JPH09164677A - インクジェットプリンタのヘッド駆動装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのヘッド駆動装置

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JPH09164677A
JPH09164677A JP7325753A JP32575395A JPH09164677A JP H09164677 A JPH09164677 A JP H09164677A JP 7325753 A JP7325753 A JP 7325753A JP 32575395 A JP32575395 A JP 32575395A JP H09164677 A JPH09164677 A JP H09164677A
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JP
Japan
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ink chamber
electrode
switching circuit
semiconductor switching
controlled
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Pending
Application number
JP7325753A
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English (en)
Inventor
Noboru Nitta
昇 仁田
Shunichi Ono
俊一 小野
Jun Takamura
純 高村
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Publication of JPH09164677A publication Critical patent/JPH09164677A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピエゾ圧電素子に与える電圧波形の自由度を大
きし、また、電圧波形の微調節を可能とし、インク噴射
の安定化を図る。 【解決手段】Vdd端子と電極との間にトランジスタ21
を接続し、電極とVss2端子との間にトランスファゲー
ト22を接続し、電極とVss1 端子との間にオン抵抗が
異なるトランジスタ23と24との並列回路を接続す
る。ある電極に接続したトランジスタ21を導通、隣の
電極に接続したトランスファゲートを非導通にして静電
容量15を充電し、また、ある電極に接続したトランジ
スタ23、24の一方又は両方を選択的に導通するとと
もに隣の電極に接続したトランスファゲートを導通にし
て静電容量を逆充電し、さらに、ある電極に接続したト
ランスファゲート及び隣の電極に接続したトランスファ
ゲートを導通にして静電容量を放電する。これによりピ
エゾ圧電素子を歪ませインクを噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピエゾ圧電素子の
隔壁で隔てられ、それぞれ電極を設けたインク室を並べ
て配置したインクジェットヘッドを備えたインクジェッ
トプリンタのヘッド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインクジェットプリンタのヘッ
ドは、例えば図7に示す構成になっている。すなわち、
ピエゾ圧電部材1に所定の間隔を開けて複数の凹状の溝
を形成し、この各溝の上に天板2を固定し、各溝部でイ
ンク室3を形成している。そして、各インク室3内の側
壁から底面にわたって電極4をそれぞれ配置している。
各インク室3の手前側前方にはノズル(図示せず)を設
け、後方にはインク補給口(図示せず)を設けている。
このヘッドは、各電極4間にピエゾ圧電部材1が介在す
ることになり、この各電極4間に介在するピエゾ圧電部
材1の部分が各インク室3を隔てる隔壁を構成するピエ
ゾ圧電素子5になり、これにより各電極4間にはピエゾ
圧電素子5からなる静電容量が介在する。従って、この
ヘッドを等価回路で示すと、各電極4で接続したコンデ
ンサの直列回路になる。
【0003】このようなインクジェットヘッドを駆動す
るヘッド駆動装置としては、特開平2−18054号公
報などが知られている。これは、例えば図8に示すよう
に、ヘッドの等価回路は、各電極a,b,c,d,e,
…間にピエゾ圧電素子からなる各静電容量CL1,CL2,
CL3,CL4,…をそれぞれ直列に接続した回路になる。
この回路に対して、Vdd電源端子と各電極a,b,c,
d,e,…との間にPチャンネルのMOS型電界効果ト
ランジスタQ11,Q12,Q13,Q14,Q15,…をそれぞ
れ接続している。
【0004】また、各電極a,b,c,d,e,…と接
地ラインGとの間にNチャンネルのMOS型電界効果ト
ランジスタQ21,Q22,Q23,Q24,Q25,…をそれぞ
れ接続している。そして、電界効果トランジスタQ21,
Q22,Q23,Q24,Q25,…にダイオードD1 ,D2 ,
D3 ,D4 ,D5 ,…を逆極性にして並列に接続してい
る。さらに、各電極a,b,c,d,e,…と接地ライ
ンGとの間にNPN型のバイポーラトランジスタQ31,
Q32,Q33,Q34,Q35,…をそれぞれ接続し、このバ
イポーラトランジスタQ31,Q32,Q33,Q34,Q35,
…のコレクタ、ベース間にNチャンネルのMOS型電界
効果トランジスタQ41,Q42,Q43,Q44,Q45,…を
それぞれ接続している。
【0005】Pチャンネルの電界効果トランジスタQ1
1,Q12,Q13,Q14,Q15,…のサブストレートはVd
d電源端子に接続し、Nチャンネルの電界効果トランジ
スタQ21,Q22,Q23,Q24,Q25,…及びQ41,Q4
2,Q43,Q44,Q45,…のサブストレートは接地ライ
ンGに接続している。そして、電界効果トランジスタQ
11,Q12,Q13,Q14,Q15,…のゲート端子に対して
インバータIN1 ,IN2 ,IN3 ,IN4 ,IN5 ,
…を介して駆動信号S11,S12,S13,S14,S15,…
をそれぞれ供給するとともに電界効果トランジスタQ2
1,Q22,Q23,Q24,Q25,…及びQ41,Q42,Q4
3,Q44,Q45,…のゲート端子に対して駆動信号S2
1,S22,S23,S24,S25,…をそれぞれ供給するよ
うになっている。
【0006】このヘッド駆動装置において、例えば電極
cに通電する時には、インバータIN3 を介して電界効
果トランジスタQ13のゲート端子に駆動信号S13を供給
してこのトランジスタQ13をオンする。また、駆動信号
S22、S24を供給して電界効果トランジスタQ22,Q24
をオンするとともに電界効果トランジスタQ42,Q44及
びバイポーラトランジスタQ32、Q34をオンする。これ
により、Vdd→トランジスタQ13→静電容量CL2→トラ
ンジスタQ22及びQ32→接地ラインGの経路で充電電流
が流れるとともにVdd→トランジスタQ13→静電容量C
L3→トランジスタQ24及びQ34→接地ラインGの経路で
充電電流が流れ、静電容量CL2,CL3への充電が行われ
る。
【0007】また、静電容量CL2,CL3を放電するとき
は、電界効果トランジスタQ13をオフするとともに駆動
信号S23を供給して電界効果トランジスタQ23及びバイ
ポーラトランジスタQ33をオンする。これにより、接地
ラインG→ダイオードD2 →静電容量CL2→トランジス
タQ23及びQ33→接地ラインGの経路で放電電流が流れ
るとともに接地ラインG→ダイオードD4 →静電容量C
L3→トランジスタQ23及びQ33→接地ラインGの経路で
放電電流が流れ、静電容量CL2,CL3の放電が行われ
る。この充電及び放電により、電極b、c間のピエゾ圧
電素子及び電極c、d間のピエゾ圧電素子が歪み、これ
により、インク室が一旦膨脹した後、元の状態に戻り、
インク室内に圧力がかかってインクがノズルから噴射さ
れることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この従来のヘッド駆動
装置は、電界効果トランジスタQ11,Q12,Q13,Q1
4,Q15,…と電界効果トランジスタQ21,Q22,Q2
3,Q24,Q25,…及びバイポーラトランジスタQ31,
Q32,Q33,Q34,Q35,…の並列回路とでオン抵抗を
異ならせているが、電界効果トランジスタQ21,Q22,
Q23,Q24,Q25,…とバイポーラトランジスタQ31,
Q32,Q33,Q34,Q35,…とは常に駆動信号S21,S
22,S23,S24,S25,…により同時にオン動作される
ため、オン抵抗の取り得る値が1種類しかなく、このた
め静電容量CL1,CL2,CL3,CL4,…に与える電圧波
形の立上がりを微調節することができなかった。
【0009】そこで、請求項1及び3記載の発明は、電
極間のピエゾ圧電素子に与える電圧波形の自由度を大き
くできるとともにピエゾ圧電素子に与える電圧波形の立
上がりを微調節することができ、これにより、インク室
からのインク噴射の安定化を図ることができ、特に、イ
ンクの噴射量や噴射形状等を変化させて階調表現を行う
場合に良好なインク噴射ができるインクジェットプリン
タのヘッド駆動装置を提供する。
【0010】また、請求項2及び3記載の発明は、電極
間のピエゾ圧電素子に与える電圧波形の立上がりを微調
節することができ、これにより、インク室からのインク
噴射の安定化を図ることができ、特に、インクの噴射量
や噴射形状等を変化させて階調表現を行う場合に良好な
インク噴射ができるインクジェットプリンタのヘッド駆
動装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ピエゾ圧電素子の隔壁で隔てられ、それぞれ電極を設け
たインク室を並べて形成し、各電極間にピエゾ圧電素子
による静電容量を形成したインクジェットヘッドと、第
1の電源端子と各電極との間にそれぞれ接続した複数の
第1の半導体スイッチング回路と、各電極と前記第1の
電源端子の電位よりも低い電位の第2の電源端子との間
にそれぞれ接続した複数の双方向スイッチング回路と、
各電極と前記第2の電源端子の電位よりも低い電位の第
3の電源端子との間にそれぞれ接続した複数の第2の半
導体スイッチング回路とからなり、第1、第2の半導体
スイッチング回路及び双方向スイッチング回路のうちの
少なくとも1つはオン抵抗の異なる2つの半導体スイッ
チング素子の並列回路で構成し、導通制御時にはこの各
半導体スイッチング素子の一方又は両方を選択的にオン
動作し、所定のインク室の電極に接続した第1の半導体
スイッチング回路を導通制御するとともにこの所定のイ
ンク室の電極に接続した双方向スイッチング回路及び第
2の半導体スイッチング回路を非導通制御し、かつ、こ
の所定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した第
1の半導体スイッチング回路及び第2の半導体スイッチ
ング回路を非導通制御するとともにこの所定のインク室
と隣合うインク室の電極に接続した双方向スイッチング
回路を導通制御し、これにより所定のインク室の電極と
隣合うインク室の電極との間の静電容量を充電し、ま
た、所定のインク室の電極に接続した第1の半導体スイ
ッチング回路及び双方向スイッチング回路を非導通制御
するとともにこの所定のインク室の電極に接続した第2
の半導体スイッチング回路を導通制御し、かつ、この所
定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した第1の
半導体スイッチング回路を非導通制御するとともにこの
所定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した双方
向スイッチング回路を導通制御し、これにより所定のイ
ンク室の電極と隣合うインク室の電極との間の静電容量
を逆充電し、さらに、所定のインク室の電極に接続した
第1の半導体スイッチング回路及び第2の半導体スイッ
チング回路を非導通制御するとともにこの所定のインク
室の電極に接続した双方向スイッチング回路を導通制御
し、かつ、この所定のインク室と隣合うインク室の電極
に接続した第1の半導体スイッチング回路及び第2の半
導体スイッチング回路を非導通制御するとともにこの所
定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した双方向
スイッチング回路を導通制御し、これにより所定のイン
ク室の電極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を
放電し、この充電、逆充電及び放電動作により所定のイ
ンク室の隔壁を構成するピエゾ圧電素子を歪ませてこの
所定のインク室に圧力を与え、このインク室内のインク
をノズルから噴射するものである。
【0012】この発明においては、第1〜第3の電源端
子からの電位に対して第1、第2のの半導体スイッチン
グ回路及び双方向スイッチング回路を選択的に導通、非
導通制御することで、所定のインク室の電極と隣合うイ
ンク室の電極との間の静電容量に印加する電圧波形を変
化させて充電、逆充電及び放電動作ができ自由度を高め
ることができる。また、第1、第2の半導体スイッチン
グ回路及び双方向スイッチング回路のうちの少なくとも
1つはオン抵抗の異なる2つの半導体スイッチング素子
の並列回路で構成し、導通制御時にはこの各半導体スイ
ッチング素子の一方又は両方を選択的にオン動作するの
で、ピエゾ圧電素子からなる静電容量に印加する電圧波
形の立上がりをの微調節が可能になる。
【0013】請求項2記載の発明は、ピエゾ圧電素子の
隔壁で隔てられ、それぞれ電極を設けたインク室を並べ
て形成し、各電極間にピエゾ圧電素子による静電容量を
形成したインクジェットヘッドと、第1の電源端子と各
電極との間にそれぞれ接続した複数の半導体スイッチン
グ回路と、各電極と第1の電源端子の電位よりも低い電
位の第2の電源端子との間にそれぞれ接続した複数の双
方向スイッチング回路とからなり、半導体スイッチング
回路及び双方向スイッチング回路のうちの少なくとも1
つはオン抵抗の異なる2つの半導体スイッチング素子の
並列回路で構成し、導通制御時にはこの各半導体スイッ
チング素子の一方又は両方を選択的にオン動作し、所定
のインク室の電極に接続した半導体スイッチング回路を
導通制御するとともにこの所定のインク室の電極に接続
した双方向スイッチング回路を非導通制御し、かつ、こ
の所定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した半
導体スイッチング回路を非導通制御するとともにこの所
定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した双方向
スイッチング回路を導通制御し、これにより所定のイン
ク室の電極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を
充電し、また、所定のインク室の電極に接続した半導体
スイッチング回路を非導通制御するとともにこの所定の
インク室の電極に接続した双方向スイッチング回路を導
通制御し、かつ、この所定のインク室と隣合うインク室
の電極に接続した半導体スイッチング回路を非導通制御
するとともにこの所定のインク室と隣合うインク室の電
極に接続した双方向スイッチング回路を導通制御し、こ
れにより所定のインク室の電極と隣合うインク室の電極
との間の静電容量を放電し、この充電及び放電動作によ
り所定のインク室の隔壁を構成するピエゾ圧電素子を歪
ませてこの所定のインク室に圧力を与え、このインク室
内のインクをノズルから噴射するものである。
【0014】この発明においては、第1、第2の半導体
スイッチング回路及び双方向スイッチング回路のうちの
少なくとも1つはオン抵抗の異なる2つの半導体スイッ
チング素子の並列回路で構成し、導通制御時にはこの各
半導体スイッチング素子の一方又は両方を選択的にオン
動作するので、ピエゾ圧電素子からなる静電容量に印加
する電圧波形の立上がりをの微調節が可能になる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置におい
