JPH09115168A - 受発光素子 - Google Patents

受発光素子

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JPH09115168A
JPH09115168A JP7296266A JP29626695A JPH09115168A JP H09115168 A JPH09115168 A JP H09115168A JP 7296266 A JP7296266 A JP 7296266A JP 29626695 A JP29626695 A JP 29626695A JP H09115168 A JPH09115168 A JP H09115168A
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light
signal
light emitting
tracking error
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JP7296266A
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Inventor
Yoshihiro Kobayashi
芳宏 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキングエラー信号の補正手段を持たな
い汎用のICを外付けするだけで済み、しかも容易にト
ラッキングエラー信号のバランス調整を行うことができ
る。 【解決手段】 電流−電圧変換手段110を通して、第
1の受光素子群PD1と第2の受光素子群PD2の各受
光素子に関する信号からプッシュプル方式のトラッキン
グエラーに関する信号α,βを得るための加算手段11
2と、プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する
信号を補正して、トラッキングエラーに関する信号のD
Cオフセット成分を付加するための補正手段120と、
を内蔵している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受発光素子に関
し、特に光ディスク装置用の光学ピックアップに用いら
れる、1つの半導体基板に受光部と発光部を形成した受
発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発光部と受光部が一体的に設けら
れた受発光素子を使用した光ディスク装置、たとえばコ
ンパクトディスクを再生するための光ディスク装置用の
光学ピックアップは、たとえば図6に示すように構成さ
れている。図6の光学ピックアップ1は、たとえば音楽
等の音声信号など光ディスクDの情報を再生するのに使
用される。
【0003】光学ピックアップ1は、後述する受発光素
子2と、この受発光素子2と光ディスクDとの間に配設
された対物レンズOLを含んでいる。そして、対物レン
ズOLは、図示しない支持機構によって、トラッキング
方向TRKおよびフォーカス方向FCSに沿って移動可
能に支持されている。また、光ディスクDは、図示しな
い駆動源によって回転駆動される。
【0004】受発光素子2は、一例として図6および図
7に示すように構成されている。レーザー光ビームL
は、対物レンズOLを介して光ディスクDに記録されて
いる情報信号を再生する。この受発光素子2は、一体型
の受発光素子であり、この光ディスクDに対向するよう
に配設されている。
【0005】図6において、受発光素子2は、ケース3
を有している。このケース3は、たとえば基板3aと四
方の側板3bと、ウィンドウガラス3cにより構成され
ている。このウィンドウガラス3cは、たとえば透明の
ガラス板から構成されている。図6および図7におい
て、基板3aの上には、半導体基板4が載置されてい
る。この半導体基板4の上には、半導体素子5とプリズ
ム7が配設されている。
【0006】図7に示すように、半導体基板4には、第
1の光検出器群PD1と、第2の光検出器群PD2が並
んで配設または形成されている。半導体素子5の上に
は、レーザーダイオードチップ8が配設されている。
【0007】図7に示すように、プリズム7は、斜面7
aを有している。この斜面7aは、プリズム7の底面に
対してたとえば角度θを有するように形成されている。
この角度θは、好ましくは45度である。
【0008】この斜面7aは、レーザーダイオードチッ
プ8のレーザー光出射部8aにほぼ対向している。この
半導体素子5の上には、さらにレーザー光モニタ用の受
光部5aが形成されている。このモニタ用の受光部5a
は、レーザーダイオードチップ8の後部から出射するレ
ーザー光を受光してレーザー光量を検出するためのもの
である。
【0009】図8は、プリズム7、第1の光検出器群P
D1および第2の光検出器群PD2を示している。プリ
ズム7の上部の面には、図7に示すように、全反射面7
bが形成されている。
【0010】このように構成された光学ピックアップ1
においては、図6のレーザーダイオードチップ8から出
射したレーザー光ビームLは、台形型のプリズム7の斜
