JP3365044B2 - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JP3365044B2
JP3365044B2 JP10556194A JP10556194A JP3365044B2 JP 3365044 B2 JP3365044 B2 JP 3365044B2 JP 10556194 A JP10556194 A JP 10556194A JP 10556194 A JP10556194 A JP 10556194A JP 3365044 B2 JP3365044 B2 JP 3365044B2
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高弘 鈴木
純一郎 田辺
伸行 久東
康治郎 大石
彰 白水
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置を用いたユー
ザインタフェースを有する複写装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写装置の操作はユーザが複
写装置のユーザインタフェースを操作することによって
行なわれる。すなわち、ユーザが各種の機能をそれぞれ
設定し、設定された複写モードにより複写処理を行な
う。近年の機能の高度化とともに、多彩な機能設定が可
能となっている。
【0003】ユーザによる操作ミスや機械部品の故障、
あるいは、例えば、ソータに積載される最大枚数を越え
るなどの使用による制限によって、異常が発生する場合
がある。このような場合は、ユーザインタフェースの画
面に、異常の発生原因や、異常の解除手順を示したメッ
セージを表示し、ユーザに対して異常解除の操作の手助
けを行なっている。
【0004】従来、このような異常が発生した場合の処
理としては、例えば、特開平2−197864号公報等
に記載されているように、複写処理を中断して、メッセ
ージ表示や異常解除表示等によって、選択中の機能の変
更や、関連する選択の変更を促していた。しかし、選択
中の機能の変更を行なうためには、その選択中の機能の
設定画面を開かなければならない。また、異常の種類に
よっては、複数の機能に対して影響し、複数の機能選択
の変更が必要な場合もある。このような場合には、ひと
つひとつの機能について解除が必要であるとともに、ど
の機能を変更すればよいかがわからない場合があり、ユ
ーザへの負担はかなり大きく、操作性は必ずしも良いと
はいえなかった。
【0005】例えば、特開平4−281471号公報等
に記載されているように、異常が当該複写処理に関係の
ない場合には、異常を無視して複写処理を続行すること
が考えられている。これによれば、関係のない異常によ
って複写処理が中断されることはなくなる。しかし、通
常の複写処理で発生する、当該複写処理に関係する異常
の場合には、依然として複写処理を中止して機能の設定
を行なわなければならない。
【0006】また、複写処理中に異常が発生した場合
に、一部の機能を解除すれば、そのまま複写処理を行な
える場合がある。例えば、ADF(自動原稿送り装置:
Auto Document Feeder)が故障し
た場合には、プラテンを用いて複写を行なえば、複写処
理を続けて行なうことができる。特開昭54−8721
6号公報に記載されている複写装置では、手動解除スイ
ッチにより原稿のセットをADFからプラテンを用いた
モードに切り替えることができる。また、実開昭63−
141962号公報には、ユーザの操作ミスによる異常
として、原稿の画像が被複写用紙内に入りきれないと
き、これを異常として検出して、用紙の選択をユーザに
促すことが記載されている。これらの技術では、ADF
の故障や倍率設定のミスなど、1つの設定項目について
の異常の解除についてのみ考えられている。そのため、
複数の異常が同時に発生したり、あるいは、1つの異常
が複数の設定項目に対して影響を及ぼす場合については
考慮されていない。
【0007】特開平2−39167号公報等に記載され
ているように、異常を検出した機能を自動的に解除する
ことも考えられる。例えば、ステープラが故障した場合
に、ステープラを使用するモードを解除し、ステープラ
を用いない複写モードにより複写処理を継続することが
できる。しかし、解除した複写モードがユーザにとって
所望する複写モードであるとは限らず、場合によっては
所望しない複写モードにより複写処理が続行されてしま
うという問題がある。逆に、特開平5−306059号
公報に記載されているように、例えば、ステープラを使
用するモードの設定忘れを回避するために、ソートされ
た被複写用紙の枚数がステープル上限に達した場合に、
ステープルの手動による使用をユーザに勧める技術もあ
る。しかし、この場合にも、ユーザがステープラを使用
しない場合には、複写処理中に不必要な複写処理の停止
状態が発生し、複写処理の効率を低下させることにな
る。
【0008】一方、従来の複写装置では、複写処理中に
複数の異常が同時に発生した場合に、その異常の重大さ
に応じてあらかじめ優先度が設定されており、この優先
度に応じて異常の表示及びその解除を行なうように設計
されている。例えば、両面複写を行なっているときに片
面複写済用紙を重送してしまった場合に、これを両面重
送の異常として検出する。それとともに、トレイに排出
された被複写用紙が規定枚数に達したとき、これをトッ
プトレイオーバーカウントの異常として検出する。この
2つの異常では、両面重送の異常の優先度の方が高く設
定されている。そのため、ユーザインタフェースの表示
画面に表示されるメッセージは、両面重送の異常に対応
した、例えば、「排出された用紙を確認してスタートボ
タンを押してください」といったメッセージを表示す
る。このメッセージを確認したユーザは、異常の解除の
ために重送した原稿をスタッカに戻して、スタートボタ
ンを押すことになる。このとき、両面重送とトップトレ
イオーバーカウントの異常の解除条件は、どちらもスタ
ートボタンである。そのため、両面重送の異常を解除す
