JP2001319561A - 電子源及び画像表示装置 - Google Patents

電子源及び画像表示装置

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JP2001319561A
JP2001319561A JP2000134823A JP2000134823A JP2001319561A JP 2001319561 A JP2001319561 A JP 2001319561A JP 2000134823 A JP2000134823 A JP 2000134823A JP 2000134823 A JP2000134823 A JP 2000134823A JP 2001319561 A JP2001319561 A JP 2001319561A
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wiring
film
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conductive film
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JP2000134823A
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Tsuneki Nukanobu
恒樹 糠信
Katsushi Danjiyou
桂志 檀上
Takashi Enomoto
隆 榎本
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Canon Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/30Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
    • H01J1/316Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode having an electric field parallel to the surface, e.g. thin film cathodes

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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示装置真空形成時のガラスフリット接
合温度で、最表面のSiO2層あるいは電子伝導性酸化
物層内に配線から金属イオンが拡散するのを防止するこ
とでNaイオンが基板内から電子放出部に拡散するのを
抑制し、電子源特性の劣化を防止する。 【解決手段】 基板と、前記基板上に設けられた帯電防
止膜と、前記帯電防止膜上に配置された複数の電子放出
素子76及び前記複数の電子放出素子76を結線する金
属を含む配線73とを備える電子源において、前記電子
放出素子76は、前記帯電防止膜上に配置された電子放
出部を含む導電性膜4を備えるものであって、前記導電
性膜4と前記配線73とは前記配線73に含まれる金属
の前記導電性膜4への移動を遮断する導電性部材77に
て接続されている電子源。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子源、該電子源
を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示デバイスとして、薄い平面型
の画像形成装置は設置スペースの利用性に優れているこ
とから開発が盛んであり、例えば液晶表示装置は携帯用
パーソナルコンピュータの表示部等に利用されていて既
に良く知られている。しかし、液晶表示装置は画像が暗
い、大画面化が困難、視野角が狭いという課題があり、
このため自発光型のディスプレイが注目されている。す
なわち、プラズマディスプレイ、電子放出素子をもちい
た自発光型ディスプレイは、液晶表示装置に比べて明る
く、大画面で視野角も広い。
【0003】従来より、電子放出素子としては大別して
熱電子放出素子と冷陰極電子放出素子を用いた2種類の
ものが知られている。冷陰極電子放出素子には電界放出
型(以下、「FE型」という。)、金属/絶縁層/金属
型(以下、「MIM型」という。)や表面伝導型電子放
出素子等がある。FE型の例としてはW.P.Dyke
& W.W.Dolan,”Field emiss
ion”,Advance in Electoron
Physics,8,89(1956)、あるいは
C.A.Spindt,”PHYSICAL Prop
erties of thin−film field
emission cathodeswith mo
lybdenium cones”,J.Appl.P
hys.,47,5248(1976)等に開示された
ものが知られている。MIM型の例としてはC.A.M
ead,”Operation of Tunnel−
Emission Devices”,J.Appl
y.Phys.,32,646(1961)等に開示さ
れたものが知られている。
【0004】表面伝導型電子放出素子型の例としては、
M.I.Elinson,Recio Eng.Ele
ctron Phys.,10,1290,(196
5)等に開示されたものがある。表面伝導型電子放出素
子は、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行
に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用
するものである。この表面伝導型電子放出素子として
は、前記エリンソン等によるSnO2薄膜を用いたも
の、Au薄膜によるもの[G.Dittmer:”Th
in Solid Films”,9,317(197
2)],In23/SnO2薄膜によるもの[M.Ha
rtwell and C.G.Fonstad:”I
EEE Trans.ED Conf.”519(19
75)]、カーボン薄膜によるもの[荒木久 他:真
空、第26巻、第1号、22頁(1983)]等が報告
されている。
【0005】図13は表面伝導型電子放出素子の一例を
示すもので、図13(a)は素子構成の平面図、図13
(b)はその断面図である。同図において、6は絶縁性
の基板、2、3は電気的接続を得るための素子電極、4
は導電性膜、5は電子放出部である。図8は、上記表面
伝導型電子放出素子をマトリクス状に配列形成した電子
源を用いた画像形成装置の一例の模式図である。
【0006】図13に示した素子構成は単位素子の構成
であり、図8に示した画像形成装置では、この単位素子
76を画素に対応させて基板(リアプレート)81上に
多数配列して電子源として備えている。そして、基板8
1上には、各素子を任意に選択するためX方向配線72
とY方向配線73とを不図示の絶縁層を挟んで設け、マ
トリクス配線としている。なお、基板81にはガラス基
板を用いることが多い。
【0007】またさらには、図8の画像形成装置におい
て、88は外囲器、86はフェースプレートである。外
囲器88、リアプレート81、フェースプレート86の
各接続部を不図示の低融点ガラスフリット等の接合材に
より接合(封着)し、画像形成装置内部を真空に維持す
るための気密容器を構成している。この封着は、フリッ
トガラスを加熱、融着して行うのが一般的である。この
時の加熱温度は、400〜500℃程度が典型的で、時
間は外囲器88の大きさなどによって異なるが、10分
〜1時間程度が典型的である。
【0008】なお、外囲器88の材質としては、フリッ
トガラスによる封着が容易で確実であるという点と比較
的安価であるという点から、青板ガラスを用いることが
好ましい。また、Naの一部をKに置換して歪み点を上
昇させた高歪み点ガラスもフリット封着が容易であるた
め、好ましく用いる事ができる。また、上記基板81に
関してもその材質は、外囲器88との封着の確実性か
ら、同様に青板ガラス、或いは上記の高歪み点ガラスを
用いることが好ましい。
【0009】フェースプレート86の下面には、蛍光体
からなる蛍光膜84が形成されている。そして、蛍光膜
84のリアプレート側の面にはAl等からなるメタルバ
ック85が形成されている。カラー表示の場合には、赤
(R)、緑(G)、青(B)の三原色の蛍光体(不図
示)が塗りわけられている。また、蛍光膜84をなす上
記各蛍光体の間には黒色体(不図示)が配される。
【0010】上記気密容器の内部は10-4Paよりも低
い圧力の真空に維持されている。この様にして、電子放
出素子が形成されたリアプレート81と蛍光膜84が形
成されたフェースプレート86間は一般に数百μm〜数
mmに保たれている。
【0011】以上説明した画像形成装置の駆動方法は、
容器外端子DoX1〜DoXm、Doy1〜Doyn、
及び配線72、73を通じて各電子放出素子76に電圧
を印加することで、各素子76から電子を放出する。そ
れと同時に、メタルバック85に容器外端子Hvを通じ
て数百V〜数kVの高電圧を印加する。この様にする事
で、各素子76から放出された電子を加速し、対応する
各色蛍光体に衝突させ、蛍光体が励起し発光する。
【0012】上記したマトリクス配線を設けた電子源基
板(リアプレート)はさまざまな製造方法により製作で
きるが、一つには素子電極、配線等を全てフォトリソグ
ラフィー法により製作する方法をとることができる。
