JP3372682B2 - 内燃機関の蒸発燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料制御装置

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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、異常判定機能を有する
内燃機関の蒸発燃料処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】燃料タンク内で発生する蒸発燃料をキャ
ニスタに一時的に吸着し、機関の所定運転状態において
蒸発燃料を吸気管の絞り弁下流側に供給する蒸発燃料処
理装置において、キャニスタと吸気管とを接続するパー
ジ通路の途中であって、パージ制御弁とキャニスタの間
に負圧スイッチを設け、パージ制御弁の開閉時における
負圧スイッチ出力の変化に基づいて、当該装置の異常、
即ちパージが正常に行われているか否かの判定(以下
「パージフローチェック」という)を行うようにしたも
のが従来より知られている(実開平2−26754号公
報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では負圧スイッチを使用するためコストアップ
を招き、また負圧スイッチ自体の信頼性が低ければ、パ
ージフローチェックも正確に行うことができない。 【0004】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、負圧スイッチを使用することなくパージフローチ
ェックを行い、構成部品の削減及び信頼性の向上を図る
ことができる内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供するこ
とを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、燃料タンクから発生する蒸発燃料を吸着する
キャニスタと、該キャニスタと内燃機関の絞り弁下流側
の吸気管とを接続するパージ通路と、前記キャニスタか
ら前記パージ通路を介して前記吸気管へ供給されるパー
ジガスの流量を制御するパージ制御弁と、前記絞り弁下
流側の吸気管に設けられ、吸気管内圧力を検出する吸気
管内圧センサと、前記機関の排気系に設けられた排気濃
度センサの出力に応じて決定される空燃比補正係数を用
いて前記機関に供給する混合気の空燃比を制御する空燃
比制御手段とを備えた内燃機関の蒸発燃料処理装置にお
いて、前記パージ制御弁の開弁/閉弁作動時における前
記排気濃度センサの出力に基づいて決まるパラメータ値
に応じて当該蒸発燃料処理装置が正常か否かを判定し、
該判定により正常と判定されなかったときに、前記パー
ジ制御弁の開弁/閉弁作動時における前記吸気管内圧セ
ンサにより検出された吸気管内圧力の変化量に応じて
当該蒸発燃料処理装置の正常及び異常を判定する判定手
段を設けるようにしたものである。 【0006】 【作用】パージ制御弁の開弁/閉弁作動時における前記
排気濃度センサの出力に基づいて決まるパラメータ値
応じて当該蒸発燃料処理装置が正常か否かを判定し、該
判定により正常と判定されなかったときに、前記パージ
制御弁の開弁/閉弁作動時における前記吸気管内圧セン
サにより検出された吸気管内圧力の変化量に応じて、当
該蒸発燃料処理装置の正常及び異常が判定される。 【0007】 【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。 【0008】図1は本発明の一実施例に係る内燃機関及
びその制御装置の全体構成図であり、符号1は例えば4
気筒の内燃機関(以下「エンジン」という)を示し、エ
ンジン1の吸気管2の途中にはスロットルボディ3が設
けられ、その内部にはスロットル弁4が配されている。
スロットル弁4にはスロットル弁開度(θTH)センサ5
が連結されており、当該スロットル弁4の開度に応じた
電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下
「ECU」という)6に供給する。 【0009】燃料噴射弁7はエンジン1とスロットル弁
4との間で且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流
側に各気筒毎に設けられており、各燃料噴射弁7は燃料
ポンプ8を介して燃料タンク9に接続されていると共に
ECU6に電気的に接続されて当該ECU6からの信号
により燃料噴射弁7の開弁時間が制御される。 【0010】スロットル弁4の直ぐ下流には管10を介
して吸気管内絶対圧(PBA)センサ11が設けられて
おり、この絶対圧センサ11により電気信号に変換され
た絶対圧信号は前記ECU6に供給される。 【0011】また、絶対圧センサ11の下流には吸気温
(TA)センサ12が取付けられており、吸気温TAを
検出して対応する電気信号を出力してECU6に供給す
る。エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(T
