JP3131455B2 - 通信データ保証方式 - Google Patents

通信データ保証方式

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JP3131455B2 JP5185991A JP5185991A JP3131455B2 JP 3131455 B2 JP3131455 B2 JP 3131455B2 JP 5185991 A JP5185991 A JP 5185991A JP 5185991 A JP5185991 A JP 5185991A JP 3131455 B2 JP3131455 B2 JP 3131455B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信データ保証方式に係
わり、特に公衆電話回線にエラ−フリ−制御を持つモデ
ム、例えばMNP(Microcom Network Protocol)モデム
を接続した場合の通信解放時における端末向け通信デー
タ保証方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモデム接続通信においては、エラ
−フリ−制御及びデータ圧縮制御がなかった。このた
め、モデム間の公衆電話網において発生したエラ−(文
字抜け、文字化け等)はそのまま端末あるいはホストコ
ンピュ−タに送られ問題となっている。このため、パソ
ン通信等のモデム接続通信においては、調歩同期でエラ
−フリ−の通信が要求されると共に、通信の高速化が要
求されている。
【0003】かかる要求に基づいて、モデム自身に誤り
訂正機能を持たせ、モデムとモデムの間で誤訂正処理を
行い、しかもモデム間で同期方式により通信を行えるM
NPモデムが開発された。
【0004】このMNPモデムを用いたモデム接続通信
によれば(図4(a),(b) 参照)、端末4−MNPモデム
1間及びホスト5−MNPモデム2間が非同期のままで
エラ−フリ−通信が可能になり、しかも、MNPモデム
間で同期方式によるデータ通信が行えると共にMNPモ
デムは圧縮機能を有しているから、これら機能により実
行スル−プットの向上が図れる。尚、図4(a)は公衆電
話網3を介して端末4とホスト5間でデータ通信する例
であり、図4(b)は公衆電話網3とパケット交換網6を
介してデータ通信する例である。
【0005】図5はMNPモデムを用いたモデム通信に
おけるデ−タのやりとりを示す説明図である。送信側M
NPは1フレ−ム毎にCRC方式で必要となる誤り検出
用符号FCS(フレ−ムチェックシ−ケンス)を付加
し、且つ送信順を示す番号をつけて相手MNPモデムに
同期方式で送り、受信側MNPはフレ−ムデ−タを受信
すると誤り検出を行ない、誤りがなければ送られてきた
番号をつけてリンク確認フレ−ムを送信側MNPに返す
(図5(a) 参照)。
【0006】しかし、1つのデ−タフレ−ム毎にリンク
確認フレ−ムを送っていると効率が悪くなるので、実際
には、送信側MNPはリンク確認がこなくても次々とデ
−タフレ−ムDF1〜DF5を送り、受信側MNPもリ
ンク確認デ−タを逐一送るのをやめる。すなわち、次の
デ−タフレ−ムが135ミリ秒以内で送られてくると、
リンク確認フレ−ムを送らず、135ミリ秒を越えると
リンク確認フレ−ムLF5を送る(図5(b) 参照)。そ
して、CRCのエラ−チェックで伝送エラ−が発見され
ると、受信側MNPは、直前に受信した正しいデ−タフ
レ−ム(例えばDF2)を送る。これにより、送信側M
NPはデ−タフレ−ムDF3に伝送エラ−が生じたこと
を認識し、該デ−タフレ−ムDF3を再送し、以後順次
デ−タフレ−ムを送信する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】MNPモデムを使用し
ない、従来のモデム接続通信においては、モデム内にデ
ータが滞留することがなく、従って、データ通信解放時
において最終データ送信後、直ちにアクセス情報パスを
切断しても何ら問題はない。
【0008】しかし、MNPモデムを使用するモデム接
続通信において、MNPモデムは誤り訂正処理等のため
にバッファを内蔵し、該バッファにデータを滞留する。
データの滞留時間はエラ−が検出されると、エラ−検出
の通知、再送データの受信等に時間を要し、比較的長く
なる。このため、MNPモデムを使用したモデム接続通
信において、最終データ送信後に直ちにアクセス情報パ
スの切断を行うと、MNPモデム内にエラ−発生により
データが滞留していると、該データが紛失する問題が生
じる。
【0009】以上から本発明の目的は、MNPモデムを
使用したモデム接続通信において、データ通信解放時に
データ紛失することがない通信データ保証方式を提供す
ることである。本発明の別の目的は、従来の一般モデム
とMNPモデムが混在しても容易に対応でき、いずれの
モデムを介して通信を行っていても、データ通信解放時
にデータ紛失することがない通信データ保証方式を提供
することである。
【0010】本発明の更に別の目的は、モデムの通信速
度が異なり、モデム内のデータ滞留時間が異なっても、
データの紛失を防止できる通信データ保証方式を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。11は端末、12はホストコンピュ−タ、1
3,14はMNPモデム、15は公衆電話網、16はパ
ケット交換網、17はパケット交換機、21はパケット
交換機における通信データ保証制御部、22はタイマ−
である。
【0012】
【作用】パケット交換網16→MNPモデム14→電話
交換網15→MNPモデム13を介して、ホストコンピ
ュ−タ12と端末11間でデータ通信を行っている場合
において全データの送信が終了すると、ホストコンピュ
−タ12は回線を切断するためのパケットを発生する。
かかる切断パケットが発生すると、パケット交換機17
内に設けた通信データ保証制御部21は予め設定してあ
る通信データ保証時間をタイマ−22にセットし、該通
信保証時間経過後に回線(アクセス情報パス)を解放す
る。
【0013】以上のように構成したから、データがMN
Pモデム13,14に滞留している最大時間と等しくな
るように通信データ保証時間を設定すれば、データ通信
解放時にデータが紛失することはない。又、MNPモデ
ムを介して端末とデータ通信しているか、MNP以外の