【0013】また、スクリーン印刷法、オフセット印刷
法などの印刷技術を転用して、電子源基板を製造するこ
ともできる。印刷法は大画面のパターンを形成するのに
適しており、これによれば基板上に多数の電子放出素子
を配列形成することを容易に行えるので非常に好まし
い。例えば、特開平08−185818号公報、特開平
08−034110号公報、特開平08−236017
号公報、特開平09−283061号公報などにはリア
プレートを印刷法により製作するようにした技術や、X
方向配線、層間絶縁層、Y方向配線をスクリーン印刷法
により形成するようにした技術などが開示されている。
【0014】上記公報に掲載されている電子源基板の作
成方法の一例を図14を用いて説明する。まず、リアプ
レート81上に、一対の素子電極2、3をマトリクス状
に形成する(図14(a))。そして、電極2を共通に
接続するように、n本のY方向配線73を導電性材料の
粒子を含むペーストを印刷し、焼成することで形成する
(b)。次に、櫛歯状の絶縁層74を、絶縁性の粒子
(ガラス粒子)を含むペーストを印刷し、焼成すること
で形成する(c)。さらに、各絶縁層74上にX方向配
線72を電極3を共通に接続するように導電性材料の粒
子を含むペーストを印刷し、焼成することで形成する
(d)。そして、素子電極2、3とをつなぐように、導
電性膜4を形成する(e)。最後に導電性膜4に電流を
流すことで、導電性膜の一部に間隙を形成して電子放出
部5を形成する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在市場で
期待されている大画面ディスプレイを全面むらなく、高
輝度で表示させるには、マトリクス配線材料にAl、C
u、Ag、Ptなどの低抵抗金属が必要とされる。配線
を印刷法で形成する場合、特に、Agはペースト状での
印刷が容易であることから好ましい配線材料である。ま
た素子電極材料としては、印刷性、耐熱性からPtが好
ましく使われるが、材料コストが高いという問題があっ
た。
【0016】一方、図13に示したような表面伝導型電
子放出素子の単位素子電子源において、長時間素子を駆
動し続けると、電界により基板内のNaイオンが基板表
面に偏在し、電子源特性を劣化させるという問題があっ
た。ここで言う電子源特性の劣化とは、表面伝導型電子
放出素子の一対の素子電極に電圧を印加した際に、両電
極間を流れる電流(以下、「素子電流」または”If”
という。)が駆動時間の経過に伴い低下していく現象の
ことを言う。素子電流の低下は、真空中に放出される電
流(以下、「電子放出電流」または”Ie”という。)
の低下を招き、例えば蛍光体を画像形成部材とする画像
形成装置においては、次第に暗くなって高品位な画像を
保てなくなる。
【0017】この問題は、単位素子では、Naを含むガ
ラス基板表面にSiO2を主成分とする膜を形成させ、
Naをブロックする事で回避できる。その際のSiO2
膜厚はNa拡散を抑制する効果の点で、300nm以上
とされるのが好ましく、膜の応力によるクラックの発生
や膜はがれを防止するという点で3μm以下であること
が好ましい。
【0018】また、Naを含むガラス基板表面に電子伝
導性酸化物を含有する層を設けることによってもNa拡
散をある程度抑制できる。該電子伝導性酸化物層を設け
ることにより最表面のSiO2層の膜厚を薄くする事が
でき、SiO2成膜プロセスの負荷を低減することがで
きる。SiO2膜厚は100nm程度にすることができ
る。電子伝導性酸化物としては、例えば、Fe、Ni、
Cu、Pd、Ir、In、Sn、Sb、Reから選ばれ
る少なくとも一種類以上の元素の酸化物粒子である。ま
た、最表面層がSiO2であることからこの電子伝導性
酸化物層もSiO2を含有する層であることが好まし
い。
【0019】しかしながら、マトリクス配線材料にAg
を用いた画像表示装置において、画像表示装置真空形成
時のガラスフリット接合温度(約400℃)で、最表面
のSiO2層あるいは電子伝導性酸化物層内に配線から
Agイオンが拡散し、その結果Naイオンが基板内から
電子放出部に拡散し易くなり、電子源特性が劣化すると
いう問題が生じていた。図15にAg拡散とNa拡散の
様子を示す。一般的に、ガラス基板中(SiO2)にお
いてAgイオンはNaと置換され、NaはNaイオンと
なり、Naイオンはガラス基板から出ることが知られて
いる。そのガラス基板から排出されたNaイオンが、電
子源特性を劣化させる。
【0020】そこで、本発明はかかる課題に鑑みてなさ
れたものであって、電子源、特にマトリクス配線材料に
Agを用いた電子源において、画像表示装置真空形成時
のガラスフリット接合温度で、最表面のSiO2層ある
いは電子伝導性酸化物層内に配線から金属イオン(Ag
イオン等)が拡散するのを防止することでNaイオンが
基板内から電子放出部に拡散するのを抑制し、電子源特
性の劣化を防止させ、明るく高品位な画像表示装置を提
供する事を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の電子源
は、基板と、前記基板上に設けられた帯電防止膜と、前
記帯電防止膜上に配置された複数の電子放出素子及び前
記複数の電子放出素子を結線する金属を含む配線とを備
える電子源において、前記電子放出素子は、前記帯電防
止膜上に配置された電子放出部を含む導電性膜を備える
ものであって、前記導電性膜と前記配線とは前記配線に
含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性
部材にて接続されていることを特徴とする。
【0022】また、基板と、前記基板上に設けられた帯
電防止膜と、前記帯電防止膜上に配置された複数の電子
放出素子及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を
含む配線とを備える電子源において、前記電子放出素子
は、前記帯電防止膜上に配置された電子放出部を含む導
電性膜を備えるものであって、前記導電性膜と前記配線
とは、前記配線と前記帯電防止膜との間に設けられた、
前記配線に含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断
する導電性部材を介して電気的に接続されていることを
特徴とする。
【0023】また、基板と、前記基板上に設けられた帯
電防止膜と、前記帯電防止膜上に配置された複数の電子
放出素子及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を
含む配線とを備える電子源において、前記電子放出素子
は、前記帯電防止膜上に配置された、一対の電極及び前
記一対の電極間に接続配置された電子放出部を含む導電
性膜とを備えるものであって、前記導電性膜と前記配線
とは前記一対の電極によって接続されており、前記一対
の電極は、前記配線に含まれる金属の前記導電性膜への
移動を遮断する導電性部材にて構成されていることを特
徴とし、好ましくは、更に、前記配線と前記帯電防止膜
との間にも、前記配線に含まれる金属の前記導電性膜へ
の移動を遮断する導電性部材が配置されていることを特
徴とする。
【0024】更に、本発明の電子源は、ナトリウムを含
む基板と、前記基板上に設けられたナトリウム遮断膜
と、前記ナトリウム遮断膜上に配置された複数の電子放
出素子及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含
む配線とを備える電子源において、前記電子放出素子
は、前記ナトリウム遮断膜上に配置された電子放出部を
含む導電性膜を備えるものであって、前記導電性膜と前
記配線とは前記配線に含まれる金属の前記導電性膜への
移動を遮断する導電性部材にて接続されていることを特
徴とする。
【0025】また、ナトリウムを含む基板と、前記基板
上に設けられたナトリウム遮断膜と、前記ナトリウム遮
断膜上に配置された複数の電子放出素子及び前記複数の
電子放出素子を結線する金属を含む配線とを備える電子
源において、前記電子放出素子は、前記ナトリウム遮断
膜上に配置された電子放出部を含む導電性膜を備えるも
のであって、前記導電性膜と前記配線とは、前記配線と
前記ナトリウム遮断膜との間に設けられた、前記配線に
含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性
部材を介して電気的に接続されていることを特徴とす
る。
【0026】また、ナトリウムを含む基板と、前記基板
上に設けられたナトリウム遮断膜と、前記ナトリウム遮
断膜上に配置された複数の電子放出素子及び前記複数の
電子放出素子を結線する金属を含む配線とを備える電子
源において、前記電子放出素子は、前記ナトリウム遮断
膜上に配置された、一対の電極及び前記一対の電極間に
接続配置された電子放出部を含む導電性膜とを備えるも
のであって、前記導電性膜と前記配線とは前記一対の電
極によって接続されており、前記一対の電極は、前記配
線に含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断する導
電性部材にて構成されていることを特徴とし、好ましく
は、更に、前記配線と前記ナトリウム遮断膜との間に
も、前記配線に含まれる金属の前記導電性膜への移動を
遮断する導電性部材が配置されていることを特徴とす
る。
【0027】更に、本発明の電子源は、基板と、前記基
板上に設けられた金属酸化物が含有された絶縁材料膜
と、前記金属酸化物が含有された絶縁材料膜上に配置さ
