JP3363520B2 - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JP3363520B2
JP3363520B2 JP14771493A JP14771493A JP3363520B2 JP 3363520 B2 JP3363520 B2 JP 3363520B2 JP 14771493 A JP14771493 A JP 14771493A JP 14771493 A JP14771493 A JP 14771493A JP 3363520 B2 JP3363520 B2 JP 3363520B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検眼前眼部にパター
ン像を形成するための照射光を照射し、この照射光に基
づく被検眼前眼部からの反射光を受光してパターン像を
含んだ画像信号を形成する眼科装置、例えば、被検眼の
角膜形状、眼内寸法の測定に用いられる眼科装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、被検眼前眼部にパターン像を
形成するための照射光を照射し、この照射光に基づく被
検眼前眼部からの反射光を受光してパターン像を含んだ
画像信号を形成する眼科装置としては、例えば、特開平
4−35637号公報に開示の生体眼計測装置が知られ
ている。
【0003】この従来の生体眼計測装置は、被検眼前眼
部にリングパターン像を形成するために、リング状の照
射光を被検眼前眼部に照射している。受像光学系は、被
検眼前眼部に形成されたリングパターン像を異なる結像
倍率で二次元イメージセンサに結像させる。この二次元
イメージセンサには、リングパターン像が二重リングと
して形成されると共に、前眼部像も同様に二重像として
形成される。従って、この従来の装置では、二重リング
と前眼部像との重なりが生じる。そこで、この従来の装
置では、被検眼の測定を行う際に、被検眼前眼部の瞳孔
径の範囲内にリングパターン像が形成されるように被検
眼に対して装置本体の光軸をアライメントしている。
【0004】すなわち、図1(イ)に示すように、瞳孔
像1の範囲内に二重のリング像i1、i2が形成されて重
なっている場合には、リング像i1、i2の背景が光の反
射がほとんどどない瞳孔像1であるので、リング像
1、i2とその背景とのコントラストは鮮明となり、前
眼部像の重なりによってリング像i1、i2を検出できな
いということはほとんどない。この場合、図1(ロ)に
示すように、リング像i1、i2の検出用のスライスレベ
ルfvを適当に設定したとしても、背景としての瞳孔像
1の輝度レベル1aと検出用のスライスレベルfvとの
間に明瞭な差異が認められるので、リング像i1、i2
明瞭に認識し得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、瞳孔径
が著しく小さい被検眼の場合には、図2(イ)に示すよ
うに、被検眼の虹彩像2とリング像i1、i2とが重なり
を生じる。このような場合には、図2(ロ)に示すよう
に、虹彩像2の輝度レベル2aと検出用のスライスレベ
ルfvとの間に明瞭な差異が認められないので、リング
像i1、i2を明瞭に認識し得ない。
【0006】このようなことは、装置本体の光軸が被検
眼に対して適正にアライメントされていないとき、被検
眼の瞳孔変位(縮瞳等)により被検眼前眼部の周辺部に
リングパターン像を形成しなければならないときに生じ
る。
【0007】すなわち、このような場合には、リング像
1、i2の背景は瞳孔よりも光の反射が大きい虹彩が支
配的になるため、リング像i1、i2が虹彩等の背景の反
射による影響を受け、被検眼前眼部のリング像i1、i2
はその一部または全部が虹彩像2の背景に埋設すること
になり、被検眼前眼部像の重なりが激しくなって、コン
トラストが不鮮明となる。
【0008】このため、従来の眼科装置では、被検眼前
眼部に形成されたパターン像を検出できないという問題
を生じることがある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、被検眼前眼部に形成さ
れたパターン像を確実に検出することのできる眼科装置
を提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の眼科装置は、被検眼前眼部にパターン像を投影し該被
