JPH1034911A - インクジェットプリンタのヘッド駆動装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのヘッド駆動装置

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JPH1034911A
JPH1034911A JP8189068A JP18906896A JPH1034911A JP H1034911 A JPH1034911 A JP H1034911A JP 8189068 A JP8189068 A JP 8189068A JP 18906896 A JP18906896 A JP 18906896A JP H1034911 A JPH1034911 A JP H1034911A
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JP
Japan
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ink
drive circuit
segment
electrode
common
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Application number
JP8189068A
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English (en)
Inventor
Noboru Nitta
昇 仁田
Shunichi Ono
俊一 小野
Jun Takamura
純 高村
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吐出を行わないインク室から不要なイン
クの吐出をより確実に防止し、またインク室の数に比べ
て必要とする駆動回路の数を充分に削減する。 【解決手段】壁を圧電部材で形成したインク室2211〜
2215を設け、インク室2211の壁の外側に電極2310
を配置し、各インク室2211〜2215に電極2311〜2
315を配置し、インク室2215の壁の外側に電極2316
を配置する。そして、インク室2211、2213、2215
からインク吐出を行うときはセグメント駆動回路241
〜243 から電圧波形S1 〜S3 を電極2311、231
3、2315に与えるとともにコモン駆動回路251 から
電圧波形C1 を電極2310、2312、2314、2316に
与える。このときのタイミングは電圧波形S1 〜S3 の
最初のパルスを先ず立上げ、このパルスの立下がりと同
時に電圧波形C1 の最初のパルスを立上げることより行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電部材で壁を構
成した複数のインク室を有し、この各インク室の壁面を
選択的に歪ませ該当するインク室からインクを吐出させ
るインクジェットプリンタのヘッド駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインクジェットプリンタはシェ
アモード形インクジェットプリンタと呼ばれ、従来は、
図16に示すように、圧電部材からなる壁1、1、…を
隔てて複数のインク室2、2、…を形成し、この各イン
ク室2、2、…の壁面に電極3、3、…を配置し、この
各電極3、3、…をこの各電極と1対1に対応した駆動
回路4、4、…に接続していた。すなわち、インク室
2、2、…と同数の駆動回路4、4、…からなる駆動回
路群5を備えていた。
【0003】しかし、このように各電極3、3、…と1
対1に対応して駆動回路4、4、…を設けたのでは、必
要な駆動回路の数が多く、ラインヘッドのように一列に
多数のインク室を配列するものでは必要な駆動回路の数
が膨大となる問題があった。
【0004】そこで、特開平7−76084号公報のも
のは、図17に示すように、(1) 〜(21)のインク室2を
3つのグループに分け、左端の電極3、インク室(6) の
電極3、インク室(12)の電極3、インク室(18)の電極3
を駆動回路61 に接続し、インク室(3) の電極3、イン
ク室(9) の電極3、インク室(15)の電極3、インク室(2
1)の電極3を駆動回路62 に接続し、インク室(2) の電
極3を駆動回路71 、インク室(5) の電極3を駆動回路
72 、インク室(8) の電極3を駆動回路73 、インク室
(11)の電極3を駆動回路74 、インク室(14)の電極3を
駆動回路75 、インク室(17)の電極3を駆動回路76 、
インク室(20)の電極3を駆動回路77 にそれぞれ接続
し、インク室(1) の電極3、インク室(7) の電極3、イ
ンク室(13)の電極3、インク室(19)の電極3を駆動回路
81 に接続し、インク室(4) の電極3、インク室(10)の
電極3、インク室(16)の電極3、右端の電極3を駆動回
路82 に接続し、駆動回路61 、62 で第1の駆動回路
群9、駆動回路71 〜77 で第2の駆動回路群10及び
駆動回路81 、82 で第3の駆動回路群11を構成して
いる。これにより、必要とする駆動回路の数を減らして
いる。
【0005】この公報のものでは、第1、第3の駆動回
路群9、11で駆動するインク室2からインクを吐出さ
せる場合、該当するインク室2のみでなく、このインク
室と同一のグループのインク室の電極に対して電位変化
を与えるため、同一のグループにおいてインクの吐出を
行わないインク室からのインクの吐出を防止する必要が
ある。そこで、この公報では、インクの吐出を行わない
インク室に隣接するインク室の電極に第2の駆動回路群
10の該当する駆動回路によりインクの吐出を行うイン
ク室に与える電位変化と同じ電位変化を与えることでイ
ンクの吐出を行わないインク室からの不要なインクの吐
出を防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報のものでは、インクの吐出を行わないインク室に隣接
する一方のインク室の電極に対しては第2の駆動回路群
10の駆動回路によりインクの吐出を行うインク室に与
える電位変化と同じ電位変化を与えることができるが、
インクの吐出を行わないインク室に隣接する他方のイン
ク室の電極に対してはインクの吐出を行うインク室に与
える電位変化と同じ電位変化を与えることができないた
め、壁がインクの吐出を行うインク室の壁と同じ動作を
行ってしまいインクの吐出を行わないインク室から不要
なインクの吐出が行われるおそれがあり、不要なインク
の吐出防止が不十分であった。
【0007】そこで、請求項1乃至8記載の発明は、イ
ンクの吐出を行わないインク室から不要なインクの吐出
をより確実に防止でき、しかも、インク室の数に比べて
必要とする駆動回路の数を充分に削減できるインクジェ
ットプリンタのヘッド駆動装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数のインク室を有し、この各インク室を圧電部材に電
極を介して電位変化を与えて選択的に歪ませ、該当する
インク室からインクを吐出させるインクジェットプリン
タのヘッド駆動装置において、各インク室のうち、互い
に隣接しない複数のインク室の電極にそれぞれ独立して
電位変化を与える複数の第1の駆動回路と、各インク室
のうち、互いに隣接しない複数のインク室にそれぞれ隣
接した複数のインク室の電極に共通の電位変化を与える
第2の駆動回路とを備え、互いに隣接しない複数のイン
ク室からインクを吐出させる場合は、インクを吐出すべ
きインク室に対応した第1の駆動回路によりそのインク
室の電極に所望の電位変化を与えるとともに第2の駆動
回路により第1の駆動回路とは逆方向の電位変化を与
え、互いに隣接しない複数のインク室にそれぞれ隣接し
た複数のインク室からインクを吐出させる場合は、第2
の駆動回路により互いに隣接しない複数のインク室にそ
れぞれ隣接した複数のインク室の電極に所望の電位変化
を与えるとともにインクを吐出すべきインク室に隣接し
たインク室の電極に対応した第1の駆動回路により第2
の駆動回路とは逆方向の電位変化を与えることにある。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェットプリンタのヘッド駆動装置において、互い
に隣接しない複数のインク室にそれぞれ隣接した複数の
インク室からインクを吐出させる場合は、第2の駆動回
路により互いに隣接しない複数のインク室にそれぞれ隣
接した複数のインク室の電極に所望の電位変化を与える
とともにインクを吐出すべきインク室に隣接したインク
室の電極に対応した第1の駆動回路により第2の駆動回
路とは逆方向の電位変化を与え、かつ、第2の駆動回路
に接続したインク室のうち、インクを吐出すべきでない
インク室と隣接し、かつ、インクを吐出すべきインク室
には隣接しないインク室の電極に対応した第1の駆動回
路により第2の駆動回路と同一の電位変化を与えること
にある。
【0010】請求項3記載の発明は、複数のインク室を
有し、この各インク室を圧電部材に電極を介して電位変
化を与えて選択的に歪ませ、該当するインク室からイン
クを吐出させるインクジェットプリンタのヘッド駆動装
置において、各インク室のうち、互いに隣接しない複数
のインク室の電極にそれぞれ独立して電位変化を与える
複数の第1の駆動回路と、各インク室のうち、前記の互
いに隣接しない複数のインク室を除く残りの複数のイン
ク室を互いに共通する隣接インク室を持たないように複
数に分割し、この分割した各インク室の電極に分割した
単位で共通の電位変化を与える複数の第2の駆動回路と
を備え、互いに隣接しない複数のインク室からインクを
吐出させる場合は、インクを吐出すべきインク室に対応
した第1の駆動回路によりそのインク室の電極に所望の
電位変化を与えるとともにそのインクを吐出すべきイン
ク室に隣接したインク室の電極に第2の駆動回路により
第1の駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、互いに隣
接しない複数のインク室にそれぞれ隣接した複数のイン
ク室からインクを吐出させる場合は、第2の駆動回路に
より互いに隣接しない複数のインク室にそれぞれ隣接し
た複数のインク室の電極に所望の電位変化を与えるとと
もにインクを吐出すべきインク室に隣接したインク室の
電極に対応した第1の駆動回路により第2の駆動回路と
は逆方向の電位変化を与えることにある。
【0011】請求項4記載の発明は、複数のインク室を
有し、この各インク室を圧電部材に電極を介して電位変
化を与えて選択的に歪ませ、該当するインク室からイン
クを吐出させるインクジェットプリンタのヘッド駆動装
置において、互いに隣接しないm個のインク室の電極を
互いに独立したセグメント電極とし、このm個のインク