て、オン抵抗の異なる半導体スイッチング素子として、
MOS型トランジスタとバイポーラ型トランジスタを使
用したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1はインクジェットヘッドの構
成を示し、ピエゾ圧電部材11に所定の間隔を開けて複
数の凹状の溝を形成し、この各溝の上に天板12を固定
し、各溝部でインク室13を形成している。そして、各
インク室13内の側壁から底面にわたって電極14をそ
れぞれ配置している。前記各インク室13の手前側前方
にはノズル(図示せず)を設け、後方にはインク補給口
(図示せず)を設けている。このヘッドは、各電極14
間にピエゾ圧電部材11が介在することになり、この各
電極14間に介在するピエゾ圧電部材11の部分が各イ
ンク室13を隔てる隔壁を構成するピエゾ圧電素子15
になっている。各ピエゾ圧電素子15は図中矢印で示す
ように上方向に分極している。
【0017】このインクジェットヘッドは、図1の(a)
に示すように、電極14を接地している状態で、図1の
(b) に示すように、ある電極14にプラス電圧を印加す
ると、この電極14と隣接する電極14との間のピエゾ
圧電素子15がこの電極14を設けたインク室13を膨
脹するように外側に歪む。逆に、図1の(c) に示すよう
に、ある電極14にマイナス電圧を印加すると、この電
極14と隣接する電極14との間のピエゾ圧電素子15
がこの電極14を設けたインク室13を圧縮するように
内側に歪む。
【0018】従って、このインクジェットヘッドは、図
1の(a) 、(b) 、(c) の3つの状態のうち、少なくとも
図1の(a) の状態を含む2つの状態にインク室13を変
化させることでノズル(オリフィス面)からインクが噴
射できることになる。噴射するインク滴の量、速度、形
状、安定性等は(a) 、(b) 、(c) の3つの状態の状態変
化の順序、保持時間、変化速度、歪み量の組合わせで定
まり、通常は実験により最適な条件を求める。また、階
調表現のためや用紙、インク、ヘッド等の特性差を補償
する目的でインク滴の量、速度、形状、安定性等を変化
させるために駆動条件を調整する必要もある。
【0019】このような構成のマルチノズルインクジェ
ットヘッドを駆動する駆動装置は、図2に示す構成にな
っている。すなわち、インクジェットヘッドは、各電極
141 ,142 ,143 ,144 ,145 ,…間にピエ
ゾ圧電素子15からなる各静電容量151 ,152 ,1
53 ,154 ,…をそれぞれ直列に接続した回路で示さ
れる。
【0020】この回路に対し、第1の電源端子であるV
dd電圧を印加するVdd電源端子と前記各電極141 ,1
42 ,143 ,144 ,145 ,…との間に第1の半導
体スイッチング回路を構成するPチャンネルのMOS型
電界効果トランジスタ211,212 ,213 ,214
,215 ,…をそれぞれ接続し、前記各電極141 ,
142 ,143 ,144 ,145 ,…と第2の電源端子
であるVdd電圧よりも低いVss2 電圧を印加するVss2
電源端子との間に双方向スイッチング回路を構成するM
OSトランスファゲート221 ,222 ,223 ,22
4 ,225 ,…をそれぞれ接続し、前記各電極141 ,
142 ,143 ,144 ,145 ,…と第3の電源端子
であるVss2 電圧よりも低いVss1 電圧(マイナス電
圧)を印加するVss1 電源端子との間に第3の半導体ス
イッチング回路を構成するNチャンネルのMOS型電界
効果トランジスタ231 ,232 ,233 ,234 ,2
35 ,…とこの電界効果トランジスタ231 ,232 ,
233 ,234 ,235 ,…とはオン抵抗が異なるNチ
ャンネルのMOS型電界効果トランジスタ241 ,24
2 ,243 ,244 ,245 ,…との並列回路をそれぞ
れ接続している。
【0021】前記電界効果トランジスタ211 ,212
,213 ,214 ,215 ,…はサブストレートをVd
d電源端子に接続し、前記MOSトランスファゲート2
21 ,222 ,223 ,224 ,225 ,…及び電界効
果トランジスタ231 ,232,233 ,234 ,235
,…、241 ,242 ,243 ,244 ,245 ,…
はサブストレートを前記Vss1 電源端子に接続してい
る。
【0022】前記電界効果トランジスタ211 ,212
,213 ,214 ,215 ,…のゲート端子に対して
インバータ251 ,252 ,253 ,254 ,255 ,
…を介して駆動信号S11,S12,S13,S14,S15,…
をそれぞれ供給するとともに前記MOSトランスファゲ
ート221 ,222 ,223 ,224 ,225 ,…のゲ
ート端子に対して駆動信号S21,S22,S23,S24,S
25,…をそれぞれ供給するようになっている。
【0023】また、前記電界効果トランジスタ231 ,
232 ,233 ,234 ,235 ,…のゲート端子に対
して駆動信号S31,S32,S33,S34,S35,…をそれ
ぞれ供給するとともに前記電界効果トランジスタ241
,242 ,243 ,244 ,245 ,…のゲート端子
に対して駆動信号S41,S42,S43,S44,S45,…を
それぞれ供給するようになっている。
【0024】このヘッド駆動装置において、例えば、図
1の(a) に示すインク室Bからインクを噴射させる場合
を述べる。定常状態では、インバータ251 ,252 ,
253 ,254 ,255 ,…を介して電界効果トランジ
スタ211 ,212 ,213,214 ,215 ,…のゲ
ート端子にローレベルの駆動信号S11,S12,S13,S
14,S15,…が供給され、電界効果トランジスタ211
,212 ,213 ,214 ,215 ,…はオフ状態に
なっている。また、MOSトランスファゲート221 ,
222 ,223 ,224 ,225 ,…のゲート端子にハ
イレベルの駆動信号S21,S22,S23,S24,S25,…
が供給され、このMOSトランスファゲート221 ,2
22 ,223 ,224 ,225 ,…はオン状態になって
いる。これにより、各静電容量151 ,152 ,153
,154 ,…は放電状態になっている。また、電界効
果トランジスタ231 ,232 ,233 ,234 ,23
5 ,…及び241 ,242 ,243 ,244 ,245 ,
…はオフ状態になっている。このときのインクジェット
ヘッドは図1の(a) の状態にある。
【0025】この状態で、インバータ253 を介して電
界効果トランジスタ213 のゲートにハイレベルの駆動
信号S13を供給するとともにMOSトランスファゲート
223 のゲートにローレベルの駆動信号S23を供給し、
電界効果トランジスタ213をオン、MOSトランスフ
ァゲート223 をオフする。これにより、Vdd電源端子
とVss2 電源端子との間に電界効果トランジスタ213
及びMOSトランスファゲート222 を介して静電容量
152 が接続されるとともに電界効果トランジスタ21
3 及びMOSトランスファゲート224 を介して静電容
量153 が接続され、この静電容量152 ,153 が充
電される。このときの充電経路は、Vdd→電界効果トラ
ンジスタ213 →電極143 →静電容量152 →電極1
42 →MOSトランスファゲート222 →Vss2 、及び
Vdd→電界効果トランジスタ213 →電極143 →静電
容量153 →電極144 →MOSトランスファゲート2
24 →Vss2 である。
【0026】この充電により、電極142 と143 との
間のピエゾ圧電素子15及び電極143 と144 との間
のピエゾ圧電素子15がインク室Bから見て外側に歪
み、図1の(b) の状態になる。この状態で、電界効果ト
ランジスタ213 をオフ状態、MOSトランスファゲー
ト223 をオフ状態にして、電界効果トランジスタ23
3 及び243 の一方又は両方をオン状態にすると、今度
は静電容量152 ,153 が逆充電される。このときの
充電経路は、Vss2 →MOSトランスファゲート222
