JP3363016B2 - 紫外線防御化粧料 - Google Patents

紫外線防御化粧料

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JP3363016B2
JP3363016B2 JP04118596A JP4118596A JP3363016B2 JP 3363016 B2 JP3363016 B2 JP 3363016B2 JP 04118596 A JP04118596 A JP 04118596A JP 4118596 A JP4118596 A JP 4118596A JP 3363016 B2 JP3363016 B2 JP 3363016B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線防御効果及
びその持続効果が高いとともに、撥水・撥油性に優れ、
使用感も良好で、しかも安全性及び安定性に優れた紫外
線防御化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光中の紫外線は、過度に浴びると皮
膚に紅斑や水疱を形成し、色素沈着を生ずるなどの悪影
響をもたらす。また、長期にわたって紫外線を浴びるこ
とにより、皮膚の老化が促進され、しみ、しわ、ソバカ
ス、更には皮膚癌の一因となることが知られている。こ
のように紫外線のヒトの皮膚に及ぼす影響が明らかにな
るにつれ、紫外線から皮膚を保護する紫外線防御化粧料
が数多く上市されている。
【0003】しかしながら、従来のこのような紫外線防
御化粧料は、皮膚に塗布した場合、紫外線防御剤が汗や
水と共に流れてしまったり、皮膚上で凝集してしまうた
め、経時的に紫外線防御効果が減少するという問題を有
していた。そこで、このような問題を解決するため、耐
水性を高めた化粧料(特開平3−112921号公報、
特開昭63−243021号公報)等が提案されている
が、これらも紫外線防御剤の拡散を抑えるには不十分
で、かつ伸びが悪くべたつきもあり、乾きも遅いなどの
使用感が悪いという欠点を有しており、耐水性も十分満
足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、皮膚を紫外線から守る効果に優れ、その効果が持続
的であるとともに、撥水・撥油性に優れ、使用感も良好
で、しかも安全性及び安定性に優れた紫外線防御化粧料
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、紫外線防御剤ととも
にポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーン
を化粧料に配合すると、持続性のある高い紫外線防御効
果が得られるとともに、撥水・撥油性に優れ、使用感も
良好で、しかも安全性及び安定性に優れた紫外線防御化
粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、(A)紫外線防御
剤、及び(B)ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変
性シリコーンを含有する紫外線防御化粧料を提供するも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる(A)成分の
紫外線防御剤としては、特に限定されず、通常用いられ
る紫外線散乱剤、油溶性紫外線吸収剤、水溶性紫外線吸
収剤のいずれをも好適に使用することができる。これら
のうち、紫外線散乱剤としては、例えば酸化チタン、微
粒子酸化チタン(特開昭57−67681号公報)、酸
化亜鉛、微細亜鉛華(特開昭62−228006号公
報)、薄片状酸化亜鉛(特開平1−175921号公
報)、酸化鉄、微粒子酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジル
コニウム等が挙げられ、これらはシリコーン、金属石
鹸、N−アシルグルタミン酸、パーフルオロアルキルリ
ン酸エステル等で表面処理したものであってもよい。こ
れらの形状、大きさ、形態は特に限定されず、ゾルなど
の形態で使用してもよい。
【0008】また、油溶性紫外線吸収剤としては、安息
香酸系のものとして、パラアミノ安息香酸(以下、PA
BAと略す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキ
シプロピルPABA、N−エトキシレートPABAエチ
ルエステル、N−ジメチルPABAエチルエステル、N
−ジメチルPABAブチルエステル、N−ジメチルPA
BAアミルエステル、オクチルジメチルPABA等が;
アントラニリック酸系のものとして、ホモメンチル−N
−アセチルアントラニレート等が;サリチル酸系のもの
として、アミルサリチレート、メンチルサリチレート、
ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、フ
ェニルサリチレート、ベンジルサリチレート、p−イソ
プロパノールフェニルサリチレート等が;桂皮酸系のも
のとして、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプ
ロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピル
シンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナ
メート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプ
ロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−
メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メト
キシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシ
シンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメ
ート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメー
ト、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシ
ンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル
ジパラメトキシシンナメート等が;ベンゾフェノン系の
ものとして、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メチ
ルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチル
ヘキシル−4′−フェニルベンゾフェノン−2−カルボ
キシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベン
ゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフ
ェノン等が;その他のものとして、3−(4′−メチル
ベンジリデン)−dl−カンファー、3−ベンジリデン
−dl−カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2
−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2′−
ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメ
タン、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメ
タン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボニリデン)
−3−ペンタン−2−オン、特開平2−212579号
公報記載のベンゼン ビス−1,3−ジケトン誘導体、
特開平3−220153号公報記載のベンゾイルピナコ
ロン誘導体等が挙げられる。
【0009】水溶性の紫外線吸収剤としては、ジエタノ
ールアミンp−メトキシシンナメート、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリ
ウム、テトラヒドロキシベンゾフェノン、メチルヘルペ
リジン、3−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸ナトリウ
ム、フェルラ酸ナトリウム、ウロカニン酸等や、セイヨ
ウノコギリソウ、アロエ、ビロウドアオイ、ゴボウ、サ
ルビア等の動植物のエキスで紫外線吸収作用をもつもの
等が挙げられる。
【0010】これらの紫外線防御剤のうち、特に酸化亜
鉛、酸化チタン、微粒子酸化チタン、微細亜鉛華、薄片
状酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、オクチルジメチルPAB
A、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、
4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメタン、
1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチ
ル−1,3−ペンタンジオンが好ましい。
【0011】(A)成分の紫外線防御剤は、1種又は2
種以上を組合わせて使用することができ、その組合わせ
及び配合量は、求める紫外線防御効果に応じて決定され
る。配合量は紫外線防御効果を考慮すると、全組成中に
0.1〜40重量%(以下、単に%で示す)であるのが
好ましく、特に0.1〜30%、更に1〜20%配合す
ると、十分な効果が得られるとともに、使用感も良好で
あるので好ましい。
【0012】本発明で用いられる(B)成分のポリ(N
−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンとしては、
特に制限されないが、例えば分子内に式(1)
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R1 は水素原子、炭素数1〜22
のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリ
ール基のいずれかを示し、nは2又は3である。)で表
される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレ
ンイミン)のセグメントと、オルガノポリシロキサンの
セグメントとを有し、オルガノポリシロキサンのセグメ
ントの末端又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘ
テロ原子を含むアルキレン基を介して、前記式(1)で
表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキ
レンイミン)のセグメントが結合してなるものが好まし
い。かかるポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シ
リコーンは、該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)の
セグメントとオルガノポリシロキサンのセグメントとの
重量比が1/50〜20/1、好ましくは1/40〜2
/1で、分子量が500〜500,000、好ましくは
1,000〜300,000のものが安定な化粧料を得
る上で好ましい。
【0015】また、式(1)中、R1 で示されるシクロ
アルキル基としては炭素数3〜6のものが挙げられ;ア
ラルキル基としてはフェニルアルキル、ナフチルアルキ
ル等が挙げられ;アリール基としてはフェニル、ナフチ
ル、アルキル置換フェニル等が挙げられる。前記オルガ
ノポリシロキサンのセグメントの末端又は側鎖のケイ素
原子の少なくとも1個にヘテロ原子を含むアルキレン基
としては、窒素原子、酸素原子又はイオウ原子を1〜3
個含む炭素数2〜20のアルキレン基が挙げられ、その
具体例としては、式(2)
【0016】
【化4】
【0017】で表される基が挙げられる。
【0018】かかるポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)変性シリコーンの好ましい例としては、ポリ(N−
ホルミルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−
アセチルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−
プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ
(N−n−オクタノイルエチレンイミン)変性シリコー
ン、ポリ(N−n−ドデカノイルエチレンイミン)変性
シリコーン、ポリ(N−ホルミルプロピレンイミン)変
性シリコーン、ポリ(N−アセチルプロピレンイミン)
変性シリコーン、ポリ(N−プロピオニルプロピレンイ
ミン)変性シリコーン、ポリ(N−n−オクタノイルプ
ロピレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−n−ドデ
カノイルプロピレンイミン)変性シリコーン等が挙げら
れる。
【0019】上記ポリ(N−アシルアルキレンイミン)
変性シリコーンは、公知の方法(特開平2−27682
4号公報、特開平4−85334号公報、特開平4−8
5335号公報、特開平5−112423号公報、特開
平7−133352号公報等)により得ることができ、
例えば以下の方法で合成される。まず、前記式(1)で
表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキ
レンイミン)のセグメントは、式(3):
【0020】
【化5】
【0021】(式中、R2 は水素原子、炭素数1〜22
のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリ
ール基のいずれかを表し、nは2又は3である。)で表
される環状イミノエーテル化合物を開環重合することに
より得られる。式(3)で表される環状イミノエーテル
化合物は、以下に例示するような2−オキサゾリン類あ
るいは2−オキサジン類である。すなわち、2−オキサ
ゾリン、2−メチル−2−オキサゾリン、2−エチル−
2−オキサゾリン、2−プロピル−2−オキサゾリン、
2−ブチル−2−オキサゾリン、2−ペンチル−2−オ
キサゾリン、2−ヘプチル−2−オキサゾリン、2−オ
クチル−2−オキサゾリン、2−ノニル−2−オキサゾ
リン、2−デシル−2−オキサゾリン、2−ウンデシル
−2−オキサゾリン、2−ドデシル−2−オキサゾリ
ン、2−トリデシル−2−オキサゾリン、2−テトラデ
シル−2−オキサゾリン、2−ペンタデシル−2−オキ
サゾリン、2−ヘキサデシル−2−オキサゾリン、2−
ヘプタデシル−2−オキサゾリン、2−オクタデシル−
2−オキサゾリン、2−ノナデシル−2−オキサゾリ
ン、2−エイコシル−2−オキサゾリン、2−ヘンエイ
コシル−2−オキサゾリン、2−ドコシル−2−オキサ
ゾリン、2−ベンジル−2−オキサゾリン、2−フェニ
ル−2−オキサゾリン、2−ナフチル−2−オキサゾリ
ン、2−アンスリル−2−オキサゾリン、2−ピレニル
−2−オキサゾリン、2−ペリレニル−2−オキサゾリ
ン、2−シクロヘキシル−2−オキサゾリン、2−オキ
サジン、2−メチル−オキサジン、2−エチル−2−オ
