JP2004195782A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステープル処理の実行が指示されたジョブの途中でステープル針が無くなり、これに起因してステープル処理されずにシートが排出された場合のユーザーの負担を軽減する。
【解決手段】所定の位置にセットされたシートを搬送するシート搬送装置45と、このシート搬送装置45によって搬送されたシートに画像を形成する画像形成部46と、シート搬送装置45によって搬送されたシートにステープル処理を行うステープラを有する後処理部46と、これらの処理動作を制御するとともに、シート搬送装置45によって搬送されたシートに対して、画像形成部44による画像の形成を行わずに、後処理部46のステープラによってステープル処理を行う後処理専用モードを実行可能な制御部51とを備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステープル処理などの後処理機能を有する複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の画像形成装置の中には、画像が形成されたシートを所定のトレイに順に排出し、これによって所定のトレイ上に積層された複数枚のシート(シート束)にステープル針を打ち込むステープル処理機能を有するものがある。この種の画像形成装置では、ステープル針を搭載したステープラの開閉動作によってステープル処理が行われるが、ステープル処理の実行が指示されたジョブの途中でステープル針が無くなることがある。
【0003】
ジョブの途中でステープル針が無くなった場合は、残りのジョブを処理するときにステープル処理を実行できなくなる。このような状況になったときに、例えば、装置の動作(マシン動作)を一旦停止し、この状態で、ステープル針が無くなった旨を通知するメッセージやステープル針の補給を促すメッセージなどと合わせて、ステープル処理の実行をキャンセルするか否かを確認したり、残りのジョブをキャンセルするか否かを確認したりするための確認画面を操作パネル等に表示すると、その後、ユーザーが何らかの操作、作業を行うまで装置が占有されてしまう。
【0004】
そこで、ジョブの途中でステープル針が無くなった場合に、ステープル処理の実行を自動的にキャンセルし、残りのジョブの処理を継続する方法も提案されている。ただし、この方法を採用した場合は、ステープル針が無くなった後のジョブでステープル処理が行われない。そのため、一連のジョブが終了した時点では、ステープル処理済みのシート(印刷物)の他にステープル未処理のシート(印刷物)が得られる。したがって、所望の印刷物を得るには、ステープル未処理のシートにユーザーが手作業でステープル針を打ち込む必要がある。このとき、ステープル未処理のシートが複数部に及ぶと、それらのシートをユーザーが1部ずつ仕分けしてシート端を揃え、所望の位置にステープル針を打ち込むことになるため、ユーザーに大きな負担をかけてしまう。
【0005】
そこで従来においては、画像形成を行って排出された複数枚のシート(シート束)を、後(外部)からシート束挿入口を通してステープル作業位置に挿入してステープルできるようにしたシート処理装置も提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−157179号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたシート後処理装置を用いた場合は、実際にステープル針を打ち込む作業が多少楽になるものの、シートを1部ずつ仕分けしたりシート端を揃えたりする作業は全てユーザーの手作業に頼らざるを得ないため、ユーザーの作業負担を十分に軽減することはできなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、所定の位置にセットされたシートを搬送するシート搬送手段と、このシート搬送手段によって搬送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、シート搬送手段によって搬送されたシートに後処理を行う後処理手段と、シート搬送手段によって搬送されたシートに対して、画像形成手段による画像の形成を行わずに、後処理手段によって後処理を行う後処理専用モードを実行可能な制御手段とを備えた構成となっている。
【0009】
上記構成の画像形成装置においては、後処理専用モードを制御手段が実行することにより、所定の位置にセットされたシートがシート搬送手段によって搬送されるとともに、この搬送されたシートに対して、画像形成手段で画像の形成が行われることなく、後処理手段によって後処理が行われる。したがって、ユーザーは、ステープル未処理のシートを所定の位置にセットして後処理専用モードの実行を指示することにより、ステープル処理済みのシートを得ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明が適用される画像形成装置の一例を示す外観図である。図示した画像形成装置は、大きくは、画像形成装置本体(以下、装置本体)10と、後処理装置20とによって構成されている。装置本体10は、原稿の画像を光学的に読み取って、その読み取り画像に対応した画像データを生成する画像入力部(スキャナ等)と、この画像入力部から入力される画像データに基づいてシート(用紙等)に可視画像(トナー像)を形成する画像形成部と、この画像形成部を経由するシート搬送路に沿ってシートを搬送するシート搬送装置と、複数枚(多数枚)のシートを積層状態で収容可能な複数(図例では2つ)のシート供給トレイ11,12とを備えている。画像入力部は、原稿台(プラテンガラス)にセットされた原稿の画像を一枚ずつ読み取る以外にも、複数枚の原稿の画像を連続的に読み取ることができるように、原稿トレイ13にセットされた複数枚の原稿14を一枚ずつ分離して読み取り位置に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)15を備える。
