JP3372018B2 - データ受信装置およびデータ受信方法 - Google Patents
データ受信装置およびデータ受信方法Info
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Description
ル衛星放送を利用して複数のプログラム・データを伝送
する場合のデータ受信装置および受信方法に関する。
ーディオ信号等を伝送するディジタル放送システムが実
用化されつつある。この発明は、かかるディジタル放送
システムに対して適用することができる。図7は、典型
的なディジタル放送システムの概略を示すものである。
番組を送出する側は、アップリンク局、番組提供者、管
理システムにより構成される。
がアップリンク局102のMPEG(Moving Pictures E
xpert Group)2のエンコーダ、マルチプレクサ103に
供給される。MPEG2エンコーダ、マルチプレクサ1
03において、映像・音声データが圧縮され、圧縮され
た映像・音声データが188バイトの長さのパケットに
詰め込まれる。複数の番組とそれぞれ対応した映像・音
声データのパケットが多重化され、MPEG2のトラン
スポート・パケットが形成される。トランスポート・パ
ケットが連なって、トランスポート・ストリームが形成
される。トランスポート・ストリームの数は、通信衛星
に搭載されているトランスポンダの数に対応している。
送信システム104に供給される。送信システム104
では、パケット毎のスクランブル処理、パケット毎のエ
ラー訂正符号化、変調等の処理がされ、変調出力が送信
アンテナ105に供給される。スクランブル処理は、視
聴者毎に視聴の可否を制御するのに使用する条件付きア
クセスを実現する上で必要とされる。例えばある番組だ
けをそのつど有料で視聴するペイ・パー・ビューの契約
が可能となる。スクランブルを解く鍵は、鍵管理システ
ム106からMPEG2エンコーダ、マルチプレクサ1
03に供給され、映像・音声情報と同様、パケットの一
つとしてトランスポート・ストリーム中に挿入されてい
る。
MPEG2パケットの統合的管理がなされる。番組管理
システム107と鍵管理システム106とが結合し、ス
クランブルを解く鍵を暗号化するようになされる。さら
に、顧客管理システム108が設けられ、視聴契約に関
連する事項等の管理がなされる。視聴者の家庭との間
で、電話回線109を通じて課金情報が伝送される。
星110を介して各家庭の受信アンテナ111により放
送電波が受信される。受信アンテナ111に対して受信
機112が接続される。受信機112は、受信トランス
ポンダを指定するチューナ、復調部、スクランブルを解
くデスクランブル部、分離するパケットを指定するデマ
ルチプレクサ、映像復号部、音声復号部等により構成さ
れる。復号された映像・音声信号がテレビジョン受像機
113に供給される。
連情報として映像・音声とともに、伝送される。この暗
号を解く鍵は、受信機112に挿入されているICカー
ド114の中に格納されている。どの番組のスクランブ
ルを解くことができるかは、各受信システムの契約情報
をもとに送信側から制御できるようにされている。条件
付きアクセス機能を有する受信機は、通常、IRD(Int
egrated Receiver/Decoder) と称される。
用化が始まったばかりであり、受信側に対して、現行の
受信機を制御するプログラムに対して種々の変更が加え
られる可能性がある。この変更は、顧客に対して新たな
サービス、付加価値を提供することを目的とするのが一
般的である。このようなプログラムの変更がなされる時
の対策としては、いくつかの方法が可能である。
ROMを交換したり、受信機全体を交換することによ
り、プログラム変更に対処することができる。また、受
信機に設けられているICカードのインターフェースを
利用して、新たな受信プログラムが格納されたICカー
ドを顧客に配付して、このICカードから新たなプログ
ラムをロードすることができる。しかしながら、既に設
