JPH0896397A - 受発光素子 - Google Patents

受発光素子

Info

Publication number
JPH0896397A
JPH0896397A JP7209173A JP20917395A JPH0896397A JP H0896397 A JPH0896397 A JP H0896397A JP 7209173 A JP7209173 A JP 7209173A JP 20917395 A JP20917395 A JP 20917395A JP H0896397 A JPH0896397 A JP H0896397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
receiving element
light receiving
element group
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7209173A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsushi Yamamoto
悦史 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7209173A priority Critical patent/JPH0896397A/ja
Publication of JPH0896397A publication Critical patent/JPH0896397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキングエラー信号の補正回路を持たな
い汎用のICを外付けするだけで済み、しかも第1の受
光素子群と第2の受光素子群のトラック方向における光
学的ずれを補正するための光学的調整を行うことができ
る。 【解決手段】 電流−電圧変換手段110を通して、第
1の受光素子群PD1と第2の受光素子群PD2の各受
光素子に関する信号からプッシュプル方式のトラッキン
グエラーに関する信号α,βを得るための加算手段11
2と、プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する
信号を補正して、対物レンズの移動や光ディスクのスキ
ューにより生じるトラッキングエラーに関する信号のD
Cオフセット成分を除去するための補正手段120と、
プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信号の
オフセットがゼロになるように調整するための光学的位
置調整用信号生成手段130とを内蔵している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受発光素子に関
し、特に光ディスク装置用の光学ピックアップに用いら
れる、1つの半導体基板に受光部と発光部を形成した受
発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発光部と受光部が一体的に設けら
れた受発光素子を使用した光ディスク装置、たとえばコ
ンパクトディスクを再生するための光ディスク装置用の
光学ピックアップは、たとえば図5に示すように構成さ
れている。図5の光学ピックアップ1は、たとえば音楽
等の音声信号など光ディスクDの情報を再生するのに使
用される。
【0003】光学ピックアップ1は、後述する受発光素
子2と、この受発光素子2と光ディスクDとの間に配設
された対物レンズOLを含んでいる。そして、対物レン
ズOLは、図示しない支持機構によって、トラッキング
方向TRKおよびフォーカス方向FCSに沿って移動可
能に支持されている。また、光ディスクDは、図示しな
い駆動源によって回転駆動される。
【0004】受発光素子2は、一例として図5および図
6に示すように構成されている。レーザー光ビームL
は、対物レンズOLを介して光ディスクDに記録されて
いる情報信号を再生する。この受発光素子2は、一体型
の受発光素子であり、この光ディスクDに対向するよう
に配設されている。
【0005】図5において、受発光素子2は、ケース3
を有している。このケース3は、基板3aと四方の側板
3bと、ウィンドウガラス3cにより構成されている。
このウィンドウガラス3cは、たとえば透明のガラス板
から構成されている。図5および図6において、基板3
aの上には、半導体基板4が載置されている。この半導
体基板4の上には、半導体素子5とプリズム7が配設さ
れている。
【0006】図6に示すように、半導体基板4には、第
1のフォトディテクタ群PD1と、第2のフォトディテ
クタ群PD2が並んで配設または形成されている。半導
体素子5の上には、レーザーダイオードチップ8が配設
されている。
【0007】図6に示すように、プリズム7は、斜面7
aを有している。この斜面7aは、プリズム7の底面に
対してたとえば角度θを有するように形成されている。
この角度θは、好ましくは45度である。
【0008】この斜面7aは、レーザーダイオードチッ
プ8のレーザー光出射部8aにほぼ対向している。この