るために押下したスタートボタンによって、トップトレ
イオーバーカウントの異常も解除されてしまう。これに
より、ユーザはトップトレイオーバーカウントが発生し
たことを認識できないまま、複写処理をスタートさせて
しまうことになり、紙詰まりの原因ともなる。このよう
に、複数の異常が同時に発生した場合に、優先度の高い
異常が解除されたときに、優先度の低い異常も同時に解
除されてしまい、優先度の低い異常をユーザが知ること
ができない場合が発生する。このような優先度の低い異
常に対しては、処置を行なっていないので、その後発生
する回復処置によって無駄な作業が発生するという問題
がある。
【0009】複数の異常が同時に発生した場合の他の方
式として、例えば、特開平2−149865号公報や特
開昭55−156962号公報に述べられているよう
に、同時に発生している異常を交互に表示する方式など
もある。しかし、交互表示では非常に見にくく、見落と
しが発生する等の根本的な問題を抱えている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、異常が発生したときに、発
生した異常を回避するように機能設定を変更して、処理
中の複写処理を続行可能な複写装置を提供することを目
的とするものである。また、複数の異常が同時に発生し
た場合に、すべての異常をユーザに通知し、各異常に対
する機能設定の変更を受けて、処理中の複写処理を続行
可能に構成した複写装置を提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、複写モードを選択する複写モード
選択手段と、該複写モード選択手段で選択された複写モ
ードにより複写処理を実行する複写手段を有する複写装
置において、前記複写手段の異常を検知して前記複写手
段の動作を停止させる異常検知手段と、前記複写手段に
生じる異常ごとに実行できない複写モードと異常時の選
択可能複写モードとを対応させてあらかじめ記憶する変
更モード記憶手段と、複写処理中に異常が検知されたと
き前記変更モード記憶手段が記憶している情報を用いて
前記異常検知手段で検知した異常から実行できない複写
モードに対応する選択可能複写モードを読み出すととも
にユーザからの指示に基づき実行できない複写モードの
選択を解除し読み出した選択可能複写モードに選択を変
更するモード選択変更表示手段を具備し、複写処理中の
異常時に前記モード選択変更表示手段によって選択が自
動的に変更された選択可能複写モードに基づいた複写モ
ードによる複写処理の再開を可能としたことを特徴とす
るものである。
【0012】請求項2に記載の発明においては、複写モ
ードを選択する複写モード選択手段と、該複写モード選
択手段で選択された複写モードにより複写処理を実行す
る複写手段を有する複写装置において、前記複写手段の
異常を検知して前記複写手段の動作を停止させる異常検
知手段と、前記複写手段に生じる異常ごとに実行できな
い複写モードと異常時の選択可能複写モードとを対応さ
せてあらかじめ記憶する変更モード記憶手段と、前記異
常検知手段で検知した異常を優先度の順に複数記憶可能
な異常記憶手段と、複写処理中に異常が検知されたとき
前記異常記憶手段に記憶した優先度の高い異常から順に
取り出し前記変更モード記憶手段を用いて実行できない
複写モードに対応する選択可能複写モードを読み出すと
ともにユーザからの指示に基づき実行できない複写モー
ドの選択を解除して読み出した選択可能複写モードに選
択を変更するモード選択変更表示手段と、前記異常記憶
手段に記憶されているすべての異常について前記モード
選択変更表示手段の処理が終了するまで前記複写手段に
よる複写処理の実行を禁止する複写モード実行禁止手段
を具備し、複写処理中に複数の異常が発生した場合に異
常の優先度の順に順次異常解除の処理を行ない、異常処
理の終了に伴い複写処理の再開を可能にしたことを特徴
とするものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、請求項1に記載の発明では、
複写手段で生じる異常ごとに、実行できない複写モード
と、異常時の選択可能複写モードとを対応させてあらか
じめ変更モード記憶手段に記憶させている。そして、異
常検知手段で異常を検知した際には、複写手段を停止す
るとともに、モード選択変更表示手段において、異常検
知手段で検知した異常をもとに、変更モード記憶手段に
記憶されている情報を探索する。そして、ユーザからの
指示に従って、現在設定されている複写モードが異常時
に実行できない複写モードである場合には、実行できな
い複写モードの選択を解除し、対応する選択可能複写モ
ードに選択を変更する。ユーザは、選択可能複写モード
に選択が変更された複写モードを用い、複写処理を続け
て行なうことができる。これにより、異常を回避した複
写モードの設定が自動的になされるので、簡単に、異常
を起こした部分を使用せずに複写処理を再開することが
できる。さらに、その自動的になされた設定が所望しな
いものである場合には、機能選択を行なうことができる
ので、所望しない複写処理が自動的に行なわれてしまう
ことはない。この異常に対する処理は、変更モード記憶
手段に異常時の実行できない複写モードとそのときの選
択可能複写モードを対応させておくだけで、あらゆる異
常に対して適用することができる。また、1つの異常が
複数の機能に関係する場合にも、変更モード記憶手段の
内容を参照するだけで、これらの複数の機能に対しての
選択の変更を行なうことができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明では、複数の
異常が同時に発生した場合に、発生した異常を優先度の
順に複数記憶可能な異常記憶手段を有し、優先度の順
に、請求項1に記載の発明と同様に、選択可能複写モー
ドの表示とそれに対するユーザからの指示を受け取り、
この処理をすべての異常に対して繰り返し行ない、すべ
ての異常に対する指示が終了した後に、複写処理を再開
することができるように構成している。これにより、複
