JP3369672B2 - 自動焦点補正装置 - Google Patents

自動焦点補正装置

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JP3369672B2 JP25891893A JP25891893A JP3369672B2 JP 3369672 B2 JP3369672 B2 JP 3369672B2 JP 25891893 A JP25891893 A JP 25891893A JP 25891893 A JP25891893 A JP 25891893A JP 3369672 B2 JP3369672 B2 JP 3369672B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、光を利用して情報の
記録あるいは再生を行なう装置における自動焦点制御機
構の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の光ディスク装置における自動焦点
制御機構では、通常、合焦点を光学的に検出している。
たとえば、光ディスクから反射されてきた光束を光学的
に2分割し、分割された光束各々の光スポットを4分割
受光素子で検出すると図2に示すような状態が得られ
る。 【0003】ここで、図2(b)に示すように記録媒体
(光ディスク)1に対して対物レンズ2が合焦状態にあ
る場合は、4分割受光素子上における2分割光束各々の
光スポットは、図2(e)に示すように受光素子の中央
縦分割線上に均等に位置する。この場合は焦点誤差信号
FES=0となる。 【0004】もし、図2(a)に示すように記録媒体1
に対して対物レンズ2が近すぎて非合焦状態にある場合
は、4分割受光素子上における2分割光束各々の光スポ
ットは、図2(d)に示すように受光素子の中央縦分割
線に関して非均等に位置する。この場合は焦点誤差信号
FES<0となる。 【0005】逆に、図2(c)に示すように記録媒体1
に対して対物レンズ2が遠すぎて非合焦状態にある場合
は、4分割受光素子上における2分割光束各々の光スポ
ットは、図2(f)に示すように受光素子の中央縦分割
線に関して非均等に位置する。この場合は焦点誤差信号
FES>0となる。 【0006】すなわち、焦点誤差信号FESの極性(>
0、<0)から、対物レンズ2がどちらの方向にずれて
非合焦となっているのかが判明する。このずれ方向が判
明すれば、その方向のずれが最小となるように(つまり
焦点誤差信号FESがゼロとなるように)、対物レンズ
2が位置制御される。これが従来の自動焦点制御機構の
基本動作である。 【0007】上記自動焦点制御機構は本質的に精密な光
学系(レンズ、プリズム、ミラー、受光素子等)を含ん
でいる。この精密光学系を含む機構は、製品の最終調整
工程において正確に調整されるので、合焦時に図2
(e)の状態(FES=0)が得られる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製品の
最終調整工程と異なる周囲環境(主に周囲温度の違い)
で製品が使用されたり、あるいは長期間に渡る装置使用
中に振動などにより光学系に微妙な位置ずれが生じてき
たりすると、次のような事態が生じる。 【0009】すなわち、上記光学系の位置ずれが生じる
と、図2(b)に示すように記録媒体1に対して対物レ
ンズ2が合焦状態の位置にある場合、4分割受光素子上
における2分割光束各々の光スポットは、図2(h)に
示すように受光素子の中央縦分割線上から△Xだけオフ
セットするようになる。この場合は焦点誤差信号FES
≠0となる。ところが自動焦点制御系は焦点誤差信号F
ESがゼロとなるような制御動作を行なっているので、
FES=0となるように対物レンズ2の位置が変更され
てしまう。 【0010】つまり、上記光学系の位置ずれが生じる
と、自動焦点制御系は非合焦点に収束する誤った制御動
作をしてしまう。このような非合焦点収束制御が行なわ
