JP3373653B2 - 走査型プローブ加工観察装置および走査型プローブ加工観察方法 - Google Patents

走査型プローブ加工観察装置および走査型プローブ加工観察方法

Info

Publication number
JP3373653B2
JP3373653B2 JP12608394A JP12608394A JP3373653B2 JP 3373653 B2 JP3373653 B2 JP 3373653B2 JP 12608394 A JP12608394 A JP 12608394A JP 12608394 A JP12608394 A JP 12608394A JP 3373653 B2 JP3373653 B2 JP 3373653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
magnification
sample
address
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12608394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07335167A (ja
Inventor
義実 川浪
毅 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP12608394A priority Critical patent/JP3373653B2/ja
Publication of JPH07335167A publication Critical patent/JPH07335167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3373653B2 publication Critical patent/JP3373653B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集束イオンビーム、電子
ビーム、光ビームおよび探針等を用いた走査型の顕微
鏡、検査装置、分析装置および微細加工装置等において
利用される走査型プローブ加工観察装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ加工観察装置は、試料上
をプローブでラスター走査しながら試料から発生する2
次粒子の強度信号を記憶して試料の像を形成し、それを
表示する装置であり、かつ前記表示した試料像上で加工
する領域の設定を行なわせて、その領域をプローブで走
査することにより試料を加工する装置である。従来の装
置として、収束イオンビームを用いて半導体デバイスの
観察及び加工を行う装置が知られている。
【0003】例えば、ソリッド・ステート・テクノロジ
ー(1987年)第77頁から第78頁(Solid State Tech
nology (1987) pp.77-78)には、プローブとして収束イ
オンビームを用いるこの種の装置が示されている。該装
置では、イオンビームを試料へ照射したときに得られる
二次電子を用いて試料のイメージが形成される。試料の
加工領域はこのイメージを表示する画面上で指定され
る。指定された試料上の加工領域には観察モードとは異
なる条件でイオンビームが照射され、そこに目的に応じ
た加工が施される。
【0004】この装置では、試料上のアドレス指定され
た一点へプローブたるイオンビームが照射される。アド
レスが変更されると、該変更されたアドレスにより指定
された次の一点へビームがステップし、そこを照射す
る。観察イメージを表示する画面の画素のアドレスと試
料においてプローブの照射点を規定する前記アドレスと
は一対一の関係にある。
【0005】加工モードでは、既述のように加工領域が
観察イメージを表示する画面上で指定され、また画面の
画素のアドレスと試料上のアドレスが対応しているの
で、加工領域を指定する精度は観察イメージを表示する
画面の分解能に依存することとなる。換言すれば、該画
面の画素の単位が加工領域を指定するときの最小単位と
なる。したがって、加工の精度は観察イメージの倍率で
規定されることとなる。ここで、試料上でアドレス指定
される隣り合う2点の間隔が小さいほど観察時の倍率は
大きくなり、一方、加工の精度は高くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
大きな加工領域ほど低倍率の観察像を用いて指定される
ため、加工精度が確保できない、という問題があった。
【0007】本発明は、加工領域の大きさにかかわら
ず、一定の加工精度を確保することが出来る走査型プロ
ーブ加工観察装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のような
手段を用いることにより達成される。
【0009】この発明の1つの局面によれば、まず観察
モードにおいて、加工すべき領域の全体を含む試料の低
倍率観察像がリファレンスイメージとして形成される。
このリファレンスイメージの原点を試料上の1のアドレ
スと関係付ける。実施例では、イオンビームがニュート
ラルの状態、即ち何ら偏向を受けていないときに照射さ
れる試料上の基準点とリファレンスイメージの当該原点
とを一致させている。このリファレンスイメージの観察
倍率が基本となる第1の倍率であり、そのシフトデータ
は(0,0)である。
【0010】次に、この発明では、リファレンスイメー
ジを参照して、再度観察モードを実行し、リファレンス
イメージのうちの関心のある部分、例えば、細かい加工
の必要な部分や加工領域のエッジを拡大して観察する。
これにより、第2のイメージが形成される。このとき、
第2のイメージの原点のリファレンスイメージの原点に
対する二次元的シフト量及び第2のイメージと第1のイ
メージの倍率の相違から、第2のイメージの画素のアド
レスは、試料上のアドレスに対応付けられる。第2のイ
メージはリファレンスイメージより高い倍率で観察して
得られたものであるから、その画素のアドレスは、試料
においてより小さいピッチでアドレス指定された点に対
応している。したがって、第2のイメージを用いて加工
領域の指定を行えば、より精度の高い加工を行える。
【0011】第2のイメージはリファレンスイメージの
部分拡大像であるから、一枚の第2のイメージを用いて
加工領域の全体をカバーできない場合がある。ガバーで
きない中に高倍率像の観察が必要な領域が含まれている
場合は、再度リファレンスイメージを表示し、上記と同
様な操査を繰り返し、第3のイメージを形成することと
なる。
【0012】この明細書に開示されている発明の第2の
