JP2002185744A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2002185744A
JP2002185744A JP2000377597A JP2000377597A JP2002185744A JP 2002185744 A JP2002185744 A JP 2002185744A JP 2000377597 A JP2000377597 A JP 2000377597A JP 2000377597 A JP2000377597 A JP 2000377597A JP 2002185744 A JP2002185744 A JP 2002185744A
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primary channel
facsimile apparatus
communication
modem
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JP2000377597A
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English (en)
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Hirotaka Kawabata
広隆 川畑
Takashi Sakayama
隆志 坂山
Manabu Hayashi
学 林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 V.34変調方式のファクシミリ通信におい
て、モデムパラメータが回復不可能なほど狂い、画情報
が受信できなくなることを回避する。 【解決手段】 通信制御部10は、モデム12のプライ
マリチャネル移行を認識した時点で、タイマ16の計時
を開始し、タイマ16の計時が予め設定された所定の時
間Tに達した時点でモデム12において正常な画情報が
1フレームも受信できていない場合、モデム12にプラ
イマリチャネルの伝送速度を下げるよう指示を出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファクシミリ装
置に関し、特に、ITU−T勧告V.34に準拠する通
信能力を有するファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来のファクシミリ装置におい
ては、受信画情報のフレームエラーが発生した場合、P
PR(部分ページ要求)によりフレーム再送を要求する
が、再送を繰り返しても正常に受信できない場合は、送
信側または受信側がプライマリチャネルの伝送速度を下
げて画情報の再送を行なっている。
【0003】図8および図9は、従来のファクシミリ装
置におけるフレームエラー発生時の制御例を示すフロー
チャートである。
【0004】図8は、フレームエラー発生時の送信側の
制御例の詳細を示すフローチャートである。
【0005】図8において、送信側のファクシミリ装置
は、まず、ITU−T勧告V.34のフェーズ1〜4、
および、T.30のFAX Handshakingを実行してから
(ステップ201)、プライマリチャネルに移行して画
情報(PIX)を送信し(ステップ202)、RCP
(部分ページ制御復帰信号)を送信する(ステップ20
3)。
【0006】RCP送信後、コントロールチャネルに移
行して、PPS.EOP(部分ページ終了信号)を送信
し(ステップ204)、着信側からの応答を待つ。
【0007】着呼側からMCF(メッセージ確認信号)
を受信した場合(ステップ205でMCF)、画情報の
再送回数をカウントする再送カウンタのカウンタ値をリ
セットして(ステップ206)、DCN(切断命令信
号)を送信した後(ステップ207)、回線を切断し
て、通信を終了する。
【0008】着信側からPPR(部分ページ要求)を受
信した場合(ステップ205でPPR)、まず、再送カ
ウンタのカウンタ値を確認し(ステップ208)、カウ
ンタ値がN以下であれば(ステップ208でNO)、当
該カウンタ値を1インクリメントした後(ステップ20
9)、画情報の再送を行なう(ステップ202に戻
る)。
【0009】カウンタ値がN以上であった場合(ステッ
プ208でYES)、モデムのプライマリチャネル最高
伝送速度を書き換え、コントロールチャネル始めのMP
hにある伝送速度情報によって、相手側にプライマリチ
ャネルの伝送速度を1段階下げる要求を出し(ステップ
120)、再送カウンタのカウンタ値をリセットしてか
ら(ステップ211)、画情報の再送を行なう(ステッ
プ202に戻る)。
【0010】図9は、フレームエラー発生時の受信側の
制御例の詳細を示すフローチャートである。
【0011】図9において、着信側のファクシミリ装置
は、まず、上記のフェーズ1〜4、および、T.30の
FAX Handshakingを実行してから(ステップ301)、
プライマリチャネルに移行して、画情報(PIX)、R
CP(部分ページ制御復帰信号)を順に受信した後(ス
テップ302、303)、コントロールチャネルに移行
して送信側からのPPS.EOP(部分ページ終了信