数の異常が同時に発生した場合にも、ユーザに異常を確
実に知らせることができるとともに、ユーザが知らずに
優先度の低い異常が解除されることはない。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の複写装置の第1の実施例を
示すブロック図である。図中、1は本体部、2はユーザ
インタフェース部、11は複写処理部、12は異常検知
部、13は複写モード選択部、14は変更モード記憶
部、15はモード選択変更表示部である。本体部1は、
設定された複写モードに従って、原稿から画像を読み取
り、被複写用紙に画像を形成する。本体部1は、各種の
複写モードを実現するための機構、処理部を備えてい
る。また、本体部1には、例えば、複写後の被複写用紙
をソートするソータや、原稿を自動的に給送するAD
F、被複写用紙を保持する複数のトレイや両面複写の際
に用いる片面複写済用紙を保持する両面トレイ、ステー
プル止めするためのステープラなど、図示しない種々の
装置が付加されている。これらの付加は任意である。本
体部1は複写処理部11と異常検知部12等から構成さ
れている。複写処理部11は、複写処理に関する機能を
有する。異常検知部12は、複写処理部11内の異常を
検知し、複写処理部11に通知する。複写処理部11
は、異常検知部12で異常が検知されると、所定のタイ
ミングで停止する。
【0016】ユーザインタフェース部2は、本体部1内
の状態をユーザに提示したり、ユーザからの入力を受け
付ける。特に、複写モードの設定のための表示とそれに
対する入力を受け付けるとともに、異常時にはメッセー
ジ表示とともに異常解除のためのガイダンス表示とそれ
に対するユーザからの指示を受け付ける。ユーザインタ
フェース部2は、複写モード選択部13、変更モード記
憶部14、モード選択変更表示部15等により構成され
ている。複写モード選択部13は、複写モードの選択の
ための表示を行なうとともに、ユーザからの選択入力を
受け付ける。そして、ユーザから複写指示が入力される
と、複写処理部11に対して複写処理の開始を要求す
る。変更モード記憶部14は、ジョブ中止用選択肢変更
テーブルをあらかじめ格納している。ジョブ中止用選択
肢変更テーブルは、異常の種別と、その異常時には実行
できない複写モードと、そのとき選択可能な複写モード
とを対にしたテーブルである。モード選択変更表示部1
5は、本体部1で異常が検知されたとき、異常時の表示
(以下、「ポーズフレーム表示」という。)を行なうと
ともに、表示に従ったユーザからの入力を受け付ける。
このとき、変更モード記憶部14に記憶されている情報
を参照し、異常の種別と現在選択されている複写モード
とから、選択可能複写モードを得る。そして、ユーザか
らの指示に従い、現在選択されていて異常のために実行
できない複写モードを解除し、選択可能複写モードを選
択して、異常を起こした機能を使用せずに複写処理を行
なえる複写モードを自動的に設定する。ユーザは、変更
された複写モードにより複写処理を行なったり、あるい
は、さらに複写モードの選択を行なって複写処理を行な
うことができる。
【0017】図2は、ジョブ中止用選択肢変更テーブル
の一例の説明図である。図2に示したテーブルでは、異
常種別と、参照モード、変更用データを一組にして登録
している。参照モードは、異常種別の欄に示されている
異常が発生したときに、どの複写モードを参照するかを
示している。変更用データは、異常種別の欄に示されて
いる異常が発生したときに、どのような選択を行なって
選択可能複写モードとすればよいかが示されている。異
常が発生したときには、発生した異常の種別によりテー
ブルを検索し、対応する情報を得る。そして、発生した
異常の種別に応じた参照モードを変更用データに変更す
ることによって、発生した異常を回避した複写処理を行
なえる複写モードを設定することができる。
【0018】例えば、両面トレイが故障したときには、
両面モード設定の選択を片面から片面への複写に変更す
る。これにより、両面トレイを使用せずに複写処理を行
なうことが可能となる。また、ソータの故障の場合に
は、排出モード設定、表紙モード設定、合い紙モード設
定の3つの複写モードの選択を変更する必要がある。す
なわち、ソータを用いないように、被複写用紙の排出先
をコピー受けに変更し、ソート時に行なう表紙の付加を
行なうモードを解除して表紙なしに変更し、合い紙のモ
ードは合い紙なしのモードに変更する。
【0019】また、例えば、複数のトレイのうちの1つ
が故障した場合には、他の複数のトレイのどれかを選択
すればよい。このように、変更用データが一意に設定さ
れない場合には、変更用データとして「選択可変」を示
すデータを格納している。さらに、現在選択されている
各機能の複写モードによって、変更用データが変更され
る場合もある。図3は、DADF(両面原稿自動送り装
置)故障の際の両面モード選択肢テーブルの一例の説明
図である。DADFが故障したときには、両面原稿の複
写ができなくなるが、被複写用紙側は片面でも両面でも
複写が可能である。そのため、図3に示したように、現
状の設定と変更用データとを対にしたテーブルを作成し
ておき、これを参照して選択を変更することができる。
図3に示した例では、現状の設定が両面から片面への複
写である場合には、片面から片面への複写のモードに変
更し、現状の設定が両面から両面への複写である場合に
は、片面から両面への複写モードに変更する。このよう
なテーブルによって、より細かな異常時の複写モードの
変更を実現することができる。なお、図2に示したテー
ブルの参照モードとして現状の設定をも含めて登録し、
1つのテーブルで管理するように構成することも可能で
ある。
【0020】図4ないし図9は、本発明の複写装置の第
1の実施例における具体的な動作の説明図である。具体
例として、複写処理中にソータが故障した場合について
説明する。なお、変更モード記憶部14のジョブ中止用
選択肢変更テーブルとしては、図2に示した内容が格納
されているものとする。