【0012】
また、上記画像形成装置は、画像入力部を用いて原稿の画像をシートに複写する複写機(コピー機)として機能の他に、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して外部の端末装置(パーソナルコンピュータ等)から送信された画像データを受信し、この画像データに基づいてシートに画像を形成する、いわゆるネットワーク対応型のプリンタとしての機能を有するもの、あるいは複写機とプリンタの両方の機能(場合によってファクシミリ機能)を併せ持つものであってもよい。
【0013】
後処理装置20は、装置本体10の一側部に接続(連結)されたもので、フニッシャーとも呼ばれる。この後処理装置20は、装置本体10から排出されるシートを受け取り、このシートに所定の後処理を行う。具体的には、装置本体2から排出されたシートに対して、例えば、バインダー用の孔を開けるパンチング処理や、排出されたシートを原稿(又は元の画像データ)のページごと又はページ順に仕分けする仕分け処理(丁合、スタック)、さらには仕分け処理した複数枚のシート(シート束)にステープル針を打ち込むステープル処理などを行う。
【0014】
図2はステープル処理機能を備えた後処理装置の構成例を示す断面図である。後処理装置20のハウジング(筐体)21には、装置本体10と相反する側にトレイ収容部22が形成され、このトレイ収容部22に複数のビントレイ23が多段に収容配置されている。各々のビントレイ23は、図示しないトレイ駆動機構によって上下動可能に支持されている。また、ハウジング21の最上部には排出トレイ24が配置されている。この排出トレイ24は、後処理の実行が不要なシートを排出する際に用いられるものである。
【0015】
一方、ハウジング21の装置本体10と対向する側には、シート導入口25が設けられている。シート導入口25は、装置本体10側のシート搬送装置によって搬送されたシート16をハウジング21内に取り込むための開口であって、搬送対象となる最大シート幅よりも長い横長形状に形成されている。
【0016】
また、ハウジング21の内部には、シート導入口25から取り込まれたシート16を搬送するシート搬送装置26が組み込まれている。このシート搬送装置26は、シート導入口25から排出トレイ24に至る第1のシート搬送路27と、シート導入口25からシート分配ステージST1に至る第2のシート搬送路28と、シート導入口25の近傍でシート16の搬送路を第1のシート搬送路27と第2のシート搬送路27のいずれか一方に切り替える切り替えゲート29と、第1,第2のシート搬送路27,28に配置されてシート16を搬送する複数の搬送ローラ30,…とを用いて構成されている。
【0017】
さらに、ハウジング21の内部には、ステープル処理(ステープル針の打ち込み)を行うステープラ31が設けられている。このステープラ31は、後処理ステージST2に配置されたビントレイ23に収容されているシートにステープル処理を行う。後処理ステージST2は、上記シート分配ステージST1よりも一段下に設定されている。これに対して、各々のビントレイ243は、トレイ駆動機構の駆動によりシート分配ステージST1や後処理ステージST2に選択的に配置される。各々のビントレイ23は、ほぼ平板状をなすトレイベース23Aの端縁にシート位置決め用のストッパー23Bを一体に有している。また、各々のビントレイ23は、第2のシート搬送路28から排出されたシート16の後端側が先端側よりも低位となるように(換言すると、ビントレイ23に排出されたシート16の後端がストッパー23Bに突き当たってシート端の位置が揃うように)、水平面に対して所定の角度で斜めに傾斜した状態で配置されている。さらに、各々のビントレイ23には、ストッパー23Bの形成側の端縁部にステープル処理用の切欠部(不図示)が設けられている。
【0018】
各々のビントレイ23は、図示しないトレイ駆動機構によって順次上下方向に送られる。そして、最上限位置まで上昇させた状態では、最下段のビントレイ23がシート分配ステージST1に配置され、最下限位置では下降させた状態では、最上段のビントレイ23が後処理ステージST2に配置される。これに対して、ステープラ31は、後処理ステージST2のビントレイ23に収容されたシートに対してステープル処理(ステープル針の打ち込み)を行うもので、図示しない進退移動系に搭載されている。
【0019】
ステープラ31は、ステープル動作の実行時に、予め設定された退避位置からステープル処理を実行可能な位置(以下、ステープル実行位置)へと進出し、そこで後処理ステージST2に配置されているビントレイ23内のシート16にステープル針を打ち込む。ステープル針の打ち込みは、ユーザーによるステープル処理位置(ステープル針による綴じ位置)の指定の仕方に応じて、シートの1箇所に行われる場合と複数箇所(通常は2箇所)に行われる場合がある。ステープル動作が終了すると、ステープラ31は、ビントレイ23の移動(上下動)を妨げないよう、ステープル実行位置から後退して元の退避位置に戻る。また、ステープラ31には、ステープル処理で使用するステープル針が無くなったときに、この針無し状態(ステープル処理の実行が不可能な異常状態)になったことを検出する検出センサが組み込まれている。
【0020】
図3は本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。この画像形成装置は、画像入力部41と、画像記憶部42と、画像処理部43と、画像形成部44と、シート搬送装置45と、後処理部46と、検出センサ47と、ユーザーインターフェース部48と、ジョブメモリ49と、データ記憶部50と、制御部51とを備えた構成となっている。
【0021】