置されている受信機の台数が多い場合では、受信機のR
OMの交換、受信機の回収は、困難である。また、IC
カードを配付する方法も、費用面の負担が大きいのみな
らず、ICカードが比較的小さいメモリ容量を有するの
で、そこにプログラムを格納することが難しいという問
題がある。
側から最新のプログラム情報を放送波として送信し、受
信側において、このプログラムを受信機にロードするこ
とが提案されている。すなわち、衛星放送によって例え
ばMPEG2方式で伝送されるストリーム中にプログラ
ムデータを挿入し、受信機側においてこのプログラムデ
ータのダウンロードを行う。ダウンロードされたプログ
ラムデータは、例えば受信機が内蔵するRAMに一旦書
き込まれ、このRAMからフラッシュメモリに対してプ
ログラムデータが転送され、プログラムの書き換えがな
される。
(例えば64kバイト)に区切り、この単位毎に書込み
処理を行なうことによって、一時記憶のためのRAMの
容量の削減がなされる。また、フラッシュメモリについ
ては、旧いプログラムデータを一旦消去し、消去された
部分に新しいプログラムデータを書込むことによって、
フラッシュメモリの容量を削減するようになされる。
ータの書き換え処理の方法は、書き換え処理を開始する
と、書き換えの対象であるフラッシュメモリの記憶領域
の全てが正しく書き換えられるまで、新旧両方のプログ
ラムが不完全な状態となるという問題がある。
イト)書き換える処理では、プログラムデータのデータ
量が多くなり、書き換え処理のために数分から数十分程
度の長い受信時間が必要とされる。従って、プログラム
データのダウンロード中での降雨等による電波状況の悪
化によって、プログラムデータを部分的に取得できない
危険性がある。この場合では、電波状況が回復するま
で、ダウンロード処理が中断される。
グラムの書き換え動作を開始すると、書き換え動作中で
の電波状況の悪化によって、書き換え動作の続行が困難
となり、電波状況が回復するまで、プログラムのダウン
ロードが完結しない問題が発生する。プログラムが不完
全な状態では、受信機を正常に動作させることが不可能
となる。
断によりプログラムが不完全な状態がつづくおそれを防
止することができるデータ受信装置および受信方法を提
供することにある。
した課題を解決するために、多重化されたディジタルデ
ータを受信するチューナと、 チューナの出力の誤りを訂
正し、ビットエラーレートを出力する誤り訂正部と、 誤
り訂正部から出力されたビットエラーレートからC/N
値を算出する手段と、多重化されたディジタルデータか
らデータ受信装置を制御するためのプログラムデータを
検知する検知手段と、検知したプログラムデータを記憶
するための記憶手段と、検知手段によりプログラムデー
タが検知された場合、算出されたC/N値を、所定期間
観測するとともに、記憶手段を制御する制御手段とを有
し、制御手段は、所定期間観測されたC/N値が所定値
以下の場合には、検知したプログラムデータの記憶動作
を行わないように記憶手段を制御することを特徴とする
データ受信装置である。請求項3の発明は、多重化され
たディジタルデータを受信するチューナと、 チューナの
出力の誤りを訂正し、ビットエラーレートを出力する誤
り訂正部と、多重化されたディジタルデータからデータ
受信装置を制御するためのプログラムデータを検知する
検知手段と、検知したプログラムデータを記憶するため
の記憶手段と、誤り訂正部から出力されたビットエラー
レートからC/N値を算出するとともに、記憶手段を制
御する制御手段と、算出されたC/N値に対応する受信
状態の良否を表示するための表示処理手段と、記憶動作
を行うか否かを指示する指示手段とを有し、制御手段
は、指示手段の指示に対応してデータの記憶動作を行う
ことを特徴とするデータ受信装置である。
ルデータを受信し、ビットエラーレートを出力するステ
ップと、出力されたビットエラーレートからC/N値を
算出するステップと、多重化されたディジタルデータか
らデータ受信装置を制御するためのプログラムデータを
検知する検知ステップと、検知ステップによりプログラ
