JP3371660B2 - 複合型磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
複合型磁気ヘッドの製造方法Info
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- JP3371660B2 JP3371660B2 JP00451596A JP451596A JP3371660B2 JP 3371660 B2 JP3371660 B2 JP 3371660B2 JP 00451596 A JP00451596 A JP 00451596A JP 451596 A JP451596 A JP 451596A JP 3371660 B2 JP3371660 B2 JP 3371660B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置の
ような磁気記憶装置に用いられる複合型磁気ヘッド及び
その製造方法に関する。特に、情報を高密度に記録再生
できる複合型磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
ような磁気記憶装置に用いられる複合型磁気ヘッド及び
その製造方法に関する。特に、情報を高密度に記録再生
できる複合型磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に少なくとも下部シ−ルド、下部
ギャップ、磁気抵抗効果素子、電極、上部ギャップ及び
上部シ−ルドを有する磁気抵抗効果型ヘッド(MRヘッ
ド)を形成し、磁気抵抗効果型ヘッドの上部に、上部シ
−ルドを兼用した下部磁気コア、薄膜磁気ヘッド用ギャ
ップ、信号コイル、コイル絶縁層、上部磁気コアを有す
る薄膜磁気ヘッドを形成している複合型磁気ヘッドの製
造方法として、従来は図4に示すように、上部シ−ルド
膜5を所定の形状にパタ−ニングする工程(図4−
A)、下層レジスト17及び上層レジスト18を塗布す
る工程(図4−B)、露光、現像等により下層レジスト
19及び上層レジスト20とからなるバックギャップ部
リフトオフ用レジストパタ−ンを形成する工程(図4−
C)、アルミナ膜等のギャップ膜21及び22を成膜す
る工程(図4−D)、ギャップ膜22をリフトオフする
ことにより誘導型磁気ヘッドのギャップ膜21及びバッ
クギャップ16を形成する工程(図4−E)によるもの
が知られている。
ギャップ、磁気抵抗効果素子、電極、上部ギャップ及び
上部シ−ルドを有する磁気抵抗効果型ヘッド(MRヘッ
ド)を形成し、磁気抵抗効果型ヘッドの上部に、上部シ
−ルドを兼用した下部磁気コア、薄膜磁気ヘッド用ギャ
ップ、信号コイル、コイル絶縁層、上部磁気コアを有す
る薄膜磁気ヘッドを形成している複合型磁気ヘッドの製
造方法として、従来は図4に示すように、上部シ−ルド
膜5を所定の形状にパタ−ニングする工程(図4−
A)、下層レジスト17及び上層レジスト18を塗布す
る工程(図4−B)、露光、現像等により下層レジスト
19及び上層レジスト20とからなるバックギャップ部
リフトオフ用レジストパタ−ンを形成する工程(図4−
C)、アルミナ膜等のギャップ膜21及び22を成膜す
る工程(図4−D)、ギャップ膜22をリフトオフする
ことにより誘導型磁気ヘッドのギャップ膜21及びバッ
クギャップ16を形成する工程(図4−E)によるもの
が知られている。
【0003】複合型磁気ヘッドの製造方法として特開平
6−176319には、薄膜磁気ヘッドの下部磁気コア
とMRヘッドの上部シ−ルドを兼ねる膜面そのものを平
坦に形成することにより、薄膜磁気ヘッドのギャップ膜
21を平坦に形成することが可能であることが示されて
いる。
6−176319には、薄膜磁気ヘッドの下部磁気コア
とMRヘッドの上部シ−ルドを兼ねる膜面そのものを平
坦に形成することにより、薄膜磁気ヘッドのギャップ膜