画像入力部41は、先にも記述したとおり、原稿の画像を光学的に読み取って、その読み取り画像に対応した画像データを生成するものである。この画像入力部41には、画像読取機能を有するスキャナなどの他にも、外部の端末装置(パーソナルコンピュータ等)からネットワークを経由して送信された印刷ジョブ(画像データを含む)を受信して受け付けるジョブ受信部なども含まれる。
【0022】
画像記憶部42は、画像入力部41によって入力された画像データをページ単位で記憶するものである。画像処理部43は、画像記憶部42に記憶された画像データに所定の画像処理(例えば、描画処理、回転処理、拡大縮小処理、色変換処理など)を施すことにより、画像形成用(印刷用)のイメージデータ(ビットマップデータ)を生成し、このイメージデータを画像形成部44に送出するものである。画像形成の対象として入力された画像データは、画像処理部43で処理された後に、制御部51によってデータ記憶部50に記憶保持される。データ記憶部50は、例えばハードディスクドライブ(HDD)等によって構成される。
【0023】
画像形成部44は、画像入力部41から入力され且つ画像処理部43で処理された画像データ(画像形成用のイメージデータ)を用紙等のシート(記録媒体)に可視画像として印刷出力(形成)するものである。画像形成部44による画像の形成方式(印刷方式)としては電子写真方式等を好適に用いることができる。
【0024】
シート搬送装置45は、上記装置本体10内でシート供給トレイ11,12に収容されたシートを、画像形成部44を経由するシート搬送路に沿って搬送するものである。このシート搬送装置45は、装置本体10に設けられた複数のシート供給トレイ11,12(図1参照)のうち、ユーザーが選択(指定)したシート供給トレイ、原稿サイズや画像サイズに応じて自動的に選択されたシート供給トレイ、あるいは処理モードに応じて自動的に選択されたシート供給トレイから、当該シート供給トレイに収容されたシートを1枚ずつ呼び出して搬送する。上記画像形成部44は、このシート搬送装置45によって搬送されたシートに画像を形成することになる。
【0025】
後処理部46は、基本的に、画像形成部44によって画像が形成され且つシート搬送装置45によって搬送されたシートに対して所定の後処理を行うものである。この後処理部46は、上記後処理装置20の主要部となるシート搬送装置26、ステープラ31、ステープラ31の進退移動系、複数のビントレイ23、トレイ駆動機構などを用いて構成されている。この後処理部5では、ユーザーによって設定されたジョブの内容に応じて、仕分け処理(スタック、丁合)を行ったりステープル処理を行ったりする。検出センサ47は、ステープラ31でステープル針が無くなった場合に、この針無し状態の発生を検出するものである。
【0026】
ユーザーインターフェース部48は、画像形成装置とユーザーとの間で情報の受け渡しを行うためのもので、例えば、タッチパネル式の液晶表示部や各種のボタン、スイッチなどを配した入力部を有する操作パネルによって構成される。コピーなどのジョブの設定は、このユーザーインターフェース部48を用いてユーザーにより行われる。ジョブメモリ49は、ユーザーインターフェース部48を用いてユーザーにより設定されたジョブの内容を記憶するものである。ユーザーにより設定されるジョブの内容としては、画像の形成に使用するシートのサイズ(A4,B5など)や向き(縦、横)、ステープル処理の有無、ステープル処理を行う位置(左上の1箇所、右上の1箇所、左側の上下2箇所など)、ステープル処理を行う単位(処理ページ数、処理部数)などが一例として挙げられる。
【0027】
制御部51は、ユーザーインターフェース部48でユーザーにより設定されたジョブの内容や処理モードの設定、あるいは画像入力部41で受け付けたジョブの内容に応じて、各部(画像入力部41、画像記憶部42、画像処理部43,画像形成部44、シート搬送装置45、後処理部46など)の処理動作を制御するものである。この制御部51は、例えば、画像入力部41に対して画像データの入力やジョブの受け付けを指示したり、画像記憶部42に対して画像データの記憶を指示したり、画像処理部43に対して画像処理の条件を指示したり、画像形成部44に画像の形成を指示したり、シート搬送装置55にシート供給トレイやシートの搬送経路を指示したり、後処理部46に後処理の実行や処理内容、処理条件を指示したりする。
【0028】
また、この制御部51では、装置本体10内のシート搬送装置45や後処理装置20内のシート搬送装置26によって搬送されたシート16に対し、ユーザーインターフェース部6でユーザーにより設定されたジョブの内容にしたがって画像形成部44で画像の形成を行ったり後処理部46で後処理を行ったりする通常の画像形成モードの他に、画像形成部44による画像の形成を行わずに、後処理部46によって後処理を行う後処理専用モードを実行可能となっている。
【0029】
続いて、本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作について説明する。図4は通常の画像形成モードに基づく画像形成装置の処理動作を示すフローチャートである。この処理動作は、主に制御部51によって実行されるものである。
【0030】
先ず、ユーザーインターフェース部6を用いてユーザーがジョブの内容を設定すると、ユーザーにより設定されたジョブの内容を制御部51で認識する(ステップS1)。ここでは、ジョブの内容として、画像形成(コピー処理、プリント処理等)に係る処理ページ数が複数ページ、画像形成に係る処理部数が複数部で指定され、かつ、画像形成後の後処理条件として、シートの仕分け処理がスタック(ページ順)、ステープル処理の実行が有りで、ステープル処理位置が左上で指定されたものとする。なお、コピー処理の場合は、自動原稿搬送装置15で搬送された原稿14の枚数を処理ページ数として認識し、プリント処理の場合は、ネットワークを介して受信した画像データのページ数を処理ページ数として認識する。