検眼前眼部に投影されたパターン像を受像するパターン
像投影受像光学系と、前記パターン像投影受像光学系の
受像光路に設けられて前記被検眼前眼部により反射され
たパターン像を形成する反射光が有する波長を選択する
波長選択部材と、該波長選択部材により選択された波長
の反射光を受光して前記パターン像を含んだ画像信号を
形成する画像信号形成部と、該画像信号形成部から出力
される画像信号に基づいて前記パターン像に対応する情
報を抽出する情報抽出部とを有し、前記波長選択部材
は、被検眼虹彩の色彩が茶系統の場合には青色波長の光
を透過させる青色フィルターとされ、被検眼虹彩の色彩
が青系統の場合には赤色波長の光を透過させる赤色フィ
ルターとされている
【0011】本発明の請求項に記載の眼科装置は、被
検眼前眼部にパターン像を投影し該被検眼前眼部に投影
されたパターン像を受像するパターン像投影受像光学系
と、青色フィルターと赤色フィルターとを有し、該両フ
ィルタのうちの前記被検眼前眼部の虹彩の色彩に応じて
選択されるいずれか一方のフィルタをパターン像投影受
像光学系の受像光路に挿入して前記被検眼前眼部により
反射されたパターン像を形成する反射光が有する波長を
選択する波長選択手段と、前記パターン像投影受像光学
系の受像光路に設けられかつ前記波長選択手段により選
択された波長の反射光を受光して前記所定パターンを含
んだ2種類の画像信号を形成する画像信号形成部と、前
記2種類の画像信号に基づいて両画像信号のコントラス
トを比較するコントラスト比較部と、該コントラスト比
較部の比較結果に基づいてコントラストの高い方の画像
信号から前記パターン像に対応する情報を抽出する情報
抽出部とを有する。
【0012】本発明の請求項に記載の眼科装置は、被
検眼前眼部にパターン像を投影し該被検眼前眼部に投影
されたパターン像を受像するパターン像投影受像光学系
と、前記パターン像投影受像光学系の受像光路に設けら
れかつ前記被検眼前眼部により反射されたパターン像を
形成する反射光を受光して複数のカラー画像信号を形成
するカラー画像信号形成部と、前記複数のカラー画像信
号のいずれか一つを選択する信号選択部と、該信号選択
部によって選択されたカラー画像信号に基づき前記パタ
ーン像に対応する情報を抽出する情報抽出部とを有し、
前記信号選択部は、被検眼虹彩の色彩に応じて、前記カ
ラー画像信号の中から高コントラストの画像信号を選択
する構成である
【0013】本発明の請求項に記載の眼科装置は、被
検眼前眼部に所定波長の照射光に基づくパターン像を投
影し該被検眼前眼部に投影されたパターン像を受像する
パターン像投影受像光学系と、前記パターン像投影受像
光学系の受像光路に設けられて前記被検眼前眼部により
反射されたパターン像を形成する所定波長の反射光を受
光して前記パターン像を含んだ画像信号を形成する画像
信号形成部と、該画像信号形成部から出力される画像信
号に基づいて前記パターン像に対応する情報を抽出する
情報抽出部とを有し、前記パターン像投影受像光学系
は、被検眼虹彩の色彩が茶系統の場合には青色波長の照
射光を前記被検眼前眼部に照射し、被検眼虹彩の色彩が
青系統の場合には赤色波長の照射光を前記被検眼前眼部
に照射する。本発明の請求項に記載の眼科装置は、被
検眼前眼部に青色波長の照射光と赤色波長の照射光に基
づくパターン像を選択的に投影し該被検眼前眼部に投影
されたパターン像を受像するパターン像投影受像光学系
と、前記パターン像投影受像光学系の受像光路に設けら
れて前記両各波長の反射光を受光して2種類の画像信号
を形成する画像信号形成部と、前記2種類の画像信号に
基づいて各画像信号のコントラストを比較するコントラ
スト比較部と、該コントラスト比較部の比較結果に基づ
いてコントラストが高い方の画像信号から前記パターン
像に対応する情報を抽出する情報抽出部とを有する。
【0014】
【作用】本発明の請求項1に記載の眼科装置によれば、
被検眼虹彩の色彩に応じた波長選択部材は被検眼前眼部
により反射されたパターン像を形成する反射光が有する
波長を選択する。画像信号形成部はその選択された波長
を有する反射光を受光してパターン像を含んだ画像信号
を形成する。情報抽出部はその画像信号に基づいてパタ
ーン像に対応する情報を抽出する。
【0015】本発明の請求項に記載の眼科装置によれ