号)の受信を待ち、PPS.EOPの受信(ステップ3
04)後、PIXの全フレームが正常に受信されたか否
かの確認を行なう(ステップ305)。
【0012】全フレームが正常に受信された場合(ステ
ップ305でYES)、再送カウンタのカウンタ値をリ
セットしてから(ステップ306)、MCF(メッセー
ジ確認信号)を送信して(ステップ307)、送信側か
らの応答を待ち、送信側からDCNを受信すると(ステ
ップ308)、回線を切断して、通信を終了する。
【0013】PIXの全フレームが正常に受信されなか
った場合(ステップ305でNO)、再送カウンタのカ
ウンタ値を確認し(ステップ309)、カウンタ値がN
以下であれば(ステップ309でNO)、当該カウンタ
値を1インクリメントした後(ステップ310)、PP
Rを送信し(ステップ311)、PIXの受信を待つ
(ステップ302に戻る)。
【0014】再送カウンタのカウンタ値がN以上であっ
た場合(ステップ309でYES)、モデムのプライマ
リチャネル最高伝送速度を書き換え、コントロールチャ
ネル始めのMPhにある伝送速度情報によって、相手側
にプライマリチャネルの伝送速度を1段階下げる要求を
出し(ステップ311)、再送カウンタのカウンタ値を
リセットしてから(ステップ312)、PPRを送信
し、画情報の再送を待つ(ステップ302に戻る)。
【0015】さて、プライマリチャネルにおけるモデム
パラメータは、プロービングやトレーニングにて決定、
調整した値を使用するが、一部のモデムパラメータは、
プライマリチャネル受信時に、受信状況の変化に追随す
るために微調整を行なっている。
【0016】しかしながら、ITU−T勧告V.34変
調方式のファクシミリ通信時において、プロービング結
果を以って決定した伝送速度を採用しても、画情報を受
信するプライマリチャネルにてモデムが収束しないこと
がある。
【0017】モデムが収束しない状態でプライマリチャ
ネル受信を続けると、図9に示すように、正しい画情報
が受信できないだけでなく、モデムパラメータがリカバ
リー可能な範囲を超えて狂ってしまう場合がある。
【0018】このような問題の解決を目指して、画情報
のフレームエラー率で伝送速度を下げる指示の是非を判
断する特許(特開平11−164117号公報)があ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、送信側でPPR受信にて伝送速度を下げ
ようとしても、伝送速度が下がるのは次々ページからと
なり、また、受信側でプライマリチャネル受信終了後に
エラーのチェックやエラー率の計算等を実施しても、コ
ントロールチャネル開始までには間に合わず、伝送速度
が下がるのは次々ページの可能性が高い(図10参
照)。
【0020】このように、モデムが収束しない状態でプ
ライマリチャネル受信を続けると、モデムパラメータが
リカバリー可能な範囲を超えて狂い(図11参照)、プ
ライマリチャネルのリトレインシーケンスが用意されて
いないV.34のファクシミリ通信においては、画情報
の全フレームが連続し、最終的には通信エラーとなる。
【0021】そこで、この発明は、V.34変調方式の
ファクシミリ通信において、モデムパラメータが回復不
可能なほど狂い、画情報が受信できなくなることを回避
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明のファクシミリ装置は、ITU−T勧告
V.34に準拠する通信能力を有し、画情報の通信を行
なうファクシミリ装置において、前記画情報受信時に、
プライマリチャネル移行を認識する認識手段と、前記認
識手段によるプライマリチャネル移行の認識により計時
を開始する計時手段と、前記計時手段による計時が予め
設定された所定時間に達した時点で正常な画情報を1フ
レームも受信できていなかった場合、前記画情報の通信
の伝送速度を落とす制御を行なう伝送速度制御手段とを
有することを特徴とする。
【0023】ここで、前記所定時間とは、前記画情報の
通信の伝送速度に対応して少なくとも1つ予め設定され
る。
【0024】また、この発明のファクシミリ装置は、I
TU−T勧告V.34に準拠する通信能力を有し、画情
報の通信を行なうファクシミリ装置において、前記画情
報受信時に、プライマリチャネル移行を認識する認識手
段と、前記認識手段によるプライマリチャネル移行の認
識により計時を開始する計時手段と、前記計時手段によ
る計時が予め設定された所定時間に達するまでにモデム
のアイクオリティモニタ値が予め設定した所定値以下を
示さなかった場合、前記画情報の通信の伝送速度を落と
す制御を行なう伝送速度制御手段とを有することを特徴
とする。
【0025】なお、前記認識手段は、 1)コントロールチャネル終了後の無音部分、若しく
は、該無音部分からのエネルギーを検知する、 2)プライマリチャネルの同期信号の開始を検知する、 3)プライマリチャネルの同期信号の終了を検知する ことによって、プライマリチャネル移行を認識する。
【0026】なお、プライマリチャネルの同期信号と
は、ITU−T勧告V.34におけるPrimary Channel
Resync.である。
【0027】また、この発明のファクシミリ装置は、I