→電極142 →静電容量152 →電極143 →電界効果
トランジスタ233 及び243 の一方又は両方→Vss1
、及びVss2 →MOSトランスファゲート224 →電
極144 →静電容量153 →電極143 →電界効果トラ
ンジスタ233 及び243 の一方又は両方→Vss1 であ
る。
【0027】この逆充電により、電極142 と143 と
の間のピエゾ圧電素子15及び電極143 と144 との
間のピエゾ圧電素子15がインク室Bから見て内側に歪
み、図1の(c) の状態になる。直前の状態が図1の(b)
の状態のときに、MOSトランスファゲート223 をオ
ン状態にすると、静電容量152 →電極143 →MOS
トランスファゲート223 →MOSトランスファゲート
222 →電極142 →静電容量152 の閉ループにより
静電容量152 が放電し、また、静電容量153 →電極
143 →MOSトランスファゲート223 →MOSトラ
ンスファゲート224 →電極144 →静電容量153 の
閉ループにより静電容量153 が放電する。これによ
り、インク室Bが図1の(b) の状態から(a) の状態に戻
る。
【0028】また、直前の状態が図1の(c) の状態のと
きに、MOSトランスファゲート223 をオン状態にす
ると、静電容量152 →電極142 →MOSトランスフ
ァゲート222 →MOSトランスファゲート223 →電
極143 →静電容量152 の閉ループにより静電容量1
52 が放電し、また、静電容量153 →電極144 →M
OSトランスファゲート224 →MOSトランスファゲ
ート223 →電極143 →静電容量153 の閉ループに
より静電容量153 が放電する。これにより、インク室
Bが図1の(c) の状態から(a) の状態に戻る。
【0029】このように、Vdd>Vss2 >Vss1 という
3つの電位を持つ電源を使用し、電界効果トランジスタ
211 ,212 ,213 ,214 ,215 ,…、MOS
トランスファゲート221 ,222 ,223 ,224 ,
225 ,…、電界効果トランジスタ231 ,232 ,2
33 ,234 ,235 ,…及び241 ,242 ,243
,244 ,245 ,…の一方又は両方を選択的にオ
ン、オフ動作させることで、インク室13を図1の(a)
の状態から(b) の状態、(c) の状態を経由して(a)の状
態に戻す制御、図1の(a) の状態から(b) の状態のみを
経由して(a) の状態に戻す制御、図1の(a) の状態から
(c) の状態のみを経由して(a) の状態に戻す制御など各
種の組合わせ制御ができ、電極14間のピエゾ圧電素子
15に与える電圧波形に大きな自由度を持たせることが
できる。これにより、ピエゾ圧電素子15の歪の速度や
状態を調節できる。また、電界効果トランジスタ231
,232 ,233 ,234 ,235 ,…及び241 ,
242 ,243 ,244 ,245,…の一方又は両方を
オンさせることで静電容量151 ,152 ,153 ,1
54 ,…を逆充電させるときのオン抵抗を3種類に変化
させることができるので、例えば、これを各ノズル毎に
行えば各ノズル毎にピエゾ圧電素子15に与える電圧波
形の立上がりを微調節することができる。これにより、
インク室からのインク噴射の安定化を図ることができ
る。
【0030】このように、ピエゾ圧電素子15に与える
電圧波形に大きな自由度を持たせ、かつ、電圧波形の立
上がりの微調節ができることで、特に、インクの噴射量
や噴射形状等を変化させて階調表現を行う場合に、通常
は通電パルス幅を階調の段階に従って変更するが、通電
パルス幅以外に電圧波形の形状や電圧波形の立上がりの
微調節を加味することで各階調毎に安定した良好なイン
ク噴射ができる。また、ノズル間の濃度補正も容易にで
きる。
【0031】この実施の形態ではインクジェットヘッド
として各ピエゾ圧電素子15の分極方向が上方向、すな
わち、天板12の方向に分極したインクジェットヘッド
を駆動する場合について述べたが、図3に示すように各
ピエゾ圧電素子15の分極方向が逆に下方向に分極した
インクジェットヘッドを駆動することができる。このイ
ンクジェットヘッドの場合は、図3の(a) に示すように
電極14が接地しているときは図1の場合と同様であ
る。この状態で、図3の(b) に示すように、ある電極1
4にマイナス電圧を印加すると、この電極14と隣接す
る電極14との間のピエゾ圧電素子15がこの電極14
を設けたインク室13を膨脹するように外側に歪む。逆
に、図3の(c) に示すように、ある電極14にプラス電
圧を印加すると、この電極14と隣接する電極14との
間のピエゾ圧電素子15がこの電極14を設けたインク
室13を圧縮するように内側に歪む。
【0032】従って、このインクジェットヘッドにおい
ても、図3の(a) 、(b) 、(c) の3つの状態のうち、少
なくとも図3の(a) の状態を含む2つの状態にインク室
13を変化させることでノズル(オリフィス面)からイ
ンクが噴射できることになる。このインクジェットヘッ
ドに対して、例えば、電界効果トランジスタ231 ,2
32 ,233 ,234 ,235 ,…のオン抵抗に対し電
界効果トランジスタ241 ,242 ,243 ,244 ,
245 ,…のオン抵抗が充分に小さいと仮定した場合の
ヘッド駆動について述べると、例えば、電界効果トラン
ジスタ233 及び243 の一方又は両方がオンしたと
き、静電容量152 と153 の間の電極143 に対して
マイナス電圧が印加する。これにより、インクジェット
ヘッドのインク室Bは図3の(a) の状態から(b) の状態
に移行する。
【0033】このときのピエゾ圧電素子15の歪速度
は、電界効果トランジスタ233 をオンするか、電界効
果トランジスタ243 をオンするか、電界効果トランジ
スタ233 ,243 の両方を同時にオンするかによって
それぞれオン抵抗が変化するので異なる。例えば、イン
ク噴射前に図3の(b) の状態にしてメニスカスの位置を
後退させておき、インク噴射後、再び図3の(b) の状態
にしてインク噴射中のインク滴の尾を切断するような駆
動をさせたい場合、最初に図3の(a) の状態から(b) の
状態に移行する場合は電界効果トランジスタ233 のみ
をオンさせてメニスカスをゆっくりと後退させ圧力振動
が起こらないようにする。そして、インク噴射後に再び
図3の(b) の状態にするときには電界効果トランジスタ
233 ,243 の両方を同時にオンすることによりオン
抵抗を下げ、印加電圧波形の立上がりを早めてインク滴
の尾を鋭く切断する。これにより、噴射するインク切れ
が良好になり解像度のよい画質を得ることができる。な
お、このヘッド駆動装置をIC(集積回路)化する場
合、オン抵抗の異なるトランジスタを形成するには、ト
ランジスタの面積を変えるか、あるいは小さいトランジ
スタをいくつか並列接続することで実現できる。
【0034】図4は、図2のヘッド駆動装置を含む制御
部全体の構成を示すブロック図である。この制御部は、
印刷すべきデータをシリアルデータとしてシフトクロッ
クに同期してシフトレジスタ31に格納する。このシフ
トレジスタ31に格納したシリアルデータは各ノズル毎
に4ビットの階調データが対応し、ラッチパルスによ
り、この4ビットの階調データを4bitラッチ回路3
21 ,322 ,323 ,324 ,325 でそれぞれラッ
チするようになっている。このラッチにより次の印刷す
べきデータを前記シフトレジスタ31に格納することが
できる。
【0035】前記各ラッチ回路321 ,322 ,323
,324 ,325 にラッチした4ビットの階調データ
を16to1セレクタ331 ,332 ,333 ,334
,335 にそれぞれ供給している。この各セレクタ3
31 ,332 ,333 ,334 ,335 は、入力した階
調データの値に基づいて別途入力される16本のタイミ
ングパルス列の中から1つを選択して出力するようにな
っている。そして、選択したタイミングパルスを3bi
tシーケンサ341 ,342 ,343 ,344 ,345
にそれぞれ供給している。なお、16本のタイミングパ
ルス列のうちの1本は無印刷のための無信号データ