キサジン、2−プロピル−2−オキサジン、2−ブチル
−2−オキサジン、2−ペンチル−2−オキサジン、2
−ヘキシル−2−オキサジン、2−ヘプチル−2−オキ
サジン、2−オクチル−2−オキサジン、2−ノニル−
2−オキサジン、2−デシル−2−オキサジン、2−ウ
ンデシル−2−オキサジン、2−ドデシル−2−オキサ
ジン、2−トリデシル−2−オキサジン、2−テトラデ
シル−2−オキサジン、2−ペンタデシル−2−オキサ
ジン、2−ヘキサデシル−2−オキサジン、2−ヘプタ
デシル−2−オキサジン、2−オクタデシル−2−オキ
サジン、2−ノナデシル−2−オキサジン、2−エイコ
シル−2−オキサジン、2−ヘンエイコシル−2−オキ
サジン、2−ドコシル−2−オキサジン、2−ベンジル
−2−オキサジン、2−フェニル−2−オキサジン、2
−ナフチル−2−オキサジン、2−アンスリル−2−オ
キサジン、2−ピレニル−2−オキサジン、2−ペリレ
ニル−2−オキサジン、2−シクロヘキシル−2−オキ
サジンなどが挙げられる。
【0022】これらの環状イミノエーテルは、例えばL
iebigs Ann.Chem.,p996〜p10
09(1974)に記載の方法に従って製造することが
できる。これらの化合物は、開環重合のモノマーとして
1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組合わせ
て用いてもよい。
【0023】上記環状イミノエーテルを開環重合させる
重合開始剤は、例えばトルエンスルホン酸アルキルエス
テル、硫酸ジアルキルエステル、トリフルオロメタンス
ルホン酸アルキルエステル又はアルキルハライド等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。これら
開始剤は単独あるいは混合物で用いることができる。
【0024】これらの開始剤を用いて前記式(3)で表
される環状イミノエーテル化合物を開環重合させること
によりポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子鎖を
得ることができるが、この分子鎖は単独重合体鎖でも共
重合体鎖でもよく、該共重合体鎖はランダム共重合体鎖
でもブロック共重合体鎖でもよい。
【0025】上記ポリ(N−アシルアルキレンイミン)
の分子鎖の分子量は150以上、50,000以下が好
ましいが、更に好ましくは500以上、10,000以
下が適当である。分子量が150より小さいと、ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)の性質を失い、また5
0,000より大きいと製造が困難になり、好ましくな
い。
【0026】本発明で用いる変性シリコーンは、式
(3)で表される環状イミノエーテル化合物を開環重合
させることにより生成する重合活性種と、これと反応し
得る官能基を有するオルガノポリシロキサンとを反応さ
せることにより得ることができる。
【0027】上記重合活性種と反応し得る官能基として
は、一級、二級又は三級アミノ基、メルカプト基、ヒド
ロキシル基、カルボキシレート基等が挙げられるが、中
でもアミノ基又はメルカプト基が好適である。分子内に
アミノ基又はメルカプト基を含有するオルガノポリシロ
キサンは分子量が300以上400,000以下が好ま
しいが、更に好ましくは800以上250,000以下
が適当であり、直鎖状であっても分岐鎖を有するもので
もよい。オルガノポリシロキサンの分子量が300より
小さいと、安定乳化物を得る上で好ましくなく、また、
400,000より大きいとゲル状となり反応しにくい
ため好ましくない。含有されるアミノ基又はメルカプト
基は主鎖及び側鎖の何れの部位に導入されていてもよ
い。
【0028】アミノ基又はメルカプト基を含有するオル
ガノポリシロキサンと、環状イミノエーテルのカチオン
重合で得たポリ(N−アシルアルキレンイミン)の反応
性末端との反応は以下のようにして行うことができる。
【0029】開始剤を極性溶媒、好適にはアセトニトリ
ル、バレロニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチ
レン、酢酸エチル、酢酸メチル等の単独溶媒、あるいは
必要に応じて他の溶媒との混合溶媒に溶かし、40〜1
50℃、好適には60〜100℃に昇温する。そこに上
記一般式(3)で表される環状イミノエーテルを一括投
入、あるいは反応が激しい場合には滴下し、重合を行
う。重合の進行はガスクロマトグラフィーなどの分析機
器でモノマーである環状イミノエーテルの残存量を定量
することにより追跡することができる。環状イミノエー
テルが消費され重合が終了しても、生長末端の活性種は
反応性を維持している。ポリマーを単離することなく、
引き続き、このポリマー溶液と分子内にアミノ基又はメ
ルカプト基を含有するオルガノポリシロキサンとを混合
し、5〜100℃、好ましくは20〜60℃の条件で反
応させる。混合割合は所望により適宜選ぶことができる
が、オルガノポリシロキサン中のアミノ基又はメルカプ
ト基1モルに対してポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)0.1〜1.3モル当量の割合で反応させるのが好
ましい。0.1モル当量より小さいと、変性率が小さい
ため本発明で意図するポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)の性質を付与させにくく、また、1.3モル当量よ
り多くは不要である。
【0030】以上の如き反応によって、ポリジメチルシ
ロキサンにポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメ
ントの付いたブロックコポリマー又はグラフトポリマー
を得ることができる。
【0031】(B)成分のポリ(N−アシルアルキレン
イミン)変性シリコーンは、1種又は2種以上を組合わ
せて用いることができ、全組成中に0.05〜10%配
合するのが好ましく、特に0.1〜8%、更に0.1〜
5%配合すると、十分な効果が得られるとともに感触も
より向上するで好ましい。
【0032】本発明の紫外線防御化粧料には、本発明の
効果を損なわない範囲において、上記の必須成分以外
に、通常の化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる
各種任意成分、例えば界面活性剤、油分、ステロール
類、シリコーン類、多糖類、アミノ酸類、植物抽出物、
保湿剤、粉体、油ゲル化剤、被膜形成剤、抗炎症剤、抗
酸化剤、pH調整剤、その他成分等を適宜配合することが
できる。
【0033】具体的には、界面活性剤としては、特に制
限されず、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、
両性界面活性剤等のいずれをも好適に使用することがで
きる。非イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビト
ール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンヒマ
シ油、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、アルキルリン酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルリン酸エステル、脂肪酸アル
カリ金属塩、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられ
る。
【0034】また、アニオン界面活性剤としては、直鎖
又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩、直鎖又は