室に隣接したインク室の電極を互いに共通に接続したコ
モン電極として1ブロックを構成して全インク室をnブ
ロックに分割し、各ブロックの各セグメント電極を、各
ブロックから1つずつ共通のセグメント信号線を介して
m個のセグメント駆動回路にそれぞれ接続するとともに
各ブロックの各コモン電極を、各ブロック毎にコモン信
号線を介してn個のコモン駆動回路にそれぞれ接続し、
任意のセグメント電極に対応するインク室からインクを
吐出させる場合は、当該セグメント電極が接続したセグ
メント駆動回路により当該セグメント電極に所望の電位
変化を与えるとともにこのインクを吐出させるインク室
に隣接したインク室のコモン電極に対応するコモン駆動
回路によりセグメント駆動回路とは逆方向の電位変化を
与え、任意のコモン電極に対応するインク室からインク
を吐出させる場合は、当該コモン電極が接続したコモン
駆動回路により当該コモン電極に所望の電位変化を与え
るとともにこのインクを吐出させるインク室に隣接した
インク室のセグメント電極が接続したセグメント駆動回
路によりコモン駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、
各ブロック間でインク室を異なるタイミングで駆動する
ことにある。
【0012】請求項5記載の発明は、複数のインク室を
有し、この各インク室を圧電部材に電極を介して電位変
化を与えて選択的に歪ませ、該当するインク室からイン
クを吐出させるインクジェットプリンタのヘッド駆動装
置において、互いに隣接しないm個のインク室の電極を
互いに独立したセグメント電極とし、このm個のインク
室に隣接したインク室の電極を互いに共通に接続したコ
モン電極として1ブロックを構成し、全インク室を各ブ
ロック間にブロックに属さない独立したインク室を介し
てnブロックに分割し、各ブロックの各セグメント電極
を、各ブロックから1つずつ共通のセグメント信号線を
介してm個のセグメント駆動回路にそれぞれ接続すると
ともに各ブロックの各コモン電極を、各ブロック毎にコ
モン信号線を介してn個のコモン駆動回路にそれぞれ接
続し、かつ各ブロック間のインク室の電極を各セグメン
ト駆動回路、各コモン駆動回路以外の第3の駆動回路に
それぞれ接続し、任意のセグメント電極に対応するイン
ク室からインクを吐出させる場合は、当該セグメント電
極が接続したセグメント駆動回路により当該セグメント
電極に所望の電位変化を与えるとともにこのインクを吐
出させるインク室に隣接したインク室のコモン電極に対
応するコモン駆動回路によりセグメント駆動回路とは逆
方向の電位変化を与え、任意のコモン電極に対応するイ
ンク室からインクを吐出させる場合は、当該コモン電極
が接続したコモン駆動回路により当該コモン電極に所望
の電位変化を与えるとともにこのインクを吐出させるイ
ンク室に隣接したインク室のセグメント電極が接続した
セグメント駆動回路によりコモン駆動回路とは逆方向の
電位変化を与え、各ブロック間の任意のインク室からイ
ンクを吐出させる場合は、当該インク室の電極が接続し
た第3の駆動回路により当該電極に所望の電位変化を与
えるとともにこのインクを吐出させるインク室に隣接し
たインク室の電極が接続した駆動回路により第3の駆動
回路とは逆方向の電位変化を与え、各ブロック及び各ブ
ロック間のインク室の間でインク室を異なるタイミング
で駆動することにある。
【0013】請求項6記載の発明は、複数のインク室を
有し、この各インク室を圧電部材に電極を介して電位変
化を与えて選択的に歪ませ、該当するインク室からイン
クを吐出させるインクジェットプリンタのヘッド駆動装
置において、互いに隣接しないm個のインク室の電極を
互いに独立したセグメント電極とし、このm個のインク
室に隣接したインク室の電極を、互いに共通するセグメ
ント電極と対向しないようにkグループに分け、それぞ
れのグループの電極を互いに共通に接続してそれぞれコ
モン電極として1ブロックを構成して全インク室をnブ
ロックに分割し、各ブロックの各セグメント電極を、各
ブロックから1つずつ共通のセグメント信号線を介して
m個のセグメント駆動回路にそれぞれ接続するとともに
各ブロックの各グループのコモン電極を、各グループ毎
にコモン信号線を介して(k×n)個のコモン駆動回路
にそれぞれ接続し、任意のセグメント電極に対応するイ
ンク室からインクを吐出させる場合は、当該セグメント
電極が接続したセグメント駆動回路により当該セグメン
ト電極に所望の電位変化を与えるとともにこのインクを
吐出させるインク室に隣接したインク室のコモン電極に
対応するコモン駆動回路によりセグメント駆動回路とは
逆方向の電位変化を与え、任意のコモン電極に対応する
インク室からインクを吐出させる場合は、当該コモン電
極が接続したコモン駆動回路により当該コモン電極に所
望の電位変化を与えるとともにこのインクを吐出させる
インク室に隣接したインク室のセグメント電極が接続し
たセグメント駆動回路によりコモン駆動回路とは逆方向
の電位変化を与え、各ブロックにおいて各グループのコ
モン電極への電位変化の印加タイミングを異ならせ、か
つ各ブロック間でインク室を異なるタイミングで駆動す
ることにある。
【0014】請求項7記載の発明は、複数のインク室を
有し、この各インク室を圧電部材に電極を介して電位変
化を与えて選択的に歪ませ、該当するインク室からイン
クを吐出させるインクジェットプリンタのヘッド駆動装
置において、互いに隣接しないm個のインク室の電極を
互いに独立したセグメント電極とし、このm個のインク
室に隣接したインク室の電極を、互いに共通するセグメ
ント電極と対向しないようにkグループに分け、それぞ
れのグループの電極を互いに共通に接続してそれぞれコ
モン電極として1ブロックを構成し、全インク室を各ブ
ロック間にブロックに属さない独立したインク室を介し
てnブロックに分割し、各ブロックの各セグメント電極
を、各ブロックから1つずつ共通のセグメント信号線を
介してm個のセグメント駆動回路にそれぞれ接続すると
ともに各ブロックの各グループのコモン電極を、各グル
ープ毎にコモン信号線を介して(k×n)個のコモン駆
動回路にそれぞれ接続し、かつ各ブロック間のインク室
の電極を各セグメント駆動回路、各コモン駆動回路以外
の第3の駆動回路にそれぞれ接続し、任意のセグメント
電極に対応するインク室からインクを吐出させる場合
は、当該セグメント電極が接続したセグメント駆動回路
により当該セグメント電極に所望の電位変化を与えると
ともにこのインクを吐出させるインク室に隣接したイン
ク室のコモン電極に対応するコモン駆動回路によりセグ
メント駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、任意のコ
モン電極に対応するインク室からインクを吐出させる場
合は、当該コモン電極が接続したコモン駆動回路により
当該コモン電極に所望の電位変化を与えるとともにこの
インクを吐出させるインク室に隣接したインク室のセグ
メント電極が接続したセグメント駆動回路によりコモン
駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、各ブロック間の
任意のインク室からインクを吐出させる場合は、当該イ
ンク室の電極が接続した第3の駆動回路により当該電極
に所望の電位変化を与えるとともにこのインクを吐出さ
せるインク室に隣接したインク室の電極が接続した駆動
回路により第3の駆動回路とは逆方向の電位変化を与
え、各ブロックにおいて各グループのコモン電極への電
位変化の印加タイミングを異ならせ、かつ各ブロック間
でインク室を異なるタイミングで駆動することにある。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項5又は7記
載のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置におい
て、各ブロック間に配置したブロックに属さない独立し
たインク室が複数ある場合は、この各インク室の電極を
1つの第3の駆動回路に共通に接続したことにある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)この実施の形態は、請求項1、2
及び4に対応した実施の形態である。
【0017】図1に示すように、それぞれ左右が圧電部
材からなる壁2111、2112、2113、2114、211
5、2116で囲まれたインク室2211、2212、221
3、2214、2215を設け、前記壁2111の外側の壁面
に電極2310を配置し、各インク室2211〜2215の壁
面に電極2311、2312、2313、2314、2315を配
置し、前記壁2116の外側の壁面に電極2316を配置し
てブロック(1) を構成している。
【0018】また、それぞれ左右が圧電部材からなる壁
2121、2122、2123、2124、2125、2126で囲
まれたインク室2221、2222、2223、2224、22
25を設け、前記壁2121の外側の壁面に電極2320を配
置し、各インク室2221〜2225の壁面に電極2321、
2322、2323、2324、2325を配置し、前記壁21
26の外側の壁面に電極2326を配置してブロック(2) を
構成している。
【0019】また、それぞれ左右が圧電部材からなる壁
2131、2132、2133、2134、2135、2136で囲
まれたインク室2231、2232、2233、2234、22
35を設け、前記壁2131の外側の壁面に電極2330を配
置し、各インク室2231〜2235の壁面に電極2331、
2332、2333、2334、2335を配置し、前記壁21
36の外側の壁面に電極2336を配置してブロック(3) を
構成している。ここでブロック(1) 〜(3) は1つのヘッ
ドユニットの中の部分であっても、別々のヘッドユニッ
トであってもよい。
【0020】そして、前記電極2311、2313、231
5、2321、2323、2325、2331、2333、2335
をセグメント電極とし、各ブロックのセグメント電極2
311、2321、2331を第1の駆動回路であるセグメン
ト駆動回路241 に接続し、セグメント電極2313、2
323、2333を同じく第1の駆動回路であるセグメント
駆動回路242 に接続し、セグメント電極2315、23
25、2335を同じく第1の駆動回路であるセグメント駆
動回路243 に接続している。
【0021】また、前記電極2310、2312、2314、
2316、2320、2322、2324、2326、2330、2
332、2334、2336をコモン電極とし、ブロック(1)
のコモン電極2310、2312、2314、2316を第2の
駆動回路であるコモン駆動回路251 に接続し、ブロッ
ク(2) のコモン電極2320、2322、2324、2326を