【0031】
次いで、上記ステップS1で認識したジョブの内容にしたがって通常の画像形成処理を実行する(ステップS2)。この画像形成処理は制御部51からの指示にしたがって行われる。具体的には、画像入力部41で画像データを入力するとともに、この入力した画像データを画像記憶部42に記憶し、そこから1ページ分の画像データを読み出して画像処理部43で画像処理した後、この画像処理によって生成された画像形成用のイメージデータを画像形成部44に送り、そこで、シート搬送装置45により搬送されたシートに画像を形成する。
【0032】
その後、現在設定されているジョブの内容で後処理の実行が指示されているかどうかを確認し(ステップS3)、指示されていると判断した場合は、その指示内容(ジョブの設定内容)にしたがってシートの仕分け処理を行う(ステップS4)。次いで、シートの仕分け枚数が所定枚数に達したかどうかを判断し(ステップS5)、到達していないと判断した場合は上記ステップS2に戻る。上記所定枚数には、上記ステップS1で認識したジョブの内容のうち、処理ページ数が適用される。
【0033】
一方、現在設定されているジョブの内容で後処理の実行が指示されていないと判断した場合は、シート導入口25から後処理装置20内に取り込まれた画像形成済みのシート16を切り替えゲート29の切り替え動作により第1のシート搬送路27に送り、この第1のシート搬送路27を通して排出トレイ24に排出する(ステップS6)。
【0034】
また、上記ステップS5でシートの仕分け枚数が所定枚数に達したと判断した場合は、これに続いてステープル処理の実行が指示されているかどうかを確認し(ステップS7)、指示されていると判断した場合はその指示内容にしたがってステープル処理を実行する(ステップS8)。これにより、シート導入口25から後処理装置20内に取り込まれた画像形成済みのシート16は、切り替えゲート29の切り替え動作により第2のシート搬送路28に送られ、シート分配ステージST1に配置されたビントレイ23に仕分けして排出される。そして、ビントレイ23に排出されたシートの枚数(仕分け枚数)が所定枚数に達した時点で、シート排出済み(仕分け済み)のビントレイ23が後処理ステージST2に配置され、そこでステープラ31の駆動により所定枚数のシートにステープル処理(ステープル針の打ち込み)が行われる。
【0035】
その後、検出センサ47からの検出信号に基づいて針無し状態の発生の有無を確認する(ステップS9)。検出センサ47は、ステープラ31でステープル針が無くなると、その旨を知らせるアラーム信号を制御部51に出力する。これに対して、制御部51は、ステップS9において、検出センサ47から検出信号(アラーム信号の出力の有無)を確認し、アラーム信号の出力を感知した場合はステープラ31で針無しの状態(ステープル処理の実行が不可能な異常状態)が発生したと判断する。
【0036】
上記ステップS9において、針無し状態の発生が有りと判断した場合(針無し状態の発生を検出センサ47で検出した場合)は、現在実行しているジョブの内容を後処理専用モードで適用すべきジョブの内容としてジョブメモリ49に記憶した後(ステップS10)、現在設定されているジョブの内容からステープル処理の実行を自動的にキャンセル(解除)して(ステップS11)、上記ステップS2に戻る。これにより、その後の処理では、ステップS7において、ステープル処理の実行が指示されていないと判断されるため、ステープル処理を実行することなくステップS12に移行する。また、ステップS6で排出トレイ24にシートを排出した後や、ステップS9で針無し状態の発生を検出しなかった場合もステップS12に移行する。
【0037】
なお、ステップS10でジョブメモリ49に記憶するジョブの内容は、ジョブの実行に先立ってユーザーにより設定されたジョブの内容と一致したものでもよいが、より好ましくは、異常状態の発生前に画像形成を終えたジョブの処理済み分を差し引いた残りのジョブの内容に一致したものとするのがよい。例えば、ユーザーインターフェース部6を用いてユーザーにより指定されたジョブの内容として、画像形成に係る処理部数が5部で指定され、そのうちの3部を正常に処理(ステープル処理)した時点で針無しなどの異常状態が発生した場合は、その時点の残り部数である2部(5部から3部を差し引いた部数)を処理部数としてジョブメモリ49に記憶することが望ましい。このようにジョブの内容を記憶することにより、後で後処理専用モードを実行するときに、ジョブメモリ49に記憶された処理部数に基づいてジョブの終了を的確に判断することが可能となる。
【0038】
その後、ステップS12においては、ユーザーによって設定されたジョブが終了したかどうかを判断する。そして、ジョブが終了していないと判断した場合は、上記ステップS2に戻り、ジョブが終了したと判断した場合は、必要に応じてステープル針の補給を促すメッセージと後処理専用モードの実行を促すメッセージをユーザーインターフェース部6の表示部に表示した後(ステップS13)、一連の処理を抜ける。これにより、ユーザーは、ユーザーインターフェース部6に表示されたメッセージを見てステープラ31にステープル針を補給するとともに、後処理専用モードを実行するのに必要な操作を行う。
【0039】
続いて、後処理専用モードの実行に係る処理手順について図5のフローチャートを用いて説明する。先ず、ユーザーインターフェース部6を用いてユーザーが後処理専用モードの実行を指示すると、これを受けて制御部51が画像形成装置の処理モードを通常の画像形成モードから後処理専用モードに切り替えるとともに、後処理専用モードの実行対象となるシートのセットを促すメッセージをユーザーインターフェース部6の表示部に表示する(ステップS21,S22)。このとき、制御部51は、後処理専用モードへの切り替えと同時に他のジョブの受け付けを禁止することが望ましい。
【0040】