【0021】図4、図5は、複写処理前に設定した複写
モードの状態を示している。この例では、複写モードの
設定は3画面あり、それぞれ使用頻度に応じて、各種の
機能が割り付けられている。図4に示した基本コピー画
面では、用紙トレイ、倍率、両面、画質、排出の5つの
機能について選択が可能である。ここでは、用紙トレイ
としてA4が選択され、倍率100%、片面から片面へ
の複写で、画質は自動モードが設定されている。さら
に、排出モードとして、丁合が選択されている。また、
図5に示した応用コピー画面では、特殊、とじしろ、わ
く消し、表紙、合い紙の5つの機能について選択が可能
である。ここでは、表紙の付加と、普通合い紙の機能が
選択されている。このほか、専門コピー画面においても
各種の機能の選択が可能である。なお、この例ではタッ
チパネルで構成され、表示部がボタン部分となってい
る。
【0022】図4、図5に示すような機能の選択が行な
われた状態で複写処理を開始する。複写処理中は図6に
示すような画面が表示されている。図6に示す画面で
は、現在行なっている複写処理における複写モードの状
態を表示している。複写処理により複写された用紙は、
図4の排出モードとして丁合が選択されているので、ソ
ータが使用され、ソータの各ソータビンに1枚ずつ排出
される。このとき、表紙、合い紙が選択されているの
で、各ソータビンに排出される用紙に表紙が付加される
とともに、合い紙トレイから合い紙が取り出され、差し
込まれる。
【0023】このような複写処理中に、ソータが故障し
たとする。すると、図7に示すようなポーズフレーム表
示がなされる。図7では、「ソータが故障しました」と
いう異常の原因に関するメッセージと、異常に対する対
処方法を表示している。この画面では、「中止」ボタン
が表示されており、また、中止ボタンを押す旨の指示が
表示されているので、ユーザはこの指示に従い、中止ボ
タンを操作することができる。もちろん、オールクリア
キーや、クリアキー等を操作することも可能である。
【0024】中止ボタンが押される(例えば、タッチパ
ネルによる入力では、表示されている中止のボタン部分
に触れる)と、図8、図9に示すような設定画面に戻
る。しかし、このときの設定は、故障したソータを使用
しないように、選択が変更されている。すなわち、図8
の排出モードは、丁合からコピー受けに変更されてい
る。また、図9の表紙の設定は、表紙を付加する選択か
ら表紙なしに変更されている。さらに、図9の合い紙の
設定は、普通合い紙を挿入する選択から合い紙なしに変
更されている。図2に示すように、変更モード記憶部1
4のジョブ中止用選択肢変更テーブルには、異常種別が
ソータ故障ときに、排出、表紙、合い紙のモードをそれ
ぞれコピー受け、表紙なし、合い紙なしに変更するデー
タが登録されている。中止ボタンが押下されたことによ
り、この変更モード記憶部14のジョブ中止用選択肢変
更テーブルに格納されている内容によって各複写モード
の選択が変更される。ユーザは、このようにして自動的
に選択が変更された複写モードを用いて、故障したソー
タを使用しないで複写処理を続行することができる。も
ちろん、ユーザが所望する機能選択を行なってから、複
写処理を続行することも可能である。このときには、故
障したソータを使用する機能は設定不能に制御すること
が可能である。この実施例では、選択できない複写モー
ドを誤って選択しないように、図2のテーブルに基づ
き、選択できない複写モードの設定を禁止している。す
なわち、ソータ故障の場合、排出モードではコピー受け
が選択できる複写モードであり、他の丁合とスタックは
選択できない複写モードとなる。そこで、図8では、丁
合とスタックをボタン部分としての機能をなくし、か
つ、他のボタン部分と異ならせた表示をしている。ま
た、表示モードと合い紙モードも同様であり、図9で
は、表紙あり、OHP合い紙、普通紙合い紙について設
定を禁止している。
【0025】図10は、本発明の複写装置の第1の実施
例における具体例の動作の一例を説明するフローチャー
トである。上述の具体例の動作をまとめると、図10に
示すようになる。ソータが故障すると、S21におい
て、異常検知部12はこれを検知して複写処理部11に
通知し、複写処理部11の動作は停止する。それととも
に、S22において、モード選択変更表示部15は、変
更モード記憶部14に格納されているジョブ中止用選択
肢変更テーブルを参照し、異常種別がソータ故障である
登録データを参照して、図7に示すようなポーズフレー
ム表示を行なう。
【0026】ここで、中止ボタンが押下されると、S2
3において、変数MAXに選択の変更が必要な可能性の
ある機能の数を設定する。すなわち、ジョブ中止用選択
肢変更テーブルに登録されている、異常種別がソータ故
障であるデータの数をセットする。また、S24におい
て、変数LOOPを0にクリアする。S25で変数MA
Xと変数LOOPを比較し、変数MAXに設定されてい
る回数だけ、S26ないしS29の処理を繰り返し行な
う。
【0027】S26において、機能の選択の変更が必要
な可能性のある機能の1つを取り出す。そして、S27
においてその機能の選択が変更すべきデータか否かを判
定する。変更の必要がある場合には、S28において、
その機能の選択をジョブ中止用選択肢変更テーブルの変
更用データの内容に変更する。S29で変数LOOPを
インクリメントし、S25へ戻る。
【0028】ソータ故障では、排出、表紙、合い紙の3
つの機能について、その選択の変更が必要となる可能性
がある。1回目のループでは、例えば、S26で排出が
セットされ、S27で排出先の選択が丁合であることか
ら選択の変更が必要と判断し、S28で排出の選択がコ
ピー受けに変更される。そして、変数LOOPが1とな
り、S25へ戻る。2回目のループでは、例えば、表紙
がセットされ、同様にしてS28で表紙の選択が表紙な
しに変更される。変数LOOPが2になりS25へ戻
る。3回目のループでは、例えば、合い紙がセットさ
れ、S28で合い紙の選択が合い紙なしに変更される。
変数LOOPは3となり、S25を介して設定の変更処