半導体素子5の上には、さらにレーザー光モニタ用の受
光部5aが形成されている。このモニタ用の受光部5a
は、レーザーダイオードチップ8の後部から出射するレ
ーザー光を受光してレーザー光量を検出するためのもの
である。
【0009】図7は、プリズム7、第1のフォトディテ
クタ群PD1および第2のフォトディテクタ群PD2を
示している。プリズム7の上部の面には、図6に示すよ
うに、全反射面7bが形成されている。
【0010】このように構成された光学ピックアップ1
においては、図5のレーザーダイオードチップ8から出
射したレーザー光ビームLは、台形型のプリズム7の斜
面にて反射され、対物レンズOLを通過し、その際この
対物レンズOLの作用により屈折されることにより、光
ディスクDの記録面に結像する。この光ディスクDの記
録面からの戻り光は、再び上記対物レンズOLを介して
プリズム7の斜面7aに進む。
【0011】戻り光の一部は、この斜面7aを透過して
プリズム7内部に入射する。そして、図7に示すよう
に、プリズム内部に入射した戻り光の一部は、プリズム
7の底面7cを通過して、第1のフォトディテクタ群
(フロントフォトディテクタ群)PD1に入射する。
【0012】そして、残部の戻り光はプリズムの底面で
7c反射して、全反射面7bで反射して第2のフォトデ
ィテクタ群PD2に入射する。
【0013】従って、第1のフォトディテクタ群PD1
の信号と第2のフォトディテクタ群PD2の各フォトデ
ィテクタの信号の組み合わせから、適宜に演算を行うこ
とにより、フォーカシングおよびトラッキングに必要な
サーボ信号が得られることになる。
【0014】このような受発光素子2は、図8に示すよ
うに第1のフォトディテクタ群PD1、第2のフォトデ
ィテクタ群PD2などの他に、電流−電圧変換(I−
V)増幅部20および加算回路22を内蔵している。
【0015】第1のフォトディテクタ群PD1は、たと
えば4分割されて4つのフォトディテクタを有し、同様
に第2のフォトディテクタ群PD2も4分割されて4つ
のフォトディテクタを有している。これら合計8つのフ
ォトディテクタからの受光信号は、I−V増幅部20に
おいて、電流−電圧変換されて、加算回路22に与えら
れる。加算回路22は、フォーカスエラー信号を得るた
めの信号PD1S、PD2Sおよびトラッキングエラー
信号を得るためのα信号、β信号を出力するようになっ
ている。
【0016】これら信号PD1S,PD2Sおよびα,
βは、受発光素子2に対して外付けされた専用IC24
に対して与えられるようになっている。信号PD1Sと
PD2Sは、RFアンプIC26に与えられ、信号αと
βはオフセット除去回路28に与えられる。このオフセ
ット除去回路28は、特開平4−23234号公報に開
示されているような図9に示す回路である。このオフセ
ット除去回路28は、いわゆるプッシュ−プル方式でト
ラッキングエラー信号を得る場合に、光学ピックアップ
の対物レンズが移動した場合などに、トラッキングエラ
ー信号にDCオフセットが生じることによって、正しい
トラッキング制御ができないという欠点を解消するする
ために、このトラッキングエラー信号からDCオフセッ
トを除去しようとするものである。
【0017】図9において、フォトディテクタ群PD
1,PD2は、トラッキングエラー信号を生成するため
に、光ディスクのディスク径方向に関して分けて配列さ
れている。フォトディテクタ群PD1,PD2は、図9
に示すように、光ディスクの記録情報面からの戻り光ビ
ームのスポットSが受光されるようになっている。1ビ
ームを用いるプッシュプル方式でトラッキングエラー信
号を検出するような場合には、トラッキング制御のため
に対物レンズを移動すると、対物レンズのシフト(オフ
セット)により、フォトディテクタ群PD1,PD2に
照射されているスポットSが図9の破線で示すようにデ
ィスク径方向Yに光学的にずれてしまい、トラッキング
エラー信号にDC(直流成分)オフセットが発生する。
【0018】また、光ディスクの記録トラックに直交す
る方向でスキュー(skew)があると、図9の破線で
示すようにフォトディテクタ群PD1,PD2上のスポ
ットSが移動して光学的にずれてしまい、トラッキング
エラー信号にDC(直流成分)オフセットが発生する。
このような直流成分があるトラッキングエラー信号で
は、正確なトラッキングサーボをかけることができな
い。
【0019】このDC(直流成分)オフセットを除去す
るため図9に示す構成が用いられる。フォトディテクタ
群PD1,PD2は、それぞれ増幅器12A,12Bを
介してピーク検出回路13A,13Bに接続されてい
る。ピーク検出回路13A,13Bは、減算器15A,
15B,16、そしてローパスフィルタ17に接続され
ている。2つのフォトディテクタ群PD1,PD2から
検出された出力信号のそれぞれのピーク値はピーク検出
回路13A、13Bによりホールドされ、さらに所定の
係数が掛けられる。ピーク検出回路13A、13Bから
の信号はそれぞれフォトディテクタ群PD1、PD2の
信号から減算器15A、15Bにより減算され、それぞ
