JP3371438B2 - コンバインの変速装置 - Google Patents

コンバインの変速装置

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JP3371438B2
JP3371438B2 JP5348392A JP5348392A JP3371438B2 JP 3371438 B2 JP3371438 B2 JP 3371438B2 JP 5348392 A JP5348392 A JP 5348392A JP 5348392 A JP5348392 A JP 5348392A JP 3371438 B2 JP3371438 B2 JP 3371438B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインの
速装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、コンバイン作業時における走行
速度の選択如何によっては、その作業性能つまり能率や
精度が左右されかねない。そのため従来から、走行変速
装置には様々な改良が加えられてきた。現在では、大型
高能率のコンバインにおいて、ポンプとモータとによる
油圧方式の無段変速装置と副変速機構を内蔵したギヤ方
式の有段変速装置とを連動連結した走行変速装置が試み
られている。また、特開昭54ー35559号公報に
は、変速可能な油圧ポンプと、この油圧ポンプの変速と
は独立して変速することができない油圧モータとが設け
られ、油圧ポンプの変速操作と副変速の変速操作を関連
させた技術が記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
走行変速装置は、油圧無段変速装置のポンプ側の高・低
間の無段変速と、ギヤ有段変速装置の副変速機構の高・
低二段の変速とによる組合せによって、無段変速領域を
広くしているが、作業条件が種々に変化するコンバイン
作業においては、高トルクを要するときがあり、このよ
うな特殊な条件のもとにおける伝動の選択が得られ難
く、作業時の性能が阻害されやすくなる。また、特開昭
54ー35559号公報に記載の技術においては、油圧
モータは油圧ポンプとは独立して変速することができな
いので、出力される回転数は変化してもトルクは常に一
定であり、変速領域の選択幅が狭くなってしまう。特
に、このような走行装置を搭載した作業車輌にあって
は、トルク上昇ができないので軟弱な路面での走行性能
が劣ってしまい、軟弱な路面からの脱出ができない場合
がある。 【0004】そこでこの発明は、このような高トルクを
要する特殊な条件においても対応できるよう、変速領域
の選択切替えが可能な走行変速装置を提供しようとする
ものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、油圧ポンプ
1と該油圧ポンプ1の変速操作とは独立して単独で変速
操作可能な油圧モータ2とを有する油圧無段変速装置3
から、副変速機構4を内蔵したギヤ有段変速装置5へ連
動して変速する作業車輌の走行変速装置において、前記
油圧モータ2の独立変速と前記副変速機構4の変速とを
組合わせた変速領域を選択できるように構成し、コンバ
インの車速を変速する主変速レバー28に車速切替スイ
ッチ31を設け、この車速切替スイッチ31によって切
替えられる車速モードは、副変速機構4を低速とし油圧
モータ2を低速に切替える低速モードと、副変速機構4
を低速とし油圧モータ2を高速に切替える標準速モード
と、副変速機構4を高速とし油圧モータ2を低速に切替
える高速モードと、副変速機構4を高速とし油圧モータ
2を高速に切替える走行速モードとから構成したことを
特徴とするコンバインの変速装置の構成とする。 【0006】以上の構成により、コンバイン作業におけ
る走行変速装置の変速切替えは、主変速レバー28に設
けられている車速切替スイッチ31の操作によって、
圧モータ2の独立変速と副変速機構4とによる適切な変
速領域を選択し、これらの各変速領域内で油圧ポンプ1
の操作で無段に変速が行われる。これらの各変速領域
、図2に示す如く、ギヤ有段変速装置5の副変速機構
4を「低」に、油圧無段変速装置3の油圧モータ2の独
立変速を「高」に切替えると通常稲刈り用の標準速モー
ドとなり、前記副変速機構4は「低」のままで前記油圧
モータ2の独立変速を「低」に切替えると稲刈り用の低
速モード(悪条件)となる。また、前記副変速機構4を
「高」に、前記油圧モータ2の独立変速を「低」に切替
えると麦刈り用の高速モードとなり、前記副変速機構4
は「高」のままで前記油圧モータ2の独立変速を「高」
に切替えると走行速モードとなる。 【0007】 【発明の効果】以上のように、この発明は、油圧ポンプ