理は終了する。
【0029】その後、必要に応じて複写モード選択部1
3による各種の機能の選択を行ない、複写開始の指示を
行なうことにより、複写処理部11が動作を開始し、故
障したソータの機能を除いた機能を用いて、複写処理を
続行することができる。なお、故障発生時に複写処理部
11で動作していた複写処理については、中止ボタンの
押下によりキャンセルされる。
【0030】変更モード記憶部14に格納されているジ
ョブ中止用選択肢変更テーブルの検索、および、テーブ
ルの内容に基づく各機能の選択の変更のタイミングはい
くつか考えられる。例えば、中止ボタンが押された後に
行なってもよいし、また、ポーズフレーム表示画面を表
示する際に変更してしまってもよい。図7に示すよう
に、ポーズフレーム表示画面においても、「排紙は〔コ
ピー受け〕が選択されます」、「〔合い紙〕、〔表紙〕
が選択されていた場合は解除されます」等のメッセージ
を表示するためには、ジョブ中止用選択肢変更テーブル
の内容が必要となる場合もあり、このような場合、テー
ブルの検索はポーズフレーム表示の際に行なうことがで
きる。また、中止ボタンの代わりにオールクリアキーや
クリアキー、リターンキーなどを押下することもでき
る。この場合には、各機能の選択の変更を行なわず、あ
るいはすべての機能の選択を解除して、複写モードの設
定画面へ戻るように構成することもできる。このような
構成の場合には、中止キーの押下後に選択の変更を行な
うようにすればよい。
【0031】図11は、ポーズフレーム表示におけるボ
タン受付条件テーブルの説明図である。上述のように、
異常が検出されると、ポーズフレーム表示が行なわれる
が、この時、ユーザが使用可能なキー操作を図11に示
すようなボタン受付条件テーブルにまとめておくことが
できる。また、このテーブルを参照することにより、異
常発生時にポーズフレーム表示画面内に表示しなければ
ならないボタン類を知ることもできる。例えば、上述の
ソータの故障の場合には、受付可能なボタンはオールク
リアキーACと、クリアキーCと、中止ボタンである。
オールクリアキーAC、クリアキーCは、通常、操作パ
ネルに装備されているので、ポーズフレーム表示画面に
は中止ボタンを表示しなければならないことがわかる。
また、トレイの故障の場合には、受付可能なボタンはオ
ールクリアキーAC、クリアキーC、中止ボタンと、
「トレイ」である。この「トレイ」は、トレイ選択のた
めの表示をポーズフレーム表示画面に行なうことを示し
ている。
【0032】図12は、本発明の複写装置の第1の実施
例におけるポーズフレーム表示の第2の具体例の説明図
である。この具体例では、ステープラが故障した場合を
示している。この場合には、図12に示すように、「ス
テープラが故障してしまいました」という異常を知らせ
るメッセージとともに、この異常に対処する方法を表示
している。ステープラの故障の場合には、ステープラを
用いて綴じることができないのみであり、ソータを用い
た丁合だけであれば複写処理を続けることが可能であ
る。そのため、「コピーを続けたいとき」の対処方法も
表示される。この対処のため、画面には排出モードの選
択のための表示も同時に行なわれる。排出モードとして
丁合を選択し、スタートボタンを押下することによっ
て、ステープラを使用しない複写処理が継続される。な
お、排出モードとしてコーナー1、トリプル、コーナー
2の選択ボタンも表示されているが、選択できないよう
に制御されている。
【0033】また、作業を中止したいときのため、中止
ボタンがある。この中止ボタンを押下すると、それまで
複写処理部11で動作していたジョブはキャンセルさ
れ、表示は設定画面に戻る。このとき、変更モード記憶
部14に格納されているジョブ中止用選択肢変更テーブ
ルの内容によって、排出モードの選択が変更される。例
えば、ジョブ中止用選択肢変更テーブルの内容が図2に
示したようなものであるとき、排出モードは丁合に自動
的に変更される。
【0034】図13は、本発明の複写装置の第1の実施
例におけるポーズフレーム表示の第3の具体例の説明図
である。この具体例では、ステープル止めを行なう用紙
をスタックするステープルソータビンの収容量を越えて
用紙が排出された場合を示している。図12に示した第
2の具体例と同様に、ステープラが使用できない場合で
あるが、単にステープラによって綴じられる限界量を越
えただけであるので、そのまま複写処理は続行できる
し、新たな複写処理においてステープラを使用すること
も可能である。複写処理を続行する場合には、ステープ
ルソータから用紙を取り除き、スタートすればよいが、
以降に複写される用紙のみでステープル止めされては困
るので、表示されている排出モードの選択を丁合とし、
スタートボタンを押下することにより、複写処理を続行
することができる。排出モードの表示は、例えば、図1
1に示すようなボタン受付条件テーブルなどを参照し
て、行なうことができる。
【0035】作業を中止したい場合には、中止ボタンを
押下する。すると、そのまま設定画面に戻る。このと
き、ステープラが使用不能となったわけではないので、
排出モードの選択の変更は行なわれない。このようなモ
ードの選択の変更を行なわない場合には、ジョブ中止用
選択肢変更テーブルにデータを登録しておかなければよ
い。ユーザは、設定画面に戻った後、ステープルソータ
に収容された用紙だけをマニュアル操作によってステー
プル止めしたり、コピー受けに残りを排出させるなど、
以降の複写処理に対する設定を行なって、複写処理を続
けることができる。
【0036】図14は、本発明の複写装置の第1の実施
例におけるポーズフレーム表示の第4の具体例の説明図
である。この具体例では、原稿の画像が用紙内に収容で
きなかった場合を示している。この異常の場合には、い
くつかの異常の解除方法がある。1つは用紙を変更する
方法である。この場合には、選択されているトレイに表
示されている大きさ以上の用紙をセットして、スタート
ボタンを押下すればよい。他の方法としては、用紙トレ
