１２を有
し、ロック用くさび１２は接続形材１３と係合して受容
部１１に入り、該受容部はロック１４として設計されて
いる。
【００１５】図３に見られるように、ロック１４はもど
り木つめ１５と回転ラッチ１６をもち、もどり木つめ１
５と回転ラッチ１６とにそれぞれのニップル１７又は１
８が係合し、それぞれのニップルは作動ケーブル部に固
定されるように接続され、該ケーブルの一つは解放作動
ケーブル部１９として設計され、そして一つはロック用
作動ケーブル部２０として設計されている。この場合、
作動ケーブル部１９、２０はボーデン（Ｂｏｗｄｅｎ）
ケーブルとして設計されている。作動ケーブル部１９、
２０は勿論、外装ケーブル又はロッド操作リンケージと
して設計されてもよい。
【００１６】ニップル１７、１８から離れた作動ケーブ
ル部１９、２０の端部は別のニップル２１に結合され、
該ニップル２１に、駆動トング（舌状体）２２として設
計されたロックおよび解放要素が係合する。駆動トング
２２は駆動要素に堅固に結合され、該駆動要素は液圧式
シリンダー２３として設計される。
【００１７】液圧式シリンダー２３は一端が補助フレー
ム４の脚部８に結合され、そして他端で車体に軸受けブ
ロック２４の領域で支持される。テールゲート３を動か
すために、それぞれの液圧式シリンダー２３を両脚部８
に設けるのが有利である。
【００１８】それぞれの軸受けブロック２４の領域で、
液圧式シリンダー２３は、スロット２５を有する支持要
素２６を介して支持され、車体にストラット（支柱）２
７の領域で固定されるので、シリンダーの長手軸２８の
方向への動きが可能である。
【００１９】液圧式シリンダー２３、該液圧式シリンダ
ー２３上に配置された駆動トング２２、およびこのよう
にして支持された解放作動ケーブル部１９およびロック
用作動ケーブル部２０により、ロック１４は少しの労力
で解放又はロックすることができる。
【００２０】この場合、解放作動ケーブル部１９又はロ
ック用作動ケーブル部２０の引っ張り運動は、スロット
２５から生じる液圧式シリンダー２３の自由な動きによ
って行われる。
【００２１】テールゲート３の開放手順の間、液圧式シ
リンダー２３の回転中心は第１の移動状態（相）でスロ
ット２５の上部領域に変位する。駆動トング２２が液圧
式シリンダー２３と結合すると、同時に駆動トング２２
を矢印方向Ａに変位させる。駆動トング２２がニップル
２１に係合すると、解放作動ケーブル部１９を同様に同
じ方向に動かす。この結果、解放作動ケーブル部１９に
固定的に結合されそしてもどり木つめ１５に対抗するニ
ップル１７は回転ラッチ１６から離れる方向に動く。ニ
ップル１７が動くとロック１４のもどり木つめ１５を持
ち上げるので、回転ラッチ１６は解放される。解放作動
ケーブル部１９の動きと同時に、ニップル１８を介して
回転ラッチ１６を握持しているロック用作動ケーブル部
２０は、回転ラッチ１６の握持を解放する。従って、テ
ールゲート３の開放手順の第１移動状態は、同時にもど
り木つめ１５をニップル１７により持ち上げさせそして
回転ラッチ１６のニップル１８による妨害は取り消され
る。従って回転ラッチ１６は開き、その結果、ロック用
くさび１２は解放される。
【００２２】テールゲート３の閉鎖手順の間、液圧式シ
リンダー２３の回転中心は最後の移動状態でスロット２
５の下部領域に変位する。その結果、開放手順と類似し
て、駆動トング２２は開放手順と反対の方向に動き、そ
れは矢印Ｂで図示される。駆動トング２２は再びニップ
ル２１を動かす。ニップル２１は今度は引っ張り運動
を、ニップル２１に結合されたロック用作動ケーブル部
２０に伝える。ロック用作動ケーブル部２０の引っ張り
運動は、ロック用作動ケーブル部２０上に配置されそし
て回転ラッチ１６に対抗するニップル１８を、もどり木
つめ１５から離れる方向に、回転ラッチ１６が引っ張ら
れて閉じるように動かす。同時に、もどり木つめ１５は