局面によれば、上記における第3のイメージを容易に形
成できるようにする。
【0013】リファレンスイメージを第2のイメージの
観察倍率と同一の倍率に拡大し、それと第2のイメージ
とを合成し、該合成イメージを画像メモリに保存する。
最初、画面上には第2のイメージが現れているが、画面
をスクロールしていくと、合成イメージが画像メモリか
ら順次読み出され、画面の表示される。オペレータは第
2のイメージに連続する拡大されたリファレンスイメー
ジをたどって行くことにより、目的とする部分へ間違え
なく、かつ迅速に到達できる。そして、その部分の第3
のイメージを観察する。ここにおいて、第2のイメージ
とリファレンスイメージとを合成するとき、第2のイメ
ージのシフトデータ及び両イメージの観察倍率の比が必
要とされる。
【0014】この発明の第3の局面によれば、上記リフ
ァレンスイメージに対応する試料の領域全体を最大の倍
率で観察し、そのデータを大きな容量のメモリへ保存し
ておく。このデータを一対一の対応で表示装置に表示し
ようとすると、巨大な表示装置が必要とされ、それは現
実的でない。第1の局面と同様にして大容量メモリ内の
データのアドレスと試料上のアドレスとは一対一の対応
関係にある。大容量メモリ内のデータは周知の方法で圧
縮され通常の表示装置の画面に表示される。したがっ
て、一定の規則に従い、該表示装置の画面の1つのアド
レスはメモリ内の複数のデータのアドレスに対応してい
る。圧縮データイメージをリファレンスイメージとして
用いれば、その任意の部分は大容量メモリ内のデータを
用いて拡大できる。このようにして形成された拡大イメ
ージの画素のアドレスは大容量メモリ内のデータのアド
レスに対応しているので、該拡大イメージの画面のアド
レスは試料上のアドレスに対応される。したがって、加
工を要する領域を該拡大イメージを介して指定すること
により、該拡大イメージの分解能に対応する高い精度で
加工できることとなる。
【0015】実施例では、収束イオンビームが例に採り
上げられているが、試料の特性、加工目的等に応じて、
電子ビーム装置、光ビーム装置のみならずSTM等のプ
ローブとして探針を有する装置にも本発明を適用でき
る。
【0016】以下、画面上の画素のアドレスを倍率とシ
フト量に基づいて試料上のアドレスに関係付ける他の方
法を説明する。
【0017】(1)表示ウインドウの分解能と走査点の
分解能の関係 プローブの走査点のアドレス分解能を、試料像表示ウイ
ンドウのピクセルのアドレス分解能に対して、2の整数
乗(2∧Nmax)倍だけ大きくする。
【0018】すなわち、走査点のアドレス(X,Y)の
それぞれの数を2∧Ndとし、表示ウインドウのピクセ
ルのアドレス(x,y)のそれぞれの数を2∧Npとお
いて、以下の式を成立させる。
【0019】
【数1】 Nd=Np+Nmax …(数1) ここで、Nd,Np,Nmaxは正の整数である。
【0020】(2)表示ウインドウと全体試料像の関係 プローブの走査領域全体の試料像をあらかじめ倍率指定
(2∧N)に合わせて生成しておき、この全体試料像の
一部をシフト指定(xs,ys)に合わせて試料像表示
ウインドウに表示する。
【0021】すなわち、全体試料像のピクセルのアドレ
ス(x’,y’)のそれぞれの数を2∧Nvとし、全体
試料像のピクセルの値をU(x’,y’)、表示ウイン
ドウのピクセルの値をI(x,y)とおいて、以下の式
を成立させる。
【0022】
【数2】 I(x,y)=U(x+xs,y+ys) …(数2)
【0023】
【数3】 Nv=Np+N …(数3) ここで、xs,ysは整数である。N,Nvは正の整数
である。またNは以下の式を満たす。
【0024】
【数4】 0=<N=<Nmax …(数4) 図3Bに示す例では、シフト量xsが0、シフト量ys
が1である。また倍率2∧Nは2である。
【0025】(3)表示ウインドウと試料像の関係 試料像と試料像表示ウインドウとはピクセルのアドレス
を一対一対応させる。また、取得した試料像は、その時
点での倍率指定とシフト指定とセットでこれを蓄積する
が、試料像表示ウインドウへ直接には表示しない。
【0026】すなわち、試料像を取得するには、以下の
式によって試料像のピクセルのアドレス(x,y)に対
応づけられたアドレス(X,Y)の一連の走査点にプロ
ーブを照射して、各走査点からの2次粒子信号を対応す
る試料像の各ピクセルの値にメモリする。
【0027】
【数5】 X=(x+xs)P+C Y=(y+ys)P+C …(数5) ここで、PとCは倍率に関係する量で以下のように定義
される。
【0028】
【数6】 P=P(N)=2∧(Nmax-N) C=C(P)=(P−1)div2,または0 …(数6) 図3A−Cに示す例では、C(P)は常に0としてい
る。
【0029】(4)全体試料像と試料像の関係 プローブの走査領域全体の試料像は、倍率指定が変わっ
たとき、または新規に試料像を取得したときに生成す
る。また、全体試料像はそれまでに蓄積した試料像を合
成して生成する。
【0030】(5)加工領域の指定と表示方法 加工領域の指定は走査点のアドレスの集合で表すが、こ
れを試料像表示ウインドウから設定するためには、試料
像表示ウインドウのピクセルのアドレスを上記走査点の
アドレスへ式(数5)によって一義的に対応づける。
【0031】また、加工領域の指定を試料像表示ウイン
ドウの上に表示するためには、上記走査点のアドレスを
以下の式により試料像表示ウインドウのピクセルのアド
レスに対応づける。(対応するアドレスがない場合は表
示しない。)
【0032】
【数7】 X+k=x’ P+C=(x+xs)P+C Y+k=y’ P+C=(y+ys)P+C …(数7) ただし、kは整数で以下の条件を満たす。
【0033】
【数8】 P>1の場合、−C=<k<−C+(P−1) P=1の場合、k=0 …(数8) (6)全体試料像の合成方法 プローブの走査領域全体の試料像を合成するには、蓄積
した試料像を付随する倍率指定にしたがって大きさを変
え、それらを付随するシフト指定にしたがって新しいも
のほど上になるように重ね合わせる。
【0034】すなわち、j番目に蓄積した試料像をTj
(x,y)、これに付随する倍率指定を2∧Nj、シフ
ト指定を(xsj,ysj)として、Tj(x,y)を
以下に示す方法でUj(x’,y’)へと変換した後、
0でないUj(x’,y’)の中で一番新しい(すなわ
ちjの小さい)ものを全体試料像U(x’,y’)とす
る。ここで、以下の条件(ア)〜(ウ)を満足する(X
p,Yp)が存在しなければUj(x’,y’)は0と
し、存在すれば以下のようにする。
【0035】
【数9】 Uj(x’,y’)=Tj(x,y) …(数9) (ア)Nj=N の場合