これにより、ユーザーは、ステープラ31で針無し状態が発生したためにステープル処理を行えずにビントレイ13に排出された複数枚のシート16を一束に重ね合わせ、このシート束を予め設定された所定のトレイ(例えば、シート供給トレイ11)にセットした後、ユーザーインターフェース部6の入力部に設けられたスタートボタン等を押すことにより後処理専用モードの実行開始を指示する。その間、制御部51は、ユーザーからの実行開始の指示待ち状態となり(ステップS23)、実行開始の指示があると、シート搬送装置45を駆動して上記所定のトレイからシートの搬送を開始する(ステップS24)。
【0041】
なお、ここではユーザーインターフェース部6を用いてユーザーが後処理専用モードの実行を指示してから、画像形成済みのシート束をシート供給トレイ11にセットし、その後、後処理専用モードの実行開始を指示するようにしているが、この理由は次のような事情による。すなわち、画像形成済みのシート束をシート供給トレイ11にセットしてから後処理専用モードの実行を指示すると、実際にシートをセットしてから実行指示を出すまでの間にプリンタジョブなどが割り込むと、シート供給トレイ11にセットされた画像形成済みのシートがプリンタジョブで使用される恐れがあるためである。ただし、後処理専用モードで後処理の実行対象となるシートを、通常の画像形成モードで選択される可能性があるトレイとは別個のトレイ(例えば、後処理専用モード用の専用トレイ)にセットするものとすれば、プリンタジョブなどの割り込みによって画像形成済みのシートが使用される恐れはなくなる。
【0042】
その後、シート搬送装置45,26によって搬送されるシート16に対して一部ずつ後処理を実行する(ステップS25)。この場合、シート搬送装置45によって搬送されたシートは、シート導入口25を介して装置本体10から後処理装置20に取り込まれ、この後処理装置20内のシート搬送装置26によってシート分配ステージST1のビントレイ23に排出される。このとき、ビントレイ23に排出されたシートの枚数が、ジョブメモリ49に記憶されている処理ページ数に達すると、それまでシート分配ステージST1に配置されていたビントレイ23が、トレイ駆動機構の駆動によって後処理ステージST2に配置され、そこでジョブメモリ49に記憶されているステープル処理の処理条件にしたがってステープル処理が行われる。
【0043】
その後、後処理専用モードに係るジョブが終了したかどうかを判断し(ステップS26)、終了していないと判断した場合はステップS25で後処理の実行を繰り返し、終了したと判断した場合はジョブメモリ49に記憶されているジョブの内容を消去した後(ステップS27)、一連の処理を抜ける。
【0044】
ここで、ジョブの内容として、例えば、処理ページ数が3ページ、処理部数が5部、ステープル処理が有りで、その処理位置(綴じ位置)がシートの左上に設定された状況で、3部目までのステープル処理を終了した段階でステープラ31の針無し状態の発生を検出センサ47で検出した場合は、図6(A)に示すように、現在実行しているジョブの内容として、処理ページ数(3ページ)、処理部数(残り2部)、ステープル処理位置(左上)をジョブメモリ49に記憶し、その後、ステープル処理を実行せずにジョブ(画像形成)を継続する。これにより、後処理装置20においては、ステープル処理済みのシートが3部(16A,16B,16C)排出された後、ステープル未処理のシートが2部(16D,16E)排出されることになる。
【0045】
その後、ユーザーは、ステープラ31にステープル針を補給するとともに、ユーザーインターフェース部6で後処理専用モードの実行を指示した後、図6(B)に示すように、ステープル未処理のシート(16D,16E)を一つに重ねて(束ねて)所定のトレイ(図例ではシート供給トレイ11)にセットする。この状態で後処理専用モードを実行すると、所定のトレイからシート搬送装置45,26によって画像形成済みのシートが一枚ずる搬送されるとともに、このシートが後処理装置20のビントレイ23に3枚排出されるたびに、3枚のシートがステープラ31でステープル処理される。このステープル処理をジョブメモリ49に記憶された処理部数だけ繰り返すことにより、図6(C)に示すように、針無し状態の発生によってステープル処理を実行できなかった残りの2部(16D,16E)についても、最初の3部(16A,16B,16C)と同様の条件でステープル処理を行うことができる。
【0046】
ところで、一般に、画像形成部44で一旦画像が形成されたシートをシート搬送装置45,26で再搬送する場合は、画像形成(トナーの付着等)に伴うシート表面の状態変化(摩擦抵抗の変化等)などにより、画像が形成されていない新しいシートを搬送する場合に比べてシートのジャム(シート詰まり)が発生しやすくなる。ジャムの発生原因となったシートには皺や折れ、破れなどが生じるため、画像形成(コピー、プリント等)の印刷物としては使用不可となる。そうした場合、後処理専用モードで後処理を行っている途中の部数では、ジャムの発生に伴って使用不可シートによるページの欠け(不足)が生じる。
【0047】
ジャムの発生によって使用不可となったシートは、当該シートに形成された画像の元になった画像データを用いて再び通常通りに画像形成を行うことにより、当該シートと同じ画像が形成されたシート(以下、代替シート)を得ることができるものの、実際に元の画像データを使用して代替シートを得るには、後処理専用モードを一旦キャンセルして原稿の再セットや画像データの再送信などを行い、その後、原稿から読み取った画像データやネットワーク経由で受信した画像データを用いて画像の形成を行って代替シートを取得する必要がある。そのため、処理全体が煩雑化してしまう。
【0048】
そこで本実施形態においては、後処理専用モードの実行中におけるシートのジャム発生に備えて、通常の画像形成モードで画像の形成を行うときに、画像形成の対象とした画像データをデータ記憶部50に記憶保持しておき、ジャムの発生が検出された場合に、このジャム発生によって使用不可となったシートと同じ画像が形成された代替シートを、データ記憶部50に記憶された画像データを用いて画像形成部44により画像の形成を行うことで生成することとした。
