JP3371495B2 - 樹脂成形品および合成樹脂組成物 - Google Patents

樹脂成形品および合成樹脂組成物

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器、AV機器、
カメラ、電話器、電気カミソリ、自動車用ホイルキャッ
プ、化粧品容器等に使用する樹脂成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂と金属粉を混合、溶
融成形することで銀河の輝きの様な優れたメタリック外
観を有する成形品を得る方法は知られているが、樹脂同
士の合わさり目に形成されるウエルドラインや樹脂の流
動模様の外観(以下、併せて「ウエルド外観」とい
う。)不良が起こりやすく、改良方法として、大別して
以下の2つの方法があげられる。その第1は、例えば特
開昭51−63847号公報や特開昭61−15945
3号公報で開示されているように、平均形状比(厚み/
粒径)の大きい比較的球形に近い金属粉を用いることに
より粒子の方向性が少なくなり、その結果ウエルド外観
性が向上するものである。その第2は、特開昭61−4
9817号公報で開示されているように金属粒子の平均
間隙Dとウエルド巾HとがD≧Hの関係になるように粒
径と添加量を調整することでウエルド外観性を改良する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の技術では、金属粉の形成工程において粉砕を伴
うために、極めて微小な粒子が混入することを防止でき
ず、微小粒子があたかも黒顔料のような働きをするため
に、黒っぽいウエルドラインや流動模様が発生し、優れ
たウエルド外観性を達成するに至らなかった。金属粉の
添加量を増すほどウエルド外観性が低下するのは、まさ
にこのためであった。さらに、微小粒子は成形品を暗く
するという悪影響も与え、これを改良するためにチタン
ホワイト等の白顔料を添加すると隠ぺい効果でメタリッ
ク感が減少していた。
【0004】本発明は、OA機器シャーシ、AV機器シ
ャーシ、カメラ外装カバー、自動車用ホイルキャップ等
の複雑でウエルドラインや流動模様の発生しやすい高級
モールド品に対し、従来の技術では達成しえなかった優
れたウエルド外観性を有する樹脂成形品を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、次の樹
脂成形品によって達成される。すなわち、熱可塑性樹脂
100重量部と、金属板を打ち抜き加工及び/又は裁断
によって切断して得られる平均粒径50〜800μm
で、その一箇所以上に切欠き凹設部を有する形状に形成
した光沢を有する金属微小板1種以上を0.2〜10重
量部含むことを特徴とする樹脂成形品である。
【0006】本発明において用いられる金属微小板は、
金属板打ち抜き加工及び/又は裁断によって切断して作
製されるものであり、例えば、金属シートを型抜機で任
意形状に型抜き成形して得られる。これによれば、金属
微小板を作製するに際して粉砕工程を必要としない為、
従来の金属粉で避けられなかった極めて微小な粒子の混
入を実質的に防止することができる。ここでいう実質的
とは、最大長の粒径が15μm以下の極めて微小な粒子
の重量分率が概ね10%以下のものである。尚、前記の
ように極めて微小な粒子の混入を防止しうる点で打ち抜
き加工と同様の効果が得られるならば、裁断等の加工方
法を行ってもかまわない。
【0007】前記金属微小板にいう平均粒径とは、粒子
の最大長の平均を意味する。前記金属微小板の平均粒径
は50〜800μmであり、50μmより小さいと成形
品を暗くするとともにウエルド外観性を低下させ、更に
打ち抜きの加工性とコストの面で好ましくない。一方、
800μmより大きいと、金属微小板が目立ち過ぎて優
れたメタリック感が得られない。50〜800μmであ
れば、メタリック感とウエルド外観性とを合わせもつ優
れた外観を呈する。好ましくは70〜500μm、更に
望ましくは100〜300μmが好ましい。
【0008】前記金属微小板の形状は特に限定するもの
ではないが、例えば、正方形、円形といった前後左右に
対称な外形を有する金属微小板の場合であると、その外
周部の一箇所以上に切欠き凹設部を設けて、前後あるい
は左右の対称バランスを崩すようにすることにより、例
えば、図1に示すような正方形の一角に切欠き凹設部を
設けることにより、流動樹脂内での金属微小板の配向が
揃い易くなり、少ない添加量でより強いメタリック感を
出すことができる。
【0009】前記金属微小板の添加量は0.2〜10重
量部であり、0.2重量部より少ないとメタリック感が
極めて弱くなり、10重量部より多くなると金属微小板
が目立ち過ぎて優れたメタリック感が得られない。0.
