JP3362585B2 - 遊星歯車減速装置 - Google Patents
遊星歯車減速装置Info
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- JP3362585B2 JP3362585B2 JP33735995A JP33735995A JP3362585B2 JP 3362585 B2 JP3362585 B2 JP 3362585B2 JP 33735995 A JP33735995 A JP 33735995A JP 33735995 A JP33735995 A JP 33735995A JP 3362585 B2 JP3362585 B2 JP 3362585B2
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- pinion gear
- thrust washer
- pinion
- gear
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊星歯車減速装
置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の遊星歯車減速装置としては、例え
ば図５に示すようなものがある（実開平７−２２１５
９）。この従来装置は、ピニオンギヤ０１の端面とスラ
ストワッシャ０２との摺接面の摩耗を防止すると共に、
スラストワッシャ０２の内周面の偏摩耗を未然に回避す
るために、スラストワッシャ０２に設けた爪部０３をピ
ニオンギヤ０１の孔に嵌合させて、スラストワッシャ０
２をピニオンギヤ０１に回り止めしている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の遊星歯車減速装置にあっては、スラストワッ
シャ０２の外周部に設けた爪部０３の折り曲げ工程が増
加し、かつ、爪部０３の盛り上がりによりスラストワッ
シャ０２の平面度を確保しにくいという問題点があっ
た。この発明は、このような従来の問題点に着目してな
されたもので、スラストワッシャを折り曲げることな
く、ピニオンギヤに連れ回し可能とすることにより、上
記問題点を解決することを目的としている。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明では、スラストワ
ッシャ外周部にピニオンギヤと同一形状の歯を設けて、
上述の目的を達成することとした。すなわち、本発明で
は、遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設けられた、ピ
ニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシャフトと、
このピニオンシャフト両端を固定支持するキャリヤプレ
ートと、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの
外周との間に介在された針状ころ軸受と、前記ピニオン
ギヤの両端面とキャリヤプレートとの間に１枚ないし複
数枚介在されてピニオンシャフトの外周に装着され、ピ
ニオンギヤおよび針状ころ軸受のスラストを受けるスラ
ストワッシャとを備えた遊星歯車減速装置において、前
記スラストワッシャのうち、ピニオンギヤに隣接するス
ラストワッシャ外周部にピニオンギヤと同一の歯を設け
た。 【０００５】 【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図１および図２は、この発明の一実施の
形態を示す図である。まず構成を説明すると、遊星歯車
減速機Ａのピニオンギヤ１０を貫通して設けられ、ピニ
オンギヤ１０を回転可能に支持するピニオンシャフト１
１と、このピニオンシャフト１１の両端を固定支持する
キャリヤプレート１２ａ，１２ｂと、前記ピニオンギヤ
１０の内周とピニオンシャフト１１の外周との間に介在
された針状ころ軸受１３と、前記ピニオンギヤ１０の両
端面とキャリヤプレート１２ａ，１２ｂとの間に介在さ
れてピニオンシャフト１１の外周に装着され、ピニオン
ギヤ１０および針状ころ軸受１３のスラストを受けるス
ラストワッシャ１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂとを備
えた遊星歯車減速機Ａにおいて、前記スラストワッシャ