れの減算された一信号の差を減算器16で求め、ローパ
スフィルタ17を通すことによりDCオフセットが除去
されたトラッキングエラー信号が求められる。
【0020】図10は、トラッキングエラー信号のRF
エンベローブ波形を示している。図10のaは、トラッ
キングエラー信号のRFエンベローブ波形のピークの変
化を表している。A信号は、RFエンベローブ波形にロ
ーパスフィルタLPFを通した後の信号であり、プッシ
ュプル方式でトラッキングをかけるときに使用する。b
は、A信号のオフセットの変化を示している。
【0021】対物レンズのシフトや光ディスクのスキュ
ーによるDCオフセットをキャンセルするには、A信号
からオフセットの変化bを引けばよい。ここで、b=K
aとなるような定数K(K<1)を決めると、DCオフ
セットをキャンセルした信号は、(A信号−Ka)で表
せる。この信号(A信号−Ka)をトラッキング制御に
用いるのである。
【0022】このようにワンビームを用いるプッシュプ
ル方式でトラッキングエラー信号を検出する場合は、ト
ラッキングエラー信号に生じるオフセットを補正するた
めの補正回路が必要であり、その機能を持った図8に示
すような専用のIC24を、受発光素子2に対して外付
けして使用しなければならない。
【0023】この専用IC24は図8に示すようにオフ
セット除去回路を内蔵したものであり、たとえば従来の
スリービーム法で用いていた専用ICを,そのままこの
図8に示すようにワンビーム方式で用いられる受発光素
子に対して外付けするわけにはいかない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従って、図8に示すよ
うな従来の受発光素子2と専用IC24が別体となって
いる形式のものでは、受発光素子2に合せて、専用に設
計した専用IC24を用意する必要があり、汎用型のI
Cを接続することができないために、コスト高である。
【0025】また、このような受発光素子2を光学ピッ
クアップ1の光学ベースに対して取り付ける場合に、光
学ピックアップの取り付け部を基準として受発光素子2
を機械的に単純に取り付けることにより行われている。
このために、受発光素子2内の2つのフォトディテクタ
群PD1,PD2の光ディスクのトラック方向に対する
位置決め精度が影響を受けることにより、場合によって
は、受発光素子2のフォトディテクタ群PD1,PD2
に関するスポットSの光学的なずれが生じてしまう。
【0026】したがって、従来ではこのスポットSの光
学的なずれを光学的に調整するために、光学的調整に必
要な信号は受発光素子からの出力を使用して、受発光素
子の外部で構成していた。そのため、外部で構成された
光学的調整に必要な信号が少しでも異なれば、受発光素
子からの出力が変わってみえてしまう。つまり、受発光
素子ごとの誤差に影響を受けて、光学的調整に必要な信
号が異なってしまう。
【0027】そこで本発明は上記課題を解消するために
なされたものであり、トラッキングエラー信号の補正回
路を持たない汎用のICの外付けが可能となり、またす
るだけで済み、第1の受光素子群と第2の受光素子群の
トラッキング方向における光学的位置ずれを補正するた
めの光学的調整信号を出力できる受発光素子を提供する
ことを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の発明
にあっては、光ディスク装置の光ディスクに対面して配
置される光学ピックアップに設けられる受発光素子であ
り、前記光ディスクの情報記録面に対物レンズを介して
光ビームを照射するための発光部と、前記光ディスクか
ら前記対物レンズを介して戻る戻り光ビームのスポット
を受ける受光部を備え、前記受光部が、前記光ディスク
のトラック方向に関して配置された第1の受光素子群と
第2の受光素子群を有し、前記第1の受光素子群と前記
第2の受光素子群は、それぞれ前記光ディスクの径方向
に並んだ複数の受光素子から構成されている受発光素子
において、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子
群に接続されて、前記第1の受光素子群と前記第2の受
光素子群からの受光信号を電流−電圧変換して増幅する
電流−電圧変換手段と、前記電流−電圧変換手段を通し
て、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群の各
前記受光素子に関する信号からプッシュプル方式のトラ
ッキングエラーに関する信号を得るための加算手段と、
前記プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
号を補正して、前記対物レンズの移動や光ディスクのス
キューにより生じる前記トラッキングエラーに関する信
号のDCオフセット成分を除去するための補正手段と、
を内蔵している受発光素子により、達成される。
【0029】上記目的は、第2の発明にあっては、光デ
ィスク装置の光ディスクに対面して配置される光学ピッ
クアップに設けられる受発光素子であり、前記光ディス
クの情報記録面に対物レンズを介して光ビームを照射す