【0049】
データ記憶部50への画像データの記憶(書き込み)は制御部51によって行われる。このとき、データ記憶部50に記憶される画像データは、画像処理部43で画像処理する前のものでもよいが、画像処理に要する時間を考慮すると、画像処理部43で画像処理した後の画像データをデータ記憶部50に記憶する方が望ましい。データ記憶部50に記憶された画像データは、制御部51に読み出されて画像処理部43に送られ、そこで必要に応じて画像処理が施された後、画像形成部44へと送られる。また、制御部51は、シート搬送装置45に対して、ジョブメモリ49に記憶されているシートサイズと同じサイズの新しいシートを収容するトレイ(例えば、シート供給トレイ12)を指定して、新たなシート(画像が形成されていないシート)の搬送を指示する。これにより、画像形成部44では、シート搬送装置45によって搬送された新たなシートに対して、データ記憶部50から読み出された画像データに基づく画像を形成する。したがって、ユーザーは、原稿の再セットや画像データの再送信などを行わなくても、代替シートを簡単に取得することができる。
【0050】
図7は後処理専用モード実行中のジャム発生に伴う基本的な処理の流れを示す模式図である。先ず、通常の画像形成モード(ステープル処理有り)で、ユーザーにより設定された処理部数:5部のうち、図7(A)に示すように、最初の3部(16A,16B,16C)はステープル処理されて排出され、残りの2部(16D,16E)は針無し状態の発生によってステープル処理されずに排出された場合は、ジョブメモリ49には処理ページ数(3ページ)、処理部数(残り2部)、ステープル処理位置(左上)などのジョブ内容が記憶され、ハードディスク等のデータ記憶部50には画像処理部43で画像処理されたイメージデータ(イメージ情報)が記憶された状態でジョブ終了となる。
【0051】
この場合、ユーザーは、図7(B)に示すように、後処理装置20内のステープラ31にステープル針を補給するとともに、ステープル処理されずに排出された2部のシート(16D,16E)を所定のトレイ(図例ではシート供給トレイ11)にまとめてセットし、後処理専用モードを起動する。この後処理専用モードの実行中に、図7(C)に示すように、残り2部(16D,16E)のうち、1部目のシート(16D)のステープル処理を正常に終了し、2部目のシート(16E)の1ページ目のシート16-1でジャムが発生した場合は、図7(D)に示すように、ジャム発生によって使用不可となったシート16-1の画像に対応する画像データをデータ記憶部50から読み出して画像形成部44に送り、そこで、シート搬送装置45により新たに搬送されたシートに画像を形成して代替シートを生成することにより、1ページ目から3ページ目まで全て揃った2部目のシート(16E)を排出し、このシート(16E)にステープル処理を行う。
【0052】
ここで、代替シートを生成する際の具体的な処理例について説明する。先ず、図8(A)に示すように、後処理専用モードの実行中に、処理ページ数が3ページ、処理部数が2部、ステープル処理位置が左上でジョブが設定された状況で、1部目のシート(16D)のステープル処理を正常に終了した後、2部目の1ページ目のシート16-1を配置し、これに続いて2部目の2ページ目のシートを搬送している途中でこの2ページ目のシート16-2がジャムを起こした場合の処理方式としては次の3つの方式が考えられる。
【0053】
第1の処理方式は、図8(B)に示すように、ジャム発生のシート16-2を含む部数セット(本例では2部目;16E)に属する全てのシート(本例では2部目の3ページ目のシート16-3)を強制的に機外に排出した後、データ記憶部50に記憶されている1ページ目〜3ページ目までの画像データを用いて、新たなシートに画像を形成するとともに、画像形成済みのシートにステープル処理を行って2部目のシート(16E)を再生する方式である。
【0054】
第2の処理方式は、図8(C)に示すように、ジャム発生のシート(本例では2部目の2ページ目のシート16-2)を強制的に機外に排出するとともに、データ記憶部50に記憶されている1ページ目〜3ページ目までの画像データのうち、ジャム発生の原因となったシートのページ数(本例では2ページ目)までの画像データを用いて、新たなシートに画像を形成して所定のビントレイ23に排出した後、所定のトレイに残っている3ページ目のシートを上記所定のビントレイ23まで搬送してステープル処理を行い、2部目のシート(16E)を再生する方式である。この第2の処理方式を採用した場合は、ジャム発生時に所定のトレイに残っているシートを無駄にすることなく、2部目のシート(16E)を再生することができる。
【0055】
第3の処理方式は、図8(D)に示すように、ジャム発生のシートを含む部数セット(本例では2部目)に属する全てのシート(本例では2部目の3ページ目のシート)を強制的に機外に排出(排除)した後、ジャムにならずに排出されたシート(本例では1ページ目と3ページ目のシート)を所定のトレイにセットして再度搬送するとともに、1ページ目のシートを搬送した後に、データ記憶部50に記憶されている1ページ目〜3ページ目までの画像データのうち、ジャム発生の原因となったシートのページ(本例では2ページ目)の画像データを用いて、新たなシートに画像を形成して1ページ目のシートの上に重ね、その後、3ページ目のシートを搬送して2ページ目のシート(代替シート)の上に重ねた状態でステープル処理を行って2部目のシート(16E)を再生する方式である。この第3の処理方式を採用した場合は、ジャムにならずに排出されたシートを無駄にすることなく、2部目のシート(16E)を再生することができる。
【0056】