「0」になっている。残りの15本は各階調に対応して
それぞれ適当な量のインクが噴射されるような手順とタ
イミングで3bitシーケンサ341 ,342 ,343
,344 ,345 を制御するように予め定めたパルス
列になっている。
【0036】前記各3bitシーケンサ341 ,342
,343 ,344 ,345 は入力したタイミングパル
スからシーケンサクロックに同期して3bitの制御タ
イミングデータB1,B2,B3に変換するようになっ
ている。そして、この各シーケンサ341 ,342 ,3
43 ,344 ,345 からの制御タイミングデータB
1,B2,B3を複数のゲートからなるデマルチプレク
サ35により、奇数ノズル又は偶数ノズルに割り当てる
ようになっている。
【0037】すなわち、前記デマルチプレクサ35は、
奇数選択信号ODDにより各シーケンサ341 ,342
,343 ,344 ,345 からの制御タイミングデー
タB1,B2,B3を信号A11,A21,A31、A13,A
23,A33、A15,A25,A35、A17,A27,A37、A1
9,A29,A39として奇数ノズルに対応したデコーダ3
61 ,362 ,363 ,364 ,365 にそれぞれ供給
し、偶数選択信号EVENにより各シーケンサ341 ,
342 ,343 ,344 ,345 からの制御タイミング
データB1,B2,B3を信号A12,A22,A32、A1
4,A24,A34、A16,A26,A36、A18,A28,A3
8、A110 ,A210 ,A310 として偶数ノズルに対応し
たデコーダ371 ,372 ,373 ,374 ,375 に
それぞれ供給するようになっている。
【0038】なお、奇数選択信号ODDを入力したとき
の偶数ノズルに対応したデコーダ371 ,372 ,37
3 ,374 ,375 及び偶数選択信号EVENを入力し
たときの奇数ノズルに対応したデコーダ361 ,362
,363 ,364 ,365 には信号「0,0,0」が
与えられるようになっている。
【0039】前記各デコーダ361 〜365 及び371
〜375 は、前記デマルチプレクサ35からの信号A1
x,A2x,A3xを駆動信号S1x,S2x,S3x,S4xに変
換してヘッド駆動装置38に供給している。前記ヘッド
駆動装置38は、前述した図2と同一の回路構成で、そ
れぞれ電界効果トランジスタ21x 、MOSトランスフ
ァゲート22x 、電界効果トランジスタ23x ,24x
、インバータ25x からなる駆動回路を各電極141
〜1410に対応して設けている。そして、前記各デコー
ダ361 〜365 及び371 〜375 からの駆動信号S
1x,S2x,S3x,S4xを各駆動回路のインバータ25x
、MOSトランスファゲート22x 、電界効果トラン
ジスタ23x 、24x にそれぞれ供給している。
【0040】すなわち、駆動信号S11をインバータ25
1 に供給し、駆動信号S21をMOSトランスファゲート
221 に供給し、駆動信号S31を電界効果トランジスタ
231 に供給し、駆動信号S41を電界効果トランジスタ
241 に供給している。また、駆動信号S12をインバー
タ252 に供給し、駆動信号S22をMOSトランスファ
ゲート222 に供給し、駆動信号S32を電界効果トラン
ジスタ232 に供給し、駆動信号S42を電界効果トラン
ジスタ242 に供給している。また、駆動信号S13をイ
ンバータ253 に供給し、駆動信号S23をMOSトラン
スファゲート223 に供給し、駆動信号S33を電界効果
トランジスタ233 に供給し、駆動信号S43を電界効果
トランジスタ243 に供給している。また、駆動信号S
14をインバータ254 に供給し、駆動信号S24をMOS
トランスファゲート224 に供給し、駆動信号S34を電
界効果トランジスタ234 に供給し、駆動信号S44を電
界効果トランジスタ244 に供給している。また、駆動
信号S15をインバータ255 に供給し、駆動信号S25を
MOSトランスファゲート225 に供給し、駆動信号S
35を電界効果トランジスタ235 に供給し、駆動信号S
45を電界効果トランジスタ245 に供給している。な
お、駆動信号S16〜,S26〜,S36〜,S46〜について
も同様である。前記各駆動回路の出力端子は各静電容量
151 〜159 に接続した電極141〜1410に接続し
ている。
【0041】このような構成の制御部においては、例え
ばシフトレジスタ31に奇数番目のノズル、すなわち、
奇数番目のインク室を駆動するための4ビットの階調デ
ータを格納した後、4bitラッチ回路321 〜325
でそれぞれラッチする。そして、このラッチした階調デ
ータを16to1セレクタ331 〜335 にそれぞれ供
給して1本のタイミングパルスに変換する。各セレクタ
331 〜335 からのタイミングパルスを3bitシー
ケンサ341 〜345 にそれぞれ供給して制御タイミン
グデータB1,B2,B3に変換する。各シーケンサ3
41 〜345 からの制御タイミングデータB1,B2,
B3をデマルチプレクサ35に供給し、デマルチプレク
サ35は各シーケンサ341 〜345 からの制御タイミ
ングデータB1,B2,B3を信号A1X,A2x,A3xと
して奇数番目のノズルに対応したデコーダ361 〜36
5 にそれぞれ供給する。そして、各デコーダ361 〜3
65 からの駆動信号S1x,S2x,S3x,S4xによりヘッ
ド駆動装置38の該当する駆動回路内の電界効果トラン
ジスタ21x 、MOSトランスファゲート22x 、電界
効果トランジスタ23x ,24x が選択的に駆動され
る。これにより、各静電容量151 〜159 が選択的に
充電、逆充電あるいは放電制御され、各インク室の隔壁
を構成するピエゾ圧電素子が歪動作されて所望のインク
室に圧力が与えられ奇数番目のノズルから階調データに
応じた所定量のインクが選択的に噴射することになる。
【0042】次に、シフトレジスタ31に偶数番目のノ
ズル、すなわち、偶数番目のインク室を駆動するための
4ビットの階調データを格納した後、4bitラッチ回
路321 〜325 でそれぞれラッチする。そして、この
ラッチした階調データを16to1セレクタ331 〜3
35 にそれぞれ供給して1本のタイミングパルスに変換
する。各セレクタ331 〜335 からのタイミングパル
スを3bitシーケンサ341 〜345 にそれぞれ供給
して制御タイミングデータB1,B2,B3に変換す
る。各シーケンサ341 〜345 からの制御タイミング
データB1,B2,B3をデマルチプレクサ35に供給
し、デマルチプレクサ35は各シーケンサ341 〜34
5 からの制御タイミングデータB1,B2,B3を信号
A1X,A2x,A3xとして偶数番目のノズルに対応したデ
コーダ371 〜375 にそれぞれ供給する。そして、各
デコーダ371 〜375 からの駆動信号S1x,S2x,S
3x,S4xによりヘッド駆動装置38の該当する駆動回路
内の電界効果トランジスタ21x 、MOSトランスファ
ゲート22x 、電界効果トランジスタ23x ,24xが
選択的に駆動される。これにより、各静電容量151 〜
159 が選択的に充電、逆充電あるいは放電制御され、
各インク室の隔壁を構成するピエゾ圧電素子が歪動作さ
れて所望のインク室に圧力が与えられ偶数番目のノズル
から階調データに応じた所定量のインクが選択的に噴射
することになる。
【0043】このように、インク室とインク室を区切る
隔壁のピエゾ圧電素子を歪動作させてインク室内のイン
クを噴射させるヘッドでは、連続したインク室が同時に
動作することはなく、奇数番目のインク室と偶数番目の
インク室が交互に駆動されて該当するノズルからインク
が噴射されることになる。このようにして、奇数番目の
ノズルと偶数番目のノズルが交互に駆動されて印刷が行
われる。
【0044】(第2の実施の形態)なお、前述した第1
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。これは、図5に示すように、電源端
子として第1の電源端子であるVdd電圧を印加するVdd
電源端子と第2の電源端子であるVdd電圧よりも低いV