21を平坦に形成することが可能であることが示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によっても、図4−Bに示すように上部シ−ルド5と上
部ギャップ4との段差を解消することなく、バックギャ
ップ部ギャップ膜リフトオフ用のレジストパタ−ンを形
成するための下層レジスト17を塗布している。このた
め、下層レジスト17は、上部ギャップ4との段差が生
じている上部シ−ルド5の端部で塗布膜厚が薄くなり、
上部シ−ルド5の端部から離れるに従い徐々に厚くな
る。図4−Cのバックギャップ部リフトオフパタ−ン拡
大図を図5に示す。バックギャップ部リフトオフ用レジ
ストパタ−ンの上層レジストパタ−ン20の端部と上部
シ−ルド5のテ−パ部の上端部との距離(図5中のD)
が数μm程度と上部シ−ルド端部近傍に形成されている
ため、レジストパタ−ン20の上部シ−ルド端部側のア
ンダ−カット高さ(図5中のT2)が上部シ−ルド中央
部側のアンダ−カット高さ(図5中のS2)より小さい
形状となる。アンダ−カット高さT2が小さいと、ギャ
ップ膜22がレジストパタ−ン20の上部と上部シ−ル
ドとの間でつながりリフトオフ不可能となる。また、逆
に、アンダ−カット高さS2が大きいと、ギャップ膜2
1のアンダ−カット部への入り込みが大きくなり、アン
ダ−カット部にフェンスが発生し、問題となる。また、
上部シ−ルド端部側のアンダ−カット高さT2を大きく
するためには、下層レジスト17の平坦部の塗布膜厚を
厚くするとよいが、上部シ−ルドの中央部側のアンダ−
カット高さS2が大きくなり過ぎてしまうという問題が
ある。
によっても、図4−Bに示すように上部シ−ルド5と上
部ギャップ4との段差を解消することなく、バックギャ
ップ部ギャップ膜リフトオフ用のレジストパタ−ンを形
成するための下層レジスト17を塗布している。このた
め、下層レジスト17は、上部ギャップ4との段差が生
じている上部シ−ルド5の端部で塗布膜厚が薄くなり、
上部シ−ルド5の端部から離れるに従い徐々に厚くな
る。図4−Cのバックギャップ部リフトオフパタ−ン拡
大図を図5に示す。バックギャップ部リフトオフ用レジ
ストパタ−ンの上層レジストパタ−ン20の端部と上部
シ−ルド5のテ−パ部の上端部との距離(図5中のD)
が数μm程度と上部シ−ルド端部近傍に形成されている
ため、レジストパタ−ン20の上部シ−ルド端部側のア
ンダ−カット高さ(図5中のT2)が上部シ−ルド中央
部側のアンダ−カット高さ(図5中のS2)より小さい
形状となる。アンダ−カット高さT2が小さいと、ギャ
ップ膜22がレジストパタ−ン20の上部と上部シ−ル
ドとの間でつながりリフトオフ不可能となる。また、逆
に、アンダ−カット高さS2が大きいと、ギャップ膜2
1のアンダ−カット部への入り込みが大きくなり、アン
ダ−カット部にフェンスが発生し、問題となる。また、
上部シ−ルド端部側のアンダ−カット高さT2を大きく
するためには、下層レジスト17の平坦部の塗布膜厚を
厚くするとよいが、上部シ−ルドの中央部側のアンダ−
カット高さS2が大きくなり過ぎてしまうという問題が
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
には、基板上に少なくとも下部シ−ルド、下部ギャッ
プ、磁気抵抗効果素子、電極、上部ギャップ及び上部シ
−ルドを有する磁気抵抗効果型ヘッド(MRヘッド)を
形成し、磁気抵抗効果型ヘッドの上部に、上部シ−ルド
を兼用した下部磁気コア、薄膜磁気ヘッド用ギャップ、
信号コイル、コイル絶縁層、上部磁気コアを有する薄膜
磁気ヘッドを形成している複合型磁気ヘッドの製造方法
において、薄膜磁気ヘッドの下部磁気コアを兼ねる所定
の形状にパタ−ニングされた上部シ−ルドの段差部周辺
(少なくとも薄膜磁気ヘッドのバックギャップが形成さ
れる部分周辺)の段差を解消してバックギャップ部リフ
トオフ用レジストパタ−ンを形成する。その上に磁気ギ
ャップ膜となるアルミナ等の絶縁膜を成膜し、リフトオ
フすることによって、薄膜磁気ヘッドのギャップ及びバ