【0036】
【数10】 x’=x+xsj y’=y+ysj …(数10) (イ)Nj>N の場合
【0037】
【数11】 x’ P+C=(x+xsj)Pj+Cj y’ P+C=(y+ysj)Pj+Cj …(数11) (ウ)Nj<N の場合
【0038】
【数12】 (x’+k)P+C=(x+xsj)Pj+Cj (y’+K)P+C=(y+ysj)Pj+Cj −Cj=<kP<−Cj+(Pj−1) …(数12) 以上では、kは整数であり、pj,Cjは以下のように
定義した。
【0039】
【数13】 Pj=P(Nj) Cj=C(Pj) …(数13) ここで、条件(イ)の式(数11)は下式(数14)に
置き換えてもよい。ただし、この場合には複数の(x,
y)が条件を満たすので、これらのTj(x,y)の平
均値をUj(x’,y’)の値とする必要がある。
【0040】
【数14】 x’ P+C=(x+k+xsj)Pj+Cj y’ P+C=(y+k+ysj)Pj+Cj −C=<kPj<−C+(P−1) …(数14)
【0041】
【作用】上記手段により、試料上のプローブで走査可能
な領域全体をウィンドウ内でスクロールして観察できる
ので、加工領域の大きさに関係なく同じように加工領域
の位置合わせができる。また、試料の加工領域の位置合
わせに必要な部分を最大の倍率にして像を取り込むこと
で、加工領域の位置合わせを常にプローブの走査分解能
で行なえる。プローブの走査アドレスの分解能は試料像
の表示ピクセルの分解能に対していくらでも高くでき
る。
【0042】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0043】図1は、実施例の収束イオンビームを用い
た加工観察装置の構成を示す。
【0044】実施例の加工観察装置はビーム走査装置1
と制御装置20とから構成される。ビーム走査装置1は
イオン源2を備える。レンズ系3は該イオン源2からイ
オンを引き出し、ビーム4を形成する。偏向系5によ
り、ビーム4の試料6に対する照射位置が偏向される。
試料6はステージ7に保持されており、ステージ7は試
料6を水平方向に移動できる。さらには必要に応じ試料
6を傾けることもできる。試料6にビームが照射される
と試料6の表面から2次電子が放射され、該2次電子は
検出器8に補足されデジタル信号に変換される。参照番
号9は増幅器であって制御装置20から入力される信号
を増幅する。このビーム走査装置1では、偏向系5へ入
力される信号が空(ニュートラル)の場合、すなわちビ
ームが何ら偏向されていない場合、ビーム4が照射され
る試料の点を基準点(0,0)とする(図2参照)。そ
して、制御装置20より信号が入力されると、該信号に
対応する試料上の点(X,Y)ヘビームは偏向される。
信号はこの点のアドレスを指定している。ステージ7に
は、基準マーク10が付されている。ビーム4をこの基
準マーク10へ照射することにより基準点のずれが検出
され、必要に応じ、ずれの補正が行われる。かかるビー
ム走査装置1には、株式会社日立製作所が提供する収束
イオンビーム装置(型番:FB4080若しくはFB2
000)を使用することができる。
【0045】次に制御装置20について説明する。
【0046】スキャン回路21は、ビームをラスタース
キャンするための基本的な信号を発生する。この信号は
表示画面の画素に対応するアドレスを指定する。この信
号は、補正回路23で補正され、スイッチ25及びD/
Aコンバータ27、更にはアンプ9を介して偏向系5へ
入力される。補正回路23には、入力装置29及び31
から倍率及びシフトデータがそれぞれ入力される。スキ
ャン回路21で発生された基本的な信号は入力された倍
率及びシフトデータに基づき補正回路23において変調
され、出力される。なお、倍率及びシフトデータは制御
回路35にも入力され、それぞれメモリ40−2及び4
0−3に保存される。
【0047】入力された倍率が1倍(20倍)のとき、
ビームは最も大きく偏向され、もって試料上においてビ
ームの照射可能な最大の領域が観察される。ここにおい
て、ビームの照射される試料上のアドレスの間隔は最大
となる。実施例では、倍率は2のn乗、ただしnは0−
10の整数として入力可能である。例えば、2のk乗の
倍率が入力されたときには、試料上のアドレスの間隔は
1倍(20倍)のときのそれの1/2のk乗になり、も
って観察領域の一辺の長さが1/2のk乗になる。この
ような観察領域が一定の大きさの画面に表示されたと
き、イメージは2のk乗倍に拡大されたこととなる。
【0048】実施例の制御装置20はビームの照射位置
をより細かく制御する必要上、倍率を20で指定できる
ようにしたが、もちろん、倍率を3のn乗、4のn乗、
5のn乗…Nのn乗(但し、N、nはそれぞれ整数)と
することもできる。シフトデータが入力装置31から入
力されると、シフトデータに対応するアドレス(X1
1)が定められる。このアドレス(X1,Y1)を中心
として、第2のイメージが観察される。第2のイメージ
の観察領域はそのとき指定されている倍率と表示装置の
画面の画素の数から自動的に決定される。ビームを照射
する試料上のアドレスと画面の画素のアドレスとが一対
一の関係にあることに注意されたい。
【0049】観察モードにおいて、検出器8により検出
された信号はスキャン回路21のタイミングと同期して
バッファメモリ33へ順次取り込まれる。制御回路35
はバッファメモリ33のデータからイメージデータを生
成するとともに、該イメージデータをイメージメモリ4
0−1に格納する。観察の倍率及びシフトデータは、該
イメージメモリ40−1に関連付けてそれぞれ倍率メモ
リ40−2及びシフトメモリ40−3に保存される。制
御回路35はイメージデータ、倍率データ及びシフトデ
ータを表示装置50へ送りそこに表示させる。イメージ
データは画面51に表示され、倍率は画面53に表示さ
れ、画面57には観察領域が表示される。
【0050】画面51に表示されるカーソルをマウス5
9で移動させることにより、その任意の画素を指定でき
る。指定された画素はそのアドレスが読み取り装置61
で読み取られる。アドレス演算回路63は読み取られた
画素のアドレスから、倍率データ及びシフトデータを参
照して、対応する試料上のアドレスを特定する。特定さ
れた試料上のアドレスは、アドレスメモリ65に保存さ
れる。このアドレスは加工モードにおいて、図1上
(A)で示されるようにスキャン回路71へ入力され
る。
【0051】加工モードにおいては、スキャン回路71
で発生された信号がスイッチ25、D/Aコンバータ2
7及びアンプ9を介して偏向系5へ入力される。このス