面にて反射され、対物レンズOLを通過し、その際この
対物レンズOLの作用により屈折されることにより、光
ディスクDの記録面に結像する。この光ディスクDの記
録面からの戻り光は、再び上記対物レンズOLを介して
プリズム7の斜面7aに進む。
【0011】戻り光の一部は、この斜面7aを透過して
プリズム7内部に入射する。そして、図8に示すよう
に、プリズム内部に入射した戻り光の一部は、プリズム
7の底面7cを通過して、第1の光検出器群(フロント
光検出器群)PD1に入射する。
【0012】そして、残部の戻り光はプリズムの底面7
cで反射して、全反射面7bで反射して第2の光検出器
群PD2に入射する。
【0013】従って、第1の光検出器群PD1の信号と
第2の光検出器群PD2の各光検出器の信号の組み合わ
せから、適宜に演算を行うことにより、光学ピックアッ
プの対物レンズのフォーカシングおよびトラッキングに
必要なサーボ信号が得られることになる。
【0014】このような受発光素子2は、図9に示すよ
うに第1の光検出器群PD1、第2の光検出器群PD2
などの他に、電流−電圧変換(I−V)増幅部20およ
び加算回路22を内蔵している。
【0015】第1の光検出器群PD1は、たとえば4分
割されて4つの光検出器を有し、同様に第2の光検出器
群PD2も4分割されて4つの光検出器を有している。
これら合計8つの光検出器からの受光信号は、I−V増
幅部20において、電流−電圧変換されて、加算回路2
2に与えられる。加算回路22は、フォーカスエラー信
号を得るための信号PD1S、PD2Sおよびトラッキ
ングエラー信号を得るためのα信号、β信号を出力する
ようになっている。
【0016】これら信号PD1S,PD2Sおよびα,
βは、受発光素子2に対して外付けされた専用IC24
に対して与えられるようになっている。信号PD1Sと
PD2Sは、RFアンプIC26に与えられ、信号αと
βはオフセット除去回路28に与えられる。このオフセ
ット除去回路28は、特開平4−23234号公報に開
示されているような図10に示す回路である。このオフ
セット除去回路28は、いわゆるプッシュ−プル方式で
トラッキングエラー信号を得る場合に、光学ピックアッ
プの対物レンズが移動した場合などに、トラッキングエ
ラー信号にDCオフセットが生じることによって、正し
いトラッキング制御ができないという欠点を解消するた
めに、このトラッキングエラー信号からDCオフセット
を除去しようとするものである。
【0017】図10において、第1と第2の光検出器群
PD1,PD2は、トラッキングエラー信号を生成する
ために、光ディスクのディスク径方向に関して分けて配
列されている。第1と第2の光検出器群PD1,PD2
は、図10に示すように、光ディスクの記録情報面から
の戻り光ビームのスポットSが受光されるようになって
いる。1ビームを用いるプッシュプル方式でトラッキン
グエラー信号を検出するような場合には、トラッキング
制御のために対物レンズを移動すると、対物レンズのシ
フト(オフセット)により、光検出器群PD1,PD2
に照射されているスポットSが図10の破線で示すよう
にディスク径方向Yに光学的にずれてしまい、トラッキ
ングエラー信号にDC(直流成分)オフセットが発生す
る。
【0018】また、光ディスクの記録トラックに直交す
る方向でスキュー(skew)があると、図10の破線
で示すように光検出器群PD1,PD2上のスポットS
が移動して光学的にずれてしまい、トラッキングエラー
信号にDC(直流成分)オフセットが発生する。このよ
うな直流成分があるトラッキングエラー信号では、正確
なトラッキングサーボをかけることができない。
【0019】このDC(直流成分)オフセットを除去す
るために図10に示す構成が用いられる。光検出器群P
D1,PD2は、それぞれ増幅器12A,12Bを介し
てピーク検出回路13A,13Bに接続されている。ピ
ーク検出回路13A,13Bは、減算器15A,15
B,16、そしてローパスフィルタ17に接続されてい
る。2つの光検出器群PD1,PD2から検出された出
力信号のそれぞれのピーク値はピーク検出回路13A、
13Bによりホールドされ、さらに所定の係数が掛けら
れる。ピーク検出回路13A、13Bからの信号はそれ
ぞれ光検出器群PD1、PD2の信号から減算器15
A、15Bにより減算され、それぞれの減算された位置
信号の差を減算器16で求め、ローパスフィルタ17を
通すことによりDCオフセットが除去されたトラッキン
グエラー信号が求められる。
【0020】図11は、トラッキングエラー信号のRF
エンベローブ波形を示している。図11のaは、トラッ
キングエラー信号のRFエンベローブ波形のピークの変
化を表している。A信号は、RFエンベローブ波形にロ
ーパスフィルタLPFを通した後の信号であり、プッシ
ュプル方式でトラッキングをかけるときに使用する。b
は、A信号のオフセットの変化を示している。
【0021】対物レンズのシフトや光ディスクのスキュ
ーによるDCオフセットをキャンセルするには、A信号
からオフセットの変化bを引けばよい。ここで、b=K
aとなるような定数K(K<1)を決めると、DCオフ
