JP3372744B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3372744B2
JP3372744B2 JP03470096A JP3470096A JP3372744B2 JP 3372744 B2 JP3372744 B2 JP 3372744B2 JP 03470096 A JP03470096 A JP 03470096A JP 3470096 A JP3470096 A JP 3470096A JP 3372744 B2 JP3372744 B2 JP 3372744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁などに設置され
る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電子放出素子には大別して熱電
子放出素子と冷陰極電子放出素子を用いた2種類のもの
が知られている。冷陰極電子放出素子には電界放出型
(以下、「FE型」という。)、全属/絶縁層/全属型
(以下、「MIM型」という。)や表面伝導型電子放出
素子等がある。
【0003】FE型の例としては、W.P.Dyke & W.W.Dol
an, "Field emission", Advance inElectron Physics,
8, 89(1956)あるいはC.A.Spindt, "Physical Propertie
s of thin-film field emission cathodes with molbde
ninmcones", J.Appl.phys.,47, 52488(1976) 等に開示
されたものが知られている。MIM型の例としては、C.
A.Mead, "Operation of Tunnel-Emission Devices", J.
Appl.Phys., 32, 646(1961)等に開示されたものが知ら
れている。表面伝導型電子放出素子の例としては、M.I.
Elinson, Radio Eng. Electron Pys., 10, (1965) 等に
開示されたものがある。
【0004】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導型電子放出素子としては、前記エリンソン等
によるSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer: "Thin Solid Films", 9, 317(1972) ]、
In2 3 /SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and
C.G.Fonstad: "IEEETrans. ED Conf.", 519(1975)
]、カーボン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第2
6巻、第1号、22頁(1983)]等が報告されている。
【0005】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として、前述のM.ハートウェルの素子構成
を図23に模式的に示す。同図において1301は基板
である。1304は、金属酸化物薄膜等からなる導電性
薄膜で、一般的な半導体製造技術によりH型状にパター
ニングして形成される。その後、後述の通電フォーミン
グと呼ばれる通電処理により、導電性薄膜1304に電
子放出部1305が形成される。なお、図中の素子電極
間隔Lは0.5〜1mm、幅W’は0.1mmで設定さ
れている。
【0006】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜1304に予
め通電フォーミングと呼ばれる通電処理を行うことによ
って電子放出部1305を形成するのが一般的であっ
た。すなわち、通電フォーミングとは前記導電性薄膜1
304の両端に直流電圧あるいは非常にゆっくりとした
昇電圧を印加通電し、導電性薄膜1304を局所的に破
壊、変形もしくは変質させ、電気的に高抵抗な状態にし
た電子放出部1305を形成することである。なお、電
子放出部1305は導電性薄膜1304の一部に亀裂が
発生しその亀裂付近から電子放出が行われる。前記通電
フォーミング処理をした表面伝導型電子放出素子は、上
述した導電性薄膜1304に電圧を印加し、素子に電流
を流すことにより、電子放出部1305より電子を放出
させるものである。
【0007】上述の表面伝導型電子放出素子は、構造が
単純で、しかも一般的な半導体製造技術により容易に製
造できることから、大面積にわたって多数の素子を配列
形成できる利点がある。そこで、この特徴を活かした電
荷ビーム源や表示装置等の応用研究がなされている。多
数の表面伝導型電子放出素子を配列形成した例として
は、はしご型配置と呼ぶ、並列に表面伝導型電子放出素
子を配列し個々の素子の両端を配線(共通配線とも呼
ぶ)でそれぞれ結線した行を多数行配列した電子源が挙
げられる(例えば、特開昭64−31332号公報、特
開平1−283749号公報、特開平1−257552
号公報等)。
【0008】また、特に表示装置等の画像形成装置にお
いては、近年、液晶を用いた平板型表示装置が、CRT
に替わって普及してきたが、自発光型でないためバック
ライトを持たなければならない等の問題点があり、自発
光型の表示装置の開発が望まれてきた。自発光型表示装
置としては、表面伝導型電子放出素子を多数配置した電
子源と、電子源より放出された電子によって可視光を発
光させる蛍光体とを組み合せた表示装置である画像形成
装置が挙げられる(例えば、米国特許第5066883
号明細書)。
【0009】特にこのような電子放出素子を用いた表示
パネルや、PDP(プラズマディスプレイパネル)、L
CD(液晶ディスプレイ)、VFD(蛍光表示管)等の
表示パネルを用いて画像形成装置が製造可能となったた
め、平板状であるという特徴を生かして床上に設置面積
を必要としない壁掛け方式の画像形成装置が実現できる
ようになった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た壁掛け方式の画像形成装置では、以下に述ベる不具合
点があった。
【0011】画像形成装置を壁に設置すると、表示パネ
ルの見易い場所と視点の高さは一意的に決まってしま
う。しかし、視聴者は常に同じ場所、同じ姿勢で表示バ
ネルを見るわけではなく、その時々の気分や体調等に合
わせた、視聴者にとって楽な姿勢、たとえは椅子に腰掛
けたり、床に横になったり、ベットに横になって視聴し
たりするものである。このように視聴者が姿勢をかえる
と、視聴者の視点の高さや場所が、場合によっては表示
パネルの見易い範囲からはずれてしまう。このように表
示パネルが見にくい場所、高さで視聴した場合には、視
聴者に対して不快感を与え、視聴による疲労感を増大さ
せることがしはしばおこった。
【0012】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、視聴者の視点の高さや場所に応じ
て表示パネルを見易い位置に移動することが可能な画像
形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の画像形成装置の第1の態様は、電気信号により
画像を形成する表示部を外周容器に搭載した画像形成装
置において、前記外周容器は、それぞれ隣り合う2つの
壁面に床面と平行に設置されて固定された2つの部材で
構成された案内手段に沿って移動可能に設けられた支持
部に支持されており、 前記外周容器の両側部にそれぞ
れ、前記支持部が前記床面と平行な面内で回動自在に連
結されていることを特徴とする。また、本発明の画像形
成装置の第2の態様は、電気信号により画像を形成する
表示部を外周容器に搭載した画像形成装置において、
記外周容器は、固定された案内手段に沿って移動可能に
設けられた支持部に支持され、 前記案内手段は、壁面に
床面と垂直に設置されて固定された壁面レールと、天井
面に前記壁面と垂直に設置されて固定された天井面レー
ルとで構成され、 前記支持部は、前記壁面レールに設け
られ前記外周容器の下端部を回動自在に支持する壁面支
持部と、前記天井面レールに設けられ前記外周容器の上
端部を回動自在に支持する天井面支持部とで構成される
ことを特徴とする。
【0014】上記のとおり構成された本発明の画像形成
装置では、支持部は案内手段に沿って移動可能に設けら
れ、この支持部に外周容器が支持されているので、支持
部を移動させることによって外周容器の位置が移動され
る。これにより、視聴者の視聴位置に応じて最も見易い
位置に表示部を移動させることが可能となる。
【0015】
【0016】また、外部からの駆動信号により前記支持
部を前記案内手段に対して移動させるための駆動機構を
備えたものや、前記支持部の移動を不能とする停止手段
を備えたものとすることもできる。さらに前記表示部
は、複数の電子放出素子を搭載した電子源基板と、前記
電子源基板に対向配置され、前記電子放出素子からの電
子線の照射により画像が形成される画像形成部材を搭載
したフェースプレートとを有するものであってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照しながら本発明
が適用される画像形成装置を説明する。図1は本発明の
画像形成装置の一参考例を示す斜視図である。
【0018】図1において、壁8には、床9と平行に設
置された案内手段であるレール3が複数の固定ボルト4
により固定されている。各固定ボルト4は、それぞれ壁
8内の間柱のある位置に配置される。