１４ａの外周部に、図２に示すようにピニオンギヤ１０
と等しい歯が設けられている。 【０００６】次に作用を説明する。本実施の形態では、
スラストワッシャ１４ａ，１４ａの外周部に設けられた
歯が、ピニオンギヤ１０と同様に図外のサンギヤおよび
インターナルギヤと噛み合い、ピニオンギヤ１０に連れ
回される。図３は、ピニオンギヤ１０に隣接して設置さ
れた従来のスラストワッシャが針状ころ軸受１３のスラ
スト力Ｐを受け、且つキャリヤプレート１２ａ，１２ｂ
側に固着し、スラストワッシャとピニオンギヤ１０との
間に相対回転Ｖを生じた時の針状ころ軸受１３の端部と
スラストワッシャとのＰＶ値、図４は、本実施の形態の
スラストワッシャ１４ａ，１４ａが針状ころ軸受のスラ
スト力Ｐを受けながらピニオンギヤ１０に連れ回された
とき（スラストワッシャ１４ａとピニオンギヤ１０との
相対回転数Ｖ＝０）の針状ころ軸受１３の端部とスラス
トワッシャ１４ａとのＰＶ値である。 【０００７】以上のとおり、本実施の形態では、スラス
トワッシャ１４ａ，１４ａの外周部に設けられた歯がピ
ニオンギヤ１０と同様に図外のサンギヤおよびインター
ナルギヤと噛み合い、回転する構造としたため、スラス
トワッシャ１４ａ，１４ａがピニオンギヤ１０に連れ回
り、針状ころ軸受１３とスラストワッシャ１４ａ，１４
ａとの相対回転数を小さくでき、ワッシャ摩耗を低減で
きる。また、スラストワッシャ１４ａの挙動を拘束しな
い時に比べ、スラストワッシャ１４ａの回転変動による
滑りの変化が生じないため、偏摩耗を抑制できる。更に
プレスによる打ち抜き工程のみでスラストワッシャ１４
ａを形成でき、且つ平面度の確保が容易である。 【０００８】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、その構成をスラストワッシャを折り曲げることな
くピニオンギヤに連れ回る構造としたため、スラストワ
ッシャの平面度を容易に確保しつつ、スラストワッシャ
とピニオンギヤ、スラストワッシャと針状ころ軸受との
相対回転数を減少させ、スラストワッシャの摩耗を低減
できるという効果が得られる。
置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の遊星歯車減速装置としては、例え
ば図５に示すようなものがある（実開平７−２２１５
９）。この従来装置は、ピニオンギヤ０１の端面とスラ
ストワッシャ０２との摺接面の摩耗を防止すると共に、
スラストワッシャ０２の内周面の偏摩耗を未然に回避す
るために、スラストワッシャ０２に設けた爪部０３をピ
ニオンギヤ０１の孔に嵌合させて、スラストワッシャ０
２をピニオンギヤ０１に回り止めしている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の遊星歯車減速装置にあっては、スラストワッ
シャ０２の外周部に設けた爪部０３の折り曲げ工程が増
加し、かつ、爪部０３の盛り上がりによりスラストワッ
シャ０２の平面度を確保しにくいという問題点があっ
た。この発明は、このような従来の問題点に着目してな
されたもので、スラストワッシャを折り曲げることな
く、ピニオンギヤに連れ回し可能とすることにより、上
記問題点を解決することを目的としている。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明では、スラストワ
ッシャ外周部にピニオンギヤと同一形状の歯を設けて、
上述の目的を達成することとした。すなわち、本発明で
は、遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設けられた、ピ
ニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシャフトと、
このピニオンシャフト両端を固定支持するキャリヤプレ
ートと、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの
外周との間に介在された針状ころ軸受と、前記ピニオン
ギヤの両端面とキャリヤプレートとの間に１枚ないし複
数枚介在されてピニオンシャフトの外周に装着され、ピ
ニオンギヤおよび針状ころ軸受のスラストを受けるスラ
ストワッシャとを備えた遊星歯車減速装置において、前
記スラストワッシャのうち、ピニオンギヤに隣接するス