セットをキャンセルした信号は、(A信号−Ka)で表
せる。この信号(A信号−Ka)をトラッキング制御に
用いるのである。
【0022】このようにワンビームを用いるプッシュプ
ル方式でトラッキングエラー信号を検出する場合は、ト
ラッキングエラー信号に生じるオフセットを補正するた
めの補正回路が必要であり、その機能を持った図9に示
すような専用のIC24を、受発光素子2に対して外付
けして使用しなければならない。
【0023】この専用IC24は図9に示すようにオフ
セット除去回路を内蔵したものであり、たとえば従来の
スリービーム法で用いていた専用ICを,そのままこの
図9に示すようにワンビーム方式で用いられる受発光素
子に対して外付けするわけにはいかない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従って、図9に示すよ
うな従来の受発光素子2と専用IC24が別体となって
いる形式のものでは、受発光素子2に合せて、専用に設
計した専用IC24を用意する必要があり、汎用型のI
Cを接続することができないために、コスト高である。
【0025】また、トラッキングエラー信号のバランス
の調整は、増幅器12A,12Bのゲイン調整によっ
て、行なわれ得ない。これは、専用IC(PDIC)2
4の方はDCオフセット分があるのに対して、上述した
受発光素子2のトラッキングエラー信号がDC出力成分
がなくAC出力成分のみを含んでいるためである。この
ため、受発光素子2と専用IC24のバランス調整を行
なう場合には、プルアップ回路(Pull−up回路)
が必要になり、構成が複雑になり、コストが高くなって
しまうという問題があった。
【0026】そこで、本発明は上記課題を解消するため
になされたものであり、トラッキングエラー信号の補正
手段を持たない汎用のICの外付けが可能となり、また
回路を付加することなく、トラッキングエラー信号のバ
ランス調整が可能である受発光素子を提供することを目
的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的は、光ディスク
装置の光ディスクに対面して配置される光学ピックアッ
プに設けられる受発光素子であり、前記光ディスクの情
報記録面に対物レンズを介して光ビームを照射するため
の発光部と、前記光ディスクから前記対物レンズを介し
て戻る戻り光ビームのスポットを受ける受光部を備え、
前記受光部が、前記光ディスクのトラック方向に関して
配置された第1の受光素子群と第2の受光素子群を有
し、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群は、
それぞれ前記光ディスクの径方向に並んだ複数の受光素
子から構成されている受発光素子において、前記第1の
受光素子群と前記第2の受光素子群に接続されて、前記
第1の受光素子群と前記第2の受光素子群からの受光信
号を電流−電圧変換して増幅する電流−電圧変換手段
と、前記電流−電圧変換手段を通して、前記第1の受光
素子群と前記第2の受光素子群の各前記受光素子に関す
る信号からプッシュプル方式のトラッキングエラーに関
する信号を得るための加算手段と、前記プッシュプル方
式のトラッキングエラーに関する信号に、DCオフセッ
ト成分を付加するための補正手段と、を内蔵しているこ
とを特徴とする受発光素子により、達成される。
【0028】本発明による受発光素子は、好ましくは、
前記補正手段が、トラッキングエラーに関する信号に関
して、入力にDC電圧を印加するように構成されてい
る。
【0029】本発明による受発光素子は、好ましくは、
前記補正手段が、トラッキングエラーに関する信号に対
して、出力にバイアス電圧を印加するように構成されて
いる。
【0030】上記構成によれば、受発光素子の内部にお
いて、加算手段は、第1の受光素子群と第2の受光素子
群の各前記受光素子に関する信号からプッシュプル方式
のトラッキングエラーに関する信号を出力する。受発光
素子の内部において、補正手段は、プッシュプル方式の
トラッキングエラーに関する信号を補正して、前記トラ
ッキングエラーに関する信号に対して、DCオフセット
成分を付加する。
【0031】これにより、1ビーム方式においても、3
ビーム方式の場合と同じように、DCオフセット成分を
含むプッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
号が得られることになる。
【0032】従って、本受発光素子から出力されるプッ
シュプル方式のトラッキングエラーに関する信号に基づ
いて、汎用のIC(集積回路)を使用して、トラッキン
グエラー信号が得られると共に、この汎用のICにおい
てゲイン調整により、トラッキングエラー信号のバラン
ス調整が行なわれ得ることになる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0034】図1は、本発明の受発光素子である受発光
素子102と、この受発光素子102に対して外付けさ
れている汎用のRFアンプIC104を示している。こ
の受発光素子102は、たとえばコンパクトディスク