TU−T勧告V.34に準拠する通信能力を有し、画情
報の通信を行なうファクシミリ装置において、前記画情
報送信時に、ページ単位の前記画情報のデータ量を計測
するデータ量計測手段と、前記データ量計測手段の計測
結果に応じて、前記画情報の通信の最高伝送速度を前記
ページ単位で書き換える最高伝送速度制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わるファクシ
ミリ装置の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明
する。
【0029】図1は、この発明に係わるファクシミリ装
置の全体構成を示すブロック図である。
【0030】図1において、CPU1は、ファクシミリ
装置全体の各種制御処理を行うものであり、RAM2
は、CPU1のワークエリアとして使用される。
【0031】なお、CPU1が実行する制御処理プログ
ラム、および制御処理プログラムを実行するときに必要
な各種データ等は、システム制御部8に記憶されてい
る。
【0032】操作表示装置3は、このファクシミリ装置
を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各
種の表示器からなる。また、読取装置4は、所定の解像
度で送信原稿画像を読み取るためのものであり、印字装
置5は、所定の解像度で画像を記録出力するためのもの
である。
【0033】画像処理装置6は、画信号を符号化圧縮す
るとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号
に復号化伸張するためのものであり、画像蓄積装置7
は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶し、デー
タボックス機能を実現するためのものである。
【0034】通信制御部9は、デジタル網に適した通信
を制御するためのプログラムを格納したROMであり、
デジタル網制御装置11は、デジタル網へ接続するため
のものである。
【0035】通信制御部10は、アナログ網に適した通
信を制御するためのプログラムを格納するとともに、
V.34規格に準拠したモデム12の制御機能を有し、
モデム12およびタイマ16の監視を行なう。
【0036】また、モデム12は、ITU−T勧告V.
34に準拠したモデムであって種々の伝送速度に対応可
能なものであり、アナログ網制御装置13は、自動発着
信機能を有しアナログ公衆網へ接続するためのものであ
る。
【0037】回線切り替え制御装置15は、複数の外部
回線インタフェースと複数の内部通信回路を接続する。
【0038】タイマ16は、通信制御部10によって制
御され、モデム12のプライマリチャネル移行と同時に
計時を開始する。
【0039】上記したこのファクシミリ装置の各構成要
素は、それぞれシステムバス14に接続され、これら各
要素間でのデータのやりとりは、主としてこのシステム
バス14を介して行われている。
【0040】なお、このファクシミリ装置をアナログ網
のみに接続する場合は、通信制御部9およびデジタル網
制御装置11は省略可能であり、また、このファクシミ
リ装置をデジタル網のみに接続する場合は、通信制御部
10およびモデム12およびアナログ網制御装置13は
省略可能である。
【0041】また、以下に詳述するこの発明のファクシ
ミリ装置の通信制御は、全て通信制御部10およびモデ
ム12により実現される。
【0042】図2は、V.34変調方式によるファクシ
ミリ通信の基本的なシーケンスを説明するプロトコル図
である。
【0043】V.34変調方式にてFAXの送受信を行
なう場合、まず、デジタル網制御装置11若しくはアナ
ログ網制御装置13において、自動発・着信処理が行わ
れ、以下に説明するフェーズ1〜フェーズ4を経ること
によって相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制
御信号を交換し、ファクシミリ通信手順を実行する。
【0044】フェーズ1は、図2中のNetwork Interact
ionフェーズで、ITU−T勧告V.8手順を用い、
V.34変調方式によるファクシミリ通信能力を有する
ことを送受信間で確認する。
【0045】フェーズ2は、図2中のLine Probingフェ
ーズで、回線状態のプロービングを行なう。Line Probi
ngフェーズでは、画情報伝送時に使用する4つのパラメ
ータ 1.シンボルレート 2.キャリア周波数 3.パワーレベル低域値(オプション) 4.プリエンファシス を回線状態に適合するように決定する。
【0046】フェーズ3は、図2中のPrimary Channel
Equalizer Trainingフェーズで、送信モデム12がプロ
ービングにて得られた上記パラメータを採用したトレー
ニング信号を送出して、等化器等のトレーニングを行な
い、各種モデムパラメータを調整する。許容伝送速度も
同フェーズで受信側にて決定される。
【0047】フェーズ4は、図2中のModem Parameter
Exchangeフェーズで、プライマリチャネルの伝送速度な
ど、送受モデムのパラメータ交換を行なう。
【0048】フェーズ4終了後、ITU−T勧告T.3