1と該油圧ポンプ1の変速操作とは独立して単独で変速
操作可能な油圧モータ2とを有する油圧無段変速装置3
から、副変速機構4を内蔵したギヤ有段変速装置5へ連
動して変速する作業車輌の走行変速装置において、前記
油圧モータ2の独立変速と前記副変速機構4の変速とを
組合わせた変速領域を選択できるように構成し、コンバ
インの車速を変速する主変速レバー28に車速切替スイ
ッチ31を設け、この車速切替スイッチ31によって切
替えられる車速モードは、副変速機構4を低速とし油圧
モータ2を低速に切替える低速モードと、副変速機構4
を低速とし油圧モータ2を高速に切替える標準速モード
と、副変速機構4を高速とし油圧モータ2を低速に切替
える高速モードと、副変速機構4を高速とし油圧モータ
2を高速に切替える走行速モードとから構成したことを
特徴とするコンバインの変速装置としたので、油圧無段
変速装置3とギヤ有段変速装置5とを組合わせた走行変
速装置において、四種類の変速領域の組合わせのなかか
ら、そのときの作業条件に応じて選択可能となる。即
ち、油圧モータ2は油圧ポンプ1とは独立して単独で変
速操作可能な構成としているので、油圧モータ2を変速
することにより出力されるトルクが変更可能となる。例
えば、油圧ポンプ1の変速とは無関係に油圧モータ2を
低速側に独立して変速させると出力されるトルクは大き
くなり、油圧ポンプ1の変速とは無関係に油圧モータ2
を高速側に独立して変速させると出力されるトルクは小
さくなる。従って、コンバインにおいては、倒伏穀稈や
湿田等における悪条件の刈取りでは、図2に示す如く、
低速で高トルクを出力する「低速モード」の変速領域
や、また麦刈りの如き高速刈取りにおいても充分なトル
クを出力する「高速モード」の変速領域等を、簡単容易
に選択できるよう、種々の作業条件に適応できる、幅の
広い変速領域を設定することができ、作業能率を高める
ことができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて具体的に説明する。図1はコンバインの
走行装置6を示す。この走行装置6は、車速をギヤによ
って有段に変速させるギヤ有段変速装置5の出力側から
左右側へ延長させた走行出力軸7を、刈取土壌面を走行
する左右一対の走行クローラ8へ連動連結すると共に、
このギヤ有段変速装置5に車速を高・低に変速切替えす
る副変速機構4を内蔵する。また、この副変速機構4の
入力側へ、油圧によって車速を無段に変速させる油圧無
段変速装置3の油圧モータ2出力側を接続連動して構成
させる。 【0009】該油圧無段変速装置3は、油圧モータ2と
油圧ポンプ1とが、高圧油と低圧油を循環させる二本の
油圧パイプ9によって連結されており、該油圧ポンプ1
の入力軸10と原動機11の出力軸12とを伝動ベルト
13によって張設連動して構成させる。前記ギヤ有段変
速装置5は、内蔵した副変速機構4を高・低に変速する
変速ギヤ14を、スプライン等により摺動シフトさせる
変速軸15を入力側へ支軸し、この変速ギヤ14をシフ
トするシフタ16を軸着したシフタ軸17をギヤケース
18から外方へ突出させて設け、このシフタ軸17に一
端部を連結したリンクアームA19の他端部に、該シフ
タ16をシフトさせて変速ギヤ14を高速または低速位
置にチェンジさせる電磁作動器20を連結して構成させ
る。 【0010】前記油圧無段変速装置3では、油圧モータ
2を高・低に変速するために斜板角度を変更する斜板揺
動軸A21をモータケース22から外方に突出させて設
け、この斜板揺動軸A21にその一端部を軸着した斜板
揺動アームA23の他端部に、前記斜板揺動軸A21を
揺動させて斜板角度を高速または低速位置に変更させる
電磁作動器A24を連結して構成させる。 【0011】また、前記油圧モータ2を油圧作動により
回転させる油圧ポンプ1は、コンバイン作業時の車速を
無段に変速するために斜板角度を変更する斜板揺動軸B
25をポンプケース26から外方に突出させて設けてお
り、この斜板揺動軸B25にその一端部を軸着した斜板
揺動アームB27の他端部と、操縦席に位置させた手動
操作による主変速レバー28の下端部とをリンクアーム
B29により連結して構成させる。 【0012】また、この主変速レバー28の上端部に手
動操作のための把持部30を設けると共に、この把持部
30に車速切替え用の切替スイッチ31を設ける。この
切替スイッチ31により切替えられる車速モードは、例
えば図2に示す如く、前記副変速機構4を「低」とし油
圧モータ2を「低」に切替えたときは倒伏穀稈や湿田等
の悪条件時に使用する「低速モード(イ)」となり、次
に副変速機構4は「低」のままで油圧モータ2を「高」
に切替えたときは通常の稲刈り時に使用する「標準速モ
ード(ロ)」となり、また次に、副変速機構4を「高」
