JP3367715B2 - 配管継手部の保護体及び配管継手部の保護方法 - Google Patents

配管継手部の保護体及び配管継手部の保護方法

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JP3367715B2 JP20456393A JP20456393A JP3367715B2 JP 3367715 B2 JP3367715 B2 JP 3367715B2 JP 20456393 A JP20456393 A JP 20456393A JP 20456393 A JP20456393 A JP 20456393A JP 3367715 B2 JP3367715 B2 JP 3367715B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳鉄管等の配管の継ぎ
合わせによる管状部から径方向外側に突出した継手部を
保護する弾性材料からなる配管継手部の保護体及びこれ
を用いた配管継手部の保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳鉄管等の配管1の継手部2は、
外部からの影響による腐食等の損傷を避けるため、配管
の継合工事後に、図6に示すように、ブチルゴム等の弾
性材料からなる薄いシール材3を被覆することによって
保護されていた。この配管継手部2の保護作業は、シー
ル材3を配管継手部2の回りに少しづつ巻き、継手部2
とシール材3との間に隙間を生じないように手で押さえ
ながら両者を密着させつつ行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、配管継手部は
管状部から外側に突出しているため、継手部の十分なシ
ール性を確保するためには保護作業を慎重に行う必要が
あり、その結果、作業に多大な時間を要するため、配管
工事の工期を短縮させることが難しいという問題があ
る。本発明は、上記した問題を解決しようとするもの
で、配管継手部の保護を短時間にかつ確実に行うことの
できる配管継手部の保護体及びこれを用いた保護方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、配管の
両端を継ぎ合わせて形成される外側に突出した継手部を
保護する弾性材料からなる配管継手部の保護体におい
て、一端にて連結された外側円筒部と内側円筒部とを設
けた二重円筒形状に形成されてなり、使用時に同内側円
筒部が連結された一端を境界として外側円筒部の外側に
折り曲げられた状態にて同外側円筒部が配管に嵌合さ
れ、継手部にて外側に折り曲げられた内側円筒部が折り
戻されて同継手部を被覆する構造を備えたことにある。
【0005】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の配管継手部の保護体にお
いて、外側円筒部の内径を配管の外径より小さくしたこ
とにある。
【0006】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、一端にて連結された外側円筒部と内側円筒部と
を設けた二重円筒形状に形成された弾性材料からなる保
護体を、内側円筒部を連結された一端を境界として外側
円筒部の外側に折り曲げた状態にて同外側円筒部を配管
に嵌合し、同配管と他の配管の両端を継ぎ合わせて形成
される外側に突出した継手部にて外側に折り曲げられた
内側円筒部を折り戻して同継手部を被覆するようにした
ことにある。
【0007】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項3に記載の配管継手部の保護方法に
おいて、保護体として、外側円筒部の内径が配管の外径
より小さなものを用いたことにある。
【0008】なお、上記継手部保護体の弾性材料として
は、EPDM,CR,SBR,NBR,天然ゴム,イソ
プレンゴム,ブチルゴム,シリコンゴム,フッ素ゴム,
ハイパロンゴム,塩素化ポリエリレン等のゴム材料、天
然SBR,イソプレン,NBR等のラテックス材料、ま
た、オレフィン系や塩化ビニール系に代表される熱可塑
性エラストマー等の材料が有効である。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、保護体の内側円筒部を連結された
一端を境界として外側円筒部の外側に折り曲げ、この状
態で外側円筒部を配管に嵌め合わせ、継手部にて外側に
折り曲げられた内側円筒部を折り戻して同継手部を被覆
保護するものである。このとき、外側円筒部より直径の