ムデータが検知された場合、算出されたC/N値を、所
定期間観測するステップと、所定期間観測したC/N値
が所定値以上の場合に、検知したプログラムデータを記
憶する記憶ステップとを有することを特徴とするデータ
受信方法である。請求項6の発明は、多重化されたディ
ジタルデータを受信し、ビットエラーレートを出力する
ステップと、多重化されたディジタルデータからデータ
受信装置を制御するためのプログラムデータを検知する
検知ステップと、出力されたビットエラーレートからC
/N値を算出するステップと、算出されたC/N値に対
応する受信状態の良否を表示する表示ステップと、記憶
動作を行うか否かを指示する指示ステップと、指示ステ
ップの指示に応答して、検知したプログラムデータを記
憶する記憶ステップと、を有することを特徴とするデー
タ受信方法である。
き換え処理を行なわないので、書き換え処理が中断し、
プログラムの不完全な状態がつづき、その間、受信機が
動作できなくなることを防止することができる。
を、図面を参照しながら説明する。図1は、この実施の
一形態を示すブロック図である。1で示す受信アンテナ
は、通信衛星(または放送衛星)からの電波を受信す
る。アンテナ1に付属したコンバータは、受信信号を所
定の周波数の第1IF(中間周波)信号へダウンコンバ
ートし、チューナ2に出力する。
ャンネル(すなわち、受信トランスポンダ)が選局さ
れ、第2IF信号が生成される。第2IF信号が復調部
3に供給され、例えばQPSKの復調がなされる。復調
部3からの復調出力が誤り訂正部4に供給される。誤り
訂正部4は、誤り訂正符号例えばリード・ソロモン符号
により伝送中に生じた誤りを訂正する。誤り訂正部4の
出力(トランスポート・ストリーム)が分離化部5に供
給される。スクランブルを解除するデスクランブルは、
誤り訂正部4と分離化部5の間でなされる。
ームから所望のチャンネルのパケットが分離され、ま
た、ヘッダ部の情報に基づき映像データ、音声データお
よび付加データ(プログラム情報が含まれる)に分離さ
れる。映像データが映像復号部6Vにより復号され、受
信映像信号が発生する。音声データが音声復号部6Aに
より復号され、受信音声信号が発生する。分離化部5に
よって分離された付加データは、機器制御部10に供給
される。復号された映像信号は、加算器15において表
示用信号が加算され、加算器15の出力映像信号がディ
スプレイ(図示せず)に映出される。同様に、復号され
た音声信号は、例えばアンプで増幅されスピーカ(図示
せず)から出力される。
御するもので、マイクロコンピュータにより構成され
る。機器制御部10に対して、チューナ2、ROM1
1、フラッシュメモリ12、RAM13および画面表示
生成部14が結合される。さらに、機器制御部10に
は、誤り訂正部4からビットエラーレート情報が供給さ
れる。ビットエラーレートは、C/Nと相関を有するの
で、機器制御部10は、ビットエラーレート情報から電
波状況(C/N)を知ることができる。機器制御部10
と画面表示生成部14によりC/Nの程度を表す表示が
ディスプレイの管面上に表示することが可能とされてい
る。
部10に対して、モデムが接続され、電話回線を介して
管理システムに課金情報を伝送するようになされてい
る。さらに、機器制御部10には、ユーザの操作部(フ
ロントパネル上のキー、管面表示およびマウス等のポイ
ンティングデバイス、リモートコントロールシステム
等)も結合されている。この操作部では、ダウンロード
を行なう時に操作されるキー、ボタンが含まれている。
ログラムが格納されている。機器制御部10が行うダウ
ンロードの制御は、このROM11に格納されたプログ
ラムに基づいてなされる。フラッシュメモリ12には、
通常動作制御用のプログラムが格納される。機器制御部
10によって行われる通常動作の制御(すなわち、ダウ
ンロードの制御以外)がフラッシュメモリ12に記憶さ
れているプログラムに基づいてなされる。RAM13
は、フラッシュメモリ12を書き換える際の一時的記憶