れると、記録媒体(光ディスク)1に対して正常な情報
の記録あるいは再生を行なうことができなくなる。 【0011】この発明の目的は、周囲環境の変化などに
より合焦検出状態にオフセットが生じても、正確な合焦
点収束制御を行なうことのできる自動焦点補正装置を提
供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】この発明の自動焦点補正
装置は、光を利用する情報記録媒体の情報記録面に対し
て光ビームを供給する光ビーム供給手段と、前記情報記
録媒体の情報記録面に対して前記光ビームを合焦させる
合焦手段と、前記情報記録媒体の情報記録面に対する前
記光ビームの焦点状態を示す信号を検出する検出手段
と、この検出手段で検出された信号を用いて合焦状態か
らのずれを示す焦点誤差信号を出力する処理手段と、前
記検出手段で検出されたアナログの信号をデジタル値に
変換する第1の変換手段と、この第1の変換手段で変換
されたデジタル値に基づいてオフセット補正信号を計算
する計算手段と、この計算手段で計算されたデジタルの
オフセット補正信号をアナログのオフセット補正信号に
変換する第2の変換手段と、この第2の変換手段で変換
されたアナログのオフセット補正信号と前記処理手段か
ら出力される焦点誤差信号とを合成して補正焦点誤差信
号を出力する焦点誤差信号補正手段と、この焦点誤差信
号補正手段からの補正焦点誤差信号に基づいて前記合焦
手段を制御することにより、前記光ディスクの情報記録
面に対して前記光ビームを合焦させる制御手段とから構
成されている。 【0013】 【作用】合焦点からのずれ情報(オフセット)を焦点誤
差信号検出部分と同じところから検出しているから、検
出されたオフセット量は焦点誤差信号中のオフセット分
(FES≠0の分)に比例して変化する。したがって、
焦点誤差信号中のオフセット分がどのように変化して
も、これをキャンセルした補正焦点誤差信号(FES
C)を得ることができる。このような補正焦点誤差信号
(FESC)を補正前の焦点誤差信号(FES)の代わ
りに合焦点収束制御に使用する。 【0014】 【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。 【0015】図1は、この発明の一実施例に係る自動焦
点補正装置を含んだ光ディスク装置の光学系の構成を示
す。 【0016】光源(レーザダイオード)5から放出され
たレーザビームはコリメータ4、ビームスプリッタ3お
よび対物レンズ2を介して記録媒体(光ディスク)1の
表面(情報記録面)に送られる。 【0017】対物レンズ2は駆動コイル12によって記
録媒体1の垂線方向に高速上下動できるようになってお
り、レーザビームを記録媒体1の情報記録面に収束させ
る働きを持つ。 【0018】記録媒体1で反射されたレーザビームはビ
ームスプリッタ3、集光レンズ6およびビームスプリッ
タ7を介して、受光素子10に送られる。受光素子10
は、記録媒体1で反射されたレーザビームから記録情報
を読み取るものである。 【0019】記録媒体1で反射されたレーザビームはさ
らに、ビームスプリッタ7から光束分割器8を介して分
割受光素子9に導かれる。この分割受光素子9は4つの
受光領域A、B、C、Dをもち、それぞれの受光領域か
ら、入射したレーザビーム光の強さに応じた大きさの電
気信号A、B、C、Dが得られるようになっている。 【0020】分割受光素子9からの電気信号A、B、
C、Dは焦点信号処理回路11で処理されて、信号E1
1となる。この信号E11が、後に詳述するオフセット
補正された補正焦点誤差信号FESCになる。 【0021】焦点信号処理回路11からの信号E11
は、駆動増幅器13にて周波数特性および位相特性が補
償され、その後電力増幅される。この電力増幅された信
号(駆動電流)が駆動コイル12に与えられ、補正焦点
誤差信号FESCが最小となるように対物レンズ2の位
置が制御される。 【0022】いま、図1の分割受光素子9の4分割構成