W)センサ13はサーミスタ等から成り、エンジン水温
(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出力し
てECU6に供給する。 【0012】エンジン回転数(NE)センサ14はエン
ジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取
り付けられ、エンジン1のクランク軸の180度回転毎に
所定のクランク角度位置で信号パルス(以下「TDC信
号パルス」という)を出力し、このTDC信号パルスは
ECU6に供給される。 【0013】排気ガス濃度センサとしてのO2センサ1
6はエンジン1の排気管15に装着されており、排気ガ
ス中の酸素濃度を検出し、その濃度に応じた信号を出力
しECU6に供給する。ECU6には、更エンジン1が
搭載された車両の速度を検出する車速センサ33及び大
気圧を検出する大気圧センサ34が接続されており、こ
れらのセンサの検出信号がECU6に供給される。 【0014】密閉された燃料タンク9の上部は通路20
aを介してキャニスタ21に連通し、キャニスタ21は
パージ通路23を介して吸気管2のスロットル弁4の下
流側に連通している。キャニスタ21は、燃料タンク9
内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤22を内蔵し、
外気取込口21aを有する。通路20aの途中には、正
圧バルブ及び負圧バルブから成る2ウェイバルブ20が
配設され、パージ通路23の途中にはデューティ制御型
の電磁弁であるパージ制御弁24が配設されている。パ
ージ制御弁24のソレノイドはECU6に接続され、パ
ージ制御弁24はECU6からの信号に応じて制御され
て開弁時間の時間的割合をリニアに変化させる。通路2
0a、2ウェイバルブ20、キャニスタ21、パージ通
路23及びパージ制御弁24によって蒸発燃料排出抑止
装置が構成される。 【0015】この蒸発燃料排出抑止装置によれば、燃料
タンク9内で発生した蒸発燃料は、所定の設定圧に達す
ると2ウェイバルブ20の正圧バルブを押し開き、キャ
ニスタ21に流入し、キャニスタ21内の吸着剤22に
よって吸着され貯蔵される。パージ制御弁24はECU
6からのデューティ制御信号によって開弁/閉弁作動
し、その開弁時間中においてはキャニスタ21に一時貯
えられていた蒸発燃料は、吸気管2内の負圧により、キ
ャニスタ21に設けられた外気取込口21aから吸入さ
れた外気と共にパージ制御弁24を経て吸気管2へ吸引
され、各気筒へ送られる。また外気などで燃料タンク9
が冷却されて燃料タンク内の負圧が増すと、2ウェイバ
ルブ20の負圧バルブが開弁し、キャニスタ21に一時
貯えられていた蒸発燃料は燃料タンク9へ戻される。こ
のようにして燃料タンク9内に発生した燃料蒸気が大気
に放出されることを抑止している。 【0016】吸気管2のスロットル弁4の下流側は、排
気還流路30を介して排気管15に接続されており、排
気還流路30の途中には排気還流量を制御する排気還流
弁(EGR弁)31が設けられている。 【0017】この排気還流弁31はソレノイドを有する
電磁弁であり、ソレノイドはECU6に接続され、その
弁開度がECU6からの制御信号によってリニアに変化
させることができるように構成されている。排気還流弁
31には、その弁開度を検出するリフトセンサ32が設
けられており、その検出信号はECU6に供給される。 【0018】ECU5は上述の各種センサからのエンジ
ンパラメータ信号等に基づいてエンジン運転状態を判別
し、吸気管内絶対圧PBAとエンジン回転数NEとに応
じて設定される排気還流弁31の弁開度指令値LCMD
とリフトセンサ32によって検出された排気還流弁31
の実弁開度値LACTとの偏差を零にするように排気還
流弁31のソレノイドに制御信号を供給する。 【0019】ECU6は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路、中央演算処理回路(以下「CPU」という)、
CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等
を記憶する記憶手段、前記燃料噴射弁7、パージ制御弁
24及び排気還流弁31に駆動信号を供給する出力回路
等から構成される。 【0020】CPUは上述の各種エンジンパラメータ信
号に基づいて、O2センサ16による理論空燃比へのフ
ィードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領
域等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エ
ンジン運転状態に応じ、燃料噴射弁7の燃料噴射時間T
OUT、パージ制御弁24のデューティ比及び排気還流
弁の弁開度指令値LCMDを演算する。 【0021】燃料噴射弁7による燃料噴射はTDC信号
パルスに同期して行われ、燃料噴射時間TOUTは次式