2〜10重量部であれば、メタリック感とウエルド外観
性を合わせ持つ優れた外観を呈する。望ましくは0.3
〜8重量部、更に望ましくは0.5〜5重量部が好まし
い。
【0010】前記金属微小板に使用される金属は、アル
ミニウムが最も好ましい例であるが、銅、ステンレス、
すず等を使用してもよい。また、これらの金属微小板を
基材として塗料を焼付塗装したり耐候性シートを張り付
ける等の加工をしてもよい。
【0011】前記金属微小板は、メタリック感を改良す
るために数種の異なる粒径の金属微小板が混合されてい
ても差し支えない。但し、この場合には、粒径による流
れの差のためにウエルド外観性が低下するので注意を要
する。
【0012】本発明において使用される熱可塑性樹脂は
特に限定はしないが、例えば、アクリル樹脂、AS樹
脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセター
ル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂等が挙げられ、
また、これらの中から2種類以上の樹脂が相互に混合さ
れていたりしてもよい。更に透明性あるいは半透明性の
樹脂の場合には、一層奥行のある優れたメタリック感が
得られる。その他に、本発明の効果を損なわない範囲内
で、各種の着色剤、安定剤、離型剤、難燃剤等を添加す
ることができる。例えば、カーボンブラック等を添加し
て、樹脂を着色することにより、晴天の夜空に輝く銀河
のような外観を得ることができる。
【0013】本発明の樹脂成形品は、熱可塑性樹脂と金
属微小板を押出成形する方法か、あるいは押出機等で溶
融ペレット化したものを射出成形等で成形を行う方法、
更には熱可塑性樹脂と金属微小板を直接射出成形機で混
練成形する方法等で得られる。熱可塑性樹脂と金属微小
板を溶融ペレット化する方法は、金属微小板の分散性が
向上して望ましい。溶融ペレット化時に緩やかな条件を
選択し、金属微小板の破砕を極力抑えられることによ
り、ウエルド外観性は一層向上する。
【0014】
【実施例】以下に実施例、および比較例を示し、本発明
を更に具体的に説明する。これらの実施例および比較例
において、ウエルド外観性とメタリック感は、図2に示
すウエルド外観性評価成形品を成形し、目視にて判定し
た。尚、図2中の数値はmmであり、また、この評価成
形品の肉厚は2mmで、図中、Aはゲート(2ケ所)、
Bはウエルド発生部である。また、実施例中の正方形の
一角に切欠き凹設部を有する金属微小板の形状は図1に
示す形状である。ここで、図1中の符号aは正方形の一
辺の長さを表す。また、この金属微小板の厚みは3μm
〜45μm、好ましくは5〜30μmの範囲のものであ
る。この実施例および比較例の外観評価結果を表1およ
び表2に示した。表1、表2中の◎はウエルド外観性や
メタリック感が極めて良好なもので、以下、○、△、×
の順である。
【0015】〔実施例1〕ポリカーボネート樹脂/ポリ
エチレンテレフタレート樹脂=70/30(重量比)の
熱可塑性樹脂100重量部に、200μm辺の正方形の
一角に切欠き凹設部を有する打ち抜き加工アルミニウム
微小板(平均粒径283μm)を1重量部添加した材料
を用いて、下記の成形条件にて射出成形機で成形した。
【0016】 成形条件: 材料乾燥 130℃、4時間 シリンダ温度 270℃、270℃、260℃、240℃ 射出圧力 1000kg/cm2 金型温度 60〜65℃
【0017】得られた成形品は、十分なメタリック感
と、極めて優れたウエルド外観性を合わせ持つ外観を呈
しており、高級モールド品にも使用できるものであっ
た。
【0018】〔実施例2〕打ち抜き加工アルミニウム微
小板の添加量を2重量部にした以外は実施例1と同一の