が図2(e)のようになっているとする。この場合、2
分割されたレーザビームの一方のビームスポットの情報
は受光領域A、Dから信号A、Dとして出力され、2分
割されたレーザビームの他方のビームスポットの情報は
受光領域B、Cから信号B、Cとして出力される。 【0023】上記信号A、B、C、Dから、以下の演算
により、オフセット補正前の焦点誤差信号FESが得ら
れる。 【0024】 FES=(A+C)ー(B+D) ………(1) 図2(a)のように対物レンズ2が記録媒体1に近すぎ
て非合焦状態にあると、分割受光素子9の受光領域A、
B、C、Dに投射されるビームスポットは図2(d)の
ようになり、D>A、B>Cとなる。すると(B+D)
>(A+C)となるため、式(1)のFESは負となる
(FES<0)。この場合は、対物レンズ2が記録媒体
1から離れるような駆動電流が駆動増幅器13から駆動
コイル12に与えられる。 【0025】図2(c)のように対物レンズ2が記録媒
体1に遠すぎて非合焦状態にあると、分割受光素子9の
受光領域A、B、C、Dに投射されるビームスポットは
図2(f)のようになり、D<A、B<Cとなる。する
と(B+D)<(A+C)となるため、式(1)のFE
Sは正となる(FES>0)。この場合は、対物レンズ
2が記録媒体1に近づくような駆動電流が駆動増幅器1
3から駆動コイル12に与えられる。 【0026】以上のように、対物レンズ2は、記録媒体
1に対し相対的に近すぎれば離され、遠すぎれば近付け
られる。その結果、対物レンズ2は式(1)のFESが
ゼロになるように位置制御される。 【0027】オフセットがない場合、図2(e)に示す
ように、このFES=0の点が合焦点に一致する。 【0028】ところが、光学系の構成部品(ビームスプ
リッタ、受光素子など)の相対位置がたとえば周囲温度
変化により微小変化すると、本来の合焦点における2つ
のビームスポットの位置が、図2(h)に示すようにな
ってしまう。すなわち、受光領域A、Bと受光領域C、
Dとの境界をなす分割受光素子9の中央部分の線と、2
つのビームスポットの中心を結ぶ線とが、本来の合焦点
において△Xだけオフセットする。この場合、D>A、
C>Bとなる。 【0029】式(1)の右辺を書き直すと(AーD)+
(CーB)となる。これにD>A、C>Bを代入すると
(AーD)<0、(CーB)>0となる。ここで仮に
(AーD)<(CーB)であればFES>0となる。 【0030】つまり、図2(h)のようなオフセットが
発生するとFES>0となり、本来の合焦点が非合焦点
(遠すぎ)として認識され、図2(a)に示すような近
すぎ位置への誤った焦点制御が行なわれてしまう。 【0031】なお、対物レンズ2が記録媒体1に近すぎ
る場合は2つのビームスポットは図2(g)に示すよう
になりFES<0が得られる。この場合は対物レンズ2
を離す制御が行なわれる。また対物レンズ2が記録媒体
1に遠すぎる場合は2つのビームスポットは図2(i)
に示すようになりFES>0が得られる。この場合は対
物レンズ2を近付ける制御が行なわれる。 【0032】図2(h)に示すようなオフセットが生じ
た場合に、本来の合焦点(図2(b))が非合焦点であ
ると制御系が誤認識するのを防ぐには、合焦点でゼロと
なり、非合焦点で正又は負となるように補正された、新
たな焦点誤差信号FESCが必要となる。 【0033】図1の実施例のように4分割受光素子9を
用いた場合の補正焦点誤差信号FESCは次のようにな
る。 【0034】 FESC=(A+C) - (B+D) ーk [(A+D)-(B+C)] ・[(A+B)-(C+D)] ………(2) ここでkは実際の実施装置(製品)において実験的に求
められる比例係数である。式(2)の右辺第1、第2項
は式(1)のFES(補正前の焦点誤差信号)に相当
し、その第3項は図2(h)のオフセット△Xによる成
分を打ち消す部分である。 【0035】図2(h)に示すようなオフセット△Xが
ない場合は、第3項中の[(A+B)ー(C+D)]が