部として使用される。画面表示生成部14は、機器制御
部10の制御によって、種々の表示信号を生成する。こ
の表示信号には、上述したC/Nの表示を行なうための
信号が含まれる。表示信号が加算器15に供給され、復
号された映像信号に重畳される。
ログラム・データが放送波として送信され、プログラム
・データを受信し、RAM13を経由してフラッシュメ
モリ12にダウンロードすることにより、受信機の制御
用のプログラムを変更可能とされている。
6によって分離されたプログラムデータが機器制御部1
0によって、1書き換え単位(例えば64kバイト)毎
にRAM13に書込まれる。RAM13は、フラッシュ
メモリ12の1書き換え単位の書き換え処理が終了する
まで、このデータを保持する。1書き換え単位のプログ
ラム・データがRAM13から読出された後、フラッシ
ュメモリ12に書込まれる。ダウンロードの対象となる
プログラムの書き換え処理が完了するまで、1書き換え
単位の処理が繰り返される。
トリームは、パケットと称される単位に分割され伝送さ
れる。1つのパケットは、4バイトのヘッダ部および1
84バイトのペイロード部からなり、188バイトのサ
イズを有する。ヘッダ部には、各々のパケットの情報や
パケット同士の関係を表す情報などが格納される。この
ヘッダ部には、このパケットの識別情報であるPIDが
設けられる。すなわち、同一のデータ・ストリームから
生成されたトランスポート・パケットには、同一のPI
Dが付される。このPIDによりそのパケットの送出先
(映像復号部6V、音声復号部6A、または機器制御部
10)が指示される。
EG2 Systems(ISO 13818-1)に規定されているプライ
ベート・セクションの形式に則って伝送される。プログ
ラムデータが格納されるセクションは、ロード・セクシ
ョンと称される。このプログラム伝送用のセクション中
には、プログラム・データの他に、受信機のメーカー、
機種を識別する情報、プログラム・データのバージョン
を示すID、必要なプログラム・データが送信されるト
ランスポンダを示す情報、プログラム・データの長さの
情報等が含まれる。従って、受信機では、これらの情報
から必要なプログラム・データを選択してロードするこ
とができる。すなわち、適切なプログラム・データが伝
送されているトランスポンダを指定し、そのトランスポ
ンダから伝送されたプログラム・データが適切なもので
あるかどうかが、メーカー、機種のID、バージョンI
Dなどから判断される。適切なものであれば、ダウン・
ロードの対象とされる。
する前に、受信状況の良否に応じてダウンロードを行な
うか否かを決定する。図2に示すフローチャートを参照
してこのような処理について説明する。最初に電源をオ
ンすると(ステップS1)、通常動作制御用のプログラ
ムが実行される(ステップS2)。通常動作の一例は、
受信チャンネルの切り換えである。
しいプログラム情報を検出したかどうかが決定される。
送信側は、受信機のメーカー、機種、バージョンに応じ
た複数のプログラムを繰り返し送信している。上述した
ようなトランスポート・ストリームに含まれるトランス
ポンダの指示、メーカー、機種のID、バージョンID
を参照して、ステップS3の決定がなされる。検出した
場合には、所定時間(例えば10秒程度)C/Nを観測
し、この間のC/Nの平均値を求める(ステップS
4)。
どうかが決定される(ステップS5)。そうであれば、
ステップS6に処理が移り、ダウンロード制御用のプロ
グラムが実行される。そうでなければ、処理がステップ
S2に戻る。例えば受信限界のC/Nが6dBである場
合、C/Nの平均値が10dBより小となったら、ダウン
ロードを行なわないようになされる。
ステップS7で決定される。書き換えの対象となるプロ
グラムを全て書き換えると、ダウンロードが終了する。
プログラムとしては、ブートルーチンなどの基本的な処
理を行うルーチンを有する基本プログラムと、実際にサ
ービスを提供する応用プログラムとがあるが、これらの
何れか一方をダウンロードする場合と、両者をダウンロ