一般モデムを介して端末とデータ通信しているかに応じ
て、回線解放タイミングを制御するようにすれば、従来
の一般モデムとMNPモデムが混在しても容易に対応で
きる。更に、MNPモデムの通信速度に応じて解放タイ
ミングを制御するようにすれば、MNPモデム内のデー
タ滞留時間が異なってもそれぞれに応じた最小時間後に
データ紛失なく回線の切断ができる。
【0014】
【実施例】全体の構成 図2は本発明の通信データ保証方式に係わる実施例構成
図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。
図中、11,11′は端末、12はホストコンピュ−
タ、13,14はMNPモデム、15は公衆電話網、1
6はパケット交換網、17はパケット交換機、18は交
換機に設けられたコンソ−ル、19,20は一般モデム
である。
【0015】MNPモデム13は端末11に接続され、
MNPモデム14はパケット交換機17のポ−ト1と接
続されている。又、一般モデム19は端末11′と接続
され、一般モデム20はパケット交換機17のポ−ト2
と接続されている。パケット交換機17において、21
はデータ通信解放時におけるデータの紛失を防止するた
めの制御を行う通信データ保証制御部、22は通信デー
タ保証時間を計時するタイマ−、23はモデムの種別や
通信データ保証時間を記憶する記憶部である。
【0016】記憶部23には、パケット交換機17の各
ポ−トに接続されるモデムが一般モデムかMNPモデム
かの種別と、MNPモデムの場合には通信データ保証時
間tが記憶されている。各ポ−トに対応させて記憶する
通信データ保証時間tは、該ポ−トに接続されるMNP
モデムの通信速度に依存し、該MNPモデムにデータが
滞留している最大時間より若干大きめに設定する。尚、
記憶部23へのデータの設定はコンソ−ル18より行
う。
【0017】全体の動作 図3はデータ通信解放時における通信データ保証制御部
21の処理の流れ図である。ホストコンピュ−タ12は
所定のポ−トを介して端末11又は11′へ全データを
送信し終わると、回線を切断するためのパケットをパケ
ット交換網に送り出す(ステップ101)。
・・・データ通信解放要因の発生
【0018】パケット交換機17の通信データ保証制御
部21はホストコンピュ−タ12から切断要求のパケッ
トが送られてくると、端末にデータを送信していたポ−
トに接続されているモデムの種別を記憶部23の記憶デ
ータから識別し(ステップ102)、一般モデムの場合
には直ちに回線切断を指示し回線を切断する(ステップ
105)。・・・アクセス情報パス解放
【0019】一方、端末にデータを送信していたポ−ト
に接続されているモデムがMNPモデムの場合には、記
憶部23から該MNPモデムに応じた通信データ保証時
間を読出してタイマ−22にセットし、該時間が経過す
るの監視する(ステップ103、104)。通信データ
保証時間が経過すれば、回線切断を指示し回線を切断す
る(ステップ105)。・・・アクセス情報パス解放
【0020】以上、パケット交換網を介してコンピュ−
タからデータ送信する場合について説明したが、本発明
はパケット交換網を使用しない通信にも適用できるもの
である。以上、本発明を実施例により説明したが、本発
明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変
形が可能であり、本発明はこれらを排除するものではな
い。
【0021】
【発明の効果】以上本発明によれば、エラ−フリ−制御
を持つモデム接続形態での通信において、端末向けの送
信データがエラ−フリ−制御中でモデム内に滞留してい
る場合においてデータ通信の解放要因が発生しても、滞
留データが全て端末に送信される迄は、アクセスパスを
解放しないように構成したから、データ通信解放時にデ
ータが紛失することはない。
【0022】又、本発明によれば、MNPモデムを介し
て端末とデータ通信しているか、MNPモデム以外の一
般モデムを介して端末とデータ通信しているかに応じ
て、回線解放タイミングを制御するように構成したか
ら、従来の一般モデムとMNPモデムが混在しても容易
に対応できる。すなわち、一般モデム接続通信において
は直ちにアクセスパスを解放できる。
【0023】更に、本発明によれば、MNPモデム等の
通信速度に応じて通信データ保証時間を制御するように
構成したから、MNPモデム内のデータ滞留時間が異な
ってもそれぞれに応じた最小時間後にデータ紛失なく回
線の切断ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例構成図である。
【図3】本発明の通信データ保証制御の流れ図である。
【図4】従来のモデム接続通信の構成図である。
【図5】MNPモデムのエラ−フリ−通信説明図であ
る。
【符号の説明】
11・・端末 12・・ホストコンピュ−タ 13,14・・MNPモデム 15・・公衆電話網 16・・パケット交換網 17・・パケット交換機 21・・通信データ保証制御部 22・・タイマ−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 29/10 H04M 11/00 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラ−フリ−制御を持つモデム接続形態
    でのデータ通信システムの通信データ保証方式におい
    て、モデムに応じて通信データ保証時間を設定し、 所定の モデムを介して端末とデータ通信を行っている場
    合においてデータ通信の解放要因が発生したとき、該モ
    デムに応じた通信データ保証時間を求め、 解放要因発生後、該通信データ保証 時間経過後にアクセ
    ス情報パスを解放する ことを特徴とする通信データ保証方式。
  2. 【請求項2】 モデムに応じてエラ−フリ−制御を持つ
    か否かを設定し、 前記モデムがエラ−フリ−制御を持つ場合には、前記通
    信データ保証時間経過後にアクセス情報パスを解放し、
    エラ−フリ−制御を持たない場合には、直ちにアクセス
    情報パスを解放する、 ことを特徴とする請求項1記載の通信データ保証方式。
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