【0019】一方、表示パネル1を搭載する外周容器2
の裏面には、レール3にその長手方向に移動自在に設け
られた支持部5が固定されている。支持部5には、レー
ル3上を移動するための駆動機構(不図示)が内蔵され
ており、この駆動機構により支持部5はレール3をガイ
ドとして水平移動することができる。表示パネル1への
画像信号、電力の供給、及び支持部5の駆動機構への電
力の供給は、電気ケーブル6を介して行われる。電気ケ
ーブル6は、その中間の複数の箇所において、それぞれ
レール3に沿って移動可能に設けられた複数の電気ケー
ブル中継部7により保持されている。
【0020】表示パネル1は、蛍光体等の画像形成部材
を搭載したフェースプレートと、電子放出素子群を搭載
した電子源基板とを有するもので、電子放出素子から電
子を放出させて画像形成部材に照射し、画像を表示する
ものである。表示パネル1については、後に詳しく説明
する。
【0021】上記構成に基づき、視聴者が画像形成装置
を視聴する場所を移動した場合、視聴者自らが制御手段
等を用いて、支持部5の駆動機構をコントロールして支
持部5を移動させる。これにより外周容器2は図2に示
すようにレール3に沿って移動し、視聴者にとって最も
見易い場所に表示パネル1を位置させることができる。
その結果、視聴時における視聴者の不快感、疲労が低減
される。
【0022】また、電気ケーブル6は、レール3に沿っ
て移動自在に設けられた電気ケーブル中継部7に保持さ
れているので、支持部5の移動の際に、床面近くまで垂
れ下がったり支持部5に巻込まれることはない。
【0023】本発明の画像形成装置の表示パネルには種
々のものを用いることができるが、上述したような、電
子放出素子群を搭載した電子源基板に画像形成部材を搭
載したフェースプレートを対向配置したものを用いた平
板型の表示パネルが、場所をとらずに壁等へ設置でき本
発明には適している。また、電子放出素子としては任意
の電子放出素子を用いることができるが、単純な構成
で、かつ、製造が容易な表面伝導型電子放出素子が、大
面積化や製造コストの低減のうえで好適である。以下
に、表面伝導型電子放出素子について詳述する。
【0024】表面伝導型電子放出素子の基本的構成には
大別して、平面型および垂直型の2つがある。
【0025】まず、平面型の表面伝導型電子放出素子に
ついて説明する。
【0026】図13は、本発明を適用可能な平面型の表
面伝導型電子放出素子の構成を示す模式的平面図および
断面図である。図13において、301は基板、30
2,303は素子電極、304は導電性薄膜、305は
電子放出部である。
【0027】基板301としては、石英ガラス、Na等
の不純物含有量を減少したガラス、青板ガラス、青板ガ
ラスにスパッタ法等によりSiO2 を積層したガラス基
板及びアルミナ等のセラミックス基板等を用いることが
できる。
【0028】対向する素子電極302,303の材料と
しては、一般的な導電材料を用いることができる。これ
は例えば、Ni,Cr,Au,Mo,W,Pt,Ti,
Al,Cu,Pd等の金属あるいは合金、及びPd,A
s,Ag,Au,RuO2 ,Pd−Ag等の金属あるい
は金属酸化物とガラス等から構成される印刷導体、In
2 3 −SnO2 等の透明導電体、及びポリシリコン等
の半導体材料等から適宜選択することができる。
【0029】素子電極間隔L、素子電極長さW、導電性
薄膜304の形状等は、応用される形態等を考慮して設
計される。素子電極間隔Lは、好ましくは数千オングス
トロームから数百μmの範囲であり、より好ましくは、
素子電極間に印加する電圧等を考慮して、1μmから1
00μmの範囲である。
【0030】素子電極長さWは、電極の抵抗値、電子放
出特性を考慮して、数μmから数百μmの範囲である。
素子電極302,303の膜厚dは、数百オングストロ
ームから1μmの範囲である。
【0031】なお、図13に示した構成だけでなく、基
板301上に、導電性薄膜304、対向する素子電極3
02,303の順に積層した構成とすることもできる。
【0032】導電性薄膜304には、良好な電子放出特
性を得るために、微粒子で構成された微粒子膜を用いる
のが好ましい。その膜厚は、素子電極302,303へ
のステップカバレージ、素子電極302,303間の抵
抗値及び後述するフォーミング条件等を考慮して適宜設
定されるが、通常は、数オングストロームから数千オン
グストロームの範囲とするのが好ましく、より好ましく
は、10オングストロームから500オングストローム
の範囲とするのがよい。その抵抗値は、Rsが1×10
2 から1×107 Ω/□の値である。なおRsは、厚さ
がt、幅がwで長さがlの薄膜の抵抗Rを、R=Rs
(l/w)とおいたときに現れる値で、薄膜材料の抵抗
率をρとすると、Rs=ρ/tで表される。本願明細書
において、フォーミング処理については、通電処理を例
に挙げて説明するが、フォーミング処理はこれらに限ら
れるものではなく、膜に亀裂を生じさせて高抵抗状態を
形成する方法であれば、いかなる方法でもよい。
【0033】導電性薄膜304を構成する材料は、P
d,Pt,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,C
r,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金属、Pd
O,SnO2 ,In2 3 ,PbO,Sb2 3 等の酸
化物、HfB2 ,ZrB2 ,LaB6 ,CeB6 ,YB
4 ,GdB4 等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,T
aC,SiC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,Hf
N等の窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボン等の中
から適宜選択される。
【0034】ここで述べる微粒子膜とは、複数の微粒子
が集合した膜であり、その微細構造は、微粒子が個々に
分散配置した状態あるいは微粒子が互いに隣接、あるい
は重なり合った状態(いくつかの微粒子が集合し、全体
として島状構造を形成している場合も含む)をとってい
る。微粒子の粒径は、数オングストロームから1μmの
範囲、好ましくは、10オングストロームから200オ
ングストロームの範囲である。
【0035】電子放出部305は、導電性薄膜304の
一部に形成された高抵抗の亀裂により構成され、導電性
薄膜304の膜厚、膜質、材料および後述する通電フォ
ーミング等の手法等に依存したものとなる。電子放出部
305の内部には、1000オングストローム以下の粒
径の導電性微粒子を含む場合もある。この導電性微粒子
は、導電性薄膜304を構成する材料の元素の一部、あ
るいは全ての元素を含有するものとなる。電子放出部3
05およびその近傍の導電性薄膜304には、炭素ある
いは炭素化合物を含む場合もある。
【0036】次に、垂直型の表面伝導型電子放出素子に
ついて説明する。
【0037】図14は、本発明を適用可能な垂直型の表
面伝導型電子放出素子の構成を示す模式図である。
【0038】図14においては、図13に示した部位と
同じ部位には図13に付した符号と同一の符号を付して
いる。401は段差形成部である。基板301、素子電
極302,303、導電性薄膜304、電子放出部30
5は、前述した平面型の表面伝導型電子放出素子の場合
と同様の材料で構成することができる。段差形成部40
1は、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等で形成された
SiO2 等の絶縁性材料で構成することができる。段差
形成部401の膜厚は、先に述べた平面型の表面伝導型
電子放出素子の素子電極間隔Lに対応し、数千オングス
トロームから数十μmの範囲とすることができる。この
膜厚は、段差形成部401の製法及び素子電極302,
303間に印加する電圧を考慮して設定されるが、数百
オングストロームから数μmの範囲が好ましい。
【0039】導電性薄膜304は、素子電極302,3
03と段差形成部301の作製後に、該素子電極30
2,303の上に積層される。電子放出部305は、図
14においては、段差形成部401に形成されている
が、作製条件、フォーミング条件等に依存し、形状、位
置ともこれに限られるものでない。
【0040】上述の表面伝導型電子放出素子の製造方法
としては様々な方法があるが、その一例を図15に示
す。
【0041】以下、図13及び図15を参照しながら製
造方法の一例について説明する。図15においても、図
13に示した部位と同じ部位には図13に付した符号と
同一の符号を付している。
【0042】1) 基板301を洗剤、純水および有機
溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、スパッタ法
等により素子電極材料を堆積後、例えばフォトリソグラ
フィー技術を用いて基板301上に素子電極302,3
03を形成する(図15(a))。
【0043】2) 素子電極302,303を設けた基
板301に、有機金属溶液を塗布して有機金属薄膜を形
成する。有機金属溶液には、前述の導電性薄膜304の
材料の金属を主元素とする有機金属化合物の溶液を用い
ることができる。有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リフ
トオフ、エッチング等によりパターニングし、導電性薄
膜304を形成する(図15(b))。ここでは、有機
金属溶液の塗布法を挙げて説明したが、導電性薄膜30
