JP3363744B2 - キャンドポンプ - Google Patents

キャンドポンプ

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JP3363744B2
JP3363744B2 JP16927997A JP16927997A JP3363744B2 JP 3363744 B2 JP3363744 B2 JP 3363744B2 JP 16927997 A JP16927997 A JP 16927997A JP 16927997 A JP16927997 A JP 16927997A JP 3363744 B2 JP3363744 B2 JP 3363744B2
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亙 岩岡
勝美 川口
淳 鈴木
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Iwaki Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータのステータ
と、ロータ及びインペラ(羽根)とが仕切壁を介して分
離されたキャンドモータに関し、特にロータとインペラ
とが回転方向に所定の遊びを持たせて連結されたキャン
ドポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】キャンドポンプでは、ポンプ始動時にポ
ンプ室の内部が移送流体で満たされていると、インペラ
に大きな流体抵抗が加わるため、これを回転起動させる
のが困難になる。そこで、従来は、図5に示すように、
ロータ7とインペラ8とを回転可能に連結し、ロータ7
の外周面とインペラ8の内周面とにそれぞれ突起10
1,102を形成してこれらの突起101,102でロ
ータ7とインペラ8との回転を規制することにより、ロ
ータ7とインペラ8とを回転方向に所定の遊びを持たせ
るようにしている。
【0003】ポンプの始動時には、突起101,102
が、ロータ7の回転によって衝突する。ロータ7は一端
反対方向に戻されるが、磁気吸引力によって再度正回転
方向に回転し、この動作を繰り返す。このようなガタツ
キ部でのロータ7の回転方向の振動現象によってインペ
ラ8が正回転方向に回転を始め、やがてロータ7の回転
数でロータ7と一体になって回転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなキャンドポ
ンプを、例えば渦巻きポンプ等の本ポンプと組み合わせ
て使用する場合がある。本ポンプは、揚程が低いほど流
量が増して仕事量が増すが、揚程が高くなると流量が減
少して仕事量も減少する。仕事量が減少すると、インペ
ラに加わる加重も減少する。このとき、上述した従来の
キャンドポンプでは、インペラとロータとが回転方向に
所定の遊びをもたせて緩く結合されているために結合部
で振動が発生し、この振動が騒音となってしまういう問
題があった。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、仕事量の減少時の騒音発生を効果的に防止するこ
とができるキャンドポンプを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャンドポ
ンプは、ロータの回転軸に回転方向に所定の遊びを持た
せて連結されたインペラを、ポンプ室の内部に収容し、
ポンプ始動時に前記ロータを前記インペラとの遊びの部
分で回転方向に振動させ、その衝撃によって前記インペ
ラを前記ロータと共に回転起動するキャンドポンプにお
いて、前記ポンプ室を形成する壁面のうち、前記インペ
ラと回転軸方向に対向する壁面に移送流体の乱流発生用
の段差部を形成してなることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、インペラと回転軸方向に
対向するポンプ室の壁面に段差部を形成しているので、
インペラの回転によってこの段差部で移送流体の乱流が
発生し、この乱流がインペラに対して回転軸方向の加重
を発生させる。従って、仕事量減少時でもインペラには
一定の加重が加わって、インペラとロータとの間で振動
が発生するのを防止して、騒音の発生を効果的に防止す
ることが可能になる。
【0008】ポンプ室の壁面に形成される段差部として
は、回転軸の径方向に延びる溝や突条等を形成すれば良
く、特別な部品の追加は不要であるため、これによりコ
ストアップとなることもない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好ましい実施の形態について説明する。図1及び図
2は、本発明の一実施例に係るACシンクロナスキャン
ドポンプを示す図で、図1は図2のA−A線における矢
視断面図、図2は図1のB−B線における一部省略した
矢視断面図である。円筒状のモータケース1と、このモ