(1)により算出される。 【0022】 TOUT=TI×KO2×KEVAP×K1+K2 …(1) ここにTIは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数N
Eと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本燃
料噴射時間であり、このTI値を決定するためのTIマ
ップが記憶手段に記憶されている。 【0023】KO2は、空燃比補正係数であり、空燃比
フィードバック制御中はO2センサ16の出力値に応じ
て設定され、オープンループ制御中はエンジン運転状態
に応じた所定値に設定される。 【0024】KEVAPは、パージによる蒸発燃料の影
響を補償するためのエバポ補正係数であり、パージを行
わないときは1.0に設定され、パージ実行時は0〜
1.0の間の値に設定される。この係数KEVAPの値
が小さいほど、パージの影響が大きいことを示す。 【0025】K1及びK2は夫々各種エンジンパラメー
タ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数で
あり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加
速特性等諸特性の最適化が図られるような値に設定され
る。 【0026】ECU6のCPUは上述のようにして算出
した結果に基づいて、燃料噴射弁7、パージ制御弁24
及び排気還流弁31を駆動する信号を、出力回路を介し
て出力する。 【0027】図2は、前記エバポ補正係数KEVAPを
算出する処理のフローチャートであり、パージ実行中に
おいてTDC信号パルスの発生毎にこれと同期してCP
U5bで実行される。 【0028】先ずステップS1では、下記式(2)、
(3)により、空燃比補正係数KO2の上側閾値KO2
EVH及び下側閾値KO2EVLを算出する。 【0029】 KO2EVH=KREF+DKEVH …(2) KO2EVL=KREF−DKEVL …(3) ここで、KREFは空燃比補正係数KO2の学習値、D
KEVH及びDKEVLはそれぞれ所定の加算項及び減
算項である。学習値KREFは空燃比フィードバック制
御中における空燃比補正係数KO2の値に基づいて算出
されるものであり、運転状態に応じて種々の値を有して
いる。ただし、エバポ補正係数KEVAPが所定値以下
のときは、パージの影響が大きいと判定して学習値KR
EFの算出は禁止される。 【0030】続くステップS2では、空燃比補正係数K
O2が学習値KREFより大きいか否かを判別し、KO
2>KREFのときは更に上側閾値KO2EVHより大
きいか否かを判別する(ステップS3)。その結果、K
O2>KO2EVHが成立するときは、上側フラグFK
O2EVHを「1」とすると共に下側フラグFKO2E
VLを「0」に設定する(ステップS5)。また、ステ
ップS3で、KO2≦KO2EVHのときは、上側フラ
グFKO2EVH及び下側フラグFKO2EVLを共に
「0」とする(ステップS6)。 【0031】ステップS2でKO2≦KREFが成立す
るときは、更に空燃比補正係数KO2が下側閾値KO2
EVLより小さいか否かを判別し(ステップS4)、K
O2≧KO2EVLのときは前記ステップS6に進む一
方、KO2<KO2EVLのときは、上側フラグFKO
2EVHを「0」とするとともに下側フラグFKO2E
VLを「1」に設定する(ステップS7)。 【0032】ステップS5,S6又はS7実行後は、ス
テップS8に進み、下側フラグFKO2EVLが「1」
か否かを判別し、FKO2EVL=0のときは更に上側
フラグFKO2EVHが「1」か否かを判別する(ステ
ップS9)。 【0033】FKO2EVH=FKO2EVL=0であ
って、空燃比補正係数KO2が上側閾値KO2EVHと
下側閾値KO2EVLの間にあるときは、ステップS2
4に進み、エバポ補正係数KEVAPを前回値保持とし
て(KEVAP(n)=KEVAP(n−1))、本処
理を終了する。なお、(n),(n−1)は、それぞれ
今回値及び前回値を示すものであり、KEVAPに何も
付していないときは今回値を表す。 【0034】また、FKO2VH=1であって、空燃比
補正係数KO2が上側閾値KO2EVHより大きいとき
は、ステップS10に進み、空燃比補正係数の今回値K
O2(n)が前回値KO2(n−1)より大きいか否か
を判別する。その結果、KO2(n)≦KO2(n−
1)が成立するときは前記ステップS24に進む一
方、、KO2(n)>KO2(n−1)が成立し、空燃
比補正係数KO2が増加傾向にあるときは、ステップS
25に進み、次式(4)によりエバポ補正係数KEVA
Pを算出する。 【0035】 KEVAP(n)=KEVAP(n−1)+DKEVAPP …(4) ここで、DKEVAPPは所定更新加算量である。 【0036】前記ステップS8でFKO2EVL=1の
ときは、ステップS11に進み、スロットル弁開度θT
Hの変化量DTH(θTHの今回値−前回値)が負の所
定値DTHKEVより大きいか否かを判別し、DTH>