4の形成法はこれに限られるものでなく、真空蒸着法、
スパッタ法、化学的気相堆積法、分散塗布法、ディッピ
ング法、スピンナー法等を用いることもできる。
【0044】3) 続いて、フォーミング処理を施す。
このフォーミング処理方法の一例として通電処理による
方法を説明する。素子電極302,303間に、不図示
の電源を用いて通電を行うと、導電性薄膜304の部位
に、構造の変化した電子放出部305が形成される(図
15(c))。通電フォーミングによれば導電性薄膜3
04に局所的に破壊、変形もしくは変質等の構造の変化
した部位が形成される。この部位が電子放出部305と
なる。通電フォーミングの電圧波形の例を図16に示
す。
【0045】電圧波形は、パルス波形が好ましい。これ
はパルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印加す
る図16(a)に示した手法と、パルス波高値を増加さ
せながら電圧パルスを印加する図16(b)に示した手
法がある。
【0046】図16(a)におけるT1及びT2は、電
圧波形のパルス幅とパルス間隔である。通常T1は1μ
s〜10μs、T2は10μs〜100msの範囲で設
定される。三角波の波高値(通電フォーミング時のピー
ク電圧)は、表面伝導型電子放出素子形態に応じて適宜
選択される。このような条件のもと、例えば、数秒から
数十分間電圧を印加する。パルス波形は三角波に限定さ
れるものではなく、矩形波などの所望の波形を採用する
ことができる。
【0047】図16(b)におけるT1及びT2は、図
16(a)に示したのと同様とすることができる。三角
波の波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は、例
えば0.1Vステップ程度ずつ増加させることができ
る。
【0048】通電フォーミング処理の終了は、パルス間
隔T2中に、導電性薄膜304を局所的に破壊、変形し
ない程度の電圧を印加し、電流を測定して検知すること
ができる。例えば、0.1V程度の電圧印加により流れ
る素子電流を測定し、抵抗値を求めて、1MΩ以上の抵
抗を示したとき、通電フォーミングを終了させる。
【0049】4) フォーミングを終えた素子には活性
化処理を施すのが好ましい。活性化処理を施すことによ
り、素子電流If、放出電流Ieが著しく変化する。
【0050】活性化処理は、例えば、有機物質のガスを
含有する雰囲気下で、通電フォーミングと同様に、パル
スの印加を繰り返すことで行うことができる。この雰囲
気は、例えば油拡散ポンプやロータリーポンプなどを用
いて真空容器内を排気した場合に雰囲気内に残留する有
機ガスを利用して形成することができる他、イオンポン
プなどにより一旦十分に排気した真空中に適当な有機物
質のガスを導入することによっても得られる。このとき
の好ましい有機物質のガス圧は、前述の応用の形態、真
空容器の形状や、有機物質の種類などにより異なるため
場合に応じて適宜設定される。適当な有機物質として
は、アルカン、アルケン、アルキンの脂肪族炭化水素
類、芳香族炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、
ケトン類、アミン類、フェノール、カルボン酸、スルホ
ン酸等の有機酸類等を挙げることができ、具体的には、
メタン、エタン、プロパンなどCn 2n+2で表される飽
和炭化水素、エチレン、プロピレンなどCn 2n等の組
成式で表される不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、
メタノール、エタノール、ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルアミ
ン、エチルアミン、フェノール、蟻酸、酢酸、プロピオ
ン酸等が使用できる。この処理により、雰囲気中に存在
する有機物質から炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆
積し、素子電流If、放出電流Ieが著しく変化するよ
うになる。
【0051】活性化工程の終了判定は、素子電流Ifと
放出電流Ieを測定しながら、適宜行う。なお、パルス
幅、パルス間隔、パルス波高値などは適宜設定される。
【0052】炭素あるいは炭素化合物とは、HOPG
(Highly Oriented Pyrolytic Graphite),PG(Pyro
lytic Graphite),GC(Glassy Carbon )などのグラ
ファイトが挙げられ(HOPGはほぼ完全な結晶構造を
もつグラファイト、PGは結晶粒が200オングストロ
ーム程度で結晶構造がやや乱れたグラファイト、GCは
結晶粒が20オングストローム程度で結晶構造の乱れが
さらに大きくなったものを指す。)、非晶質カーボン
(アモルファスカーボン及びアモルファスカーボンと前
記グラファイトの微結晶の混合物を含むカーボン)であ
り、その膜厚は、500オングストローム以下にするの
が好ましく、300オングストローム以下であればより
好ましい。
【0053】5) 活性化工程を経て得られた電子放出
素子は、安定化処理を行うことが好ましい。この処理
は、真空容器内の有機物質の分圧が1×10-8torr
以下、望ましくは1×10-10 torr以下で行うのが
好ましい。真空容器内の圧力は、1×10-6.5〜1×1
-7torr以下が好ましく、特に1×10-8torr
以下が好ましい。真空容器を排気する真空排気装置は、
装置から発生するオイルが素子の特性に影響を与えない
ように、オイルを使用しないものを用いるのが好まし
い。具体的には、ソープションポンプ、イオンポンプ等
の真空排気装置を挙げることができる。さらに真空容器
内を排気するときには、真空容器全体を加熱して、真空
容器内壁や、電子放出素子に吸着した有機物質分子を排
気しやすくするのが好ましい。このときの加熱した状態
での真空排気条件は、80〜200℃で5時間以上が望
ましいが、特にこの条件に限るものではなく、真空容器
の大きさや形状、電子放出素子の構成などの諸条件によ
り変化する。なお、上記有機物質の分圧測定は、質量分
析装置により質量数が10〜200の炭素と水素を主成
分とする有機分子の分圧を測定し、それらの分圧を積算
することにより求める。
【0054】安定化工程を経た後の駆動時の雰囲気は、
上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好ましい
が、これに限るものではなく、有機物質が十分除去され
ていれば、真空度自体は多少低下しても十分安定な特性
を維持することができる。
【0055】このような真空雰囲気を採用することによ
り、新たな炭素あるいは炭素化合物の堆積を抑制でき、
結果として素子電流If、放出電流Ieが安定する。
【0056】電子放出素子の配列については種々のもの
が採用できる。
【0057】一例として、並列に配置した多数の電子放
出素子の個々を両端で接続し、電子放出素子の行を多数
個配し(行方向と呼ぶ)、この配線と直交する方向(列
方向と呼ぶ)で、該電子放出素子の上方に配した制御電
極(グリッドとも呼ぶ)により、電子放出素子からの電
子を制御駆動するはしご状配置のものがある。これとは
別に、電子放出素子をX方向及びY方向に行列状に複数
個配し、同じ行に配された複数の電子放出素子の電極の
一方を、X方向の配線に共通に接続し、同じ列に配され
た複数の電子放出素子の電極の他方を、Y方向の配線に
共通に接続するものが挙げられる。このようなものは、
いわゆる単純マトリクス配置である。まず、単純マトリ
クス配置について以下に詳述する。
【0058】以下、本発明を適用可能な電子放出素子を
複数個マトリクス状に配して得られる電子源基板につい
て、図17を用いて説明する。図17において、701
は電子源基板、702はX方向配線、703はY方向配
線である。704は表面伝導型電子放出素子、705は
結線である。なお、表面伝導型電子放出素子704は、
前述した平面型あるいは垂直型のどちらであってもよ
い。
【0059】m本のX方向配線702は、Dx1,Dx
2,・・・,Dxmからなり、真空蒸着法、印刷法、ス
パッタ法等を用いて形成された導電性金属等で構成する
ことができる。配線の材料、膜厚、幅は、適宜設計され
る。Y方向配線703は、Dy1,Dy2,・・・,D
ynのn本の配線よりなり、X方向配線702と同様に
形成される。これらm本のX方向配線702とn本のY
方向配線703との間には、不図示の層間絶縁層が設け
られており、両者を電気的に分離している(m、nは、
ともに正の整数)。
【0060】不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2 等で構成
される。例えば、X方向配線702を形成した電子源基
板701の全面あるいは一部に所望の形状で形成され、
特に、X方向配線702とY方向配線703の交差部の
電位差に耐え得るように、膜厚、材料、製法が適宜設定
される。X方向配線702とY方向配線703は、それ
ぞれ外部端子として引き出されている。
【0061】表面伝導型電子放出素子704を構成する
一対の電極(不図示)は、m本のX方向配線702とn
本のY方向配線703と、導電性金属等からなる結線7
05によって電気的に接続されている。
【0062】X方向配線702とY方向配線703を構
成する材料、結線705を構成する材料及び一対の素子
電極を構成する材料は、その構成元素の一部あるいは全
部が同一であっても、またそれぞれ異なってもよい。こ
れらの材料は。例えば前述の素子電極の材料より適宜選
択される。素子電極を構成する材料と配線材料が同一で
ある場合には、素子電極に接続した配線は素子電極とい