ックギャップを形成する。
には、基板上に少なくとも下部シ−ルド、下部ギャッ
プ、磁気抵抗効果素子、電極、上部ギャップ及び上部シ
−ルドを有する磁気抵抗効果型ヘッド(MRヘッド)を
形成し、磁気抵抗効果型ヘッドの上部に、上部シ−ルド
を兼用した下部磁気コア、薄膜磁気ヘッド用ギャップ、
信号コイル、コイル絶縁層、上部磁気コアを有する薄膜
磁気ヘッドを形成している複合型磁気ヘッドの製造方法
において、薄膜磁気ヘッドの下部磁気コアを兼ねる所定
の形状にパタ−ニングされた上部シ−ルドの段差部周辺
(少なくとも薄膜磁気ヘッドのバックギャップが形成さ
れる部分周辺)の段差を解消してバックギャップ部リフ
トオフ用レジストパタ−ンを形成する。その上に磁気ギ
ャップ膜となるアルミナ等の絶縁膜を成膜し、リフトオ
フすることによって、薄膜磁気ヘッドのギャップ及びバ
ックギャップを形成する。
【0006】上部シ−ルド周辺の段差を解消したことに
よって、上部シ−ルド上での下層リフトオフレジストの
塗布膜厚が均一になる。従って、露光、現像により形成
されるバックギャップ部リフトオフパタ−ンの上部シ−
ルド端部側アンダ−カット高さと上部シ−ルド中央部側
アンダ−カット高さとを同じに形成できる。従って、ギ
ャップ膜の厚みに対して適当な塗布膜厚で下層リフトオ
フレジストを塗布することにより、バックギャップ部に
ギャップ膜のリフトオフ残り及びフェンスを生じない。
よって、上部シ−ルド上での下層リフトオフレジストの
塗布膜厚が均一になる。従って、露光、現像により形成
されるバックギャップ部リフトオフパタ−ンの上部シ−
ルド端部側アンダ−カット高さと上部シ−ルド中央部側
アンダ−カット高さとを同じに形成できる。従って、ギ
ャップ膜の厚みに対して適当な塗布膜厚で下層リフトオ
フレジストを塗布することにより、バックギャップ部に
ギャップ膜のリフトオフ残り及びフェンスを生じない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
いて説明する。
【0008】図1は本発明の一実施例である複合型磁気
ヘッドの断面図である。基板(図面上省略)上に形成さ
れた下部シ−ルド1、下部ギャップ2、磁気抵抗効果素
子3、上部ギャップ4、所定の形状に形成された上部シ
−ルド5から磁気抵抗効果型ヘッドは構成される。さら
に上部シ−ルド5を下部磁気コアとして兼用し、この磁
気抵抗効果型ヘッド上に薄膜磁気ヘッドが形成される。
この上部シ−ルド5はテーパー形状を有しており、上部
シ−ルド5の表面と上部ギャップ4の表面との間には段
差が形成される。この薄膜磁気ヘッドは、上部ギャップ
4上に上部シ−ルド5とほぼ同じ高さの段差解消層8を
有しており、上部シ−ルド5と段差解消層8の表面は平
坦になっている。さらにこの上部シ−ルド5と段差解消
層8の上に形成された薄膜磁気ヘッド用ギャップ膜1
4、コイル絶縁層36、信号コイル35、上部磁気コア
37を有している。コイル絶縁層36は薄膜磁気ヘッド
用ギャップ膜14を分断して形成され、バックギャップ
16を形成している。
ヘッドの断面図である。基板(図面上省略)上に形成さ
れた下部シ−ルド1、下部ギャップ2、磁気抵抗効果素
子3、上部ギャップ4、所定の形状に形成された上部シ
−ルド5から磁気抵抗効果型ヘッドは構成される。さら
に上部シ−ルド5を下部磁気コアとして兼用し、この磁
気抵抗効果型ヘッド上に薄膜磁気ヘッドが形成される。
この上部シ−ルド5はテーパー形状を有しており、上部
シ−ルド5の表面と上部ギャップ4の表面との間には段
差が形成される。この薄膜磁気ヘッドは、上部ギャップ
4上に上部シ−ルド5とほぼ同じ高さの段差解消層8を
有しており、上部シ−ルド5と段差解消層8の表面は平
坦になっている。さらにこの上部シ−ルド5と段差解消
層8の上に形成された薄膜磁気ヘッド用ギャップ膜1
4、コイル絶縁層36、信号コイル35、上部磁気コア
37を有している。コイル絶縁層36は薄膜磁気ヘッド
用ギャップ膜14を分断して形成され、バックギャップ