ば、被検査眼虹彩の色彩に応じて選択される赤色フィル
ターと青色フィルターとのいずれかが受像光路に挿入さ
れる。画像信号形成部は請求項1と同様に作用する。コ
ントラスト比較部はその画像信号形成部からの画像信号
に基づいてコントラストの高い画像信号を選択する。情
報抽出部はコントラストの高い画像信号からパターン像
に対応する情報を抽出する。
【0016】本発明の請求項に記載の眼科装置によれ
ば、カラー画像信号形成部はカラー画像信号を形成す
る。信号選択部は被検眼虹彩の色彩に応じて、カラー画
像信号の中から高コントラストの画像信号を選択する。
情報抽出部は選択されたカラー画像信号に基づきパター
ン像に対応する情報を抽出する。
【0017】本発明の請求項に記載の眼科装置によれ
ば、パターン像投影受像光学系は、被検眼虹彩の色彩が
茶系統の場合には青色波長の照射光を前記被検眼前眼部
に照射し、被検眼虹彩の色彩が青系統の場合には赤色波
長の照射光を前記被検眼前眼部に照射し、この照射光に
基づくパターン像を被検眼前眼部に投影する。画像信号
形成部はパターン像を形成する所定波長の反射光を受光
してパターン像を含んだ画像信号を形成する。情報抽出
部は請求項1と同様に作用する。
【0018】本発明の請求項に記載の眼科装置によれ
ば、自動的にコントラストの高い画像信号が選択され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】(実施例1)図3(イ)、(ロ)は第1実
施例に係る眼科装置の構成図である。
【0021】この図3(イ)において、100は被検眼
前眼部にパターン像を投影し、この被検眼前眼部に投影
されたパターン像を受像するパターン像投影受像光学
系、101は干渉光学系である。
【0022】パターン像投影受像光学系100は、被検
眼角膜にリング光束を投影するリング状光源投影部10
2、第1受像光路105、第2受像光路106を有して
いる。第1受像光路105は、画像信号形成部としての
二次元イメージセンサ107、波長選択部材としてのフ
ィルター160、結像レンズ108、ハーフミラー10
9、絞り110、レンズ111、全反射ミラー112、
レンズ113、ハーフミラー114、ダイクロイックミ
ラー115、対物レンズ104から大略構成されてい
る。第2受像光路106は、全反射ミラー116、レン
ズ117、全反射ミラー118,119、絞り124か
ら大略構成されている。
【0023】フィルター160には赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)の三種類が準備されている。このフ
ィルター160は手動の選択スイッチ161によりその
いずれかがパターン像投影受像光学系100の受像光路
に挿入される。
【0024】リング状光源投影部102は、リング状光
源とパターン板(図示を略す)とからなり、ここでは、
メリジオナル断面光線が平行であるような照明光を被検
眼103に投影するものとなっているが、放射照明光を
投影してもよい。この照明光を被検眼103に向かって
照射すると、被検眼103の角膜120にはリング状の
虚像121が形成される。ここで、リング状光源投影部
102の照明光には白色光を用いる。ダイクロイックミ
ラー115は、その照明光を透過し、後述する近赤外光
の波長を反射する役目を果たす。
【0025】角膜120による反射光は、対物レンズ1
04、ダイクロイックミラー115を介してハーフミラ
ー114に導かれ、第1受像光路105と第2受像光路
106とに分岐される。第1受像光路105に導かれた
反射光は、レンズ113に基づき一旦リング状の空中像
122として結像される。その空中像122を形成する
反射光束は、全反射ミラー112、レンズ111、絞り
110、ハーフミラー109、結像レンズ108、フィ
ルタ160を経由して、二次元イメージセンサ107に
リング像i2(図4参照)として結像される。なお、こ
のリング像i2の結像倍率は、ここでは0.5倍とす
る。第2受像光路106に導かれた反射光は、全反射ミ
ラー119により反射され、対物レンズ104に基づき
一旦空中像123として結像される。その空中像123
を形成する反射光束は、全反射ミラー118、レンズ1
17、全反射ミラー116、絞り124、ハーフミラー
109、結像レンズ108、フィルタ160を経由し
て、二次元イメージセンサ107にリング像i1として