うこともできる。
【0063】X方向配線702には、X方向に配列した
表面伝導型電子放出素子704の行を、選択するための
走査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が接続さ
れる。一方、Y方向配線703には、Y方向に配列され
た表面伝導型電子放出素子704の各列を入力信号に応
じて、変調するための不図示の変調信号発生手段が接続
される。各表面伝導型電子放出素子704に印加される
駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号と変調信号
との差電圧として供給される。
【0064】上記構成においては、単純なマトリクス配
線を用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とす
ることができる。
【0065】このような単純マトリクス配置の電子源を
用いて構成した画像形成装置について、図18、図19
および図20を用いて説明する。図18は、単純マトリ
クス配置の電子源を備えた画像形成装置の表示パネルの
一例を示す模式図であり、図19は、図18の表示パネ
ルに使用される蛍光膜の模式図である。図20は、NT
SC方式のテレビ信号に基づいて表示を行うための駆動
回路の一例を示すブロック図である。
【0066】図18において、701は複数の表面伝導
型電子放出素子704を配した電子源基板、801は電
子源基板701を固定したリアプレート、806はガラ
ス基板803の内面に蛍光膜804とメタルバック80
5等が形成されたフェースプレートである。802は支
持枠であり、該支持枠802には、リアプレート80
1、フェースプレート806がフリットガラス等を用い
て接続されている。807は外囲器であり、例えば大気
中あるいは窒素中で、400℃〜500℃の温度範囲で
10分以上焼成され、封着される。
【0067】表面伝導型電子放出素子704は、図13
に示した素子電極及び電子放出部に相当する構成を有す
る。702,703は、表面伝導型電子放出素子704
の一対の素子電極と接続されたX方向配線およびY方向
配線である。
【0068】外囲器807は、上述のごとく、フェース
プレート806、支持枠802及びリアプレート801
で構成される。リアプレート801は主に電子源基板7
01の強度を補強する目的で設けられるため、電子源基
板701自体で十分な強度を持つ場合は別体のリアプレ
ート801は不要とすることができる。すなわち、電子
源基板701に直接、支持枠802を封着し、フェース
プレート806、支持枠802及び電子源基板701に
て外囲器807を構成してもよい。一方、フェースプレ
ート806とリアプレート801との間に、スペーサ
(耐大気圧支持部材)と呼ばれる不図示の支持体を設置
することにより、大気圧に対して十分な強度をもつ外囲
器807を構成することもできる。
【0069】蛍光膜804は、モノクロームの場合は蛍
光体のみから構成することができる。カラーの蛍光膜の
場合は、図19に示すように、蛍光体の配列によりブラ
ックストライプあるいはブラックマトリクスなどと呼ば
れる黒色部材901と蛍光体902とから構成すること
ができる。ブラックストライプ、ブラックマトリクスを
設ける目的は、カラー表示の場合、必要となる三原色蛍
光体の各蛍光体902間の塗り分け部を黒くすることで
混色等を目立たなくすることと、外光反射によるコント
ラストの低下を抑制することにある。ブラックストライ
プの材料としては、通常よく用いられている黒鉛を主成
分とする材料の他、光の透過および反射が少ない材料を
用いることができる。
【0070】ガラス基板803に蛍光体902を塗布す
る方法は、モノクローム、カラーによらず、沈殿法、印
刷法等が採用できる。蛍光膜804の内面側には、通常
メタルバック805が設けられる。メタルバック805
を設ける目的は、蛍光体902の発光のうち内面側への
光をフェースプレート806側へ鏡面反射させることに
より輝度を向上させること、電子ビーム加速電圧を印加
するための電極として作用させること、外囲器807内
で発生した負イオンの衝突によるダメージから蛍光体9
02を保護すること等である。メタルバック805は、
蛍光膜804を作製後、蛍光膜804の内面側表面の平
滑化処理(通常、「フィルミング」と呼ばれる)を行
い、その後、Alを真空蒸着等を用いて堆積させること
で作製できる。
【0071】フェースプレート806には、さらに蛍光
膜804の導電性を高めるため、蛍光膜804の外面側
(ガラス基板803側)に透明電極(不図示)を設けて
もよい。
【0072】前述の封着を行う際には、カラーの場合は
各色蛍光体と電子放出素子とを対応させる必要があり、
十分な位置合わせが不可欠となる。
【0073】図180に示した表示パネルは、例えば以
下のようにして製造される。
【0074】外囲器807は、前述の安定化工程と同様
に、適宜加熱しながら、イオンポンプ、ソープションポ
ンプなどのオイルを使用しない排気装置により不図示の
排気管を通じて排気し、1×10-7torr程度の真空
度の有機物質の十分少ない雰囲気にした後、封止され
る。外囲器807の封止後の真空度を維持するために、
ゲッター処理を行うこともできる。これは、外囲器80
7の封止を行う直前あるいは封止後に、抵抗加熱あるい
は高周波加熱等を用いた加熱により、外囲器807内の
所定の位置(不図示)に配置されたゲッター材を加熱
し、蒸着膜を形成する処理である。ゲッターは、通常B
a等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、例え
ば1×10-5ないしは1×10-7torr程度の真空度
を維持するものである。
【0075】次に、単純マトリクス配置の電子源を用い
て構成した表示パネルに、NTSC方式のテレビ信号に
基づいたテレビジョン表示を行うための駆動回路の構成
例について、図20のブロック図を用いて説明する。図
20において、1001は表示パネル、1002は走査
回路、1003は制御回路、1004はシフトレジス
タ、1005はラインメモリ、1006は同期信号分離
回路、1007は変調信号発生器、Vx、Vaは直流電
圧源である。
【0076】表示パネル1001は、端子Dox1ない
しDoxm、Doy1ないしDoyn、及び高圧端子H
vを介して外部の電気回路と接続している。端子Dox
1ないしDoxmには、表示パネル1001内に設けら
れている電子源、すなわちm行n列の行列状にマトリク
ス配線された表面伝導型電子放出素子群を一行(n素
子)ずつ順次駆動してゆくための走査信号が印加され
る。
【0077】端子Doy1ないしDoynには、前記走
査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出素子
の各素子の出力電子ビームを制御するための変調信号が
印加される。高圧端子Hvには、直流電圧源Vaより、
例えば10kVの直流電圧が供給されるが、これは、表
面伝導型電子放出素子から放出される電子ビームに蛍光
体を励起するのに十分なエネルギーを付与するための加
速電圧である。
【0078】走査回路1002について説明する。同回
路は、内部にm個のスイッチング素子(図中、S1ない
しSmで模式的に示している)を備えたものである。各
スイッチング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧もしく
は0V(グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表
示パネル1001の端子Dox1ないしDoxmと電気
的に接続される。S1ないしSmの各スイッチング素子
は、制御回路1003が出力する制御信号Tscanに基づ
いて動作するものであり、例えばFETのようなスイッ
チング素子を組み合せることにより構成することができ
る。
【0079】直流電圧源Vxは、本例の場合には表面伝
導型電子放出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基
づき、走査されていない素子に印加される駆動電圧が電
子放出しきい値電圧以下となるような一定電圧を出力す
るように設定されている。
【0080】制御回路1003は、外部より入力する画
像信号に基づいて適切な表示が行われるように各部の動
作を整合させる機能を有する。制御回路1003は、同
期信号分離回路1006より送られる同期信号Tsync
基づいて、各部に対してTsc anおよびTsft およびT
mry の各制御信号を発生する。
【0081】同期信号分離回路1006は、外部から入
力されるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分
と輝度信号成分とを分離するための回路で、一般的な周
波数分離(フィルター)回路等を用いて構成できる。同
期信号分離回路1006により分離された同期信号は、
垂直同期信号と水平同期信号よりなるが、ここでは説明
の便宜上、Tsync信号として図示した。前記テレビ信号
から分離された画像の輝度信号成分は便宜上DATA信
号と表わした。該DATA信号はシフトレジスタ100
4に入力される。
【0082】シフトレジスタ1004は、時系列的にシ
リアルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライ
ン毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記
制御回路1003より送られる制御信号Tsft に基づい
て動作する(すなわち、制御信号Tsft は、シフトレジ