16を形成している。
【0009】図2及び図3は本実施例における同複合型
磁気ヘッドの製造方法を示す図である。
磁気ヘッドの製造方法を示す図である。
【0010】まず、図示していないが、基板上にアルミ
ナ等の絶縁膜を形成する。
ナ等の絶縁膜を形成する。
【0011】次に図2−Aに示すように、下部シ−ルド
1を前記アルミナ等の絶縁膜上に形成し、下部ギャップ
2、MR素子3、ここでは図示されていないがMR素子
用の電極及び上部ギャップ4を順次形成し、さらに、上
部シ−ルド5を形成する。上部シ−ルド5は磁気特性、
薄膜磁気ヘッド用信号コイル及び上部磁気コア形成上の
観点から、所定の形状にパタ−ニングされており、本実
施例ではテ−パ形状になるようにパタ−ニングされてい
る。また、上部シ−ルド5の膜厚は2〜3μm程度であ
る。
1を前記アルミナ等の絶縁膜上に形成し、下部ギャップ
2、MR素子3、ここでは図示されていないがMR素子
用の電極及び上部ギャップ4を順次形成し、さらに、上
部シ−ルド5を形成する。上部シ−ルド5は磁気特性、
薄膜磁気ヘッド用信号コイル及び上部磁気コア形成上の
観点から、所定の形状にパタ−ニングされており、本実
施例ではテ−パ形状になるようにパタ−ニングされてい
る。また、上部シ−ルド5の膜厚は2〜3μm程度であ
る。
【0012】図2−Bに示すように、上部シ−ルド5上
に、下層レジストパタ−ン6と上層レジストパタ−ン7
からなるリフトオフパタ−ンを形成する。下層レジスト
パタ−ン6は、アンダ−カット領域を形成するため、そ
の端部位置が上層レジストパタ−ン7の端部から5μm
程度内側に入る様に形成する。下層レジスト6の膜厚と
しては、1〜2μm程度、上層レジスト7の膜厚は、1
〜5μm程度あればよい。上層レジストパタ−ン7は、
その端部の下端位置が、上部シ−ルド5の端部のテ−パ
部の上部位置と一致するように形成する。
に、下層レジストパタ−ン6と上層レジストパタ−ン7
からなるリフトオフパタ−ンを形成する。下層レジスト
パタ−ン6は、アンダ−カット領域を形成するため、そ
の端部位置が上層レジストパタ−ン7の端部から5μm
程度内側に入る様に形成する。下層レジスト6の膜厚と
しては、1〜2μm程度、上層レジスト7の膜厚は、1
〜5μm程度あればよい。上層レジストパタ−ン7は、
その端部の下端位置が、上部シ−ルド5の端部のテ−パ
部の上部位置と一致するように形成する。
【0013】次に図2−Cに示すように、スパッタリン
グにより、アルミナ等の絶縁膜8、9を成膜する。この
絶縁膜8、9の膜厚は上部シ−ルド5の膜厚と等しくす
る。
グにより、アルミナ等の絶縁膜8、9を成膜する。この
絶縁膜8、9の膜厚は上部シ−ルド5の膜厚と等しくす
る。
【0014】次に、図2−Dに示すように、リフトオフ
を行い、下層レジスト6、上層レジスト7及び絶縁膜9
を除去する。ここで絶縁膜8が段差解消層8となり、上
部シ−ルド5の周辺の段差が解消される。また、段差解
消層8としては、AlO2、SiO2またはAl2O3-SiO2が好まし
いが、有機高分子膜であっても良い。
を行い、下層レジスト6、上層レジスト7及び絶縁膜9
を除去する。ここで絶縁膜8が段差解消層8となり、上
部シ−ルド5の周辺の段差が解消される。また、段差解
消層8としては、AlO2、SiO2またはAl2O3-SiO2が好まし
いが、有機高分子膜であっても良い。
【0015】次に、図2−Eに示す様に、上部シ−ルド
5及び段差解消層8上に下層レジスト10、上層レジス
ト11を1〜2μm程度塗布する。下層レジスト10の
塗布膜厚は、薄膜磁気ヘッドのギャップ膜のデポ膜厚と
同程度の厚さがあればよい。すなわち、例えばギャップ
膜のデポ膜厚が0.5μmの場合は、0.5〜0.7μ
m程度とすればよい。
5及び段差解消層8上に下層レジスト10、上層レジス
ト11を1〜2μm程度塗布する。下層レジスト10の
塗布膜厚は、薄膜磁気ヘッドのギャップ膜のデポ膜厚と
同程度の厚さがあればよい。すなわち、例えばギャップ