同じく第2の駆動回路であるコモン駆動回路252 に接
続し、ブロック(3) のコモン電極2330、2332、23
34、2336を同じく第2の駆動回路であるコモン駆動回
路253 に接続している。
【0022】前記各インク室2211〜2215、2221〜
2225、2231〜2235は、図2に示すように、インク
室100と隣接したインク室101、102を圧電部材
からなる壁103、104で隔て、インク室100の底
面及び内壁に例えば無電解ニッケルメッキにより電極1
05を形成し、隣接したインク室101、102の底面
及び内壁にも同じく無電解ニッケルメッキにより電極1
06、107を形成している。各壁103、104は上
下に分割され、上下の壁がそれぞれ板厚方向で互いに逆
向きの方向に分極している。
【0023】そして、図2の(a) に示す電圧波形を電極
106に印加し、図2の(b) に示す電圧波形を電極10
5に印加し、図2の(c) に示す電圧波形を電極107に
印加する。すなわち、図2の(b) に示すように電極10
5に印加する電圧波形を立上げると壁103、104が
インク室100を広げるように歪みインク室100にイ
ンク108を補充する。続いてこの電極105に印加す
る電圧波形を立下げるとともに図2の(a) 、(c) に示す
ように電極106、107に印加する電圧波形を立上げ
ると壁103、104がインク室100を狭めるように
歪みインク室100からインク滴108aが吐出する。
このインク室からのインク滴108aの吐出は、実際に
は図中手前側に行われる。すなわち、インク室の手前側
にはインク吐出口を開けたオリフィスプレートがあり、
また、インク室の後方はインク補給路に連通しており、
インク室の拡張によりインク補給路からインクを補充
し、この状態でインク室を収縮させるとインク吐出口か
らインク滴108aが吐出する。
【0024】図2の(a) 〜(c) に示す電圧波形は2つの
パルス波形からなるが、インク吐出に寄与する波形は最
初のパルス波形であり、2個目のパルス波形はインク室
の圧力振動を抑えるためのものである。従って、2個目
のパルス波形は必ずしも必要なものではない。
【0025】図2の(a) 〜(c) に示す電圧波形を発生さ
せるための駆動回路の出力部としては、例えば図3に示
す構成がある。すなわち、+VDD端子と0V端子間にP
チャンネルMOS形FET110とNチャンネルMOS
形FET111との直列回路を接続し、入力信号をイン
バータ112を介して各FET110、111のゲート
に供給している。そして、前記FET111のダイオー
ド113を並列に接続し、各FET110、111の接
続点から電圧波形を取り出すようになっている。なお、
駆動回路の構成は必ずしもこれに限定するものではな
い。
【0026】図4は図1に示すコモン信号群の各駆動回
路251 〜253 からの電圧波形C1 、C2 、C3 及び
セグメント信号群の各駆動回路241 〜243 からの電
圧波形S1 、S2 、S3 を示し、以下、この電圧波形に
基づいて動作を説明する。
【0027】先ず、サイクルcy1では、インク室22
11、2213、2215から同時にインクを吐出させること
ができる。すなわち、セグメント駆動回路241 〜24
3 からの電圧波形S1 、S2 、S3 の最初のパルスを一
斉に立上げ、このパルスの立下がりと同時にコモン駆動
回路251 からの電圧波形C1 の最初のパルスを立上げ
ることで各インク室2211〜2215から同時にインクが
吐出する。この場合は、電圧波形S1 、S2 、S3 に対
して電圧波形C1 は逆方向の電位変化を与えることにな
る。
【0028】また、この場合においてインクを吐出させ
たくないインク室がある場合は、そのインク室の電極に
印加する電圧波形を0Vに保持しておけばよい。このと
きのインク室の動作は図5に示すようになる。すなわ
ち、図5の(a) に示す電圧波形を電極106に印加し、
図5の(b) に示す0Vの電圧波形を電極105に印加
し、図5の(c) に示す電圧波形を電極107に印加す
る。これにより、インク室100は、先ず、壁103、
104がインク室100を狭めるように歪み、続いて電
極106、107に印加するパルス波形が立ち下がると
インク室100は元の状態に復帰する。この動作ではイ
ンク室100へのインクの補充がない状態でインク室1
00が収縮するためインクの吐出は行われない。
【0029】また、セグメント駆動回路241 〜243
からの電圧波形S1 、S2 、S3 はブロック(2) のイン
ク室2221、2223、2225の電極2321、2323、2
325及びブロック(3) のインク室2231、2233、22
35の電極2331、2333、2335にも同時に印加される
が、ブロック(2) 及び(3) においてはコモン駆動回路2
52 、253 から印加する電圧波形が0Vとなっている
ので、これらのインク室からのインク吐出は行われな
い。
【0030】すなわち、このときのインク室の動作は図
6に示すようになる。図6の(a) 及び(c) に示す0Vの
電圧波形を電極106、107に印加し、図6の(b) に
示す電圧波形を電極105に印加する。これにより、イ
ンク室100は、先ず、壁103、104がインク室1
00を拡張するように歪み、続いて電極105に印加す
るパルス波形が立ち下がるとインク室100は元の状態
に復帰する。この動作ではインク室100へのインクの
補充が行われるがインク室100のインクを押し出す動
作がないのでインクの吐出は行われない。また、ブロッ
ク(2) のインク室2222、2224及びブロック(3) のイ
ンク室2232、2234の動作は、セグメント駆動回路2
41 〜243 からの電圧波形S1、S2 、S3 によって
は図5に示すインク室100の動作と同じ動作をする
が、この動作ではインクの吐出は行われない。
【0031】次にサイクルcy2では、インク室2212
からのみインクを吐出させることができる。すなわち、
コモン駆動回路251 からの電圧波形C1 の最初のパル
スを先ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にセグメ
ント駆動回路241 、242からの電圧波形S1 、S2
の最初のパルスを立上げることでインク室2212の動作
は図2の動作となりインクが吐出する。この場合は、電
圧波形C1 に対して電圧波形S1 、S2 は逆方向の電位
変化を与えることになる。
【0032】この動作において、インク室2214の左側
の壁2114はインク室2212の左側の壁2112と同じ動
作を行い、インク室2214の右側の壁2115は図6の右
側の壁104と同じ動作をするため、インク室2214か
ら誤ってインクが吐出されるおそれがある。これを解消
するため、セグメント駆動回路243 からコモン駆動回
路251 からの電圧波形C1 と全く同じタイミングで同
じ電圧波形S3 を発生させる。
【0033】このときのインク室の動作は図8に示すよ
うになる。すなわち、インク室100の電極105には
図8の(b) に示す電圧波形が印加され、右隣のインク室
102の電極107には図8の(c) に示すように電極1
05に印加した電圧波形と同じ電圧波形が印加され、左
隣のインク室101には図8の(a) に示す電圧波形が印
加される。これにより、インク室100の左の壁103
がインク室を拡張し、さらに収縮するように動作しても
右の壁104は動作しないので、インク室100からの
インクの吐出は行われない。
【0034】このようにセグメント駆動回路243 から
コモン駆動回路251 からの電圧波形C1 と全く同じタ
イミングで同じ電圧波形S3 を発生して電極2315に印
加することでインク室2214からの誤ったインクの吐出
を防止できる。また、このときのインク室2211、22
13の動作は図7に示すようになる。すなわち、インク室
100の電極105には図7の(b) に示す電圧波形が印
加され、左隣のインク室101の電極106には図7の
(a) に示す電圧波形が印加され、右隣のインク室102
には図7の(c) に示すように電極106に印加した電圧
波形と同じ電圧波形が印加される。これによりインク室
100の各壁103、104は、先ず収縮し、その後拡
張する動作を行うため、インクの押出し動作がインクの
補充動作に先行することになりインク室100からのイ
ンクの吐出は行われない。すなわち、インク室2211、
2213からのインクの吐出は行われない。
【0035】また、インク室2215は、左右の壁211
5、2116が動作しないのでインクの吐出を行うことは
ない。また、ブロック(2) 、(3) の各インク室について
はサイクルcy1の場合と同様の動作となりインクの吐
出を行うことはない。また、インク室2212からインク
の吐出を行わせない場合は、セグメント駆動回路24
1、242 からの電圧波形S1 、S2 をセグメント駆動
回路243 からの電圧波形S3 のタイミングに合わせる
か、電圧波形S1 、S2 、S3 を全て停止させるか、イ
ンク室の動作を図5又は図6の状態にするか、さらには
コモン駆動回路251 からの電圧波形C1 を停止すれば
よい。
【0036】同様にしてサイクルcy3ではコモン駆動
回路251 からの電圧波形C1 とセグメント駆動回路2
41 からの電圧波形S1 のタイミングを一致させ、かつ
セグメント駆動回路242 、243 からの電圧波形S2
、S3 のタイミングを電圧波形S1 のタイミングより
も1パルス分遅らせて電圧波形C1 とは逆方向の電位変
化を与えることによりインク室2214からインクを吐出
させることができる。こうして、サイクルcy1〜cy
3によりブロック(1) の各インク室2211〜2215から
のインクの吐出制御ができる。
【0037】また、サイクルcy4ではサイクルcy1
と同様の制御を行ってインク室2221、2223、2225
からインクを吐出でき、サイクルcy5ではサイクルc
y2と同様の制御を行ってインク室2222からインクを
吐出でき、サイクルcy6ではサイクルcy3と同様の
制御を行ってインク室2224からインクを吐出できる。
こうして、サイクルcy4〜cy6によりブロック(2)
の各インク室2221〜2225からのインクの吐出制御が
できる。
【0038】また、サイクルcy7ではサイクルcy1
と同様の制御を行ってインク室2231、2233、2235
からインクを吐出でき、サイクルcy8ではサイクルc
y2と同様の制御を行ってインク室2232からインクを
吐出でき、サイクルcy9ではサイクルcy3と同様の
制御を行ってインク室2234からインクを吐出できる。
こうして、サイクルcy7〜cy9によりブロック(3)
の各インク室2231〜2235からのインクの吐出制御が
できる。