れた複数の電子放出素子及び前記複数の電子放出素子を
結線する金属を含む配線とを備える電子源において、前
記電子放出素子は、前記金属酸化物が含有された絶縁材
料膜上に配置された電子放出部を含む導電性膜を備える
ものであって、前記導電性膜と前記配線とは前記配線に
含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性
部材にて接続されていることを特徴とする。
【0028】また、基板と、前記基板上に設けられた金
属酸化物が含有された絶縁材料膜と、前記金属酸化物が
含有された絶縁材料膜上に配置された複数の電子放出素
子及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含む配
線とを備える電子源において、前記電子放出素子は、前
記金属酸化物が含有された絶縁材料膜上に配置された電
子放出部を含む導電性膜を備えるものであって、前記導
電性膜と前記配線とは、前記金属酸化物が含有された絶
縁材料膜と前記配線との間に設けられた、前記配線に含
まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性部
材を介して電気的に接続されていることを特徴とする。
【0029】また、基板と、前記基板上に設けられた金
属酸化物が含有された絶縁材料膜と、前記金属酸化物が
含有された絶縁材料膜上に配置された複数の電子放出素
子及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含む配
線とを備える電子源において、前記電子放出素子は、前
記金属酸化物が含有された絶縁材料膜上に配置された、
一対の電極及び前記一対の電極間に接続配置された電子
放出部を含む導電性膜とを備えるものであって、前記導
電性膜と前記配線とは前記一対の電極によって接続され
ており、前記一対の電極は、前記配線に含まれる金属の
前記導電性膜への移動を遮断する導電性部材にて構成さ
れていることを特徴とし、好ましくは、更に、前記配線
と前記金属酸化物が含有された絶縁材料膜との間にも、
前記配線に含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断
する導電性部材が配置されていることを特徴とする。
【0030】更に、本発明の電子源は、基板と、前記基
板上に設けられた金属酸化物が含有されたSiO2
と、前記金属酸化物が含有されたSiO2膜上に配置さ
れた複数の電子放出素子及び前記複数の電子放出素子を
結線する配線とを備える電子源において、前記電子放出
素子は、前記金属酸化物が含有されたSiO2膜上に配
置された電子放出部を含む導電性膜を備えるものであっ
て、前記導電性膜と前記配線とはIn23−SnO2
構成成分とする部材にて接続されていることを特徴とす
る。
【0031】また、基板と、前記基板上に設けられた金
属酸化物が含有されたSiO2膜と、前記金属酸化物が
含有されたSiO2膜上に配置された複数の電子放出素
子及び前記複数の電子放出素子を結線する配線とを備え
る電子源において、前記電子放出素子は、前記金属酸化
物が含有されたSiO2膜上に配置された電子放出部を
含む導電性膜を備えるものであって、前記導電性膜と前
記配線とは、前記金属酸化物が含有されたSiO2膜と
前記配線との間に設けられた、In2 3−SnO2を構
成成分とする部材を介して電気的に接続されていること
を特徴とする。
【0032】また、基板と、前記基板上に設けられた金
属酸化物が含有されたSiO2膜と、前記金属酸化物が
含有されたSiO2上に配置された複数の電子放出素子
及び前記複数の電子放出素子を結線する配線とを備える
電子源において、前記電子放出素子は、前記金属酸化物
が含有されたSiO2膜上に配置された、一対の電極及
び前記一対の電極間に接続配置された電子放出部を含む
導電性膜とを備えるものであって、前記導電性膜と前記
配線とは前記一対の電極によって接続されており、前記
一対の電極は、In23−SnO2を構成成分とするも
のであることを特徴とし、好ましくは、更に、前記配線
と前記金属酸化物が含有されたSiO2膜との間にも、
In23−SnO2を構成成分とする部材が配置されて
いることを特徴とする。
【0033】本発明の電子源においては、前記金属酸化
物は、電子伝導性酸化物であることが好ましい。
【0034】また前記金属酸化物は、Fe、Ni、C
u、Pd、Ir、In、Sn、Sb、Reから選ばれる
金属の酸化物であることが好ましい。
【0035】また、前記SiO2膜上に更に、SiO2
らなる膜が積層されていることが好ましい。
【0036】また、前記配線は、複数の行方向配線と複
数の列方向配線とからなり、前記複数の電子放出素子
は、前記複数の行方向配線及び前記複数の列方向配線と
によりマトリクス配線されていることが好ましい。
【0037】更に、本発明の画像表示装置は、電子源と
前記電子源からの電子の照射により画像を表示する画像
表示部材とを備える画像表示装置であって、前記電子源
が上記いずれかに記載の電子源であることを特徴とす
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0039】図1は、本発明における電子源基板の実施
形態を示す模式図、図2は図1のA−A’断面図であ
る。
【0040】基板81は、絶縁性の基板6と、帯電防止
膜、ナトリウム遮断膜、金属酸化物が含有された絶縁材
料膜または金属酸化物が含有されたSiO2膜としての
導電性酸化物層61と、SiO2からなる膜としてのS
iO2を主成分とする層62で構成される。
【0041】基板6は、Naを含有する、例えば、青板
ガラス、あるいは、Naの一部をKに置換して歪み点を
上昇させた高歪み点ガラスなどの基板である。
【0042】基板6上に配置される導電性酸化物層61
は、金属酸化物としての電子導電性酸化物を含有した層
であり、電子放出素子が形成される基板表面の帯電を防
止する目的で設けられた層である。つまり、基板表面の
チャージアップを抑制し、以下で述べるSiO2を主成
分とする層62上に配置される電子放出素子76の安定
した電子放出特性を得る事ができる。導電性酸化物層6
1の膜厚は特には規定されないが、基板表面のシート抵
抗値が108Ω/□〜1013Ω/□の範囲内とされるこ
とがより十分な上記効果を得る上で特に好ましい。ま
た、導電性酸化物層61は、電子導電性を示すので、基
板6からのNaイオン拡散をある程度抑制できる。電子
伝導性酸化物としては、例えば、Fe、Ni、Cu、P
d、Ir、In、Sn、Sb、Reから選ばれる少なく
とも一種類以上の元素の酸化物粒子である。また、最表
面層がSiO2であることからこの電子伝導性酸化物層
もSiO2を含有する層であることが好ましい。
【0043】導電性酸化物層61上に配置されるSiO
2を主成分とした層62は、主として、電子放出素子を
構成する部材へのNa拡散をブロックする目的で設けら
れた層であり、上記のNa拡散を抑制する点、さらに
は、上述した導電性酸化物層61に含有される酸化物粒
子による電子放出素子が配置される基板表面での凹凸を
低減する上で、50nm以上とされるのが好ましい。ま
た、電子放出素子が配置される基板表面のシート抵抗値
が上記の好ましい範囲内とされる上でSiO2を主成分
とした層62の厚さは300nm以下とされるのが特に
好ましい。
【0044】基板81上には、一対の素子電極2,3及
びその間に接続配置された電子放出部5を含む導電性膜
4とを備える電子放出素子76が、第1の配線(Y方向
配線)73、第2の配線(X方向配線)72によってマ
トリクス上に形成されている。第1の配線73と基板8
1の間に、配線に含まれる金属の導電性膜4への移動を
遮断する導電性部材としての第3の層77が設けられて
おり、素子電極2、3と第3の層77は後述する同一材
料で形成されている。
【0045】第1の配線73と第2の配線72の材料は
Al、Cu、Ag、Ptなどの低抵抗金属が好ましく、
配線を印刷法で形成する場合、Agはペースト状での印
刷が容易であることから特に好ましい配線材料である。
第3の層77の材料としては、第1の配線(Ag)から
のAgの基板内拡散を防止するという点からIn23
SnO2が最も好ましい材料である。
【0046】次に、表面伝導型の電子放出素子76につ
いて説明する。
【0047】対向する素子電極2、3の材料としては、
一般的な導体材料を用いる事ができ、例えば、Ni、C
r、Au、Mo、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等
の金属あるいは合金、または、Pd、Ag、Au、Ru
2、Pd−Ag等の金属或いは金属酸化物とガラス等
から構成される印刷導体、または、In23−SnO 2
等の透明導伝体、または、ポリシリコン等の半導体導体
材料等から選択できる。本実施形態では、製造コスト削
減いう点から、第3の層77と同一材料In23−Sn
2を選択し、後述する同一工程で形成した。
【0048】また、導電性膜4の材料としては、Pd、
Pt、Ru、Au、Ti、In、Cu、Cr、Fe、Z
n、Sn、Ta、W、Pd等の金属、又は、PdO、S
nO 2、In23、PbO、Sb23等の酸化物等の中
から選択する事ができる。導電性膜4としては、良好な
電子放出特性を得るために、1nm〜20nmの範囲内
の粒径を有する複数の微粒子で構成された微粒子膜であ
ることが好ましい。また、導電性膜4の膜厚は、好まし