ゼロになる。この場合は式(2)の補正焦点誤差信号F
ESCは式(1)の焦点誤差信号FESと同じになる。
したがって、オフセットが発生していない場合でも式
(2)の補正焦点誤差信号FESCによる自動焦点制御
に問題はない。 【0036】図3は、4分割受光素子9から式(2)で
示した補正焦点誤差信号FESCを作り出す回路構成の
一例を示す。この4分割受光素子9はフォトダイオード
9A、9B、9C、9Dからなり、それらのカソードは
バイアス電源VRに接続され、それぞれのアノードは演
算増幅器111〜114の反転入力端に接続される。 【0037】図2(e)の受光領域A、B、C、Dは、
それぞれ、図3のフォトダイオード9A、9B、9C、
9Dに相当する。領域Aのフォトダイオード9Aで検出
されたレーザビームスポットの大きさに対応する電流信
号は、演算増幅器111および帰還抵抗R11による反
転増幅回路を介して電圧信号EA(ーA)に変換され
る。同様に、領域Bのフォトダイオード9Bで検出され
たレーザビームスポットの大きさに対応する電流信号
は、演算増幅器112および帰還抵抗R12による反転
増幅回路を介して電圧信号EB(ーB)に変換され、領
域Cのフォトダイオード9Cで検出されたレーザビーム
スポットの大きさに対応する電流信号は、演算増幅器1
13および帰還抵抗R13による反転増幅回路を介して
電圧信号EC(ーC)に変換され、領域Dのフォトダイ
オード9Dで検出されたレーザビームスポットの大きさ
に対応する電流信号は、演算増幅器114および帰還抵
抗R14による反転増幅回路を介して電圧信号ED(ー
D)に変換される。 【0038】上記電圧信号EA、ECは抵抗ネットワー
クRAを介して演算増幅器115の反転入力端に送ら
れ、上記電圧信号EB、EDは抵抗ネットワークRAを
介して演算増幅器115の非反転入力端に送られる。演
算増幅器115は、電圧信号EA+ECおよび電圧信号
EB+EDを、抵抗ネットワークRAの各抵抗値と負帰
還抵抗R15との比で決まるゲイン配分で増幅し、電圧
信号EA+ECと電圧信号EB+EDとの差分に相当す
る電圧信号E115を出力する。この電圧信号E115
が、式(1)の焦点誤差信号FES、または式(2)の
右辺第1、第2項に該当する。 【0039】電圧信号EA、EDは抵抗ネットワークR
Bを介して演算増幅器116の反転入力端に送られ、上
記電圧信号EB、ECは抵抗ネットワークRBを介して
演算増幅器116の非反転入力端に送られる。演算増幅
器116は、電圧信号EA+EDおよび電圧信号EB+
ECを、抵抗ネットワークRBの各抵抗値と負帰還抵抗
R16との比で決まるゲイン配分で増幅し、電圧信号E
A+EDと電圧信号EB+ECとの差分に相当する電圧
信号E116を出力する。 【0040】電圧信号EA、EBは抵抗ネットワークR
Cを介して演算増幅器117の反転入力端に送られ、上
記電圧信号EC、EDは抵抗ネットワークRCを介して
演算増幅器117の非反転入力端に送られる。演算増幅
器117は、電圧信号EA+EBおよび電圧信号EC+
EDを、抵抗ネットワークRCの各抵抗値と負帰還抵抗
R17との比で決まるゲイン配分で増幅し、電圧信号E
A+EBと電圧信号EC+EDとの差分に相当する電圧
信号E117を出力する。 【0041】電圧信号EA〜EDは抵抗ネットワークR
Dを介して演算増幅器118の反転入力端に送られ、演
算増幅器118の非反転入力端は接地される。演算増幅
器118は、電圧信号EA〜EDを抵抗ネットワークR
Dの各抵抗値と負帰還抵抗R18との比で決まるゲイン
配分で増幅し、電圧信号EA+EB+EC+EDに相当
する電圧信号E118を出力する。 【0042】上記電圧信号E116〜E118はアナロ
グ乗算回路110に入力される。回路110は、式
(2)の右辺第3項k[(A+D)ー(B+C)]・
[(A+B)ー(C+D)]に相当するアナログ演算処
理を行ないオフセット補正信号E110を出力する。 【0043】式(2)の右辺第3項に相当するオフセッ