条件で成形品を成形した。得られた成形品は、極めて優
れたメタリック感と、極めて優れたウエルド外観性を合
わせ持つ外観を呈しており、高級モールド品にも使用で
きるものであった。
【0019】〔実施例3〕打ち抜き加工アルミニウム微
小板の添加量を8重量部にした以外は実施例1と同一の
条件で成形品を成形した。得られた成形品は、極めて優
れたメタリック感と、優れたウエルド外観性を合わせ持
つ外観を呈しており、高級モールド品にも使用できるも
のであった。
【0020】〔実施例4〕打ち抜き加工アルミニウム微
小板を100μm辺の正方形の一角に切欠き凹設部を有
するもの(平均粒径141μm)にし、添加量を0.5
重量部にした以外は実施例1と同一の条件で成形品を成
形した。得られた成形品は、十分なメタリック感と、極
めて優れたウエルド外観性を合わせ持つ外観を呈してお
り、高級モールド品にも使用できるものであった。
【0021】〔実施例5〕打ち抜き加工アルミニウム微
小板を50μm辺の正方形の一角に切欠き凹設部を有す
るもの(平均粒径71μm)にし、添加量を3重量部に
した以外は実施例1と同一の条件で成形品を成形した。
得られた成形品は、極めて優れたメタリック感と、優れ
たウエルド外観性を合わせ持つ外観を呈しており、高級
モールド品にも使用できるものであった。
【0022】〔参考例1〕 打ち抜き加工アルミニウム微小板を200μm辺の正方
形(切欠き凹設部が無い)のもの(平均粒径283μ
m)にし、添加量を2重量部にした以外は実施例1と同
一の条件で成形品を成形した。得られた成形品は、十分
なメタリック感と、極めて優れたウエルド外観性を合わ
せ持つ外観を呈しており、高級モールド品にも使用でき
るものであった。
【0023】〔参考例2〕 打ち抜き加工アルミニウム微小板を直径80μmの円形
(切欠き凹設部が無い)のものにし、添加量を2重量部
にした以外は実施例1と同一の条件で成形品を成形し
た。得られた成形品は、十分なメタリック感と、優れた
ウエルド外観性を合わせ持つ外観を呈しており、高級モ
ールド品にも使用できるものであった。
【0024】〔参考例3〕 打ち抜き加工金属微小板を、ステンレス製で200μm
辺の正方形(切欠き凹設部が無い)のもの(平均粒径2
83μm)にし、添加量を2重量部にした以外は実施例
1と同一の条件で成形品を成形した。得られた成形品
は、十分なメタリック感と、優れたウエルド外観性を合
わせ持つ外観を呈しており、高級モールド品にも使用で
きるものであった。
【0025】〔実施例〕 ポリエチレンフタレート樹脂100重量部に、500μ
m辺の正方形の一角に切欠き凹設部を有する打ち抜き加
工アルミニウム微小板(平均粒径707μm)を2重量
部添加した材料を用いて、下記の成形条件にて射出成形
機で成形した。
【0026】 成形条件: 材料乾燥 140℃、4時間 シリンダ温度 280℃、270℃、260℃、250℃ 射出圧力 1100kg/cm2 金型温度 130〜135℃
【0027】得られた成形品は、十分なメタリック感
と、優れたウエルド外観性を合わせ持つ外観を呈してお
り、高級モールド品にも使用できるものであった。
【0028】〔実施例〕 ポリブチレンテレフタレート樹脂/ポリエチレンテレフ
タレート樹脂=70/30(重量比)の熱可塑性樹脂1
00重量部に、200μm辺の正方形の一角に切欠き凹
設部を有する打ち抜き加工アルミニウム微小板(平均粒
径283μm)を2重量部添加した材料を用いて、下記
の成形条件にて射出成形機で成形した。
【0029】 成形条件: 材料乾燥 130℃、4時間 シリンダ温度 270℃、260℃、250℃、240℃ 射出圧力 900kg/cm2 金型温度 65〜70℃
