JP3365093B2 - ファクシミリの切断命令送達確認装置 - Google Patents
ファクシミリの切断命令送達確認装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はファクシミリの切断命
令送達確認装置に関し、特にファクシミリの送信機と受
信機の間の終了状態の整合をとれるようにしたファクシ
ミリの切断命令送達確認装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のG3ファクシミリ装置において
は、図7に示されているように、処理がフェーズDに進
むと、画情報の送出を意味するPPS−EOP(部分ペ
ージ信号−手順終了)が送信機から出力され、これを受
信機が受信すると、MCF(メッセージ確認)を返送す
る。受信機はこのMCFを送出後、フェーズEの処理に
進む。すなわち、T2タイマを起動し、所定時間以内、
例えば(6±1)秒以内に、送信機からDCN(切断命
令)が送られてくるか否かを監視する。そして、該所定
時間以内にDCNを受信すると正常終了と判定し、逆に
受信しないと、異常終了と判定する。 【0003】この方式によると、DCNが回線異常等に
より受信機に届かないと、受信機は異常終了となり、送
信機の正常終了と整合が取れなくなる。そこで、これを
改良して、図8に示されているように、受信機はMCF
を送出するとT2タイマを起動することなく即正常終了
と判断する方式が考えられる。しかしながら、この方式
を採用すると、図8のように、送信機が受信機から送出
されたMCFを回線異常などの理由で受信しなかった場
合には、送信機は受信機が画情報を正常に受信していな
いと判定し、画情報を再送する手続きに戻るという問題
が発生する。したがって、ファクシミリの送信機と受信
機の間の終了状態の整合を取ることが重要である。 【0004】ところで、近年、ITU−T T.30に
て、新たな通信プロトコル(以後、G3Cプロトコルと
呼ぶ)が勧告された。このG3Cプロトコルの特徴は、
次のようなものである。すなわち、(1) プロトコル手順
はG3プロトコルをベースにしている。(2) 通信速度
は、G4プロトコル並みの64Kbpsで通信を行う。
(3) 通信は全二重で制御できる。半二重で制御すること
も可能である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たG3Cファクシミリ装置においては、送信機と受信機
間でフェーズEに不整合が生じないようにする配慮がな
されていないという問題があった。すなわち、送信機と
受信機のいずれか一方が異常と判定した時には両者が共
に異常と判定し、逆に送信機と受信機のいずれか一方が
正常と判定した時には両者が共に正常と判定する配慮が
なされていないという問題があった。 【0006】この発明の目的は、前記した従来技術の問
題点を除去し、送信機と受信機間でフェーズEに不整合
が生じないようにしたファクシミリの切断命令送達確認
装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、全二重でプロトコル制御信号をやり取
りできる書画情報を伝送するファクシミリ装置におい
て、呼切断開始のためのDCN信号を送出終了した後起
動されるタイマ手段と、該タイマ手段がタイムアウトす
るまでに、受信ラインのフラグ信号またはキャリアの到
来が停止したか否かを判断する信号到来判断手段と、D
CN信号を受信した時には、前記タイマ手段で設定され
た時間より短い一定時間の間フラグ信号またはキャリア
を送出し、受信しない時には前記タイマ手段で設定され
た時間より長く該フラグ信号またはキャリアを送出する
信号送出手段とを具備した点に特徴がある。 【0008】 【作用】この発明によれば、前記信号到来判断手段がフ
ラグ信号またはキャリアの到来が停止したと判断した時
には、正常終了と判定し、停止しないと判断した時には
異常終了と判定する。一般に、回線異常が発生しても、
受信機から送出されたフラグ信号またはキャリアが送信
機に届かないということはめったにないから、送信機と
受信機の双方で正常終了したか異常終了したかに関し
て、同じ判断を下すことができる。したがって、送信機
と受信機双方の障害情報に、整合性を持たせることがで
きる。 【0009】 【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図2は本発明が適用されるファクシミリ装置の