くは1nm〜50nmの範囲とするのが良い。
【0049】また、電子放出部(間隙)5は、例えば、
素子電極2、3間に形成された導電性膜4に、後述する
フォーミング処理で亀裂を形成することにより形成され
る。
【0050】また、導電性膜4上には炭素膜が形成され
ている事が、電子放出特性の向上及び電子放出特性の経
時的変化の低減の上で好ましい。この炭素膜は、例え
ば、図4(a)、(b)に示されるように形成される。
ここで、図4(a)は炭素膜を有する表面伝導型電子放
出素子の導電性膜の間隙部付近を拡大した模式的平面
図、図4(b)はそのB−B’断面図である。図4に示
されるように、炭素膜を有する表面伝導型電子放出素子
は、上記一対の導電性膜4で形成される間隙5よりも狭
い間隙8を形成するように、該導電性膜4に接続され
て、間隙5内の基板81上及び導電性膜4上に炭素膜9
を有している。また、図5(a)、(b)に示すよう
に、一対の導電性膜4の間隙5に面する両端に、上記同
様に炭素膜9を有する形態であっても上記同様の効果を
奏する。
【0051】次に、本発明における電子源の製造方法の
一例について説明する。
【0052】まず、電子源基板81の作製法を説明す
る。
【0053】青板ガラス、高歪み点ガラスなどのNa含
有基板6を洗剤、純水及び有機溶剤等を用いて十分に洗
浄し、かかる基板6上に導電性酸化物層61を形成す
る。導電性酸化物層61の材料としては、電子伝導性酸
化物となる化合物、具体的には前述したようにFe、N
i、Cu、Pd、Ir、In、Sn、Sb、Reから選
ばれる少なくとも一種類以上の元素の酸化物である。こ
こで、導電性酸化物層61の形成法としては、スパッタ
法、真空蒸着法等の物理的成膜法や微粒子分散塗布法等
を用いることができるが、微粒子分散塗布法を用いるの
が好ましい。まず、上述した電子伝導性酸化物の粒子を
基板6に分散塗布する。このとき、上記分散溶液中に、
珪素化合物を混入させておくことにより前述したSiO
2を含有する導電性酸化物層61を形成することができ
る。
【0054】続いて、上記分散溶媒を乾燥させた後、そ
の上に、SiO2を主成分とする層62の原料である珪
素化合物、例えば有機珪素を含有する溶液を塗布する。
その後、基板6ごとオーブンで加熱焼成し、基板6上に
導電性酸化物層61とSiO 2を主成分とする層62を
形成することができる。この手法は、特に、酸化物粒子
を含む導電性酸化物層61の表面が凹凸を有するため、
SiO2を主成分とする層62を上記方法で更に形成す
ることによって、電子源基板81の表面が比較的平坦と
なり、電子放出素子を形成しやすくするため好ましく用
いられる。
【0055】以上のようにして、基板6上に、導電性酸
化物層61、SiO2を主成分とする層62がこの順に
て積層された電子源基板81が作製される。
【0056】次に、図3を参照しながら、本発明におけ
る電子源の配線形成、導電性膜の形成方法の一例につい
て説明する。
【0057】まず、図3(a)に示すように、真空蒸着
法、スパッタ法等により、In23−SnO2を堆積
後、例えばフォトリソグラフィー技術を用いてSiO2
を主成分とする層62表面にn本の第3の層77とそれ
ぞれn×m個の素子電極2、3を形成する。そして、図
3(b)に示すように、n本の第1の配線(Y方向)7
3をAgの粒子を含むペーストを印刷し、焼成すること
で形成する。
【0058】次に、図3(c)に示すように、櫛歯状の
絶縁層74を、絶縁性の粒子(ガラス粒子)を含むペー
ストを印刷し、焼成することで形成する。さらに、図3
(d)に示すように、各絶縁層74上に第2の配線(X
方向)72を電極3を共通に接続するようにAg粒子を
含むペーストを印刷し、焼成することで形成する。第
1、第2の配線73,72はそれぞれ外部端子として引
き出されている。
【0059】そして、図3(e)に示すように、素子電
極2、3とをつなぐように、SiO 2を主成分とする層
62上に、有機金属溶液を塗布して、有機金属薄膜を形
成する。有機金属溶液には、前述の導電性膜4の材料の
金属を主元素とする有機金属化合物の溶液を用いること
ができる。有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リフトオ
フ、エッチング等によりパターニングし、導電性膜4を
形成する。ここでは、有機金属溶液の塗布法をあげて説
明したが、導電性膜4の形成はこれに限られるものでな
く、分散塗布法、スパッタ法、ディッピング法等を用い
ることもできる。
【0060】以上述べた電子源を用いた画像形成装置の
構成と作製例について以下に説明する。
【0061】図1において、第2の配線72には、X方
向に配列した表面伝導型放出素子76の行を、選択する
ための走査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が
接続される。一方、第1の配線73には、Y方向に配列
した表面伝導型放出素子76の各列を入力信号に応じ
て、変調するための不図示の変調信号発生手段が接続さ
れる。各電子放出素子に印加される駆動電圧は、当該素
子に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供給
される。上記構成においては、単純なマトリクス配線を
用いて、個別の素子を選択し、独立に駆動可能とするこ
とができる。
【0062】このような単純マトリクス配置の電子放出
素子を用いた画像形成装置の表示パネルの構成は、従来
の技術で示したものとほぼ同一構成である。図8を用い
て説明する。
【0063】図8において、81は電子放出素子を複数
配した電子源基板、86はガラス基板83の内面に蛍光
膜84とメタルバック85等が形成されたフェースプレ
ートである。82は、支持枠であり該支持枠82には、
電子源基板81、フェースプレート86が低融点のフリ
ットガラスなどを用いて、接合される。72、73は、
表面伝導型電子放出素子の一対の素子電極と接続された
第2の配線及び第1の配線である。外囲器88は、上述
の如く、フェースープレート86、支持枠82、電子源
基板81で構成される。一方、フェースープレート8
6、電子源基板81間に、スペーサーとよばれる不図示
の支持体を設置することにより、大気圧に対して十分な
強度をもつ外囲器88を構成することもできる。
【0064】図8に示した画像形成装置の製造方法の一
例を以下に説明する。図9はこの工程に用いる装置の概
要を示す模式図である。外囲器88は、排気管132を
介して真空チャンバー133に連結され、さらにゲート
バルブ134を介して排気装置135に接続されてい
る。真空チャンバー133には、内部の圧力及び雰囲気
中の各成分の分圧を測定するために、圧力計136、四
重極質量分析器137等が取り付けられている。外囲器
88内部の圧力などを直接測定することは困難であるた
め、該真空チャンバー133内の圧力などを測定し、処
理条件を制御する。真空チャンバー133には、さらに
必要なガスを真空チャンバー内に導入して雰囲気を制御
するため、ガス導入ライン138が接続されている。該
ガス導入ライン138の他端には導入物質源140が接
続されており、導入物質がアンプルやボンベなどに入れ
て貯蔵されている。ガス導入ラインの途中には、導入物
質を導入するレートを制御するための導入制御手段13
9が設けられている。該導入量制御手段としては具体的
には、スローリークバルブなど逃す流量を制御可能なバ
ルブや、マスフローコントローラーなどが、導入物質の
種類に応じて、それぞれ使用が可能である。
【0065】図9の装置により外囲器88の内部を排気
し、フォーミングを行う。この際、例えば図11に示す
ように、第1の配線73を共通電極141に接続し、第
2の配線72の内の一つに接続された素子に電源142
によって、同時に電圧パルスを印加して、フォーミング
を行うことができる。パルスの形状や、処理の終了の判
定などの条件は、個別素子のフォーミングについての既
述の方法に準じて選択すればよい。また、複数のX方向
配線に、位相をずらせたパルスを順次印加(スクロー
ル)することにより、複数のX方向配線に接続された素
子をまとめてフォーミングする事も可能である。図中1
43は電流測定用抵抗を、144は、電流測定用のオシ
ロスコープを示す。
【0066】このフォーミング工程の方法の一例として
通電処理による方法を説明する。素子電極2,3間に、
電源142を用いて、通電を行うと、導電性膜4の部位
に、構造の変化した電子放出部5が形成される。通電フ
ォーミングによれば導電性膜4に局所的に破壊、変形も
しくは変質等の構造の変化した部位が形成される。該部
位が電子放出部5を構成する。
【0067】通電フォーミングの電圧波形の例を図10
に示す。電圧波形は、パルス波形が、好ましい。これに
はパルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印加す
る図10(a)に示した手法とパルス波高値を増加させ
ながら、電圧パルスを印加する図10(b)に示した手
法がある。図10(a)におけるT1及びT2は電圧波
形のパルス幅とパルス間隔である。通常T1は1μse
c.〜10msec.、T2は、10μsec.〜10
msec.の範囲で設定される。三角波の波高値(通電
フォーミング時のピーク電圧)は、表面伝導型電子放出
素形態に応じて適宜選択される。このような条件のも
と、例えば、数秒から数十分間電圧を印加する。パルス
波形は三角波に限定されるものではなく、矩形波など所