膜のデポ膜厚が0.5μmの場合は、0.5〜0.7μ
m程度とすればよい。
【0016】この下層レジスト10は上部シ−ルド5周
辺の段差が解消されているため、段差による下層レジス
ト10の膜厚の不均一は生じず、上部シ−ルド5上で均
一な膜厚となる。
辺の段差が解消されているため、段差による下層レジス
ト10の膜厚の不均一は生じず、上部シ−ルド5上で均
一な膜厚となる。
【0017】次に、図3−Fに示す様に、露光、現像等
により、下層レジスト12及び上層レジスト13よりな
るリフトオフパタ−ンを形成する。得られたリフトオフ
パタ−ンは、上部シ−ルド端部側のアンダ−カット高さ
T1と上部シ−ルド中央側のアンダ−カット高さS1が等し
く形成されている。
により、下層レジスト12及び上層レジスト13よりな
るリフトオフパタ−ンを形成する。得られたリフトオフ
パタ−ンは、上部シ−ルド端部側のアンダ−カット高さ
T1と上部シ−ルド中央側のアンダ−カット高さS1が等し
く形成されている。
【0018】次に、図3−Gに示す様に、薄膜磁気ヘッ
ドのギャップ膜となるアルミナ等の絶縁膜14、15を
成膜する。
ドのギャップ膜となるアルミナ等の絶縁膜14、15を
成膜する。
【0019】次に、図3−Hに示す様に、リフトオフを
行い、下層レジスト12、上層レジスト13及び絶縁膜
15を除去することによって、薄膜磁気ヘッドのギャッ
プ14及びバックギャップ16が形成される。リフトオ
フパタ−ンは上部シ−ルド端部側及び中央側いずれにお
いても、同一かつ適当なアンダ−カット高さが得られて
おり、ギャップ膜のリフトオフによりバックギャップ部
にギャップ膜の残り及びフェンスの発生が防止される。
行い、下層レジスト12、上層レジスト13及び絶縁膜
15を除去することによって、薄膜磁気ヘッドのギャッ
プ14及びバックギャップ16が形成される。リフトオ
フパタ−ンは上部シ−ルド端部側及び中央側いずれにお
いても、同一かつ適当なアンダ−カット高さが得られて
おり、ギャップ膜のリフトオフによりバックギャップ部
にギャップ膜の残り及びフェンスの発生が防止される。
【0020】次に、図3−Iに示す様に、導体コイル3
5、絶縁膜36及び上部磁気コア37を形成する。
5、絶縁膜36及び上部磁気コア37を形成する。
【0021】以上説明した方法により本発明の一実施例
である複合型磁気ヘッドは作成されるが、このほかの方
法によっても可能である。
である複合型磁気ヘッドは作成されるが、このほかの方
法によっても可能である。
【0022】例えば、他の製造方法の例について図6及
び図7を用いて説明する。
び図7を用いて説明する。
【0023】まず、図示されていないが、基板上にアル
ミナ等の絶縁膜を形成した後、図6−Aに示すように、
下部シ−ルド1を前記アルミナ等の絶縁膜上に形成し、
下部ギャップ2、磁気抵抗効果素子3、ここでは図示さ
れていないが磁気抵抗効果素子用の電極及び上部ギャッ
プ4を順次形成し、さらに上部シ−ルド5を成膜する。
次に上部シ−ルド5を所定の形状に加工するため、アン
ダ−カット領域を有するリフトオフレジストパタ−ン3
0を形成する。該レジストパタ−ンの膜厚は上部シ−ル
ドの膜厚の3倍程度あればよい。アンダ−カット領域の
高さ(図6−A中のH)は1〜2μm程度あればよい。
ミナ等の絶縁膜を形成した後、図6−Aに示すように、
下部シ−ルド1を前記アルミナ等の絶縁膜上に形成し、
下部ギャップ2、磁気抵抗効果素子3、ここでは図示さ
れていないが磁気抵抗効果素子用の電極及び上部ギャッ
プ4を順次形成し、さらに上部シ−ルド5を成膜する。
次に上部シ−ルド5を所定の形状に加工するため、アン
ダ−カット領域を有するリフトオフレジストパタ−ン3
0を形成する。該レジストパタ−ンの膜厚は上部シ−ル
ドの膜厚の3倍程度あればよい。アンダ−カット領域の
高さ(図6−A中のH)は1〜2μm程度あればよい。
【0024】次に、図6−Bに示すように、イオンミリ
ングを行い、上部シ−ルド5を上記方法と同様の所定の