スタ1004のシフトクロックであるということもでき
る)。シリアル/パラレル変換された画像1ライン分
(表面伝導型電子放出素子n素子分の駆動データに相当
する)のデータは、Id1ないしIdnのn個の並列信
号として前記シフトレジスタ1004より出力される。
【0083】ラインメモリ1005は、画像1ライン分
のデータを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置で
あり、制御回路1003より送られる制御信号Tmry
したがって適宜Id1ないしIdnの内容を記憶する。
記憶された内容は、I’d1ないしI’dnとして出力
され、変調信号発生器1007に入力される。
【0084】変調信号発生器1007は、前記画像デー
タI’d1ないしI’dnの各々に応じて、表面伝導型
電子放出素子の各々を適切に駆動変調するための信号源
であり、その出力信号は、端子Doy1ないしDoyn
を通じて表示パネル1001内の表面伝導型電子放出素
子に印加される。
【0085】本発明を適用可能な電子放出素子は、放出
電流Ieに対して以下の基本特性を有している。すなわ
ち、電子放出には明確なしきい値電圧Vthがあり、Vth
以上の電圧を印加されたときのみ電子放出が生じる。電
子放出しきい値以上の電圧に対しては、素子への印加電
圧の変化に応じて放出電流も変化する。このことから、
本素子にパルス状の電圧を印加する場合、例えば電子放
出しきい値以下の電圧を印加しても電子放出は生じない
が、電子放出しきい値以上の電圧を印加する場合には電
子ビームが出力される。その際、パルスの波高値Vmを
変化させることにより出力電子ビームの強度を制御する
ことが可能である。また、パルスの幅Pwを変化させる
ことにより出力される電子ビームの電荷の総量を制御す
ることが可能である。
【0086】したがって、入力信号に応じて、電子放出
素子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅
変調方式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際
しては、変調信号発生器1007として、一定長さの電
圧パルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜パル
スの波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用い
ることができる。
【0087】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器1007として、一定の波高値の電圧パ
ルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パル
スの幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用い
ることができる。
【0088】シフトレジスタ1004やラインメモリ1
005は、デジタル信号式のものをもアナログ信号式の
ものをも採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変
換や記憶が所定の速度で行われればよいからである。
【0089】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路1006の出力信号DATAをデジタル信号
化する必要があるが、これには同期信号分離回路100
6の出力部にA/D変換器を設ければよい。これに関連
してラインメモリ1005の出力信号がデジタル信号か
アナログ信号かにより、変調信号発生器1007に用い
られる回路が若干異なったものとなる。すなわち、デジ
タル信号を用いた電圧変調方式の場合、変調信号発生器
1007には、例えばD/A変換回路を用い、必要に応
じて増幅回路等を付加する。パルス幅変調方式の場合、
変調信号発生器1007には、例えば高速の発振器およ
び発振器の出力する波数を計数する計数器(カウンタ)
および計数器の出力値と前記ラインメモリ1005の出
力値を比較する比較器(コンパレータ)を組み合せた回
路を用いる。必要に応じて、比較器の出力するパルス幅
変調された変調信号を表面伝導型電子放出素子の駆動電
圧にまで電圧増幅するための増幅器を付加することもで
きる。
【0090】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器1007には、例えばオペアンプ等
を用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフ
ト回路等を付加することもできる。パルス幅変調方式の
場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VCO)を採
用でき、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電
圧まで電圧増幅するための増幅器を付加することもでき
る。
【0091】このような構成をとり得る本発明の画像形
成装置においては、各電子放出素子74に、容器外端子
Dox1ないしDoxm、Doy1ないしDoynを介
して電圧を印加することにより、電子放出が生ずる。高
圧端子Hvを介してメタルバック805、あるいは透明
電極に高圧を印加し、電子ビームを加速する。加速され
た電子は、蛍光膜804に衝突し、発光が生じて画像が
形成される。
【0092】ここで述べた画像形成装置の構成は一例で
あり、本発明の技術思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。入力信号については、NTSC方式を挙げたが入
力信号はこれに限られるものではなく、PAL、SEC
AM方式等の他、これよりも多数の走査線からなるTV
信号(例えば、MUSE方式をはじめとする高品位T
V)方式をも採用できる。
【0093】次に、はしご型配置の電子源および画像形
成装置について図21及び図22を用いて説明する。
【0094】図21は、はしご型配置の電子源の一例を
示す摸式図である。図21において、1101は電子源
基板、1102は電子放出素子である。1103(Dx
1〜Dx10)は、電子放出素子1102を接続するた
めの共通配線である。電子放出素子1102は、電子源
基板1101上に、X方向に並列に複数個配されている
(これを素子行と呼ぶ)。この素子行が複数個配され
て、電子源を構成している。各素子行の共通配線間に駆
動電圧を印加することで、各素子行を独立に駆動させる
ことができる。すなわち、電子ビームを放出させたい素
子行には、電子放出しきい値以上の電圧を、電子ビーム
を放出しない素子行には、電子放出しきい値以下の電圧
を印加する。各素子行間の共通配線Dx2〜Dx9は、
例えばDx2、Dx3を同一配線とすることもできる。
【0095】図22は、はしご型配置の電子源を備えた
画像形成装置に用いられる表示パネルの一例を示す摸式
図である。1201はグリッド電極、1202は電子が
通過するための開口、1203はDox1,Dox2,
・・・,Doxmよりなる容器外端子である。1204
は、グリッド電極1201と接続されたG1,G2,・
・・,Gnからなるグリッド容器外端子、1101は各
素子行間の共通配線を同一配線とした電子源基板であ
る。図22においては、図18、図21に示した部位と
同じ部位には、これらの図に付したのと同一の符号を付
している。図22に示した画像形成装置と、図18に示
した単純マトリクス配置の画像形成装置との大きな違い
は、電子源基板1101とフェースプレート806の間
にグリッド電極1201を備えているか否かである。
【0096】図22において、電子源基板1101とフ
ェースプレート806の間には、グリッド電極1201
が設けられている。グリッド電極1201は、電子放出
素子1102から放出された電子ビームを変調するため
のものであり、はしご型配置の素子行と直交して設けら
れたストライプ状の電極に電子ビームを通過させるた
め、各素子行に対応して1個ずつ円形の開口1202が
設けられている。グリッド電極1201の形状や設置位
置は図22に示したものに限定されるものではない。例
えば、開口1202としてメッシュ状に多数の通過口を
設けることもでき、グリッド電極1201を電子放出素
子1102の周囲や近傍に設けることもできる。
【0097】容器外端子1203およびグリッド容器外
端子1204は、不図示の制御回路と電気的に接続され
ている。
【0098】本例の画像形成装置では、素子行を1行ず
つ順次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極
列に画像1ライン分の変調信号を同時に印加する。これ
により、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像
を1ラインずつ表示することができる。
【0099】本発明の画像形成装置は、テレビジョン放
送の表示装置、テレビ会議システムやコンピュータ等の
表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光プ
リンタとしての画像形成装置等としても用いることがで
きる。
【0100】
【実施例】以下、本発明の実施例を参考例とともに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0101】(参考例1) 本参考例の画像形成装置は図1及び図2に示され、その
構成は前述したとおりである。ここで、レール3として
は、断面が六角形のアルミ製材を用いた。また、外周容