ハード構成を示すブロック図である。図において、1は
ファクシミリ装置全体の制御処理、およびファクシミリ
伝送制御の手順処理を行うCPU、2は後述する制御プ
ログラムが使用するワークエリア、あるいはデータを一
時的に記憶するメモリを提供するRAM、3はユーザが
ファクシミリ装置を操作するのに使用する操作表示装置
である。また、4は送信原稿を読取る読取装置、5は受
信画像等をプリントアウトする印字装置、6は送信デー
タの符号化、受信データの復号化を行う画像処理装置、
7は送信あるいは受信画情報を格納する画像蓄積装置で
ある。 【0010】さらに、8はファクシミリ装置全体を制御
する前記制御プログラムであるシステム制御部であり、
9はファクシミリの通信、すなわちG3C通信を制御す
るプログラムである通信制御部である。該システム制御
部8および通信制御部9は、ROMで構成されている。
10はISDN回線網に接続されている網制御装置であ
り、自動発着信機能を備えている。11は前記した各構
成要素間で相互にデータのやり取りをするためのシステ
ムバスである。 【0011】次に、本発明の一実施例の構成を、図1の
機能ブロック図を参照して説明する。この機能ブロック
図は、前記通信制御部9の機能を示すものである。送信
機のG3Cプロトコル制御部21はG3Cプロトコルに
従って書画情報を伝送し、該書画情報の伝送が終了する
と、受信機からMCF信号を受取り、フェーズEの処理
に入る。フェーズEの処理に入ると、G3Cプロトコル
制御部21はDCN信号を作成し、これを送信する命令
をHDLCフレーム送信部22に出力する。HDLCフ
レーム送信部22は、DCN信号を3個続けて、網制御
装置10を介して回線へ送出する。DCN信号の送出が
終了すると、フラグシーケンス挿入部23が起動し、フ
ラグ信号を連続的に送出する。G3Cプロトコル制御部
21はDCN信号の送出終了と同時に、監視タイマ部2
7に、フラグシーケンスの継続時間を監視するタイマ値
T2'(ただし、T2'<T2 )を設定する。 【0012】一方、受信機のG3Cプロトコル制御部2
1はHDLCフレーム送信部22から前記MCF信号を
送出すると、フラグシーケンス挿入部23によりフラグ
信号を継続して出力する。また、MCF信号を送出後、
T2 タイマを起動する。そして、DCN信号を受信する
と、所定の個数(n個)または所定時間(α時間)の間
フラグ信号を送出し、フラグシーケンスを終了する。な
お、DCN信号を受信しなかった場合は、前記T2 タイ
マがタイムアウトになるまで、該フラグ信号を送出し続
ける。 【0013】送信機のフラグシーケンス検出部25は受
信機からのフラグ信号を検出し、その検出状況を通信結
果判定部26に通知する。通信結果判定部26は前記タ
イマ値T2'がタイムアウトする前に、受信機からの前記
フラグ信号が途絶えたことを検出すると、受信機がDC
N信号を正しく受信したものと判断して、正常終了信号
をG3Cプロトコル制御部21に伝える。一方、前記タ
イマ値T2'がタイムアウトした時にフラグシーケンスが
まだ続いていると判断した時には、受信機はDCN信号
を受信していないものとして、異常終了信号をG3Cプ
ロトコル制御部21に伝える。 【0014】以上が本実施例の動作の概要であるが、該
動作の詳細を、図3および図4のフローチャートと、図
5のタイミングチャートを参照して説明する。図3は送
信機側の動作を示し、図4は受信機側の動作を示す。ま
ず、図3を参照して、送信機の動作を説明する。ステッ
プS1にて発呼が行われ、ステップS2で回線の接続処
理がなされる。ステップS3で接続が成功すると、ステ
ップS4に進み、G3Cプロトコルの起動が行われる。
ステップS5で書画情報の送信がなされ、この送信が終
了し、受信機から書画情報を正常に受信した旨のMCF
信号を受取ると、ステップS6の判断は肯定となり、ス
テップS7に進む。 【0015】ステップS7では回線の切断を意味するD
CN信号を送出する。そして、これと同時に、ステップ
S8にて、前記T2'タイマを設定する。ステップS9で
は、受信機からのフラグ信号が継続して届いているか否
かの判断を行い、この判断が肯定の時には、ステップS
10に進んで、T2'タイマがタイムアウトしたか否かの
判断をする。該T2'タイマがタイムアウトするまでの間
にフラグ信号が停止すると、ステップS12に進み、正
常に終了したことを前記G3Cプロトコル制御部21に