小さい内側円筒部が、継手部を強力に押さえつけた状態
で被覆すると共に、保護体が弾性材料によって形成され
ており柔軟に変形し得るようになっているので、内側円
筒部は、継手部との間に隙間を生じることなく密接状態
で継手部を被覆することができる。その結果、この保護
体は、配管継手部を確実にかつ高い信頼性で被覆保護す
ることができる。さらに、この保護体は、内側円筒部の
折り曲げ折り戻しを行うのみで取扱いが簡単であるた
め、配管工事現場における被覆作業が短時間に行われ、
配管工事の工期短縮に寄与することができる。
【0010】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、外側円筒部の内径を配管の外径より
小さくしたことにより、外側円筒部の配管との密着性を
確実にすると共に、内側円筒部の継手部との密着性を高
め、継手部の保護を一層確実にすることができる。
【0011】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、保護体の内側円筒部を連結された一端を境
界として外側円筒部の外側に折り曲げ、この状態で外側
円筒部を配管に嵌合し、さらに継手部にて外側に折り曲
げられた内側円筒部を折り戻して同継手部を被覆保護す
るものである。その際、継手部は、外側円筒部より直径
の小さい内側円筒部によって強力に押さえられた状態で
被覆される。また、保護体が弾性材料によって形成され
ており、柔軟に変形し得るようになっているので、継手
部は保護体との間に隙間を生じることなく密接状態で被
覆される。その結果、配管継手部は保護体によって確実
にかつ高い信頼性で被覆保護される。さらに、上記被覆
作業は、配管に嵌め込んだ保護体を折り返すのみの簡単
な作業なので、配管工事現場にて短時間に行われるの
で、配管工事の工期短縮を図ることができる。
【0012】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、外側円筒部の内径を配管の外径より
小さくした保護体を用いることにより、外側円筒部の配
管との密着性を確実にすると共に、内側円筒部の継手部
との密着性を高め、継手部の保護を一層確実にすること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1は、本発明に係る配管継手部の保護体を断面図
により概略的に示したものである。この継手部保護体1
0は、内側円筒部11と外側円筒部12と両円筒部1
1,12を右端にて連結する連結部13とを備えてな
り、ブチルゴム等を用いて一体的に形成されている。な
お、保護体10の材質としては、その他EPDM等のゴ
ム材料や、ラテックス材料,熱可塑性エラストマ等の材
料も有効である。そして、継手部保護体10は、折り返
し等の作業性や継手部のシール性を考慮して、低モジュ
ラスの材質が適当な場合が多い。外側円筒部12の内径
pは、配管20の管状部21の外径より5〜10%小さ
くなるように形成されている。また、外側円筒部12の
長さqは、配管の継手部の2〜3倍程度の長さにされて
いる。さらに、外側円筒部12と内側円筒部11の間隔
rは、後述する配管継手部22の径方向への突出量に対
して同等ないし30%程度大きくされている。
【0014】配管20は、図2に示すT型鋳鉄管(JI
SG5526及び5527参照)であり、右側端の右側
継手22が径方向外側に傾斜して拡げられており、左側
端の左側継手23は加工が施されず管状部21と同一形
状になっている。そして、2本の配管20を継合させる
際に、右側継手22と左側継手23間には、シール用パ
ッキングゴム24が介装され、パッキングゴム24を押
しつぶした状態で両継手22,23が緊密に継ぎ合わさ
れるようになっている。
【0015】つぎに、上記継手部保護体10の継手部へ
の取り付け作業について説明する。まず、図1に示すよ
うに、継手部保護体10の内側円筒部11を連結部13
を中心として折り曲げ、外側円筒部12の外側に位置さ
せる。この保護体10を、図2に示すように、外側円筒
部12を左側継手側から管状部21に嵌め合わせて右側
継手22の近傍位置にまで移動させる。外側円筒部12
の内径は、配管20の管状部21の外径よりわずかに小
さくなっており、また継手部保護体10は弾性材料であ
るブチルゴムによって形成されているので、外側円筒部
12は配管20に密接した状態になっている。つぎに、
2本の配管20を、パッキングゴム24を介して両継手
22,23を嵌め合わせて継合させる。
【0016】そして、継手部保護体10の折り曲げられ
た内側円筒部11を折り返し、図3に示すように、継手