0のFax Handshakingにて、ファクシミリパラメータの
ネゴシエーションを行なった後、プロービングおよびト
レーニングで決定/調整した各種パラメータを採用した
Primary Channelフェーズにて画情報の伝送を行なう。
画情報転送後、Control Channelフェーズに移行して、
T.30に定められたシーケンスで終了する。
【0049】受信画情報のフレームエラーが発生した場
合、PPR(部分ページ再送要求)によりフレーム再送
を要求する。再送を繰り返しても正常に受信できない場
合は、送信側または受信側がコントロールチャネル始め
のMPhにある伝送速度情報を書き換えることにより、
プライマリチャネルの伝送速度を下げて画情報の再送を
行なっている。
【0050】さて、この発明のファクシミリ装置は、プ
ライマリチャネル終了を待つことなく、以下に詳述する
タイミングでモデムに対して伝送速度を下げる指示を出
すことにより、次のプライマリチャネルからより低い伝
送速度で受信することを可能にしたところにその特徴が
ある。
【0051】(実施例1)図3および図4は、この実施
の形態のファクシミリ装置による通信の基本的なシーケ
ンスを説明するプロトコル図である。
【0052】図3および図4において、通信制御部10
は、モデム12を制御し、ITU−T勧告V.34のフ
ェーズ1〜4、およびITU−T勧告T.30のFax Ha
ndshakingを実施した後、モデム12のプライマリチャ
ネル移行を認識した時点で、タイマ16の計時を開始す
る。
【0053】タイマ16の計時を開始する具体的なタイ
ミングとしては、 1)Control ChannelとPrimary Channel Resync.(S,S,P
P,B1)間の無音時間から計時を開始する(図3および図
4中のタイミング1) 2)Primary Channel Resync.(S,S,PP,B1)の立上がり時
間から計時を開始する(図3および図4中のタイミング
2) 3)Primary Channel Resync.(S,S,PP,B1)の終了を以っ
て計時を開始する(図3および図4中のタイミング3)
等の方法がある。
【0054】実際には、モデム12のV.34ステータ
ス情報や、FED bit、RLSD bit、CHD1 bit等を監視する
ことで、これらの計時開始のタイミングを判断すること
ができる。
【0055】その後、通信制御部10は、画情報受信待
ち状態に移行し、図3に示すように、モデム12にて正
常な画情報を1フレーム受信したことを認識した時点
で、タイマ16の計時を止める。
【0056】しかし、図4に示すように、タイマ16の
計時が予め設定された所定の時間Tに達した時点でモデ
ム12において正常な画情報が1フレームも受信できて
いない場合、通信制御部10は、モデム12にプライマ
リチャネルの伝送速度を下げるよう指示を出し、タイマ
16の計時を停止する。
【0057】なお、上記の伝送速度を下げる指示がある
と即時にプライマリチャネルの伝送速度が下がるわけで
はなく、プライマリチャネルに続くコントロールチャネ
ルの初めのMPhにおいて、送受信間の伝送速度情報ネ
ゴシエーションを行ない、伝送速度が下がるのは次に受
信するプライマリチャネル以降となる。
【0058】なお、タイマ16がタイムアウトする前に
プライマリチャネルが終了した場合もタイマ16の計時
を止める。
【0059】また、予め定められた時間Tは、伝送速度
ダウンの指示が次のプライマリチャネルに反映されるよ
に設定されており、従って、モデム12の現在の伝送速
度に応じて設定を変更することで、より細かい伝送速度
の制御が可能となる。
【0060】(実施例2)図5および図6は、この実施
の形態のファクシミリ装置による通信の基本的なシーケ
ンスを説明するプロトコル図である。
【0061】図5および図6において、通信制御部10
は、実施例1と同じタイミングおよび方法でタイマの計
時を開始する。
【0062】その後、通信制御部10は、画情報受信待
ち状態に移行して、モデム12のアイクオリティモニタ
値(EQM値)を監視し、図5に示すように、モデム1
2のEQM値が予め定めた閾値以下になったことを確認
した時点で、タイマ16の計時を止める。
【0063】しかし、図6に示すように、タイマ16の
計時が予め設定された所定の時間Tに達するまでに、モ
デム12のEQM値が予め定めた閾値以下を示さなかっ
た場合、通信制御部10は、モデム12にプライマリチ
ャネルの伝送速度を下げるよう指示を出し、タイマ16
の計時を停止する。
【0064】また、タイマ16がタイムアウトする前に
プライマリチャネルが終了した場合もタイマ16の計時
を止める。
【0065】つまり、この実施の形態のファクシミリ装
置は、プライマリチャネル中のモデムEQM値で、モデ
ム12が画情報を正常に受信できる状態であるか、つま
り、モデム12が画情報の受信状況に等化できている状
態であるかを判断することを特徴としている。
【0066】なお、適切なEQM比較値は、実測データ
により決定する。
【0067】また、モデム12のEQM値の時間的な変
動が大きく安定しない場合は、単位時間あたりの平均値
などで監視する。