結像される。このリング像i1の結像倍率は、リング像
2の結像倍率よりも大きく設定されている。
【0026】絞り110は、レンズ111、レンズ11
3によって対物レンズ104の後方焦点位置付近にリレ
ーされ、第1受像光路105は物体側にテレセントリッ
クである。また、125はその絞り110の共役像であ
る。絞り124は、レンズ117によって被検眼103
の前方(対物レンズ104の前方)にリレーされ、ここ
では、その共役像(実像)126が被検眼103の前方
25mm〜50mmの個所に形成される。
【0027】本発明に係わる眼科装置では、被検眼前眼
部を前眼部観察用モニター162で観察しながら、虹彩
からの反射光束を阻止し、リング像i2、i1を形成する
反射光のみを透過させるフィルター(日本人では青色フ
ィルター、欧米人では赤色フィルター等)を選択スイッ
チ161を用いて選択する。そのリング像i2、i1を形
成する反射光によりリング像i2、i1が二次元イメージ
センサ107上に形成される。その後、フレームメモリ
199にリング像i2、i1を含んだ画像信号が画像デー
タとして記録される。情報抽出部162Aはそのフレー
ムメモリ199に記憶された画像データを読取り、この
画像データに基づいてリング像i2、i1に対応する情報
を抽出し、データ解析を行う。
【0028】一般に、日本人のような虹彩の色彩が茶系
統の場合、虹彩からの反射光にはR色、G色の反射成分
が多く含まれ、B色の反射成分は比較的少ない。一方、
リング像i1、i2を形成する反射光は、R色、G色、B
色の全ての反射成分を含む。従って、日本人の場合、パ
ターン像投影受像光学系100の受像光路に青色フィル
ターを挿入してリング像i1、i2を受像することにする
と、二次元イメージセンサ107にリング像i2、i1
みが鮮明に映り、虹彩は薄く映って見えることになる。
つまり、日本人では、青色フィルターを介してリング像
2、i1を受像すると高コントラストになる。
【0029】これに対して、欧米人のような虹彩の色彩
が青系統の場合、虹彩からの反射光にはB色、G色の反
射成分が多く含まれ、R色の反射成分は比較的少ない。
従って、欧米人では、赤色フィルターをパターン像投影
受像光学系100の受像光路に挿入してリング像i1
2を受像することにすると、二次元イメージセンサ1
07にリング像i2、i1のみが鮮明に映り、虹彩は薄く
映って見えることになる。つまり、欧米人では赤色フィ
ルターを介すると高コントラストになる。
【0030】このようにすれば、虹彩の色彩、背景の反
射による影響を受けずにリング像i2、i1のみのデータ
を解析でき、角膜頂点位置の決定、眼内寸法、および角
膜曲率半径等の測定を精度よく行う容易に行うことがで
きる。
【0031】(変形例)図3(ロ)に示すように三個の
フレームメモリ199A、199B、199Cを準備
し、選択スイッチ161を用いずに、波長選択手段16
1´を用い、赤、緑、青色の各フィルター160を順に
パターン像投影受像光学系100の受像光路に挿入し、
各フィルター160に対応した各フレームメモリ199
A、199B、199Cに切替えスイッチ161Aによ
り切り換えてリング像i2、i1を含む画像データを記憶
させる。そして、各フレームメモリ199A、199
B、199Cの経線方向(図1(イ)、図2(イ)の矢
印Kを参照)に存在する画素データをコントラスト比較
部162Bに順次読み出し、各フレームメモリ199
A、199B、199C毎に画素値の最大値と最小値と
を求め、その差が一定値以上であるフレームメモリを高
コントラストであると自動判別させる。そして、コント
ラスト比較部162Bにより切替えスイッチ161Bを
切り換えて高コントラストのフレームメモリのリング像
2、i1を含んだ画像データを情報抽出部162Aに取
り出して解析を行う構成を採用することもできる。
【0032】干渉光学系101は本発明には直接関係が
ないので、簡単に説明を付する。
【0033】干渉光学系101は、測定用光源130、
レンズ131、ピンホール132、ビームスプリッタ1
33、レンズ134、135、全反射ミラー136、コ
リメートレンズ137、全反射ミラー138、139、
140、可動参照ミラー141、全反射ミラー142、
ピンホール143、レンズ144、受光器145等から
構成され、その他干渉光学系101による眼底147の