ードする場合とがある。ステップS7でダウンロードの
処理が終了したと決定されると、処理がステップS2に
戻る。終了していないと決定されると、ダウンロード処
理が終了するまで、ステップS6およびS7が繰り返さ
れる。
が規定値以上の場合には、ダウンロードの処理を自動的
に行うようにしているが、C/N値をディスプレイの管
面に表示して、視聴者がこの表示を見て視聴者がダウン
ロードを開始するか否かを選択するようにしても良い。
図3のフローチャートは、その場合の処理の流れを示
す。図3におけるステップS11(電源オン)、S12
(通常動作制御用のプログラムの実行)、S13(新し
いプログラム情報を検出したかどうかの決定)は、図2
中のステップS1、S2、S3と同様の処理である。
値表示ボタンを押したかどうかが決定される。例えばC
/N値の表示を指示するためのボタン、ダウンロードの
実行を指示するためのボタン、C/N値を数字で表示す
るC/N値表示、ダウンロードの処理の途中経過を%で
表示する経過表示がディスプレイの管面上に表示可能と
されている。従って、実際にボタンを押す操作は、カー
ソルの移動とマウスのクリックによってなされる。勿
論、管面表示のボタンに代えてリモートコントロールの
コマンダのボタン等を操作しても良い。C/N値表示ボ
タンが押されない場合では、処理がステップS12に戻
る。このボタンが押されると、C/N値を観測して表示
する(ステップS15)。
えば二桁の数字でもってC/N値が表示される。この場
合、ビット・エラー・レートから求められたC/N値を
そのまま表示するか、または視聴者が電波状況を分かり
やすいように置き換えがされた数字が表示される。な
お、C/N値の観測およびその表示は、アンテナの向き
を調整する時のアンテナレベルとしても使用される。
ロードを行うか否かを決定し、ダウンロードを行う場合
には、ダウンロード実行ボタンが押される。受信機の取
扱い説明書、あるいは管面の表示中に、表示されるC/
N値とダウンロードの処理の完了の確実性との関係が説
明されている。視聴者は、これを参考にしてダウンロー
ドを行うか否かを決定できる。例えば時間的余裕があ
り、電波状況の悪化によるダウンロードの中断を許容す
る時では、C/N値の表示がそれほど良好でなくても、
ダウンロード実行ボタンが押される。一方、ダウンロー
ド処理の中断によりダウンロード処理時間が長くなるこ
とを避けたい時には、C/N値の表示が良好なことを確
認してから実行ボタンが押される。なお、ダウンロード
が中断した場合でも、その後、電波状況が改善される
と、以前にダウンロードされたプログラムデータの続き
からダウンロード処理を行うことが可能とされている。
行ボタンが押されたかどうかが決定され、ボタンがおさ
れた時では、ダウンロード制御用のプログラムの実行
(ステップS17)およびダウンロード処理が終了した
かどうかの決定(ステップS18)がなされる。ステッ
プS17およびS18は、図2中のステップS6および
S7と同様の処理である。
は、視聴者にダウンロード処理が中断する危険性の程度
を知らせたうえで、ダウンロード処理を開始するか否か
を視聴者に選択させるものである。さらに、図2に示す
制御方法と、図3に示す制御方法の一方があれば良い
が、両者を可能として、視聴者が制御方法を選択できる
ようにしても良い。
ートを用してC/Nを求める方法の一例について説明す
る。一つの方法としては、復調出力において検出された
エラー数を計数し、その値を表示する方法が可能であ
る。但し、この方法では、C/Nが良好な場合に1個の
エラーを観測できる時間が長くなりすぎる。例えばC/
Nが16dBでは、ビット・エラー・レート(理論値)が
1×10-8となり、1個のエラーを観測できるのに必要
な時間が2.5秒となり、また、C/Nが17dBでは、
ビット・エラー・レート(理論値)が1.4×10-10
となり、1個のエラーを観測できるのに必要な時間が1
79秒となり、さらに、C/Nが18dBでは、ビット・
エラー・レート(理論値)が8×10-13 となり、1個