DTHKEVが成立するとき、即ち加速時又はスロット
ル弁開度の減少方向の変化量が小さいときは更に空燃比
補正係数の今回値KO2(n)が前回値KO2(n−
1)より小さいか否かを判別する(ステップS12)。
その結果、DTH≦DTHKEVが成立し、スロットル
弁開度の減少方向の変化量が大きいとき又はKO2
(n)≧KO2(n−1)が成立するときは、前記ステ
ップS24に進む。 【0037】一方、ステップS11でDTH>DTHK
EVが成立しかつ空燃比補正係数KO2が減少傾向にあ
るとき(KO2<KO2(n−1))は、パージ開始初
期であることを「1」で示す初期フラグFFRADDが
「1」か否かを判別する(ステップS14)。その結果
FFRADD=1であって、パージ開始初期のときはダ
ウンカウントタイマtmDRKDECに所定時間TDR
KDECを設定してこれをスタートさせる(ステップS
15)。このタイマtmDRKDECは、初期フラグF
FRADDが「1」から「0」に変化した後の時間を計
測するものである(ステップS16参照)。 【0038】続くステップS17では、ダウンカウント
タイマtmEVDECの値が「0」か否かを判別する。
このタイマtmEVDECはパージを実行していないと
きに、所定時間TEVDECが設定されスタートされる
ものである。tmEVDEC>0であってパージ開始後
所定時間TEVDEC経過していないときは、エバポ補
正係数KEVAPを前回値保持として(ステップS1
8)、またtmEVDEC=0であってパージ開始後所
定時間TEVDEC経過後は、次式(5)によりエバポ
補正係数KEVAPを算出して(ステップS19)、ス
テップS20に進む。 【0039】 KEVAP(n)=KEVAP(n−1)−DKEVDEC …(5) ここで、DKEVDECは所定の減算項である。減算項
DKEVDECは、図3に示すように、エバポ補正係数
KEVAPの学習値KEVAPREFに応じて設定され
る。学習値KEVAPREFは、前回パージを実行した
ときのエバポ補正係数KEVAPの最終値に設定される
ものであり、減算項DKEVDECは学習値KEVAP
REFが増加するほど小さな値に設定される。 【0040】ステップS20では、次式(6)により更
新リミット値KEVLMREFを算出する。 【0041】 KEVLMREF=KEVAPREF−DKEVLMRF …(6) ここで、DKEVLMRFは所定の減算項である。 【0042】次に、ステップS21では、エバポ補正係
数KEVAPが更新リミット値KEVLMREFより大
きいか否かを判別し、KEVAP(n)>KEVLMR
EFが成立するときは直ちに本処理を終了する一方、K
EVAP(n)≦KEVLMREFが成立するときは、
エバポ補正係数KEVAP(n)をこのリミット値KE
VLMREFに設定して(ステップS22)、本処理を
終了する。 【0043】その後、ステップS14でFFRADD=
0となると(初期フラグFFRADDは、パージ開始時
に「1」にセットされ、パージ制御弁の開弁デューティ
量が0から徐々に増加してエンジン運転状態に応じた値
に達すると「0」にリセットされる)、ステップS16
に進み、ステップS15でセットされたタイマtmDR
KDECの値が「0」か否かを判別する。そして、tm
DRKDEC>0であるときは、前記ステップS17に
進み、tmDRKDEC=0となると、即ち初期フラグ
FFRADDが「1」から「0」に変化してから所定時
間TDRKDEC経過すると、ステップS23に進み、
次式(7)によりエバポ補正係数KEVAP(n)を算
出して本処理を終了する。 【0044】 KEVAP(n)=KEVAP(n−1)−DKEVAPM …(7) ここで、DKEVAPMは、所定減算更新量である。 【0045】上述した図2の処理によれば、エバポ補正
係数KEVAPは、空燃比補正係数KO2に応じて以下
のように設定される。 【0046】1)KO2EVH>KO2>KO2EVL
であるとき、KO2>KO2EVHでかつKO2値が増
加していないとき、KO2<KO2EVLでかつスロッ
トル弁開度θTHの変化量DTHが負の所定値DTHK
EVより小さいとき(スロットル弁開度の減少方向の変
化量が大きいとき)又はKO2<KO2EVLでかつK
O2値が減少していないときは、前回値保持とされる
(ステップS24)。 【0047】2)KO2>KO2EVHでかつKO2値
が増加しているときは、徐々に増加するように設定され
る(ステップS25)。 【0048】3)KO2<KO2EVLかつDTH>D
THKEVかつKO2値が減少しているときは、徐々に
減少するように設定される(ステップS19、S2
3)。ただし、パージ開始後所定期間内は、前回値保持
とされ(ステップS18)、またパージ開始初期(FR
ADD=1のとき)は、更新リミット値KEVLMRE
Fより小さくならないように設定される(ステップS2
2)。 【0049】図4は、前記蒸発燃料排出抑止装置のパー
ジフローの正常判定を行う処理のフローチャートであ
り、本処理はTDC信号パルスの発生毎にこれと同期し