位置測定、パターン像投影受像光学系による角膜頂点1
20Pの位置測定の詳細については、特開平4−356
37号公報を参照されたい。
【0034】(実施例2)図5(イ)、(ロ)は本発明
に係わる眼科装置の第2実施例を示すものである。
【0035】パターン像投影受像光学系100の第1実
施例と同一構成要素については同一符号を付すことと
し、異なる部分についてのみ説明する。
【0036】この第2実施例では、パターン像投影受像
光学系100の受像光路にRGBカラーフィルター16
3が挿入されている。ここでいうRGBカラーフィルタ
ー163は単板式カラー撮像方式で使用される色フィル
ターである。このRGBカラーフィルター163は二次
元イメージセンサ107の1画素ごとにR、G、Bのフ
ィルターを付けて、各画素毎にR、G、Bの光を検出
し、3画素で1つのカラー画素を構成するものである。
ここで、RGBカラーフィルター163と二次元イメー
ジセンサ107とは複数のカラー画像信号を形成するカ
ラー画像信号形成部として機能する。
【0037】二次元イメージセンサ107とフレームメ
モリ199との間には信号選択部164Aが設けられ、
信号選択部164Aは切替えスイッチ164Bの切り換
えによりR色信号、G色信号、B色信号を選択的に通過
させる。
【0038】本発明に係わる眼科装置では、被検眼虹彩
の色彩に応じて、高コントラストの色信号を得るため
に、被検眼前眼部を前眼部観察用モニター162で観察
しながら、二次元イメージセンサ107の色信号(日本
人では青色フィルター部のB信号、欧米人では赤色フィ
ルター部のR信号等)を切替えスイッチ164Bで選択
し、被検眼前眼部のコントラストを確認する。その後、
二次元イメージセンサ107は、フレームメモリ199
に切替えスイッチ164Bで選択された高コントラスト
の色信号のみのリング像i2、i1のデータ(画像値)を
出力する。情報抽出部162Aは、その高コントラスト
の各カラー画像データのみについて読み出しを行い、リ
ング像i2、i1のデータ解析を行う。
【0039】この場合に、切替えスイッチ164Bを用
いなくとも高コントラストの色信号を自動判別して、デ
ータ解析を行うこともできる。
【0040】すなわち、図5(ロ)に示すように、二次
元イメージセンサ107からフレームメモリ199にリ
ング像i2、i1のデータ(画像値)を出力させる。その
後、フレームメモリ199に記憶されたリング像i2
1のデータ(画像値)をコントラスト比較部162B
に順次入力させて、各色信号についてコントラストの比
較を行う。そのコントラストの比較は、各色信号に対応
するフレームメモリ199の経線上の画素を順次読み出
して行う。そして、各色信号についてその読み出した画
像値の最大値と最小値との差が、一定値以上である色信
号に対応する画素を自動抽出し、信号選択部164Aを
切り換えると共に、切替えスイッチ162Cを情報抽出
部162Aの側に切替え、自動的にデータの解析を行
う。なお、この場合、信号選択部164A、切替えスイ
ッチ162Cは自動的に初期設定され、各色信号毎の画
像データが自動的にフレームメモリ199に入力され
る。
【0041】(実施例3)図6は本発明に係わる眼科装
置の第3実施例を示すものである。
【0042】パターン像投影受像光学系100の第1実
施例と同一構成要素については同一符号を付すことと
し、異なる部分についてのみ説明する。
【0043】この第3実施例では、パターン像投影受像
光学系100の受像光路にカラー画像信号形成部として
の色分解プリズム165、二次元イメージセンサ107
R、107G、107Bが設けられ、二次元イメージセ
ンサ107R、107G、107Bはそれぞれフレーム
メモリ199R、199G、199Bに接続されてい
る。
【0044】ここでいう色分解プリズム165とは、3
板式カラー撮像方式(3CCD)で使用されるプリズム
である。この3板式カラー撮像方式の場合、色分解プリ
ズム165により入射光をR、G、Bの光に分解した
後、3個の二次元イメージセンサ107R、107G、
107Bによって各光は電気信号に変換される。この方
式は、解像度が高く、色信号も十分得られる。
【0045】本発明に係わる眼科装置では、被検眼虹彩
の色彩に応じて、高コントラストの色信号を得るため
に、被検眼前眼部を前眼部観察用モニター162で観察