【0039】このように、各ブロックが5つのインク室
からなる合計15個のインク室に対するインクの吐出制
御を3つのセグメント駆動回路241 〜243 と3つの
コモン駆動回路251 〜253 との合計6個の駆動回路
で実現でき、インク室の数に比べて必要とする駆動回路
の数を充分に削減できる。しかも、図5〜図8のインク
室制御を行うことで、インクの吐出を行わないインク室
からの不要なインクの吐出をより確実に防止できる。
【0040】なお、この実施の形態は、各ブロックが5
つのインク室を備えた3つのブロックの制御について述
べたが、ブロック数、ブロック内のインク室の数はこれ
に限定するものでないのは勿論である。ブロック数、ブ
ロック内のインク室の数は増えるほど全体のインク室に
対する駆動回路数の削減度合いを大きくできる。すなわ
ち、この実施の形態では、ブロック数=コモン駆動回路
数=n、セグメント駆動回路数=mとすると、これによ
り、(2m−1)×n個のインク室を制御できる。
【0041】また、この実施の形態の各ブロックをイエ
ロー、マゼンタ、シアンの各色に割当てればカラープリ
ンタを実現することができる。また、この実施の形態の
場合は、各インク室からのインクの吐出タイミングが異
なる。しかし、印字時におけるヘッドと用紙との相対速
度が充分に小さいときにはこのタイミングのずれはほと
んど問題にはならない。また、印字時におけるヘッドと
用紙との相対速度が大きいときにはオリフィスプレート
に開けるインク吐出口の位置を調整することでタイミン
グのずれによる吐出位置のずれを容易に解決できる。
【0042】(第2の実施の形態)この実施の形態は、
請求項4及び5に対応した実施の形態である。これは、
図9に示すように、インク室が一列に等間隔に並んだ1
つのシェアモード形ヘッドを一定数のインク室を1ブロ
ックとして複数ブロックに分割し、かつ各ブロック間に
ブロックに属さないインク室を介在させたものである。
【0043】すなわち、それぞれ左右が圧電部材からな
る壁311 、312 、313 、314 、315 、316
、317 、318 、319 、3110、3111、311
2、3113、3114、3115、3116、3117、311
8、3119、3120、3121、3122で囲まれたインク
室321 、322 、323 、324 、325 、326 、
327 、328 、329 、3210、3211、3212、3
213、3214、3215、3216、3217、3218、32
19、3220、3221を設け、前記壁311 の外側の壁面
に電極330 を配置し、各インク室321 〜2221の壁
面に電極331 、332 、333 、334 、335 、3
36 、337 、338 、339 、3310、3311、33
12、3313、3314、3315、3316、3317、331
8、3319、3320、3321を配置し、前記壁3122の
外側の壁面に電極3322を配置してシェアモード形ヘッ
ドを構成している。
【0044】そして、インク室321 〜326 でブロッ
ク(1) を構成し、インク室328 〜3214でブロック
(2) を構成し、インク室3216〜3221でブロック(3)
を構成し、ブロック(1) とブロック(2) との間にインク
室327 を介在させ、ブロック(2) とブロック(3) との
間にインク室3215を介在させている。
【0045】前記電極331 、333 、335 、339
、3311、3313、3317、3319、3321をセグメ
ント電極とし、各ブロックのセグメント電極331 、3
39 、3317を第1の駆動回路であるセグメント駆動回
路341 に接続し、セグメント電極333 、3311、3
319を同じく第1の駆動回路であるセグメント駆動回路
342 に接続し、セグメント電極335 、3313、33
21を同じく第1の駆動回路であるセグメント駆動回路3
43 に接続している。
【0046】また、前記電極330 、332 、334 、
336 、338 、3310、3312、3314、3316、3
318、3320、3322をコモン電極とし、ブロック(1)
のコモン電極330 、332 、334 、336 を第2の
駆動回路であるコモン駆動回路351 に接続し、ブロッ
ク(2) のコモン電極338 、3310、3312、3314を
同じく第2の駆動回路であるコモン駆動回路352 に接
続し、ブロック(3) のコモン電極3316、3318、33
20、3322を同じく第2の駆動回路であるコモン駆動回
路353 に接続している。また、前記インク室327 の
電極337 を第3の駆動回路361 に接続し、前記イン
ク室3215の電極3315をもう1つの第3の駆動回路3
62 に接続している。
【0047】図10は図9に示すコモン信号群の各駆動
回路351 〜353 からの電圧波形C1 、C2 、C3 、
セグメント信号群の各駆動回路341 〜343 からの電
圧波形S1 、S2 、S3 及び各第3の駆動回路361 、
362 からの電圧波形B1 、B2 を示し、以下、この電
圧波形に基づいて動作を説明する。
【0048】サイクルcy1、cy2、cy5、cy1
0の動作は、前述した第1の実施の形態における図4の
サイクルcy1、cy2、cy4、cy7の動作と同一
である。また、サイクルcy3、cy7、cy8、cy
12ではインク室326 、328 、3213、3216から
誤ってインクが吐出するのを防止するために第3の駆動
回路361 又は362 からコモンの電圧波形C1 〜C3
と同一タイミングで電圧波形B1 又はB2 を与えてい
る。すなわち、サイクルcy3ではコモンの電圧波形C
1 と同一タイミングで電圧波形B1 を与え、サイクルc
y7ではコモンの電圧波形C2 と同一タイミングで電圧
波形B1 を与え、サイクルcy8ではコモンの電圧波形
C2 と同一タイミングで電圧波形B2 を与え、サイクル
cy12ではコモンの電圧波形C3 と同一タイミングで
電圧波形B2 を与えている。このときの電圧波形B1 、
B2 は、サイクルcy2においてセグメント駆動回路3
43からの電圧波形S3 をコモンの電圧波形C1 と同一
タイミングで与える場合と同様の作用を為す。
【0049】また、サイクルcy4、cy6、cy9、
cy11では各ブロックの境界に当たるインク室326
、328 、3214、3216からインクを吐出させる場
合において、壁317 、318 、3115、3116を各イ
ンク室の収縮方向に歪ませるために第3の駆動回路36
1 又は362 から電圧波形B1 又はB2 を与えている。
【0050】また、サイクルcy14ではインク室32
7 、3215からインクを吐出させるために第3の駆動回
路361 、362 から電圧波形B1 、B2 をコモン駆動
回路351 〜353 からの電圧波形C1 〜C3 に1パル
ス分先行して電極337 、3315に与え、これによりイ
ンク室327 、3215の壁317 、318 、3115、3
116をインク室を拡張する方向に歪ませてインクの補充
を確実に行う。
【0051】このように、各ブロックが6つのインク室
からなる3つのブロックと、各ブロック間の2つのイン
ク室の合計21個のインク室に対するインクの吐出制御
を3つのセグメント駆動回路341 〜343 と3つのコ
モン駆動回路351 〜353と2つの第3の駆動回路3
61 、362 との合計8個の駆動回路で実現でき、イン
ク室の数に比べて必要とする駆動回路の数を充分に削減
できる。例えば、図17に示す従来例と比較した場合、
この従来例において8個の駆動回路61 、62、81 、
82 、71 〜74 で駆動できるインク室は12個であ
り、この実施の形態のものが少ない駆動回路でより多く
のインク室を駆動できることが明らかである。しかも、
この実施の形態においても図5〜図8のインク室制御を
行うことで、インクの吐出を行わないインク室からの不
要なインクの吐出をより確実に防止できる。
【0052】(第3の実施の形態)この実施の形態は、
請求項3に対応した実施の形態である。これは、図11
に示すように、インク室が一列に等間隔に並んだ1つの
シェアモード形ヘッドを複数ブロックに分割して制御す
るものである。
【0053】すなわち、それぞれ左右が圧電部材からな
る壁411 、412 、413 、414 、415 、416
、417 、418 、419 、4110、4111、411
2、4113、4114、4115、4116、4117、411
8、4119、4120で囲まれたインク室421 、422
、423 、424 、425 、426 、427 、428
、429 、4210、4211、4212、4213、421
4、4215、4216、4217、4218、4219を設け、
前記壁411 の外側の壁面に電極430 を配置し、各イ
ンク室421 〜4219の壁面に電極431 、432 、4
33 、434 、435 、436 、437 、438 、43
9 、4310、4311、4312、4313、4314、431
5、4316、4317、4318、4319を配置し、前記壁
4120の外側の壁面に電極4320を配置してシェアモー
ド形ヘッドを構成している。
【0054】そして、前記電極431 、433 、435
、437 、439 、4311、4313、4315、431
7、4319をセグメント電極とし、これら各セグメント
電極を第1の駆動回路であるセグメント駆動回路441
、442 、443 、444 、445 、446 、447
、448 、449 、4410にそれぞれ接続している。
【0055】また、前記電極430 、432 、434 、
436 、438 、4310、4312、4314、4316、4
318、4320をコモン電極とし、コモン電極432 、4
36、4310、4314、4318を1つのブロックとして
第2の駆動回路であるコモン駆動回路451 に接続し、
コモン電極430 、434 、438 、4312、4316、
4320を別のブロックとして同じく第2の駆動回路であ
るコモン駆動回路452 に接続している。
【0056】この実施の形態の場合は、第1、第2の実
施の形態とは異なって同一のコモン駆動回路の電圧波形
が与えられるコモン電極に挟まれたセグメント電極は存
在しない。図12及び図13は図11に示すコモン信号
群の各駆動回路451 、452 からの電圧波形C1 、C
2 及びセグメント信号群の各駆動回路441 〜4410か
らの電圧波形S1 〜S10を示し、以下、この電圧波形に
基づいて動作を説明する。
【0057】例えば、インク室421 、422 、423
、424 、425 、426 、427、429 、4210、
4212、4213、4215、4216、4218、4219から
インクを吐出させ、インク室428 、4211、4214、