キャン回路71では、画面51より指定された2点のア
ドレスを対角線上の終点として規定される矩形に含まれ
る試料上の指定し得る全てのアドレスを演算する回路が
含まれる。即ち、加工モードにおいては、観察モードの
最大の倍率に対応したピッチでビームが走査される。
【0052】次に、実施例の装置の動作について、第1
図、図4及び図5のフローチャート及び表示装置50の
画面を示す図6−10を参照しながら説明する。なお、
加工領域は図6の画面51−1に示す図形において横に
延びる矩形部分とする。
【0053】ステップ1において、ステージ7を移動さ
せてビーム4に対する試料の位置を任意に決める。そし
て、試料を任意の第1の倍率2kで観察し、リファレン
スイメージデータを得る。このとき、試料におけるニュ
ートラル状態のビームの照射位置(X=0,Y=0)が
リファレンスイメージの原点(x=0,y=0)に対応
する。取り込まれたイメージデータは、ビーム4の照射
された試料上のアドレスにそれぞれ対応している。リフ
ァレンスイメージデータはイメージメモリ40−1に保
存される。入力装置29から入力された第1の倍率及び
自動的に定まるリファレンスイメージの原点(0,0)
はそれぞれ倍率メモリ40−2及びシフトメモリ40−
3に保存される。
【0054】ステップ3では、図6に示すようにリファ
レンスイメージが表示装置50の画面51に表示され
る。この画面51−1の画素のアドレス(x,y)はイ
メージメモリ40−1のアドレスに対応しており、該メ
モリのアドレスは倍率をパラメータとして試料上のアド
レス(X,Y)に対応しているので、画素のアドレス
(x,y)は試料上のアドレス(X,Y)に対応するこ
ととなる。画面上の画素のアドレスはアドレス演算回路
63により試料上のアドレスに対応付けられる。なお、
画面53−1には第1の倍率が表示され、画面57−1
には観察領域が表示される。リファレンスイメージの領
域を基準として後述の各イメージは観察されるので、画
面57−1ではその全域が表示領域とされる。
【0055】ステップ5ではリファレンスイメージを部
分的に拡大する。拡大するに先立ち、図6の画面51−
1において、拡大する部分の中心へカーソル81を移動
させる。カーソルの移動先の画素のアドレス(x1,y
1)から演算回路63により試料上のアドレス(X1,
Y1)が演算される。この試料上のアドレス(X1,Y
1)が第1のシフトデータとなるので、制御回路内の図
示しないレジスタに保存しておく。ここでまた、倍率2
のk+2乗を入力すると、拡大表示される領域が点線8
3で表示される。記述の如く、画面51−1の大きさに
限りがあるので拡大できる領域は倍率により自動的に規
定される。その後、拡大を実行すると、図7の画面が現
れる。この処理は、制御回路35が周知の方法で行う。
図7の画面51−2では、イメージの輪郭のラインが太
く表される。よって図6と図7とでは分解能が同じであ
る。図7の画面51−2においてリファレンスイメージ
の第1の原点は右下の頂点に一致している。画面57−
2には、図6の画面51−1に点線で囲まれた領域が示
されている。なお、指定された倍率2のk+2乗も制御
回路のレジスタに保存しておく。
【0056】ステップ7では、加工領域の注目する点、
この場合は加工領域の1つの基準点たるM点が画面51
−2に現れていることを確認する。
【0057】ステップ9では、第2の原点(X1,Y
1)を中心として第2の倍率2のk+2乗で再度観察を
実行する。この観察は、記述のとおり、補正回路23に
よりスキャン回路21からの基準信号を変調することで
行われる。このようにして得られた第2のイメージデー
タはイメージメモリ41−1に保存される。また、ステ
ップ5で暫定的に指定した第2の原点(X1,Y1)及
び倍率2のk+2乗を確定する。これにより、両者はそ
れぞれ、シフトメモリ41−3及び倍率メモリ41−2
に保存される。
【0058】ステップ11では、図8に示すように、画
面51−3に第2のイメージが表示される。画面51−
1及び51−3内の(○)は拡大の様子を示すための指
標であって、実際の画面には現れない。画面51−3の
原点(x,y)=(0,0)は試料上の(X1,Y1)
に対応していることは、図6から理解できる。同様にし
て、画面51−3の各画素のアドレスは試料上のアドレ
スと対応づけられる。第2のイメージはリファレンスイ
メージに比べて高い倍率で観察されており、試料上のア
ドレスがより細かく指定されているので、画面51−3
の画素に対応する試料上のアドレスには、画面51−1
の画素と対応していないものがある。
【0059】ステップ13では、第2のイメージにおい
て加工の第1の基準点Mを指定する。具体的には、マウ
ス59によりカーソル81を走査して該M点を指定す
る。
【0060】ステップ15において、M点の画面51−
3上のアドレス(xM,yM)がピクセル読み取り装置
61で読み取られ、そのアドレスに対応する試料上のア
ドレス(XM,YM)がアドレス演算回路63で演算さ
れる。演算時、メモリに保存されているシフトデータ及
び倍率が参照されることは先に説明した通りである。演
算された試料上のアドレス(XM,YM)はメモリ65
に保存される。
【0061】ステップ17では画面の内容がスクロール
される。このステップは図5のフローチャートに詳しく
記載されている。
【0062】制御回路35はイメージメモリ40−1に
保存されているリファレンスイメージデータを読出し、
それを第2のイメージの倍率と等倍にまで拡大し(実施
例では4倍することとなる。)、フレームメモリ90に
書き込む(ステップ171及び173)。ステップ17
5では、表示中の第2のイメージのデータを同じくフレ
ームメモリ90に書き込む。このとき、拡大されたリフ
ァレンスイメージにおいて第2のイメージに対応する部
分は、該第2のイメージのデータで書き換えられる。こ
れにより、これら2つのイメージがフレームメモリにお
いて合成されることとなる。なお、フレームメモリ90
の原点のアドレスをリファレンスイメージの原点のアド
レスと一致させておけば、リファレンスイメージと第2
のイメージとの位置合わせは、それぞれのシフトデータ
及び倍率を参照して実行される。フレームメモリ90の
アドレスはまた試料上のアドレスと対応していることも
理解される。よりイメージ的に説明すれば、第2のイメ
ージの原点を図7の画面51−2の原点へ一致させるこ
とにより、2つのイメージは合成される。
【0063】ステップ177では、フレームメモリ90
のデータを順次読み出すことで画面の内容をスクロール
する。図9には、表示領域を右側にシフトさせた場合の
例が示されている。画面51−4において、実線は第2