テーパー形状に加工する。次に、図6−Cに示すよう
に、アルミナ等の絶縁膜8及び9を成膜する。絶縁膜8
の膜厚は、上部シ−ルド5と同程度の膜厚にする。
ングを行い、上部シ−ルド5を上記方法と同様の所定の
テーパー形状に加工する。次に、図6−Cに示すよう
に、アルミナ等の絶縁膜8及び9を成膜する。絶縁膜8
の膜厚は、上部シ−ルド5と同程度の膜厚にする。
【0025】次に、図6−Dに示すように、リフトオフ
レジストパタ−ン30及び絶縁膜9をリフトオフする。
絶縁膜8は段差解消層8となり、上部シ−ルド5の周辺
の段差が解消される。以下の工程は、第1実施例の図2
−E以降の工程と同様で、図6−E〜図7−Iに示す様
に、上部磁気コア37まで形成する。
レジストパタ−ン30及び絶縁膜9をリフトオフする。
絶縁膜8は段差解消層8となり、上部シ−ルド5の周辺
の段差が解消される。以下の工程は、第1実施例の図2
−E以降の工程と同様で、図6−E〜図7−Iに示す様
に、上部磁気コア37まで形成する。
【0026】さらに他の製造方法の例について図8及び
図9を用いて説明する。
図9を用いて説明する。
【0027】まず、図示されていないが、基板上にアル
ミナ等の絶縁膜を形成した後、図8−Aに示すように、
第1実施例と同様に、下部シ−ルド1、下部ギャップ
2、磁気抵抗効果素子3、ここでは図示されていないが
磁気抵抗効果素子3の電極、上部ギャップ4及び上部シ
−ルド5を形成する。
ミナ等の絶縁膜を形成した後、図8−Aに示すように、
第1実施例と同様に、下部シ−ルド1、下部ギャップ
2、磁気抵抗効果素子3、ここでは図示されていないが
磁気抵抗効果素子3の電極、上部ギャップ4及び上部シ
−ルド5を形成する。
【0028】次に、図8−Bに示す様に、有機高分子膜
として、ホトレジスト40をその上面が平坦になる様に
塗布する。
として、ホトレジスト40をその上面が平坦になる様に
塗布する。
【0029】次に、図8−Cに示す様に、上部シ−ルド
5の上面が露出し、上部シ−ルド5の上面とホトレジス
ト40の上面が同じ高さになるまでエッチングを行う。
これにより上部シ−ルド5の周辺の段差が解消される。
次に、段差解消層8を200〜250℃程度で適当な熱
処理を行い、硬化させる。
5の上面が露出し、上部シ−ルド5の上面とホトレジス
ト40の上面が同じ高さになるまでエッチングを行う。
これにより上部シ−ルド5の周辺の段差が解消される。
次に、段差解消層8を200〜250℃程度で適当な熱
処理を行い、硬化させる。
【0030】以下の工程は、第1実施例の図2−E以降
の工程と同様で、図8−D〜図9−Hに示す様に、上部
磁気コア37まで形成する。
の工程と同様で、図8−D〜図9−Hに示す様に、上部
磁気コア37まで形成する。
【0031】このように段差解消層8はホトレジストで
も良い。
も良い。
【0032】
【発明の効果】薄膜磁気ヘッドのバックギャップ部にギ
ャップ膜のリフトオフ残り及びフェンスを生じなくする
ことができるため,磁気記録不良をなくすことができ
る。
ャップ膜のリフトオフ残り及びフェンスを生じなくする
ことができるため,磁気記録不良をなくすことができ
る。
【図1】本発明の一実施例である複合型磁気ヘッドの断
面図
面図
【図2】本発明の一実施例である複合型磁気ヘッドの製
造方法を示す図
造方法を示す図
【図3】本発明の一実施例である複合型磁気ヘッドの製
造方法を示す図
造方法を示す図
【図4】従来技術による複合型磁気ヘッドの製造方法を
示す図
示す図
【図5】図4−Cにおける上部シ−ルド上ハ゛ックキ゛ャッフ゜部
リフトオフハ゜ターンの拡大図
リフトオフハ゜ターンの拡大図
【図6】本発明の一実施例である複合型磁気ヘッドの製
造方法の他の例を示す図
造方法の他の例を示す図
【図7】本発明の一実施例である複合型磁気ヘッドの製
造方法の他の例を示す図
造方法の他の例を示す図
【図8】本発明の一実施例である複合型磁気ヘッドの製
造方法のさらに他の例を示す図