【0068】(実施例3)V.34半2重のファクシミ
リ伝送手段では、画情報を送信終了し、コントロールチ
ャネルにおけるフレーム再送要求(PPR)を受信する
までは、送信画情報にエラーがあったことを送信側で認
識することは不可能である。
【0069】受信モデム12が等化できない状態に陥る
ことは伝送速度が高いほど発生する確率が高く、モデム
12が等化できない場合はプライマリチャネルの継続時
間が長いほど、モデムパラメータが適正値から外れてい
くリスクが高い。
【0070】そこで、送信する画情報のデータ量(フレ
ーム数)を予め計算することにより、データ量が多い場
合は、そのページは通常よりも低い伝送速度で送信し、
データ量が少ない場合は、そのページは通常の伝送速度
で送信する。
【0071】図7は、この実施の形態のファクシミリ装
置による画情報送信時の伝送速度を決定する制御の一例
を示すフローチャートである。
【0072】図7において、このファクシミリ装置は、
画情報の送信指示があると送信する画情報のサイズをチ
ェックする(ステップ101)。
【0073】続いて、発呼を行ない、例えば、128フ
レームを閾値として、ECM(Error Correction mod
e)フレーム数が128フレーム以下のページであれ
ば、V.34のフェーズ1〜4、および、T.30のFA
X Handshakingを実行してから(ステップ103)、プ
ライマリチャネルに移行して画情報の送信を開始する。
【0074】つまり、プロービング・トレーニングの結
果により、V.34変調方式における最高伝送速度33
600bpsでの送信が可能である。
【0075】しかし、128フレーム以上のページの場
合は(ステップ102でYES)、まず、モデム12の
最高伝送速度を26400bpsに書き換え(ステップ
105)、V.34のフェーズ1〜4、および、T.3
0のFAX Handshakingを実行してから(ステップ10
6)、プライマリチャネルに移行し、画情報の送信を開
始する(ステップ107)。
【0076】つまり、プロービング・トレーニングで決
定した伝送速度が26400bps以上であっても、1
28フレーム以上のページは26400以上では送信し
ない。
【0077】続いて、次ページがあるか否かを確認し
(ステップ108)、次ページがなければ(ステップ1
08でNO)、画情報送信を終了して(ステップ10
9)、コントロールチャネルに移行し(ステップ11
0)、通信を終了する。
【0078】次ページがあれば、上記と同様に、このペ
ージが128フレーム以上であるか否かを判断し(ステ
ップ111)、128フレーム以下であれば(ステップ
111でNO)、そのまま画情報の送信を開始し(ステ
ップ104に戻る)、128フレーム以上であれば、モ
デム12の最高伝送速度を26400bpsに書き換え
てから(ステップ112)、画情報の送信を開始する
(ステップ107に戻る)。
【0079】このような方法により、受信モデム12が
等化できない状態で長時間プライマリチャネル受信を継
続させないようにすることが可能である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、1) 受信側にて、受信データの解析結果に頼ら
ず、データ受信中の早い段階でモデムに伝送速度を下げ
る指示を出すことにより、次ページから伝送速度を下げ
ることができ、モデムが収束しないままプライマリチャ
ネルを受信しつづける時間が最小限に抑えられ、モデム
パラメータが回復不可能なほど狂い画情報が受信できな
くなることを回避できる2) 送信側において、データ
量の多い画情報を送信するときには、モデムの最高伝送
速度を若干低めに書き換えてから送信することにより、
モデムが収束しないままプライマリチャネルを受信しつ
づける可能性が低くなり、モデムパラメータが回復不可
能なほど狂い画情報が受信できなくなることを回避でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るファクシミリ装置のブロック構
成図である。
【図2】V.34通信のプロトコル手順を説明するプロ
トコル図である。
【図3】この発明に係るファクシミリ装置を用いた第1
のファクシミリ通信方法を示すプロトコル図である。
【図4】この発明に係るファクシミリ装置を用いた第1
のファクシミリ通信方法を示すプロトコル図である。
【図5】この発明に係るファクシミリ装置を用いた第2
のファクシミリ通信方法を示すプロトコル図である。
【図6】この発明に係るファクシミリ装置を用いた第2
のファクシミリ通信方法を示すプロトコル図である。
【図7】この発明に係るファクシミリ装置を用いた第3
のファクシミリ通信方法を示すフローチャートである。
【図8】従来のファクシミリ装置を用いたファクシミリ
送信方法を示すフローチャートである。
【図9】従来のファクシミリ装置を用いたファクシミリ
受信方法を示すフローチャートである。
【図10】従来のファクシミリ装置における伝送速度ダ
ウン指示のタイミングを説明する図である。
【図11】従来のファクシミリ装置における通信制御に