るための発光部と、前記光ディスクから前記対物レンズ
を介して戻る戻り光ビームのスポットを受ける受光部を
備え、前記受光部が、前記光ディスクのトラック方向に
関して配置された第1の受光素子群と第2の受光素子群
を有し、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群
は、それぞれ前記光ディスクの径方向に並んだ複数の受
光素子から構成されている受発光素子において、前記第
1の受光素子群と前記第2の受光素子群に接続されて、
前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群からの受
光信号を電流−電圧変換して増幅する電流−電圧変換手
段と、前記電流−電圧変換手段を通して、前記第1の受
光素子群と前記第2の受光素子群の各前記受光素子に関
する信号からプッシュプル方式のトラッキングエラーに
関する信号を得るための加算手段と、前記プッシュプル
方式のトラッキングエラーに関する信号から光学調整に
使用する信号を得る為の減算手段と、を内蔵している受
発光素子により、達成される。
【0030】上記目的は、第3の発明にあっては、光デ
ィスク装置の光ディスクに対面して配置される光学ピッ
クアップに設けられる受発光素子であり、前記光ディス
クの情報記録面に対物レンズを介して光ビームを照射す
るための発光部と、前記光ディスクからの前記対物レン
ズを介して戻る戻り光ビームのスポットを受ける受光部
を備え、前記受光部が、前記光ディスクのトラック方向
に関して配置された第1の受光素子群と第2の受光素子
群を有し、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子
群は、それぞれ前記光ディスクの径方向に並んだ複数の
受光素子から構成されている受発光素子において、前記
第1の受光素子群と前記第2の受光素子群に接続され
て、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群から
の受光信号を電流−電圧変換して増幅する電流−電圧変
換手段と、前記電流−電圧変換手段を通して、前記第1
の受光素子群と前記第2の受光素子群の各前記受光素子
に関する信号からプッシュプル方式のトラッキングエラ
ーに関する信号を得るための加算手段と、前記プッシュ
プル方式のトラッキングエラーに関する信号を補正し
て、前記対物レンズの移動や光ディスクのスキューによ
り生じる前記トラッキングエラーに関する信号のDCオ
フセット成分を除去するための補正手段と、前記プッシ
ュプル方式のトラッキングエラーに関する信号から光学
調整に使用する信号を得る為の減算手段と、を内蔵して
いる受発光素子により、達成される。第1ないし第3の
発明では、好ましく前記発光部は、レーザー光源であ
る。
【0031】第1の発明では、受発光素子の内部におい
て、加算手段は、第1の受光素子群と第2の受光素子群
の各前記受光素子に関する信号からプッシュプル方式の
トラッキングエラーに関する信号を出力する。受発光素
子の内部において、補正手段は、プッシュプル方式のト
ラッキングエラーに関する信号を補正して、対物レンズ
の移動や光ディスクのスキューにより生じる前記トラッ
キングエラーに関する信号のDCオフセット成分を除去
する。第2の発明では、受発光素子の内部において、加
算手段は、第1の受光素子群と第2の受光素子群の各前
記受光素子に関する信号からプッシュプル方式のトラッ
キングエラーに関する信号を出力する。受発光素子の内
部において、プッシュプル方式のトラッキングエラーに
関する信号から光学調整に使用される信号を構成する。
第3の発明では、受発光素子の内部において、加算手段
は、第1の受光素子群と第2の受光素子群の各前記受光
素子に関する信号からプッシュプル方式のトラッキング
エラーに関する信号を出力する。受発光素子の内部にお
いて、補正手段は、プッシュプル方式のトラッキングエ
ラーに関する信号を補正して、対物レンズの移動や光デ
ィスクのスキューにより生じる前記トラッキングエラー
に関する信号のDCオフセット成分を除去する。受発光
素子の内部において、プッシュプル方式のトラッキング
エラーに関する信号から光学調整に使用される信号を構
成する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0033】図1は、本発明の受発光素子である受発光
素子102と、この受発光素子102に対して外付けさ
れている汎用のRFアンプIC104を示している。こ
の受発光素子102は、たとえばコンパクトディスク
(CD)の再生用の光学ピックアップに設けられる。受
発光素子102は、第1の受光素子群であるフォトディ
テクタ群PD1と、第2の受光素子群であるフォトディ
テクタ群PD2、I−Vアンプ(電流−電圧増幅部)1
10、マトリクス部111、加算回路(加算手段、サミ
ングアンプ)112、トラッキングエラー信号を得るた
めの信号α,βに関する補正回路(補正手段)120、
そしてトラッキングエラー信号α,β信号を用いた減算
手段である光学的位置調整用信号生成手段130を、内