イを変更すればよい。この場合には、画面中の「再設
定」ボタンを押すことにより、トレイ選択の表示がなさ
れる。このように、複写処理を継続する方法が複数存在
して、そのうちの少なくとも1つが機能の選択により異
常の解除を行なう場合には、再設定ボタンを表示し、ユ
ーザからの指示に従って、例えば、図12や図13に示
すような選択の表示を行なえばよい。この時表示される
選択の表示では、現在選択されているトレイの設定を解
除し、例えば、自動モードとするなど、あらかじめ定め
られたモードに変更し、表示することができる。あるい
は、異常の原因となったトレイを選択できないようにす
ることも可能である。また、この例の場合には、倍率を
変えても異常を解除することが可能であるので、再設定
ボタンの押下に応じてトレイ選択とともに、倍率選択の
表示を行なうようにすることが可能である。選択変更後
は、スタートボタンの押下により、複写処理を継続する
ことができる。
【0037】現在実行中の複写処理を中止する場合に
は、中止ボタンを押す。この中止ボタンを押すことによ
って、ジョブ中止用選択肢変更テーブルを参照して、中
止時の各機能の選択の変更の処理を行なう。しかし、例
えば、図2に示したジョブ中止用選択肢変更テーブルに
は原稿の画像が用紙サイズをオーバーしたときの情報は
登録されていないので、そのまま複写モードを変更せず
に設定画面に戻る。上述の各具体例に示したように、異
常が発生した場合に、それを解除する方法として、複写
処理を継続する場合と、中止ボタンにより複写処理を中
止する場合と、さらに、オールクリアキーの押下などに
よって初期設定に戻す場合などがある。複写処理を継続
する場合は、比較的重要度の低い異常の場合であり、複
写処理部で動作中の複写処理はそのまま継続される。中
止ボタンなど、他の場合には、動作中の複写処理は中止
される。例えば、複数枚の複写を行なうときに、途中で
用紙がなくなった場合、用紙の補給や他のトレイの選択
により、複写処理は継続され、異常解除後に残り枚数の
み複写が行なわれる。中止ボタンを押した場合には、1
枚目の複写から再スタートとなる。このとき、各種の設
定状態は保持されるか、あるいは、ジョブ中止用選択肢
変更テーブルを用いて変更された状態となる。また、初
期設定状態に戻る場合には、各種の機能は初期状態とな
る。
【0038】図15は、本発明の複写装置の第2の実施
例を示すブロック図である。図中、図1と同様の部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。16は異常記憶
部、17は複写モード実行禁止部である。この第2の実
施例では、複数の異常が同時に発生したとき、1つの異
常の解除操作によって他の異常まで解除されて、ユーザ
が異常を確認できない不具合を解消する機構を付加して
いる。
【0039】異常記憶部16は、異常検知部12で検知
した異常をすべて記憶する。モード選択変更表示部15
は、異常記憶部16に記憶されているすべての異常に対
して、第1の実施例と同様に、ポーズフレーム表示を行
なうとともに、表示に従ったユーザからの入力を受け付
ける。このとき、変更モード記憶部14に記憶されてい
る情報を参照し、異常の種別と現在選択されている複写
モードとから、選択可能複写モードを得る。そして、ユ
ーザからの指示に従い、現在選択されていて異常のため
に実行できない複写モードを解除し、選択可能複写モー
ドを選択して、異常を起こした機能を使用せずに複写処
理を行なえる複写モードを自動的に設定する。この処理
は、異常検知部12に記憶さている異常のすべてについ
て、異常の優先度の高い順あるいは低い順に行なわれ
る。複写モード実行禁止部17は、モード選択変更表示
部15においてすべての異常についての処理が終了する
まで、複写処理部11への動作開始の指示を禁止する。
【0040】図16、図17は、本発明の複写装置の第
2の実施例における一具体例の説明図である。ここで
は、両面複写時に用紙を重送したときに発生する両面重
送の異常と、コピー受けに収容できる枚数を越えて用紙
が排出された時に発生するトップトレイオーバーカウン
トの異常の2つが同時に発生した場合を例に説明する。
この2つの異常のうち、両面重送の異常の方が優先度が
高いものとし、モード選択変更表示部15は、優先度の
高いものから処理するものとする。
【0041】複写処理中に2つの異常が発生すると、異
常検知部12は、この2つの異常を検知して、複写処理
部11に異常を検知した旨を通知して複写動作を停止さ
せる。それとともに、ユーザインタフェース2に対して
異常を通知し、異常記憶部16に2つの異常を記憶させ
る。
【0042】モード選択変更表示部15は、異常の発生
とともに動作を開始し、異常記憶部16から最も優先度
の高い異常を読み出す。ここでは、両面重送の異常の優
先度が最も高いので、この異常が取り出される。そし
て、図16に示すようなポーズフレーム表示画面を表示
する。図16では、「ミスコピーが送られました」のメ
ッセージを表示し、両面複写を設定時に片面複写済用紙
のジャム等によりミスコピーとなったことを示してい
る。この場合には、ミスコピーとなった用紙は排出され
るものの、原稿を戻して表面の複写からやり直すことに
よって、両面複写を続行することができる。ユーザは、
表示された画面の指示に従い、原稿を戻してスタートボ
タンを押下する。これにより、両面重送の異常は解除さ
れる。
【0043】上述の両面重送の異常解除時のスタートボ
タンの押下に伴い、従来はトップトレイオーバーカウン
トの異常も解除され、複写動作が継続されていた。しか
し、この第2の実施例では、他に異常が存在するため、
すべての異常に対してモード選択変更表示部15の処理
が終了するまで、複写モード実行禁止部17により複写
動作の継続が禁止される。そのため、両面重送の異常を
解除しても、トップトレイオーバーカウントの異常に対
する処理が残っているので、複写動作は再開されない。
【0044】両面重送の異常解除とともに、モード選択
変更表示部15は次に優先度の高い異常を異常記憶部1