ト補正信号E110は、抵抗R20を介して演算増幅器
119の非反転入力端に与えられる。この増幅器119
の反転入力端には、抵抗R21を介して式(2)の右辺
第1、第2項(式(1)のFES相当)に該当する電圧
信号E115が与えられる。演算増幅器119は、抵抗
R19、R21の比に対応した増幅度で電圧信号E11
5とオフセット補正信号E110との差分を増幅し、オ
フセット補正信号E110で補正された焦点誤差信号E
11を出力する。この信号E11が、式(2)の補正焦
点誤差信号FESCに相当する。 【0044】この信号E11を図1の駆動増幅器13に
与えることにより、図2(h)に示すようなオフセット
△Xの発生の有無に拘わらず、対物レンズ2を図2
(b)に示すような合焦状態に自動制御できるようにな
る。 【0045】図4は、図3のアナログ乗算回路110の
具体例を示す。ここではトランジスタQ10、Q14、
Q16のベース・エミッタ間電圧とコレクタ電流との間
の指数関数特性を演算増幅器120、121、122の
負帰還回路に適用して入力電圧E116〜E118に対
数変換を施し、その後のアナログ合成処理結果を逆対数
回路(Q12、123)に通すことで乗算処理を行なっ
ている。これらの処理により、オフセット補正信号E1
10が得られる。 【0046】図3、図4の構成ではアナログ演算を行な
っているが、式(2)の演算はデジタル処理も可能であ
る。図5は、式(2)の一部をデジタル処理する場合の
構成例を示す。また、図6は図5のオフセット量計算機
1102の動作を説明するフローチャートである。 【0047】まず、図3の演算増幅器111〜114か
ら得られた4つの電圧信号EA〜EDは、それぞれ、A
/D変換器1101において4ビットまたは8ビットで
デジタル化され、オフセット量計算機1102に渡され
る。計算機1102のCPUは電圧信号EA〜EDを取
り込んだ後(ST10)、式(2)の右辺第3項を計算
し、その結果(オフセット補正信号E110のデジタル
値)を出力する(ST20)。 【0048】計算機1102のCPUから出力された計
算値は、D/A変換器1103によりアナログのオフセ
ット補正信号E110に変換され、図3の演算増幅器1
19にて式(1)のFESに相当する信号E115と合
成される。 【0049】図3および図5の組み合わせはアナログ/
デジタルのハイブリッド構成であるが、式(2)のFE
SCに相当する信号E11を求めるまでの処理を全て図
5の計算機1102で行なうこともできる。ただしこの
場合は計算機1102に処理速度の速いCPUが必要に
なる。 【0050】図3および図5を組み合わせたハイブリッ
ド構成では、計算機1102のCPUの処理速度に厳し
い要求はない。とうのも、CPUでオフセット補正量
E110の算出に手間取りオフセット補正量E110が
まだ求まっていない間でも、式(1)のFESを利用し
たアナログ焦点制御が行なわれているからである。一旦
オフセット補正量E110が求まれば、式(2)のFE
SCに基づく焦点制御がアナログ制御回路の動作により
素早く行なわれる。 【0051】一旦オフセット補正量E110が求まる
と、この補正量E110は短周期で変動するものではな
いので、この補正量E110は一時的に固定値と置き換
えることができる。すると、計算機1102のCPUを
他の作業に利用することも可能になる。逆に言うと、本
来は焦点制御用に設けられていないCPUの処理の空き
時間を利用してオフセット補正量E110を求めること
も可能ということである。 【0052】図7は自動焦点補正装置の他の実施例を示
す。図8はこの自動焦点補正装置の動作を説明する図で
ある。 【0053】光源5から放出されたレーザビームはコリ
メータ4、ビームスプリッタ3および対物レンズ2を介
して記録媒体1の表面に送られる。記録媒体1で反射さ
れたレーザビームはビームスプリッタ3、集光レンズ6
およびビームスプリッタ7a、7bを介して、受光素子
10に送られる。 【0054】記録媒体1で反射されたレーザビームはさ