蔵している。
【0034】図1のフォトディテクタ群PD1,PD2
は、図2に示すような配列になっている。図2におい
て、受発光素子102の基板141には、受光部140
が配置されている。この受光部140は、第1のフォト
ディテクタ群PD1と第2のフォトディテクタ群PD2
から構成されている。
【0035】基板141には、発光部としてのレーザー
ダイオードLDが配置されている。第1のフォトディテ
クタ群PD1は、4つの受光素子であるフォトディテク
タA,B,CおよびDから構成されている。同様に、第
2のフォトディテクタ群PD2は、4つの受光素子であ
るフォトディテクタE,F,G,Hから構成されてい
る。フォトディテクタ群PD1,PD2は、光ディスク
のトラック方向Yに関して分けて間隔をおいて配置され
ている。フォトディテクタ群PD1のフォトディテクタ
AないしDは、光ディスクD(図5を参照)の径方向X
に沿って分割もしくは並んで配置されている。同様に、
フォトディテクタ群PD2の4つのフォトディテクタE
ないしHも、光ディスクDの径方向Xに沿って分割もし
くは並んで配列されている。
【0036】この受発光素子102は、図5で示すよう
に光ディスクDに対応して配置されている。そしてその
他受発光素子102の基本的な構造は、図5の従来の受
発光素子2とほぼ同様であるのでその説明を省略する。
【0037】図3は、図1に示した受発光素子102の
各構成要素を詳しく示している。第1のフォトディテク
タ群PD1のフォトディテクタAないしD、および第2
のフォトディテクタ群PD2のフォトディテクタEない
しHは、それぞれその出力端子がI−Vアンプ(電流−
電圧増幅部)110の各増幅器110aないし110h
に接続されている。このI−Vアンプ110は、各フォ
トディテクタAないしHの受光に基づく出力信号を、電
流−電圧変換して増幅するためのものである。
【0038】増幅器110aないし110hの出力は、
マトリクス部111を介して加算回路112に接続され
ている。加算回路112は、4つの増幅器112aない
し112dを有している。加算回路112の増幅器11
2aは、マトリクス部111を介してフォトディテクタ
A,D,F,Gの出力信号を加算して増幅するようにな
っている。増幅器112bは、フォトディテクタB,
C,E,Hの出力信号を加算して増幅するようになって
いる。増幅器112cは、マトリクス部111を介して
フォトディテクタC,D,E,Fの出力信号を加算して
増幅するようになっている。そして、増幅器112d
は、マトリクス部111を介してフォトディテクタA,
B,G,Hの出力信号を加算して増幅するようになって
いる。
【0039】これにより、図4に示すように出力端子2
00には、信号PDS1(A+D+F+G)を出力でき
る。同様にして出力端子210には、信号PDS2(B
+C+E+H)を出力することができるようになってい
る。一方、増幅器112cは、信号α(C+D+E+
F)を出力し、増幅器112dは、信号β(A+B+G
+H)を出力することができる。
【0040】この増幅器112cには、補正手段120
の1つの減算器300とピーク検出器310が接続され
ている。さらに増幅器112cには光学的位置調整用信
号生成手段130の減算器400が抵抗410を介して
接続されている。もう1つの増幅器112dは、別の減
算器330とピーク検出器320に接続されている。さ
らに増幅器112dには光学的位置調整用信号生成手段
130の減算器400が抵抗420を介して接続されて
いる。
【0041】補正手段120は、すでに従来例で述べた
ように、プッシュプル方式のトラッキングエラーに関す
る信号α,βを補正する手段である。つまり、この補正
手段120は、光学ピックアップにおける対物レンズの
シフトや光ディスクのスキューによる第1のフォトディ
テクタ群PD1と第2のフォトディテクタ群PD2にお
ける戻り光ビームのスポットの移動により生じるトラッ
キングエラー信号α,βにおけるDCオフセット成分を
補正する。減算器300には2つの抵抗340,350
が接続されている。また減算器330には2つの抵抗3
60,370が接続されている。また減算器300の出
力端子230には、トラッキングエラーに関する信号α
の補正済みの補正信号TPPαを出力する。同様にし
て、減算器330の出力端子240には、トラッキング
エラーに関する信号βの補正済みの補正信号TPPβを
出力する。
【0042】これに対して、図3の光学的位置調整用信
号生成手段130の減算器400の出力端子220から
は、プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
号αとβを減算して、調整信号ALとしてのα−β=
(C+D+E+F)−(A+B+G+H)を出力するこ
とができる。
【0043】この光学的位置調整用信号生成手段130
は、プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
号αとβのオフセットが0(α−β=0)になるように
調整するための光学的な調整手段である。すなわち従来