(CD)の再生用の光学ピックアップに設けられる。受
発光素子102は、第1の受光素子群である光検出器群
PD1と、第2の受光素子群である光検出器群PD2、
I−Vアンプ(電流−電圧増幅部)110、マトリクス
部111、加算回路(加算手段、サミングアンプ)11
2、トラッキングエラー信号を得るための信号α,βに
関する補正回路(補正手段)120、そしてトラッキン
グエラー信号α,β信号を用いた減算手段である光学的
位置調整用信号生成手段130を、内蔵している。
【0035】図1の光検出器群PD1,PD2は、図2
に示すような配列になっている。図2において、受発光
素子102の基板141には、受光部140が配置され
ている。この受光部140は、第1の光検出器群PD1
と第2の光検出器群PD2から構成されている。
【0036】基板141には、発光部としてのレーザー
ダイオードLDが配置されている。第1の光検出器群P
D1は、4つの受光素子である光検出器A,B,Cおよ
びDから構成されている。同様に、第2の光検出器群P
D2は、4つの受光素子である光検出器E,F,G,H
から構成されている。光検出器群PD1,PD2は、光
ディスクのトラック方向Yに関して互いに分けて間隔を
おいて配置されている。光検出器群PD1の光検出器A
ないしDは、光ディスクD(図6を参照)の径方向Xに
沿って分割もしくは並んで配置されている。同様に、光
検出器群PD2の4つの光検出器EないしHも、光ディ
スクDの径方向Xに沿って分割もしくは並んで配列され
ている。
【0037】この受発光素子102は、図6で示すよう
に光ディスクDに対応して配置されている。そしてその
他受発光素子102の基本的な構造は、図6の従来の受
発光素子2とほぼ同様であるのでその説明を省略する。
【0038】図3は、図1に示した受発光素子102の
各構成要素を詳しく示している。第1の光検出器群PD
1の光検出器AないしD、および第2の光検出器群PD
2の光検出器EないしHは、それぞれその出力端子がI
−Vアンプ(電流−電圧増幅部)110の対応する個々
の増幅器110aないし110hに接続されている。こ
のI−Vアンプ110は、各光検出器AないしHの受光
に基づく出力信号を、電流−電圧変換して増幅するため
のものである。
【0039】I−Vアンプ110の各増幅器110aな
いし110hの出力は、マトリクス部111を介して加
算回路112に接続されている。加算回路112は、4
つの増幅器112aないし112dを有している。加算
回路112の増幅器112aは、マトリクス部111を
介して光検出器A,D,F,Gの出力信号を加算して増
幅する。増幅器112bは、光検出器B,C,E,Hの
出力信号を加算して増幅する。 増幅器112cは、マ
トリクス部111を介して光検出器C,D,E,Fの出
力信号を加算して増幅する。そして、増幅器112d
は、マトリクス部111を介して光検出器A,B,G,
Hの出力信号を加算して増幅する。
【0040】これにより、加算回路112の出力端子2
00には、信号PDS1(A+D+F+G)が出力され
る。同様にして出力端子210には、信号PDS2(B
+C+E+H)が出力される。一方、増幅器112c
は、信号α(C+D+E+F)を出力し、増幅器112
dは、信号β(A+B+G+H)を出力することができ
る。
【0041】この増幅器112cには、補正手段120
の一つの減算器300とピーク検出器310が接続され
ている。さらに、増幅器112cには、光学的位置調整
用信号生成手段130の減算器400が抵抗410を介
して接続されている。もう一つの増幅器112dは、補
正手段120の別の減算器330とピーク検出器320
に接続されている。さらに、増幅器112dには、光学
的位置調整用信号生成手段130の減算器400が抵抗
420を介して接続されている。
【0042】補正手段120は、既に従来例で述べたよ
うに、プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する
信号α,βを補正する手段である。つまり、この補正手
段120は、光学ピックアップにおける対物レンズのシ
フトや光ディスクのスキューによる第1の光検出器群P
D1と第2の光検出器群PD2における戻り光ビームの
スポットの移動により生じるトラッキングエラー信号
α,βにおけるDCオフセット成分を補正する。
【0043】減算器300には、二つの抵抗340,3
50が接続されている。また、減算器330には、二つ
の抵抗360,370が接続されている。また、減算器
300の出力端子230には、トラッキングエラー信号
に関する信号αの補正済みの補正信号TPPαが出力さ
れる。同様にして、減算器330の出力端子240に
は、トラッキングエラーに関する信号βの補正済みの補
正信号TPPβが出力される。
【0044】さらに、本発明の実施の形態で特徴的なの
は、補正手段120は、減算器300,330に対し
て、それぞれオフセット付加回路380が備えられてい
ることである。オフセット付加回路380は、例えば図
4に示すように、減算器300の反転入力に対して、定
電圧電源Vccを分圧抵抗RD1、RD2により分圧し