4217からインクを吐出させない場合は、図12に示す
電圧波形の印加制御を行う。
【0058】すなわち、サイクルcy1では、コモン駆
動回路451 から電圧波形C1 をコモン電極432 、4
36 、4310、4314、4318に印加するとともにコモ
ン駆動回路452 から電圧波形C2 を電圧波形C1 と同
一のタイミングでコモン電極430 、434 、438 、
4312、4316、4320に印加する。また、セグメント
駆動回路441 、442 、443 、444 、445 、4
47 、448 、4410から電圧波形S1 、S2 、S3 、
S4 、S5 、S7 、S8 、S10を電圧波形C1、C2 よ
りも1パルス分早いタイミングでセグメント電極431
、433 、435 、437 、439 、4313、431
5、4319に印加する。すなわち、セグメント電極431
、433 、435 、437 、439 、4313、431
5、4319に印加する電位変化に対してコモン電極432
、436 、4310、4314、4318、430 、434
、438 、4312、4316、4320に印加する電位変
化は逆方向となっている。
【0059】この電圧波形の印加により、インク室42
1 、423 、425 、427 、429 、4213、421
5、4219は図2に示す動作を行いインクを吐出する。
このとき、インク室4211、4217は図5に示す動作と
なってインクを吐出しない。また、インク室422 、4
24 、426 、428 、4210、4212、4214、42
16、4218は最悪の場合でも図7に示す動作となりイン
クを吐出しない。
【0060】また、サイクルcy2では、コモン駆動回
路451 から電圧波形C1 をコモン電極432 、436
、4310、4314、4318に印加し、コモン駆動回路
452からの電圧波形C2 の印加は行わない。また、セ
グメント駆動回路441 、442 、443 、444 、4
45 、446 、449 、4410から電圧波形S1 、S
2、S3 、S4 、S5 、S6 、S9 、S10を電圧波形C1
よりも1パルス分遅いタイミングでセグメント電極4
31 、433 、435 、437 、439 、4311、43
17、4319に印加する。すなわち、セグメント電極43
1 、433 、435、437 、439 、4311、431
7、4319に印加する電位変化に対してコモン電極432
、436 、4310、4314、4318に印加する電位変
化は逆方向となっている。
【0061】この電圧波形の印加により、インク室42
2 、426 、4210、4218は図2に示す動作を行いイ
ンクを吐出する。このとき、インク室4214は図6に示
す動作となってインクを吐出しない。また、インク室4
21 、423 、425 、427 、429 、4211、42
13、4215、4217、4219は最悪の場合でも図7に示
す動作となりインクを吐出しない。また、コモン駆動回
路452 に接続したコモン電極434 、438 、431
2、4316を設けたインク室424 、428 、4212、
4216は最悪でも図5に示す動作となりインクを吐出し
ない。
【0062】また、サイクルcy3では、コモン駆動回
路452 から電圧波形C2 をコモン電極430 、434
、438 、4312、4316、4320に印加し、コモン
駆動回路451 からの電圧波形C1 の印加は行わない。
また、セグメント駆動回路442 、443 、446 、4
47 、448 、449 から電圧波形S2 、S3 、S6 、
S7 、S8 、S9 を電圧波形C2 よりも1パルス分遅い
タイミングでセグメント電極433 、435 、4311、
4313、4315、4317に印加する。すなわち、セグメ
ント電極433 、435 、4311、4313、4315、4
317に印加する電位変化に対してコモン電極430 、4
34 、438 、4312、4316、4320に印加する電位
変化は逆方向となっている。
【0063】この電圧波形の印加により、インク室42
4 、428 、4212、4216は図2に示す動作を行いイ
ンクを吐出する。このとき、インク室428 は図6に示
す動作となってインクを吐出しない。また、インク室4
21 、423 、425 、427 、429 、4211、42
13、4215、4217、4219は最悪の場合でも図7に示
す動作となりインクを吐出しない。また、コモン駆動回
路451 に接続したコモン電極432 、436 、431
0、4314、4318を設けたインク室422 、426 、
4210、4214、4218は最悪でも図5に示す動作とな
りインクを吐出しない。
【0064】このように、この実施の形態ではインクを
吐出しないインク室に対して図8に示す動作は行わな
い。すなわち、図5〜図7に示す動作に比べて図8に示
す動作は、左側の壁103がインクを吐出するときと同
様の動作を行うためインクを誤吐出する危険性が高い
が、これを防止できるのでインクの誤吐出をさらに確実
に防止できる。また、この実施の形態ではインク室42
2 、426 、4210、4214、4218及びインク室42
4 、428 、4212、4216を同時に制御できるので、
短い時間で全てのインク室からのインクの吐出を終了さ
せることができる。なお、ここではインクを吐出させな
いインク室をインク室428 、4211、4214、4217
として説明したが、実際には任意のインク室をインク吐
出/インク非吐出制御できる。
【0065】図13は電圧波形の印加制御の変形例であ
る。この場合は、インクを吐出しないインク室428 、
4211、4214、4217の電極438 、4311、431
4、4317に対し、コモン駆動回路451 、452 から
の電圧波形C1 、C2 と同一のタイミングでゼグメント
電圧波形を印加する。すなわち、サイクルcy1では、
セグメント駆動回路446 、449 から電圧波形S6 、
S9 を電圧波形C1 、C2 と同一のタイミングでセグメ
ント電極4311、4317に印加する。その他については
図12の場合と同様である。
【0066】この電圧波形の印加により、インク室42
1 、423 、425 、427 、429 、4213、421
5、4219は図2に示す動作を行いインクを吐出する。
このとき、インク室4211、4217は図5に示す動作と
なってインクを吐出しない。また、インク室422 、4
24 、426 、428 、4210、4212、4214、42
16、4218は最悪の場合でも図7に示す動作となりイン
クを吐出しない。
【0067】また、サイクルcy2では、セグメント駆
動回路447 、448 から電圧波形S7 、S8 を電圧波
形C1 と同一のタイミングでセグメント電極4313、4
315に印加する。その他については図12の場合と同様
である。この電圧波形の印加により、インク室422 、
426 、4210、4218は図2に示す動作を行いインク
を吐出する。このとき、インク室4214は図6に示す動
作となってインクを吐出しない。また、インク室421
、423 、425 、427 、429 、4211、421
3、4215、4217、4219は最悪の場合でも図7に示
す動作となりインクを吐出しない。また、コモン駆動回
路452 に接続したコモン電極434 、438 、431
2、4316を設けたインク室424 、428 、4212、
4216は最悪でも図5に示す動作となりインクを吐出し
ない。
【0068】また、サイクルcy3では、セグメント駆
動回路444 、445 から電圧波形S4 、S5 を電圧波
形C2 と同一のタイミングでセグメント電極437 、4
39に印加する。その他については図12の場合と同様
である。この電圧波形の印加により、インク室424 、
428 、4212、4216は図2に示す動作を行いインク
を吐出する。このとき、インク室428 は図6に示す動
作となってインクを吐出しない。また、インク室421
、423 、425 、427 、429 、4211、421
3、4215、4217、4219は最悪の場合でも図7に示
す動作となりインクを吐出しない。また、コモン駆動回
路451 に接続したコモン電極432 、436 、431
0、4314、4318を設けたインク室422 、426 、
4210、4214、4218は最悪でも図5に示す動作とな
りインクを吐出しない。
【0069】従って、この図13の場合は、ゼグメント
電極に与える電圧波形を遅延させるか否かによりインク
の吐出/非吐出制御ができることになる。このように、
この実施の形態の場合は19個のインク室に対して使用
する駆動回路の数が12個となり、駆動回路の使用数を
大幅に削減はできないが、インクの吐出を行わないイン
ク室からの不要なインクの吐出をより確実に防止でき
る。
【0070】(第4の実施の形態)この実施の形態は、
請求項6、7及び8に対応した実施の形態である。これ
は、図14に示すように、インク室が一列に等間隔に並
んだ1つのシェアモード形ヘッドを一定数のインク室を
1ブロックとして複数ブロックに分割し、かつ各ブロッ
ク間にブロックに属さないインク室を介在させたもので
ある。
【0071】すなわち、それぞれ左右が圧電部材からな
る壁511 、512 、513 、514 、515 、516
、517 、518 、519 、5110、5111、511
2、5113、5114、5115、5116、5117、511
8、5119、5120、5121、5122、5123、512
4、5125、5126、5127、5128、5129、513
0、5131、5132、5133、5134で囲まれたインク
室521 、522 、523 、524 、525 、526 、
527 、528 、529 、5210、5211、5212、5
213、5214、5215、5216、5217、5218、52
19、5220、5221、5222、5223、5224、522
5、5226、5227、5228、5229、5230、523
1、5232、5233を設け、前記壁511 の外側の壁面
に電極530 を配置し、各インク室521 〜5233の壁
面に電極531 、532 、533 、534 、535 、5
36 、537 、538 、539 、5310、5311、53
12、5313、5314、5315、5316、5317、531
8、5319、5320、5321、5322、5323、532
4、5325、5326、5327、5328、5329、533
0、5331、5332、5333を配置し、前記壁5134の
外側の壁面に電極5334を配置してシェアモード形ヘッ
ドを構成している。
【0072】そして、インク室521 〜5210でブロッ
ク(1) を構成し、インク室5212〜5222でブロック