のイメージの一部であり、斜線の部分は拡大したリファ
レンスイメージの一部である。このようにして、画面の
内容をスクロールし、加工領域の右端が画面51−4の
ほぼ中央に現れたときにスクロールを止める。
【0064】この画面51−4の画素のアドレスはフレ
ームメモリ90のアドレスを介して試料上のアドレスと
対応されているので、ステップ7ないし11と同様な操
作を行うことにより第3のイメージを観察し、図10に
示すように表示する(ステップ19ないしステップ2
3)。加工領域の第2の基準点Nの試料上のアドレス
(XN,YN)もステップ25および27と同様な操作
によりメモリ65に保存される。
【0065】ステップ29では加工条件が設定装置73
から設定される。この加工条件は試料の特性、及び加工
の目的に応じて任意に設定される。実施例では、ビーム
の照射時間を観察モードのときより長くした。
【0066】ステップ31において、スキャン回路71
は、試料上の基準点M及びNを1つの対角線の終点した
矩形領域に含まれるアドレスを演算する。このアドレス
は、観察モードにおいて最大倍率でビームを走査すると
きに指定されるアドレスに対応する。
【0067】上の実施例では、図7のごとく拡大された
リファレンスイメージにおいて加工領域の基準点を定め
ているが、この基準点は図6に示すリファレンスイメー
ジそのものにおいて指定することもできる。加工領域の
指定の方法も上記のように2つの基準点を用いるものに
限定されず、加工領域の輪郭をすべて指定することとし
てもよい。また、第2及び第3のイメージにおいて、加
工領域を塗り潰すことにより、該加工領域に含まれるア
ドレスをすべて指定することもできる。
【0068】上の実施例では、図9の様に画面の内容を
スクロールするとき、リファレンスイメージと第2のイ
メージを合成したものを用いた。実施例の装置によれ
ば、観察されたイメージはその倍率とシフトデータとと
もに保存されるので、3つ以上のイメージであっても同
様に合成し、画面においてその合成イメージをスクロー
ルすることができる。図11にはシフトデータの異なる
複数の観察イメージが観察の倍率とともに模式的に示さ
れている。図12にはそれらの合成イメージが示されて
いる。図12の合成イメージでは、新しく観察したイメ
ージが古いものの上に重ねられている。
【0069】図13には他の実施例の加工観察装置が示
されている。図1と同じ要素には同じ参照番号を付しそ
の説明を部分的に省略する。
【0070】この装置は加工モードにおいて観察モード
と同じビームが用いられることに注目し、加工モードに
おいてもイメージを形成するものである。図1との比較
において、図13ではメモリ43が追加されているとと
もに、バスライン(C)によって加工用の補正回路71
と制御回路135とが連結されていることに注目された
い。
【0071】この実施例の動作を図14に示す。図14
のフローチャートにおいてステップ31以前は図4と同
じステップが実行される。ステップ133では、観察倍
率及び観察領域の原点の指定が要求される。これらの指
定は観察モードと同様にリファレンスイメージを用いて
行われ、メモリ43−2及び43−3にそれぞれ保存さ
れる。制御回路135は上記倍率と観察領域より、加工
モード観察領域でカバーされる全ての試料上のアドレス
を演算し、それを制御回路の所定の内部メモリに保存す
る(ステップ135)。加工時、ビームが照射された試
料上のアドレスからそれぞれ発生した二次電子は検出器
8で補足されて、バッファメモリ33へ一旦保存され
る。制御回路135は、補正回路71の出力信号を読み
込んで、その信号で指定される試料上のアドレスと内部
メモリに保存した加工モード観察領域のアドレスとを比
較し(ステップ137)、両者が同一のときそのバッフ
ァメモリ33のデータを取り込んで(ステップ13
9)、イメージメモリ43−1に書き込む(ステップ1
41)。これにより、イメージメモリ43には加工領域
のイメージデータが保存されることとなる。この加工領
域のイメージデータと関連づけて倍率及びシフトデータ
が保存されているので、この加工イメージを他のイメー
ジへ重ね合わせることができる。
【0072】更には、ステップ143に示されるよう
に、観察データを実時間で画面に表示することにより、
加工の推移を観察できるようにすることもできる。図1
5には、加工モード観察データを実時間で表示する表示
画面の例が示されている。図15の表示画面150にお
いて、画面151は加工領域の指定画面である。画面1
57は観察領域を示す。画面153を観察の倍率を示
す。画面155が加工モードにおいて観察されたイメー
ジを表示する。
【0073】図16には他の実施例の加工観察装置が示
されている。図1と同じ要素には同じ参照番号を付しそ
の説明を部分的に省略する。
【0074】この実施例では、先の実施例のリファレン
スイメージに相当する試料の領域(図6の画面51−1
に示される領域)をあらかじめ最高の分解能若しくはそ
れに近い分解能で観察し、観察データをメモリ140−
1に保存する。このメモリのアドレスは試料のアドレス
に一対一に対応している。メモリ140−2にはこの高
い観察倍率が保存され、メモリ140−3にはシフトデ
ータとして(0,0)が保存される。イメージメモリ1
40−1の記憶容量は非常に大きく、その全てのアドレ
スを通常の表示装置の画面の画素のアドレスと一対一に
対応させることはできない。制御回路235はイメージ
メモリ140−1のデータを圧縮し、フレームメモリ1
90へ保存する。このフレームメモリのアドレスとイメ
ージメモリ140−1のアドレスとは一対nに関連づけ
られている。なお、バッファメモリ33をイメージメモ
リとして使用することもできる。
【0075】リファレンスイメージとしてこのフレーム
メモリ190のデータが画面に表示される。表示の内容
は図6と同じである。
【0076】加工の基準点を検索するためにリファレン
スイメージにおいて拡大すべき領域が、原点及び倍率に
基づいて先の実施例と同様に指定されると(例えば図6
の点線で囲まれた部分が指定されると)、制御装置23
5は当該領域に含まれる試料上のアドレス(これはイメ
ージメモリ140−1のアドレスに等しい)を演算す
る。そして、そのアドレスにあるデータをイメージメモ
リ140−1から読出し、画面に表示する(画面の表示
は図7と同じ)。同様にして図10の画面が得られる。
これらの図面から加工領域の基準点を指定し、それに基
づいて加工モードを実行できることは図1の実施例と同
様である。
【0077】この実施例によれば、最初に最高の倍率で
観察を行うため、観察に時間がかかり、また、イメージ