器2の裏面に固定された支持部5は、レール3を保持す
る玉軸受直動スライダ及びレール3上を移動可能とする
モータ等からなる駆動機構を内蔵している。この駆動機
構は外部からの駆動信号によって上記スライダを駆動
し、これにより支持部5はレール3上を水平移動するこ
とができる。
【0102】表示パネル1としては、図18に示したも
のや、図22に示したもののように、マトリクス配置さ
れた電子放出素子群を有するリアプレートと、電子放出
素子からの電子線の照射により画像が形成されるフェー
スプレートとを対向配置した平板型の表示パネル1を用
いた。
【0103】視聴者が視聴する場所を移動した場合、視
聴者自らが制御手段等を用いて支持部5の駆動機構をコ
ントロールし、図2のように、視聴者にとって最も見易
い場所まで表示パネル1を移動させることができる。
【0104】表示パネル1の表示用の電力や信号および
支持部5の移動用の電力は電気ケーブル6により供給さ
れる。電気ケーブル6は支持部5の移動の際に垂れ下が
ったり、支持部5に巻き込まれたりしないように、壁か
ら外周容器2までの間を、レール3上を自由に移動可能
な複数の電気ケーブル中継部7により支持されている。
【0105】レール3の断面形状、配置、および本数は
参考例に用いたものに限るものではない。レール3の
材質についても、アルミに限るものではなく、FRPや
ABSなど、表示パネル1、外周容器2及び支持部5の
総重量に耐え得るような高強度の材質を用いることがで
きる。
【0106】また、支持部5についても、玉軸受直動ス
ライダを内蔵したものを用いたが、玉軸受直動スライダ
のかわりに、車輪や、ジャーナル軸受、ローラー軸受な
どの直動スライダ等を用いてもよい。さらにいえば、レ
ール3上の直動が可能で、外周容器2に加えられる外力
により支持部5がレール3から脱落しない構造、配置な
らばよい。
【0107】支持部5を移動させるための駆動機構は、
支持部5に設けてもよいし、レール3に設けてもよい。
駆動機構を支持部5に設けた場合には、モータや、リニ
アモータ等を用いた駆動機構がある。また駆動機構をレ
ール3に設けた場合には、モータで駆動されるボールス
クリュウやべルト等をレール3に沿って内蔵し、ボール
スクリュウやべルト等に連結された支持部5を直線移動
させる駆動機構を用いてもよい。前記駆動機構のモータ
およびリニアモータは制御装置によりコントロールさ
れ、支持部5を移動させることにより表示パネル1の壁
8上の位置を変更することが可能である。また、駆動機
構は必ずしも必要ではなく、手動で移動させるようにし
てもよい。さらに、外周容器2への外力により支持部5
が不用意に動くことのないように、電磁、摺動、ディス
クブレーキ等の停止手段を設置してもよい。
【0108】本参考例により以下の効果が得られた。画
像形成装置の設置後も、外周容器2をレール3に沿って
水平方向に移動させることが可能となり、視聴者が室内
の何処にいても、簡単に表示パネル1を視聴者にとって
画像が見易い位置に近づけることが可能となった。この
ため視聴者の視聴時における不快感、疲労が低減され
た。
【0109】また、外周容器2の重量を支持するレール
3は、固定ボルト4により壁8内の複数の間柱に設置さ
れるため、重量を複数の間柱に分散する機能を果たし、
間柱1本当たりに加わる荷重を低減することができた。
これにより、画像形成装置の設置に際し、壁、間柱を補
強する必要性が少なくなり、設置位置の自由度が高くな
った。
【0110】さらに、支持部5によりレール3を保持す
ることで、外周容器2が地震や衝撃などにより壁面から
脱落する危険性が少なくなった。
【0111】(参考例2) 図3は、本発明の画像形成装置の参考例2の概略斜視図
である。
【0112】図3において、壁8には、床9と垂直に設
置された案内手段であるレール21が、壁8内の間柱が
ある位置において複数の固定ボルトによって固定されて
いる。レール21はアルミ材により作製されたもので、
その長手方向に沿ってボールスクリュウが内蔵されてい
る。レール21の下端部には、外部からの駆動信号によ
り駆動される駆動機構23が設けられる。駆動機構23
は、レール21のボールスクリュウに連結するウォーム
ギアボックス、及び電気ケーブル6を介して供給される
電力でウォームギアボックスを駆動するモータを内蔵し
ている。この駆動機構23の駆動により、レール21内
のボールスクリュウが回転される。
【0113】一方、表示パネル1を搭載する外周容器2
の裏面には、支持部24が固定されている。支持部24
はレール21に保持され、レール21の前面に形成され
た開口を介してレール21内のボールスクリュウと連結
するボールナットが内蔵されている。ボールスクリュウ
の回転に伴い支持部24がボールスクリュウの軸方向に
移動され、これにより外周容器2は上下方向に移動され
る。レール21の前面には、上記開口を覆いレール21
の内部機構の露出を防ぐための、ゴム製の蛇腹カバー2
2が設けられている。蛇腹カバー22は支持部24の上
下動に合わせて伸縮するので、蛇腹カバー22がレール
21の内部に巻込まれることはない。表示パネル1及び
外周容器2は参考例1と同様であるので、図1と同番号
を付して説明を省略する。
【0114】上記構成に基づき、視聴者が視聴する場所
を移動した場合、視聴者自らが制御手段等を用いて駆動
機構23をコントロールして支持部24を移動させ、図
4のように、視聴者にとって最も見易い高さまで表示パ
ネル1を移動させることができる。
【0115】レール21の形状、配置、個数は本参考
に用いたものに限るものではない。レール21の材質に
ついても、アルミに限るものではなく、FRPやABS
など、表示パネル1、外周容器2及び支持部24の総重
量に耐え得るような高強度の材質を用いることができ
る。また、支持部24についても、上述した構造に限ら
ず、レール21上を上下動することが可能であり、外周
容器2に加えられる外力によりレール21から脱落しな
い形状、配置ならばよい。蛇腹カバー22の材質も、ゴ
ムに限るものではなく、ウレタン等の弾性に富む材料を
使用することが可能である。
【0116】また、支持部24を移動させる構成とし
て、駆動機構23により駆動されるボールスクリュウを
レール21に内蔵した例を示したが、これに限らず、リ
ニアモータを用いてもよい。さらに、一部位が支持部2
4に固定されたベルトまたはチェーンをレール21に沿
って配置し、これをモータで駆動することで支持部24
を移動させる構成としてもよい。なお、駆動機構23は
必ずしも必要ではなく、手動で移動させるようにしても
よい。さらに、外周容器2への外力により支持部24が
不用意に動くことのないように、電磁、摺動、ディスク
ブレーキ等の停止手段を設置してもよい。
【0117】本参考例により以下の効果が得られた。画
像形成装置の設置後も、外周容器2をレール21に沿っ
て垂直移動可能となったため、視聴者が室内の何処にい
ても、簡単に表示パネル1を視聴者にとって画像が見易
い高さに近づけることが可能となった。このため、視聴
者の視聴時における不快感、疲労が低減された。
【0118】また、外周容器2の重量を支持するレール
21は、固定ボルトにより壁8内の間柱に複数箇所で設
置されるため、重量を分散する機能を果たし、固定ボル
トの1本当たりに加わる荷重を低減することができた。
これにより、画像形成装置の設置に際し、壁、間柱を補
強する必要性が少なくなり、設置位置の自由度が高くな
った。
【0119】さらに、支持部24によりレール21を保
持することで、外周容器2が地震や衝撃などにより壁面
から脱落する危険性が少なくなった。
【0120】(参考例3) 図5は、本発明の画像形成装置の参考例3の概略斜視図
である。本参考例は、参考例1と参考例2とを組み合
せ、外周容器2が壁の面内方向に二次元移動可能とした
ものである。
【0121】図5において、壁8には、床9と垂直に設
置された第1の案内手段である補助レール31が、壁8
内の間柱がある位置において複数の固定ボルトによって
固定されている。この補助レール31は参考例2で用い
たレール21(図3参照)と同様のものであり、外部か
らの駆動信号により駆動される補助駆動機構33によっ
て駆動されるボールスクリュウが内蔵されるとともに、
前面が蛇腹カバー22で覆われている。
【0122】補助レール31には、補助支持部が32補
助レール31に沿って移動可能に設けられている。この
補助支持部32も参考例2で用いた支持部24(図3参
照)と同様に、補助レール31内のボールスクリュウと
連結するボールナットが内蔵されており、ボールスクリ
ュウの回転に伴って上下方向に移動される。
【0123】補助支持部32には、床9と平行に設置さ
れた第2の案内手段であるレール3が固定されている。
このレール3に、外周容器2の裏面に固定された支持部
5が移動可能に設けられている。これらレール3及び支
持部5、さらには電気ケーブル中継部7による電気ケー
ブル6の保持構造、表示パネル1及び外周容器2は参考
例1と同様であるので、図1と同番号を付して説明を省
略する。
【0124】よって外周容器2は、支持部5の駆動によ
りレール3上を水平方向に移動され、補助駆動機構33
の駆動により補助レール31に沿って垂直方向に移動す
ることが可能である。従って、視聴者が視聴する場所を
移動した場合、視聴者自らが制御手段等を用いて、支持
部5に内蔵された駆動手段と、補助駆動機構33をコン
トロールしてそれぞれ支持部5と補助支持部32を移動
させ、図6のように、視聴者にとって最も見易い場所ま
で表示パネル1を移動させることができる。
【0125】本参考例では、補助レール31を床に対し
て垂直に配置し、レール3を床9に対して水平に配置し