(2) を構成し、インク室5224〜5233でブロック(3)
を構成し、ブロック(1) とブロック(2) との間にインク
室5211を介在させ、ブロック(2) とブロック(3) との
間にインク室5223を介在させている。前記電極531
、533 、535 、537 、539 、5313、531
5、5317、5319、5321、5325、5327、532
9、5331、5333をセグメント電極とし、これら各セ
グメント電極に第1の駆動回路であるセグメント駆動回
路(図示せず)から電圧波形S1 、S2 、S3 、S4 、
S5 を印加するようになっている。すなわち、電圧波形
S1 を前記電極531 、5313、5325に印加し、電圧
波形S2 を前記電極533 、5315、5327に印加し、
電圧波形S3 を前記電極535 、5317、5329に印加
し、電圧波形S4 を前記電極537 、5319、5331に
印加し、電圧波形S5 を前記電極539 、5321、53
33に印加するようになっている。
【0073】また、前記電極530 、532 、534 、
536 、538 、5310、5312、5314、5316、5
318、5320、5322、5324、5326、5328、53
30、5332、5334をコモン電極とし、ブロック(1) の
コモン電極を2つのグループに分け、一方のグループの
コモン電極530 、534 、538 を第2の駆動回路で
ある1つのコモン駆動回路(図示せず)から電圧波形C
1aを印加し、他方のグループのコモン電極532 、53
6 、5310を第2の駆動回路である別のコモン駆動回路
(図示せず)から電圧波形C1bを印加するようになって
いる。
【0074】また、ブロック(2) のコモン電極を2つの
グループに分け、一方のグループのコモン電極5312、
5316、5320を第2の駆動回路であるさらに別のコモ
ン駆動回路(図示せず)から電圧波形C2aを印加し、他
方のグループのコモン電極5314、5318、5322を第
2の駆動回路であるさらに別のコモン駆動回路(図示せ
ず)から電圧波形C2bを印加するようになっている。
【0075】また、ブロック(3) のコモン電極を2つの
グループに分け、一方のグループのコモン電極5324、
5328、5332を第2の駆動回路であるさらに別のコモ
ン駆動回路(図示せず)から電圧波形C3aを印加し、他
方のグループのコモン電極5326、5330、5334を第
2の駆動回路であるさらに別のコモン駆動回路(図示せ
ず)から電圧波形C3bを印加するようになっている。
【0076】また、ブロック(1) とブロック(2) との間
に介在したインク室5211の電極5311及びブロック
(2) とブロック(3) との間に介在したインク室5223の
電極5323に第3の駆動回路(図示せず)から共通の電
圧波形Bを印加するようになっている。図15は各駆動
回路からの電圧波形C1a、C1b、C2a、C2b、C3a、C
3b、S1 、S2 、S3 、S4 、S5 、Bを示し、以下、
この電圧波形に基づいて動作を説明する。ブロック(1)
の各インク室521 〜5210はサイクルcy1〜cy3
により駆動する。
【0077】先ず、サイクルcy1では、インク室52
1 、523 、525 、527 、529 から同時にインク
を吐出させることができる。すなわち、セグメント電圧
波形S1 〜S5 の最初のパルスを一斉に立上げ、このパ
ルスの立下がりと同時にコモン電圧波形C1a、C1bの最
初のパルスを立上げることで各インク室521 、523
、525 、527 、529 から同時にインクが吐出す
る。この場合は、電圧波形S1 〜S5 に対して電圧波形
C1a、C1bは逆方向の電位変化を与えることになる。そ
して、セグメント電圧波形S1 〜S5 の印加を制御する
ことで各インク室521 、523 、525 、527 、5
29 からのインク吐出を選択的に行うことができる。
【0078】次にサイクルcy2では、インク室524
、528 から同時にインクを吐出させることができ
る。すなわち、コモン電圧波形C1aの最初のパルスを先
ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にセグメント電
圧波形S2 〜S5 の最初のパルスを立上げることでイン
ク室524 、528 から同時にインクが吐出する。この
場合は、電圧波形C1aに対して電圧波形S2 〜S5 は逆
方向の電位変化を与えることになる。そして、セグメン
ト電圧波形S2 、S3 の印加を制御することでインク室
524 からのインク吐出を選択的に行うことができ、セ
グメント電圧波形S4 、S5 の印加を制御することでイ
ンク室528 からのインク吐出を選択的に行うことがで
きる。
【0079】次にサイクルcy3では、インク室522
、526 、5210から同時にインクを吐出させること
ができる。すなわち、コモン電圧波形C1bの最初のパル
スを先ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にセグメ
ント電圧波形S1 〜S5 及び第3の駆動回路の電圧波形
Bの最初のパルスを立上げることでインク室522 、5
26 、5210から同時にインクが吐出する。この場合
は、電圧波形C1bに対して電圧波形S1 〜S5 、Bは逆
方向の電位変化を与えることになる。そして、セグメン
ト電圧波形S1 、S2 の印加を制御することでインク室
522 からのインク吐出を選択的に行うことができ、セ
グメント電圧波形S3 、S4 の印加を制御することでイ
ンク室526 からのインク吐出を選択的に行うことがで
き、セグメント電圧波形S5 及び電圧波形Bの印加を制
御することでインク室5210からのインク吐出を選択的
に行うことができる。このようにサイクルcy1〜cy
3によってブロック(1) の各インク室521〜3210か
らのインクの吐出が選択的にできることになる。
【0080】ブロック(1) と(2) との間のインク室52
11はサイクルcy4により駆動する。すなわち、サイク
ルcy4では、第3の駆動回路の電圧波形Bの最初のパ
ルスを先ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にコモ
ン電圧波形C1b、C2aの最初のパルスを立上げることで
インク室5211からインクが吐出する。ブロック(2) の
各インク室5212〜5222はサイクルcy5〜cy7に
より駆動する。
【0081】先ず、サイクルcy5では、インク室52
13、5215、5217、5219、5221から同時にインク
を吐出させることができる。すなわち、セグメント電圧
波形S1 〜S5 の最初のパルスを一斉に立上げ、このパ
ルスの立下がりと同時にコモン電圧波形C2a、C2bの最
初のパルスを立上げることで各インク室5213、521
5、5217、5219、5221から同時にインクが吐出す
る。この場合は、電圧波形S1 〜S5 に対して電圧波形
C2a、C2bは逆方向の電位変化を与えることになる。そ
して、セグメント電圧波形S1 〜S5 の印加を制御する
ことで各インク室5213、5215、5217、5219、5
221からのインク吐出を選択的に行うことができる。
【0082】次にサイクルcy6では、インク室521
2、5216、5220から同時にインクを吐出させること
ができる。すなわち、コモン電圧波形C2aの最初のパル
スを先ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にセグメ
ント電圧波形S1 〜S5 及び第3の駆動回路の電圧波形
Bの最初のパルスを立上げることでインク室5212、5
216、5220から同時にインクが吐出する。この場合
は、電圧波形C2aに対して電圧波形S1 〜S5 及びBは
逆方向の電位変化を与えることになる。そして、電圧波
形S1 、Bの印加を制御することでインク室5212から
のインク吐出を選択的に行うことができ、セグメント電
圧波形S2 、S3 の印加を制御することでインク室52
16からのインク吐出を選択的に行うことができ、セグメ
ント電圧波形S4 、S5 の印加を制御することでインク
室5220からのインク吐出を選択的に行うことができ
る。
【0083】次にサイクルcy7では、インク室521
4、5218、5222から同時にインクを吐出させること
ができる。すなわち、コモン電圧波形C2bの最初のパル
スを先ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にセグメ
ント電圧波形S1 〜S5 及び第3の駆動回路の電圧波形
Bの最初のパルスを立上げることでインク室5214、5
218、5222から同時にインクが吐出する。この場合
は、電圧波形C2bに対して電圧波形S1 〜S5 、Bは逆
方向の電位変化を与えることになる。そして、セグメン
ト電圧波形S1 、S2 の印加を制御することでインク室
5214からのインク吐出を選択的に行うことができ、セ
グメント電圧波形S3 、S4 の印加を制御することでイ
ンク室5218からのインク吐出を選択的に行うことがで
き、セグメント電圧波形S5 及び電圧波形Bの印加を制
御することでインク室5222からのインク吐出を選択的
に行うことができる。このようにサイクルcy5〜cy
7によってブロック(2) の各インク室5212〜5222か
らのインクの吐出が選択的にできることになる。
【0084】ブロック(2) と(3) との間のインク室52
23はサイクルcy8により駆動する。すなわち、サイク
ルcy8では、第3の駆動回路の電圧波形Bの最初のパ
ルスを先ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にコモ
ン電圧波形C2b、C3aの最初のパルスを立上げることで
インク室5223からインクが吐出する。ブロック(3) の
各インク室5224〜5233はサイクルcy9〜cy11
により駆動する。
【0085】先ず、サイクルcy9では、インク室52
25、5227、5229、5231、5233から同時にインク
を吐出させることができる。すなわち、セグメント電圧
波形S1 〜S5 の最初のパルスを一斉に立上げ、このパ
ルスの立下がりと同時にコモン電圧波形C3a、C3bの最
初のパルスを立上げることで各インク室5225、522
7、5229、5231、5233から同時にインクが吐出す
る。この場合は、電圧波形S1 〜S5 に対して電圧波形
C3a、C3bは逆方向の電位変化を与えることになる。そ
して、セグメント電圧波形S1 〜S5 の印加を制御する
ことで各インク室5225、5227、5229、5231、5
233からのインク吐出を選択的に行うことができる。
【0086】次にサイクルcy10では、インク室52
24、5228、5232から同時にインクを吐出させること