しながら、選択スイッチ164Bにより二次元イメージ
センサ107R、107G、107Bのいずれかを選択
駆動し、モニター162により被検眼前眼部のコントラ
ストを確認する。その後、選択スイッチ164Bで選択
された二次元イメージセンサの色信号を対応するフレー
ムメモリ199R、199G、199Bに記憶させ、リ
ング像i2、i1を含んだ画像信号のデータ(画像値)を
情報抽出部162Aで読み出し、リング像のデータ解析
を行う。
【0046】色信号の選択に選択スイッチ164Bを用
いずに、高コントラストの色信号を自動判別してデータ
解析を行うようにすることもできる。まず、二次元イメ
ージセンサ107R、107G、107Bを順次駆動し
て、各フレームメモリ199R、199G、199Bに
リング像i2、i1を含んだ画像データ(画像値)を出力
させる。その後、各フレームメモリ199R、199
G、199Bに記憶されたリング像i2、i1の画像デー
タ(画像値)を用いて、各色信号のコントラストの判別
をコントラスト比較部により行う。そのコントラスト比
較部の機能は実施例1の変形例と同様である。
【0047】(実施例4)図7は本発明に係わる眼科装
置の第4実施例を示すものである。
【0048】この第4実施例では、被検眼虹彩の色彩に
応じて、リング状光源投影部102の照明光の波長を選
択できるようになっている。すなわち、本発明に係わる
眼科装置では、リング状光源投影部102の照明光は選
択スイッチ166を用いて、手動で赤色、緑色、青色の
波長の光のいずれかが設定される。そして、被検眼前眼
部を前眼部観察用のモニター162で観察しながら、虹
彩の色と区別可能な色を呈する照射光を発生する光源
(日本人では青色の波長の光、欧米人では赤色の波長の
光等)を選択スイッチ166を用いて選択する。
【0049】例えば、被検眼虹彩の色彩が茶色の場合、
青色波長の照射光を照射すると被検眼前眼部により反射
されたリング像i1、i2を形成する反射光束はパターン
像投影受像光学系の受像光路に導かれて、二次元イメー
ジセンサー107に結像される。一方、被検眼虹彩の色
彩が茶色であるので、青色波長の光の大部分は被検眼虹
彩に吸収又は透過され、青色の波長に基づく散乱光は極
端に少なくなり、被検眼虹彩は薄く光って見えることに
なり、高コントラストとなる。
【0050】なお、本実施例の場合にも第1実施例の変
形例と同様の構成を採用して自動的に高コントラストの
リング像のデータを得ることもできる。
【0051】(実施例5)実施例1〜実施例4におい
て、特開平4−35637号公報に示す生体眼計測装置
等の二重リング像を有する眼科装置では、更に以下の処
理を行うとより一層効果を挙げることができる。
【0052】従来、この種の眼科装置により角膜頂点位
置、角膜曲率半径等を求めるためのデータ解析では、リ
ング像i2、i1に対して1個のスライスレベルを設定し
て行っていた。そのため、被検眼によってはリング像i
1、i2、そのスライスレベルが虹彩等の背景に埋もれる
ことがあり、精度よくリング像の中心検出、重心計算、
角膜曲率半径等を求めることができなかった。
【0053】この実施例では、これに対して、各リング
像i2、i1について各スライスレベルを設定し、リング
像の一部が虹彩等の背景に埋れたとしても、そのスライ
スレベルは虹彩等の背景に埋もれることなく、このスラ
イスレベルを用いて精度よくリング像の中心検出、重心
計算、角膜曲率半径等を求めることができるものであ
る。
【0054】ここでいうスライスレベルとは後述するよ
うに二次元イメージセンサ107に結像された二重リン
グ像の経線方向のの画像分布における基準レベルのこと
をいう。
【0055】以下に、図8に示すフローチャート、図9
に示す画像分布図に基づいてを本実施例の詳細を説明す
る。
【0056】まず、図9(イ)に示すようにsj〜sj
+15の範囲内で最小値miniを求め(図8のS1)、j
1−8〜jr1+7の範囲で最大値maxiを求める
(S2)。ここで、sjとは内側限界(走査開始点)の
ステップ番号、jriとはリング像i2の重心位置に相
当するステップ番号のことである。つまり、最小値mini
と最大値maxiはその近傍16個のデータの平均値を用い
る。最小値miniと最大値maxiを求めた後、最大値maxiと
最小値miniとを比較し(S3)、最大値maxiが最小値min