望の波形を採用することができる。図10(b)におけ
るT1及びT2は、図10(a)に示したのと同様とす
ることができる。三角波の波高値(通電フォーミング時
のピーク電圧)は、例えば0.1Vステップ程度づつ、
増加させることができる。通電フォーミング処理の終了
は、パルス間隔T2中に、導電性膜4を局所的に破壊、
変形しない程度の電圧を印加し、電流を測定して検知す
ることができる。例えば0.1V程度の電圧印加により
流れる素子電流を測定し、抵抗値を求めて、1MΩ以上
の抵抗を示した時、通電フォーミングを終了させる。
【0068】フォーミングを終えた素子には活性化工程
と呼ばれる処理を施すのが好ましい。活性化工程とは、
この工程により、素子電流If、放出電流Ieが、著し
く変化する工程である。活性化工程は、例えば、有機物
質のガスを含有する雰囲気下で、通電フォーミングと同
様に、パルスの印加を繰り返すことで行うことができ
る。この雰囲気は、例えば油拡散ポンプやロータリーポ
ンプなどを用いて真空容器内を排気した場合に雰囲気内
に残留する有機ガスを利用して形成することができる
他、イオンポンプなどにより一旦十分に排気した真空中
に適当な有機物質のガスを導入することによっても得ら
れる。このときの好ましい有機物質のガス圧は、真空容
器の形状や、有機物質の種類などにより異なるため場合
に応じ適宜設定される。適当な有機物質としては、アル
カン、アルケン、アルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族
炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、
アミン類、フェノール、カルボン、スルホン酸等の有機
酸類等を挙げることが出来、具体的には、メタン、エタ
ン、プロパンなどCn2n+2で表される飽和炭化水素、
エチレン、プロピレンなどCn2n等の組成式で表され
る不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、メタノール、
エタノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルアミン、エチルア
ミン、フェノール、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等あるい
はこれらの混合物が使用できる。
【0069】この処理により、雰囲気中に存在する有機
物質から、炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆積し、
素子電流If,放出電流Ieが、著しく変化するように
なる。活性化工程の終了判定は、素子電流Ifと放出電
流Ieを測定しながら、適宜行う。なおパルス幅、パル
ス間隔、パルス波高値などは適宜設定される。上記炭素
及び炭素化合物とは、例えばグラファイト(いわいるH
OPG,PG(,GC)を包含する、HOPGはほぼ完
全なグラファイトの結晶構造、PGは結晶粒が20nm
程度で結晶構造がやや乱れたもの、GCは結晶粒が2n
m程度になり結晶構造の乱れがさらに大きくなったもの
を指す。)、非晶質カーボン(アモルファスカーボン及
び、アモルファスカーボンと前記グラファイトの微結晶
の混合物を指す)であり、その膜厚は、50nm以下の
範囲とするのが好ましく、30nm以下の範囲とするこ
とがより好ましい。
【0070】外囲器88内は、十分に排気した後、有機
物質がガス導入ライン138から導入される。あるい
は、上述のように、まず油拡散ポンプやロータリーポン
プで排気し、これによって真空雰囲気中に残留する有機
物質を用いても良い。また、必要に応じて有機物質以外
の物質も導入される場合がある。この様にして形成し
た、有機物質を含む雰囲気中で、各電子放出素子に電圧
を印加することにより、炭素あるいは炭素化合物、ない
し両者の混合物が電子放出部に堆積し、電子放出量がド
ラスティックに上昇する。このときの電圧の印加方法
は、上記フォーミングの場合と同様の結線により、一つ
の方向配線につながった素子に、同時の電圧パルスを印
加すればよい。
【0071】活性化工程終了後は、安定化工程を行うこ
とが好ましい。この工程は、外囲器88内の有機物質を
排気する工程である。外囲器88内の有機成分の分圧
は、上記の炭素及び炭素化合物がほぼ新たに堆積しない
分圧で1.3×10-6Pa以下が好ましく、さらには
1.3×10-8Pa以下が特に好ましい。さらに外囲器
88内を排気するときには、外囲器88全体を加熱し
て、外囲器88内壁や、電子放出素子に吸着した有機物
質分子を排気しやすくするのが好ましい。このときの加
熱条件は、80〜250℃、好ましくは150℃以上
で、できるだけ長時間処理するのが望ましいが、特にこ
の条件に限るものではなく、真空容器の大きさや形状、
電子放出素子の構成などの諸条件により適宜選ばれる条
件により行う。外囲器88内の圧力は極力低くすること
が必要で、1×10-5Pa以下が好ましく、さらに1.
3×10-6Pa以下が特に好ましい。
【0072】安定化工程を行った後の、駆動時の雰囲気
は、上記安定化処理終了時の雰囲気を維持するのが好ま
しいが、これに限るものではなく、有機物質が十分除去
されていれば、真空度自体は多少低下しても十分安定な
特性を維持することが出来る。このような真空雰囲気を
採用することにより、新たな炭素あるいは炭素化合物の
堆積を抑制でき、また真空容器や基板などに吸着したH
2O,O2なども除去でき、結果として素子電流If,放
出電流Ieが、安定する。
【0073】上記好ましい圧力にした後、排気管をバー
ナーで熱して溶解させて封じきる。外囲器88の封止後
の圧力を維持するために、ゲッター処理を行なうことも
できる。これは、外囲器88の封止を行う直前あるいは
封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等を用いた加熱
により、外囲器88内の所定の位置(不図示)に配置さ
れたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理である。
ゲッターは通常ばBa等が主成分であり、該蒸着膜の吸
着作用により、外囲器88内の雰囲気を維持するもので
ある。
【0074】次に、単純マトリクス配置の電子源を用い
て構成した表示パネルに、NTSC方式のテレビ信号に
基づいたテレビジョン表示を行う為の駆動回路の構成例
について、図12を用いて説明する。図12において、
101は画像表示表示パネル、102は走査回路、10
3は制御回路、104はシフトレジスタである。105
はラインメモリ、106は同期信号分離回路、107は
変調信号発生器、VxおよびVaは直流電圧源である。
表示パネル101は、端子Dox1乃至Doxm、端子
Doy1乃至Doyn、及び高圧端子Hvを介して外部
の電気回路と接続している。端子Dox1乃至Doxm
には、表示パネル内に設けられている電子源、即ち、M
行N列の行列状にマトリクス配線された表面伝導型電子
放出素子群を一行(N素子)ずつ順次駆動する為の走査
信号が印加される。端子Doy1乃至Doynには、前
記走査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出
素子の各素子の出力電子ビームを制御する為の変調信号
が印加される。高圧端子Hvには、直流電圧源Vaよ
り、例えば10kVの直流電圧が供給されるが、これは
表面伝導型電子放出素子から放出される電子ビームに蛍
光体を励起するのに十分なエネルギーを付与する為の加
速電圧である。
【0075】走査回路102について説明する。同回路
は、内部にM個のスイッチング素子を備えたもので(図
中,S1ないしSmで模式的に示している)ある。各ス
イッチング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧もしくは
0V(グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表示
パネル101の端子Dox1ないしDoxmと電気的に
接続される。S1乃至Smの各スイッチング素子は、制
御回路103が出力する制御信号Tscanに基づいて
動作するものであり、例えばFETのようなスイッチン
グ素子を組み合わせることにより構成することができ
る。
【0076】直流電圧源Vxは、本例の場合には表面伝
導型電子放出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基
づき走査されていない素子に印加される駆動電圧が電子
放出しきい値電圧以下となるような一定電圧を出力する
よう設定されている。制御回路103は、外部より入力
する画像信号に基づいて適切な表示が行なわれるように
各部の動作を整合させる機能を有する。制御回路103
は、同期信号分離回路106より送られる同期信号Ts
yncに基づいて、各部に対してTscanおよびTs
ftおよびTmryの各制御信号を発生する。同期信号
分離回路106は、外部から入力されるNTSC方式の
テレビ信号から同期信号成分と輝度信号成分とを分離す
る為の回路で、一般的な周波数分離(フィルター)回路
等を用いて構成できる。同期信号分離回路106により
分離された同期信号は、垂直同期信号と水平同期信号よ
り成るが、ここでは説明の便宜上Tsync信号として
図示した。前記テレビ信号から分離された画像の輝度信
号成分は便宜上DATA信号と表した。該DATA信号