部Cに重ね合わせて被覆する。このとき、継手部Cは、
外側円筒部12より直径の小さい内側円筒部11によっ
て強力に押さえられると共に継手部保護体10が弾性材
料によって形成されており柔軟に変形し得るようになっ
ているので、継手部Cにおける両継手22,23と内側
円筒部11間に隙間を生じることなく密接状態で被覆さ
れる。従って、配管の継手部は確実にかつ高い信頼性で
被覆保護される。さらに、上記被覆作業は、配管20に
嵌め込んだ保護体10を折り返すのみの簡単な作業であ
り、配管工事現場にて短時間に行われるので、配管工事
の工期の短縮を図ることができる。
【0017】また、配管の継手は、上記実施例に示した
T型の他に、図4に示すK型(JISG5526及び5
527参照)25、図5に示すフランジ型26等の形式
のものが知られているが、その継手部の保護体について
は、上記T型配管の継手に適用したものと同様の形式の
保護体を用いることができる。
【0018】なお、上記実施例においては継手部保護体
の厚みが均一のものについて説明しているが、連結部の
厚みを保護の信頼性を損なわない程度に両円筒部の厚み
より薄くすることができ、これにより、内側円筒部の折
り曲げをより容易に行うことができるので、配管工事の
工期を更に短縮させることができる。また、継手部保護
体による継手部のシール性は、保護体の内側円筒部の配
管との接触部分に接着剤や粘着剤を塗布したり、または
保護体により被覆された部分を締め金具により補強する
ことによりさらに高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る配管継手部保護体を示
す断面図である。
【図2】同継手部保護体を折り返してT型鋳鉄管に嵌め
合わせた状態を示す断面図である。
【図3】同継手部保護体を折り戻してT型鋳鉄管継手を
継合した配管継手部を被覆した状態を示す断面図であ
る。
【図4】K型鋳鉄管継手を継合した配管継手部を継手部
保護体を折り戻して被覆した状態を示す断面図である。
【図5】フランジ型鋳鉄管継手を継合した配管継手部を
継手部保護体を折り戻して被覆した状態を示す断面図で
ある。
【図6】従来例に係る配管継手部を継手部保護体により
被覆した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10;配管継手部保護体、11;内側円筒部、12;外
側円筒部、13;連結部、14;上部支持板、20;配
管、21;管状部、22;右側継手(T型継手)、2
3;左側継手、24;パッキングゴム、25;K型継
手、26;フランジ型継手、C;継手部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の配管の継ぎ合わせによる管状部か
    ら径方向外側に突出した継手部を保護する弾性材料から
    なる配管継手部の保護体において、 一端にて連結された外側円筒部と内側円筒部とを設けた
    二重円筒形状に形成されてなり、使用時に前記内側円筒
    部が前記連結された一端を境界として前記外側円筒部の
    外側に折り曲げられた状態にて同外側円筒部が前記配管
    に嵌合され、前記継手部にて前記外側に折り曲げられた
    内側円筒部が折り戻されて同継手部を被覆する構造を備
    えたことを特徴とする配管継手部の保護体。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の配管継手部の保護
    体において、 前記外側円筒部の内径を前記配管の外径より小さくした
    ことを特徴とする配管継手部の保護体。
  3. 【請求項3】 一端にて連結された外側円筒部と内側円
    筒部とを設けた二重円筒形状に形成された弾性材料から
    なる保護体を用い、前記内側円筒部を前記連結された一
    端を境界として前記外側円筒部の外側に折り曲げた状態
    にて同外側円筒部を配管に嵌め合わせ、同配管に他の配
    管を継ぎ合わせたときに形成される径方向外側に突出し
    た継手部にて前記外側に折り曲げられた内側円筒部を折
    り戻して同継手部を被覆するようにしたことを特徴とす
    る配管継手部の保護方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の配管継手部の保護
    方法において、 前記保護体として、前記外側円筒部の内径が前記配管の
    外径より小さなものを用いたことを特徴とする配管継手
    部の保護方法。
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