6から取り出す。ここでは、トップトレイオーバーカウ
ントの異常が取り出される。そして、図17に示すポー
ズフレーム表示画面を表示する。図17では、「コピー
受けの最大収容量を越えました」というメッセージを表
示し、コピー受けに用紙が収容しきれないことをユーザ
に伝える。この異常の解除は、コピー受けに収容されて
いる用紙を取り除くだけで、複写処理を継続することが
できる。ユーザは、コピー受けから用紙を取り除き、ス
タートボタンを押下する。あるいは、残り数枚の複写処
理であれば、そのままスタートボタンを押下しても支障
がない場合もある。スタートボタンの押下により、トッ
プトレイオーバーカウントの異常は解除される。他に異
常は異常記憶部16に記憶されていないので、このトッ
プトレイオーバーカウントの異常の解除によって、複写
処理部11における複写処理は継続開始される。
【0045】このように、従来では、最初の異常解除に
よって次に異常の解除までも行なわれてしまう場合があ
ったが、この第2の実施例では2つの異常のそれぞれに
ついてのポーズフレーム表示がなされる。そのため、ユ
ーザが異常を知らないまま複写処理が継続されることは
なく、ユーザは、すべての異常について、異常の発生を
把握するとともに、適切な対処を行なうことができる。
【0046】上述の各異常のポーズフレーム表示に対し
て、中止ボタンを押すことによって異常を解除すること
もできる。この場合には、各異常の解除時に、上述の第
1の実施例で説明したように、ジョブ中止用選択肢変更
テーブルを参照し、各異常に対応して参照モードの機能
選択を変更用データに変更する。そして、その異常に対
する処理を終了し、次の異常についての処理を開始す
る。中止ボタンの他、オールクリアキーなどを押しても
異常を解除することが可能である。
【0047】このような中止ボタンやオールクリアキー
を操作した場合でも、ポーズフレーム表示されている異
常についてのみ、解除することができる。しかし、これ
に限らず、例えば、オールクリアキーが操作された場合
には、すべての異常に対するポーズフレーム表示をもキ
ャンセルするなどの機能を設定してもよい。
【0048】異常の種類によっては複写処理を継続でき
なかったり、また、ユーザが中止ボタンやオールクリア
キーなどの操作により複写処理を中止する指示を行なっ
た場合、続く異常の解除において複写処理の継続を指示
しても意味のないことがある。また、どれかの異常の解
除をオールクリアキーで行なった場合には、複写モード
が初期状態に設定されてしまうため、他の異常解除をリ
ターンキーや中止ボタンによって行なっても無意味であ
る。そのため、例えば、中止ボタンが操作されて異常解
除が行なわれた場合には、その後の異常解除では、例え
ば、リターンキーの押下のメッセージなど、処理の継続
のための処理手順を表示しないように構成することがで
きる。
【0049】また、ある異常解除によって、その後に表
示されるべき他の異常の要因がなくなってしまうことも
ある。この場合、要因のなくなった異常は、ユーザにメ
ッセージを提示する必要はなく、異常解除の必要もな
い。このような異常は、異常記憶部16に記憶されてい
てもポーズフレーム画面を表示しないように構成するこ
とができる。このような構成では、異常解除の行なわれ
ていない異常を処理する場合には、異常解除の処理の必
要性を判定することになる。
【0050】上述の例では、モード選択変更表示部15
が異常記憶部16から優先度の順に異常を読み出した
が、これに限らず、例えば、異常記憶部16に異常を記
憶させる際に、優先度の順に格納してもよい。優先度の
判定は、例えば、優先度のテーブルを設けてそれを参照
したり、ボタン受付条件テーブルやジョブ中止用選択肢
変更テーブル等の登録順序を優先度順として用い、これ
を参照するように構成するなど、種々の方法を採用する
ことができる。
【0051】上述の両面重送の異常とトップトレイオー
バーカウント異常の例の他にも、例えば、用紙がなくな
ったときに発生する用紙切れの異常と、ソータの用紙受
けに排出された用紙が規定収容量に達した場合に発生す
るフルソートの異常とが発生した場合も同様である。す
なわち、用紙切れの異常の方がフルソートの異常よりも
優先度が高い場合には、まず、用紙切れの異常につい
て、ポーズフレーム表示を行なって用紙切れの異常解除
を行なう。このとき、用紙の補給や、他のトレイの選択
を行なえばよい。続いて、フルソートの異常にいて、ポ
ーズフレーム表示を行ない、異常解除を行なうことにな
る。ユーザは、ソータの収容量を越えて用紙がソータに
収容されていることを確認し、ソータから用紙を取り除
くか、あるいは、枚数が少なければそのまま、スタート
キーを押下することにより異常の解除を行なうことがで
きる。用紙切れの異常を解除する際に、例えば、スター
トキーが押下された場合でも、複写モード実行禁止部1
7によってフルソートの異常の解除を行なわないまま複
写処理が継続されるようなことはなく、フルソートの異
常のポーズフレーム表示を行なうことができる。
【0052】このほかにも、種々の複数の異常が同時に
発生する場合について、第2の実施例により異常解除を
行なうことができる。また、同時に発生する異常の数
は、2個に限定されるものではなく、異常記憶部16の
容量の許す限り、いくつでもよい。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、異常が発生した場合に、例えば、ポーズフレ
ーム表示画面上で中止ボタンの押下するなどといったユ
ーザの指示によって、異常を回避した選択可能複写モー
ドが自動的に設定されるので、ユーザによる設定画面の
切替や、設定変更の手間が軽減され、操作性が向上する
とともに、簡単に異常を起こした部分を使用せずに複写
処理の再開を可能とすることができる。
【0054】また、複数の異常が同時に発生した場合
に、重大な異常に隠れている比較的軽い異常も見逃すこ
となく、その場でタイムリーに異常に対応する適切な処
置を施すことができ、誤ったコピーを減少させるととも
に、小さな異常を知らずに作業を続け、重大な異常に発