なお、上記の処理例においては、異常状態の発生が検出された場合に現在実行されているジョブの内容をジョブメモリ49に記憶保持しておき、後処理専用モードを実行するときに、ジョブメモリ49に記憶されたジョブの内容にしたがって後処理を実行するものとしたが、本発明はこれに限らず、例えば、後処理専用モードの実行と後処理専用モードで適用される後処理条件をユーザーがユーザーインターフェース部6を用いて指示するものとし、この指示内容にしたがって制御部51が後処理専用モードを実行する構成としてもよい。かかる構成を採用した場合は、後処理部46での異常状態の発生によってステープル処理を行えなかったシートだけでなく、例えば、ユーザのジョブ設定ミスなどによりステープル処理の実行を指示せずにビントレイ23に排出(仕分け)されたシートや、他の画像形成装置で処理されたシートに対しても、後処理専用モードの実行によって簡単にステープル処理を行うことができる。
【0057】
また、他の実施形態として、例えば、上記検出センサ47によって針無し状態の発生を検出した場合に、図9(A)に示すように、針無し状態の発生によってステープル処理を行えなかった2部のシート(16D,16E)を排出した後に、現在実行しているジョブの内容を示すジョブ記録シート52を出力するとともに、この出力されたジョブ記録シート52からジョブの内容を認識し、この認識されたジョブの内容にしたがって後処理専用モードを実行する構成としてもよい。
【0058】
ジョブ記録シート52の出力は、例えば、ジョブメモリ49に記憶されたジョブの内容を制御部51で読み出して、そのジョブ内容を表す画像データを画像処理部43から画像形成部44に送り、この画像形成部44でシートに画像を形成することにより実行可能である。また、ジョブ記録シート52からのジョブ内容の認識は、例えば、図9(B)に示すように、装置本体10上の原稿トレイ13にジョブ記録シート52をセットし、このジョブ記録シート52を自動原稿搬送装置15により搬送してスキャナで読み取るとともに、この読み取った画像データをOCR(Optical Character Reader)ソフトウェアを使ってテキストデータに変換することにより実行可能である。
【0059】
このようにジョブ記録シート52を出力し、このジョブ記録シート52に記録されたジョブの内容をスキャナ、OCRソフトウェア等を使って認識させることにより、後処理専用モードで適用されるジョブの設定(登録)を自動的に行うことができる。これにより、ユーザーは、ジョブ記録シート52を用いたジョブの自動設定後に、図9(C)に示すように、ステープル未処理の2部のシート(16D,16E)をシート供給トレイ11にセットして後処理専用モードの実行開始を指示することにより、図9(D)に示すように、2部のシート(16D,16E)を希望通りにステープル処理して排出させることが可能となる。
【0060】
ジョブ記録シート52に記録するジョブの内容は、文字列で表現されたものであってもよいし、バーコードなどで表現されたものであってもよい。バーコードで表現した場合はバーコードリーダーを用いてジョブの内容を認識することができる。また、ジョブ記録シート52を出力した場合は、後処理専用モードを実行可能な他の画像形成装置でも、面倒なジョブの設定や登録なしにステープル処理等の後処理を行うことが可能となる。この点は、特に、後処理部46のステープラ31の故障などによって異常状態が発生し、この異常状態からの復旧に時間がかかる場合に有効である。
【0061】
さらに、制御部51において、先述のようにステープル処理の実行をキャンセルして画像形成部44による画像の形成を継続させる場合に、図10に示すように、画像形成部44に対して後処理専用モードの実行時に適用されるシート(16A,16B,16C,16D)のセット方法を記述したセット案内シート53を出力するように指示するものとしてもよい。セット案内シート53の出力に係る画像の形成は、ステープル処理の実行をキャンセルした時点で画像形成部44に実行させるようにしてもよいし、ジョブが終了した時点で画像形成部44に実行させるようにしてもよい。このセット案内シート53は、例えば、図10に示すように、後処理装置20のシート排出口からステープル未処理のシート16A,16B,16C,16Dを排出するときに、これらのシート16A,16B,16C,16Dと一緒に排出するものとする。シートのセット方法としては、シートをセットするときの表裏関係や、シートをセットするときの向きなどを文字や図形(矢印など)で明示する。これにより、ユーザーは、セット案内シート53に記述されたセット方法を参照してシートをセットすることにより、セットミスによるステープル処理位置のずれなど、後処理専用モードの実行に係る操作ミスを有効に防止することが可能となる。
【0062】
ちなみに、ステープル処理の対象となるシート16A,16B,16C,16Dの上(最上層)にセット案内シート53を重ねてシート供給トレイ11にセットした場合は、一番最初にセット案内シート53が搬送されることになるため、1枚のシート(セット案内シート)はステープル処理を行わずに排出トレイ24に排出し、2枚目のシートからステープル処理の対象とする。
【0063】
また、上記実施形態においては、ステープラ31でステープル針が無くなってステープル処理を実行できなくなった状態を異常状態として検出するものとしたが、本発明はこれに限らず、例えば、シートにパンチング処理(孔開け処理)を行うパンチングユニット(パンチャー)で、パンチング処理を実行したときに発生するパンチング屑を収容するダストボックスがダスト屑で一杯になってパンチング処理の実行が不可能になった状態を異常状態として検出するものであってもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、後処理専用モードを制御手段が実行することにより、所定の位置にセットされたシートがシート搬送手段によって搬送されるとともに、この搬送されたシートに対して、画像形成手段で画像の形成が行われることなく、後処理手段によって後処理が行われる。したがって、ユーザーは、ステープル未処理のシートを所定の位置にセットして後処理専用モードの実行を指示することにより、シートの仕分けやシート端の揃え作業などを行わなくても、ステープル処理済みのシートを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例を示す外観図である。