てCPU5bで実行される。 【0050】先ずステップS31では、パージ実行中で
あることを「1」で示すフラグFFRが「1」か否かを
判別し、FFR=1のときは、エンジン1が搭載された
車両がクルーズ状態にあることを「1」で示すフラグF
CRSが「1」か否かを判別する(ステップS32)。
このフラグFCRSは、エンジン運転状態及び車速の変
化が小さいとき「1」に設定される。 【0051】FCRS=1であってクルーズ状態のとき
は、更に吸気温TAが所定上下限値TAPFAH,TA
PFAL(例えば89℃、−10℃)の範囲内にあるか
否か、エンジン水温TWが所定上下限値TWPFAH,
TWPFAL(例えば89℃、47℃)の範囲内にある
か否か、エンジン回転数NEが所定上下限値NPFA
H,NPFAL(例えば4000rpm、1000rp
m)の範囲内にあるか否か、車速Vが所定上下限値VP
FAH,VPFAL(例えば110km/h,10km
/h)の範囲内にあるか否か、スロットル弁開度θTH
が所定上下限値θTHPFAH,θTHPFAL(例え
ば40度、2.5度)の範囲内にあるか否か及び大気圧
PAが所定圧PAPF(例えば435mmHg)より高
いか否かを判別する(ステップS33)。 【0052】そして上記ステップS31からS33のい
ずれかの答が否定(NO)のときは、ステップS34で
ダウンカウントタイマtmPFAOKに所定時間TPF
AOK(例えば3秒)をセットしてスタートさせ、本処
理を終了する。また、ステップS31からS33の答が
すべて肯定(YES)のときは、タイマtmPFAOK
の値が「0」か否かを判別する(ステップS35)。最
初は、tmPFAOK>0であるので、直ちに本処理を
終了し、tmPFAOK=0となるとステップS36以
下の判定処理を実行する。 【0053】ステップS36では、エンジン1がLAF
仕様か否か、即ちO2センサ16として排気ガス中の酸
素濃度に比例した出力特性を有するLAFセンサを使用
しているか否かを判別し、本実施例のようにLAF仕様
でない、即ち酸素濃度に応じて高低の2値信号を出力す
るセンサを使用しているときは、エバポ補正係数の学習
値KEVAPREFが所定判定値KEVPFOKより小
さいか否かを判別する(ステップS38)。その結果、
KEVAPREF<KEVPFOKが成立し、パージの
影響でエバポ補正係数KEVAPの値が所定以上減少し
ているときは、パージフロー正常と判定し、パージフロ
ー異常の可能性があることを「1」で示す異常可能性フ
ラグF92NGKUSAを「0」に設定して(ステップ
S39)本処理を終了する。 【0054】一方KEVAPREF≧KEVPFOKが
成立し、パージを実行しているにも拘わらずエバポ補正
係数KEVAPの値が所定以上減少しないときは、始動
後パージ補正係数KFRASTが1.0(無補正値)か
否かを判別する(ステップS40)。ここで、始動後パ
ージ補正係数KFRASTは、パージ制御弁24の開弁
デューティ量の補正係数であり、エンジンの始動直後に
0から1.0に向かって漸増するように制御される。ス
テップS40でKFRAST=1.0であるときは、さ
らに前記初期フラグFFRADDが「1」か否かを判別
する(ステップS41)。 【0055】そしてKFRAST<1.0のときまたは
FFRADD=1であってパージ開始初期のときは、判
断を保留して直ちに本処理を終了する一方、KFRAS
T=1.0かつFFRADD=0のときは、パージフロ
ー異常である可能性があるので、異常可能性フラグF9
2NGKUSAを「1」に設定して(ステップS4
2)、本処理を終了する。 【0056】また、ステップS36でLAF仕様と判定
されたときは、LAF仕様のときの空燃比補正係数KL
AF(本実施例のKO2に相当するもの)とその平均値
KREFとの差である変化量DLAFEVAP(=KR
EF−KLAF)が、所定判定値KLAFPFOKより
大きいか否かを判別する(ステップS37)。その結
果、DLAFEVAP>KLAFPFOKが成立すると
きは、パージの影響で空燃比がリッチ化し、補正係数K
LAFの値が所定以上低下しているので、前記ステップ
S39に進み、パージフロー正常と判定する。一方、D
LAFEVAP≦KLAFPFOKが成立するときは、
前記ステップS42に進み、異常可能性フラグF92N
GKUSAを「1」とする。 【0057】図4の処理によれば、パージ実行中の所定
運転状態においてエバポ補正係数の学習値KEVAPR
EFが所定判定値より小さいときまたは上記変化量DL
AFEVAPが所定判定値より大きいとき、パージフロ
ー正常と判定されるので、従来のような負圧スイッチを
用いることなく簡便かつ迅速に正常判定を行うことがで
きる。 【0058】なお、ステップS38でKEVAPREF
≧KEVPFOKが成立(又はステップS37でDLA
FEVAP≦KLAFPFOKが成立)しても、パージ
フロー異常であるとの判定をしないのは、パージ通路等
が正常であってもパージされた蒸発燃料の濃度が低いと
きは、パージによるエバポ補正係数KEVAP(又は空