iよりも小さいときはerrorとみなす(S10)。最大値ma
xiが最小値miniよりも大きいときは、S4に移行して、
次式(1)、(2)によりリング像i2のスライスレベ
ルfo2、及び上部カットレベルfu2を求める。
【0057】 fo2=最小値+(最大値−最小値)・fop (1) fu2=最小値+(最大値−最小値)・fup (2) fopおよびfupは最大値−最小値のスパンをいくらに設
定するかを指定する係数(≦1)である。
【0058】リング像i2のfo2およびfu2を求めた
後、経線上の画像値が再びスライスレベルfo2より小さ
くなってから再び、上部カットレベルfu2より大きくな
るまでの範囲において、第2最小値mini2を求める
(S5)。つまり、第2最小値mini2は前記した範囲のデ
ータの平均値を取っている。そして、第2最小値mini2
と最小値miniとを比較し(S6)、第2最小値mini2が最
小値miniよりも小さい場合には、その差分kkをkk=
0とする(S7)。もし、差分kk≧0ならば、差分k
kを変動オフセット値とし、オフセット値k1を得る
(S8)。ここでさらに、固定オフセット値kを加えて
オフセット値k1を得るようにしてもよい。
【0059】 kk=第2最小値mini2−最小値mini k1=kk+k (3) そして、次式(4)、(5)によりリング像i1のスラ
イスレベルfo1、および上部カットレベルfu1を求める
(S9)。
【0060】 fo1=fo2+k1 (4) fu1=fu2+k1 (5) このようにすれば、虹彩等の背景の反射による影響を受
けずに、図9(ロ)に示すように、リング像i2、i1
ついてそれぞれスライスレベルを設定でき、角膜頂点位
置の決定、眼内寸法、および角膜曲率半径等の測定を精
度よく容易に行うことができる。
【0061】
【発明の効果】本発明に眼科装置は、以上説明したよう
に構成したので、被検眼前眼部に投影されたパターン像
を背景に対して強調することができ、被検眼前眼部に形
成されたパターン像を確実に検出することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は被検眼の瞳にリング像が重なっている
状態を示す模式図である。(ロ)は図1に示す前眼部像
の経線方向の画像値の分布図である。
【図2】(イ)は被検眼虹彩に一部のリング像が重なっ
ている状態を示す模式図である。(ロ)は図2に示す前
眼部像の経線方向の画像値の分布図である。
【図3】(イ)は本発明の第1実施例に係る眼科装置の
光学図である。(ロ)はその変形例の要部構成を示す図
である。
【図4】図3の二次元イメージセンサに形成された2重
リング像を示す説明図である。
【図5】(イ)は本発明の第2実施例に係る眼科装置の
要部構成を示す図である。(ロ)はその変形例の要部構
成を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る眼科装置の要部構成
を示す図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る眼科装置の全体構成
を示す光学図である。
【図8】各リング像に対してそれぞれスライスレベルを
設定する処理を示すフローチャートである。
【図9】(イ)は画像値の分布とスライスレベルとの関
係を示す説明図である。(ロ)はリング像i2、i1に対
するスライスレベルを示す説明図である。
【符号の説明】
100 パターン像投影受像光学系 102 リング状光源投影部 104 対物レンズ 107 二次元イメージセンサ 160 フィルター 161 選択スイッチ 199 フレームメモリ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼前眼部にパターン像を投影し該被
    検眼前眼部に投影されたパターン像を受像するパターン
    像投影受像光学系と、前記パターン像投影受像光学系の
    受像光路に設けられて前記被検眼前眼部により反射され
    たパターン像を形成する反射光が有する波長を選択する
    波長選択部材と、該波長選択部材により選択された波長
    の反射光を受光して前記パターン像を含んだ画像信号を
    形成する画像信号形成部と、該画像信号形成部から出力
    される画像信号に基づいて前記パターン像に対応する情
    報を抽出する情報抽出部とを有し、前記波長選択部材