メモリ140−1に大きな記憶容量が要求されるが、最
初の観察により得られる情報量が多いので、その応用範
囲が広がる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、加工領域の大きさに関
係なく同じように加工領域の位置わせができる。試料上
のプローブで走査可能な範囲内で任意の大きさの加工領
域を常にプローブの走査分解能の精度で設定できるの
で、プローブによる加工の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の加工観察装置の構成を
示す図である。
【図2】本発明の試料上のアドレスとビームとの関係を
示す図である。
【図3】(a)は画面の画素のアドレスと試料上のアド
レスとの対応関係を示す図である。(b)は画面の画素
のアドレスと試料上のアドレスとの対応関係を示す図で
ある。(c)は画面の画素のアドレスと試料上のアドレ
スとの対応関係を示す図である。
【図4】本発明の実施例の装置動作のフローチャートを
示す図である。
【図5】本発明の実施例の装置動作のフローチャートを
示す図である。
【図6】リファレンスイメージの表示画面を示す図であ
る。
【図7】リファレンスイメージの部分拡大イメージを示
す図である。
【図8】第2のイメージを示す図である。
【図9】スクロールされた画面内容を示す図である。
【図10】第3のイメージを示す図である。
【図11】倍率及びシフトデータの異なる複数のイメー
ジを模式的に示す図である。
【図12】図10のイメージデータの合成を示す図であ
る。
【図13】本発明の第2の実施例の加工観察装置の構成
を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例の装置動作のフローチ
ャートを示す図である。
【図15】加工領域をリアルタイムで表示する画面の例
を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施例の加工観察装置の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1…加工観察装置本体、4…イオンビーム、5…偏向
系、6…試料、7…ステージ、8…検出器、9…増幅
器、10…基準マーク、20…制御装置、21…スキャ
ン回路、29…倍率入力装置、35…制御回路、40、
41、42、43…メモリ、50…表示装置、51…画
面、50−1…リファレンスイメージ、51−3、51
−5…第2のイメージ、59…マウス、61…読み取り
装置、63…アドレス演算装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−167980(JP,A) 特開 平6−250097(JP,A) 特開 昭62−110247(JP,A) 特開 昭59−101352(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/22

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料上をプローブで走査しながら該試料か
    ら発生する2次粒子の強度信号から形成された該試料の
    像を画面上に表示し、表示された該試料像上で加工すべ
    き領域の設定を行い、該領域を該プローブで走査するこ
    とにより該試料を加工する走査型プローブ加工観察装置
    において、前記加工すべき領域を含む前記試料の、第1
    の倍率による観察像をリファレンスイメージとして前記
    画面上に表示し、前記画面上における該リファレンスイ
    メージの原点のアドレスを定める手段と,該リファレン
    スイメージを参照して、該リファレンスイメージのうち
    加工すべき第1の部分を該第1の倍率より大きい第2の
    倍率で観察して第1のイメージを前記画面上に形成する
    手段と、該第1のイメージの原点の該リファレンスイメ
    ージの原点に対する第1のシフトデータおよび該第1の
    イメージと該リファレンスイメージの倍率の相違に基づ
    き、該第1のイメージの前記画面上のアドレスに対応す
    る前記試料上のアドレスを求める手段と、該求めたアド
    レスに基づき前記プローブの走査を制御する制御手段と
    を具備してなることを特徴とする走査型プローブ加工観
    察装置。
  2. 【請求項2】前記プローブは、収束イオンビームである
    ことを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ加工観
    察装置。
  3. 【請求項3】前記倍率は、前記プローブのステップ幅に
    対応し、Nのn乗倍(Nは正の整数、nは0又は正の整
    数)で表されることを特徴とする請求項1記載の走査型
    プローブ加工観察装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の走査型プローブ加工観察
    装置において、前記倍率は、前記プローブのステップ幅
    に対応し、2のn乗倍(nは0又は正の整数)あること
    を特徴とする請求項1記載の走査型プローブ加工観察装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1の倍率と前記第2の倍率の比に基
    づき前記リファレンスイメージを前記第1のイメージと
    同じ大きさに拡大し、前記シフト量に基づき該拡大され
    たリファレンスイメージの該当する部分へ前記第1のイ
    メージを重ね、該重ね合わされたイメージを前記画面上
    でスクロールするイメージ合成手段を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の走査型プローブ加工観察装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、さらに、前記リファレン
    スイメージの表示画面において加工すべき第2の部分を
    指定し、該第2の部分の原点と前記リファレンスイメー
    ジの原点とを比較し、両者の第2のシフトデータを保存
    し、該第2の部分につき第3の倍率で観察して得た第3
    のイメージを画面に表示せしめ、該第3のイメージを表
    示する画面上のアドレスに対応する前記試料上のアドレ
    スを,該第3の倍率と前記第1の倍率及び前記第2のシ
    フトデータに基づき演算し、その演算結果に基づき加工
    のために前記プローブを走査させるごとく構成してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ加工観