に切替え油圧モータ2を「低」に切替えたときは麦刈り
時に使用する「高速モード(ハ)」となり、次に副変速
機構4は「高」のままで油圧モータ2を「高」に切替え
たときは刈取以外の走行時に使用する「走行速モード
(ニ)」となるよう以上の四種類の車速モードを設定し
て構成させる。なお、これらの車速モードの変速組合わ
せの内容や種類数は、本案にこだわることなく自由に組
合わせて差し支えないものである。また、前記副変速機
構4は電磁作動器20による操作に限らず、手動による
操作としてもよきものである。 【0013】また、前記切替スイッチ31と、この切替
スイッチ31により作動させる前記電磁作動器20及び
電磁作動器A24と、これらの制御を行う車速モード制
御器32とを電気的に接続して構成させる。次に以上の
構成による作用について説明する。原動機11の起動に
よりその出力軸12から伝動ベルト13を介して油圧ポ
ンプ1を駆動し、この油圧ポンプ1の駆動と主変速レバ
ー28の操作により油圧モータ2との間で、油圧パイプ
9を介して圧油の循環が行われ、この圧油の循環により
前記油圧モータ2が駆動され、該油圧モータ2の駆動に
より副変速機構4を介してギヤ有段変速装置5が駆動さ
れ、この駆動により左右の走行出力軸7を介して左右の
走行クローラ8に走行出力が伝達されコンバインを走行
させる。 【0014】これらコンバインの走行装置6における動
力伝達の際に、前記副変速機構4における高・低の変速
と、前記油圧モータ2における高・低の変速とによる多
数の組合わせのなかから、前記主変速レバー28に設け
た切替スイッチ31の操作によって、そのときの作業条
件に応じて悪条件時等に使用する「低速モード(イ)」
と、通常の稲刈り時等に使用する「標準速モード
(ロ)」と、通常の麦刈り時等に使用する「高速モード
(ハ)」と、刈取時以外の走行時等に使用する「走行速
モード(ニ)」との四種類の変速領域を、ワンタッチで
簡単容易に選択切替えすることができる。また、この選
択切替えにより極めて複雑な変速の選択を刻々と変化す
る作業条件に合致させるよう適切に選択でき、作業性能
の確保と作業者の選択に対する煩わしさを解消すること
ができるものである。 【0015】図5に示すものは、本案の変速機構による
走行装置6に、更に走行方向を制御するパワステレバー
33を組合わせ、このパワステレバー33の左右方向へ
のブレーキ操作により、各々接点がONとなるパワステ
スイッチ34を設け、このパワステスイッチ34のON
により前記油圧モータ2の変速を「低」に切替えし、該
パワステスイッチ34のOFFにより前記油圧モータ2
の変速を「高」に戻すようにするもので、前記パワステ
レバー33操作によるコンバインの旋回を行うときの安
全性の向上と旋回力の増大を図りうるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】コンバイン走行装置の動力伝達機構を示す概略
図。 【図2】コンバイン車速の変速モードの比較基準を示す
線図。 【図3】コンバイン走行装置の一部を断面した一部の正
面図。 【図4】コンバイン走行装置の一部の正面図。 【図5】コンバイン走行装置の操作機構を示す概略図。 【符号の説明】 1 油圧ポンプ 2 油圧モータ 3 油圧無段変速装置 4 副変速機構 5 ギヤ有段変速装置28 主変速レバー 31 切替スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 47/02 F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 油圧ポンプ1と該油圧ポンプ1の変速操
    作とは独立して単独で変速操作可能な油圧モータ2とを
    有する油圧無段変速装置3から、副変速機構4を内蔵し
    たギヤ有段変速装置5へ連動して変速する作業車輌の走
    行変速装置において、前記油圧モータ2の独立変速と前
    記副変速機構4の変速とを組合わせた変速領域を選択で
    きるように構成し、コンバインの車速を変速する主変速
    レバー28に車速切替スイッチ31を設け、この車速切
    替スイッチ31によって切替えられる車速モードは、副
    変速機構4を低速とし油圧モータ2を低速に切替える低
    速モードと、副変速機構4を低速とし油圧モータ2を高
    速に切替える標準速モードと、副変速機構4を高速とし
    油圧モータ2を低速に切替える高速モードと、副変速機
    構4を高速とし油圧モータ2を高速に切替える走行速モ
    ードとから構成したことを特徴とするコンバインの変速
    装置。
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