造方法のさらに他の例を示す図
【図9】本発明の一実施例である複合型磁気ヘッドの製
造方法のさらに他の例を示す図
造方法のさらに他の例を示す図
1……下部シ−ルド
2……下部ギャップ
3……磁気抵抗効果素子
4……上部ギャップ
5……上部シ−ルド
6、12、19……下層レジストパタ−ン
7、13、20……上層レジストパタ−ン
8……段差解消層
9……絶縁膜
10、17……下層レジスト
11、18……上層レジスト
14、15、21、22……ギャップ膜
16……バックギャップ、
30……リフトオフレジストパタ−ン
35……信号コイル
36……絶縁膜
37……上部磁気コア
フロントページの続き
(72)発明者 芦田 栄次
神奈川県小田原市国府津2880番地 株式
会社日立製作所 ストレージシステム事
業部内
(56)参考文献 実開 平6−84508(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 5/39
G11B 5/31
Claims (3)
- 【請求項1】基板上に下部シ−ルドを形成する工程と、
該下部シ−ルド上に下部ギャップを形成する工程と、該
下部ギャップ上に磁気抵抗効果素子及び電極を形成する
工程と、該磁気抵抗効果素子上に上部ギャップを形成す
る工程と、該上部ギャップ上に上部シ−ルドを形成する
工程と、該上部シ−ルド膜上にリフトオフパタ−ンを形
成する工程と、該リフトオフパタ−ンをマスクにして、
イオンミリングを行い上部シ−ルド膜を所定の形状に加
工する工程と、該加工された上部シ−ルド上に上部シ−
ルドの端部位置とレジスト端部位置が一致するアンダー
カット部を有するレジストを形成する工程と、前記上部
シールドと同じ膜厚の絶縁膜を形成する工程と、前記レ
ジスト及び前記レジスト上の絶縁膜をリフトオフするこ
とにより前記上部ギャップ上に上部シールドとの段差を
解消する段差解消層を形成する工程と、段差解消された
該上部シ−ルド上にバックギャップ部リフトオフ用レジ
ストパタ−ンを形成し、その上に磁気ギャップ膜を成膜
し、リフトオフすることにより、薄膜磁気ヘッドの磁気
ギャップ及びバックギャップを形成する工程と、コイル
絶縁膜を介した薄膜磁気ヘッド用信号コイルを形成する
工程と、上部磁気コアを形成する工程とを少なくとも有
することを特徴とする複合型磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】基板上に下部シ−ルドを形成する工程と、
該下部シ−ルド上に下部ギャップを形成する工程と、該
下部ギャップ上に磁気抵抗効果素子及び電極を形成する
工程と、該磁気抵抗効果素子上に上部ギャップを形成す
る工程と、該上部ギャップ上に上部シ−ルドを形成する
工程と、該上部シ−ルド膜上にリフトオフパタ−ンを形
成する工程と、該リフトオフパタ−ンをマスクにして、
イオンミリングを行い上部シ−ルド膜を所定の形状に加
工する工程と、該加工された上部シ−ルド上に上部シ−
ルドの端部位置とレジスト端部位置が一致するアンダー
カット部を有するレジストを形成し、さらに前記上部シ
ールドと同じ膜厚の絶縁膜を形成し、前記レジスト及び
前記レジスト上の絶縁膜をリフトオフすることにより段
差解消層を形成する工程と、段差解消された該上部シ−
ルド上にバックギャップ部リフトオフ用レジストパタ−
ンを形成し、その上に磁気ギャップ膜を成膜し、リフト
オフすることにより、薄膜磁気ヘッドの磁気ギャップ及
びバックギャップを形成する工程と、コイル絶縁膜を介
した薄膜磁気ヘッド用信号コイルを形成する工程と、上
部磁気コアを形成する工程とを少なくとも有することを
特徴とする複合型磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】基板上に下部シ−ルドを形成する工程と、
該下部シ−ルド上に下部ギャップを形成する工程と、該
下部ギャップ上に磁気抵抗効果素子及び電極を形成する
工程と、該磁気抵抗効果素子上に上部ギャップを形成す