    察装置。
  7. 【請求項7】試料上をプローブで走査しながら該試料か
    ら発生する2次粒子の強度信号から形成された該試料の
    像を画面上に表示し、表示された該試料像上で加工すべ
    き領域の設定を行い、該領域を該プローブで走査するこ
    とにより該試料を加工する走査型プローブ加工観察装置
    において、指定された倍率に応じて前記試料上のアドレ
    スを変化させる手段と、第1の倍率で観察された前記試
    料における任意の領域のイメージをリファレンスイメー
    ジとして前記画面に表示させる手段と、該リファレンス
    イメージを表示する画面上の1のアドレスを第1の原点
    として保存する手段と、該リファレンスイメージの表示
    画面において任意の部分を指定し、該指定された部分の
    原点と該第1の原点とを比較し、両者のシフトデータを
    保存する手段と、該指定された部分につき該第1の倍率
    より大きい第2の倍率で観察して得た第2のイメージを
    画面に表示させる手段と、該第2のイメージを表示する
    画面上のアドレスに対応する前記試料上のアドレスを該
    第1の倍率、該第2の倍率及び該シフトデータに基づき
    演算する演算手段と、該第2のイメージを表示する画面
    で指定された加工領域に対応する前記試料上のアドレス
    を該演算手段で演算し、その演算結果に基づき加工のた
    めに前記プローブを走査させる手段とを有することを特
    徴とする走査型プローブ加工観察装置。
  8. 【請求項8】前記プローブは収束イオンビームであり、
    前記倍率は前記プローブのステップの幅に対応し、2の
    n乗倍(nは0又は正の整数)であることを特徴とする
    請求項7記載の走査型プローブ加工観察装置。
  9. 【請求項9】前記第1の倍率と前記第2の倍率の比に基
    づき、前記リファレンスイメージを前記第2のイメージ
    と同じ大きさに拡大する手段と、前記シフトデータに基
    づき、該拡大されたリファレンスイメージの該当する部
    分へ前記第2のイメージを重ねる手段と、前記重ねたイ
    メージを画面上でスクロールする手段とを備えたイメー
    ジ合成手段を設けてなることを特徴とする請求項7記載
    の走査型プローブ加工観察装置。
  10. 【請求項10】加工すべき領域の全体を含む試料の、第
    1の倍率による観察像をリファレンスイメージとして画
    面上に表示し、該画面上における該リファレンスイメー
    ジの原点のアドレスを定めるステップと、該リファレン
    スイメージを参照して、該リファレンスイメージのうち
    加工すべき第1の部分を該第1の倍率より大きい第2の
    倍率で観察して第1のイメージを前記画面上に形成する
    ステップと、該第1のイメージの原点の該リファレンス
    イメージの原点に対する第1のシフトデータおよび該第
    1のイメージと該リファレンスイメージの倍率の相違に
    基づき、該第1のイメージの該画面上のアドレスに対応
    する該試料上のアドレスを求めるステップと、該求めた
    アドレスに基づき該プローブの走査を制御するステップ
    とを含んでなることを特徴とする走査型プローブ加工観
    察方法。
  11. 【請求項11】一つの画面上において第1のイメージ
    、該第1のイメージと観察倍率もしくはシフトデータ
    が異なる第2のイメージを合成する走査型プローブ加工
    観察装置において、試料の任意の領域を観察して得た前
    記第1のイメージ、前記第1のイメージの観察倍率及び
    所定の原点から該第1のイメージの原点のシフトを表す
    第1のシフトデータを保存する第1の保存手段と、前記
    試料の第2のイメージ、前記第2のイメージの観察倍率
    及び該所定の原点から該第2のイメージの原点のシフト
    を表す第2のシフトデータを保存する第2の保存手段
    と、該第1のシフトデータと該第2のシフトデータに基
    づき、前記第2のイメージの画素の前記第1のイメージ
    上のアドレスを演算する手段と、該第1のイメージの観
    倍率と該第2のイメージの観察倍率の比に基づき、該
    第2のイメージの観察倍率を該第1のイメージの観察
    率と等しくするために前記第2のイメージを圧縮若しく
    は拡大する手段と、前記第1のイメージにおいて前記第
    2のイメージの重なる部分のデータをキャンセルし、そ
    の部分へ前記第2のイメージのデータを加えて、前記第
    1と第2のイメージを同時に表示する手段とを有するこ
    とを特徴とする走査型プローブ加工観察装置。
  12. 【請求項12】走査型プローブ加工観察装置の第1のイ
    メージ上に該第1のイメージと観察倍率もしくはシフト
    データが異なる第2のイメージを合成する方法におい
    て、試料の任意の領域を観察して得た前記第1のイメー
    ジ、前記第1のイメージの観察倍率及び所定の原点から
    該第1のイメージの原点のシフトを表す第1のシフトデ
    ータを保存する第1のステップと、前記試料の第2のイ
    メージ、該第2のイメージの観察倍率及び該所定の原点
    から該第2のイメージの原点のシフトを表す第2のシフ
    トデータを保存する第2のステップと、該第1のシフト
    データと該第2のシフトデータに基づき、前記第2のイ
    メージの画素の前記第1のイメージ上のアドレスを演算
    するステップと、該第1のイメージの観察倍率と該第2
    イメージの観察倍率の比に基づき、該第2のイメージ
    の観察倍率を該第1のイメージの観察倍率と等しくする
    ために前記第2のイメージを圧縮若しくは拡大するステ
    ップと、前記第1のイメージにおいて前記第2のイメー
    ジの重なる部分のデータをキャンセルし、その部分へ前
    記第2のイメージのデータを加えて、前記第1と第2の
    イメージを同時に表示するステップとを有することを特
    徴とする走査型プローブ加工観察方法。
  13. 【請求項13】試料上をプローブで走査しながら該試料
    から発生する2次粒子の強度信号から形成された該試料
    の像を画面上に表示し、表示された該試料像上で加工す
    べき領域の設定を行い、該領域を該プローブで走査する
    ことにより該試料を加工する加工観察装置本体を備えた
    走査型プローブ加工観察装置において、指定された倍率