    は、被検眼虹彩の色彩が茶系統の場合には青色波長の光
    を透過させる青色フィルターとされ、被検眼虹彩の色彩
    が青系統の場合には赤色波長の光を透過させる赤色フィ
    ルターとされていることを特徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 被検眼前眼部にパターン像を投影し該被
    検眼前眼部に投影されたパターン像を受像するパターン
    像投影受像光学系と、青色フィルターと赤色フィルター
    とを有し、該両フィルタのうちの前記被検眼前眼部の虹
    彩の色彩に応じて選択されるいずれか一方のフィルタ
    パターン像投影受像光学系の受像光路に挿入して前記被
    検眼前眼部により反射されたパターン像を形成する反射
    光が有する波長を選択する波長選択手段と、前記パター
    ン像投影受像光学系の受像光路に設けられかつ前記波長
    選択手段により選択された波長の反射光を受光して前記
    所定パターンを含んだ2種類の画像信号を形成する画像
    信号形成部と、前記2種類の画像信号に基づいて両画像
    信号のコントラストを比較するコントラスト比較部と、
    該コントラスト比較部の比較結果に基づいてコントラス
    トの高い方の画像信号から前記パターン像に対応する情
    報を抽出する情報抽出部とを有することを特徴とする眼
    科装置。
  3. 【請求項3】 被検眼前眼部にパターン像を投影し該被
    検眼前眼部に投影されたパターン像を受像するパターン
    像投影受像光学系と、前記パターン像投影受像光学系の
    受像光路に設けられかつ前記被検眼前眼部により反射さ
    れたパターン像を形成する反射光を受光して複数のカラ
    ー画像信号を形成するカラー画像信号形成部と、前記複
    数のカラー画像信号のいずれか一つを選択する信号選択
    部と、該信号選択部によって選択されたカラー画像信号
    に基づき前記パターン像に対応する情報を抽出する情報
    抽出部とを有し、前記信号選択部は、被検眼虹彩の色彩
    に応じて、前記カラー画像信号の中から高コントラスト
    の画像信号を選択する構成であることを特徴とする眼科
    装置。
  4. 【請求項4】 前記信号選択部は、前記カラー画像信号
    の中から高コントラストのカラー画像信号を選択するた
    めに各カラー画像信号のコントラストを比較するコント
    ラスト比較部を有することを特徴とする請求項に記載
    の眼科装置。
  5. 【請求項5】 被検眼前眼部に所定波長の照射光に基づ
    くパターン像を投影し該被検眼前眼部に投影されたパタ
    ーン像を受像するパターン像投影受像光学系と、前記パ
    ターン像投影受像光学系の受像光路に設けられて前記被
    検眼前眼部により反射されたパターン像を形成する所定
    波長の反射光を受光して前記パターン像を含んだ画像信
    号を形成する画像信号形成部と、該画像信号形成部から
    出力される画像信号に基づいて前記パターン像に対応す
    る情報を抽出する情報抽出部とを有し、前記パターン像
    投影受像光学系は、被検眼虹彩の色彩が茶系統の場合に
    は青色波長の照射光を前記被検眼前眼部に照射し、被検
    眼虹彩の色彩が青系統の場合には赤色波長の照射光を前
    記被検眼前眼部に照射することを特徴とする眼科装置。
  6. 【請求項6】 被検眼前眼部に青色波長の照射光と赤色
    波長の照射光に基づくパターン像を選択的に投影し該被
    検眼前眼部に投影されたパターン像を受像するパターン
    像投影受像光学系と、前記パターン像投影受像光学系の
    受像光路に設けられて前記両各波長の反射光を受光して
    2種類の画像信号を形成する画像信号形成部と、前記2
    種類の画像信号に基づいて各画像信号のコントラストを
    比較するコントラスト比較部と、該コントラスト比較部
    の比較結果に基づいてコントラストが高い方の画像信号
    から前記パターン像に対応する情報を抽出する情報抽出
    部とを有することを特徴とする眼科装置。
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