燃比補正係数KLAF)の値の変化が小さいからであ
る。 【0059】図5は、後述するパージフロー異常判定
(図6)が実行を許可するための前提条件(以下「前条
件」という)の判定を行う処理のフローチャートであ
る。本処理は、TDC信号パルスの発生毎にこれと同期
してCPU5bで実行される。 【0060】先ずステップS51では、前記異常可能性
フラグF92NGKUSAが「1」か否かを判別し、F
92NGKUSA=1のときは、排気還流モニタ(排気
還流機構の異常検知)実行中であることを「1」で示す
フラグFEGRMが「0」か否かを判別する(ステップ
S52)。FEGRM=0のときは、エンジン運転状態
が減速オープンモードであるか否かを判別する(ステッ
プS53)。ここで、減速オープンモードは、エンジン
1に減速二次空気の供給中であってかつフュエルカット
中である状態である。なお、減速二次空気は図示しない
バイパス通路によりスロットル弁4をバイパスして吸気
管2に供給される。 【0061】ステップS53で減速オープンモードのと
きは、パージガスの積算値QPAIRT(パージ制御弁
24の開度及び差圧(=PA−PBA)に応じて算出さ
れるパージガス流量をエンジン始動時から積算した値)
が所定値QPFCHKより大きいか否かを判別し(ステ
ップS54)、QPAIRT>QPFCHKであるとき
は、更に図示しないバッテリの電気負荷が所定以下か否
かを判別し(ステップS55)、バッテリの電気負荷が
所定以下のときは、エンジン水温TWが所定水温TWP
FB(例えば75℃)より高いか否かを判別し、TW>
TWPFBであるときは、エンジン回転数NEが所定上
下限値NPFBH,NPFBL(例えば2500rp
m,1000rpm)の範囲内か否かを判別し(ステッ
プS57)、NPFBL<NE<NPFBHであるとき
は、車速Vが所定車速VPFB(例えば15km/h)
より高いか否かを判別し(ステップS58)、V>VP
FBであるときは、大気圧PAが所定圧PAPF(43
5mmHg)より高いか否かを判別し(ステップS5
9)、PA>PAPFであるときは、エンジン1により
駆動される発電機(図示せず)の出力電圧の変動が所定
以下か否かを判別し(ステップS60)、発電機出力電
圧変動が所定以下のときは、ブレーキスイッチ(図示せ
ず)の状態(オン又はオフ)が変化したか否かを判別し
(ステップS61)、変化無しのときは、パワーステア
リングスイッチ(図示せず)の状態(オン又はオフ)が
変化したか否かを判別する(ステップS62)。 【0062】以上の判別の結果、ステップS51〜S6
0のいずれかの答が否定(NO)又はステップS61若
しくはS62の答が肯定(YES)のときは、前条件不
成立と判定して、前条件フラグF92BCHKを「0」
に設定する一方(ステップS63)、ステップS51〜
S60の答がすべて肯定(YES)かつステップS61
及びS62の答がともに否定(NO)のときは、前条件
成立と判定して、前条件フラグF92BCHKを「1」
に設定する(ステップS64)。 【0063】図6は、吸気管内絶対圧PBAによりパー
ジフローの異常判定を行う処理のフローチャートであ
り、本処理はTDC信号パルスの発生毎にこれと同期し
てCPU5bで実行される。 【0064】先ずステップS71では、図5の処理で設
定される前条件フラグF92BCHKが「1」か否かを
判別し、F92BCHK=0のときは、ダウンカウント
タイマtm92Bに所定時間T92B(例えば1秒)を
セットしてスタートさせ(ステップS75)、本処理に
よる異常判定を中断していることを「1」で示す中断フ
ラグF92BPASを「0」にリセットし(ステップS
76)、更に本処理による異常判定を実行していること
を「1」で示すモニタ実行フラグF92BMを「0」に
リセットするとともに(ステップS77)、ダウンカウ
ントタイマtm92BNGに所定時間T92BNG(例
えば1.0秒)をセットしてスタートさせ(ステップS
78)、本処理を終了する。ここで、タイマtm92B
は前条件成立後の所定時間を計測するものであり(ステ
ップS72参照)、タイマtm92BNGは異常判定を
確定するまでの遅延時間を計測するものである(ステッ
プS97参照)。 【0065】前記ステップS71でF92BCHK=1
のときは、タイマtm92Bの値が「0」か否かを判別
し(ステップS72)、最初はtm92B>0であるの
で前記ステップS76に進む。その後tm92B=0と
なるとステップS73に進み、中断フラグF92BPA
Sが「1」か否かを判別し、更に吸気管内絶対圧PBA
が所定圧PBA0(例えば50mmHg)より高いか否
かを判別する(ステップS74)。その結果、F92B
PAS=1であって異常判定中断中のとき又はPBA≦
PBA0のときは、前記ステップS77に進む一方、P
BA>PBA0であるときは、ステップS79に進み、
モニタ実行フラグF92BMが「1」か否かを判別す
る。 【0066】最初はF92BM=0であるので、ステッ
プS80からS85を実行する。先ず、モニタ実行フラ
グF92BMを「1」に設定し(ステップS80)、吸