ニップル１７によって解放されるので、回転ラッチ１６
は完全に引っ張られて閉じた後に、もどり木つめ１５に
よってロックすることができる。
【００２３】テールゲート３の閉鎖手順の最終移動状態
において、ロック用くさび１２はロック１４に導入され
る。回転ラッチ１６は、ロック用くさび１２が、引っ張
られて閉じた（ｐｕｌｌｅｄ ｓｈｕｔ）回転ラッチ１
６によってロック１４内に引っ張られるように設計する
のが有利である。このために、回転ラッチ１６は掛けく
ぎ２９を持ち、該掛けくぎ２９は、ロック用くさび１２
を受容部１１又はロック１４に導入するために、ロック
用くさび１２に設けたくぼみと係合する。これは有利に
ロック用くさび１２をロック１４に確実に導入できるよ
うにし、労力が節約される。従って、ロック用くさび１
２をロック１４内に引っ張るために、受容部１１又はロ
ック１４から偏倚した角度位置に配置された液圧式シリ
ンダー２３の引っ張り運動は必要でない。
【００２４】別の改良形においては、別個の解放作動ケ
ーブル部１９とロック用作動ケーブル部２０の代わり
に、ロック用くさび１２のロックと解放との両方を実施
するために、ニップル２１によって結合された丁度一つ
の円周の作動ケーブル部１９、２０を設けることも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図１】¨屋根構造を内側または外側に旋回するために
開放されたテールゲートを有する、ハードトップ車両の
後部領域の部分的に切除された側面図を示す。
【図２】テールゲートを支持しそして車体上に支持接続
部を有する補助フレームの拡大部分図を示す。
【図３】支持接続部の受容部の部分的に切除された詳細
な図、並びにロックおよび解放要素および作動ケーブル
部を有する液圧式シリンダーの略図を示す。
【符号の説明】
１：ハードトップ車両 ２：折り畳み式トップコンパートメント ３：テールゲート ４：補助フレーム ５：車両の長手方向軸 ６：支持管 ７：基部足 ８：支持管の自由脚部 ９：支持接続部 １０：掛けくぎ部 １１：受容部 １２：ロック用くさび １３：接続形材 １４：ロック １５：もどり木つめ １６：回転ラッチ １７、１８、２１：ニップル １９：解放作動ケーブル部 ２０：ロック用作動ケーブル部 ２２：駆動トング ２３：液圧式シリンダー ２４：軸受けブロック ２５：スロット ２６：支持要素 ２７：ストラット ２９：掛けくぎ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E05B 65/12 - 65/42 B60J 5/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 旋回可能なテールゲートを開放および閉
    鎖する装置であって、該テールゲートは折り畳み式トッ
    プコンパートメントを覆い、該トップコンパートメント
    内にキャブリオレ車、特にハードトップ車、用の旋回可
    能な屋根構造を収めることができ、補助フレームが旋回
    運動を行うためにテールゲートに設けられ、該補助フレ
    ームに少なくとも一つの駆動要素、特に液圧式シリンダ
    ー、が設けられ、該液圧式シリンダーはスロットにより
    取り付けられそして外装ケーブルを備え、該ケーブル
    は、該補助フレーム上に配置されそして該テールゲート
    の閉鎖位置で車体に固定された受容部にロックされるロ
    ック用くさびを、該液圧式シリンダーの第１移動状態で
    解放させ、該移動状態は該テールゲートを開放するため
    に用意される装置において、 液圧式シリンダー（２３）がロックおよび解放要素（駆
    動トング２２）を備え、該要素に少なくとも一つのルー
    プ状作動ケーブル部（１９、２０）が、スロット（２
    ５）から生じる液圧式シリンダー（２３）の自由な動き
    によってロック用くさび（１２）を受容部（１１）内に