らに、ビームスプリッタ7a、7bから分割受光素子9
a、9bに導かれる。分割受光素子9bは3つの受光領
域A、B、Cをもち、それぞれの受光領域から、入射し
たレーザビーム光の強さに応じた大きさの電気信号A、
B、Cが得られるようになっている。また分割受光素子
9aは3つの受光領域D、E、Fをもち、それぞれの受
光領域から、入射したレーザビーム光の強さに応じた大
きさの電気信号D、E、Fが得られるようになってい
る。 【0055】分割受光素子9bからの電気信号A、B、
Cと分割受光素子9aからの電気信号D、E、Fは焦点
信号処理回路11で処理されて、信号E11となる。こ
の実施例では、信号E11が第2の補正焦点誤差信号F
ESCを含む。焦点信号処理回路11からの信号E11
は、駆動増幅器13にて周波数特性および位相特性が補
償され、その後電力増幅される。この電力増幅された信
号(駆動電流)が駆動コイル12に与えられ、第2の補
正焦点誤差信号FESCが最小となるように対物レンズ
2の位置が制御される。 【0056】いま、図7の分割受光素子9a、9bの3
分割構成が図8(b)のようになっているとする。この
場合、2つのビームスプリッタ7a、7bからの2本の
レーザビームの一方のビームスポットの情報は受光領域
A〜Cに与えられ、他方のビームスポットの情報は受光
領域D〜Fに与えられる。この場合、3分割受光素子9
bから信号A〜Cが得られ、3分割受光素子9aから信
号D〜Fが得られる。 【0057】上記信号A〜Fから、以下の演算により、
オフセット補正前の焦点誤差信号FESが得られる。 【0058】 FES=(BーAーC)ー(EーDーF) ………(3) 対物レンズ2が記録媒体1に近すぎて非合焦状態にある
と、分割受光素子9a、9bの受光領域A〜Fに投射さ
れるビームスポットは図8(a)のようになり、式
(3)のFESは負となる(FES<0)。この場合
は、対物レンズ2が記録媒体1から離れるような駆動電
流が駆動増幅器13から駆動コイル12に与えられる。 【0059】対物レンズ2が記録媒体1に遠すぎて非合
焦状態にあると、分割受光素子9a、9bの受光領域A
〜Fに投射されるビームスポットは図8(c)のように
なり、式(3)のFESは正となる(FES>0)。こ
の場合は、対物レンズ2が記録媒体1に近づくような駆
動電流が駆動増幅器13から駆動コイル12に与えられ
る。 【0060】以上のように、対物レンズ2は、記録媒体
1に対し相対的に近すぎれば離され、遠すぎれば近付け
られる。その結果、対物レンズ2は式(3)のFESが
ゼロになるように位置制御される。 【0061】オフセットがない場合、図8(b)に示す
ように、このFES=0の点が合焦点に一致する。 【0062】次に、図8(e)に示すように、受光領域
B、Eの中心線CLと2つのビームスポットの中心を結
ぶ線とが、本来の合焦点において△Xだけオフセットす
る場合を考えると、FES≠0となる。 【0063】図8(e)に示すようなオフセットが生じ
た場合に、本来の合焦点が非合焦点であると制御系が誤
認識するのを防ぐには、合焦点でゼロとなり、非合焦点
で正又は負となるように補正された、新たな焦点誤差信
号FESCが必要となる。 【0064】図7の実施例のように2組の3分割受光素
子9a、9bを用いた場合の補正焦点誤差信号FESC
は次のようになる。 【0065】 FESC=(B-A-C) - (E-D-F) ーk [(A+D)-(C+F)] ・[(A+B+C)-(D+E+F)] ………(4) ここでkは実際の実施装置(製品)において実験的に求
められる比例係数である。式(4)の右辺第1、第2項
は式(3)のFES(補正前の焦点誤差信号)に相当
し、その第3項は図8(e)のオフセット△Xによる成
分を打ち消す部分である。 【0066】図8(e)に示すようなオフセット△Xが
ない場合は、式(4)の右辺第3項がゼロになる。この
場合は式(4)の補正焦点誤差信号FESCは式(3)
の焦点誤差信号FESと同じになる。したがって、オフ