分岐鎖のアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アル
キル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニ
ル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン
酸塩、不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテ
ルカルボン酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有する
α−スルホ脂肪酸塩又はエステル、アシル基及び遊離カ
ルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性
剤、アルキル基又はアルケニル基を有するリン酸モノ又
はジエステル型界面活性剤等が挙げられる。
【0035】両性イオン界面活性剤としては、アルキル
基、アルケニル基又はアシル基を有するイミダゾリン系
両性界面活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイン
系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又
はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げられ
る。更に、ポリエーテル変性シリコーン、特開平4−1
08795号公報記載のシロキサン誘導体等のシリコー
ン含有界面活性剤や、パーフルオロアルキル基を有する
界面活性剤等を使用することもできる。
【0036】これらの界面活性剤を配合する場合には、
全組成中に0.01〜20%、特に0.1〜5%配合す
るのが好ましい。
【0037】油分としては、特に制限されず、揮発性、
不揮発性いずれでもよく、例えば固体状又は液体状パラ
フィン、ワセリン、クリスタルオイル、セレシン、オゾ
ケライト、モンタンロウ、スクワラン、スクワレン等の
炭化水素類;ユーカリ油、ハッカ油、ツバキ油、マカデ
ミアナッツ油、アボガド油、牛脂、豚脂、馬脂、卵黄
脂、オリーブ油、カルナウバロウ、ラノリン、ホホバ
油;グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリン
ジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エ
ステル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソ
プロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロ
ピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、フタル酸
ジエチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピ
ル、ミリスチン酸セチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸
ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸セチル、1
−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロール、
2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−エチ
ルヘキシル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ
−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オレ
イン酸−2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸
グリセロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−
エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル油;ステアリ
ン酸、パルミチン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ベン
ジルアルコール、フェニルエチルアルコール、セタノー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−
オクチルドデカノール、バチルアルコール、2−ヘキシ
ルデカノール等の高級アルコールなどが挙げられる。
【0038】これらの油分を配合する場合には、全組成
中に0.001〜50%、特に0.005〜30%配合
するのが好ましい。
【0039】ステロール類としては、例えばコレステロ
ール、イソステアリン酸コレステリル、プロビタミンD
3、カンペステロール、ステグマスタノール、ステグマ
ステロール、5−ジヒドロコレステロール、α−スピナ
ステロール、パリステロール、クリオナステロール、γ
−シトステロール、ステグマステノール、サルガステロ
ール、アペナステロール、エルゴスタノール、シトステ
ロール、コルビステロール、コンドリラステロール、ポ
リフェラステロール、ハリクロナステロール、ネオスボ
ンゴステロール、フコステロール、アプトスタノール、
エルゴスタジエノール、エルゴステロール、22−ジヒ
ドロエルゴステロール、ブラシカステロール、24−メ
チレンコレステロール、5−ジヒドロエルゴステロー
ル、デヒドロエルゴステロール、フンギステロール、コ
レスタノール、コプロスタノール、ジモステロール、7
−ヘトコレステロール、ラトステロール、22−デヒド
ロコレステロール、β−シトステロール、コレスタトリ
エン−3β−オール、コプロスタノール、コレスタノー
ル、エルゴステロール、7−デヒドロコレステロール、
24−デヒドロコレスタジオン−3−β−オール、エキ
レニン、エキリン、エストロン、17β−エストラジオ
ール、アンドロスト−4−エン−3β,17β−ジオー
ル、デヒドロエビアンドロステロン、アルケニルコハク
酸コレステリル(特開平5−294989号公報)等が
挙げられ、特にコレステロール、イソステアリン酸コレ
ステリルが好ましい。
【0040】これらのコレステロール類を配合する場合
には、全組成中に0.001〜50%、特に0.005
〜30%配合するのが好ましい。
【0041】シリコーン類としては、通常化粧料に配合
されるものであれば特に制限されるものではなく、例え
ばオクタメチルポリシロキサン、テトラデカメチルポリ
シロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのほか、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン等のメチルポリシクロシロキサン、ト
リメチルシロキシケイ酸、更には、アルキル変性シリコ
ーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、アルキ
ルグリセリルエーテル変性シリコーン、特開平6−72
851号公報記載の変性オルガノポリシロキサン等の変
性シリコーンなどを挙げることができる。
【0042】これらのシリコーン類を配合する場合に
は、全組成中に0.001〜50%、特に0.005〜
30%配合するのが好ましい。
【0043】多糖類としては、例えばキサンタンガム、
カチオン化セルロース、ヒアルロン酸ナトリウム、アル
ギン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルセルロー
ス、アイオータカラギーナン、トレハロース、ラムダー
カラギーナン、プルラン、キクラゲ、ガティガム、特開