例で述べたように、光学ピックアップに対して受発光素
子102を、光学ピックアップの取り付け基準に対して
機械的に取り付ける際に、光ディスクの記録情報面から
の戻り光ビームのスポットのずれに対応して、図2の受
発光素子102を手動で、あるいは所定の調整機械を用
いて移動することにより、プッシュプル方式におけるト
ラッキングエラーに関する信号αとβのオフセットが0
になるように光学的な調整を行うことができるものであ
る。これにより、従来ではスポットSの光学的なずれを
光学的に調整するために、光学的調整に必要な信号は受
発光素子からの出力を使用して、受発光素子の外部で構
成していたことを、受発光素子102の内部における
(α−β)をみることで行える。
【0044】図4には、上述した各種信号を示してい
る。フォーカスエラー信号は、図3の信号(PDS1−
PDS2)により得ることができる。トラッキングエラ
ー信号は、補正手段120により得られた(TPPα−
TPPβ)である。RF(再生)信号は、PDS1+P
DS2である。PDS1は、信号(A+D+F+G)で
あり、PDS2は、信号(B+C+E+H)である。T
PPαは、従来の技術で説明したように、ある係数K×
(信号αのトップホールド値)−αである。TPP−β
は、ある係数K×(信号βのトップホールド値)−βで
ある。プッシュプル信号はα−βにより得ることができ
る。このαは信号(C+D+E+F)であり、βは信号
(A+B+G+H)である。
【0045】以上説明したように、本発明の実施の形態
では、受発光素子102は、トラッキングエラーに関す
る信号のDCオフセットを除去するために、トラッキン
グエラーに関する信号の補正手段を内蔵し、しかもトラ
ッキングエラーに関する信号α,βのオフセットが0に
なるように光学的に調整するための信号生成手段の両方
を内蔵している。これにより、図1に示すように、たと
えばスリースポット方式のもので用いられている汎用の
RFアンプIC104を受発光素子102に外付けする
だけで、受発光素子102からの各出力信号を処理する
ことができる。なお図1ないし図3の実施の形態では、
補正手段120と光学的位置調整用信号生成手段130
を両方とも受発光素子に内蔵しているが、これに限ら
ず、必要に応じて片方のみを内蔵するようにしても勿論
構わない。
【0046】上記実施の形態においては、コンパクトデ
ィスクのような光ディスクを再生する光ディスク装置用
の光学ピックアップのレーザカプラの場合について説明
したが、これに限らず、本発明の受発光素子は他の光デ
ィスク、たとえば光ディスク用の受発光素子を備えた光
学ピックアップについても適用できる。また、本発明の
受発光素子は、光磁気ディスクに情報を記録したり情報
を再生するための光磁気記録再生装置用の光学ピックア
ップ、あるいは光磁気ディスクの情報を再生するための
光磁気ディスク再生装置用の光学ピックアップについて
も適用できる。
【0047】また、上記実施の形態においては、受発光
素子102の受光部140の各受光素子群PD1,PD
2は、それぞれ4つの受光素子から構成されているが、
上記プッシュプル信号が演算されるような左右対称に分
割される構成であれば良く、たとえばそれぞれ2つの受
光素子または6つの受光素子等、の受光素子を備える構
成でも良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の受発光素子
はプッシュプル方式でトラッキングエラー信号を検出す
る際に、対物レンズの光軸ずれ等により発生するDCオ
フセット信号を除去する回路を備え、DCオフセットが
除去された、トラッキングエラー信号を得るための信号
を出力するようにしているので、この受発光素子に、ト
ラッキングエラー信号の補正回路を持たない汎用のIC
の外付けが可能となる。また本発明の受発光素子は、光
学的位置調整のための信号生成部を備え、光学的位置調
整用信号を出力するようにしているので、受発光素子の
外部光学的位置調整用信号生成部を設けるのに比して、
正確な調整信号が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受発光素子としての受発光素子および
その受発光素子に対して外付けされている汎用のRFア
ンプを示す図。
【図2】図1の受発光素子の受光部と発光部であるレー
ザーダイオードを示す図。
【図3】図1の受発光素子に内蔵されている各構成要素
を詳しく示す図。
【図4】図3の受発光素子から出力される各種信号の例
を示す図。
【図5】従来の受発光素子が光磁気ディスク装置に組込
まれている状態を示す図。
【図6】図5の受発光素子の構造の例を示す図。
【図7】図6の受発光素子の一部を示す図。
【図8】従来の受発光素子および外付けの専用ICの接
続を示す図。
【図9】従来の受発光素子におけるオフセット除去回路
を示す図。
【図10】図9におけるオフセット除去回路の原理を示
す図。
【符号の説明】
102 受発光素子 104 外付けの汎用IC 110 I−Vアンプ(電流−電圧変換手段) 111 マトリクス部 112 加算回路(加算手段) 120 補正手段(補正回路) 130 光学的位置調整用信号生成手段(減算手段、光