気管内絶対圧PBAを初期圧PB92BFとして記憶し
(ステップS81)、吸気管内絶対圧PBAの補正項D
PB92FCを、エンジン回転数NEに応じて例えば図
7(a)に示すように設定されたDPB92FCテーブ
ルを検索することにより算出し(ステップS82)、該
算出した補正項DPB92FCを初期補正項DPB92
BFとして記憶し(ステップS83)、下記式(8)、
(9)によりエンジン回転数NEの上側判定値N92B
H及び下側判定値N92BLを算出し(ステップS8
4)、スロットル弁開度θTHを初期開度θTH92B
として記憶して(ステップS85)、本処理を終了す
る。 【0067】 N92BH=NE+DNE92BH …(8) N92BL=NE−DNE92BL …(9) ここで、DNE92BHおよびDNE92BLは、例え
ば200rpmに設定される所定回転数である。 【0068】次にステップS79に達すると、F92B
M=1であるので、ステップS86に進み、スロットル
弁開度θTHの初期開度θTH92Bに対する変化量の
絶対値|θTH−θTH92B|が、所定変化量DTH
92G(例えば0.3度)より小さいか否かを判別す
る。この答が肯定(YES)のときは、更にエンジン回
転数NEが前記上側判定値N92BHおよび下側判定値
N92BLの範囲内にあるか否かを判別する(ステップ
S87)。その結果、ステップS86又はS87の答が
否定(NO)であって、エンジン運転状態の変化が大き
いときは、ステップS96に進み、中断フラグF92B
PASを「1」にセットして、本処理を終了する。 【0069】ステップS86及びS87の答がともに肯
定(YES)であって、エンジン運転状態の変化が小さ
いときは、パージ制御弁の開弁ディーティ量DFRを全
開状態に相当する所定値DFR92Bに設定し(ステッ
プS88)、吸気管内絶対圧PBAを今回圧PB92A
Fとして記憶する(ステップS89)。次いで、前記ス
テップS82と同様にDPB92FCテーブルを検索し
て補正項DPB92FCを算出し(ステップS90)、
該算出した補正項DPB92FCを今回補正項DPB9
2AFとして記憶する(ステップS91)。 【0070】続くステップS92では、次式(10)に
より吸気管内絶対圧の変化量DPB92Bを算出する。 【0071】 DPB92B=PB92AF−PA92BF +DPB92BF−DPB92AF …(10) 上記式(10)は、吸気管内絶対圧をエンジン回転数N
Eに応じて設定される補正項DPB92BF,DPB9
2AFによって補正して、その変化量を算出するもので
ある。 【0072】続くステップS93では、変化量DPB9
2Bが負の値か否かを判別し、負の値でないときは、さ
らに所定変化量DPB92Gより小さいか否かを判別す
る(ステップS94)。ここで、所定変化量DPB92
Gは、図7(b)に示すようにエンジン回転数NE及び
大気圧PAに応じて設定されたDPB92Gテーブルを
検索して算出される。このテーブルでは、先ずエンジン
回転数NEから低地用所定変化量DPB92G1及び高
地用所定変化量DPB92G2を決定し、次いで検出し
た大気圧PAに応じて補間演算を行って、所定変化量D
PB92Gを算出する。 【0073】ステップS93及びS94の答がともに否
定(NO)のとき、即ちパージ制御弁の全開によって吸
気管内絶対圧PBAが所定変化量DPB92G以上増加
したときは、パージフロー正常と判定し、異常可能性フ
ラグFNGKUSAを「0」にリセットする(ステップ
S98)。 【0074】ステップS93の答が否定(NO)でステ
ップS94の答が肯定(YES)のとき、即ち吸気管内
絶対圧PBAが増加し、その増加量が所定変化量DPB
92Gより小さいときは、前記ステップS78でスター
トしたタイマtm92BNGの値が「0」か否かを判別
する。最初はtm92BNG>0であるので直ちに本処
理を終了し、所定時間経過してtm92BNG=0とな
るとパージフロー異常と判定し、異常可能性フラグFN
GKUSAを「0」にリセットする(ステップS9
9)。 【0075】ステップS93でDPB92B<0である
ときは、その絶対値|DPB92B|が所定値D92P
ASより大きいか否かを判別する(ステップS95)。
その答が肯定(YES)であって、吸気管内絶対圧PB
Aが所定以上減少したときは、前記ステップS96に進
んで中断フラグF92BPASを「1」にセットして本
処理を終了する。 【0076】ステップS95で|DPB92B|≦D9
2PASであるとき、即ち吸気管内絶対圧PBAの減少
量が所定以下のときは、前記ステップS97に進む。 【0077】ステップS98またはS99で判定が終了
したときは、モニタ実行フラグF92BMを「0」にリ
セットして(ステップS100)、本処理を終了する。 【0078】以上のように本処理によれば、エンジンの
所定運転状態においてパージ制御弁24を全開し、その
ときの吸気管内絶対圧の変化量DPB92Bに基づい
て、パージフローの正常・異常が以下のように判定され
る。 【0079】1)吸気管内絶対圧PBAが所定量DPB