昭64−10997号公報に記載の酸性ヘテロ多糖類等
が挙げられる。
【0044】これらの多糖類を配合する場合には、全組
成中に0.0001〜10%、特に0.001〜5%配
合するのが好ましい。
【0045】アミノ酸類としては、例えばグリシン、セ
リン、シスチン、アラニン、トレオニン、システイン、
バリン、フェニルアラニン、メチオニン、ロイシン、チ
ロシン、プロリン、イソロイシン、トリプトファン、ヒ
ドロキシプロリン等の中性アミノ酸;アスパラギン酸、
アスパラギン、グルタミン、グルタミン酸等の酸性アミ
ノ酸;アルギニン、ヒスチジン、リジン等の塩基性アミ
ノ酸;更にベタインやアミノ酸誘導体として、アシルサ
ルコシン及びその塩、アシルグルタミン酸及びその塩、
アシル−β−アラニン及びその塩、グルタチオン、ピロ
リドンカルボン酸及びその塩、グルタチン、カルノシ
ン、グラムシギンS、チロシジンA、チロシジンB等の
オリゴペプチド、特開平6−228023号公報記載の
グアニジン誘導体及びその塩などが挙げられる。
【0046】これらのアミノ酸類を配合する場合には、
全組成中に0.001〜50%、特に0.001〜30
%配合するのが好ましい。
【0047】植物抽出物としては、例えばアシタバ、ア
ズキ、アボガド、アマチャ、アマチャツル、アルテカ、
アルニカ、アルモンド、アロエ、アンズ、イラクサ、イ
リス、ウイキョウ、ウコン、エイジツ、オウゴン、オウ
バク、オウレン、オオムギ、オクラ、オトギリソウ、オ
ドリコソウ、オノニス、オランダカラシ、カキ、カッコ
ン、カノコソウ、カバノキ、ガマ、カミツレ、カモミ
ラ、カラスムギ、カンゾウ、キイチゴ、キウイ、キュー
カンバー、キョウニン、ククイナッツ、クチナシ、クマ
ザサ、クルミ、ケイヒ、クワ、グンジョウ、ゲンチア
ナ、ゲンノショウコ、ゴボウ、ゴマ、小麦、コメ、サザ
ンカ、サフラン、サンザシ、サンショウ、シイタケ、ジ
オウ、シコン、シソ、シナノキ、シモツケソウ、シャク
ヤク、ショウキョウ、ショウブ、シラカバ、スイカヅ
ラ、スギナ、ステビア、セイヨウキズタ、セイヨウサン
ザシ、セイヨウニワトコ、セイヨウネズ、セイヨウノコ
ギリソウ、セイヨウハッカ、セージ、ゼニアオイ、セン
キュウ、センブリ、ダイズ、ダイソウ、ダイム、チャ、
チョウジ、チンピ、月見草、ツバキ、ツボクサ、テウチ
グルミ、トウキ、トウキンセンカ、トウニン、トウヒ、
トウモロコシ、ドクタミ、トマト、ニンジン、ニンニ
ク、ノバラ、バクガ、パセリ、ハダカムギ、ハトムギ、
ハッカ、パパイヤ、ハマメリス、バラ、ヒノキ、ヒマワ
リ、ビワ、フキタンポポ、ブドウ、プラセンタ、ヘーゼ
ルナッツ、ヘチマ、ベニバナ、ボダイジュ、ボタン、ホ
ップ、マカデミアナッツ、マツ、マロニエ、メリッサ、
メリロート、モモ、モヤシ、ヤグルマギク、ヤシ、ユー
カリ、ユキノシタ、ユリ、ヨクイニン、ヨモギ、ライム
ギ、ラッカセイ、ラベンダー、リンゴ、レイシ、レタ
ス、レモン、レンゲソウ、ローズマリー、ローマカミツ
レ、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、
ヒキオコシ、キジツ、センキシ、ハコベ、浮き草、カワ
ラヨモギ、イチョウ、キキョウ、キク、クマザサ、ムク
ロジ、レンギョウ等の植物から常法により得られる抽出
物が挙げられる。これらのうち、特にハマメリス、ボタ
ン、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、
ヒキオコシ又はキジツから得られる抽出物が好ましい。
【0048】これらの植物抽出物を配合する場合には、
乾燥固形分として、全組成中に。0.0001〜20
%、特に0.0001〜10%配合するのが好ましい。
【0049】保湿剤としては、例えばグリコール、グリ
セリン、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ
糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、マル
トトリオース、スレイトール、エリスリトール、デンプ
ン分解糖還元アルコール、ソルビトール等の保湿作用を
有する多価アルコール類;エチレングリコール、1,4
−ブチレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、テトラグリセリン、1,3−ブチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、1,3−プロパンジオールなどが
挙げられる。
【0050】これらの保湿剤を配合する場合には、全組
成中に0.01〜75%、特に0.1〜50%配合する
のが好ましい。
【0051】粉体としては、例えばマイカ、タルク、セ
リサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシ
ルセスキオキサン等の体質顔料;パール等の無機顔料;
赤色202号、赤色226号、黄色4号、アルミニウム
レーキ等の有機顔料などが挙げられる。また、これらの
粉体は、シリコーン処理、金属石鹸処理、アミノ酸処
理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理、N−ア
シルグルタミン酸処理、パーフルオロアルキルリン酸エ
ステル処理等によるフッ素処理などの表面処理を行った
ものであってもよい。
【0052】これらの粉体を配合する場合には、全組成
中に0.001〜50%、特に0.005〜30%配合
するのが好ましい。
【0053】油ゲル化剤としては、例えばパルミチン酸
デキストリン、ステアリン酸デキストリン等のデキスト
リン脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらの油ゲル
化剤を配合する場合には、全組成中に0.001〜20
%、特に0.01〜5%配合するのが好ましい。
【0054】被膜形成剤としては、例えばポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナト
リウム等のビニルポリマー類;キトサンプルランエマル
ジョン、アクリル酸アルキル共重合エマルジョン等のエ
マルジョン系;可溶性コラーゲン、加水分解エラスチ
ン;シルク抽出液等のポリペプタイド系;分子量200
00から4000000のポリエチレングリコールなど
が挙げられる。
【0055】これらの被膜形成剤を配合する場合は、全
組成中に0.01〜30%、特に0.05〜20%配合
するのが好ましい。
【0056】抗炎症剤としては、例えばグリチルリチン
酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、イプシロ
ンアミノカプロン酸及びその塩、アラントイン、塩化リ
ゾチーム、グアイアズレン、サリチル酸メチル、γ−オ
リザノール等が挙げられ、これらのうち、特にグリチル
レチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、イプシロンア
ミノカプロン酸が好ましい。
【0057】これらの抗炎症剤を配合する場合には、全
組成中に0.001〜5%、特に0.01〜2%配合す
るのが好ましい。
【0058】抗酸化剤としては、例えばα−カロチン、
β−カロチン、γ−カロチン、アスコルビン酸、タンニ
ン酸、エピカテキンなどのタンニン類、ルチン等のフラ
ボノイドなどが挙げられる。これらの抗酸化剤を配合す
る場合には、全組成中に0.001〜5%、特に0.0
1〜2%配合するのが好ましい。
【0059】pH調整剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の金属水酸化
物、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、