ができる。すなわち、コモン電圧波形C3aの最初のパル
スを先ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にセグメ
ント電圧波形S1 〜S5 及び第3の駆動回路の電圧波形
Bの最初のパルスを立上げることでインク室5224、5
228、5232から同時にインクが吐出する。この場合
は、電圧波形C3aに対して電圧波形S1 〜S5 及びBは
逆方向の電位変化を与えることになる。そして、電圧波
形S1 、Bの印加を制御することでインク室5224から
のインク吐出を選択的に行うことができ、セグメント電
圧波形S2 、S3 の印加を制御することでインク室52
28からのインク吐出を選択的に行うことができ、セグメ
ント電圧波形S4 、S5 の印加を制御することでインク
室5232からのインク吐出を選択的に行うことができ
る。
【0087】次にサイクルcy11では、インク室52
26、5230から同時にインクを吐出させることができ
る。すなわち、コモン電圧波形C3bの最初のパルスを先
ず立上げ、このパルスの立下がりと同時にセグメント電
圧波形S1 〜S4 の最初のパルスを立上げることでイン
ク室5226、5230から同時にインクが吐出する。この
場合は、電圧波形C3bに対して電圧波形S1 〜S4 は逆
方向の電位変化を与えることになる。そして、セグメン
ト電圧波形S1 、S2 の印加を制御することでインク室
5226からのインク吐出を選択的に行うことができ、セ
グメント電圧波形S3 、S4 の印加を制御することでイ
ンク室5230からのインク吐出を選択的に行うことがで
きる。このようにサイクルcy9〜cy11によってブ
ロック(3) の各インク室5224〜5233からのインクの
吐出が選択的にできることになる。
【0088】また、この駆動制御において、例えばブロ
ック(1) の各インク室521 〜5210を駆動しているサ
イクルcy1〜cy3においては、他のブロック(2) 、
(3)の各インク室は図5や図6に示した動作となり、イ
ンクの吐出は行われない。このことはブロック(2) 、
(3) について駆動する場合も同様である。このように、
33個のインク室に対するインクの吐出制御を5つのセ
グメント駆動回路と6つのコモン駆動回路と1つの第3
の駆動回路との合計12個の駆動回路で実現でき、イン
ク室の数に比べて必要とする駆動回路の数を充分に削減
できる。しかも、この実施の形態においても前述した実
施の形態と同様、インクの吐出を行わないインク室から
の不要なインクの吐出をより確実に防止できる。
【0089】また、この実施の形態では、各ブロック間
に介在するインク室が2つあるが使用する第3の駆動回
路は1個で済む。これは、各ブロックにおける左端の電
極と右端の電極に対して異なるコモン駆動回路から電圧
波形が印加できるためである。これにより、使用する第
3の駆動回路を共通化できる。
【0090】下表は、前述した図1の第1の実施の形
態、図9の第2の実施の形態及び図14の第4の実施の
形態での使用駆動回路数と同じ数の駆動回路で図17に
示す従来例を駆動した場合の各実施の形態と従来例との
駆動可能インク室数の比較を示している。この表からも
本発明の各実施の形態は従来に比べて、より少ない駆動
回路で多くのインク室を駆動できることが分かる。
【0091】
【表1】
【0092】前記各実施の形態では、図2に示すよう
に、インク室100からインクを吐出させる場合は、こ
のインク室100の電極105に正のパルスを印加して
壁103、104をインク室100が広がる方向に歪ま
せ、続いて電極105に印加するパルスの立下がりと同
時に隣の電極106、107に正のパルスを印加して壁
103、104をインク室100が狭まる方向に歪ませ
てインク室100からインクを吐出させたが、壁10
3、104を構成する圧電部材の分極方向が逆に板厚方
向で互いに対向する向きになっている場合は、各電極1
05、106、107に与えるパルスの極性や順序は逆
になる。
【0093】
【発明の効果】以上、請求項1乃至8記載の発明によれ
ば、インクの吐出を行わないインク室から不要なインク
の吐出をより確実に防止でき、しかも、インク室の数に
比べて必要とする駆動回路の数を充分に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す要部の回路構
成図。
【図2】同実施の形態におけるインク吐出時のインク室
動作を説明するための図。
【図3】同実施の形態における駆動回路の出力部の回路
構成図。
【図4】同実施の形態におけるインク室駆動制御を説明
するためのタイミング図。
【図5】同実施の形態におけるインク吐出を行わない時
のインク室動作を説明するための図。
【図6】同実施の形態におけるインク吐出を行わない時
のインク室動作を説明するための図。
【図7】同実施の形態におけるインク吐出を行わない時
のインク室動作を説明するための図。
【図8】同実施の形態におけるインク吐出を行わない時
のインク室動作を説明するための図。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す要部の回路構
成図。
【図10】同実施の形態におけるインク室駆動制御を説
明するためのタイミング図。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す要部の回路
構成図。
【図12】同実施の形態におけるインク室駆動制御を説
明するためのタイミング図。
【図13】同実施の形態におけるインク室駆動制御を説
明するための変形例のタイミング図。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示す要部の回路
構成図。
【図15】同実施の形態におけるインク室駆動制御を説
明するためのタイミング図。
【図16】従来例を示す要部の回路構成図。
【図17】従来例を示す要部の回路構成図。
【符号の説明】
2111〜2116、2121〜2126、2131〜2136…圧
電部材からなる壁 2211〜2215、2221〜2125、2231〜2135…イ
ンク室 2310〜2316、2320〜2326、2330〜2336…電
極 241 〜243 …セグメント駆動回路(第1の駆動回
路) 251 〜253 …コモン駆動回路(第2の駆動回路)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク室を有し、この各インク室
    を圧電部材に電極を介して電位変化を与えて選択的に歪
    ませ、該当するインク室からインクを吐出させるインク
    ジェットプリンタのヘッド駆動装置において、 前記各インク室のうち、互いに隣接しない複数のインク
    室の電極にそれぞれ独立して電位変化を与える複数の第
    1の駆動回路と、前記各インク室のうち、互いに隣接し
    ない複数のインク室にそれぞれ隣接した複数のインク室
    の電極に共通の電位変化を与える第2の駆動回路とを備
    え、 互いに隣接しない複数のインク室からインクを吐出させ
    る場合は、インクを吐出すべきインク室に対応した第1
    の駆動回路によりそのインク室の電極に所望の電位変化
    を与えるとともに前記第2の駆動回路により前記第1の
    駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、 互いに隣接しない複数のインク室にそれぞれ隣接した複
    数のインク室からインクを吐出させる場合は、前記第2
    の駆動回路により互いに隣接しない複数のインク室にそ
    れぞれ隣接した複数のインク室の電極に所望の電位変化
    を与えるとともにインクを吐出すべきインク室に隣接し
    たインク室の電極に対応した第1の駆動回路により前記
    第2の駆動回路とは逆方向の電位変化を与えることを特
    徴とするインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 互いに隣接しない複数のインク室にそれ
    ぞれ隣接した複数のインク室からインクを吐出させる場
    合は、前記第2の駆動回路により互いに隣接しない複数
    のインク室にそれぞれ隣接した複数のインク室の電極に
    所望の電位変化を与えるとともにインクを吐出すべきイ
    ンク室に隣接したインク室の電極に対応した第1の駆動
    回路により前記第2の駆動回路とは逆方向の電位変化を
    与え、かつ、前記第2の駆動回路に接続したインク室の
    うち、インクを吐出すべきでないインク室と隣接し、か
    つ、インクを吐出すべきインク室には隣接しないインク
    室の電極に対応した第1の駆動回路により前記第2の駆
    動回路と同一の電位変化を与えることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 複数のインク室を有し、この各インク室
    を圧電部材に電極を介して電位変化を与えて選択的に歪
    ませ、該当するインク室からインクを吐出させるインク
    ジェットプリンタのヘッド駆動装置において、 前記各インク室のうち、互いに隣接しない複数のインク
    室の電極にそれぞれ独立して電位変化を与える複数の第
    1の駆動回路と、前記各インク室のうち、前記の互いに
    隣接しない複数のインク室を除く残りの複数のインク室
    を互いに共通する隣接インク室を持たないように複数に
    分割し、この分割した各インク室の電極に分割した単位
    で共通の電位変化を与える複数の第2の駆動回路とを備
    え、 互いに隣接しない複数のインク室からインクを吐出させ
    る場合は、インクを吐出すべきインク室に対応した第1
    の駆動回路によりそのインク室の電極に所望の電位変化
    を与えるとともにそのインクを吐出すべきインク室に隣
    接したインク室の電極に前記第2の駆動回路により前記
    第1の駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、 互いに隣接しない複数のインク室にそれぞれ隣接した複
    数のインク室からインクを吐出させる場合は、前記第2
    の駆動回路により互いに隣接しない複数のインク室にそ
    れぞれ隣接した複数のインク室の電極に所望の電位変化
    を与えるとともにインクを吐出すべきインク室に隣接し
    たインク室の電極に対応した第1の駆動回路により前記
    第2の駆動回路とは逆方向の電位変化を与えることを特
    徴とするインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  4. 【請求項4】 複数のインク室を有し、この各インク室