はシフトレジスタ104に入力される。
【0077】シフトレジスタ104は、時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路103より送られる制御信号Tsftに基づいて
動作する(即ち、制御信号Tsftは,シフトレジスタ
104のシフトクロックであるということもでき
る。)。シリアル/パラレル変換された画像1ライン分
(電子放出素子N素子分の駆動データに相当)のデータ
は、Id1乃至IdnのN個の並列信号として前記シフ
トレジスタ104より出力される。ラインメモリ105
は、画像1ライン分のデータを必要時間の間だけ記憶す
る為の記憶装置であり、制御回路103より送られる制
御信号Tmryに従って適宜Id1乃至Idnの内容を
記憶する。記憶された内容は、I’d1乃至I’dnと
して出力され、変調信号発生器107に入力される。変
調信号発生器107は、画像データI’d1乃至I’d
nの各々に応じて表面伝導型電子放出素子の各々を適切
に駆動変調する為の信号源であり、その出力信号は、端
子Doy1乃至Doynを通じて表示パネル101内の
表面伝導型電子放出素子に印加される。
【0078】ここで前述した表面伝導型電子放出素子は
放出電流Ieに対して以下の基本特性を有している。即
ち、電子放出には明確なしきい値電圧Vthがあり、V
th以上の電圧を印加された時のみ電子放出が生じる。
電子放出しきい値以上の電圧に対しては、素子への印加
電圧の変化に応じて放出電流も変化する。このことか
ら、本素子にパルス状の電圧を印加する場合、例えば電
子放出閾値以下の電圧を印加しても電子放出は生じない
が、電子放出閾値以上の電圧を印加する場合には電子ビ
ームが出力される。その際、パルスの波高値Vmを変化
させる事により出力電子ビームの強度を制御することが
可能である。また、パルスの幅Pwを変化させることに
より出力される電子ビームの電荷の総量を制御する事が
可能である。従って、入力信号に応じて、電子放出素子
を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調
方式等が採用できる。電圧変調方式を実施するに際して
は、変調信号発生器107として、一定長さの電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜パルスの波
高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いること
ができる。
【0079】パルス幅変調方式を実施するに際しては、
変調信号発生器107として、一定の波高値の電圧パル
スを発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルス
の幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いる
ことができる。
【0080】シフトレジスタ104やラインメモリ10
5は、デジタル信号式のものをもアナログ信号式のもの
をも採用できる。画像信号のシリアル/パラレル変換や
記憶が所定の速度で行なわれれば良いからである。
【0081】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路106の出力信号DATAをデジタル信号化
する必要があるが、これには106の出力部にA/D変
換器を設ければ良い。これに関連してラインメモリ10
5の出力信号がデジタル信号かアナログ信号かにより、
変調信号発生器107に用いられる回路が若干異なった
ものとなる。即ち、デジタル信号を用いた電圧変調方式
の場合、変調信号発生器107には、例えばD/A変換
回路を用い、必要に応じて増幅回路などを付加する。パ
ルス幅変調方式の場合、変調信号発生器107には、例
えば高速の発振器および発振器の出力する波数を計数す
る計数器(カウンタ)及び計数器の出力値と前記メモリ
の出力値を比較する比較器(コンパレータ)を組み合せ
た回路を用いる。必要に応じて、比較器の出力するパル
ス幅変調された変調信号を表面伝導型電子放出素子の駆
動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付加すること
もできる。
【0082】アナログ信号を用いた電圧変調方式の場
合、変調信号発生器107には、例えばオペアンプなど
を用いた増幅回路を採用でき、必要に応じてレベルシフ
ト回路などを付加することもできる。パルス幅変調方式
の場合には、例えば、電圧制御型発振回路(VOC)を
採用でき、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動
電圧まで電圧増幅するための増幅器を付加することもで
きる。このような構成をとり得る本発明を適用可能な画
像表示装置においては、各電子放出素子に、容器外端子
Dox1乃至Doxm、Doy1乃至Doynを介して
電圧を印加することにより、電子放出が生ずる。高圧端
子Hvを介してメタルバック85、あるいは透明電極
(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加速する。加
速された電子は、蛍光膜84に衝突し、発光が生じて画
像が形成される。
【0083】ここで述べた画像形成装置の構成は、本発
明を適用可能な画像形成装置の一例であり、本発明の技
術思想に基づいて種々の変形が可能である。入力信号に
ついては、NTSC方式を挙げたが入力信号はこれに限
られるものではなく、PAL,SECAM方式など他、
これよりも、多数の走査線からなるTV信号(例えば、
MUSE方式をはじめとする高品位TV)方式をも採用
できる。
【0084】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素
の置換や設計変更がなされたものをも包含する。
【0085】本実施例では、図1に示す電子源基板81
を、図3(a)〜(e)に示す製造工程に従って作製
し、実施の形態で記述したように外囲器88を作製し
た。
【0086】まず、図1に示した電子源基板を作製す
る。
【0087】(工程1)基板6としての青板ガラス(S
iO2:74%、Na2O:12%、CaO:9%、K2
O:3%、MgO:2%)を良く洗浄し、スパッタリン
グ法により、SiO2を含有するSnO2を主成分とする
導電性酸化物層61を形成した。この時の導電性酸化物
層61の厚さは約300nmである。
【0088】(工程2)続いてCVD法によりSiO2
を主成分とする層62を形成した。使用したソースはT
EOS(テトラエトキシシリカ(Si(OC
254))である。SiO2を主成分とする層62の厚
さは、約100nmになるように形成した。
【0089】(工程3)以上の工程1、2にて作製され
た電子源基板81上に、表面伝導型電子放出素子の一対
の素子電極2、3と第3の層77を形成する。
【0090】まず、工程1、2にて作製された電子源基
板81上にスパッタリング法によりIn23−SnO2
を厚さ100nmとなるように成膜した。続いて、フォ
トリソグラフィーを用いて、図3(a)に示すパターン
に一対の素子電極2、3と第3の層77を形成した。こ
こで、第3の層77の幅W2(図1)は120μmで、
第1の配線73の幅W1(図1)100μmより広くし
た。
【0091】また、実施例2として、第3の層77の幅
W2を80μmで、第1の配線73の幅W1の100μ
mより狭くし、両側に10μm第1の配線73がはみ出
すようなパターンも作製した。
【0092】また、比較例として、以下の工程3’によ
り、従来の素子電極を用いた電子源基板81も作製し
た。なお、比較例の工程4以降の工程は、実施例1,2
と同様である。
【0093】(工程3’)工程1、2にて作製された電
子源基板81上にオフセット印刷法により、素子電極
2、3の形状の白金MOレジネートペースト(エヌ イ
ー ケムキャット社製)のパターンを形成した。
【0094】オフセット印刷後、80℃で20分乾燥
し、次いで熱処理装置によりピーク温度520℃保持時
間8分間の条件で上記ペーストを焼成し、厚さ40nm
の素子電極2、3を形成した。素子電極間隔は20μm
とした。
【0095】(工程4)次いで、金属成分として銀を含
むペースト材料(NP−4028A:ノリタケ社製)を
用い、スクリーン印刷法により第1の配線73のパター
ンを形成し、工程3と同様の条件で焼成して第1の配線
73を形成した(図3(b))。この時の配線幅を10
0μmとした。
【0096】(工程5)次に、PbOを主成分とするペ
ーストを用い、絶縁層74のパターンを印刷して工程3
と同様の条件で焼成し、絶縁層74を形成した(図3
(c))。該絶縁層74は素子電極3と、後の工程で形
成する第2の配線72とが電気的に接続されるよう、切
り抜き部分を有している。
【0097】(工程6)工程4と同様の方法で、第2の
配線72を形成し(図3(d))、複数の第1の配線7
3及び第2の配線72からなるマトリクス配線を形成し
た。
【0098】(工程7)次いで、上記各一対の素子電極
2、3間に、導電性膜4を形成した。有機パラジウム含
有溶液を、バブルジェット(登録商標)方式のインクジ
ェット噴射装置を用いて、幅が100μmとなるように
付与して行った。その後350℃で10分間の加熱処理
を行って、酸化パラジウム微粒子からなる導電性膜4を
得た(図3(e))。
【0099】(工程8)図8のように、上記工程1〜7
で製造した電子源基板81とフェースプレート86(ガ
ラス基板83の内面に蛍光膜84、メタルバック85が
形成されている)、支持枠82を組み合わせて封着し
た。電子源基板81とフェースプレート86との距離は
2mmとした。なお、外囲器88内に不図示であるが高
周波加熱用ゲッタが配置されており、同じく不図示であ
るが外囲器88内の雰囲気を制御するための排気管が外
囲器88内に取り付けられている。封着は、封着部にフ
リットガラスを塗布し、大気中で、450℃10分間の
加熱処理を行うことにより行った。
【0100】(工程9)外囲器88の内部を排気管(不
図示)を通じて排気装置(主ポンプとして油拡散ポンプ
を使用)により排気し、圧力を1.3×10-3Pa以下
にまで下げた後、第2の配線72及び第1の配線73を
通じて複数の一対の素子電極2、3間にパルス電圧を繰
り返し印加するフォーミング処理を行った。フォーミン
グ処理には、図10(b)に示すパルスを用い、T1=
1msec、T2=10msecとして、複数の各導電
性膜4に図2に示された間隙5の形成を行った。この処
理は第2の配線72の一本に接続された素子の配線毎に
行い、1素子あたりの抵抗値が1MΩを超えたところ
で、その配線の処理を終了し、次の配線に移る。これを
繰り返して全ての素子の処理を行った。
【0101】(工程10)続いて、活性化処理を施し
た。活性化工程は、実施の形態で説明したように、外囲
器88内にアセトンの蒸気をガス導入ライン138から
導入し、圧力を7×10-1Paとし、波高値18Vの矩
形波パルスを各素子行に順次印加することを繰り返して
行った。次いで、排気装置を主ポンプに磁気浮上型ター
ボポンプを用いたものに切り替えて、外囲器88全体を
200℃加熱しながら排気しすることにより、安定化処
理を行った。次に、高周波加熱法によるゲッタ処理を行
った後、排気管を加熱、融着して封じ切った。
【0102】上記1〜10の工程終了後、外囲器88内
の各素子ごとに矩形波パルス電圧を50時間印加し、素
子電流Ifと放出電流Ieの経時変化を測定し、実施例
1,2、比較例の外囲器88内の各任意の10素子に関
して測定し、比較した。波高値18V、パルス幅1ms
ec、パルス間隔10msec、メタルバック85の電
位は1kVとした。
【0103】図6に素子電流Ifと放出電流Ieの経時
変化の様子を表すグラフ(実施例1,2、比較例の各素
子を代表する1素子のグラフ)を示す。図6において、
比較例より実施例1の方が、電子源の劣化(If、Ie
の経時的減少)が大幅に改善していることが伺える。ま
た、実施例2では、第3の層の効果は弱く、上記電子源
の劣化の改善は薄い。
【0104】表1に素子電流変化率と放出電流変化率の
実施例1,2、比較例の各10素子の範囲を比較した表
を示す。ここで素子電流変化率=((If最大値−If
最小値)/If平均値)×100(%)放出電流変化率
=((Ie最大値−Ie最小値)/Ie平均値)×10
0(%)である。
【0105】
【表1】
【0106】次に、測定後、外囲器88を解体して、評
価した各電子放出素子の電子放出部(間隙5)の深さ方
向のSIMS分析(2次イオン質量分析)を行った。結
果を図7に示す。実施例2、比較例においては、最表面
のSiO2層にAgイオンが実施例1より多い。また、
実施例2、比較例においては、Agイオンの存在によ
り、最表面のSiO2層にNaイオンが実施例1より多
く存在する。前記表1の結果は、このNaイオンの有無
で説明される。
【0107】図6、図7、表1の結果より、実施例1
は、比較例と比較して、電子源の劣化が小さく(素子電
流変化率、放出電流変化率が小さく)安定性に優れてい
る。つまり、第3の層(In23−SnO2)を電子源
基板81と第1の配線の間に配置することで、Ag拡散
を抑制し、その結果Na拡散を抑え、電子源の劣化を大
幅に低減できる。また、実施例2と比較して、電子源の
劣化が小さく(素子電流変化率、放出電流変化率が小さ
く)安定性に優れている。つまり、第3の層幅が第1の
配線幅より大きい条件(W1<W2)が好ましい。
【0108】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電子源、特にマトリクス配線材料にAgを用
いた電子源において、配線と基板との間に、配線に含ま
れる金属の導電性膜への移動を遮断する導電性部材(I
23−SnO2等)を設ける事で、ガラスフリット接
合温度による配線に含まれる金属イオン(Agイオン
等)の拡散を防止することでNaイオンが基板内から電
子放出部に拡散するのを抑制し、電子源特性の劣化を防
止できる。それにより明るく高品位な画像表示装置を提
供する事が可能になる。
【0109】また、素子電極部材を、配線に含まれる金
属の導電性膜への移動を遮断する導電性部材(In23
−SnO2等)にし、配線と同工程で形成することでコ
スト高なPt素子電極よりも、低コストで素子電極を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子源基板の一例を示す模式図。
【図2】本発明の電子源基板の断面図。
【図3】本発明に関する電子源基板の製造手順を説明す
るための模式図。
【図4】本発明の電子源に適用される表面伝導型電子放
出素子の一例を示す模式的部分拡大図であり、(a)は
平面図、(b)は断面図。
【図5】本発明の電子源に適用される表面伝導型電子放
出素子の別の例を示す模式的部分拡大図であり、(a)
は平面図、(b)は断面図。
【図6】本発明の実施例1、2、比較例の電子放出特性
(If,Ie)の時間変化を示す図。
【図7】本発明の実施例1、2、比較例の電子放出部位
のSIMS分析結果を示す図。
【図8】本発明の画像形成装置の構成を示す模式図。
【図9】画像形成装置の製造に用いる装置の概要を示す
模式図。
【図10】本発明に関する電子源の製造に用いるパルス
電圧波形の模式図。
【図11】本発明の画像形成装置の、フォーミング、活
性化工程のための結線方法を示す模式図。
【図12】駆動回路の一例を示すブロック図。
【図13】表面伝導型電子放出素子の一例を示す模式図
であり、(a)は平面図、(b)は断面図。
【図14】従来の電子源基板の製造手順を説明するため
の模式図。
【図15】Ag配線を用いた場合の、基板内へのAgイ
オン拡散、基板表面へのNaイオン拡散を示す模式図。
【符号の説明】
2,3: 素子電極 4: 導電性膜 5: 電子放出部 6: 基板 8: 炭素膜によってできる間隙 9: 炭素膜 61: 導電性酸化物層 62: SiO2を主成分とする膜 72: 第2の配線 73: 第1の配線 74: 絶縁層 76: 電子放出素子 77: 第3の配線 81: 電子源基板 82: 支持枠 83: (フェースプレートの)ガラス基板 84: 蛍光膜 85: メタルバック 86: フェースプレート 88: 外囲器 101: 画像形成装置 102: 走査回路 103: 制御回路 104: シフトレジスタ 105: ラインメモリ 106: 同期信号分離回路 107: 変調信号発生回路 132: 排気管 133: 真空チャンバー 134: ゲートバルブ 135: 排気装置 136: 圧力計 137: 四重極質量分析器 138: ガス導入ライン 139: 導入量制御手段 140: 導入物質源 141: 共通電極 142: 電源 143: 電流測定用抵抗 144: オシロスコープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C031 DD17 5C036 EE09 EF01 EF06 EG02 EG12 EG13 EH06 EH08 EH18

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、前記基板上に設けられた帯電防
    止膜と、前記帯電防止膜上に配置された複数の電子放出
    素子及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含む
    配線とを備える電子源において、前記電子放出素子は、
    前記帯電防止膜上に配置された電子放出部を含む導電性
    膜を備えるものであって、前記導電性膜と前記配線とは
    前記配線に含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断
    する導電性部材にて接続されていることを特徴とする電
    子源。
  2. 【請求項2】 基板と、前記基板上に設けられた帯電防
    止膜と、前記帯電防止膜上に配置された複数の電子放出
    素子及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含む
    配線とを備える電子源において、前記電子放出素子は、
    前記帯電防止膜上に配置された電子放出部を含む導電性
    膜を備えるものであって、前記導電性膜と前記配線と
    は、前記配線と前記帯電防止膜との間に設けられた、前
    記配線に含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断す
    る導電性部材を介して電気的に接続されていることを特
    徴とする電子源。
  3. 【請求項3】 基板と、前記基板上に設けられた帯電防
    止膜と、前記帯電防止膜上に配置された複数の電子放出
    素子及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含む