ジイソプロパノールアミン、尿素、ε−アミノカプロン
酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、リン酸水素ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク
酸、酒石酸等の有機酸類、グリシンベタイン、リジンベ
タイン等のベタイン類などが挙げられる。
【0060】本発明の紫外線防御化粧料は、これらのpH
調整剤等により、pH2〜11、特にpH3〜10の領域と
するのが好ましい。
【0061】更に、その他の成分としては、例えば硫酸
マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、塩化マ
グネシウム、塩化ナトリウム等の無機塩;ポリビニルア
ルコール、カルボキシビニルポリマー、ゼラチン、トラ
ガントガム、キサンタンガム、アガロース、アルギン酸
ナトリウム等の粘度調整剤;パラベン、デヒドロ酢酸及
びその塩等の防腐剤;エデト酸及びその塩、メタリン酸
及びその塩等の金属イオン封鎖剤;6−ヒドロキシヘキ
サン酸、8−ヒドロキシウンデカン酸、9−ヒドロキシ
ウンデカン酸、10−ヒドロキシウンデカン酸、11−
ヒドロキシウンデカン酸エチル等のヒドロキシ酸及びそ
の塩;1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−イソ
ステアリルオキシ−2−プロパノール、1−(2−ヒド
ロキシエチルアミノ)−3−(12−ヒドロキシステア
リルオキシ)−2−プロパノール、1−(2−ヒドロキ
シエチルアミノ)−3−メチルオキシ−2−プロパノー
ルなどのアミン誘導体(特開平5−194185号公
報、特開平6−321766号公報);セラミド等の細
胞間脂質成分;天然抽出のスフィンゴシン誘導体;色
素、薬効成分、香料などが挙げられる。
【0062】本発明の紫外線防御化粧料は、通常の方法
に従って製造することができ、乳化型、分散型、液状、
二層型、可溶化型、固形状、ジェル状等の任意の剤型と
することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明の紫外線防御化粧料は、紫外線防
御効果及びその持続効果が高いとともに、撥水・撥油性
に優れ、しかものびが良く、きしみ感がなく、乾燥後に
しっとり、すべすべした感触が得られるなど使用感も良
好なものである。また、安全性及び安定性にも優れてい
る。
【0064】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明は、これらに制限されるものではない。尚、
合成例において、重量平均分子量はゲル浸透型液体クロ
マトグラフ法によりクロロホルムを展開溶媒として求め
たものであり、値はポリスチレン換算値である。
【0065】合成例1 (ポリ(N−アセチルエチレン
イミン)変性シリコーンの合成) メチル−p−トルエンスルホネート(メチルトシレー
ト)13.03g(0.070モル)、2−メチル−2
−オキサゾリン70g(0.82モル)、アセトニトリ
ル10ml、クロロホルム30mlの混合物を6時間還流
し、ポリ(N−アセチルエチレンイミン)の末端反応性
ポリマー(分子量1,000)を合成した。この反応液
に、両末端3−アミノプロピル置換ポリジメチルシロキ
サン(チッソ社製,FM3311,分子量1,000)
31.8gをクロロホルム50mlに溶解した溶液を入
れ、55℃で24時間反応させた。溶媒を減圧留去する
ことにより、ポリジメチルシロキサンの両末端にポリ
(N−アセチルエチレンイミン)鎖の付いたブロック共
重合体(分子量3,000)が得られた。この共重合体
は、淡黄色のもろい固体であった(収量110.2g、
収率96%)。
【0066】合成例2 (ポリ(N−n−ドデカノイル
プロピレンイミン)変性シリコーンの合成) メチルトシレート1.45g(7.8×10-3モル)、
2−n−ウンデシル−2−オキサジン7.8g(0.0
33モル)、ジメチルアセトアミド10mlの混合物を1
00℃に24時間保ち、ポリ(N−n−ドデカノイルプ
ロピレンイミン)(分子量1,000)を合成した。こ
の反応液に、両末端3−アミノプロピル置換ポリジメチ
ルシロキサン(チッソ社製,FM3325,分子量1
0,000)38.9gをクロロホルム50mlに溶解し
た溶液を入れ、72時間還流した。次いでメタノールに
て再沈澱し、残渣を減圧乾燥した。得られた重合体は黄
色の粘稠な液体であり、分子量は12,000であった
(収量45.7g、収率95%)。
【0067】合成例3(ポリ(N−アセチルエチレンイ
ミン)変性シリコーンの合成) メチルトシレート3.26g(0.018モル)、2−
メチル−2−オキサゾリン70g(0.82モル)、ア
セトニトリル10ml、クロロホルム40mlの混合物を6
時間還流し、ポリ(N−アセチルエチレンイミン)(分
子量4,000)を合成した。この反応液に、側鎖に3
−アミノプロピル基の置換したポリジメチルシロキサン
(信越シリコーン社製,KF865,アミン当量4,4
00,分子量2,000)63.6gをクロロホルム1
50mlに溶解した溶液を入れ、55℃で24時間反応さ
せた。溶媒を減圧留去することにより、ポリジメチルシ
ロキサンにポリ(N−アセチルエチレンイミン)鎖の付
いたグラフト重合体(分子量6,000)と分子量2,
000のシリコーンの混合体が生成した。この重合体は
淡黄色のもろい固体であった(収量134.1g、収率
98%)。
【0068】合成例4 (N−アセチルエチレンイミ
ン)・(N−n−オクタノイルエチレンイミン)ランダ
ム共重合体変性シリコーンの合成) メチルトシレート1.86g(0.01モル)、2−n
−ヘプチル−2−オキサゾリン10g(0.059モ
ル)、2−メチル−2−オキサゾリン10g(0.11
74モル)、クロロホルム20mlの混合物を6時間還流
し、(N−アセチルエチレンイミン)・(N−n−オク
タノイルエチレンイミン)ランダム共重合体(分子量
2,000)を合成した。側鎖に2−アミノエチルアミ
ノプロピル基の置換したポリジメチルシロキサン(信越
シリコーン社製,KF857,アミン当量830,粘度
70cs(25℃))43.34gをクロロホルム150
gに溶解した溶液に、上記ランダム共重合体溶液を入
れ、10時間還流した。溶媒を減圧留去することによ
り、ポリジメチルシロキサンにポリ(N−アシルエチレ
ンイミン)のグラフトした共重合体(分子量19,00
0)が得られた。この共重合体は淡黄色の粘稠な液体で
あった(収量64.5g、収率99%)。
【0069】合成例5 (ポリ(N−ホルミルプロピレ
ンイミン)変性シリコーンの合成) メチルトシレート13.03g(0.070モル)、2
−オキサジン70g(0.82モル)、アセトニトリル
10ml、クロロホルム30mlの混合物を6時間還流し、
ポリ(N−ホルミルプロピレンイミン)の末端反応性ポ
リマー(分子量1,000)を合成した。この反応液に
側鎖に3−メルカプトプロピル基の置換したポリジメチ
ルシロキサン(信越シリコーン社製,X−22−98
0,イオウ含有量1.7%,粘度150cs(25℃))
50gをクロロホルム100mlに溶解した溶液を入れ、
30℃で3時間、次いで60℃で24時間反応した。溶
媒を減圧留去することにより、ポリジメチルシロキサン
にポリ(N−ホルミルプロピレンイミン)鎖の付いたグ
ラフト重合体(分子量6,200)が得られた。この共
重合体は淡黄色の粘稠液体であった(収量129.0
g、収率97%)。
【0070】合成例6 (側鎖に3級アミノ基を含むア
ミノ変性シリコーン(合成例7の前駆体)の合成) N,N−ジメチルアミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン6.00g(0.031モル)と水1.46g(0.