た分圧電圧を印加するようになっている。これにより、
減算器300から出力される補正信号TPPαには、D
Cオフセット分が付加されることになる。同様に、減算
器330も、オフセット付加回路350によって、その
出力補正信号TPPβに、DCオフセット分が付加され
ることになる。
【0045】また、オフセット付加回路380は、他の
構成によれば、例えば図5に示すように、構成され得
る。即ち、オフセット付加回路390は、減算器300
の出力側にバイアス電圧を印加するようになっている。
これにより、減算器300から出力される補正信号TP
Pαには、DCオフセット分が付加されることになる。
同様に、減算器330も、オフセット付加回路390に
よって、その出力補正信号TPPβに、DCオフセット
分が付加されることになる。
【0046】ここで、上述したオフセット付加回路38
0,390により補正信号TPPα、TPPβに付加さ
れるDCオフセット分は、好ましくは、例えば,ビーム
用の光検出器の出力信号に含まれるDC成分とほぼ同じ
に設定されるようになっている。
【0047】これに対して、図3の光学的位置調整用信
号生成手段130の減算器400の出力端子220から
は、プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
号αとβを減算して、調整信号ALとしてのα−β=
(C+D+E+F)−(A+B+G+H)が出力され
る。
【0048】この光学的位置調整用信号生成手段130
は、プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
号αとβのオフセットが0(α−β=0)になるように
調整するための光学的な調整手段である。すなわち従来
例で述べたように、光学ピックアップに対して受発光素
子102を、光学ピックアップの取り付け基準に対して
機械的に取り付ける際に、光ディスクの記録情報面から
の戻り光ビームのスポットのずれに対応して、図2の受
発光素子102を手動で、あるいは所定の調整機械を用
いて移動することにより、プッシュプル方式におけるト
ラッキングエラーに関する信号αとβのオフセットが0
になるように光学的な調整を行うことができるものであ
る。これにより、従来ではスポットSの光学的なずれを
光学的に調整するために、光学的調整に必要な信号は受
発光素子からの出力を使用して、受発光素子の外部で構
成していたことを、受発光素子102の内部における
(α−β)の値をみることで行なうことが可能である。
【0049】上述した各信号に基づいて、RFアンプI
C104は、以下のような演算を行なうことにより、所
定の信号を算出する。フォーカスエラー信号は、図3の
信号(PDS1−PDS2)により得ることができる。
トラッキングエラー信号は、補正手段120により得ら
れたDCオフセットを付加した補正信号の差(TPPα
−TPPβ)である。RF(再生)信号は、(PDS1
+PDS2)である。ここで、信号PDS1は、信号
(A+D+F+G)であり、信号PDS2は、信号(B
+C+E+H)である。補正信号TPPαは、従来の技
術で説明したように、ある係数K×(信号αのトップホ
ールド値)−αである。補正信号TPPβは、ある係数
K×(信号βのトップホールド値)−βである。プッシ
ュプル信号は信号(α−β)により得ることができる。
このαは信号(C+D+E+F)であり、信号βは信号
(A+B+G+H)である。
【0050】以上説明したように、本発明の実施の形態
では、受発光素子102は、トラッキングエラーに関す
る信号に対して、一定のDCオフセットを付加するため
に、トラッキングエラーに関する信号の補正手段120
を内蔵し、しかもトラッキングエラーに関する信号α,
βのオフセットが0になるように光学的に調整するため
の信号生成手段の両方を内蔵している。これにより、図
1に示すように、たとえばスリースポット方式のもので
用いられている汎用のRFアンプIC104を受発光素
子102に外付けするだけで、受発光素子102からの
各出力信号を処理することができる。なお図1ないし図
3の実施の形態では、補正手段120と光学的位置調整
用信号生成手段130を両方とも受発光素子に内蔵して
いるが、これに限らず、必要に応じて光学的位置調整用
信号生成手段130が省略されてもよい。
【0051】上記実施の形態においては、コンパクトデ
ィスクのような光ディスクを再生する光ディスク装置用
の光学ピックアップのレーザカプラの場合について説明
したが、これに限らず、本発明の受発光素子は他の光デ
ィスク、たとえば光ディスク用の受発光素子を備えた光
学ピックアップについても適用できる。また、本発明の
受発光素子は、光磁気ディスクに情報を記録したり情報
を再生するための光磁気記録再生装置用の光学ピックア
ップ、あるいは光磁気ディスクの情報を再生するための
光磁気ディスク再生装置用の光学ピックアップについて
も適用できる。
【0052】また、上記実施の形態においては、受発光
素子102の受光部140の各受光素子群PD1,PD
2は、それぞれ4つの受光素子から構成されているが、