セットが発生していない場合でも式(4)の補正焦点誤
差信号FESCによる自動焦点制御に問題はない。 【0067】たとえば図5の計算機1102のCPUで
式(4)を計算させるプログラムを実行すれば、式
(4)の補正焦点誤差信号FESCを得ることができ
る。 【0068】 【発明の効果】合焦点からのずれを示すオフセット△X
の情報を焦点誤差信号検出部分と同じ分割受光素子9か
ら検出しているため、検出されたオフセット量は焦点誤
差信号FES中のオフセット分(FES≠0の分)に比
例して変化する。したがって、焦点誤差信号FES中の
オフセット分がどのように変化しても、これをキャンセ
ルした補正焦点誤差信号FESCを得ることができる。
このような補正焦点誤差信号FESCを合焦点収束制御
に使用している。 【0069】したがって、この発明の自動焦点補正装置
を利用した合焦点収束制御系では、周囲温度の変化など
による焦点ずれは発生しない。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、この発明の一実施例に係る自動焦点補
正装置の構成を説明する図。 【図2】図2は、図1の自動焦点補正装置の動作を説明
する図。 【図3】図3は、図1の焦点信号処理回路の一例を説明
する回路図。 【図4】図4は、図3のアナログ乗算回路の具体例を説
明する回路図。 【図5】図5は、図1の焦点信号処理回路の他例を説明
する回路図。 【図6】図6は、図5のオフセット量計算機の動作を説
明するフローチャート。 【図7】図7は、この発明の他実施例に係る自動焦点補
正装置の構成を説明する図。 【図8】図8は、図7の自動焦点補正装置の動作を説明
する図。 【符号の説明】 1…記録媒体(光ディスク)、2…対物レンズ、3…ビ
ームスプリッタ、4…コリメータ、5…光源、6…集光
レンズ、7、7a、7b…ビームスプリッタ、8…光束
分割器、9、9a、9b…分割受光素子(焦点誤差検出
器/分割光検出器)、10…受光素子、11…焦点信号
処理回路、12…駆動コイル、13…駆動増幅器、11
0…アナログ乗算回路、111〜123…演算増幅器、
1101…A/D変換器、1102…オフセット量計算
機(CPU)、1103…D/A変換器、Q10〜Q1
6…NPNトランジスタ、RA、RB、RC、RD…抵
抗ネットワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/08 - 7/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 光を利用する情報記録媒体の情報記録面
    に対して光ビームを供給する光ビーム供給手段と、 前記情報記録媒体の情報記録面に対して前記光ビームを
    合焦させる合焦手段と、 前記情報記録媒体の情報記録面に対する前記光ビームの
    焦点状態を示す信号を検出する検出手段と、 この検出手段で検出された信号を用いて合焦状態からの
    ずれを示す焦点誤差信号を出力する処理手段と、 前記検出手段で検出されたアナログの信号をデジタル値
    に変換する第1の変換手段と、 この第1の変換手段で変換されたデジタル値に基づいて
    オフセット補正信号を計算する計算手段と、 この計算手段で計算されたデジタルのオフセット補正信
    号をアナログのオフセット補正信号に変換する第2の変
    換手段と、 この第2の変換手段で変換されたアナログのオフセット
    補正信号と前記処理手段から出力される焦点誤差信号と
    を合成して 補正焦点誤差信号を出力する焦点誤差信号補
    正手段と、この焦点誤差信号補正手段からの補正焦点誤差信号に基
    づいて 前記合焦手段を制御することにより、前記光ディ
    スクの情報記録面に対して前記光ビームを合焦させる
    手段と、 を具備したことを特徴とする自動焦点補正装置。
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