ータケース1の開口部を塞ぐ非磁性体の仕切壁2と、こ
の仕切壁2のモータケース1と反対側に添設された前面
カバー3とは、ネジ4によって結合されている。仕切壁
2の中央部は、モータケース1側に突出する小円筒部5
を形成するように陥没しており、モータケース1と小円
筒部5との間の環状空間に同期モータのステータ6が、
また小円筒部4の内側の空間にロータ7がそれぞれ収容
されている。
【0010】ロータ7の前面カバー3に臨む側の端部に
は、インペラ8が回転方向にガタツキを持たせた状態で
緩く結合されている。仕切壁2と前面カバー3との間に
は、オーリング9によって液密に保たれたポンプ室10
が形成されている。前面カバー3には、インペラ8の回
転によって移送流体をポンプ室10に導入するための流
体導入口11と、ポンプ室10に導入された移送流体を
所定の圧力及び流量で排出するための流体排出口12と
が設けられている。
【0011】ロータ7は、回転軸21と、この回転軸2
1を覆う軸カバー22と、この軸カバー22の外周に嵌
合された円筒状の磁石23と、この磁石23の外周面を
覆う磁石カバー24とにより構成されている。回転軸2
1の両端は、仕切壁2の小円筒部5の底部と、前面カバ
ー3の流体導入口11からポンプ室10側に延びる突起
25とにそれぞれ装着された軸受26,27に回転自在
に保持されている。磁石(永久磁石)23は、図2に示
すように、径方向に2極着磁されている。
【0012】ステータ6は、ステータコア31と、この
ステータコア31にインシュレータ32を介して巻回さ
れたコイル33とにより構成されている。ステータコア
31は、図2に示すように、モータケース1の内周面に
沿った環状部34と、この環状部34からロータ4の磁
石23に向かって延びる一対の磁極片35a,35b
と、これら磁極片35a,35bの先端の中央部36
a,36bから磁石23の周方向に沿って図中時計回り
に延びる先端延長部37a,37bと、磁極片35a,
35bの先端中央部36a,36bと先端延長部37
a,37bとの結合部に形成された狭隘部38a,38
bとによって構成されている。
【0013】モータケース1のコイル33が存在しない
余剰スペースには、サーマルプロテクタ41やリード線
ホルダ42等が配置されている。モータケース1の後端
部に設けられたリリーフストレイン43を介してモータ
ケース1の内部に導入された電源コード44の先端リー
ド45は、リード線ホルダ42に結合され、これを介し
てコイル33に必要な電力が供給されるようになってい
る。
【0014】一方、ロータ7とインペラ8とは、図5に
示したように従来と同様の結合構造となっている。ロー
タ7の軸カバー22のポンプ室10側の端部近傍には、
鍔51が形成され、インペラ8の背面から延びる筒状の
インペラ連結部52が鍔51の外周面を覆うように緩合
され、且つインペラ連結部52の後端に形成された爪5
3と図5で示した突起101,102とで、ロータ7に
対するインペラ8の軸方向の移動が規制され、回転方向
には一定の角度だけ回転できるようになっている。
【0015】図3は、ロータ7を取り外した状態で、図
1のC−C線から見た正面図である。インペラ8の背面
と回転軸方向に対向するポンプ室10の壁面、即ち仕切
壁2の前面には、乱流発生用の段差部として、左右に径
方向に延びる溝61,62が形成されている。また、仕
切壁2の小円筒部5の底面には、ポンプ室10の移送流
体をロータ7側に循環させるための小溝63が形成され
ている。
【0016】次に、このように構成されたキャンドポン
プの動作を説明する。モータ始動時には、コイル33に
大きな始動電流が流れるので、図4(a)に示すよう
に、この始動電流でステータコア31内の磁束密度は高
くなる。このため、狭隘部38で磁気飽和を起こし、先
端延長部37に到達する磁束φに比べ先端中央部36に
集中する磁束φが支配的となり、ロータ7は、角度θ0
を狭める方向に勢い良く駆動される。
【0017】ポンプ室10に流体が満たされていると、
インペラ8には流体抵抗が加わっているので、大きな始
動トルクを必要とするが、ロータ7とインペラ8とは回
転方向にガタツキを持たせているので、ロータ7はこの
ガタツキ分だけ回転する。このロータ7の回転によって
突起101,102が衝突する。ロータ7は一旦反対方
向に戻されるが、磁気吸引力によって再度正回転方向に
回転し、この動作を繰り返す。このようなガタツキ部で
のロータ7の回転方向の振動現象によってインペラ8が
正回転方向に回転を始め、やがてコイル33に供給する
交流電源の周波数と同期した回転数でロータ7と一体に
なってインペラ8が回転する。
【0018】インペラ8が回転してコイル33に流れる
電流値が定格電流まで低下すると、図4(b)に示すよ
うに、ステータコア31内の磁束密度Bも低下するの
で、狭隘部38では磁気飽和は発生せず、磁極片35の
先端中央部36から先端延長部37までほぼ均一に磁束
