JP3369415B2 - インクジェットプリンタのヘッド駆動装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのヘッド駆動装置

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JP3369415B2
JP3369415B2 JP29355096A JP29355096A JP3369415B2 JP 3369415 B2 JP3369415 B2 JP 3369415B2 JP 29355096 A JP29355096 A JP 29355096A JP 29355096 A JP29355096 A JP 29355096A JP 3369415 B2 JP3369415 B2 JP 3369415B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変形動作によりイ
ンク室に圧力の変化を与える電気機械変換素子を使用し
たインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリン
タのヘッド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインクジェットプリンタのヘッ
ドは、例えば図8に示す構成になっている。すなわち、
圧電部材1に所定の間隔を開けて複数の凹状の溝を形成
し、この各溝の上に天板2を固定し、各溝部でインク室
3を形成している。そして、各インク室3内の側壁から
底面にわたって電極4をそれぞれ配置している。各イン
ク室3の手前側前方にはノズル(図示せず)を設け、後
方にはインク供給口(図示せず)を設けている。このヘ
ッドは、各電極4間に圧電部材1が介在することにな
り、この各電極4間に介在する圧電部材1の部分が各イ
ンク室3を隔てる隔壁を構成する圧電素子5になり、こ
れにより各電極4間には圧電素子5からなる静電容量が
介在する。従って、このヘッドを等価回路で示すと、各
電極4で接続したコンデンサの直列回路になる。
【0003】このようなヘッドを駆動するヘッド駆動装
置としては、特開平2−18054号公報などが知られ
ている。例えば、図9に示すように、ヘッドの等価回路
は、各電極a,b,c,d,e,…間に圧電素子からな
る各静電容量CL1,CL2,CL3,CL4,…をそれぞれ直
列に接続した回路となる。この回路に対して、Vdd電源
端子と各電極a,b,c,d,e,…との間にPチャン
ネルのMOS型電界効果トランジスタQ11,Q12,Q1
3,Q14,Q15,…をそれぞれ接続し、各電極a,b,
c,d,e,…と接地ラインとの間にNチャンネルのM
OS型電界効果トランジスタQ21,Q22,Q23,Q24,
Q25,…をそれぞれ接続している。
【0004】そして、電界効果トランジスタQ21,Q2
2,Q23,Q24,Q25,…にダイオードD1 ,D2 ,D3
,D4 ,D5 ,…を逆極性にして並列に接続してい
る。また、Pチャンネルの電界効果トランジスタQ11,
Q12,Q13,Q14,Q15,…のバックゲートはVdd電源
端子に接続し、Nチャンネルの電界効果トランジスタQ
21,Q22,Q23,Q24,Q25,…のバックゲートは接地
ラインに接続している。なお、電界効果トランジスタQ
11,Q12,Q13,Q14,Q15,…のゲート端子に対して
インバータIN1 ,IN2 ,IN3 ,IN4 ,IN5 ,
…を介して駆動信号を供給するようになっている。
【0005】この駆動装置において、例えば電極cに通
電する時には、インバータIN3 を介して電界効果トラ
ンジスタQ13のゲート端子に駆動信号を供給してこのト
ランジスタQ13をオンする。また、電界効果トランジス
タQ22,Q24をオンする。これにより、Vdd→トランジ
スタQ13→静電容量CL2→トランジスタQ22→接地ライ
ンの経路で充電電流が流れるとともにVdd→トランジス
タQ13→静電容量CL3→トランジスタQ24→接地ライン
の経路で充電電流が流れ、静電容量CL2,CL3への充電
が行われる。
【0006】また、静電容量CL2,CL3を放電するとき
は、電界効果トランジスタQ13,Q22,Q24をオフする
とともに電界効果トランジスタQ23をオンする。これに
より、接地ライン→ダイオードD2 →静電容量CL2→ト
ランジスタQ23→接地ラインの経路で放電電流が流れる
とともに接地ライン→ダイオードD4 →静電容量CL3→
トランジスタQ23→接地ラインの経路で放電電流が流
れ、静電容量CL2,CL3の放電が行われる。この充電及
び放電により、電極b、c間の圧電素子及び電極c、d
間の圧電素子が歪み、これにより、インク室が一旦膨脹
した後、元の状態に戻り、インク室内に圧力がかかって
インクがノズルから噴射されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなヘッド駆動
装置を半導体基板に組込んでIC(集積回路)化した場
合、以下のような問題がある。すなわち、放電時にダイ
オードD2 ,D4 がオンする為、電極b,dは接地電位
に対してPN接合の順方向電圧分だけ低い電圧となる。
ここで電極b,dと電界効果トランジスタQ22,Q24の
バックゲートの間には寄生ダイオードが形成されるの
で、この寄生ダイオードにも同時に放電電流の一部が流
れることになり、その結果、半導体基板に電流が流れて
しまい、これによって、ICの信頼性を損なうという問
題がある。また、素子間分離の悪化が生じ、最悪の場
合、ラッチアップを引き起こすおそれがあった。
【0008】そこで、請求項1乃至8記載の発明は、I
C化してもIC内の寄生能動素子の影響を受けにくくで
き、また、素子間分離の悪化やラッチアップを引き起こ
すことがなく、IC化した場合の信頼性を向上できるイ
ンクジェットプリンタのヘッド駆動装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
変形動作によりインク室に圧力の変化を与える電気機械
変換素子を備え、電極を介してこの電気機械変換素子に
よる静電容量が直列に接続されるように複数のインク室
とこの各インク室に対応する電極を並べて形成したイン
クジェットヘッドと、第1の電源端子と各電極との間に
それぞれ接続した複数の第1の半導体スイッチング素子
と、第1の電源端子と異なる電位の第2の電源端子と、
この第2の電源端子と各電極との間にそれぞれ接続した
複数の第2の半導体スイッチング素子とを備え、各第1
の半導体スイッチング素子と各第2の半導体スイッチン
グ素子とを選択的に導通制御することによる静電容量の
充放電動作によってインク室の圧力を変化してインクを
吐出するものにおいて、静電容量の両端に接続した各第
2の半導体スイッチング素子と第2の電源端子により構
成される経路でその静電容量の放電を行い、各第1の半
導体スイッチング素子と各第2の半導体スイッチング素
子とを一つの半導体基板上に形成し、この半導体基板に
与える電位を、第1の電源端子と前記第2の電源端子の
電位の範囲よりも第2の電源端子の電位の外側に外れた
値に設定したことにある。
【0010】請求項2記載の発明は、変形動作によりイ
ンク室に圧力の変化を与える電気機械変換素子を備え、
電極を介してこの電気機械変換素子による静電容量が直
列に接続されるように複数のインク室とこの各インク室
に対応する電極を並べて形成したインクジェットヘッド
と、第1の電源端子と各電極との間にそれぞれ接続した
複数の第1の半導体スイッチング素子と、各電極と第1
の電源端子の電位よりも低い電位の第2の電源端子との