上記プッシュプル信号が演算されるような左右対称に分
割される構成であれば良く、たとえばそれぞれ2つの受
光素子または6つの受光素子等、の受光素子を備える構
成でも良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の受発光素
子はプッシュプル方式でトラッキングエラー信号を検出
する際に、DCオフセット信号を付加する補正手段を備
え、DCオフセット分を含むトラッキングエラー信号を
得るための信号を出力するようにしているので、この受
発光素子に、トラッキングエラー信号の補正手段を持た
ない汎用のICの外付けが可能となる。これにより、外
付けの汎用のICを受発光素子に外付けする際に、トラ
ッキングエラー信号のバランス調整が容易に行なえ、コ
ンパチビリティが保てる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受発光素子としての受発光素子および
その受発光素子に対して外付けされている汎用のRFア
ンプを示す図。
【図2】図1の受発光素子の受光部と発光部であるレー
ザーダイオードを示す図。
【図3】図1の受発光素子に内蔵されている各構成要素
を詳しく示す図。
【図4】図3の補正手段の第一の構成例を示す回路図。
【図5】図3の補正手段の第二の構成例を示す回路図。
【図6】従来の受発光素子が光磁気ディスク装置に組込
まれている状態を示す図。
【図7】図6の受発光素子の構造の例を示す図。
【図8】図7の受発光素子の一部を示す図。
【図9】従来の受発光素子および外付けの専用ICの接
続を示す図。
【図10】従来の受発光素子におけるオフセット除去回
路を示す図。
【図11】図10におけるオフセット除去回路の原理を
示す図。
【符号の説明】
102 受発光素子 104 外付けの汎用IC 110 I−Vアンプ(電流−電圧変換手段) 111 マトリクス部 112 加算回路(加算手段) 120 補正手段(補正回路) 130 光学的位置調整用信号生成手段(減算手段、光
学調整回路) 140 受光部 380,390 オフセット付加回路 PD1 第1の光検出器群 PD2 第2の光検出器群

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク装置の光ディスクに対面して
    配置される光学ピックアップに設けられる受発光素子で
    あり、前記光ディスクの情報記録面に対物レンズを介し
    て光ビームを照射するための発光部と、前記光ディスク
    から前記対物レンズを介して戻る戻り光ビームのスポッ
    トを受ける受光部を備え、 前記受光部が、前記光ディスクのトラック方向に関して
    配置された第1の受光素子群と第2の受光素子群を有
    し、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群は、
    それぞれ前記光ディスクの径方向に並んだ複数の受光素
    子から構成されている受発光素子において、 前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群に接続さ
    れて、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群か
    らの受光信号を電流−電圧変換して増幅する電流−電圧
    変換手段と、 前記電流−電圧変換手段を通して、前記第1の受光素子
    群と前記第2の受光素子群の各前記受光素子に関する信
    号からプッシュプル方式のトラッキングエラーに関する
    信号を得るための加算手段と、 前記プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
    号に、DCオフセット成分を付加するための補正手段
    と、を内蔵していることを特徴とする受発光素子。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、トラッキングエラーに
    関する信号に関して、入力にDC電圧を印加するように
    構成されている、請求項1に記載の受発光素子。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、トラッキングエラーに
    関する信号に対して、出力にバイアス電圧を印加するよ
    うに構成されている、請求項1に記載の受発光素子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100551645B1 (ko) * 1996-09-12 2006-04-21 소니 가부시끼 가이샤 광디스크장치, 트랙킹에러신호산출회로 및 산출방법

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KR100551645B1 (ko) * 1996-09-12 2006-04-21 소니 가부시끼 가이샤 광디스크장치, 트랙킹에러신호산출회로 및 산출방법

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