    を圧電部材に電極を介して電位変化を与えて選択的に歪
    ませ、該当するインク室からインクを吐出させるインク
    ジェットプリンタのヘッド駆動装置において、 互いに隣接しないm個のインク室の電極を互いに独立し
    たセグメント電極とし、このm個のインク室に隣接した
    インク室の電極を互いに共通に接続したコモン電極とし
    て1ブロックを構成して全インク室をnブロックに分割
    し、 前記各ブロックの各セグメント電極を、各ブロックから
    1つずつ共通のセグメント信号線を介してm個のセグメ
    ント駆動回路にそれぞれ接続するとともに前記各ブロッ
    クの各コモン電極を、各ブロック毎にコモン信号線を介
    してn個のコモン駆動回路にそれぞれ接続し、 任意のセグメント電極に対応するインク室からインクを
    吐出させる場合は、当該セグメント電極が接続したセグ
    メント駆動回路により当該セグメント電極に所望の電位
    変化を与えるとともにこのインクを吐出させるインク室
    に隣接したインク室のコモン電極に対応するコモン駆動
    回路により前記セグメント駆動回路とは逆方向の電位変
    化を与え、 任意のコモン電極に対応するインク室からインクを吐出
    させる場合は、当該コモン電極が接続したコモン駆動回
    路により当該コモン電極に所望の電位変化を与えるとと
    もにこのインクを吐出させるインク室に隣接したインク
    室のセグメント電極が接続したセグメント駆動回路によ
    り前記コモン駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、 各ブロック間でインク室を異なるタイミングで駆動する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタのヘッド駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 複数のインク室を有し、この各インク室
    を圧電部材に電極を介して電位変化を与えて選択的に歪
    ませ、該当するインク室からインクを吐出させるインク
    ジェットプリンタのヘッド駆動装置において、 互いに隣接しないm個のインク室の電極を互いに独立し
    たセグメント電極とし、このm個のインク室に隣接した
    インク室の電極を互いに共通に接続したコモン電極とし
    て1ブロックを構成し、全インク室を各ブロック間にブ
    ロックに属さない独立したインク室を介してnブロック
    に分割し、 前記各ブロックの各セグメント電極を、各ブロックから
    1つずつ共通のセグメント信号線を介してm個のセグメ
    ント駆動回路にそれぞれ接続するとともに前記各ブロッ
    クの各コモン電極を、各ブロック毎にコモン信号線を介
    してn個のコモン駆動回路にそれぞれ接続し、かつ各ブ
    ロック間のインク室の電極を前記各セグメント駆動回
    路、各コモン駆動回路以外の第3の駆動回路にそれぞれ
    接続し、 任意のセグメント電極に対応するインク室からインクを
    吐出させる場合は、当該セグメント電極が接続したセグ
    メント駆動回路により当該セグメント電極に所望の電位
    変化を与えるとともにこのインクを吐出させるインク室
    に隣接したインク室のコモン電極に対応するコモン駆動
    回路により前記セグメント駆動回路とは逆方向の電位変
    化を与え、 任意のコモン電極に対応するインク室からインクを吐出
    させる場合は、当該コモン電極が接続したコモン駆動回
    路により当該コモン電極に所望の電位変化を与えるとと
    もにこのインクを吐出させるインク室に隣接したインク
    室のセグメント電極が接続したセグメント駆動回路によ
    り前記コモン駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、 各ブロック間の任意のインク室からインクを吐出させる
    場合は、当該インク室の電極が接続した第3の駆動回路
    により当該電極に所望の電位変化を与えるとともにこの
    インクを吐出させるインク室に隣接したインク室の電極
    が接続した駆動回路により前記第3の駆動回路とは逆方
    向の電位変化を与え、 各ブロック及び各ブロック間のインク室の間でインク室
    を異なるタイミングで駆動することを特徴とするインク
    ジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  6. 【請求項6】 複数のインク室を有し、この各インク室
    を圧電部材に電極を介して電位変化を与えて選択的に歪
    ませ、該当するインク室からインクを吐出させるインク
    ジェットプリンタのヘッド駆動装置において、 互いに隣接しないm個のインク室の電極を互いに独立し
    たセグメント電極とし、このm個のインク室に隣接した
    インク室の電極を、互いに共通するセグメント電極と対
    向しないようにkグループに分け、それぞれのグループ
    の電極を互いに共通に接続してそれぞれコモン電極とし
    て1ブロックを構成して全インク室をnブロックに分割
    し、 前記各ブロックの各セグメント電極を、各ブロックから
    1つずつ共通のセグメント信号線を介してm個のセグメ
    ント駆動回路にそれぞれ接続するとともに前記各ブロッ
    クの各グループのコモン電極を、各グループ毎にコモン
    信号線を介して(k×n)個のコモン駆動回路にそれぞ
    れ接続し、 任意のセグメント電極に対応するインク室からインクを
    吐出させる場合は、当該セグメント電極が接続したセグ
    メント駆動回路により当該セグメント電極に所望の電位
    変化を与えるとともにこのインクを吐出させるインク室
    に隣接したインク室のコモン電極に対応するコモン駆動
    回路により前記セグメント駆動回路とは逆方向の電位変
    化を与え、 任意のコモン電極に対応するインク室からインクを吐出
    させる場合は、当該コモン電極が接続したコモン駆動回
    路により当該コモン電極に所望の電位変化を与えるとと
    もにこのインクを吐出させるインク室に隣接したインク
    室のセグメント電極が接続したセグメント駆動回路によ
    り前記コモン駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、 各ブロックにおいて各グループのコモン電極への電位変
    化の印加タイミングを異ならせ、かつ各ブロック間でイ
    ンク室を異なるタイミングで駆動することを特徴とする
    インクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  7. 【請求項7】 複数のインク室を有し、この各インク室
    を圧電部材に電極を介して電位変化を与えて選択的に歪
    ませ、該当するインク室からインクを吐出させるインク
    ジェットプリンタのヘッド駆動装置において、 互いに隣接しないm個のインク室の電極を互いに独立し
    たセグメント電極とし、このm個のインク室に隣接した
    インク室の電極を、互いに共通するセグメント電極と対
    向しないようにkグループに分け、それぞれのグループ
    の電極を互いに共通に接続してそれぞれコモン電極とし
    て1ブロックを構成し、全インク室を各ブロック間にブ
    ロックに属さない独立したインク室を介してnブロック
    に分割し、 前記各ブロックの各セグメント電極を、各ブロックから
    1つずつ共通のセグメント信号線を介してm個のセグメ
    ント駆動回路にそれぞれ接続するとともに前記各ブロッ
    クの各グループのコモン電極を、各グループ毎にコモン
    信号線を介して(k×n)個のコモン駆動回路にそれぞ
    れ接続し、かつ各ブロック間のインク室の電極を前記各
    セグメント駆動回路、各コモン駆動回路以外の第3の駆
    動回路にそれぞれ接続し、 任意のセグメント電極に対応するインク室からインクを
    吐出させる場合は、当該セグメント電極が接続したセグ
    メント駆動回路により当該セグメント電極に所望の電位
    変化を与えるとともにこのインクを吐出させるインク室
    に隣接したインク室のコモン電極に対応するコモン駆動
    回路により前記セグメント駆動回路とは逆方向の電位変
    化を与え、 任意のコモン電極に対応するインク室からインクを吐出
    させる場合は、当該コモン電極が接続したコモン駆動回
    路により当該コモン電極に所望の電位変化を与えるとと
    もにこのインクを吐出させるインク室に隣接したインク
    室のセグメント電極が接続したセグメント駆動回路によ
    り前記コモン駆動回路とは逆方向の電位変化を与え、 各ブロック間の任意のインク室からインクを吐出させる
    場合は、当該インク室の電極が接続した第3の駆動回路
    により当該電極に所望の電位変化を与えるとともにこの
    インクを吐出させるインク室に隣接したインク室の電極
    が接続した駆動回路により前記第3の駆動回路とは逆方
    向の電位変化を与え、 各ブロックにおいて各グループのコモン電極への電位変
    化の印加タイミングを異ならせ、かつ各ブロック間でイ
    ンク室を異なるタイミングで駆動することを特徴とする
    インクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
  8. 【請求項8】 各ブロック間に配置したブロックに属さ
    ない独立したインク室が複数ある場合は、この各インク
    室の電極を1つの第3の駆動回路に共通に接続したこと
    を特徴とする請求項5又は7記載のインクジェットプリ
    ンタのヘッド駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7416268B2 (en) 2004-07-27 2008-08-26 Fujifilm Corporation Drive circuit of piezoelectric element, driving method thereof, liquid ejection apparatus and image forming apparatus
WO2019215840A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド、及び画像形成装置

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