ss電圧を印加するVss電源端子の2つの電源端子を設
け、Vdd電源端子と各電極141 ,142 ,143 ,1
44 ,145 ,…との間に半導体スイッチング回路を構
成するPチャンネルのMOS型電界効果トランジスタ2
11 ,212 ,213 ,214,215 ,…をそれぞれ
接続し、前記各電極141 ,142 ,143 ,144 ,
145 ,…とVss電源端子との間に双方向スイッチング
回路を構成するNチャンネルのMOS型電界効果トラン
ジスタ411 ,412 ,413 ,414 ,415,…と
NPN型バイポーラトランジスタ421 ,422 ,42
3 ,424 ,425 ,…との並列回路をそれぞれ接続し
ている。そして、前記電界効果トランジスタ411 ,4
12 ,413 ,414 ,415 ,…とバイポーラトラン
ジスタ421 ,422 ,423 ,424 ,425 ,…と
の並列回路にダイオード431 ,432 ,433 ,43
4 ,435 ,…を逆極性にして並列に接続している。
【0045】前記バイポーラトランジスタ421 ,42
2 ,423 ,424 ,425 ,…のコレクタ、ベース間
にNチャンネルのMOS型電界効果トランジスタ441
,442 ,443 ,444 ,445 ,…をそれぞれ並
列に接続している。前記電界効果トランジスタ411 ,
412 ,413 ,414 ,415 ,…及び441 ,44
2 ,443 ,444 ,445 ,…のサブストレートをV
sub 電源端子に接続している。なお、Vsub 電源端子に
は、この装置をIC化した場合の素子間分離を確実にす
るために外部から与える負電圧Vsub が印加している。
【0046】そして、駆動信号S11,S12,S13,S1
4,S15,…をインバータ251 ,252 ,253 ,2
54 ,255 ,…を介して電界効果トランジスタ211
,212 ,213 ,214 ,215 ,…のゲート端子
にそれぞれ供給し、駆動信号S21,S22,S23,S24,
S25,…を前記電界効果トランジスタ441 ,442 ,
443 ,444 ,445 ,…のゲート端子にそれぞれ供
給し、駆動信号S31,S32,S33,S34,S35,…を前
記電界効果トランジスタ411 ,412 ,413 ,41
4 ,415 ,…のゲート端子にそれぞれ供給するように
なっている。
【0047】このように各電極141 ,142 ,143
,144 ,145 ,…とVss電源端子との間にMOS
型電界効果トランジスタ411 ,412 ,413 ,41
4 ,415 ,…と共にこのMOS型電界効果トランジス
タよりもオン抵抗が小さいバイポーラトランジスタ42
1 ,422 ,423 ,424 ,425 ,…を並列に接続
しているので、駆動信号S2xでバイポーラトランジスタ
421 ,422 ,423,424 ,425 ,…をオンさ
せるか、駆動信号S3xで電界効果トランジスタ411 ,
412 ,413 ,414 ,415 ,…をオンさせるかに
より、オン抵抗が変化する。すなわち、駆動信号S2xに
より電界効果トランジスタ441 ,442,443 ,4
44 ,445 ,…及びバイポーラトランジスタ421 ,
422 ,423 ,424 ,425 ,…をオン動作したと
きには各電極141 ,142 ,143 ,144 ,145
,…は低オン抵抗でVss電源端子に接続され、また、
駆動信号S3xにより電界効果トランジスタ411 ,41
2 ,413 ,414 ,415 ,…をオン動作したときに
は各電極141 ,142 ,143 ,144 ,145 ,…
は高オン抵抗でVss電源端子に接続される。
【0048】このヘッド駆動装置は、定常状態において
は電界効果トランジスタ411 ,412 ,413 ,41
4 ,415 ,…のみをオンさせてインクジェットヘッド
を図1の(a) の状態にしておく。この状態でインク室B
を駆動させるには、電界効果トランジスタ213 をオン
動作させ、電界効果トランジスタ413 をオフ動作させ
る。このときバイポーラトランジスタ423 もオフ状態
にある。これにより、静電容量152 及び153が充電
される。
【0049】すなわち、Vdd電源端子から電界効果トラ
ンジスタ213 →電極143 →静電容量152 →電極1
42 →電界効果トランジスタ412 →Vss電源端子に充
電電流が流れるとともにVdd電源端子から電界効果トラ
ンジスタ213 →電極143→静電容量153 →電極1
44 →電界効果トランジスタ414 →Vss電源端子に充
電電流が流れる。この充電経路には比較的オン抵抗が大
きい電界効果トランジスタが2つ直列に入っているの
で、静電容量152 及び153 に対する充電はゆっくり
と行われる。これにより、図1の(a) から(b) への移行
がゆっくり行われ、インク室B内の圧力振動は比較的小
さく、また、隣接したインク室A,Cからの不必要なイ
ンクの吐出も行われない。なお、静電容量152 及び1
53 に対する充電の終了後に電界効果トランジスタ21
3 、電界効果トランジスタ413 、バイポーラトランジ
スタ423 の全てをオフさせる状態を設けてもよい。こ
の状態を保つことでインク室Bの両壁面は図1の(b) の
状態でしばらく静止することになる。この静止によりイ
ンク室B内の圧力振動がおさまるのを待つことができ、
また、インク室Bのメニスカスの後退量が適当な量にな
るのを待つこともできる。なお、メニスカスの後退量は
吐出するインクの量に直接かかわるため重要である。
【0050】次に、電界効果トランジスタ213 をオ
フ、電界効果トランジスタ413 をオフ、バイポーラト
ランジスタ423 をオンさせる。このバイポーラトラン
ジスタ423 のオンにより静電容量152 及び153 は
放電する。すなわち、Vss電源端子→ダイオード432
→電極142 →静電容量152 →電極143 →バイポー
ラトランジスタ423 →Vss電源端子の放電経路で静電
容量152 が放電し、また、Vss電源端子→ダイオード
434 →電極144 →静電容量153 →電極143 →バ
イポーラトランジスタ423 →Vss電源端子の放電経路
で静電容量153 が放電する。
【0051】ここで、バイポーラトランジスタ423 及
びダイオード432 ,434 のオン抵抗は小さいので、
静電容量152 及び153 の放電は急俊に行われ、イン
ク室Bは図1の(b) の状態から(a) の状態に急激に変化
する。これにより、インク室B内のインクがノズル、す
なわち、オリフィス面から噴射される。
【0052】このように2つの電源端子を使用する構成
であっても、オン抵抗が異なる電界効果トランジスタ4
11 ,412 ,413 ,414 ,415 ,…とバイポー
ラトランジスタ421 ,422 ,423 ,424 ,42
5 ,…を選択にオン動作することで、インク室Bの図1
の(a) の状態から(b) の状態への移行をゆっくりと行わ
せ、(b) の状態から(a) の状態への移行を急激に行わせ
てインク室Bからのみインクを確実に噴射させることが
できる。
【0053】また、例えば、各ノズル毎に電界効果トラ
ンジスタ411 ,412 ,413 ,414 ,415 ,…
をオンさせるか、バイポーラトランジスタ421 ,42
2 ,423 ,424 ,425 ,…をオンさせるか選択す
れば各ノズル毎にピエゾ圧電素子15に与える電圧波形
の立上がりの微調節ができる。従って、インクの噴射量
や噴射形状等を変化させて階調表現を行う場合に、通電
パルス幅以外に電圧波形の形状や電圧波形の立上がりの
微調節を加味することで各階調毎に安定した良好なイン
ク噴射ができる。また、ノズル間の濃度補正も容易にで
きる。
【0054】(第3の実施の形態)なお、前述した第1
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。これは、図6に示すように、MOS
型電界効果トランジスタの一部をバイポーラトランジス
タに置き換え、また、第1の電源端子をVdd2 電源端
子、第2の電源端子をVdd1 電源端子、第3の電源端子
をVss電源端子としている。なお、Vdd2 >Vdd1 >V