φが広がり、これによって更に定格電流を下げるように
作用する。
【0019】また、インペラ8が回転すると、ポンプ室
10内の移送流体に溝61,62の部分で乱流が発生す
る。この乱流はインペラ8を溝61,62から引き離す
方向の加重として加わるので、インペラ8の爪53の部
分がロータ7の軸カバー22の鍔51に押し付けられ
る。また、ロータ7も同じ方向に移動して、軸受け27
に対してスラスト方向の加重を加える。このため、仕事
量が減少した場合でも、インペラ8やロータ7に一定の
スラスト加重が加えられることにより、振動による騒音
の発生を防止することができる。
【0020】なお、以上の実施例では、仕切壁2に溝6
1,62を形成することにより、インペラでの騒音発生
を防止するようにしたが、仕切壁2に突条等を形成する
ようにしても良い。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、イ
ンペラと回転軸方向に対向するポンプ室の壁面に段差部
を形成しているので、インペラの回転によってこの段差
部で移送流体の乱流が発生し、この乱流がインペラに対
して回転軸方向の加重を発生させることになり、仕事量
減少時でもインペラには一定の加重が加わって、インペ
ラとロータとの間で振動が発生するのを防止して、騒音
の発生を効果的に防止することが可能になるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る同期モータをキャン
ドポンプに適用した実施例を示す断面図である。
【図2】 図1のB−B線における概略的な矢視断面図
である。
【図3】 図1のC−C線におけるロータを取り外した
矢視図である。
【図4】 同ポンプの始動時及び定格運転時の作用を説
明するための図である。
【図5】 キャンドモータのインペラ取付構造を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…モータケース、2…仕切壁、3…前面カバー、6,
102…ステータ、7,101…ロータ、8…インペ
ラ、10…ポンプ室、11…流体導入口、12…流体排
出口、21…回転軸、23…磁石、31…ステータコ
ア、33,104…コイル、35a,35b,102
a,102b…磁極片、36a,36b…先端中央部、
37a,37b…先端延長部、38a,38b…狭隘
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−242565(JP,A) 特開 昭63−295893(JP,A) 特開 昭61−23894(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの回転軸に回転方向に所定の遊び
    を持たせて連結されたインペラを、ポンプ室の内部に収
    容し、ポンプ始動時に前記ロータを前記インペラとの遊
    びの部分で回転方向に振動させ、その衝撃によって前記
    インペラを前記ロータと共に回転起動するキャンドポン
    プにおいて、 前記ポンプ室を形成する壁面のうち、前記インペラと回
    転軸方向に対向する壁面に移送流体の乱流発生用の段差
    部を形成してなることを特徴とするキャンドポンプ。
  2. 【請求項2】 前記段差部は、前記回転軸の径方向に延
    びる溝であることを特徴とする請求項1記載のキャンド
    ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記段差部は、前記回転軸の径方向に延
    びる突条であることを特徴とする請求項1記載のキャン
    ドポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10152497A1 (de) * 2001-10-24 2003-05-15 Pierburg Gmbh Nassläuferpumpe
DE102011114191A1 (de) * 2011-09-22 2013-03-28 Eagleburgmann Germany Gmbh & Co. Kg Spalttopf für eine Magnetkupplung mit verbesserter Fluidströmung
DE102013006142A1 (de) * 2013-04-10 2014-10-16 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Vorrichtung zum Messen eines Flüssigkeitsflusses
DE102015220675A1 (de) * 2015-10-22 2017-04-27 Mahle International Gmbh Gekapselter Rotor einer Nassläuferpumpe

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