登録する。一方、該T2'タイマがタイムアウトするまで
の間にフラグ信号が停止しないと、ステップS11に進
んで、DCN信号の送達にエラーがあったことを登録す
る。そして、ステップS13に進んで、回線切断の処理
を行い、ステップS14で回線切断が完了したか否かの
判断をした後、終了する。 【0016】一方、受信機は、図4のステップS21で
着信を検知すると、ステップS22に進んで、回線接続
処理を行い、ステップS23で接続が完了したか否かの
判断をする。該ステップS23の判断が肯定になると、
ステップS24に進み、G3Cプロトコルを起動し、ス
テップS25で書画情報の受信を行う。ステップS26
で、受信を完了したか否かの判断を行い、この判断が肯
定になると、ステップS27に進み、書画情報を正常に
受信したことを意味するMCF信号を送出する。 【0017】該MCF信号の送出と同時に、受信機は、
ステップS28にて、T2 タイマの設定を行う。ステッ
プS29では、フラグ信号の送出を行う。ステップS3
0で、送信機からのDCN信号を受信したか否かの判断
を行い、この判断が否定の時には、ステップS31に進
んで、T2 タイマがタイムアウトをしたか否かの判断を
行う。T2 タイマがタイムアウトするまでにDCN信号
を受信したと判断すると、ステップS33に進んで、受
信機のG3Cプロトコル制御部に正常終了を登録する。
一方、ステップS31が肯定になると、T2 時間内にD
CN信号を受信しなかったと判断して、DCN信号の受
信にエラーがあったと判断し、これをG3Cプロトコル
制御部21に登録する。ステップS34では、回線の切
断処理を行い、ステップS35では切断が完了したか否
かの判断をして、終了する。 【0018】図5は、前記の動作のうちフェーズEの動
作を抽出して、タイミングチャートで表したものであ
る。送信機は受信機からMCF信号を受信すると、DC
N信号を出力し、これを出力し終わると、T2'タイマを
起動する。一方、受信機は送信機からDCN信号を受け
とると、n個のフラグ信号を送出する。送信機は、前記
T2'タイマがタイムアウトするまでに、受信機からのフ
ラグ信号が終了したことを判定すると、正常終了したと
判断する。 【0019】次に、送信機がDCN信号を出力したが、
受信機がこれを受信できなかった場合には、受信機はT
2 タイマがタイムアウトするまでフラグ信号を出力し続
けるので、送信機はT2'タイマをタイムアウトするま
で、受信機からのフラグ信号を受信し続ける。よって、
送信機はDCN信号が送信機に正常に届かなかったもの
と判断する。なお、受信機が送信機にフラグ信号を出力
している間に回線異常が起きたとしても、受信機から出
力されているフラグ信号の全部あるいは大部分が送信機
側に届かないという事態はめったに発生しないので、送
信機および受信機は共に異常終了と判断し、両者の整合
を取ることができる。また、受信機がDCN信号を正常
に受信した後で、回線異常が起きた場合には、送信機は
フラグ信号を当然受信することができなくなるので、正
常終了と判定する。 【0020】図6は、本実施例によるG3Cプロトコル
を説明する図である。フェーズEにおいては、送信機は
3×DCNを出力し、T2'タイマを起動し、一方受信機
はDCN信号を受信すると、所定のn個または一定時間
分のフラグ信号を送出する。送信機は前記T2'タイマが
タイムアウトする前に受信機からのフラグ信号が終了し
たことを確認すると、正常に終了したものと判断し、切
断復旧を行う。 【0021】なお、前記の実施例では、受信機は書画情
報を正常に受信したことを示すMCF信号を送出した
後、フラグ信号を出力するとしたが、本発明はこれに限
定されず、該フラグ信号の送出に変えて、キヤリアを出
力するようにしてもよい。また、送信機はキャリアを検
出する機能をもち、DCN信号を送出後、該キャリアを
検出し、前記T2'時間以内に該キャリアの受信を停止し
たと判断すると、正常に終了したと判断するようにして
もよい。 【0022】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、送信機および受信機の終了状態に整合性をも
たせることができるという効果がある。また、送信機お
よび受信機の一方が異常終了したと判断することがなく
なるので、不要な再送信要求等を防止することができる
という効果がある。
令送達確認装置に関し、特にファクシミリの送信機と受
信機の間の終了状態の整合をとれるようにしたファクシ