081モル)の混合物を60℃で5時間加熱後、生成す
るメタノール及び水を60℃、2〜5mmHgにて減圧除去
する。80℃に昇温後、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン228g(0.769モル)、ヘキサメチルジシ
ロキサン1.92g(1.18×10-2モル)及び重合
触媒0.90g(テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド0.12g(1.32×10-3モル)含有;テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイド5水和物を
オクタメチルシクロテトラシロキサン及びトルエンに溶
かし、80℃で12時間反応後、80℃/2mmHgにて真
空乾燥することにより調製した。テトラメチルアンモニ
ウムハイドロオキサイド含有量は、塩酸滴定法により求
めた。)を加え、72時間窒素雰囲気下で加熱する。1
20℃、2〜5mmHgの真空下でオリゴマーを除去するこ
とにより、下記式で表される側鎖に3級アミノ基を含む
アミノ変性シリコーンを合成した。生成物は無色透明の
オイル(225g)であった。重量平均分子量は22,
000であった。アミン当量を塩酸滴定法にて求めたと
ころ7,200であった。
【0071】
【化6】
【0072】合成例7 (ポリ(N−プロピオニルエチ
レンイミン)変性シリコーンの合成) 硫酸ジエチル2.36g(0.0153モル)と2−エ
チル−2−オキサゾリン30.3g(0.306モル)
をクロロホルム43mlに溶解し、窒素雰囲気下、5時間
加熱還流し、ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)
の末端反応性ポリマー(分子量2,000)を合成し
た。ここに、合成例6で合成した3級アミノ変性シリコ
ーン100g(アミノ基として0.0139モル)のク
ロロホルム270ml溶液を一括して加え、16時間加熱
還流した。反応混合物を減圧濃縮し、下記式で表される
ポリジメチルシロキサンにN−プロピオニルエチレンイ
ミン鎖の付いたグラフト共重合体(分子量28,90
0)が得られた。この重合体は淡黄色ゴム状固体であっ
た(収量129g、収率97%)。
【0073】
【化7】
【0074】合成例8 (ポリ(N−プロピオニルエチ
レンイミン)変性シリコーンの合成) 硫酸ジエチル3.55g(0.0230モル)と2−エ
チル−2−オキサゾリン27.4g(0.276モル)
を脱水した酢酸エチル60gに溶解し、窒素雰囲気下4
時間加熱還流し、ポリ(N−プロピオニルエチレンイミ
ン)の末端反応性ポリマー(分子量1,200)を合成
した。ここに、側鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチ
ルシロキサン(分子量110,000,アミン当量2
0,800)400g(アミノ基にして0.0192モ
ル)の50%酢酸エチル溶液を一括して加え、8時間加
熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、ポリジメチルシ
ロキサンにN−プロピオニルエチレンイミン鎖の付いた
グラフト共重合体(分子量115,000)が得られ
た。この共重合体は淡黄色ゴム状固体であった(収量4
27g,収率99%)。
【0075】合成例9 (ポリ(N−プロピオニルエチ
レンイミン)変性シリコーンの合成) 硫酸ジエチル3.77g(0.0244モル)と2−エ
チル−2−オキサゾリン48.4g(0.488モル)
を脱水したクロロホルム107gに溶解し、窒素雰囲気
下5時間加熱還流し、ポリ(N−プロピオニルエチレン
イミン)の末端反応性ポリマー(分子量2,000)を
合成した。ここに、側鎖1級アミノプロピル変性ポリジ
メチルシロキサン(分子量110,000,アミン当量
9,840)400g(アミノ基にして0.0407モ
ル)の50%酢酸エチル溶液を一括して加え、13時間
加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、ポリジメチル
シロキサンにN−アセチルエチレンイミン鎖の付いたグ
ラフト共重合体(分子量137,000)が得られた。
得られた共重合体は淡黄色ゴム状固体(収量444g,
収率98%)であった。
【0076】参考例1 粉体95gに対して、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン(KF−99,信越化学工業社製)5g及びヘキサ
ン300gをボールミルで混合した。次に、この混合物
を70℃で3時間加熱還流した後、140℃で2時間加
熱攪拌してヘキサンを留去し、シリコーン処理粉体を得
た。
【0077】実施例1 表1〜表4に示す組成のサンケアミルクを製造し、使用
感、持続性及び安定性を評価した。
【0078】(製法)(1)〜(18)を混合し、溶解
・攪拌しながら、予め溶解・混合させた(19)〜(2
1)を徐々に添加して乳化を行い、サンケアミルクを得
た。
【0079】(評価方法) (1)使用感:専門パネル20名により、各化粧料を使
用したときの「のびの良さ」、「すべすべ感」及び「全
体的な使用感」について官能評価をし、以下の基準によ
り示した。 ◎;16名以上が良好と回答。 ○;11名以上15名以下が良好と回答。 △;6名以上10名以下が良好と回答。 ×;5名以下が良好と回答。
【0080】(2)持続性及び撥水性:専門パネル20
名により、化粧料を塗布し、6時間後の持続性及び撥水
性を官能評価し、以下の基準で示した。 ◎;16名以上が良好と回答。 ○;11名以上15名以下が良好と回答。 △;6名以上10名以下が良好と回答。 ×;5名以下が良好と回答。
【0081】(3)安定性:各化粧料を50℃で1ケ月
保存した後の状態を目視により評価し、以下の基準で示
した。 ◎;状態に変化は認められない。 ○;状態にやや変化が認められる。 △;状態に大きな変化が認められる。 ×;分離が認められる。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】表1〜表4の結果から明らかなように、本
発明品はいずれも、使用感、持続性及び安定性に優れた
ものであった。また、高い紫外線防御効果を有し、安全
性にも優れたものであった。
【0087】実施例2(サンケアクリーム)
【表5】 (組成) (%) (1)ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン) シロキサン共重合体*3 2 (2)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレイン酸 エステル 0.5 (3)メチルポリシロキサン(5cs) 7 (4)メチルフェニルポリシロキサン 2 (5)ホホバ油 2 (6)パルミチン酸デキストリン 1 (7)ミリスチン酸オクチルドデシル 1 (8)オクチルジメチルPABA 5 (9)シリコーン処理微粒子酸化チタン*1 5 (10)シリコーン処理微細亜鉛華*2 5 (11)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性 シリコーン(合成例8) 5 (12)塩化マグネシウム 0.5 (13)グリセリン 5 (14)ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 (15)香料 0.1 (16)水 バランス *3:信越化学社製、シリコーンKF−945A
【0088】(製法)成分(1)〜(9)を加熱溶解
し、均一に粉体を分散させた後、乳化機で攪拌しながら
予め加熱して溶解させておいた成分(10)〜(16)
を徐々に添加して乳化させた。これを室温まで攪拌しな
がら冷却し、サンケアクリームを得た。
【0089】実施例3(サンケアミルク)