のエラーを観測できるのに必要な時間が8.7時間とな
る。
可能なC/N値の表示装置を提案している。以下この表
示装置について図4を参照して説明する。図1中と対応
する部分については同一参照符号を付す。図4におい
て、21で示す入力端子には、チューナからのIF信号
が供給され、AGCアンプ22にてゲインが制御され
る。AGCアンプに対するゲインコントロール信号がD
/A変換器29の出力に発生する。
23に供給される。直交検波器23は、AGCアンプ2
2の出力信号を直交検波してI軸とQ軸のアナログベー
スバンド信号(I信号、Q信号と称する)を発生する。
I信号およびQ信号がA/D変換器24によりディジタ
ル信号に変換される。ディジタル化されたI信号および
Q信号がQPSK復調器3において復調される。復調信
号が誤り訂正部4に供給され、誤り訂正がなされる。
たI信号およびQ信号が2乗演算器25および26にそ
れぞれ供給される。加算器27は、2乗演算器25およ
び26の出力を加算する。加算器27の出力が減算器2
8に供給され、機器制御部10からのAGC基準電圧
(AGC REF)から減算される。減算器28の出力
信号がD/A変換器29に供給される。D/A変換器2
9からのゲインコントロール信号がAGCアンプ22に
供給される。
器24の出力(アナログ入力)のI信号およびQ信号の
それぞれの2乗和がAGC基準電圧と等しくなるように
フィードバック制御される。従って、AGC基準電圧を
変えると、A/D変換器24の入力の振幅が適正値に対
して、大または小となる。一例として、AGC基準電圧
を小さくすると、A/D変換器24の入力の振幅が適正
値より小となるようにされている。
訂正後のデータが誤り訂正符号化部30に供給される。
誤り訂正符号化部30は、誤り訂正符号化を再度行うも
ので、その出力が照合のための比較器31に供給され
る。比較器31は、誤り訂正される前のデータが供給さ
れる。従って、比較器31は、照合により不一致のビッ
トを誤りビットとして検出することができる。このよう
にして検出した誤りビットをビット・エラー・レートと
して比較器31から機器制御部10に対して供給する。
ット・エラー・レートの関係(理論値)を示す。この図
5から分かるように、両者は相関を有する。但し、前述
したように、伝送レートをR(bps)として、ビット
・エラー・レートをEとすると、エラー1個を検出する
のに必要な時間が1/(R・E)〔秒〕となり、C/N
が良好な場合には、その時間が長くなる問題がある。
ト・エラー・レートの値に応じて、図5において破線で
示すように、(AGC REF)を可変することによっ
て、特性を変化させる。すなわち、C/Nが高い場合に
は、等価的にノイズを加え、見かけ上のC/Nを低下さ
せる。具体的には、ビット・エラー・レートが小さくな
るに従って、AGC REFのレベルを小さくし、AG
Cアンプ22のゲインを下げ(A/D変換器24の入力
振幅値を適正値より小とし)、量子化ノイズを増加さ
せ、見かけ上、C/Nを低くする。
・レートに応じてAGC REFを変化させる一つの態
様を示す。図6において、は理論カーブであり、〜
のそれぞれは、理論カーブを図面に向かって右方向
にシフトさせたカーブである。右方向のシフトは、AG
C REFを小さくして見かけ上、C/Nを小とする操
作である。そして、C/Nが大きくなるに従って、選択
するカーブを、、、、と順に切り換える。こ
の処理により、図5に示すように、10-1〜10-7のビ
ット・エラー・レートに対応するC/Nを(3.4dB〜
15.4dB)(理論値)から(3.4dB〜18dB)へ変
換する。さらに、ビット・エラー・レートが10-7で飽
和するようにしている。上述した方法によれば、ビット
・エラー・レートによってC/Nを表示することができ
る範囲を拡大することができる。
Nの観測は、受信状況の良否を判定する一つの方法であ
って、これ以外に、AGCアンプのゲインコントロール
信号のレベルを参照する方法等、他の方法を使用しても
良い。
ば、降雨等による電波状況の悪化によってダウンロード