る工程と、該上部ギャップ上に上部シ−ルドを形成する
工程と、該上部シ−ルド膜上にリフトオフパタ−ンを形
成する工程と、該リフトオフパタ−ンをマスクにして、
イオンミリングを行い上部シ−ルド膜を所定の形状に加
工する工程と、有機高分子膜をその上面が前記上部シ−
ルドの上面と平坦になるように塗布し、上部シ−ルド面
が露出するまで除去することにより前記上部ギャップ上
に上部シールドとの段差を解消する段差解消層を形成す
る工程と、該段差解消層を熱処理により硬化させる工程
と、前記段差解消された該上部シ−ルド上にバックギャ
ップ部リフトオフ用レジストパタ−ンを形成し、その上
に磁気ギャップ膜を成膜し、リフトオフすることによ
り、薄膜磁気ヘッドの磁気ギャップ及びバックギャップ
を形成する工程と、コイル絶縁膜を介した薄膜磁気ヘッ
ド用信号コイルを形成する工程と、上部磁気コアを形成
する工程とを少なくとも有することを特徴とする複合型
磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00451596A JP3371660B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 複合型磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00451596A JP3371660B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 複合型磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09198624A JPH09198624A (ja) | 1997-07-31 |
JP3371660B2 true JP3371660B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=11586196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00451596A Expired - Fee Related JP3371660B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 複合型磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3371660B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3349975B2 (ja) | 1999-01-13 | 2002-11-25 | アルプス電気株式会社 | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
JP2000339639A (ja) | 1999-05-31 | 2000-12-08 | Nec Corp | 磁気抵抗効果型複合ヘッド及びその製造方法 |
US7211195B2 (en) | 2003-08-04 | 2007-05-01 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Method for providing a liftoff process using a single layer resist and chemical mechanical polishing and sensor formed therewith |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP00451596A patent/JP3371660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09198624A (ja) | 1997-07-31 |
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