ミリの切断命令送達確認装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のG3ファクシミリ装置において
は、図7に示されているように、処理がフェーズDに進
むと、画情報の送出を意味するPPS−EOP(部分ペ
ージ信号−手順終了)が送信機から出力され、これを受
信機が受信すると、MCF(メッセージ確認)を返送す
る。受信機はこのMCFを送出後、フェーズEの処理に
進む。すなわち、T2タイマを起動し、所定時間以内、
例えば(6±1)秒以内に、送信機からDCN(切断命
令)が送られてくるか否かを監視する。そして、該所定
時間以内にDCNを受信すると正常終了と判定し、逆に
受信しないと、異常終了と判定する。 【0003】この方式によると、DCNが回線異常等に
より受信機に届かないと、受信機は異常終了となり、送
信機の正常終了と整合が取れなくなる。そこで、これを
改良して、図8に示されているように、受信機はMCF
を送出するとT2タイマを起動することなく即正常終了
と判断する方式が考えられる。しかしながら、この方式
を採用すると、図8のように、送信機が受信機から送出
されたMCFを回線異常などの理由で受信しなかった場
合には、送信機は受信機が画情報を正常に受信していな
いと判定し、画情報を再送する手続きに戻るという問題
が発生する。したがって、ファクシミリの送信機と受信
機の間の終了状態の整合を取ることが重要である。 【0004】ところで、近年、ITU−T T.30に
て、新たな通信プロトコル(以後、G3Cプロトコルと
呼ぶ)が勧告された。このG3Cプロトコルの特徴は、
次のようなものである。すなわち、(1) プロトコル手順
はG3プロトコルをベースにしている。(2) 通信速度
は、G4プロトコル並みの64Kbpsで通信を行う。
(3) 通信は全二重で制御できる。半二重で制御すること
も可能である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たG3Cファクシミリ装置においては、送信機と受信機
間でフェーズEに不整合が生じないようにする配慮がな
されていないという問題があった。すなわち、送信機と
受信機のいずれか一方が異常と判定した時には両者が共
に異常と判定し、逆に送信機と受信機のいずれか一方が
正常と判定した時には両者が共に正常と判定する配慮が
なされていないという問題があった。 【0006】この発明の目的は、前記した従来技術の問
題点を除去し、送信機と受信機間でフェーズEに不整合
が生じないようにしたファクシミリの切断命令送達確認
装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、全二重でプロトコル制御信号をやり取
りできる書画情報を伝送するファクシミリ装置におい
て、呼切断開始のためのDCN信号を送出終了した後起
動されるタイマ手段と、該タイマ手段がタイムアウトす
るまでに、受信ラインのフラグ信号またはキャリアの到
来が停止したか否かを判断する信号到来判断手段と、D
CN信号を受信した時には、前記タイマ手段で設定され
た時間より短い一定時間の間フラグ信号またはキャリア
を送出し、受信しない時には前記タイマ手段で設定され
た時間より長く該フラグ信号またはキャリアを送出する
信号送出手段とを具備した点に特徴がある。 【0008】 【作用】この発明によれば、前記信号到来判断手段がフ
ラグ信号またはキャリアの到来が停止したと判断した時
には、正常終了と判定し、停止しないと判断した時には
異常終了と判定する。一般に、回線異常が発生しても、
受信機から送出されたフラグ信号またはキャリアが送信
機に届かないということはめったにないから、送信機と
受信機の双方で正常終了したか異常終了したかに関し
て、同じ判断を下すことができる。したがって、送信機
と受信機双方の障害情報に、整合性を持たせることがで
きる。 【0009】 【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図2は本発明が適用されるファクシミリ装置の
ハード構成を示すブロック図である。図において、1は
ファクシミリ装置全体の制御処理、およびファクシミリ
伝送制御の手順処理を行うCPU、2は後述する制御プ
ログラムが使用するワークエリア、あるいはデータを一
時的に記憶するメモリを提供するRAM、3はユーザが
ファクシミリ装置を操作するのに使用する操作表示装置
である。また、4は送信原稿を読取る読取装置、5は受