ssで、Vdd2 、Vdd1 はプラス電圧、Vssはマイナス電
圧になっている。
【0055】すなわち、PチャンネルのMOS型電界効
果トランジスタ211 ,212 ,213 ,214 ,21
5 ,…に代えてNPN型バイポーラトランジスタ511
,512 ,513 ,514 ,515 ,…で第1の半導
体スイッチング回路を構成し、この各トランジスタ51
1 ,512 ,513 ,514 ,515 ,…をVdd2 電源
端子と各電極141 ,142 ,143 ,144 ,145
,…との間にそれぞれ接続している。そして、この各
トランジスタ511 ,512 ,513 ,514 ,515
,…のベース電流をPチャンネルのMOS型電界効果
トランジスタ521 ,522 ,523 ,524 ,525
,…でそれぞれ制御するようになっている。
【0056】また、MOSトランスファゲート221 ,
222 ,223 ,224 ,225 ,…に代えてNPN型
バイポーラトランジスタ531 ,532 ,533 ,53
4 ,535 ,…とダイオード541 ,542 ,543 ,
544 ,545 ,…の直列回路とNPN型バイポーラト
ランジスタ551 ,552 ,553 ,554 ,555,
…とダイオード561 ,562 ,563 ,564 ,56
5 ,…の直列回路との並列回路で双方向スイッチング回
路を構成し、この各並列回路を前記各電極141 ,14
2 ,143 ,144 ,145 ,…とVdd1 電源端子との
間にそれぞれ接続している。そして、前記各トランジス
タ531 ,532 ,533 ,534 ,535 ,…のベー
ス電流をNチャンネルのMOS型電界効果トランジスタ
571 ,572 ,573 ,574 ,575 ,…でそれぞ
れ制御し、前記各トランジスタ551 ,552 ,553
,554 ,555 ,…のベース電流をNチャンネルの
MOS型電界効果トランジスタ581 ,582 ,583
,584 ,585 ,…でそれぞれ制御するようになっ
ている。
【0057】また、各電極141 ,142 ,143 ,1
44 ,145 ,…とVss電源端子との間に第2の半導体
スイッチング回路を構成するNチャンネルのMOS型電
界効果トランジスタ591 ,592 ,593 ,594 ,
595 ,…をそれぞれ接続している。前記電界効果トラ
ンジスタ571 ,572 ,573 ,574 ,575 ,
…、581 ,582 ,583 ,584 ,585 ,…、5
91 ,592 ,593 ,594,595 ,…のサブスト
レートをVss電源端子にそれぞれ接続している。
【0058】そして、駆動信号S11,S12,S13,S1
4,S15,…をインバータ251 ,252 ,253 ,2
54 ,255 ,…を介して前記電界効果トランジスタ5
21 ,522 ,523 ,524 ,525 ,…のゲートに
それぞれ供給し、駆動信号S21,S22,S23,S24,S
25,…を前記電界効果トランジスタ571 ,572 ,5
73 ,574 ,575 ,…及び581 ,582 ,583
,584 ,585 ,…のゲートにそれぞれ供給し、駆
動信号S31,S32,S33,S34,S35,…を電界効果ト
ランジスタ591 ,592 ,593 ,594 ,595 ,
…のゲートにそれぞれ供給している。
【0059】このように、第1の半導体スイッチング回
路をバイポーラトランジスタ511,512 ,513 ,
514 ,515 ,…で構成し、双方向スイッチング回路
をバイポーラトランジスタ531 ,532 ,533 ,5
34 ,535 ,…及び551,552 ,553 ,554
,555 ,…で構成し、第2の半導体スイッチング回
路のみをMOS型電界効果トランジスタ591 ,592
,593 ,594 ,595 ,…で構成しているので、
静電容量151 ,152 ,153 ,154 ,155,…
をマイナス方向(Vss電位)に充電する場合はオン抵抗
の大きなMOS型電界効果トランジスタ591 ,592
,593 ,594 ,595 ,…を使用してゆっくり行
い、プラス方向(Vdd2 電位)に充電する場合及びVdd
1 電位に放電する場合はオン抵抗の小さいバイポーラト
ランジスタを使用して急俊に行う。
【0060】このようにしても第1図のインク室(B)
13が(a) の状態から(b) の状態に移行する時だけイン
ク室(B)の両壁面が歪む速度がゆっくりとなってイン
ク室(A)、(C)から不必要なインクが噴射するのを
防止する。また、電圧波形の立上がり、立下がりを急俊
にすることも容易にできる。
【0061】このように、Vdd2 >Vdd1 >Vssという
3つの電源を使用し、バイポーラトランジスタ511 ,
512 ,513 ,514 ,515 ,…、531 ,532
,533 ,534 ,535 ,…、551 ,552 ,5
53 ,554 ,555 ,…及びMOS型電界効果トラン
ジスタ591 ,592 ,593 ,594 ,595 ,…を
選択的にオン、オフ動作させることで、インク室を図1
の(a) の状態から(b) の状態、(c) の状態を経由して
(a) の状態に戻す制御、図1の(a) の状態から(b)の状
態のみを経由して(a) の状態に戻す制御、図1の(a) の
状態から(c) の状態のみを経由して(a) の状態に戻す制
御など各種の組合わせ制御ができ、また、充電時、逆充
電時、放電時でトランジスタのオン抵抗を変化させるこ
とができるので、各電極141 ,142 ,143 ,14
4 ,145 ,…間のピエゾ圧電素子15に与える電圧波
形に大きな自由度を持たせることができ、また、電極間
のピエゾ圧電素子に与える電圧波形の立上がりを微調節
することができる。従って、インクの噴射量や噴射形状
等を変化させて階調表現を行う場合に、通電パルス幅以
外に電圧波形の形状や電圧波形の立上がりの微調節を加
味することで各階調毎に安定した良好なインク噴射がで
きる。また、ノズル間の濃度補正も容易にできる。
【0062】
【発明の効果】以上、請求項1及び3記載の発明によれ
ば、電極間のピエゾ圧電素子に与える電圧波形の自由度
を大きくできるとともにピエゾ圧電素子に与える電圧波
形の立上がりを微調節することができ、これにより、イ
ンク室からのインク噴射の安定化を図ることができ、特
に、インクの噴射量や噴射形状等を変化させて階調表現
を行う場合に良好なインク噴射ができる。
【0063】また、請求項2及び3記載の発明によれ
ば、電極間のピエゾ圧電素子に与える電圧波形の立上が
りを微調節することができ、これにより、インク室から
のインク噴射の安定化を図ることができ、特に、インク
の噴射量や噴射形状等を変化させて階調表現を行う場合
に良好なインク噴射ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるマルチノズ
ルインクジェットヘッドの動作を説明するための断面
図。
【図2】同実施の形態におけるヘッド駆動装置の回路構
成図。
【図3】同実施の形態において他の構成のマルチノズル
インクジェットヘッドを使用した場合の動作を説明する
ための断面図。
【図4】同実施の形態におけるヘッド駆動装置を使用し
た制御部全体の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるヘッド駆動
装置の回路構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるヘッド駆動
装置の回路構成図。
【図7】マルチノズルインクジェットヘッドの構成を示
す断面図。
【図8】従来のヘッド駆動装置の回路構成図。
【符号の説明】
13…インク室 14、141 〜145 …電極 15…ピエゾ圧電素子 151 〜155 …静電容量 211 〜215 …MOS型電界効果トランジスタ(第1
の半導体スイッチング回路) 221 〜225 …MOSトランスファゲート(双方向ス
イッチング回路) 231 〜235 、241 〜245 …MOS型電界効果ト
ランジスタ(第2の半導体スイッチング回路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピエゾ圧電素子の隔壁で隔てられ、それ