【0030】得られた成形品は、十分なメタリック感
と、優れたウエルド外観性を合わせ持つ外観を呈してお
り、高級モールド品にも使用できるものであった。
【0031】〔実施例〕 耐熱ABS樹脂100重量部に、200μm辺の正方形
の一角に切欠き凹設部を有する打ち抜き加工アルミニウ
ム微小板(平均粒径283μm)を2重量部添加した材
料を用いて、下記の成形条件にて射出成形機で成形し
た。
【0032】 成形条件: 材料乾燥 100℃、3時間 シリンダ温度 260℃、250℃、240℃、230℃ 射出圧力 1200kg/cm2 金型温度 50〜55℃
【0033】得られた成形品は、十分なメタリック感
と、極めて優れたウエルド外観性を合わせ持つ外観を呈
しており、高級モールド品にも使用できるものであっ
た。
【0034】〔実施例〕 ABS樹脂/塩化ビニル樹脂=50/50(重量比)の
熱可塑性樹脂100重量部に、200μm辺の正方形の
一角に切欠き凹設部を有する打ち抜き加工アルミニウム
微小板(平均粒径283μm)を2重量部添加した材料
を用いて、下記の成形条件にて射出成形機で成形した。
【0035】 成形条件: 材料乾燥 80℃、3時間 シリンダ温度 180℃、170℃、160℃、160℃ 射出圧力 1200kg/cm2 金型温度 50〜55℃
【0036】得られた成形品は、十分なメタリック感
と、極めて優れたウエルド外観性を合わせ持つ外観を呈
しており、高級モールド品にも使用できるものであっ
た。
【0037】〔比較例1〕参考例1 において、打ち抜き加工で得られるアルミニウ
ム微小板の添加量を0.1重量部にしたものを比較例1
とした。得られた成形品は、極めて優れたウエルド外観
性を持つが、メタリック感が極めて弱い外観を呈してお
り、高級モールド品に使用できるものではなかった。こ
のことから、金属微小板の添加量が少なすぎると、成形
品のメタリック感が弱くなることが明らかとなった。
【0038】〔比較例2〕参考例1 において、打ち抜き加工で得られるアルミニウ
ム微小板の添加量を12.0重量部にしたものを比較例
2とした。得られた成形品は、優れたメタリック感を持
つが、ウエルド外観性が良くない外観を呈しており、高
級モールド品に使用できるものではなかった。このこと
から、金属微小板の添加量が多すぎると、成形品のウエ
ルド外観性が悪くなることが明らかとなった。
【0039】〔比較例3〕参考例1 において、打ち抜き加工で得られるアルミニウ
ム微小板を30μm辺の正方形(平均粒径42μm)に
し、添加量を5.0重量部にしたものを比較例3とし
た。得られた成形品は、極めて優れたメタリック感を持
つが、ウエルド外観性が良くない外観を呈しており、高
級モールド品に使用できるものではなかった。このこと
から、金属微小板の平均粒径が小さすぎると、成形品の
ウエルド外観性が悪くなることか明らかとなった。
【0040】〔比較例4〕参考例1 において、打ち抜き加工で得られるアルミニウ
ム微小板を700μm辺の正方形(平均粒径990μ
m)にし、添加量を2.0重量部にしたものを比較例4
とした。得られた成形品は、極めて優れたウエルド外観
性を持つが、金属微小板が目立ち過ぎて高級感のない外
観を呈しており、高級モールド品に使用できるものでは
なかった。このことから、金属微小板の平均粒径が大き
すぎると、成形品のメタリック感が悪くなることが明ら
かとなった。
【0041】〔比較例5〕実施例1において、打ち抜き
加工アルミニウム微小板のかわりに粉砕で得られたアル
ミニウム粉(平均粒径90μm)を0.5重量部添加し
たものを比較例5とした。得られた成形品は、優れたウ
エルド外観性を持つが、メタリック感が不足した外観を
呈しており、高級モールド品に使用できるものではなか
った。