信画像等をプリントアウトする印字装置、6は送信デー
タの符号化、受信データの復号化を行う画像処理装置、
7は送信あるいは受信画情報を格納する画像蓄積装置で
ある。 【0010】さらに、8はファクシミリ装置全体を制御
する前記制御プログラムであるシステム制御部であり、
9はファクシミリの通信、すなわちG3C通信を制御す
るプログラムである通信制御部である。該システム制御
部8および通信制御部9は、ROMで構成されている。
10はISDN回線網に接続されている網制御装置であ
り、自動発着信機能を備えている。11は前記した各構
成要素間で相互にデータのやり取りをするためのシステ
ムバスである。 【0011】次に、本発明の一実施例の構成を、図1の
機能ブロック図を参照して説明する。この機能ブロック
図は、前記通信制御部9の機能を示すものである。送信
機のG3Cプロトコル制御部21はG3Cプロトコルに
従って書画情報を伝送し、該書画情報の伝送が終了する
と、受信機からMCF信号を受取り、フェーズEの処理
に入る。フェーズEの処理に入ると、G3Cプロトコル
制御部21はDCN信号を作成し、これを送信する命令
をHDLCフレーム送信部22に出力する。HDLCフ
レーム送信部22は、DCN信号を3個続けて、網制御
装置10を介して回線へ送出する。DCN信号の送出が
終了すると、フラグシーケンス挿入部23が起動し、フ
ラグ信号を連続的に送出する。G3Cプロトコル制御部
21はDCN信号の送出終了と同時に、監視タイマ部2
7に、フラグシーケンスの継続時間を監視するタイマ値
T2'(ただし、T2'<T2 )を設定する。 【0012】一方、受信機のG3Cプロトコル制御部2
1はHDLCフレーム送信部22から前記MCF信号を
送出すると、フラグシーケンス挿入部23によりフラグ
信号を継続して出力する。また、MCF信号を送出後、
T2 タイマを起動する。そして、DCN信号を受信する
と、所定の個数(n個)または所定時間(α時間)の間
フラグ信号を送出し、フラグシーケンスを終了する。な
お、DCN信号を受信しなかった場合は、前記T2 タイ
マがタイムアウトになるまで、該フラグ信号を送出し続
ける。 【0013】送信機のフラグシーケンス検出部25は受
信機からのフラグ信号を検出し、その検出状況を通信結
果判定部26に通知する。通信結果判定部26は前記タ
イマ値T2'がタイムアウトする前に、受信機からの前記
フラグ信号が途絶えたことを検出すると、受信機がDC
N信号を正しく受信したものと判断して、正常終了信号
をG3Cプロトコル制御部21に伝える。一方、前記タ
イマ値T2'がタイムアウトした時にフラグシーケンスが
まだ続いていると判断した時には、受信機はDCN信号
を受信していないものとして、異常終了信号をG3Cプ
ロトコル制御部21に伝える。 【0014】以上が本実施例の動作の概要であるが、該
動作の詳細を、図3および図4のフローチャートと、図
5のタイミングチャートを参照して説明する。図3は送
信機側の動作を示し、図4は受信機側の動作を示す。ま
ず、図3を参照して、送信機の動作を説明する。ステッ
プS1にて発呼が行われ、ステップS2で回線の接続処
理がなされる。ステップS3で接続が成功すると、ステ
ップS4に進み、G3Cプロトコルの起動が行われる。
ステップS5で書画情報の送信がなされ、この送信が終
了し、受信機から書画情報を正常に受信した旨のMCF
信号を受取ると、ステップS6の判断は肯定となり、ス
テップS7に進む。 【0015】ステップS7では回線の切断を意味するD
CN信号を送出する。そして、これと同時に、ステップ
S8にて、前記T2'タイマを設定する。ステップS9で
は、受信機からのフラグ信号が継続して届いているか否
かの判断を行い、この判断が肯定の時には、ステップS
10に進んで、T2'タイマがタイムアウトしたか否かの
判断をする。該T2'タイマがタイムアウトするまでの間
にフラグ信号が停止すると、ステップS12に進み、正
常に終了したことを前記G3Cプロトコル制御部21に
登録する。一方、該T2'タイマがタイムアウトするまで
の間にフラグ信号が停止しないと、ステップS11に進
んで、DCN信号の送達にエラーがあったことを登録す
る。そして、ステップS13に進んで、回線切断の処理
を行い、ステップS14で回線切断が完了したか否かの
判断をした後、終了する。 【0016】一方、受信機は、図4のステップS21で
着信を検知すると、ステップS22に進んで、回線接続