処理が中断されることによって、プログラムの不完全な
状態が継続するおそれを回避することができる。
状態が続くおそれを視聴者に知らせたうえで、視聴者が
選択的にダウンロード処理を行うことが可能とする。
ある。
示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
関連した構成を示すブロック図である。
理論カーブ、並びにAGC基準電圧によって変化された
カーブを示す略線図である。
圧を変化させる態様の一例を示す略線図である。
略線図である。
部、10・・・機器制御部、11・・・ROM、12・
・・フラッシュ・メモリ、13・・・RAM
Claims (6)
- 【請求項1】 多重化されたディジタルデータを受信す
るチューナと、 上記チューナの出力の誤りを訂正し、ビットエラーレー
トを出力する誤り訂正部と、 上記誤り訂正部から出力された上記ビットエラーレート
からC/N値を算出する手段と、 上記多重化されたディジタルデータからデータ受信装置
を制御するためのプログラムデータを検知する検知手段
と、 上記検知したプログラムデータを記憶するための記憶手
段と、 上記検知手段により上記プログラムデータが検知された
場合、上記算出されたC/N値を、所定期間観測すると
ともに、上記記憶手段を制御する制御手段とを有し、 上記制御手段は、上記所定期間観測されたC/N値が所
定値以下の場合には、上記検知したプログラムデータの
記憶動作を行わないように上記記憶手段を制御すること
を特徴とするデータ受信装置。 - 【請求項2】 上記所定期間観測されたC/N値が上記
C/N値の所定期間における平均値であることを特徴と
する請求項1に記載のデータ受信装置。 - 【請求項3】 多重化されたディジタルデータを受信す
るチューナと、 上記チューナの出力の誤りを訂正し、ビットエラーレー
トを出力する誤り訂正部と、 上記多重化されたディジタルデータからデータ受信装置
を制御するためのプログラムデータを検知する検知手段
と、 上記検知したプログラムデータを記憶するための記憶手
段と、 上記誤り訂正部から出力された上記ビットエラーレート
からC/N値を算出するとともに、上記記憶手段を制御
する制御手段と、 上記算出されたC/N値に対応する受信状態の良否を表
示するための表示処理手段と、 記憶動作を行うか否かを指示する指示手段とを有し、 上記制御手段は、上記指示手段の指示に対応してデータ
の記憶動作を行うことを特徴とするデータ受信装置。 - 【請求項4】 多重化されたディジタルデータを受信
し、ビットエラーレートを出力するステップと、 上記出力されたビットエラーレートからC/N値を算出
するステップと、 上記多重化されたディジタルデータからデータ受信装置
を制御するためのプログラムデータを検知する検知ステ
ップと、 上記検知ステップにより上記プログラムデータが検知さ
れた場合、上記算出されたC/N値を、所定期間観測す
るステップと、 上記所定期間観測したC/N値が所定値以上の場合に、
上記検知したプログラムデータを記憶する記憶ステップ
とを有することを特徴とするデータ受信方法。 - 【請求項5】 上記所定期間観測されたC/N値が上記
C/N値の所定期間における平均値であることを特徴と
する請求項4に記載のデータ受信方法。 - 【請求項6】 多重化されたディジタルデータを受信
し、ビットエラーレートを出力するステップと、 上記多重化されたディジタルデータからデータ受信装置
を制御するためのプログラムデータを検知する検知ステ
ップと、 上記出力された上記ビットエラーレートからC/N値を
算出するステップと、 上記算出されたC/N値に対応する受信状態の良否を表
示する表示ステップと、 記憶動作を行うか否かを指示する指示ステップと、 上記指示ステップの指示に応答して、上記検知したプロ
グラムデータを記憶する記憶ステップと、 を有することを特徴とするデータ受信方法。
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