    ぞれ電極を設けたインク室を並べて形成し、各電極間に
    ピエゾ圧電素子による静電容量を形成したインクジェッ
    トヘッドと、第1の電源端子と前記各電極との間にそれ
    ぞれ接続した複数の第1の半導体スイッチング回路と、
    前記各電極と前記第1の電源端子の電位よりも低い電位
    の第2の電源端子との間にそれぞれ接続した複数の双方
    向スイッチング回路と、前記各電極と前記第2の電源端
    子の電位よりも低い電位の第3の電源端子との間にそれ
    ぞれ接続した複数の第2の半導体スイッチング回路とか
    らなり、前記第1、第2の半導体スイッチング回路及び
    双方向スイッチング回路のうちの少なくとも1つはオン
    抵抗の異なる2つの半導体スイッチング素子の並列回路
    で構成し、導通制御時にはこの各半導体スイッチング素
    子の一方又は両方を選択的にオン動作し、 所定のインク室の電極に接続した前記第1の半導体スイ
    ッチング回路を導通制御するとともにこの所定のインク
    室の電極に接続した前記双方向スイッチング回路及び第
    2の半導体スイッチング回路を非導通制御し、かつ、こ
    の所定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した前
    記第1の半導体スイッチング回路及び第2の半導体スイ
    ッチング回路を非導通制御するとともにこの所定のイン
    ク室と隣合うインク室の電極に接続した前記双方向スイ
    ッチング回路を導通制御し、これにより所定のインク室
    の電極と隣合うインク室の電極との間の静電容量を充電
    し、 また、所定のインク室の電極に接続した前記第1の半導
    体スイッチング回路及び双方向スイッチング回路を非導
    通制御するとともにこの所定のインク室の電極に接続し
    た前記第2の半導体スイッチング回路を導通制御し、か
    つ、この所定のインク室と隣合うインク室の電極に接続
    した前記第1の半導体スイッチング回路を非導通制御す
    るとともにこの所定のインク室と隣合うインク室の電極
    に接続した前記双方向スイッチング回路を導通制御し、
    これにより所定のインク室の電極と隣合うインク室の電
    極との間の静電容量を逆充電し、 さらに、所定のインク室の電極に接続した前記第1の半
    導体スイッチング回路及び第2の半導体スイッチング回
    路を非導通制御するとともにこの所定のインク室の電極
    に接続した前記双方向スイッチング回路を導通制御し、
    かつ、この所定のインク室と隣合うインク室の電極に接
    続した前記第1の半導体スイッチング回路及び第2の半
    導体スイッチング回路を非導通制御するとともにこの所
    定のインク室と隣合うインク室の電極に接続した前記双
    方向スイッチング回路を導通制御し、これにより所定の
    インク室の電極と隣合うインク室の電極との間の静電容
    量を放電し、 この充電、逆充電及び放電動作により所定のインク室の
    隔壁を構成するピエゾ圧電素子を歪ませてこの所定のイ
    ンク室に圧力を与え、このインク室内のインクをノズル
    から噴射することを特徴とするインクジェットプリンタ
    のヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 ピエゾ圧電素子の隔壁で隔てられ、それ
    ぞれ電極を設けたインク室を並べて形成し、各電極間に
    ピエゾ圧電素子による静電容量を形成したインクジェッ
    トヘッドと、第1の電源端子と前記各電極との間にそれ
    ぞれ接続した複数の半導体スイッチング回路と、前記各
    電極と前記第1の電源端子の電位よりも低い電位の第2
    の電源端子との間にそれぞれ接続した複数の双方向スイ
    ッチング回路とからなり、前記半導体スイッチング回路
    及び双方向スイッチング回路のうちの少なくとも1つは
    オン抵抗の異なる2つの半導体スイッチング素子の並列
    回路で構成し、導通制御時にはこの各半導体スイッチン
    グ素子の一方又は両方を選択的にオン動作し、 所定のインク室の電極に接続した前記半導体スイッチン
    グ回路を導通制御するとともにこの所定のインク室の電
    極に接続した前記双方向スイッチング回路を非導通制御
    し、かつ、この所定のインク室と隣合うインク室の電極
    に接続した前記半導体スイッチング回路を非導通制御す
    るとともにこの所定のインク室と隣合うインク室の電極
    に接続した前記双方向スイッチング回路を導通制御し、
    これにより所定のインク室の電極と隣合うインク室の電
    極との間の静電容量を充電し、 また、所定のインク室の電極に接続した前記半導体スイ
    ッチング回路を非導通制御するとともにこの所定のイン
    ク室の電極に接続した前記双方向スイッチング回路を導
    通制御し、かつ、この所定のインク室と隣合うインク室
    の電極に接続した前記半導体スイッチング回路を非導通
    制御するとともにこの所定のインク室と隣合うインク室
    の電極に接続した前記双方向スイッチング回路を導通制
    御し、これにより所定のインク室の電極と隣合うインク
    室の電極との間の静電容量を放電し、 この充電及び放電動作により所定のインク室の隔壁を構
    成するピエゾ圧電素子を歪ませてこの所定のインク室に
    圧力を与え、このインク室内のインクをノズルから噴射
    することを特徴とするインクジェットプリンタのヘッド
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 オン抵抗の異なる半導体スイッチング素
    子として、MOS型トランジスタとバイポーラ型トラン
    ジスタを使用したことを特徴とする請求項1又は2記載
    のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
JP7325753A 1995-12-14 1995-12-14 インクジェットプリンタのヘッド駆動装置 Pending JPH09164677A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8427115B2 (en) 2008-07-08 2013-04-23 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Driving device for capacitance type actuator and driving device for ink jet head

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8427115B2 (en) 2008-07-08 2013-04-23 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Driving device for capacitance type actuator and driving device for ink jet head
US8760126B2 (en) 2008-07-08 2014-06-24 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Driving device for capacitance type actuator and driving device for ink jet head
US9385296B2 (en) 2008-07-08 2016-07-05 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Driving device for capacitance type actuator and driving device for ink jet head

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