処理を行い、ステップS23で接続が完了したか否かの
判断をする。該ステップS23の判断が肯定になると、
ステップS24に進み、G3Cプロトコルを起動し、ス
テップS25で書画情報の受信を行う。ステップS26
で、受信を完了したか否かの判断を行い、この判断が肯
定になると、ステップS27に進み、書画情報を正常に
受信したことを意味するMCF信号を送出する。 【0017】該MCF信号の送出と同時に、受信機は、
ステップS28にて、T2 タイマの設定を行う。ステッ
プS29では、フラグ信号の送出を行う。ステップS3
0で、送信機からのDCN信号を受信したか否かの判断
を行い、この判断が否定の時には、ステップS31に進
んで、T2 タイマがタイムアウトをしたか否かの判断を
行う。T2 タイマがタイムアウトするまでにDCN信号
を受信したと判断すると、ステップS33に進んで、受
信機のG3Cプロトコル制御部に正常終了を登録する。
一方、ステップS31が肯定になると、T2 時間内にD
CN信号を受信しなかったと判断して、DCN信号の受
信にエラーがあったと判断し、これをG3Cプロトコル
制御部21に登録する。ステップS34では、回線の切
断処理を行い、ステップS35では切断が完了したか否
かの判断をして、終了する。 【0018】図5は、前記の動作のうちフェーズEの動
作を抽出して、タイミングチャートで表したものであ
る。送信機は受信機からMCF信号を受信すると、DC
N信号を出力し、これを出力し終わると、T2'タイマを
起動する。一方、受信機は送信機からDCN信号を受け
とると、n個のフラグ信号を送出する。送信機は、前記
T2'タイマがタイムアウトするまでに、受信機からのフ
ラグ信号が終了したことを判定すると、正常終了したと
判断する。 【0019】次に、送信機がDCN信号を出力したが、
受信機がこれを受信できなかった場合には、受信機はT
2 タイマがタイムアウトするまでフラグ信号を出力し続
けるので、送信機はT2'タイマをタイムアウトするま
で、受信機からのフラグ信号を受信し続ける。よって、
送信機はDCN信号が送信機に正常に届かなかったもの
と判断する。なお、受信機が送信機にフラグ信号を出力
している間に回線異常が起きたとしても、受信機から出
力されているフラグ信号の全部あるいは大部分が送信機
側に届かないという事態はめったに発生しないので、送
信機および受信機は共に異常終了と判断し、両者の整合
を取ることができる。また、受信機がDCN信号を正常
に受信した後で、回線異常が起きた場合には、送信機は
フラグ信号を当然受信することができなくなるので、正
常終了と判定する。 【0020】図6は、本実施例によるG3Cプロトコル
を説明する図である。フェーズEにおいては、送信機は
3×DCNを出力し、T2'タイマを起動し、一方受信機
はDCN信号を受信すると、所定のn個または一定時間
分のフラグ信号を送出する。送信機は前記T2'タイマが
タイムアウトする前に受信機からのフラグ信号が終了し
たことを確認すると、正常に終了したものと判断し、切
断復旧を行う。 【0021】なお、前記の実施例では、受信機は書画情
報を正常に受信したことを示すMCF信号を送出した
後、フラグ信号を出力するとしたが、本発明はこれに限
定されず、該フラグ信号の送出に変えて、キヤリアを出
力するようにしてもよい。また、送信機はキャリアを検
出する機能をもち、DCN信号を送出後、該キャリアを
検出し、前記T2'時間以内に該キャリアの受信を停止し
たと判断すると、正常に終了したと判断するようにして
もよい。 【0022】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、送信機および受信機の終了状態に整合性をも
たせることができるという効果がある。また、送信機お
よび受信機の一方が異常終了したと判断することがなく
なるので、不要な再送信要求等を防止することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の要部の機能を示すブロッ
ク図である。 【図2】 本発明が適用されるファクシミリ装置の構成
を示すブロック図である。 【図3】 本実施例の送信機の動作を示すフローチャー
トである。 【図4】 本実施例の受信機の動作を示すフローチャー
トである。 【図5】 本実施例の動作を説明するためのタイミング
チャートである。 【図6】 本実施例によるプロトコルの一例を示す図で
ある。 【図7】 G3プロトコルの正常終了の例を示す図であ