    又は精度に応じて前記試料上のアドレスを変化させる手
    段と、第1の倍率で前記試料における任意の領域を観察
    したときに得られる信号の全てを前記試料上のアドレス
    と関連付けたデータとして保存する第1のメモリ手段
    と、該第1のメモリ手段のデータのアドレスから前記試
    料上のアドレスを演算する第1の演算手段と、観察した
    領域が表示されるように該第1のメモリのデータを圧縮
    して圧縮イメージを形成しそれを画面に表示する手段
    と、該圧縮イメージの画素のアドレスから該第1のメモ
    リのデータのアドレスを演算する第2の演算手段と、画
    面に表示された圧縮イメージの任意の部分の指定をし、
    該指定された部分につき拡大倍率の指定を許容する手段
    と、該指定された部分に対応する該第1のメモリのデー
    タを該第2の演算手段を用いて参照し、該指定された部
    分を該指定された倍率で拡大して得た拡大イメージを画
    面に表示させる手段と、該拡大イメージの画素のアドレ
    スから該第1のメモリのデータのアドレスを演算する第
    3の演算手段と、該拡大イメージを表示する画面で指定
    された加工領域に対応する前記試料のアドレスを該第3
    の演算手段及び該第1の演算手段を用いて演算し、その
    演算結果に基づき加工のために前記プローブを走査させ
    る手段とを有し、前記加工観察装置本体を制御する制御
    装置とを有する走査型プローブ加工観察装置。
JP12608394A 1994-06-08 1994-06-08 走査型プローブ加工観察装置および走査型プローブ加工観察方法 Expired - Lifetime JP3373653B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12608394A JP3373653B2 (ja) 1994-06-08 1994-06-08 走査型プローブ加工観察装置および走査型プローブ加工観察方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12608394A JP3373653B2 (ja) 1994-06-08 1994-06-08 走査型プローブ加工観察装置および走査型プローブ加工観察方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07335167A JPH07335167A (ja) 1995-12-22
JP3373653B2 true JP3373653B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=14926188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12608394A Expired - Lifetime JP3373653B2 (ja) 1994-06-08 1994-06-08 走査型プローブ加工観察装置および走査型プローブ加工観察方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3373653B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10172490A (ja) * 1996-12-10 1998-06-26 Hitachi Ltd 走査電子顕微鏡
JP2004063468A (ja) * 2003-08-11 2004-02-26 Hitachi Ltd 走査電子顕微鏡
JP5822642B2 (ja) * 2011-10-18 2015-11-24 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置及び試料加工・観察方法
JP2015138666A (ja) 2014-01-22 2015-07-30 株式会社日立ハイテクサイエンス 荷電粒子ビーム装置および加工方法
US20220176453A1 (en) * 2019-03-25 2022-06-09 Nikon Corporation Build system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07335167A (ja) 1995-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6528787B2 (en) Scanning electron microscope
US20110074817A1 (en) Composite picture forming method and picture forming apparatus
JP3230911B2 (ja) 走査電子顕微鏡及びその画像形成方法
KR100283857B1 (ko) 주사형 프로브 가공관찰장치
JP3373653B2 (ja) 走査型プローブ加工観察装置および走査型プローブ加工観察方法
DE19754647A1 (de) Rasterelektronenmikroskop
JP2022501793A (ja) 粒子顕微鏡を用いる画像記録方法
KR100377026B1 (ko) 집속이온빔장치,집속이온빔관찰방법및집속이온빔가공방법
JPS61135034A (ja) 走査電子顕微鏡等における画像表示方式
JP4175597B2 (ja) 走査電子顕微鏡
JP2003007244A (ja) 荷電粒子線装置における像の表示方法および荷電粒子線装置、並びに分析装置における像の表示方法及び分析装置
JPH02139844A (ja) テーブルを用いたビーム走査方法
JPH0729536A (ja) 走査電子顕微鏡
JPS63150842A (ja) 走査電子顕微鏡
JPH0479140A (ja) 荷電粒子ビーム装置及びその画像処理方法
JPH1083782A (ja) 走査電子顕微鏡
JP2838799B2 (ja) 荷電粒子線装置
JPH0665016B2 (ja) 電子顕微鏡
JPS63284747A (ja) 試料像表示装置
JPH10149793A (ja) カーソル制御方法および装置
JPH0341307A (ja) 撮像システム及び図面作成システム
JPH07130321A (ja) 走査形電子顕微鏡
JPH06124678A (ja) 荷電粒子顕微鏡
JPH02215035A (ja) 試料像表示装置
JPH06273118A (ja) 寸法測定方法および画像調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term