    ロックしそしてそこから解放することができるような態
    様で配置されていることを特徴とする、テールゲートを
    開放および閉鎖する装置。
  2. 【請求項２】 上記ロックおよび解放要素が駆動トング
    （２２）として設計され、該駆動トングは液圧式シリン
    ダー（２３）に接続されそしてニップル（２１）に係合
    し、該ニップルは少なくとも一つの作動ケーブル部（１
    ９、２０）に接続されることを特徴とする、請求項１に
    記載の装置。
  3. 【請求項３】 上記の少なくとも一つの作動ケーブル部
    （１９、２０）がボーデンケーブルとして設計されるこ
    とを特徴とする、請求項１又は２に記載の装置。
  4. 【請求項４】 上記の作動ケーブル部の、受容部（１
    １）に面する一端が、解放作動ケーブル部（１９）とし
    て設計され、該解放作動ケーブル部（１９）は、受容部
    （１１）のもどり木つめ（１５）に、解放作動ケーブル
    部（１９）を引っ張ると、もどり木つめ（１５）がロッ
    ク用くさび（１２）を解放するように係合することを特
    徴とする、請求項１、２又は３に記載の装置。
  5. 【請求項５】 上記の作動ケーブル部の、受容部（１
    １）に面する一端が、ロック作動ケーブル部（２０）と
    して設計され、該ロック作動ケーブル部（２０）は、受
    容部（１１）の回転ラッチ（１６）に、ロック作動ケー
    ブル部（２０）を引っ張ると、回転ラッチ（１６）がロ
    ック用くさび（１２）をロックするように係合すること
    を特徴とする、請求項１ないし４のいずれか１項に記載
    の装置。
  6. 【請求項６】 解放作動ケーブル部（１９）が液圧式シ
    リンダー（２３）の駆動トング（２２）に、テールゲー
    ト（３）の開放手順の第１移動状態において、ロック用
    くさび（１２）がもどり木つめ（１５）によって解放で
    きるように配置されていることを特徴とする、請求項４
    に記載の装置。
  7. 【請求項７】 ロック作動ケーブル部（２０）が液圧式
    シリンダー（２３）の駆動トング（２２）に、テールゲ
    ート（３）の閉鎖手順の最終移動状態において、ロック
    用くさび（１２）が回転ラッチ（１６）によってロック
    できるように配置されていることを特徴とする、請求項
    ５に記載の装置。
  8. 【請求項８】 ロック用くさび（１２）が回転ラッチ
    （１６）によって受容部（１１）に導入できるように回
    転ラッチ（１６）が設計されていることを特徴とする、
    請求項５又は７に記載の装置。
  9. 【請求項９】 回転ラッチ（１６）が掛けくぎ（２９）
    を有し、該掛けくぎはロック用くさび（１２）に設けた
    くぼみ内に、ロック用くさび（１２）を受容部（１１）
    に導入できるように係合することを特徴とする、請求項
    ８に記載の装置。
  10. 【請求項１０】 駆動トング（２２）に二つの作動ケー
    ブル部（１９、２０）が配置され、一つの該作動ケーブ
    ル部（１９）は解放作動ケーブル部（１９）として設計
    されそして一つの該作動ケーブル部はロック用作動ケー
    ブル部（２０）として設計されていることを特徴とす
    る、請求項１ないし９のいずれか１項に記載の装置。
  11. 【請求項１１】 液圧式シリンダー（２３）が、スロッ
    ト（２５）を有する支持要素（２６）を介して支持さ
    れ、シリンダー軸（２８）の方向への動きが可能である
    ように車体にストラット（支柱）（２７）の領域で固定
    されることを特徴とする、請求項１ないし１０のいずれ
    か１項に記載の装置。
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