間にそれぞれ接続した複数の第2の半導体スイッチング
素子とを備え、所定のインク室の電極に接続した第1の
半導体スイッチング素子を導通制御するとともにこの所
定のインク室の電極に接続した第2の半導体スイッチン
グ素子を非導通制御し、かつ、この所定のインク室と隣
合うインク室の電極に接続した第1の半導体スイッチン
グ素子を非導通制御するとともにこの所定のインク室と
隣合うインク室の電極に接続した第2の半導体スイッチ
ング素子を導通制御し、これにより所定のインク室の電
極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を充電し、
続いて、所定のインク室の電極に接続した第1の半導体
スイッチング素子を非導通制御するとともにこの所定の
インク室の電極に接続した第2の半導体スイッチング素
子を導通制御し、これにより所定のインク室の電極と隣
合うインク室の電極との間の静電容量を放電し、この充
放電動作により所定のインク室の圧力を変化してインク
を吐出するものにおいて、各第1の半導体スイッチング
素子と各第2の半導体スイッチング素子とを一つの半導
体基板上に形成し、この半導体基板に与える電位を、第
1の電源端子と第2の電源端子の電位の範囲から外れた
低い値に設定したことにある。
【0011】請求項3記載の発明は、変形動作によりイ
ンク室に圧力の変化を与える電気機械変換素子を備え、
電極を介してこの電気機械変換素子による静電容量が直
列に接続されるように複数のインク室とこの各インク室
に対応する電極を並べて形成したインクジェットヘッド
と、第1の電源端子と各電極との間にそれぞれ接続した
複数の第1の半導体スイッチング素子と、第1の電源端
子と異なる電位の第2の電源端子と、この第2の電源端
子と各電極との間にそれぞれ接続した複数の第2の半導
体スイッチング素子とを備え、各第1の半導体スイッチ
ング素子と各第2の半導体スイッチング素子とを選択的
に導通制御することによる静電容量の充放電動作によっ
てインク室の圧力を変化してインクを吐出するものにお
いて、静電容量の両端に接続した各第2の半導体スイッ
チング素子と第2の電源端子により構成される経路でそ
の静電容量の放電を行い、各第2の半導体スイッチング
子は集積回路上に形成したMOS型トランジスタであ
り、このMOS型トランジスタのバックゲートには、こ
のMOS型トランジスタのソース、ドレインに与える電
位の範囲よりも第2の電源端子の電位の外側に外れた電
位を与えることにある。
【0012】請求項4記載の発明は、変形動作によりイ
ンク室に圧力の変化を与える電気機械変換素子を備え、
電極を介してこの電気機械変換素子による静電容量が直
列に接続されるように複数のインク室とこの各インク室
に対応する電極を並べて形成したインクジェットヘッド
と、第1の電源端子と各電極との間にそれぞれ接続した
複数の第1の半導体スイッチング素子と、各電極と第1
の電源端子の電位よりも低い電位の第2の電源端子との
間にそれぞれ接続した複数の第2の半導体スイッチング
素子とを備え、所定のインク室の電極に接続した第1の
半導体スイッチング素子を導通制御するとともにこの所
定のインク室の電極に接続した第2の半導体スイッチン
グ素子を非導通制御し、かつ、この所定のインク室と隣
合うインク室の電極に接続した第1の半導体スイッチン
グ素子を非導通制御するとともにこの所定のインク室と
隣合うインク室の電極に接続した第2の半導体スイッチ
ング素子を導通制御し、これにより所定のインク室の電
極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を充電し、
続いて、所定のインク室の電極に接続した第1の半導体
スイッチング素子を非導通制御するとともにこの所定の
インク室の電極に接続した第2の半導体スイッチング素
子を導通制御し、これにより所定のインク室の電極と隣
合うインク室の電極との間の静電容量を放電し、この充
放電動作により所定のインク室の圧力を変化してインク
を吐出するものにおいて、各第2の半導体スイッチング
子は半導体基板に組み込んだ集積回路上に形成したM
OS型トランジスタであり、このMOS型トランジスタ
のバックゲートには、このMOS型トランジスタのソー
ス、ドレインに与える電位の範囲から外れた低い電位を
与えることにある。
【0013】請求項5記載の発明は、変形動作によりイ
ンク室に圧力の変化を与える電気機械変換素子を備え、
電極を介してこの電気機械変換素子による静電容量が直
列に接続されるように複数のインク室とこの各インク室
に対応する電極を並べて形成したインクジェットヘッド
と、第1の電源端子と各電極との間にそれぞれ接続した
複数の第1の半導体スイッチング素子と、第1の電源端
子と異なる電位の第2の電源端子と、この第2の電源端
子と各電極との間にそれぞれ接続した複数の第2の半導
体スイッチング素子とを備え、各第1の半導体スイッチ
ング素子と各第2の半導体スイッチング素子とを選択的
に導通制御することによる静電容量の充放電動作によっ
てインク室の圧力を変化してインクを吐出するものにお
いて、少なくとも各第2の半導体スイッチング素子はM
OS型トランジスタであり、静電容量の放電時には、こ
の静電容量の両端に接続した各第2の半導体スイッチン
グ素子のそれぞれのゲートに同一電位を与えて互いにソ
ースとドレインが逆転したMOS型トランジスタとして
動作させ、このMOS型トランジスタを経由して放電す
ることにある。
【0014】請求項6記載の発明は、変形動作によりイ
ンク室に圧力の変化を与える電気機械変換素子を備え、
電極を介してこの電気機械変換素子による静電容量が直
列に接続されるように複数のインク室とこの各インク室
に対応する電極を並べて形成したインクジェットヘッド
と、第1の電源端子と各電極との間にそれぞれ接続した
複数の第1の半導体スイッチング素子と、第1の電源端
子と異なる電位の第2の電源端子と、この第2の電源端
子と各電極との間にそれぞれ接続した複数の第2の半導
体スイッチング素子と、各電極間に接続した複数の第3
の半導体スイッチング素子とを備え、各第1の半導体ス
イッチング素子と各第2の半導体スイッチング素子とを
選択的に導通制御することによる静電容量の充放電動作
と、各第3の半導体スイッチング素子を選択的に導通制
御することによる静電容量の放電動作とによってインク
室の圧力を変化してインクを吐出することにある。
【0015】請求項7記載の発明は、変形動作によりイ
ンク室に圧力の変化を与える電気機械変換素子を備え、
電極を介してこの電気機械変換素子による静電容量が直
列に接続されるように複数のインク室とこの各インク室
に対応する電極を並べて形成したインクジェットヘッド
と、第1の電源端子と各電極との間にそれぞれ接続した
複数の第1の半導体スイッチング素子と、各電極と第1
の電源端子の電位よりも低い電位の第2の電源端子との
間にそれぞれ接続した複数の第2の半導体スイッチング
素子と、各電極間にそれぞれ接続した複数の第3の半導
体スイッチング素子とからなり、所定のインク室の電極
に接続した第1の半導体スイッチング素子を導通制御す
るとともにこの所定のインク室の電極に接続した第2の
半導体スイッチング素子を非導通制御し、また、この所
定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した第1の
半導体スイッチング素子を非導通制御するとともにこの
所定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した第2
の半導体スイッチング素子を導通制御し、かつ、この所