展するのを防ぐことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の複写装置の第1の実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】 ジョブ中止用選択肢変更テーブルの一例の説
明図である。
【図3】 DADF故障の際の両面モード選択肢テーブ
ルの一例の説明図である。
【図4】 本発明の複写装置の第1の実施例における具
体的な複写処理前の基本コピー画面の複写モードの状態
の説明図である。
【図5】 本発明の複写装置の第1の実施例における具
体的な複写処理前の応用コピー画面の複写モードの状態
の説明図である。
【図6】 本発明の複写装置の第1の実施例における具
体的な動作中の画面の説明図である。
【図7】 本発明の複写装置の第1の実施例における具
体的なソータ故障時のポーズフレーム表示画面の説明図
である。
【図8】 本発明の複写装置の第1の実施例における具
体的な選択変更後の基本コピー画面の複写モードの状態
の説明図である。
【図9】 本発明の複写装置の第1の実施例における具
体的な選択変更後の応用コピー画面の複写モードの状態
の説明図である。
【図10】 本発明の複写装置の第1の実施例における
具体例の動作の一例を説明するフローチャートである。
【図11】 本発明の複写装置の第1の実施例における
ポーズフレーム表示におけるボタン受付条件テーブルの
説明図である。
【図12】 本発明の複写装置の第1の実施例における
ポーズフレーム表示の第2の具体例の説明図である。
【図13】 本発明の複写装置の第1の実施例における
ポーズフレーム表示の第3の具体例の説明図である。
【図14】 本発明の複写装置の第1の実施例における
ポーズフレーム表示の第4の具体例の説明図である。
【図15】 本発明の複写装置の第2の実施例を示すブ
ロック図である。
【図16】 本発明の複写装置の第2の実施例における
一具体例の両面重送の異常時のポーズフレーム表示画面
の説明図である。
【図17】 本発明の複写装置の第2の実施例における
一具体例のトップトレイオーバーカウントの異常時のポ
ーズフレーム表示画面の説明図である。
【符号の説明】
1…本体部、2…ユーザインタフェース部、11…複写
処理部、12…異常検知部、13…複写モード選択部、
14…変更モード記憶部、15…モード選択変更表示
部、16…異常記憶部、17…複写モード実行禁止部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 康治郎 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 白水 彰 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−116571(JP,A) 特開 平2−149865(JP,A) 特開 昭62−87979(JP,A) 特開 昭62−17768(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 540 G03G 15/00 303

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複写モードを選択する複写モード選択手
    段と、該複写モード選択手段で選択された複写モードに
    より複写処理を実行する複写手段を有する複写装置にお
    いて、前記複写手段の異常を検知して前記複写手段の動
    作を停止させる異常検知手段と、前記複写手段に生じる
    異常ごとに実行できない複写モードと異常時の選択可能
    複写モードとを対応させてあらかじめ記憶する変更モー
    ド記憶手段と、複写処理中に異常が検知されたとき前記
    変更モード記憶手段が記憶している情報を用いて前記異
    常検知手段で検知した異常から実行できない複写モード
    に対応する選択可能複写モードを読み出すとともにユー
    ザからの指示に基づき実行できない複写モードの選択を
    解除し読み出した選択可能複写モードに選択を変更する
    モード選択変更表示手段を具備し、複写処理中の異常時
    に前記モード選択変更表示手段によって選択が自動的に
    変更された選択可能複写モードに基づいた複写モードに
    よる複写処理の再開を可能としたことを特徴とする複写
    装置。
  2. 【請求項2】 複写モードを選択する複写モード選択手
    段と、該複写モード選択手段で選択された複写モードに
    より複写処理を実行する複写手段を有する複写装置にお
    いて、前記複写手段の異常を検知して前記複写手段の動
    作を停止させる異常検知手段と、前記複写手段に生じる
    異常ごとに実行できない複写モードと異常時の選択可能
    複写モードとを対応させてあらかじめ記憶する変更モー
    ド記憶手段と、前記異常検知手段で検知した異常を優先
    度の順に複数記憶可能な異常記憶手段と、複写処理中に
    異常が検知されたとき前記異常記憶手段に記憶した優先
    度の高い異常から順に取り出し前記変更モード記憶手段
    を用いて実行できない複写モードに対応する選択可能複
    写モードを読み出すとともにユーザからの指示に基づき
    実行できない複写モードの選択を解除して読み出した選
    択可能複写モードに選択を変更するモード選択変更表示
    手段と、前記異常記憶手段に記憶されているすべての異
    常について前記モード選択変更表示手段の処理が終了す
    るまで前記複写手段による複写処理の実行を禁止する複
    写モード実行禁止手段を具備し、複写処理中に複数の異
    常が発生した場合に異常の優先度の順に順次異常解除の
    処理を行ない、異常処理の終了に伴い複写処理の再開を
    可能にしたことを特徴とする複写装置。
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