よるモデムパラメータの変動の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 操作表示装置 4 読取装置 5 印字装置 6 画像処理装置 7 画像蓄積装置 8 システム制御部 9 通信制御部 10 通信制御部 11 デジタル網制御装置 12 モデム 13 アナログ網制御装置 14 システムバス 15 制御装置 16 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 学 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 5C075 CB02 CD07 CD21 CE02 CE11 FF04 FF90 5K101 KK01 LL01 VV03 VV04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ITU−T勧告V.34に準拠する通信
    能力を有し、画情報の通信を行なうファクシミリ装置に
    おいて、 前記画情報受信時に、プライマリチャネル移行を認識す
    る認識手段と、 前記認識手段によってプライマリチャネル移行が認識さ
    れた時点から計時を開始する計時手段と、 前記計時手段による計時が予め設定された所定時間に達
    した時点で正常な画情報を1フレームも受信できていな
    かった場合、前記画情報の通信の伝送速度を落とす制御
    を行なう伝送速度制御手段とを有することを特徴とする
    ファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記所定時間は、 前記画情報の通信の伝送速度に対応して予め設定される
    ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記認識手段は、 コントロールチャネル終了後の無音部分、若しくは、該
    無音部分からのエネルギーを検知することにより前記プ
    ライマリチャネル移行を認識することを特徴とする請求
    項1記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記認識手段は、 プライマリチャネルの同期信号の開始を検知することに
    より前記プライマリチャネル移行を認識することを特徴
    とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段は、 プライマリチャネルの同期信号の終了を検知することに
    より前記プライマリチャネル移行を認識することを特徴
    とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 ITU−T勧告V.34に準拠する通信
    能力を有し、画情報の通信を行なうファクシミリ装置に
    おいて、 前記画情報受信時に、プライマリチャネル移行を認識す
    る認識手段と、 前記認識手段によってプライマリチャネル移行が認識さ
    れた時点で計時を開始する計時手段と、 前記計時手段による計時が予め設定された所定時間に達
    するまでにモデムのアイクオリティモニタ値が予め設定
    した所定値以下を示さなかった場合、前記画情報の通信
    の伝送速度を落とす制御を行なう伝送速度制御手段とを
    有することを特徴とするファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 前記認識手段は、 コントロールチャネル終了後の無音部分、若しくは、無
    音部分からのエネルギーを検知することにより前記プラ
    イマリチャネル移行を認識することを特徴とする請求項
    6記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 前記認識手段は、 プライマリチャネルの同期信号の開始を検知することに
    より前記プライマリチャネル移行を認識することを特徴
    とする請求項6記載のファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 前記認識手段は、 プライマリチャネルの同期信号の終了を検知することに
    より前記プライマリチャネル移行を認識することを特徴
    とする請求項6記載のファクシミリ装置。
  10. 【請求項10】 ITU−T勧告V.34に準拠する通
    信能力を有し、画情報の通信を行なうファクシミリ装置
    において、 前記画情報送信時に、ページ単位の前記画情報のデータ
    量を計測するデータ量計測手段と、 前記データ量計測手段の計測結果に応じて、前記画情報
    の通信の最高伝送速度を前記ページ単位で書き換える最
    高伝送速度制御手段とを有することを特徴とするファク
    シミリ装置。
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JP2007049354A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Ricoh Co Ltd ファクシミリ用モデム装置及びそれを用いたファクシミリ装置

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