定のインク室の電極と隣合うインク室の電極との間にそ
れぞれ接続した第3の半導体スイッチング素子を非導通
制御し、これにより所定のインク室の電極と隣合うイン
ク室の電極との間の静電容量を充電し、続いて、所定の
インク室の電極に接続した第1の半導体スイッチング素
子を非導通制御するとともにこの所定のインク室の電極
と隣合うインク室の電極との間にそれぞれ接続した第3
の半導体スイッチング素子を導通制御し、これにより所
定のインク室の電極と隣合うインク室の電極との間の静
電容量を放電し、この充放電動作により所定のインク室
の圧力を変化してインクを吐出することにある。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項6又は7記
載のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置におい
て、各第3の半導体スイッチング素子をMOS型トラン
スファゲートとしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1はマルチノズルインクジェッ
トヘッドの構成を示し、圧電部材11に所定の間隔を開
けて複数の凹状の溝を形成し、この各溝の上に天板12
を固定し、各溝部でインク室13を形成している。そし
て、各インク室13内の側壁から底面にわたって電極1
4をそれぞれ配置している。前記各インク室13の手前
側前方にはノズル(図示せず)を設け、後方にはインク
供給口(図示せず)を設けている。このヘッドは、各電
極14間に圧電部材11が介在することになり、この各
電極14間に介在する圧電部材11の部分が電気機械変
換素子としての圧電素子15で、この圧電素子15は各
インク室13を隔てる隔壁を構成している。各圧電素子
15は図中矢印で示すように上方向に分極している。
【0018】このインクジェットヘッドは、図1の(a)
に示すように、電極14を接地している状態で、図1の
(b) に示すように、ある電極14にプラス電圧を印加す
ると、この電極14と隣接する電極14との間の圧電素
子15がこの電極14を設けたインク室13を膨脹する
ように外側に歪む。逆に、図1の(c) に示すように、あ
る電極14にマイナス電圧を印加すると、この電極14
と隣接する電極14との間の圧電素子15がこの電極1
4を設けたインク室13を圧縮するように内側に歪む。
【0019】従って、このインクジェットヘッドは、図
1の(a) 、(b) 、(c) の3つの状態のうち、少なくとも
図1の(a) の状態を含む2つ以上の状態にインク室13
を変化させることでノズル(オリフィス面)からインク
が吐出できることになる。吐出するインク滴の量、速
度、形状、安定性等は(a) 、(b) 、(c) の3つの状態の
状態変化の順序、保持時間、変化速度、歪み量の組合わ
せで定まり、通常は実験により最適な条件を求める。ま
た、階調表現のためや用紙、インク、ヘッド等の特性差
を補償する目的でインク滴の量、速度、形状、安定性等
を変化させるために駆動条件を調整する必要もある。
【0020】このような構成のマルチノズルインクジェ
ットヘッドを駆動する駆動装置は、図2に示す構成にな
っている。すなわち、インクジェットヘッドは、各電極
141 ,142 ,143 ,144 ,145 ,…間に圧電
素子15からなる各静電容量151 ,152 ,153 ,
154 ,…をそれぞれ直列に接続した回路で示される。
【0021】この回路に対し、Vdd電圧を印加するVdd
電源端子と前記各電極141 ,142 ,143 ,144
,145 ,…との間に第1の半導体スイッチング素子
であるPチャンネルのMOS型電界効果トランジスタ2
11 ,212 ,213 ,214,215 ,…をそれぞれ
接続し、前記各電極141 ,142 ,143 ,144 ,
145 ,…とVdd電圧よりも低いVss電圧を印加するV
ss電源端子との間に第2の半導体スイッチング素子であ
るNチャンネルのMOS型電界効果トランジスタ221
,222 ,223 ,224 ,225 ,…をそれぞれ接
続している。
【0022】前記電界効果トランジスタ211 ,212
,213 ,214 ,215 ,…はバックゲートをVdd
電源端子に接続し、前記電界効果トランジスタ221 ,
222,223 ,224 ,225 ,…はバックゲートを
Vdd電源端子及びVss電源端子の電位とは異なる電位の
Vsub 電源端子に接続している。このVsub 電源端子の
Vsub 電位は、電界効果トランジスタ211 ,212 ,
213 ,214 ,215,…及び221 ,222 ,223
,224 ,225 ,…を半導体基板に組込んで集積回
路を構成する場合において、この集積回路に与える基板
電位になっている。前記電界効果トランジスタ211 ,
212 ,213 ,214 ,215 ,…のゲート端子に対
してインバータ231 ,232 ,233 ,234 ,23
5 ,…を介して駆動信号を供給するようになっている。
【0023】このヘッド駆動装置において、例えばVdd
電位を20V、Vss電位を0V、Vsub 電位を−5Vに
設定する。なお、Vsub 電源端子にはほとんど電流が流
れず、また、電圧精度もあまり要求されないので、−5
Vはチャージポンプ等を用いて容易に作ることができ
る。すなわち、ヘッド駆動装置をヘッドデバイスの上に
搭載する場合に同時にチャージポンプ回路も搭載すれば
よく、このようにすることで配線量を減らすことができ
る。
【0024】例えば、図1のインク室Bからインクを吐
出させる場合について述べる。定常状態では、インバー
タ231 ,232 ,233 ,234 ,235 ,…を介し
て電界効果トランジスタ211 ,212 ,213 ,21
4 ,215 ,…のゲート端子にローレベルの駆動信号が
供給され、電界効果トランジスタ211 ,212 ,21
3 ,214 ,215 ,…はオフ状態になっている。ま
た、電界効果トランジスタ221 ,222 ,223 ,2
24 ,225 ,…のゲート端子にハイレベルの駆動信号
が供給され、電界効果トランジスタ221 ,222 ,2
23 ,224 ,225 ,…はオン状態になっている。こ
れにより、各静電容量151 ,152 ,153 ,154
,…は放電状態になっている。このときのインクジェ
ットヘッドは図1の(a) の状態にある。
【0025】この状態で、インバータ233 を介して電
界効果トランジスタ213 のゲートにハイレベルの駆動
信号を供給するとともに電界効果トランジスタ223 の
ゲートにローレベルの駆動信号を供給し、電界効果トラ
ンジスタ213 をオン、電界効果トランジスタ223 を
オフする。これにより、Vdd電源端子から20Vが電極
143 に印加され、静電容量152 ,153 が充電され
る。このときの充電経路は、Vdd→トランジスタ213
→電極143 →静電容量152 →電極142 →トランジ
スタ222 →Vss及びVdd→トランジスタ213 →電極
143 →静電容量153 →電極144 →トランジスタ2
24 →Vssである。
【0026】この充電により、電極142 と143 との
間の圧電素子15及び電極143 と144 との間の圧電
素子15がインク室Bから見て外側に歪み図1の(b) の
状態になる。この状態で、再び、電界効果トランジスタ
213 をオフ状態、電界効果トランジスタ223 をオン
状態に戻すと、静電容量152 ,153 が放電される。
このときの放電経路は、Vss→トランジスタ222 →電
極142 →静電容量152 →電極143 →トランジスタ
223 →Vss及びVss→トランジスタ224 →電極14
4 →静電容量153 →電極143 →トランジスタ223
→Vssである。
【0027】この放電により、インク室Bは元の図1の
(a) の状態に戻る。こうして、インク室Bが図1の(a)
の状態から(b) の状態、再び(a) の状態に戻ることによ
りインク室Bのノズルからインクが吐出されることにな
る。電界効果トランジスタ222 ,224 は、充電時に
はVss電源端子側がソースとして働くが、放電時にはド
レインとして働く。また、電界効果トランジスタ222
,224 のバックゲートにはVss電位(0V)よりも
低いVsub 電位(−5V)が印加され、かつ、Vss電位
とは分離されているので、Vsub 電源端子に与える電圧
を放電時に電界効果トランジスタ222 ,224 に生じ
る降下電圧からPN接合電位を引いた値よりも大きく設
定しておけば電界効果トランジスタ222 ,224 にお
いて半導体基板からの電流の引き込みは起きない。すな
わち、Vss電位を0V、Vsub 電位を−5Vに設定する
ことにより半導体基板からの電流の引き込みは起きな
い。
【0028】このように、このインクジェット駆動装置
を半導体基板に組み込んでIC化した場合に、基板電位
からの電流の引き込みは生じないことになる。従って、
このインクジェット駆動装置をIC化した場合に、IC
内の寄生能動素子の影響を受けにくくでき、また、素子
間分離の悪化やラッチアップを引起こすことがなく、信
頼性の高いヘッド駆動用のICを構築できることにな
る。
【0029】なお、Vss電源端子のラインにおいて、隣
接する電界効果トランジスタ221,222 ,223 ,
224 ,225 ,…のドレイン同士ができる限り単距離
になるように配線することが望ましい。これは、放電時
の放電経路のループを小さくでき、放電時の突入電流に
よる回路への影響を小さくできることになる。また、こ
の実施の形態では電界効果トランジスタ221 ,222
,223 ,224 ,225 ,…が双方向性となってい
るので、従来のようにこのトランジスタにダイオードを
並列に接続して放電経路を形成する必要がなく、それだ
け回路構成が簡単になる。従って、IC化した場合に、
占有面積を小さくできるという利点を有する。
【0030】(第2の実施の形態)この実施の形態は、
前述した第1の実施の形態と同じ図2の駆動装置を使用
するが、Vss電源端子とVsub 電源端子との電位を同一
にできるようにしたものである。すなわち、図2の駆動
装置において放電電流が小さい場合、放電時に電界効果
トランジスタ222 ,224 に生じる電圧降下は小さ
い。一方、半導体基板と電極142 ,144 の間はPN
接合の順方向電圧を上回る電位差が生じないと電流が流
れない。すなわち、半導体基板と電極142 ,144 の
間に形成される寄生ダイオードを経由して放電電流が流
れることはない。従って、放電電流が小さく、電界効果
トランジスタ222 ,224 に生じる電圧降下が十分に
小さい場合、Vss=Vsub としても半導体基板に放電電
流が流れことはない。このような条件が成り立つ場合に
はVss=Vsub とすることで電源の種類を減らし簡略化
できる。
【0031】(第3の実施の形態)なお、前述した第1
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。これは、図3に示すように、電界効
果トランジスタ221 ,222 ,223 ,224 ,22
5 ,…にそれぞれダイオード241 ,242 ,243 ,
244 ,245 ,…を逆極性にして並列に接続してい
る。すなわち、ダイオード241 ,242 ,243 ,2
44 ,245 ,…のアノードをVss電源端子側にし、カ
ソードを各電極141 ,142 ,143 ,144 ,14
5 ,…側にして並列に接続している。
【0032】このようにダイオード241 ,242 ,2
43 ,244 ,245 ,…を電界効果トランジスタ22
1 ,222 ,223 ,224 ,225 ,…に並列接続す
ることで、ヘッドの高速動作が可能となる。すなわち、
電界効果トランジスタ221,222 ,223 ,224
,225 ,…のオン抵抗は、一般にダイオード241,
242 ,243 ,244 ,245 ,…のオン抵抗よりも
大きい。従って、各静電容量151 ,152 ,153 ,
154 ,…の放電経路にダイオード241 ,242 ,2
43 ,244 ,245 ,…を介在させることで放電が高
速に行われ、ヘッドの高速動作が可能になる。この場合
も、基板に組み込んでIC化した場合に、基板電位から
の電流の引き込みはなく、信頼性の高いヘッド駆動用の
ICを構築できることになる。
【0033】(第4の実施の形態)なお、前述した第1
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。これは、図4に示すように、各静電
容量151 ,152 ,153 ,154 ,…に第3の半導
体スイッチング素子であるMOSトランスファゲート
(トランジスタの一種)251 ,252 ,253 ,25
4 …をそれぞれ並列に接続している。すなわち、電極1
41 と142 との間にMOSトランスファゲート251
を接続し、電極142 と143 との間にMOSトランス
ファゲート252 を接続し、電極143 と144 との間
にMOSトランスファゲート253 を接続し、電極14
4 と145 との間にMOSトランスファゲート254 を
接続している。
【0034】このヘッド駆動装置は、定常状態では、電
界効果トランジスタ211 ,212,213 ,214 ,
215 ,…がオフ状態、電界効果トランジスタ221 ,
222 ,223 ,224 ,225 ,…がオン状態、MO
Sトランスファゲート251,252 ,253 ,254
…がオフ状態になっている。
【0035】この状態で、電界効果トランジスタ213
をオン、電界効果トランジスタ223 をオフすると、静
電容量152 ,153 が充電される。このときの充電経
路は、Vdd→トランジスタ213 →電極143 →静電容
量152 →電極142 →トランジスタ222 →Vss及び
Vdd→トランジスタ213 →電極143 →静電容量15
3 →電極144 →トランジスタ224 →Vssである。
【0036】この状態で、電界効果トランジスタ213
をオフ、MOSトランスファゲート252 及び253 を
オンにすると、静電容量152 はMOSトランスファゲ
ート252 を介して放電し、静電容量153 はMOSト
ランスファゲート253 を介して放電する。このよう
に、静電容量152 ,153 を充電、放電することでイ
ンクの吐出が行われることになる。
【0037】そして、静電容量152 ,153 が放電し
ているとき、電界効果トランジスタ213 ,223 がオ
フ、電界効果トランジスタ222 ,224 がオンになっ
ているので、全ての点の電位はVss電圧を下回ることが
なく、この駆動装置をIC化した場合に基板電位からの
電流の引き込みは生じない。従って、この実施の形態に
おいても信頼性の高いヘッド駆動用のICを構築できる
ことになる。
【0038】また、この装置では、放電時に1つの静電
容量に対して1つのMOSトランスファゲートのみで放
電が行われるので、放電経路をより短くでき、従って、
1つのトランジスタ当たりのオン抵抗が同じでも放電経
路のループ抵抗を小さくでき、ヘッドの高速動作が可能
になる。
【0039】なお、ここではMOSトランスファゲート
252 ,253 を電界効果トランジスタ213 を介して
流れる充電電流によって静電容量152 ,153 を充電
した電荷を放電するときオンする場合について述べた
が、MOSトランスファゲート252 は電界効果トラン
ジスタ212 を介して流れる充電電流によって静電容量
152 を逆方向に充電した電荷を放電するときもオンさ
れ、また、MOSトランスファゲート254 は電界効果
トランジスタ214 を介して流れる充電電流によって静
電容量153 を逆方向に充電した電荷を放電するときも
オンされる。
【0040】図5は、図4のヘッド駆動装置を含む制御
部全体の構成を示すブロック図である。この制御部は、
印刷すべきデータをシリアルデータとしてシフトクロッ
クに同期してシフトレジスタ31に格納する。このシフ
トレジスタ31に格納したシリアルデータは各ノズル毎
に4ビットの階調データが対応し、ラッチパルスによ
り、この4ビットの階調データを4bitラッチ回路3
21 ,322 ,323 ,324 ,325 でそれぞれラッ
チするようになっている。ラッチされた後は次の印刷す
べきデータを前記シフトレジスタ31に格納することが
できる。
【0041】前記各ラッチ回路321 ,322 ,323
,324 ,325 にラッチした4ビットの階調データ
を16to1セレクタ331 ,332 ,333 ,334
,335 にそれぞれ供給している。この各セレクタ3
31 ,332 ,333 ,334 ,335 は、入力した階
調データの値に基づいて別途入力される16本のタイミ
ングパルス列の中から1つを選択して出力するようにな
っている。そして、選択したタイミングパルスを2bi
tシーケンサ341 ,342 ,343 ,344 ,345
にそれぞれ供給している。なお、16本のタイミングパ
ルス列のうちの1本は無印刷のための無信号データにな
っている。残りの15本は各階調に対応してそれぞれ適
当な量のインクが吐出されるような手順とタイミングで
2bitシーケンサ341 ,342 ,343 ,344 ,
345 を制御するように予め定めたパルス列になってい
る。
【0042】前記各2bitシーケンサ341 ,342
,343 ,344 ,345 は入力したタイミングパル
スからシーケンサクロックに同期して「0,0」「0,
1」「1,0」「1,1」の4状態の順序と時間の情報
を含む制御タイミングデータB1,B2に変換するよう
になっている。そして、この各シーケンサ341 ,34
2 ,343 ,344 ,345 からの制御タイミングデー
タB1,B2を複数のアンドゲートからなるデマルチプ
レクサ35により、奇数ノズル又は偶数ノズルに割り当
てるようになっている。すなわち、前記デマルチプレク
サ35は、奇数選択信号ODDにより各シーケンサ34
1 ,342 ,343 ,344 ,345 からの制御タイミ
ングデータB1,B2を奇数ノズルに対応したデコーダ
361 ,362 ,363 ,364 ,365 にそれぞれ供
給し、偶数選択信号EVENにより各シーケンサ341
,342 ,343 ,344 ,345 からの制御タイミ
ングデータB1,B2を偶数ノズルに対応したデコーダ
371 ,372 ,373 ,374 ,375 にそれぞれ供
給するようになっている。なお、奇数選択信号ODDを
入力したときの偶数ノズルに対応したデコーダ371 ,
372 ,373 ,374,375 及び偶数選択信号EV
ENを入力したときの奇数ノズルに対応したデコーダ3
61 ,362 ,363 ,364 ,365 には信号「0,
0」が与えられるようになっている。
【0043】前記デコーダ361 、371 は、図6に示
すように、それぞれ3個の2入力アンドゲート3611,
3612,3613、3711,3712,3713と2個のイン
バータ3614,3615、3714,3715からなり、デコ
ーダ361 は、デマルチプレクサ35からの2ビット信
号A11,A21のうち、信号A11をアンドゲート3613に
直接入力するとともにインバータ3614を介してアンド
ゲート3611,3612に入力し、信号A21をアンドゲー
ト3611,3613に直接入力するとともにインバータ3
615を介してアンドゲート3612に入力している。ま
た、デコーダ371 は、デマルチプレクサ35からの2
ビット信号A12,A22のうち、信号A12をアンドゲート
3713に直接入力するとともにインバータ3714を介し
てアンドゲート3711,3712に入力し、信号A22をア
ンドゲート3711,3713に直接入力するとともにイン
バータ3715を介してアンドゲート3712に入力してい
る。
【0044】前記各アンドゲート3611,3612,36
13、3711,3712,3713から駆動信号をヘッド駆動
装置38に供給している。前記ヘッド駆動装置38は、
トランジスタ回路部391 〜3910、オアゲート401
〜409 及びトランジスタ回路部411 〜419 を備
え、トランジスタ回路部391 〜3910には図4の電界
効果トランジスタ211 ,221 ,212 ,222 ,2
13 ,223 ,214 ,224 ,215 ,225 ,…及
びインバータ231 ,232 ,233 ,234 ,235
,…をそれぞれ設け、トランジスタ回路部411 〜4
19 には図4のMOSトランスファゲート251 ,25
2 ,253 ,254 、…をそれぞれ設けている。
【0045】そして、前記デコーダ361 のアンドゲー
ト3611からトランジスタ回路部391 のインバータ2
31 に駆動信号S11を供給し、アンドゲート3612から
トランジスタ回路部391 の電界効果トランジスタ22
1 のゲートに駆動信号S21を供給し、アンドゲート36
13から駆動信号S31を出力し、この駆動信号S31をオア
ゲート401 を介してトランジスタ回路部411 のMO
Sトランスファゲート251 のゲートに駆動信号S1-2
として供給するようになっている。また、前記デコーダ
371 のアンドゲート3711からトランジスタ回路部3
92 のインバータ232 に駆動信号S12を供給し、アン
ドゲート3712からトランジスタ回路部392 の電界効
果トランジスタ222 のゲートに駆動信号S22を供給
し、アンドゲート3713から駆動信号S32を出力し、こ
の駆動信号S32を前記オアゲート401 を介して前記ト
ランジスタ回路部411 のMOSトランスファゲート2
51のゲートに駆動信号S1-2 として供給するとともに
オアゲート402 を介して前記トランジスタ回路部41
2 のMOSトランスファゲート252 のゲートに駆動信
号S2-3 として供給するようになっている。
【0046】ここではデコーダ361 ,371 の構成に
ついて述べたが、他のデコーダ362 〜365 ,372
〜375 の構成もデコーダ361 ,371 と同一の構成
になっている。前記各トランジスタ回路部391 〜39
10の出力端子は各静電容量151 〜159 に接続した電
極141 〜1410に接続している。前記各デコーダ36
1 〜365 、371 〜375 の入出力関係を真値表で示
すとともにそのときのヘッド駆動装置38の出力状態を
示すと下表に示すようになる。
【0047】
【表1】
【0048】なお、A1 は、信号A11、A12、…を示
し、A2 は、信号A21、A22、…を示している。また、
S1Xは、駆動信号S11、S12、…を示し、S2Xは、駆動
信号S21、S22、…を示し、S3Xは、駆動信号S31、S
32、…を示している。この表からも分かるように、信号
A1 =0、A2 =0のときには、駆動信号S1X=L(ロ
ーレベル)、S2X=H(ハイレベル)、S3X=L(ロー
レベル)となり、このときには対応する電極に対してV
ss電圧を印加し、信号A1 =0、A2=1のときには、
駆動信号S1X=H、S2X=L、S3X=Lとなり、このと
きには対応する電極に対してVdd電圧を印加し、信号A
1 =1、A2 =0のときには、駆動信号S1X=L、S2X
=L、S3X=Lとなり、このときには対応する電極に対
する電圧の印加がオフになり、信号A1 =1、A2 =1
のときには、駆動信号S1X=L、S2X=L、S3X=Hと
なり、このときには対応する2つの電極間をMOSトラ
ンスファゲート251 ,252 ,253 ,254 ,…に
より短絡して放電ループを構成する。
【0049】このような構成の制御部においては、例え
ばシフトレジスタ31に奇数ノズル、すなわち、奇数番
目のインク室を駆動するための4ビットの階調データを
格納した後、4bitラッチ回路321 〜325 でそれ
ぞれラッチする。そして、このラッチした階調データを
16to1セレクタ331 〜335 にそれぞれ供給して
1本のタイミングパルスに変換する。各セレクタ331
〜335 からのタイミングパルスを2bitシーケンサ
341 〜345 にそれぞれ供給して制御タイミングデー
タB1,B2に変換する。各シーケンサ341 〜345
からの制御タイミングデータB1,B2をデマルチプレ
クサ35に供給し、デマルチプレクサ35は各シーケン
サ341 〜345 からの制御タイミングデータB1,B
2を奇数ノズルに対応したデコーダ361 〜365 にそ
れぞれ供給する。そして、各デコーダ361 〜365 か
らの信号によりトランジスタ回路部391 ,393 ,3
95 ,397 ,399 及びトランジスタ回路部411 〜
419 が選択的に駆動される。これにより、各静電容量
151 〜159 が選択的に充電、放電制御され、各イン
ク室の隔壁を構成する圧電素子が歪動作されて所望のイ
ンク室に圧力が与えられノズルから階調データに応じた
所定量のインクが吐出することになる。
【0050】例えば、3番目のノズルを駆動する場合に
は、隣り合う2番目と4番目のノズルは偶数番目のノズ
ルで割り当てられないノズルとなり、このときには3番
目のノズルに対応するインク室からインクが吐出され、
隣り合うインク室からインクが吐出されることはない。
このようにして、奇数番目のノズルと偶数番目のノズル
が交互に駆動されて印刷が行われる。
【0051】(第5の実施の形態)この実施の形態は前
述した第4の実施の形態と同じ図4の駆動装置を使用し
て別の駆動方法を実現したものである。このヘッド駆動
装置は、定常状態では、電界効果トランジスタ211 ,
212,213 ,214 ,215 ,…がオフ状態、電界
効果トランジスタ221 ,222 ,223 ,224 ,2
25 ,…がオフ状態、MOSトランスファゲート25
1,252 ,253 ,254 …がオン状態になってい
る。
【0052】この状態で、電界効果トランジスタ213
,222 ,224 をオン、MOSトランスファゲート
252 ,253 をオフすると、静電容量152 ,153
が充電される。このときの充電経路は、Vdd→トランジ
スタ213 →電極143 →静電容量152 →電極142
→トランジスタ222 →Vss及びVdd→トランジスタ2
13 →電極143 →静電容量153 →電極144 →トラ
ンジスタ224 →Vssである。このとき、インク室Bは
図1の(b) に示すように広がりインク供給口からインク
を吸い込む。
【0053】次いで、電界効果トランジスタ213 ,2
22 ,224 をオフし、電界効果トランジスタ212 ,
214 ,223 をオンする。これにより、静電容量15
2 ,153 は逆方向に充電される。このときの充電経路
は、Vdd→トランジスタ212 →電極142 →静電容量
152 →電極143 →トランジスタ223 →Vss及びV
dd→トランジスタ214 →電極144 →静電容量153
→電極143 →トランジスタ223 →Vssである。この
とき、インク室Bは図1の(c) に示すように収縮しノズ
ルからインクが吐出する。
【0054】その後、電界効果トランジスタ212 ,2
14 ,223 をオフし、MOSトランスファゲート25
2 ,253 をオンにすると、静電容量152 はMOSト
ランスファゲート252 を介して放電し、静電容量15
3 はMOSトランスファゲート253 を介して放電し、
インク室Bは図1の(a) に示す状態に戻る。このよう
に、静電容量152 ,153 を充電、逆充電、放電する
ことでインクの吐出が行われる。
【0055】そして、静電容量152 ,153 が放電し
ているとき、電界効果トランジスタ212 ,213 ,2
14 ,222 ,223 ,224 は全てオフしているた
め、Vss電源端子又はVdd電源端子への電流経路は存在
せず、従って、基板電位からの電流の引き込みは生じな
い。従って、この実施の形態においても信頼性の高いヘ
ッド駆動用のICを構築できることになる。
【0056】また、この実施の形態では、インクの吐出
は逆充電時に行われ、その後放電が行われる。従って、
インクの特性などの条件によっては放電の速度をあまり
速くせず故意にゆっくり放電させ、インクの急激な圧力
変化を抑えた方が誤吐出防止等の点で良好な場合があ
る。そのような場合は、MOSトランスファゲート25
1 〜254 のオン抵抗を大きく設定し、静電容量151
〜154 とMOSトランスファゲート251 〜254 の
オン抵抗によって定まる時定数を大きくすればよい。
【0057】なお、前記各実施の形態ではマルチノズル
インクジェットヘッドとして隔壁を構成する各圧電素子
15が上方向、すなわち、天板12の方向に分極したヘ
ッドを使用した場合のヘッド駆動装置について述べたが
必ずしもこれに限定するものではなく、図7に示すよう
に隔壁を構成する各圧電素子15が下方向に分極したヘ
ッドであってもよい。この場合は、図1の場合とは逆
に、図7の(b) に示すように、ある電極14にマイナス
電圧を印加すると、この電極14と隣接する電極14と
の間の圧電素子15がこの電極14を設けたインク室1
3を膨脹するように外側に歪む。逆に、図7の(c) に示
すように、ある電極14にプラス電圧を印加すると、こ
の電極14と隣接する電極14との間の圧電素子15が
この電極14を設けたインク室13を圧縮するように内
側に歪む。従って、このヘッドを使用した場合にはそれ
に対応したヘッド駆動装置を使用することになる。
【0058】なお、前記各実施の形態では電気機械変換
素子として圧電素子を使用したが必ずしもこれに限定す
るものではなく、静電気力を用いた電気機械変換素子で
あってもよい。また、前記各実施の形態では電気機械変
換素子が直接インク室の壁面を形成したが必ずしもこれ
に限定するものではなく、電気機械変換素子が間接的に
インク室の壁面を変形させる構成でもよく、要は、電気
機械変換素子の変形動作によりインク室に圧力の変化を
与えればよい。
【0059】また、本発明が適用されるインクジェット
プリンタのヘッドとしては、電気機械変換素子の機械的
構造が異なっていても、電気機械変換素子が電気的に直
列する静電容量を構成しているものであれば利用可能で
ある。以上、本願発明の各実施の形態について説明した
が、本願発明はここに説明した各実施の形態のみに限定
するものではなく、本願発明の要旨を逸脱することなく
必要に応じて種々の変形及び変更を実施し得ることは可
能である。
【0060】
【発明の効果】以上、請求項1乃至8記載の発明によれ
ば、IC化してもIC内の寄生能動素子の影響を受けに
くくでき、また、素子間分離の悪化やラッチアップを引
起こすことがなく、IC化した場合の信頼性を向上でき
る。
【0061】また、請求項5記載の発明によれば、さら
に、放電経路にダイオードを使用しないので回路が簡単
になる。
【0062】また、請求項6乃至8記載の発明によれ
ば、さらに、放電経路のループ抵抗を小さくでき、ヘッ
ドの高速動作が可能になる。
【0063】また、請求項6及び8記載の発明によれ
ば、さらに、静電容量に対する放電を遅くすることでイ
ンクの誤吐出防止を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態で使用するマルチノズル
インクジェットヘッドの動作を説明するための断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるヘッド駆動
装置の回路構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるヘッド駆動
装置の回路構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態におけるヘッド駆動
装置の回路構成図。
【図5】同実施の形態におけるヘッド駆動装置を使用し
た制御部全体の構成を示すブロック図。
【図6】図5におけるデコーダの回路構成図。
【図7】本発明の各実施の形態で使用するマルチノズル
インクジェットヘッドの他の構成例を示す断面図。
【図8】マルチノズルインクジェットヘッドの構成を示
す断面図。
【図9】従来のヘッド駆動装置の回路構成図。
【符号の説明】
13…インク室 14、141 〜145 …電極 15…圧電素子 151 〜155 …静電容量 211 〜215 …電界効果トランジスタ(第1の半導体
スイッチング素子) 221 〜225 …電界効果トランジスタ(第2の半導体
スイッチング素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−18054(JP,A) 特開 昭64−7554(JP,A) 特開 平6−64166(JP,A) 特開 平6−91868(JP,A) 特開 平7−266558(JP,A) 特開 平5−84902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055 H01L 41/09

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変形動作によりインク室に圧力の変化を
    与える電気機械変換素子を備え、電極を介してこの電気
    機械変換素子による静電容量が直列に接続されるように
    複数のインク室とこの各インク室に対応する電極を並べ
    て形成したインクジェットヘッドと、第1の電源端子と
    前記各電極との間にそれぞれ接続した複数の第1の半導
    体スイッチング素子と、前記第1の電源端子と異なる電
    位の第2の電源端子と、この第2の電源端子と前記各電
    極との間にそれぞれ接続した複数の第2の半導体スイッ
    チング素子とを備え、 前記各第1の半導体スイッチング素子と前記各第2の半
    導体スイッチング素子とを選択的に導通制御することに
    よる前記静電容量の充放電動作によって前記インク室の
    圧力を変化してインクを吐出するものにおいて、静電容量の両端に接続した各第2の半導体スイッチング
    素子と第2の電源端子により構成される経路でその静電
    容量の放電を行い、 前記各第1の半導体スイッチング素子と前記各第2の半
    導体スイッチング素子とを一つの半導体基板上に形成
    し、この半導体基板に与える電位を、前記第1の電源端
    子と前記第2の電源端子の電位の範囲よりも第2の電源
    端子の電位の外側に外れた値に設定したことを特徴とす
    るインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 変形動作によりインク室に圧力の変化を
    与える電気機械変換素子を備え、電極を介してこの電気
    機械変換素子による静電容量が直列に接続されるように
    複数のインク室とこの各インク室に対応する電極を並べ
    て形成したインクジェットヘッドと、第1の電源端子と
    前記各電極との間にそれぞれ接続した複数の第1の半導
    体スイッチング素子と、前記各電極と前記第1の電源端
    子の電位よりも低い電位の第2の電源端子との間にそれ
    ぞれ接続した複数の第2の半導体スイッチング素子とを
    備え、 所定のインク室の電極に接続した前記第1の半導体スイ
    ッチング素子を導通制御するとともにこの所定のインク
    室の電極に接続した前記第2の半導体スイッチング素子
    を非導通制御し、かつ、この所定のインク室と隣合うイ
    ンク室の電極に接続した前記第1の半導体スイッチング
    素子を非導通制御するとともにこの所定のインク室と隣
    合うインク室の電極に接続した前記第2の半導体スイッ
    チング素子を導通制御し、これにより所定のインク室の
    電極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を充電
    し、続いて、所定のインク室の電極に接続した前記第1
    の半導体スイッチング素子を非導通制御するとともにこ
    の所定のインク室の電極に接続した前記第2の半導体ス
    イッチング素子を導通制御し、これにより所定のインク
    室の電極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を放
    電し、この充放電動作により所定のインク室の圧力を変
    化してインクを吐出するものにおいて、 前記各第1の半導体スイッチング素子と前記各第2の半
    導体スイッチング素子とを一つの半導体基板上に形成
    し、この半導体基板に与える電位を、前記第1の電源端
    子と前記第2の電源端子の電位の範囲から外れた低い
    に設定したことを特徴とするインクジェットプリンタの
    ヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 変形動作によりインク室に圧力の変化を
    与える電気機械変換素子を備え、電極を介してこの電気
    機械変換素子による静電容量が直列に接続されるように
    複数のインク室とこの各インク室に対応する電極を並べ
    て形成したインクジェットヘッドと、第1の電源端子と
    前記各電極との間にそれぞれ接続した複数の第1の半導
    体スイッチング素子と、前記第1の電源端子と異なる電
    位の第2の電源端子と、この第2の電源端子と前記各電
    極との間にそれぞれ接続した複数の第2の半導体スイッ
    チング素子とを備え、 前記各第1の半導体スイッチング素子と前記各第2の半
    導体スイッチング素子とを選択的に導通制御することに
    よる前記静電容量の充放電動作によって前記インク室の
    圧力を変化してインクを吐出するものにおいて、静電容量の両端に接続した各第2の半導体スイッチング
    素子と第2の電源端子により構成される経路でその静電
    容量の放電を行い、記各第2の半導体スイッチング素子は集積回路上に形
    成したMOS型トランジスタであり、このMOS型トラ
    ンジスタのバックゲートには、このMOS型トランジス
    タのソース、ドレインに与える電位の範囲よりも第2の
    電源端子の電位の外側に外れた電位を与えることを特徴
    とするインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  4. 【請求項4】 変形動作によりインク室に圧力の変化を
    与える電気機械変換素子を備え、電極を介してこの電気
    機械変換素子による静電容量が直列に接続されるように
    複数のインク室とこの各インク室に対応する電極を並べ
    て形成したインクジェットヘッドと、第1の電源端子と
    前記各電極との間にそれぞれ接続した複数の第1の半導
    体スイッチング素子と、前記各電極と前記第1の電源端
    子の電位よりも低い電位の第2の電源端子との間にそれ
    ぞれ接続した複数の第2の半導体スイッチング素子とを
    備え、 所定のインク室の電極に接続した前記第1の半導体スイ
    ッチング素子を導通制御するとともにこの所定のインク
    室の電極に接続した前記第2の半導体スイッチング素子
    を非導通制御し、かつ、この所定のインク室と隣合うイ
    ンク室の電極に接続した前記第1の半導体スイッチング
    素子を非導通制御するとともにこの所定のインク室と隣
    合うインク室の電極に接続した前記第2の半導体スイッ
    チング素子を導通制御し、これにより所定のインク室の
    電極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を充電
    し、続いて、所定のインク室の電極に接続した前記第1
    の半導体スイッチング素子を非導通制御するとともにこ
    の所定のインク室の電極に接続した前記第2の半導体ス
    イッチング素子を導通制御し、これにより所定のインク
    室の電極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を放
    電し、この充放電動作により所定のインク室の圧力を変
    化してインクを吐出するものにおいて、 前記各第2の半導体スイッチング素子は半導体基板に組
    み込んだ集積回路上に形成したMOS型トランジスタで
    あり、このMOS型トランジスタのバックゲートには、
    このMOS型トランジスタのソース、ドレインに与える
    電位の範囲から外れた低い電位を与えることを特徴とす
    るインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  5. 【請求項5】 変形動作によりインク室に圧力の変化を
    与える電気機械変換素子を備え、電極を介してこの電気
    機械変換素子による静電容量が直列に接続されるように
    複数のインク室とこの各インク室に対応する電極を並べ
    て形成したインクジェットヘッドと、第1の電源端子と
    前記各電極との間にそれぞれ接続した複数の第1の半導
    体スイッチング素子と、前記第1の電源端子と異なる電
    位の第2の電源端子と、この第2の電源端子と前記各電
    極との間にそれぞれ接続した複数の第2の半導体スイッ
    チング素子とを備え、 前記各第1の半導体スイッチング素子と前記各第2の半
    導体スイッチング素子とを選択的に導通制御することに
    よる前記静電容量の充放電動作によって前記インク室の
    圧力を変化してインクを吐出するものにおいて、 少なくとも前記各第2の半導体スイッチング素子はMO
    S型トランジスタであり、前記静電容量の放電時には、
    この静電容量の両端に接続した前記各第2の半導体スイ
    ッチング素子のそれぞれのゲートに同一電位を与えて互
    いにソースとドレインが逆転したMOS型トランジスタ
    として動作させ、このMOS型トランジスタを経由して
    放電することを特徴とするインクジェットプリンタのヘ
    ッド駆動装置。
  6. 【請求項6】 変形動作によりインク室に圧力の変化を
    与える電気機械変換素子を備え、電極を介してこの電気
    機械変換素子による静電容量が直列に接続されるように
    複数のインク室とこの各インク室に対応する電極を並べ
    て形成したインクジェットヘッドと、第1の電源端子と
    前記各電極との間にそれぞれ接続した複数の第1の半導
    体スイッチング素子と、前記第1の電源端子と異なる電
    位の第2の電源端子と、この第2の電源端子と前記各電
    極との間にそれぞれ接続した複数の第2の半導体スイッ
    チング素子と、前記各電極間に接続した複数の第3の半
    導体スイッチング素子とを備え、 前記各第1の半導体スイッチング素子と前記各第2の半
    導体スイッチング素子とを選択的に導通制御することに
    よる前記静電容量の充放電動作と、前記各第3の半導体
    スイッチング素子を選択的に導通制御することによる前
    記静電容量の放電動作とによって前記インク室の圧力を
    変化してインクを吐出することを特徴とするインクジェ
    ットプリンタのヘッド駆動装置。
  7. 【請求項7】 変形動作によりインク室に圧力の変化を
    与える電気機械変換素子を備え、電極を介してこの電気
    機械変換素子による静電容量が直列に接続されるように
    複数のインク室とこの各インク室に対応する電極を並べ
    て形成したインクジェットヘッドと、第1の電源端子と
    前記各電極との間にそれぞれ接続した複数の第1の半導
    体スイッチング素子と、前記各電極と前記第1の電源端
    子の電位よりも低い電位の第2の電源端子との間にそれ
    ぞれ接続した複数の第2の半導体スイッチング素子と、
    前記各電極間にそれぞれ接続した複数の第3の半導体ス
    イッチング素子とからなり、 所定のインク室の電極に接続した前記第1の半導体スイ
    ッチング素子を導通制御するとともにこの所定のインク
    室の電極に接続した前記第2の半導体スイッチング素子
    を非導通制御し、また、この所定のインク室と隣合うイ
    ンク室の電極に接続した前記第1の半導体スイッチング
    素子を非導通制御するとともにこの所定のインク室と隣
    合うインク室の電極に接続した前記第2の半導体スイッ
    チング素子を導通制御し、かつ、この所定のインク室の
    電極と隣合うインク室の電極との間にそれぞれ接続した
    前記第3の半導体スイッチング素子を非導通制御し、こ
    れにより所定のインク室の電極と隣合うインク室の電極
    との間の静電容量を充電し、続いて、所定のインク室の
    電極に接続した前記第1の半導体スイッチング素子を非
    導通制御するとともにこの所定のインク室の電極と隣合
    うインク室の電極との間にそれぞれ接続した前記第3の
    半導体スイッチング素子を導通制御し、これにより所定
    のインク室の電極と隣合うインク室の電極との間の静電
    容量を放電し、この充放電動作により所定のインク室の
    圧力を変化してインクを吐出することを特徴とするイン
    クジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  8. 【請求項8】 各第3の半導体スイッチング素子をMO
    S型トランスファゲートとしたことを特徴とする請求項
    6又は7記載のインクジェットプリンタのヘッド駆動装
    置。
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