    配線とを備える電子源において、前記電子放出素子は、
    前記帯電防止膜上に配置された、一対の電極及び前記一
    対の電極間に接続配置された電子放出部を含む導電性膜
    とを備えるものであって、前記導電性膜と前記配線とは
    前記一対の電極によって接続されており、前記一対の電
    極は、前記配線に含まれる金属の前記導電性膜への移動
    を遮断する導電性部材にて構成されていることを特徴と
    する電子源。
  4. 【請求項4】 更に、前記配線と前記帯電防止膜との間
    にも、前記配線に含まれる金属の前記導電性膜への移動
    を遮断する導電性部材が配置されている請求項3に記載
    の電子源。
  5. 【請求項5】 ナトリウムを含む基板と、前記基板上に
    設けられたナトリウム遮断膜と、前記ナトリウム遮断膜
    上に配置された複数の電子放出素子及び前記複数の電子
    放出素子を結線する金属を含む配線とを備える電子源に
    おいて、前記電子放出素子は、前記ナトリウム遮断膜上
    に配置された電子放出部を含む導電性膜を備えるもので
    あって、前記導電性膜と前記配線とは前記配線に含まれ
    る金属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性部材に
    て接続されていることを特徴とする電子源。
  6. 【請求項6】 ナトリウムを含む基板と、前記基板上に
    設けられたナトリウム遮断膜と、前記ナトリウム遮断膜
    上に配置された複数の電子放出素子及び前記複数の電子
    放出素子を結線する金属を含む配線とを備える電子源に
    おいて、前記電子放出素子は、前記ナトリウム遮断膜上
    に配置された電子放出部を含む導電性膜を備えるもので
    あって、前記導電性膜と前記配線とは、前記配線と前記
    ナトリウム遮断膜との間に設けられた、前記配線に含ま
    れる金属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性部材
    を介して電気的に接続されていることを特徴とする電子
    源。
  7. 【請求項7】 ナトリウムを含む基板と、前記基板上に
    設けられたナトリウム遮断膜と、前記ナトリウム遮断膜
    上に配置された複数の電子放出素子及び前記複数の電子
    放出素子を結線する金属を含む配線とを備える電子源に
    おいて、前記電子放出素子は、前記ナトリウム遮断膜上
    に配置された、一対の電極及び前記一対の電極間に接続
    配置された電子放出部を含む導電性膜とを備えるもので
    あって、前記導電性膜と前記配線とは前記一対の電極に
    よって接続されており、前記一対の電極は、前記配線に
    含まれる金属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性
    部材にて構成されていることを特徴とする電子源。
  8. 【請求項8】 更に、前記配線と前記ナトリウム遮断膜
    との間にも、前記配線に含まれる金属の前記導電性膜へ
    の移動を遮断する導電性部材が配置されている請求項7
    に記載の電子源。
  9. 【請求項9】 基板と、前記基板上に設けられた金属酸
    化物が含有された絶縁材料膜と、前記金属酸化物が含有
    された絶縁材料膜上に配置された複数の電子放出素子及
    び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含む配線と
    を備える電子源において、前記電子放出素子は、前記金
    属酸化物が含有された絶縁材料膜上に配置された電子放
    出部を含む導電性膜を備えるものであって、前記導電性
    膜と前記配線とは前記配線に含まれる金属の前記導電性
    膜への移動を遮断する導電性部材にて接続されているこ
    とを特徴とする電子源。
  10. 【請求項10】 基板と、前記基板上に設けられた金属
    酸化物が含有された絶縁材料膜と、前記金属酸化物が含
    有された絶縁材料膜上に配置された複数の電子放出素子
    及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含む配線
    とを備える電子源において、前記電子放出素子は、前記
    金属酸化物が含有された絶縁材料膜上に配置された電子
    放出部を含む導電性膜を備えるものであって、前記導電
    性膜と前記配線とは、前記金属酸化物が含有された絶縁
    材料膜と前記配線との間に設けられた、前記配線に含ま
    れる金属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性部材
    を介して電気的に接続されていることを特徴とする電子
    源。
  11. 【請求項11】 基板と、前記基板上に設けられた金属
    酸化物が含有された絶縁材料膜と、前記金属酸化物が含
    有された絶縁材料膜上に配置された複数の電子放出素子
    及び前記複数の電子放出素子を結線する金属を含む配線
    とを備える電子源において、前記電子放出素子は、前記
    金属酸化物が含有された絶縁材料膜上に配置された、一
    対の電極及び前記一対の電極間に接続配置された電子放
    出部を含む導電性膜とを備えるものであって、前記導電
    性膜と前記配線とは前記一対の電極によって接続されて
    おり、前記一対の電極は、前記配線に含まれる金属の前
    記導電性膜への移動を遮断する導電性部材にて構成され
    ていることを特徴とする電子源。
  12. 【請求項12】 更に、前記配線と前記金属酸化物が含
    有された絶縁材料膜との間にも、前記配線に含まれる金
    属の前記導電性膜への移動を遮断する導電性部材が配置
    されている請求項11に記載の電子源。
  13. 【請求項13】 基板と、前記基板上に設けられた金属
    酸化物が含有されたSiO2膜と、前記金属酸化物が含
    有されたSiO2膜上に配置された複数の電子放出素子
    及び前記複数の電子放出素子を結線する配線とを備える
    電子源において、前記電子放出素子は、前記金属酸化物
    が含有されたSiO2膜上に配置された電子放出部を含
    む導電性膜を備えるものであって、前記導電性膜と前記
    配線とはIn23−SnO2を構成成分とする部材にて
    接続されていることを特徴とする電子源。
  14. 【請求項14】 基板と、前記基板上に設けられた金属
    酸化物が含有されたSiO2膜と、前記金属酸化物が含
    有されたSiO2膜上に配置された複数の電子放出素子
    及び前記複数の電子放出素子を結線する配線とを備える
    電子源において、前記電子放出素子は、前記金属酸化物
    が含有されたSiO2膜上に配置された電子放出部を含
    む導電性膜を備えるものであって、前記導電性膜と前記
    配線とは、前記金属酸化物が含有されたSiO2膜と前
    記配線との間に設けられた、In2 3−SnO2を構成
    成分とする部材を介して電気的に接続されていることを
    特徴とする電子源。
  15. 【請求項15】 基板と、前記基板上に設けられた金属
    酸化物が含有されたSiO2膜と、前記金属酸化物が含
    有されたSiO2上に配置された複数の電子放出素子及
    び前記複数の電子放出素子を結線する配線とを備える電
    子源において、前記電子放出素子は、前記金属酸化物が
    含有されたSiO2膜上に配置された、一対の電極及び
    前記一対の電極間に接続配置された電子放出部を含む導
    電性膜とを備えるものであって、前記導電性膜と前記配
    線とは前記一対の電極によって接続されており、前記一
    対の電極は、In23−SnO2を構成成分とするもの
    であることを特徴とする電子源。
  16. 【請求項16】 更に、前記配線と前記金属酸化物が含
    有されたSiO2膜との間にも、In23−SnO2を構
    成成分とする部材が配置されている請求項15に記載の
    電子源。
  17. 【請求項17】 前記金属酸化物は、電子伝導性酸化物
    である請求項9〜16のいずれかに記載の電子源。
  18. 【請求項18】 前記金属酸化物は、Fe、Ni、C
    u、Pd、Ir、In、Sn、Sb、Reから選ばれる
    金属の酸化物である請求項9〜16のいずれかに記載の
    電子源。
  19. 【請求項19】 前記SiO2膜上に更に、SiO2から
    なる膜が積層されている請求項13〜16のいずれかに
    記載の電子源。
  20. 【請求項20】 前記配線は、複数の行方向配線と複数
    の列方向配線とからなり、前記複数の電子放出素子は、
    前記複数の行方向配線及び前記複数の列方向配線とによ
    りマトリクス配線されている請求項1〜19のいずれか
    に記載の電子源。
  21. 【請求項21】 電子源と前記電子源からの電子の照射
    により画像を表示する画像表示部材とを備える画像表示
    装置であって、前記電子源が請求項1〜20のいずれか
    に記載の電子源であることを特徴とする画像表示装置。
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