たが、これに限るものではなく、補助レール31を床9
に対して水平に配置し、レール3を床9に対して垂直に
配置してもよい。
【0126】本参考例により以下の効果が得られた。画
像形成装置の設置後も、外周容器2を壁8の面内方向に
2次元移動可能となったため、簡単に表示パネル1を視
聴者にとって画像が見易い位置に近づけることが可能と
なった。このため視聴者の視聴時における不快感、疲労
が一層低減された。
【0127】また、外周容器2の重量を支持する補助レ
ール31は、固定ボルトにより壁8内の間柱に複数箇所
で固定されるため、重量を分散する機能を果たし、固定
ボルトの1本当たりに加わる荷重を低減することができ
た。これにより、画像形成装置の設置に際し、壁、間柱
を補強の必要性が少なくなり、設置位置の自由度が高く
なった。
【0128】さらに、支持部5によりレール3を保持す
るとともに、補助支持部32により補助レール31を保
持することで、外周容器2が地震や衝撃などにより壁面
から脱落する危険性が少なくなった。
【0129】(実施例) 図7は、本発明の画像形成装置の実施例の概略斜視図
である。
【0130】図7において、互いに隣り合う2つの壁8
には、それぞれ同じ高さに床と平行に設置された案内手
段である2本のレール41が、複数の固定ボルト4によ
り固定されている。各固定ボルト4は、それぞれ壁8内
の間柱のある位置に配置される。また、各レール41は
それぞれアルミ材により作製されたもので、上下面には
それぞれ後述する支持部42のガイドとなる溝が形成さ
れている。
【0131】一方、表示パネル1を搭載する外周容器2
の両側部には、それぞれ支持部42が設けられている。
各支持部42はそれぞれ、床9と垂直な支持軸をもつリ
ンク機構を介して床9と平行な面内で回動自在に外周容
器2に連結されるとともに、レール41に、その長手方
向に移動可能に保持されている。また、各支持部42に
は、外部からの駆動信号により支持部42をレール41
に沿って直線移動させるための、モータ及びギアボック
スで構成される駆動機構を備えている。これにより、各
支持部42を移動させてレール41に対する外周容器2
の角度を変化させることができる構成となっている。表
示パネル1及び外周容器2は参考例1と同様であるの
で、図1と同番号を付して説明を省略する。また、表示
パネル1への画像信号、電力の供給、及び支持部42の
駆動機構への電力の供給は、電気ケーブル6を介して行
われる。
【0132】上記構成に基づき、視聴者が視聴する場所
を移動した場合、視聴者自らが制御手段等を用いて、支
持部42の駆動機構をコントロールして支持部42を移
動させる。これにより外周容器2は、図8に示すように
壁8に対する角度を変化させつつ移動し、視聴者にとっ
て最も見易い場所に表示パネル1を位置させることがで
きる。
【0133】レール41の形状、配置、及び個数は本実
施例に用いたものに限るものではない。例えば、レール
41は2本に分離したものでなく、壁8のコーナー部で
連結された平面視L字状の部材でもよい。レール41の
材質についても、アルミに限るものではなく、FRPや
ABSなど、表示パネル1、外周容器2及び支持部42
の総重量に耐え得るような高強度な材質を用いることが
できる。また、支持部42についても、上述した構造に
限らず、レール41上の直動が可能であり、外周容器2
に加えられる外力によりレール41から脱落しない形
状、配置ならはよい。支持部42をレール41に移動可
能に支持させるための手段として、玉軸受、ジャーナル
軸受、ローラー軸受などを用いてもよい。
【0134】支持部42を移動させるための駆動機構
は、上述したモータとギヤボックスとで構成されるもの
に限らず、リニアモータを用いてもよい。また、駆動機
構はレール41に設けてもよい。例えば、レール41の
一方の端部にモータとギヤボックスをもち、レール41
に沿って設置されたボールスクリュウやべルト等を駆動
することで支持部42を移動させる駆動機構を用いるこ
ともできる。駆動機構は支持部52ごとに設ける必要は
なく、いずれか一方の支持部42についてのみ設けても
よい。さらに、駆動機構は必ずしも必要ではなく、手動
で移動させるようにしてもよい。また、外周容器2への
外力により支持部42が不用意に動くことのないよう
に、電磁、摺動、ディスクブレーキ等の停止手段を設置
してもよい。
【0135】本実施例により以下の効果が得られた。画
像形成装置の設置後も、外周容器2を壁8に対する角度
を変化させつつ水平方向に移動可能となり、視聴者が室
内の何処にいても、簡単に表示パネル1を視聴者にとっ
て画像が見やすい位置、角度に近づけることが可能とな
った。このため視聴者の視聴時における疲労が低減され
た。さらに、画像形成装置を使用しないときは、支持部
42を移動させどちらかのレール41に外周容器2の裏
面を接近させることにより、外周容器2が部屋のコーナ
ー部を占有しないように収納することが可能となった。
【0136】また、外周容器2の重量を支持するレール
41は、固定ボルト4により壁面内の複数の間柱に固定
されるため、重量を複数の間柱に分散する機能を果た
し、間柱1本当たりに加わる荷重を低減することができ
た。さらに、複数面に、荷重を分散可能となった。これ
により、画像形成装置の設置に際し、壁、間柱を補強の
必要性が少なくなり、設置位置の自由度が高くなった。
【0137】さらに、支持部42によりレール41を保
持することで、外周容器2が地震や衝撃などにより壁面
から脱落する危険性が少なくなった。
【0138】(参考例4) 図9は、本発明の画像形成装置の参考例4の概略斜視図
である。
【0139】図9において、天井面には、壁8と平行に
設置された案内手段であるレール51が、複数の固定ボ
ルトによって固定されている。レール51はアルミ材に
より作製されたもので、内部には電気ケーブル6が保持
されている。レール51の下面には、支持部52がレー
ル51の長手方向に沿って移動可能に保持されている。
そして、この支持部52に、表示パネル1を搭載する外
周容器2の上端面が固定されている。外周容器2の両側
部には、それぞれ取っ手53が取り付けられおり、取っ
手53を引くことにより外周容器2がレールに沿って移
動される構成となっている。
【0140】上記構成に基づき、視聴者が視聴する場所
を移動した場合、視聴者自らが取っ手53を引いて外周
容器2を移動させ、図10のように、視聴者にとって最
も見易い場所まで表示パネル1を移動させることができ
る。
【0141】レール51の形状、配置、及び個数は本
例に用いたものに限るものではない。レール51の材
質についても、アルミに限るものではなく、FRPやA
BSなど、表示パネル1、外周容器2及び支持部52の
総重量に耐え得るような高強度の材質を用いることがで
きる。また、レール51の取付部分は天井に限るもので
はなく、鴨居や、レールカーテン等を利用してもよい。
【0142】支持部52については、レール51に沿っ
て直動が可能であり、外周容器2の重量によりレール5
1から脱落しない形状、配置ならば、どのようなものを
用いてもよい。支持部52をレール51に移動可能に支
持させるための手段としては、玉軸受、ジャーナル軸
受、ローラー軸受などを用いることができる。支持部5
2として床9と垂直な方向に伸縮する機構を追加したも
のを用い、外周容器2を上下方向にも移動させることも
可能である。
【0143】また、取っ手53を引くことにより外周容
器2を移動させる構成を示したが、これに限らず、支持
部52あるいはレール51に、外部からの駆動信号で駆
動されるモータ等を有する駆動機構を備え、視聴者が制
御手段等を用いてこの駆動機構をコントロールして外周
容器2を移動させるようにしてもよい。さらに、不用意
に外周容器2がずれることのないように、電磁、摺動、
ディスクブレーキ等の停止手段を設置してもよい。
【0144】本参考例により以下の効果が得られた。画
像形成装置の設置後も、外周容器2をレール51に沿っ
て移動可能となったため、視聴者が室内の何処にいて
も、簡単に表示パネル1を視聴者にとって画像が見易い
位置に近づけることが可能となった。このため視聴者の
視聴時における不快感、疲労が低減された。
【0145】また、外周容器2の重量を支持するレール
51は、固定ボルトにより天井の複数箇所に固定される
ため、重量を分散する機能を果たし、固定ボルト1本当
たりに加わる荷重を低減することができた。これによ
り、画像形成装置の設置に際し、天井を補強の必要性が
少なくなり、設置位置の自由度が高くなった。
【0146】らに、支持部52によりレール51を保
持することで、外周容器2が地震や衝撃などにより壁面
から脱落する危険性が少なくなった。
【0147】(実施例) 図11は、本発明の画像形成装置の実施例の概略斜視
図である。
【0148】図11において、壁8には、アルミ材で作
製され、床9と垂直に設置された壁面レール61が、壁
8内の間柱がある位置において複数の固定ボルトによっ
て固定されている。この壁面レール61は参考例2で用
いたレール21(図3参照)と同様のものであり、外部
からの駆動信号により駆動される駆動機構23によって
駆動されるボールスクリュウが内蔵されるとともに、前
面が蛇腹カバー22で覆われている。壁面レール61に
は、壁面支持部が62壁面レール61に沿って移動可能
に設けられている。この壁面支持部62も参考例2で用
いた支持部24(図3参照)と同様に、壁面レール61
内のボールスクリュウと連結するボールナットが内蔵さ
れており、ボールスクリュウの回転に伴って上下方向に
移動される。
【0149】天井面には、アルミ材により作製され、壁
面レール61が固定された壁8と垂直に設置された天井