【図2】ステープル処理機能を備えた後処理装置の構成例を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図4】通常の画像形成モードに基づく画像形成装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】後処理専用モードの実行に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置の具体的な処理の流れを説明する模式図(その1)である。
【図7】本発明の実施形態に係る画像形成装置の具体的な処理の流れを説明する模式図(その2)である。
【図8】本発明の実施形態に係る画像形成装置の具体的な処理の流れを説明する模式図(その3)である。
【図9】ジョブ記録シートの出力形態と利用形態を説明する図である。
【図10】セット案内シートの出力形態と利用形態を説明する図である。
【符号の説明】
10…画像形成装置本体(装置本体)、11,12…シート供給トレイ、20…後処理装置、20…シート搬送装置、23…ビントレイ、31…ステープラ、41…画像入力部、42…画像記憶部、43…画像処理部、44…画像形成部、45…シート搬送装置、46…後処理部、47…検出センサ、48…ユーザーインターフェース部、49…ジョブメモリ、50…データ記憶部、51…制御部、52…ジョブ記録シート、53…セット案内シート

Claims (8)

  1. 所定の位置にセットされたシートを搬送するシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段によって搬送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記シート搬送手段によって搬送されたシートに後処理を行う後処理手段と、
    前記シート搬送手段によって搬送されたシートに対して、前記画像形成手段による画像の形成を行わずに、前記後処理手段によって後処理を行う後処理専用モードを実行可能な制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記後処理専用モードの実行と当該後処理専用モードで適用される後処理条件を指示する指示手段を有し、
    前記制御手段は、前記指示手段からの指示内容にしたがって前記後処理専用モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記後処理手段において前記後処理の実行が不可能な異常状態の発生を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記異常状態の発生が検出された場合に、現在実行しているジョブの内容を前記後処理専用モードで適用すべきジョブの内容として記憶するジョブ記憶手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記後処理専用モードの実行が指示された場合に、前記ジョブ記憶手段に記憶されたジョブの内容にしたがって前記後処理専用モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 現在実行しているジョブの内容を示すジョブ記録シートを出力する出力手段と、
    前記出力手段によって出力された前記ジョブ記録シートから前記ジョブの内容を認識する認識手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記認識手段によって認識された前記ジョブの内容にしたがって前記後処理専用モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記後処理は、ステープル処理及びパンチング処理の少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記検出手段によって前記異常状態の発生が検出された場合に、当該異常状態の発生が検出された後処理の実行をキャンセルして前記画像形成手段による画像の形成を継続させる
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  7. 前記検出手段によって前記異常状態の発生が検出された場合に、前記画像形成手段で画像形成の対象とした画像データを記憶保持するデータ記憶手段と、
    前記シート搬送手段によって搬送されたシートのジャム発生を検出するジャム検出手段とを有し、
    前記制御手段は、前記後処理専用モードの実行中に前記ジャム検出手段で前記ジャム発生が検出された場合に、当該ジャム発生によって使用不可となった画像形成済みのシートの代替シートを、前記データ記憶手段に記憶された画像データを用いて前記画像形成手段により画像の形成を行うことにより生成する
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記後処理の実行をキャンセルして前記画像形成手段による画像の形成を継続させる場合に、前記画像形成手段に対して前記後処理専用モードの実行時に適用されるシートのセット方法を記述したセット案内シートを出力するように指示する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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