学調整回路) 140 受光部 PD1 第1のフォトディテクタ群 PD2 第2のフォトディテクタ群

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク装置の光ディスクに対面して
    配置される光学ピックアップに設けられる受発光素子で
    あり、前記光ディスクの情報記録面に対物レンズを介し
    て光ビームを照射するための発光部と、前記光ディスク
    から前記対物レンズを介して戻る戻り光ビームのスポッ
    トを受ける受光部を備え、 前記受光部が、前記光ディスクのトラック方向に関して
    配置された第1の受光素子群と第2の受光素子群を有
    し、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群は、
    それぞれ前記光ディスクの径方向に並んだ複数の受光素
    子から構成されている受発光素子において、 前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群に接続さ
    れて、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群か
    らの受光信号を電流−電圧変換して増幅する電流−電圧
    変換手段と、 前記電流−電圧変換手段を通して、前記第1の受光素子
    群と前記第2の受光素子群の各前記受光素子に関する信
    号からプッシュプル方式のトラッキングエラーに関する
    信号を得るための加算手段と、 前記プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
    号を補正して、前記対物レンズの移動や光ディスクのス
    キューにより生じる前記トラッキングエラーに関する信
    号のDCオフセット成分を除去するための補正手段と、
    を内蔵していることを特徴とする受発光素子。
  2. 【請求項2】 光ディスク装置の光ディスクに対面して
    配置される光学ピックアップに設けられる受発光素子で
    あり、前記光ディスクの情報記録面に対物レンズを介し
    て光ビームを照射するための発光部と、前記光ディスク
    から前記対物レンズを介して戻る戻り光ビームのスポッ
    トを受ける受光部を備え、 前記受光部が、前記光ディスクのトラック方向に関して
    配置された第1の受光素子群と第2の受光素子群を有
    し、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群は、
    それぞれ前記光ディスクの径方向に並んだ複数の受光素
    子から構成されている受発光素子において、 前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群に接続さ
    れて、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群か
    らの受光信号を電流−電圧変換して増幅する電流−電圧
    変換手段と、 前記電流−電圧変換手段を通して、前記第1の受光素子
    群と前記第2の受光素子群の各前記受光素子に関する信
    号からプッシュプル方式のトラッキングエラーに関する
    信号を得るための加算手段と、 前記プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
    号から光学調整に使用する信号を得る為の減算手段と、
    を内蔵していることを特徴とする受発光素子。
  3. 【請求項3】 光ディスク装置の光ディスクに対面して
    配置される光学ピックアップに設けられる受発光素子で
    あり、前記光ディスクの情報記録面に対物レンズを介し
    て光ビームを照射するための発光部と、前記光ディスク
    からの前記対物レンズを介して戻る戻り光ビームのスポ
    ットを受ける受光部を備え、 前記受光部が、前記光ディスクのトラック方向に関して
    配置された第1の受光素子群と第2の受光素子群を有
    し、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群は、
    それぞれ前記光ディスクの径方向に並んだ複数の受光素
    子から構成されている受発光素子において、 前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群に接続さ
    れて、前記第1の受光素子群と前記第2の受光素子群か
    らの受光信号を電流−電圧変換して増幅する電流−電圧
    変換手段と、 前記電流−電圧変換手段を通して、前記第1の受光素子
    群と前記第2の受光素子群の各前記受光素子に関する信
    号からプッシュプル方式のトラッキングエラーに関する
    信号を得るための加算手段と、 前記プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