る。 【図8】 G3プロトコルの異常終了の例を示す図であ
る。 【符号の説明】 10…網制御装置、21…G3Cプロトコル制御部、2
2、24…HDLCフレーム受信部、23、25…フラ
グシーケンス検出部、26…通信結果判定部、27…監
視タイマ部。
ク図である。 【図2】 本発明が適用されるファクシミリ装置の構成
を示すブロック図である。 【図3】 本実施例の送信機の動作を示すフローチャー
トである。 【図4】 本実施例の受信機の動作を示すフローチャー
トである。 【図5】 本実施例の動作を説明するためのタイミング
チャートである。 【図6】 本実施例によるプロトコルの一例を示す図で
ある。 【図7】 G3プロトコルの正常終了の例を示す図であ
る。 【図8】 G3プロトコルの異常終了の例を示す図であ
る。 【符号の説明】 10…網制御装置、21…G3Cプロトコル制御部、2
2、24…HDLCフレーム受信部、23、25…フラ
グシーケンス検出部、26…通信結果判定部、27…監
視タイマ部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−68262(JP,A)
特開 昭54−66015(JP,A)
特開 昭63−84342(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04N 1/32 - 1/36
H04N 1/42 - 1/44
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 全二重でプロトコル制御信号をやり取り
できる書画情報を伝送するファクシミリ装置において、 呼切断開始のためのDCN信号を送出終了した後起動さ
れるタイマ手段と、 該タイマ手段がタイムアウトするまでに、受信ラインの
フラグ信号またはキャリアの到来が停止したか否かを判
断する信号到来判断手段と、 DCN信号を受信した時には、前記タイマ手段で設定さ
れた時間より短い一定時間の間フラグ信号またはキャリ
アを送出し、受信しない時には前記タイマ手段で設定さ
れた時間より長く該フラグ信号またはキャリアを送出す
る信号送出手段とを具備し、 前記信号到来判断手段がフラグ信号またはキャリアの到
来が停止したと判断した時には、正常終了と判定し、停
止しないと判断した時には異常終了と判定するようにし
たことを特徴とするファクシミリの切断命令送達確認装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26809294A JP3365093B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ファクシミリの切断命令送達確認装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26809294A JP3365093B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ファクシミリの切断命令送達確認装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08111760A JPH08111760A (ja) | 1996-04-30 |
JP3365093B2 true JP3365093B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=17453786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26809294A Expired - Fee Related JP3365093B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ファクシミリの切断命令送達確認装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3365093B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP26809294A patent/JP3365093B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08111760A (ja) | 1996-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |