JP4228599B2 - インクジェットヘッドの駆動方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の印字濃度等を得るために1画素分の印字を1回から複数回のインク液滴の吐出により形成するインクジェットヘッドの駆動方法に関し、特に、より多段階に印字濃度を変更でき、しかも、印字速度を上げることのできるインクジェットヘッドの駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットヘッドを用いた印字方法においては、記録濃度を高める等の目的で1画素の印字領域にインク液滴の吐出を複数回行う印字モードにより印字を行うものが知られている。例えば、特公平4−48626号公報、特許第3219514号公報等には、1画素の領域に複数回のインク液滴を吐出させ、複数のインク液滴を互いに位置を所定量ずらして重ね打ちして記録濃度を高めるインクジェット記録装置が提案されている。また、後者の特許公報には、大質量のインク液滴を吐出する記録ヘッドと小質量のインク液滴を吐出する記録ヘッドを備え、文字などを印字する場合には、小質量のインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いてインク液滴を重ね打ちすることにより、高解像度で高濃度の印字を行う方法が開示されている。
【0003】
1画素の領域に複数回のインク液滴を吐出させて印字を行うために用いるインクジェットヘッドとしては、各種の形態のものを用いることができ、例えば、静電気力を利用してインクを貯留したインク室の容積を変化させてインク液滴の吐出を行う静電駆動式のインクジェットヘッドを用いることができる。静電駆動式のインクジェットヘッドとしては、例えば、特開平6−71882号、同6−55732号、同5−50601号の各公報に記載されたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来におけるインクジェットヘッドを用いて複数回のインク液滴の吐出により1画素分の印字を行う場合、高記録密度で高濃度の印字を行うためには、小質量のインク液滴を吐出するインクジェットヘッドから多数回のインク液滴の吐出を行う必要がある。従って、高濃度印字を行うとインク液滴の吐出回数が増加するので、その分、印字速度が低下してしまう。印字速度を高めるためには、インクジェットヘッドの吐出周期を規定している駆動周波数を上げて対応する必要があるが、駆動周波数にはおのずと上限があるので、1画素を複数回のインク液滴の吐出により形成する印字モードを採用する場合には、高記録密度を保持しようとすると印字速度が犠牲となり、印字速度を高めようとすれば記録密度を犠牲にせざるを得ない。
【0005】
また、従来においては同一の質量のインク液滴を複数回吐出することにより濃度の異なる1画素印字を行うようにしているので、階調表現は1回当たりのインク液滴の吐出質量に応じて段階的に変化するものとなる。従って、より細かな階調表現を行うことができない。
【0006】
本発明の課題は、高濃度印字を行う場合における1画素印字に必要なインク液滴の吐出回数を減らすことにより、かかる印字モードによる印字速度を上げることのできるインクジェットヘッドの駆動方法、およびインクジェットプリンタを提案することにある。
【0007】
また、本発明の課題は、上記課題に加えて、より細かな階調表現を行うことのできるインクジェットヘッドの駆動方法、およびインクジェットプリンタを提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェットヘッドの駆動方法は、1画素分の印字を、印加される少なくとも1つの駆動電圧パルスに応じて同一インクノズルから少なくとも1回のインク液滴の吐出により形成するインクジェットヘッドの駆動方法であって、1画素分の印字周期において、小質量のインク液滴を吐出するための第1の駆動電圧パルスを複数連続して発生させ、引き続いて大質量のインク液滴を吐出するための第2の駆動電圧パルスを複数連続して発生させ、1画素分の印字を複数回のインク液滴の吐出により形成する全ての場合に、発生させた印字周期の駆動電圧パルスのうちから、連続した複数の駆動電圧パルスを選択して印加することで、1画素分の印字に要するインク液滴を吐出させることを特徴とする。
【0009】
この方法によれば、第1の駆動電圧パルスまたは第2の駆動電圧パルスを選択して印加すれば、異なる吐出質量のインク液滴を同一インクノズルから吐出することができる。そして、1画素分の印字を複数回のインク液滴の吐出により形成する全ての場合に、発生させた1画素分の印字周期の駆動電圧パルスのうちから、連続した複数の駆動電圧パルスを選択して印加する。したがって、同一の吐出質量または異なる吐出質量のインク液滴を組み合わせ連続して吐出することができる。ゆえに、より細かな濃度の階調表現が得られ、どの階調表現でも纏まっている。
【0012】
次に、本発明のインクジェットヘッドの駆動方法は静電駆動式のものに適用することができる。静電駆動式のインクジェットヘッドは、複数の前記インクノズルと、各インクノズルに連通するインク圧力室と、各インク圧力室の一部を形成している面外方向に振動可能な振動板と、各振動板に対向配置されている対向電極とを備えた構成となっており、前記振動板と前記対向電極の間に駆動電圧パルスを印加して前記振動板を変形させて前記インクノズルからインク液滴を吐出させるものである。
【0013】
この場合、第1の駆動電圧パルスまたは第2の駆動電圧パルスを振動板と対向電極の間に印加することにより、インクノズルから吐出するインク液滴の吐出質量を変更することができる。
【0014】
また、振動板と対向電極の隙間が少なくとも二段階となるように形成しておき、第1の駆動電圧パルスを印加して狭い隙間部分に対応する振動板の部分を変形させインクノズルから小質量のインク液滴を吐出させ、第2の駆動電圧パルスを印加して広い隙間部分に対応する振動板の部分を変形させインクノズルから大質量のインク液滴を吐出させるとしてもよい。
【0015】
また、振動板に撓み易い部分と撓み難い部分とを形成しておき、第1の駆動電圧パルスを印加して撓み易い部分を変形させインクノズルから小質量のインク液滴を吐出させ、第2の駆動電圧パルスを印加して撓み難い部分を変形させインクノズルから大質量のインク液滴を吐出させるとしてもよい。
【0018】
この場合、振動板と対向電極の間に、連続した複数の駆動電圧パルスを選択して印加する場合、その通電方向が交互に反転するように印加することが望ましい。これによれば、振動板と対向電極の間に正逆交互通電を行って残留電荷の蓄積を抑制できるので、適切なインク液滴の吐出動作を保証できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したインクジェットプリンタの実施の形態を説明する。
【0022】
(全体構成)
図1は本例のインクジェットプリンタの主要部分を示す概略構成図であるる。本例のインクジェットプリンタは、シリアル型のものであり、ガイド軸2に沿って往復移動可能なキャリッジ3に静電駆動式のインクジェットヘッド4が搭載されている。このインクジェットヘッド4に対しては、定位置に配置されたインクタンク5から可撓性のインクチューブ6を介してインクが供給される。ガイド軸2に平行にプラテンローラ7が配置されており、この表面に沿って主走査方向Yに搬送される記録媒体8の表面に、主走査方向Yに直交する副走査方向Xに移動しながらインクジェットヘッド4により印字が行われる。
【0023】
(インクジェットヘッド)
図2はインクジェットヘッド4の断面図であり、図3はその平面図であり、図4はその部分断面図である。
【0024】
これらの図に示すように、インクジェッドヘッド4は、シリコン基板42を挟み、上側に同じくシリコン製のノズルプレート43、下側にシリコンと熱膨張率が近いホウ珪酸ガラス基板44がそれぞれ積層された3層構造となっている。中央のシリコン基板42には、その表面からエッチングを施すことにより、独立した複数、例えば5つのインク室45と、1つの共通インク室46と、この共通インク室46を各インク室45に連通しているインク供給路47としてそれぞれ機能する溝が加工されている。これらの溝がノズルプレート43によって塞がれて、各部分45、46、47が区画形成されている。
【0025】
ノズルプレート43には、各インク室45の先端側の部分に対応する位置に、インクノズル48が形成されており、これらが各インク室45に連通している。また、共通インク室46が位置しているノズルプレート43の部分には、これに連通するインク供給口49が形成されている。インクは、外部のインクタンク5(図1参照)から、インク供給口49を通って共通インク室46に供給される。共通インク室46に供給されたインクは、各インク供給路47を通って、独立した各インク室45に供給される。
【0026】
独立した各インク室45は、その底壁51が薄肉とされて、面外方向、すなわち、図2において上下方向に弾性変位可能な振動板として機能するように設定されている。したがって、この底壁51の部分を、以後の説明の都合上、振動板と称して説明することもある。
【0027】
次に、シリコン基板42の下側に位置しているガラス基板44においては、その上面であるシリコン基板42との接合面には、シリコン基板42の各インク室45に対応した位置に、浅くエッチングされた凹部52が形成されている。したがって、各インク室5の底壁51は、非常に僅かの隙間Gを隔てて凹部52が形成されたガラス基板表面に対峙している。この底壁51とガラス基板表面の間隔については、詳細を後述する。
【0028】
各インク室45の底壁51は、各インク室側の共通電極として機能する。そして、各インク室の底壁51に対峙するように、ガラス基板44の凹部表面には、セグメント電極55が形成されている。各セグメント電極55の表面は無機ガラスからなる絶縁層56により覆われている。このように、セグメント電極55の上に形成した絶縁層56と隙間Gを挟み、各インク室底壁51と、対応する各セグメント電極55が対向電極を形成している。導電性のあるシリコン基板42には共通電極端子57が形成されており、この共通電極端子57と個々のセグメント電極55との間に駆動電圧パルスが印加される。
【0029】
この構成のインクジェットヘッド1においては、電極間に駆動電圧パルスが印加されると、対向電極間に充電された電荷によるクーロン力が発生し、底壁(振動板)51はセグメント電極55の側へ撓み、インク室45の容積が拡大する。次に、電極間の駆動電圧を解除して電極間の電荷を放電すると、振動板51はその弾性復帰力によって復帰し、インク室45の容積が急激に収縮する。この時発生するインク圧力により、インク室45を満たすインクの一部が、このインク室に連通しているインクノズル48からインク滴として吐出する。しかるに、本例では、以下に説明するように、振動板51の一部分に面外方向に撓み難い部分を形成して、インクノズル径よりも小さなインク小滴を吐出できるようにしてある。
【0030】
図2を参照して説明すると、各振動板51の裏面は平坦面となっているが、ガラス基板44の側は、インク室45の長手方向に向けて階段状に深くなっている。インク室45の基端側、すなわち、振動板51のインク供給路47の側の部分が対峙している部分が最も小さな隙間G1となっている。この隙間G1に隣接したインク室45の中程の部分の振動板51の部分に対峙している部分は、これよりも大きな中程度の隙間G2となっている。そして、インク室45の先端側、すなわりインクノズル48の側の振動板51の部分には最も大きな隙間G3が形成されている。勿論、これらの隙間は、正確には、図4に示すように、絶縁層56の表面から振動板51の裏面までの距離である。
【0031】
このように隙間が異なるので、同一の駆動電圧パルスを印加しても、その大きさによって、振動板51は、弾性変位してセグメント電極55の側に吸引接合される部分が異なる。最も広い隙間G3に対応する振動板51の部分51aが最後に弾性変位して吸引される部分であり、これが、本例における振動板51の撓み難い部分であり、それ以外の部分が相対的に撓み易い部分である。
【0032】
図5を参照して、本例のインクジェットヘッド4の動作を説明する。振動板51とセグメント電極55の隙間Gは、インク室45の長手方向に向けて、最も小さな隙間G1の部分と、中程度の隙間G2の部分と、最も大きな隙間G3の部分が、その基端側から先端側に向けてこの順序で形成されている。
【0033】
駆動電圧パルスとして小波形のもの、即ち、図5(c)に示すようにパルス高さおよび幅が小さい駆動電圧パルスP1を電極間に印加した(充電した)場合には、図5(a)に示すように、まず、最も小さな隙間部分G1に対応する振動板の部分51cが弾性変位してセグメント電極55の側に吸引され、次に、隙間部分G2に対応する部分51bが弾性変位して吸引される。しかるに、最も広い隙間部分G3に対応する部分51aが弾性変位してセグメント電極55の側に吸引されるまでには至らない。この後に、小波形の駆動電圧パルスP1の印加が止むと振動板51は弾性復帰する。かかる振動板51の振動によって、インクノズル48からは小質量のインク液滴が吐出される。
【0034】
これに対して、駆動電圧波形として大波形のもの、即ち、図5(c)に示すようにパルス高さおよび幅が大きな駆動電圧パルスP2を対向電極間に印加した場合には、図5(b)に示すように、振動板51の撓み難い部分51aもセグメント電極55の側に吸引され、振動板51が全体としてセグメント電極55の側に吸着される。かかる振動板51の全体的な弾性変位によって、インクノズル48から大質量のインク液滴が吐出される。
【0035】
なお、図示の静電式インクジェットヘッド4は、半導体基板の上面に設けたインクノズルからインク液滴を吐出させるフェイスイジェクトタイプであるが、本発明の制御対象となる静電式インクジェットヘッドは、インク液滴を基板の端部に設けたインクノズルから吐出させるエッジイジェクトタイプでもよい。
【0036】
(駆動制御装置)
次に、図6は本例のインクジェットプリンタ1の駆動制御装置の例を示す概略ブロック図である。本例の駆動制御装置61は、CPUを中心に構成されたインクジェットヘッド制御部62を有している。CPUには外部装置63からバスを介して印刷情報が供給され、また、内部バスを介してROM、RAMおよびキャラクタジェネレータ64が接続されている。
【0037】
インクジェットヘッド制御部62では、RAM内の記憶領域を作業領域として用いて、ROM内に格納されている制御プログラムを実行し、キャラクタージェネレータ64から発生するキャラクター情報に基づき、インクジェットヘッド駆動用の制御信号を生成する。制御信号は論理ゲートアレイ65および駆動パルス発生回路66を介して、印刷情報に対応した駆動制御信号となって、コネクタ67を経由して、ヘッド基板68に形成されたヘッドドライバIC66に供給される。また、ヘッドドライバIC66には、駆動電圧パルス信号V3、制御信号LP、極性反転制御信号REVも供給される。
【0038】
ヘッドドライバIC66では、供給された上記の各信号および電源回路70から供給される駆動電圧Vpに基づき、インクジェットヘッド4の各振動板51、すなわち共通電極に印加すべき駆動電圧パルスをその共通出力端子COMから出力し、各インクノズル48に対応する各対向電極(個別電極)に印加すべき駆動電圧パルスを、各個別電極に対応した個数の個別出力端子SEGから出力する。共通出力端子COMの出力と個別出力端子SEGの出力との電位差が各インクノズルに対応した各振動板51と、それぞれに対峙している個別電極の間に印加される。駆動時(インク液滴の吐出時)には指定された向きの駆動電位差波形を与え、非駆動時には駆動電位差を与えないようになっている。
【0039】
駆動パルス発生回路66では、所定のパルス幅を有する駆動電圧パルスおよび決定された吐出回数で印字1画素を形成するような制御信号LPを生成してヘッドドライバIC66に出力する。
【0040】
(印字動作)
本例のインクジェットプリンタ1では、複数の印字モードによる印字制御を行なうことが可能となっている。例えば、印字1画素を、連続した最大4回のインク液滴を吐出することにより形成する4shot(ショット)/dot(ドット)駆動により印字可能となっている。また、1画素印字期間におけるインク液滴の吐出回数および、各吐出時におけるインク液滴の吐出質量を二段階に変更することにより、各画素を形成するためのインク質量を制御して、各画素の階調制御を行うことも可能となっている。印字モードは、外部装置3の側からの入力により選択的に切換え可能となっている。
【0041】
図7には、4shot/dot駆動による印字モードにおける各部の信号波形を示してある。各図においては、インクジェットヘッド制御部62からヘッドドライバIC66に供給される駆動電圧パルス信号V3、制御信号(ラッチパルス)LP、極性反転制御信号REV、共通端子COMの出力であるCOM出力、および共通電極(振動板51)と個別電極の間に発生する電位差(ノズル駆動電圧波形)であるCOM−SEG電位差の三例を示してある。
【0042】
この4shot/dot駆動による印字モードにおいては、インク液滴の吐出回数と、各インク液滴の質量との組み合わせにより8階調印字を行うことができる(正確には、印字を行わない場合を含めると9階調になる。)。
【0043】
図8には、各階調での1画素印字に必要なインク質量と、各インク質量を得るための小質量のインク液滴の吐出回数および大質量のインク液滴の吐出回数の組み合わせとを一覧表にして示してある。この図に示すように、本例では小波形の駆動電圧パルスP1によって5ngのインク液滴が吐出され、大波形の駆動電圧パルスP2によって15ngのインク液滴が吐出されるように設定されている。
【0044】
濃度の階調表現は1画素印字を形成するためのインク質量を5ng毎に増加させることにより実現している。従って、最も薄い濃度の5ngのインク質量による印字の場合には、図7の電位差1の波形で示すように、小波形の駆動電圧パルスP1を用いて1回だけ小質量のインク液滴を吐出させる。また、20ngのインク質量による1画素印字の場合には、図7の電位差2の波形で示すように、小波形の駆動電圧パスルP1を用いて1回だけ小質量のインク液滴を吐出させると共に、大波形の駆動電圧パルスP2を用いて1回だけ大質量のインク液滴を吐出させる。さらに、最大濃度の40ngのインク質量による1画素印字の場合には、図7の電位差3の波形で示すように、小波形の駆動電圧パルスP1を用いて2回だけ小質量のインク液滴を吐出させると共に、大波形の駆動電圧パルスP2を用いて2回だけ大質量のインク液滴を吐出させる。
【0045】
このように、本例では、最も濃度の高い第1階調は、1画素印字期間Tにおいて連続して4回のショット(小質量のショットを2回と大質量のショットを2回)を行うことにより得られ、第2階調は3回のショット(小質量のショット1回と大質量のショット2回)、第3階調は2回のショット(大質量のショット2回)、第4階調は3ショット(小質量のショット2回と大質量のショット1回)、第5階調は2ショット(小質量のショット1回と大質量のショット1回)、第6階調は1ショット(大質量のショット1回)、第7階調は2ショット(小質量のショット2回)、第8階調は1ショット(小質量のショット1回)によってそれぞれ得ることができる。
【0046】
ここで、従来のように同一質量のインク液滴を吐出して8階調の濃度表現を行う場合には、インク液滴を1回から8回までのいずれかの回数分だけ吐出する必要があるが、本例の印字モードにおける最大吐出回数は4回のみである。従って、多段階の濃度表現を従来に比べて速い印字速度により実現可能である。
【0047】
また、本例では、4ショット/ドットモードのための駆動電圧パルス信号V3として、1画素印字期間Tに、小波形の駆動電圧パスルP1を2回連続させ、しかる後に大波形の駆動電圧パルスP2を2回連続させた駆動信号を用いている。そして、インク液滴を複数回吐出する場合には、連続してインク液滴を吐出させるように、電極間電位差を形成している。例えば、インク質量20ngの1画素印字を行う場合には、図7の電位差2の波形に示されているように、2発目の小波形の駆動電圧パルスP1(2)と1発目の大波形の駆動電圧パルスP2(1)によるインク液滴吐出時点でイン液滴を吐出させるようにしている。また、図示はしていないが、インク質量25ngの1画素印字を行う場合には、連続した小波形の駆動電圧パルスP1(1)、P1(2)に連続して発生する1発目の大波形の駆動電圧パルスP2(1)によるインク液滴吐出時点でインク液滴を吐出させるようにしている。
【0048】
このように、本例のインクジェットプリンタでは、1画素分の印字を複数回のインク液滴の吐出により形成する場合に、常に、連続したインク液滴の吐出動作を行っている。この結果、1画素印字期間内において不連続状態で複数回のインク吐出を行って1画素分の印字を行う場合に比べて、記録媒体上に着弾する各吐出インク液滴の纏まりが良くなり、多ショット/ドットにより形成される印字画像の印字品位の安定化を図ることができる。
【0049】
さらに、本例では、極性反転制御信号REVにより、インク液滴の吐出のために印加される電位差の極性を交互に反転させている。このように共通電極と個別電極の間に発生する電位差の極性を反転させることにより、電極間に残留電荷が発生して、静電気力が変動して、所期のインク吐出特性が得られなくなってしまうという弊害を回避できる。特に、本例では、上記の4ショット/ドットモードにおける場合のように、小質量のインク液滴を複数回吐出して1画素を印字する場合、および大質量のインク液滴を複数回吐出して1画素を印字する場合には、これらのインク液滴を偶数回吐出するように、各質量によるインク液滴の吐出回数を設定している。偶数回に設定することにより、常に同一回数の正逆交互通電を実現できる。この結果、電極間の残留帯電の増加を抑制できるので、常に適切なインク液滴の吐出動作が保証される。
【0050】
(インクジェットヘッドの別の例)
本例においては、図5に示すように、振動板51の撓み難い部分51aを、振動板51とセグメント電極55の隙間Gを部分的に広くすることにより形成した。撓み難い部分は、図9、10、11に示すように形成することもできる。
【0051】
図9に示す例は、各インク室45の幅を変えることにより振動板の撓み難い部分を形成した例である。この例では、インク室45の底壁である振動板51の長手方向の一方の側を広幅の部分52bとし、他方の側を狭い幅の部分52aとしてある。狭い幅の部分52aは、広幅の部分52bに比べて面外剛性が高くなるので、撓み難い部分となる。この構成によっても、上記の例と同様な作用効果を得ることができる。
【0052】
図10に示す例は、振動板51に、セグメント電極55が対峙している部分と対峙していない部分とを形成したものである。セグメント電極55に対峙していない振動板51の部分が撓み難い部分になる。
【0053】
図11に示す例は、振動板の厚さを変えることにより撓み難い部分を形成した例である。この例では、振動板51の長手方向の一方の側を薄くし、他方の側を厚くしてある。板厚さの厚い側の部分51dは面外剛性が高いので、この部分が撓み難い部分として機能する。
【0054】
次に、質量の異なるインク液滴を吐出可能なインクジェットヘッドとしては、更に、図12に示す構造のものを用いることができる。この図に示すように、本例のインクジェットヘッド4Aの基本的な構成は上記の各例と同一であり、異なる点は振動板51に対峙している電極がセグメント電極55Aと補助電極55Bとに分離しており、補助電極55Bと振動板51との間隔Gが電極ガラス基板44の側を突出させることにより狭くなっている点である。
【0055】
すなわち、図12(a)に示すように、本例のインクジェットヘッド4Aでは、振動板51と対向するセグメント電極55Aとは別に、同じく振動板51に対向する補助電極55Bを形成して、セグメント電極55が対向する振動板51の部分とは独立して充放電が可能な構成としてある。補助電極55Bは各振動板51に対向し、各補助電極55Bは1つの電極として導通している。
【0056】
この構成のインクジェットヘッド4Aにおいて、図12(b)に示すように、セグメント電極55Aおよび補助電極55Bと、振動板51との間に小波形の駆動電圧パルスP1(図5(c)参照)を印加すると、補助電極55Bに対応している振動板51の部分が撓み、これにより小質量のインク液滴の吐出が行われる。これに対して、図12(c)に示すように、セグメント電極55Aおよび補助電極55Bと、振動板51との間に大波形の駆動電圧パルスP2(図5(d)参照)を印加すると、振動体51が全体として撓み、これにより大質量のインク液滴の吐出が行われる。
【0057】
(その他の実施の形態)
上記の例はインクジェットヘッドとして静電駆動式のものを用いているが、静電駆動式以外のインクジェットヘッド、たとえば、圧電素子や発熱素子を用いてインク液滴の吐出圧力を発生させる形式のインクジェットヘッドについても本発明を適用可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクジェットヘッドの駆動方法およびインクジェットプリンタにおいては、異なる質量のインク液滴を1回ないし複数回吐出して1画素印字を行うようにしている。従って、インク液滴の吐出回数および吐出質量を適切に組み合わせることにより、同一質量のインク液滴を複数回吐出して所定濃度の1画素印字を行う場合に比べて、インク液滴の吐出回数を低減できるので、印字速度を上げることができる。また、同一質量のインク液滴を複数回吐出して所定濃度の1画素印字を行う場合に比べて、濃度表現をより細かな階調で表現可能になる。
【0059】
さらに、本発明では、1画素印字を複数回のインク液滴の吐出により行う場合に、1画素印字期間内において連続したタイミングでインク液滴を吐出させるようにしている。従って、1画素印字期間内において不連続状態で複数回のインク吐出を行って1画素分の印字を行う場合に比べて、記録媒体上に着弾する各吐出インク液滴の纏まりが良くなり、従って、多ショット1画素印字により形成される印字画像の印字品位の安定化を図ることができる。
【0060】
さらには、静電気駆動式のインクジェットヘッドを用いる場合には、対向電極間に加える電圧の極性を正逆交互に切り換えるようにすると共に、各質量のインク液滴の吐出を複数回行う場合にはその吐出回数が偶数回となるようにしている。この結果、電極間には、常に同一回数で正逆交互に電圧が印加されるので、電極間に残留電荷が発生して、静電気力が変動して、所期のインク吐出特性が得られなくなってしまうという弊害を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの全体構成図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタのインクジェットヘッドの構成例を示す概略断面図である。
【図3】図2のインクジェットヘッドの平面構成図である。
【図4】図2のインクジェットヘッドの拡大部分断面図である。
【図5】(a)および(b)は図2のインクジェットヘッドの動作を示す図であり、(c)は電極間に印加される小波形の駆動電圧パルスを示す波形図であり、(d)は電極間に印加される代波形の駆動電圧パルスを示す波形図である。
【図6】図1のインクジェットプリンタにおける駆動制御装置を示す概略ブロック図である。
【図7】図1のインクジェットプリンタにおける4ショット/ドット駆動における各部の信号波形を示すタイミングチャートである。
【図8】図1のインクジェットプリンタにおける4ショット/ドット駆動における濃度表現のためのインク液滴の吐出質量と吐出回数の組み合わせを示す説明図である。
【図9】図2のインクジェットヘッドの別の例を示す平面構成図である。
【図10】図2のインクジェットヘッドの別の例を示す断面構成図である。
【図11】図2のインクジェットヘッドの別の例を示す断面構成図である。
【図12】図2のインクジェットヘッドの別の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
45 インク室
46 共通インク室
48 インクノズル
51 振動板
51a 振動板の撓み難い部分
51b、51c 振動板の撓み易い部分
52 凹部
55 セグメント電極
G、G1、G2、G3 電極間の間隔
P1、P1(1)、P1(2) 小波形の駆動電圧パルス
P2、P2(1)、P2(2) 大波形の駆動電圧パルス
61 インクジェットヘッドの駆動制御装置
62 インクジェットヘッド制御部
66 駆動パルス発生回路
T 1画素印字期間

Claims (5)

  1. 1画素分の印字を、印加される少なくとも1つの駆動電圧パルスに応じて同一インクノズルから少なくとも1回のインク液滴の吐出により形成するインクジェットヘッドの駆動方法であって、
    前記1画素分の印字周期において、小質量の前記インク液滴を吐出するための第1の駆動電圧パルスを複数連続して発生させ、引き続いて大質量の前記インク液滴を吐出するための第2の駆動電圧パルスを複数連続して発生させ、
    前記1画素分の印字を複数回の前記インク液滴の吐出により形成する全ての場合に、発生させた前記印字周期の前記駆動電圧パルスのうちから、連続した複数の前記駆動電圧パルスを選択して印加することで、前記1画素分の印字に要する前記インク液滴を吐出させることを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。
  2. 請求項1において、
    前記インクジェットヘッドは、複数の前記インクノズルと、各インクノズルに連通するインク圧力室と、各インク圧力室の一部を形成している面外方向に振動可能な振動板と、
    各振動板に対向配置されている対向電極とを備え、前記振動板と前記対向電極の間に前記駆動電圧パルスを印加して前記振動板を変形させて前記インクノズルから前記インク液滴を吐出させる静電駆動式のものであることを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。
  3. 請求項2において、
    前記振動板と前記対向電極の隙間が少なくとも二段階となるように形成しておき、
    前記第1の駆動電圧パルスを印加して狭い隙間部分に対応する前記振動板の部分を変形させ前記インクノズルから前記小質量の前記インク液滴を吐出させ、
    前記第2の駆動電圧パルスを印加して広い隙間部分に対応する前記振動板の部分を変形させ前記インクノズルから前記大質量の前記インク液滴を吐出させることを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。
  4. 請求項2において、
    前記振動板に撓み易い部分と撓み難い部分とを形成しておき、
    前記第1の駆動電圧パルスを印加して前記撓み易い部分を変形させ前記インクノズルから前記小質量の前記インク液滴を吐出させ、
    前記第2の駆動電圧パルスを印加して前記撓み難い部分を変形させ前記インクノズルから前記大質量の前記インク液滴を吐出させることを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項において、
    前記振動板と前記対向電極の間に、連続した複数の前記駆動電圧パルスを選択して印加する場合、その通電方向が交互に反転するように印加することを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。
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