【0042】〔比較例6〕実施例1において、打ち抜き
加工アルミニウム微小板のかわりに粉砕で得られたアル
ミニウム粉(平均粒径90μm)を1.0重量部添加し
たものを比較例6とした。得られた成形品は、ウエルド
外観性が不良で、メタリック感が不足した外観を呈して
おり、高級モールド品に使用できるものではなかった。
【0043】〔比較例7〕実施例1において、打ち抜き
加工アルミニウム微小板のかわりに粉砕で得られたアル
ミニウム粉(平均粒径55μm)を1.0重量部添加し
たものを比較例7とした。得られた成形品は、ウエルド
外観性が不良で、メタリック感が不足した外観を呈して
おり、高級モールド品に使用できるものではなかった。
【0044】〔比較例8〕実施例1において、打ち抜き
加工アルミニウム微小板のかわりに粉砕で得られたアル
ミニウム粉(平均粒径55μm)を3.0重量部添加し
たものを比較例8とした。得られた成形品は、極めて優
れたメタリック感があるが、ウエルド外観性が極めて良
くない外観を呈しており、高級モールド品に使用できる
ものではなかった。
【0045】〔比較例9〕実施例11において、打ち抜
き加工アルミニウム微小板のかわりに粉砕で得られたア
ルミニウム粉(平均粒径90μm)を0.5重量部添加
したものを比較例9とした。得られた成形品は、ウエル
ド外観性は優れるが、メタリック感が極めて弱い外観を
呈しており、高級モールド品に使用できるものではなか
った。
【0046】比較例5〜比較例9の結果から、粉砕で得
られた金属粉を用いた場合には、成形品のウエルド外観
性あるいはメタリック感が悪いことが明らかとなった。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の樹脂成形品は、
熱可塑性樹脂100重量部と、平均粒径50〜800μ
で、その一箇所以上に切欠き凹設部を有する形状に形
成した、光沢を有する、打ち抜き加工及び/又は裁断
よって得られた金属微小板1種以上を0.2〜10重量
部含むことによって、優れたメタリック外観を呈すると
共に、極めて良好なウエルド外観性を合わせ持つため、
従来達成し得なかった、OA機器シャーシ、AV機器シ
ャーシ、カメラ外装カバー、自動車用ホイルキャップ等
の複雑でウエルドラインや流動模様の発生しやすい高級
モールド品にも使用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金属微小板の一例を示す平面図。
【図2】 ウエルド外観性評価成形品を示すものであ
り、(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂100重量部と、金属板を
    打ち抜き加工及び/又は裁断により切断して得られた平
    均粒径50〜800μmで、その一箇所以上に切欠き凹
    設部を有する形状に形成した光沢を有する金属微小板1
    種以上を0.2〜10重量部含むことを特徴とする樹脂
    成形品。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂100重量部と、金属板を
    打ち抜き加工及び/又は裁断により切断して得られた平
    均粒径50〜800μmで、その一箇所以上に切欠き凹
    設部を有する形状に形成した光沢を有する金属微小板1
    種以上を0.2〜10重量部含むことを特徴とする合成
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂と金属微小板を溶融ペレッ
    ト化してなる請求項2記載の合成樹脂組成物。
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