92G以上増加したときは正常と判定する(ステップS
98)。 【0080】2)吸気管内絶対圧PBAの増加量が所定
量DPB92Gより小さい状態又は減少量が所定量D9
2PAS以下の状態が所定時間T92BNG以上継続し
たときは、異常と判定する(ステップS97)。 【0081】なお、本処理は非常に限られたエンジン運
転状態でのみ実行可能であるため、正常判定は主に図4
の処理でなされ、本処理は図4の処理で確定できない異
常判定を主として行うものである。これにより、従来の
ように負圧スイッチを使用することなくパージフローの
異常を判定することができる。 【0082】以上のように本実施例によれば、図4の処
理(エバポ補正係数KEVAPの学習値KEVAPRE
FまたはLAFセンサの出力に応じた変化量DLAFE
VAPに基づく判定)と図6の処理(吸気管内絶対圧P
BAの変化量DPB92Bに基づく判定)とを組み合わ
せることにより、パージフローの正常及び異常の判定を
負圧スイッチを使用することなく行うことができ、コス
トダウン及び装置の簡略化による信頼性向上を図ること
ができる。更に、装置が正常であるときは、より短時間
で判定することが可能となる。 【0083】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、パ
ージ制御弁の開弁/閉弁作動時における前記排気濃度セ
ンサの出力に基づいて決まるパラメータ値に応じて当該
蒸発燃料処理装置が正常か否かを判定し、該判定により
正常と判定されなかったときに、前記パージ制御弁の
弁/閉弁作動時における前記吸気管内圧センサにより検
出された吸気管内圧力の変化量に応じて、当該蒸発燃料
処理装置の正常及び異常が判定されるので、負圧スイッ
チを使用する必要がなく、コストダウン及び装置の簡略
化による信頼性向上を図ることができる。更に、装置が
正常であるときは、より短時間で判定することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例にかかる内燃機関及びその制
御装置の構成を示す図である。 【図2】エバポ補正係数(KEVAP)を算出する処理
のフローチャートである。 【図3】エバポ補正係数の算出に使用する減算項(DK
EBDEC)を算出するためのテーブルを示す図であ
る。 【図4】パージフローの正常判定を行う処理のフローチ
ャートである。 【図5】パージフローの異常判定を行うための前提条件
を判定する処理のフローチャートである。 【図6】パージフローの異常判定を行う処理のフローチ
ャートである。 【図7】吸気管内絶対圧の補正項(DPB92FC)及
び所定変化量(DPB92G)を算出するためのテーブ
ルを示す図である。 【符号の説明】 1 内燃機関 2 吸気管 4 スロットル弁(絞り弁) 6 電子コントロールユニット(空燃比制御手段、判定
手段) 9 燃料タンク11 絶対圧センサ(吸気管内圧センサ) 15 排気管 16 O2センサ(排気濃度センサ) 21 キャニスタ 23 パージ通路 24 パージ制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−86995(JP,A) 特開 平2−130255(JP,A) 実開 平2−26754(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 F02M 25/08 301 F02B 77/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 燃料タンクから発生する蒸発燃料を吸着
    するキャニスタと、 該キャニスタと内燃機関の絞り弁下流側の吸気管とを接
    続するパージ通路と、 前記キャニスタから前記パージ通路を介して前記吸気管
    へ供給されるパージガスの流量を制御するパージ制御弁
    と、 前記絞り弁下流側の吸気管に設けられ、吸気管内圧力を
    検出する吸気管内圧センサと、 前記機関の排気系に設けられた排気濃度センサの出力に
    応じて決定される空燃比補正係数を用いて前記機関に供
    給する混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段とを備
    えた内燃機関の蒸発燃料処理装置において、 前記パージ制御弁の開弁/閉弁作動時における前記排気
    濃度センサの出力に基づいて決まるパラメータ値に応じ
    て当該蒸発燃料処理装置が正常か否かを判定し、該判定
    により正常と判定されなかったときに、前記パージ制御
    弁の開弁/閉弁作動時における前記吸気管内圧センサに
    より検出された吸気管内圧力の変化量に応じて、当該蒸
    発燃料処理装置の正常及び異常を判定する判定手段を有
    することを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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