【表6】 (組成) (%) (1)ポリオキシエチレン(12)ステアリルエーテル 1 (2)ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 1 (3)セタノール 1 (4)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 5 (5)オリーブ油 8 (6)1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル −1,3−ペンタンジオン 3 (7)薄片状酸化亜鉛 0.3 (8)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性 シリコーン(合成例8) 2 (9)酸性ヘテロ多糖類*4 0.05 (10)1,3−ブチレングリコール 2 (11) メチルパラベン 0.1 (12)エタノール 3 (13)水 バランス *4:特開昭64-10997号公報の実施例1に準じて製造したもの
【0090】(製法)成分(1)〜(7)を加熱溶解
し、均一に粉体を分散させた後、乳化機で攪拌しながら
予め加熱して溶解させておいた成分(8)〜(13)を
徐々に添加して乳化させた。これを室温まで攪拌しなが
ら冷却し、サンケアミルクを得た。
【0091】実施例4(サンケアクリーム)
【表7】 (組成) (%) (1)モノステアリン酸ソルビタン 1 (2)モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20) ソルビタン 1 (3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40) 0.5 (4)ステアリン酸 2 (5)スクワラン 10 (6)ホホバ油 5 (7)微粒子酸化チタン 0.3 (8)2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 3 (9)ポリメチルシルセスキオキサン 3 (10)ポリ(N−アセチルエチレンイミン)変性 シリコーン(合成例3) 1 (11)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性 シリコーン(合成例9) 1 (12)L−アルギニン 0.3 (13)グリセリン 2 (14)ブチルパラベン 0.1 (15)メチルパラベン 0.1 (16)水 バランス
【0092】(製法)成分 (1)〜(11)を加熱溶
解し、均一に粉体を分散させた後、乳化機で攪拌しなが
ら予め加熱して溶解させておいた成分(12)〜(1
6)を徐々に添加して乳化させた。これを室温まで攪拌
しながら冷却し、サンケアクリームを得た。
【0093】実施例5(化粧水)
【表8】 (組成) (%) (1)ポリエチレングリコール1500 4 (2)ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル 1 (3)ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油 0.5 (4)グリセリン 5 (5)エタノール 30 (6)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性 シリコーン(合成例9) 3 (7)微粒子酸化亜鉛 5 (8)水 バランス
【0094】(製法)成分(1)、(7)及び(8)を
加熱溶解して、それをあらかじめ混合しておいた成分
(2)〜(6)に添加して攪拌混合し、化粧水を得た。
【0095】実施例6(美容液)
【表9】 (組成) (%) (1)ジプロピレングリコール 3 (2)メチルパラベン 0.1 (3)グリセリン 12 (4)エタノール 8 (5)酸化チタンゾル*5 1 (6)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性 シリコーン(合成例9) 3 (7)酸性ヘテロ多糖類*4 0.05 (8)水 バランス *5:触媒化学工業社製、ネオタンベールPW-603
【0096】(製法)成分(5)及び(6)以外の成分
を加熱して均一に混合し、これに成分(5)及び(6)
を添加して攪拌混合した。室温まで冷却して美容液を得
た。
【0097】実施例7(サンケアファンデーション)
【表10】 (組成) (%) (1)α−モノイソステアリルグリセリルエーテル 2 (2)アルミニウムジステアレート 0.2 (3)流動パラフィン 10 (4)ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 5 (5)メチルフェニルポリシロキサン(14cs) 5 (6)2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート 2 (7)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 1 (8)シリコーン処理微粒子酸化チタン*1 5 (9)セリサイト 2 (10)タルク 3 (11)ベンガラ 0.4 (12)黄酸化鉄 0.7 (13)黒酸化鉄 0.1 (14)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性 シリコーン(合成例9) 2 (15)硫酸マグネシウム 1 (16)ソルビトール70%水溶液 5 (17)メチルパラベン 0.1 (18)香料 微量 (19)水 バランス
【0098】(製法)成分(1)〜(13)を均一に混
合し、あらかじめ加熱して均一に溶解させた成分(1
4)〜(19)を添加して乳化機で攪拌混合した。室温
まで冷却してサンケアファンデーションを得た。
【0099】実施例2〜7で得られた紫外線防御化粧料
はいずれも、持続性のある高い紫外線防御効果を有する
とともに、撥水・撥油性に優れ、使用感も良好で、しか
も安全性及び安定性に優れたものであった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−287509(JP,A) 特開 平5−112423(JP,A) 特開 平7−173395(JP,A) 特開 平7−242518(JP,A) 特開 平5−32532(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)紫外線防御剤、及び(B)ポリ
    (N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンを含有
    する紫外線防御化粧料。
  2. 【請求項2】 (B)成分のポリ(N−アシルアルキレ
    ンイミン)変性シリコーンが、分子内に式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、炭素数1〜22のアルキル
    基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基のい
    ずれかを示し、nは2又は3である。)で表される繰り
    返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)
    のセグメントと、オルガノポリシロキサンのセグメント
    とを有し、オルガノポリシロキサンのセグメントの末端
    又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘテロ原子を
    含むアルキレン基を介して、前記式(1)で表される繰
    り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミ
    ン)のセグメントが結合してなり、該ポリ(N−アシル
    アルキレンイミン)のセグメントとオルガノポリシロキ
    サンのセグメントとの重量比が1/50〜20/1で、
    分子量が500〜500,000のものである請求項1
    項記載の紫外線防御化粧料。
  3. 【請求項3】 オルガノポリシロキサンのセグメントの
    末端又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘテロ原
    子を含むアルキレン基が、式(2) 【化2】 で表される基の中から選ばれるものである請求項2記載
    の紫外線防御化粧料。
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