面レール63が、複数の固定ボルトによって固定されて
いる。天井面レール63の下面には、天井面支持部64
が天井面レール63の長手方向に沿って移動可能に保持
されている。
【0150】表示パネル1を搭載する外周容器2は、そ
の下端部において、壁面支持部62が固定された壁8及
び床9と平行な支持軸をもつリンク機構を介して壁面支
持部62に回動自在に支持されるとともに、上端部にお
いても同様の支持軸をもつリンク機構を介して天井面支
持部64に回動自在に支持される。これにより、駆動機
構23により壁面レール61のボールスクリュウを駆動
して壁面支持部62を上下方向に移動させると、この移
動につれて天井面支持部64が天井面レール63に沿っ
て移動し、外周容器2の床9に対する角度が変化される
構成となっている。
【0151】上記構成に基づき、視聴者が視聴する場所
を移動した場合、視聴者自らが制御手段等を用いて、駆
動機構23をコントロールして壁面支持部62を移動さ
せ、図12のように、視聴者にとって最も見易い角度に
表示パネル1を移動させることができる。
【0152】壁面レール61及び天井面レール63の形
状、配置、及び個数は本実施例に用いたものに限るもの
ではない。例えば、壁面レール61と天井面レール63
を同形状のものとしたり、両者を一体化した逆L字形状
のレールを用いることもできる。また、これらの材質に
ついても、アルミに限るものではなく、FRPやABS
など、表示パネル1、外周容器2、壁面支持部62及び
天井面支持部64の総重量に耐え得るような高強度の材
質を用いることができる。壁面支持部62及び天井面支
持部64についても、壁面レール61及び天井面レール
63上の直動が可能であり、外周容器2に加えられる外
力により壁面レール61、天井面レール63から脱落し
ない形状、配置ならば、どのようなものを用いてもよ
い。壁面支持部62及び天井面支持部64をそれぞれ壁
面レール61及び天井面レール63に移動可能に支持さ
せるための手段としては、玉軸受、ジャーナル軸受、ロ
ーラー軸受などを用いることができる。
【0153】壁面支持部62を移動させる構成として、
駆動機構23により駆動されるボールスクリュウを壁面
レール61に内蔵した例を示したが、これに限らず、リ
ニアモータを用いたり、ベルトを用いて壁面支持部62
を移動させる構成としてもよい。また、壁面支持部62
を駆動させるために駆動機構23を用いた例を示した
が、この駆動機構23の他に、駆動機構23と連動して
天井面支持部64を駆動する駆動機構を付加してもよい
し、この逆に駆動機構を持たずに手動で移動させるよう
な構成としてもよい。さらに、外力により外周容器2が
不用意に動くことのないように、電磁、摺動、ディスク
ブレーキ等の停止手段を設置してもよい。
【0154】本実施例により以下の効果が得られた。画
像形成装置の設置後も、外周容器2の床9に対する角度
が変化可能となったため、簡単に表示パネル1を視聴者
にとって画像が見易い位置、角度に近づけることが可能
となった。このため視聴者の視聴時におけるよる不快
感、疲労が低減された。
【0155】また、外周容器2の重量を支持する壁面レ
ール61及び天井面レール63は、複数の固定ボルトに
よりそれぞれ壁面及び天井面に固定されるため、重量を
複数の固定ボルトに分散する機能を果たし、固定ボルト
1本当たりに加わる荷重を低減することができた。これ
により、画像形成装置の設置に際し、壁、間柱、天井を
補強の必要性が少なくなり、設置位置の自由度が高くな
った。
【0156】さらに、壁面支持部62及び天井面支持部
64が、それぞれ壁面レール61及び天井面レール63
を保持することで、外周容器2が地震や衝撃などにより
壁面から脱落する危険性が少なくなった。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置は、表示部を搭載する外周容器が、固定された案内手
段に沿って移動可能に設けられた支持部に支持されるの
で、視聴者の視聴位置に応じて最も見易い位置に表示部
を移動させ、視聴時における不快感、疲労を低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の参考例1の概略斜視図
である。
【図2】図1において、表示パネルを移動させた場合の
概略斜視図である。
【図3】本発明の画像形成装置の参考例2の概略斜視図
である。
【図4】図3において、表示パネルを移動させた場合の
概略斜視図である。
【図5】本発明の画像形成装置の参考例3の概略斜視図
である。
【図6】図5において、表示パネルを移動させた場合の
概略斜視図である。
【図7】本発明の画像形成装置の実施例の概略斜視図
である。
【図8】図7において、表示パネルを移動させた場合の
概略斜視図である。
【図9】本発明の画像形成装置の参考例4の概略斜視図
である。
【図10】図9において、表示パネルを移動させた場合
の概略斜視図である。
【図11】本発明の画像形成装置の実施例の概略斜視
図である。
【図12】図11において、表示パネルを移動させた場
合の概略斜視図である。
【図13】本発明を適用可能な平面型の表面伝導型電子
放出素子の構成を示す模式的平面図および断面図であ
る。
【図14】本発明を適用可能な垂直型の表面伝導型電子
放出素子の構成を示す模式図である。
【図15】図13に示した平面型の表面伝導型電子放出
素子の製造方法の一例を示す図である。
【図16】フォーミング工程に用いる通電処理の電圧波
形を示す図である。
【図17】単純マトリクス配置の電子源の一例を示す模
式図である。
【図18】単純マトリクス配置の電子源を備えた画像形
成装置に用いる表示パネルの一例を示す模式図である。
【図19】図18の表示パネルにおける蛍光膜を示す図
である。
【図20】図18の表示パネルを駆動する駆動回路の一
例を示す図である。
【図21】はしご型配置の電子源の一例を示す模式図で
ある。
【図22】はしご型配置の電子源を備えた画像形成装置
に用いる表示パネルの一例を示す模式図である。
【図23】従来の表面伝導型電子放出素子を模式的に示
した図である。
【符号の説明】
1 表示パネル 2 外周容器 3,21,41,51 レール 4 固定ボルト 5,24,42,52 支持部 6 電気ケーブル 7 電気ケーブル中継部 8 壁 9 床 22 蛇腹カバー 23 駆動機構 31 補助レール 32 補助支持部 33 補助駆動機構 53 取っ手 61 壁面レール 62 壁面支持部 63 天井面レール 64 天井面支持部 701,1101 電子源基板 702 X方向配線 703 Y方向配線 704 表面伝導型電子放出素子 801 リアプレート 802 支持枠 803 ガラス基板 804 蛍光膜 805 メタルバック 806 フェースプレート 807 外囲器 1102 電子放出素子 1201 グリッド電極 1202 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−283749(JP,A) 特開 平7−72805(JP,A) 特開 平3−282099(JP,A) 特開 平6−118880(JP,A) 特開 平5−173489(JP,A) 特開 平9−90880(JP,A) 実開 平4−28695(JP,U) 特表 昭63−502609(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号により画像を形成する表示部を
    外周容器に搭載した画像形成装置において、 前記外周容器は、それぞれ隣り合う2つの壁面に床面と
    平行に設置されて固定された2つの部材で構成された
    内手段に沿って移動可能に設けられた支持部に支持され
    おり、 前記外周容器の両側部にそれぞれ、前記支持部が前記床
    面と平行な面内で回動自在に連結されて いることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 電気信号により画像を形成する表示部を
    外周容器に搭載した画像形成装置において、 前記外周容器は、固定された案内手段に沿って移動可能
    に設けられた支持部に支持され、 前記案内手段は、壁面に床面と垂直に設置されて固定さ
    れた壁面レールと、天井面に前記壁面と垂直に設置され
    て固定された天井面レールとで構成され、 前記支持部は、前記壁面レールに設けられ前記外周容器
    の下端部を回動自在に支持する壁面支持部と、前記天井
    面レールに設けられ前記外周容器の上端部を回動自在に
    支持する天井面支持部とで構成されることを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 外部からの駆動信号により前記支持部を
    前記案内手段に対して移動させるための駆動機構を備え
    た、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部の移動を不能とする停止手段
    を備えた、請求項1ないしのいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記表示部は、複数の電子放出素子を搭
    載した電子源基板と、前記電子源基板に対向配置され、
    前記電子放出素子からの電子線の照射により画像が形成
    される画像形成部材を搭載したフェースプレートとを有
    する請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成
    装置。
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