    号を補正して、前記対物レンズの移動や光ディスクのス
    キューにより生じる前記トラッキングエラーに関する信
    号のDCオフセット成分を除去するための補正手段と、 前記プッシュプル方式のトラッキングエラーに関する信
    号から光学調整に使用する信号を得る為の減算手段と、
    を内蔵していることを特徴とする受発光素子。
  4. 【請求項4】 前記発光部は、レーザー光源である請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の受発光素子。
JP7209173A 1994-07-29 1995-07-25 受発光素子 Pending JPH0896397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7209173A JPH0896397A (ja) 1994-07-29 1995-07-25 受発光素子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19790294 1994-07-29
JP6-197902 1994-07-29
JP7209173A JPH0896397A (ja) 1994-07-29 1995-07-25 受発光素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0896397A true JPH0896397A (ja) 1996-04-12

Family

ID=26510639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7209173A Pending JPH0896397A (ja) 1994-07-29 1995-07-25 受発光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0896397A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100551645B1 (ko) * 1996-09-12 2006-04-21 소니 가부시끼 가이샤 광디스크장치, 트랙킹에러신호산출회로 및 산출방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100551645B1 (ko) * 1996-09-12 2006-04-21 소니 가부시끼 가이샤 광디스크장치, 트랙킹에러신호산출회로 및 산출방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100423919B1 (ko) 트래킹서보회로
JP3865564B2 (ja) 光学式情報記録再生装置のトラッキングサーボ装置
KR19980024534A (ko) 광 디스크 장치 및 트랙킹 에러 신호 산출 회로
US7567489B2 (en) Light detector, optical pickup, and optical disc apparatus
JPH07272303A (ja) 光ディスク装置、光学ピックアップ及び光学ピックアップの組立方法
JPH0896397A (ja) 受発光素子
JPH09274726A (ja) 光学ピックアップ装置
JP3567639B2 (ja) フォーカスエラー信号検出方法及び信号読取装置
JPH09115168A (ja) 受発光素子
US7072268B2 (en) Optical pickup apparatus, optical disk apparatus, and tracking error signal detection method
JPH09138962A (ja) 光ディスク装置
JP3477927B2 (ja) 光学ピックアップの光学調整方法
US5606537A (en) Method of adjusting optics of optical pickup using error negating signal processing technique
JP3722670B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4434021B2 (ja) 光ピックアップ及び光ディスク装置
KR0119522Y1 (ko) 광픽업
JP3564883B2 (ja) 光学ピックアップ装置
JP2006146981A (ja) 光学ピックアップ及び光ディスク装置
JP3986715B2 (ja) 反射光量検出装置
KR0165449B1 (ko) 광픽업장치
JPH10134376A (ja) サーボ信号処理装置及び光ディスク装置
JPH1125493A (ja) 光ピックアップ装置
JP2002150575A (ja) 光ディスク装置
KR20060064331A (ko) 모드 변환이 가능한 pdic 회로
JPH0425612B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041005