ラストワッシャ外周部にピニオンギヤと同一の歯を設け
た。 【０００５】 【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図１および図２は、この発明の一実施の
形態を示す図である。まず構成を説明すると、遊星歯車
減速機Ａのピニオンギヤ１０を貫通して設けられ、ピニ
オンギヤ１０を回転可能に支持するピニオンシャフト１
１と、このピニオンシャフト１１の両端を固定支持する
キャリヤプレート１２ａ，１２ｂと、前記ピニオンギヤ
１０の内周とピニオンシャフト１１の外周との間に介在
された針状ころ軸受１３と、前記ピニオンギヤ１０の両
端面とキャリヤプレート１２ａ，１２ｂとの間に介在さ
れてピニオンシャフト１１の外周に装着され、ピニオン
ギヤ１０および針状ころ軸受１３のスラストを受けるス
ラストワッシャ１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂとを備
えた遊星歯車減速機Ａにおいて、前記スラストワッシャ
１４ａの外周部に、図２に示すようにピニオンギヤ１０
と等しい歯が設けられている。 【０００６】次に作用を説明する。本実施の形態では、
スラストワッシャ１４ａ，１４ａの外周部に設けられた
歯が、ピニオンギヤ１０と同様に図外のサンギヤおよび
インターナルギヤと噛み合い、ピニオンギヤ１０に連れ
回される。図３は、ピニオンギヤ１０に隣接して設置さ
れた従来のスラストワッシャが針状ころ軸受１３のスラ
スト力Ｐを受け、且つキャリヤプレート１２ａ，１２ｂ
側に固着し、スラストワッシャとピニオンギヤ１０との
間に相対回転Ｖを生じた時の針状ころ軸受１３の端部と
スラストワッシャとのＰＶ値、図４は、本実施の形態の
スラストワッシャ１４ａ，１４ａが針状ころ軸受のスラ
スト力Ｐを受けながらピニオンギヤ１０に連れ回された
とき（スラストワッシャ１４ａとピニオンギヤ１０との
相対回転数Ｖ＝０）の針状ころ軸受１３の端部とスラス
トワッシャ１４ａとのＰＶ値である。 【０００７】以上のとおり、本実施の形態では、スラス
トワッシャ１４ａ，１４ａの外周部に設けられた歯がピ
ニオンギヤ１０と同様に図外のサンギヤおよびインター
ナルギヤと噛み合い、回転する構造としたため、スラス
トワッシャ１４ａ，１４ａがピニオンギヤ１０に連れ回
り、針状ころ軸受１３とスラストワッシャ１４ａ，１４
ａとの相対回転数を小さくでき、ワッシャ摩耗を低減で
きる。また、スラストワッシャ１４ａの挙動を拘束しな
い時に比べ、スラストワッシャ１４ａの回転変動による
滑りの変化が生じないため、偏摩耗を抑制できる。更に
プレスによる打ち抜き工程のみでスラストワッシャ１４
ａを形成でき、且つ平面度の確保が容易である。 【０００８】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、その構成をスラストワッシャを折り曲げることな
くピニオンギヤに連れ回る構造としたため、スラストワ
ッシャの平面度を容易に確保しつつ、スラストワッシャ
とピニオンギヤ、スラストワッシャと針状ころ軸受との
相対回転数を減少させ、スラストワッシャの摩耗を低減
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の遊星歯車減速装置を示す
断面図である。 【図２】実施の形態の要部を示す斜視図である。 【図３】ピニオンギヤに隣接して配置されたスラストワ
ッシャがキャリヤプレートに固着し、スラストワッシャ
とピニオンギヤとの間に相対回転を生じた時の針状ころ
軸受部とスラストワッシャとのＰＶ値特性図である。 【図４】本実施の形態（スラストワッシャがピニオンギ
ヤと一緒に回転する構造）の針状ころ軸受端部とスラス
トワッシャとのＰＶ値特性図である。 【図５】従来の遊星歯車減速装置の断面図である。 【符号の説明】 Ａ 遊星歯車減速機 １０ ピニオンギヤ １１ ピニオンシャフト １２ａ，１２ｂ キャリヤプレート １３ 針状ころ軸受 １４ａ，１４ｂ スラストワッシャ
断面図である。 【図２】実施の形態の要部を示す斜視図である。 【図３】ピニオンギヤに隣接して配置されたスラストワ
ッシャがキャリヤプレートに固着し、スラストワッシャ
とピニオンギヤとの間に相対回転を生じた時の針状ころ
軸受部とスラストワッシャとのＰＶ値特性図である。 【図４】本実施の形態（スラストワッシャがピニオンギ
ヤと一緒に回転する構造）の針状ころ軸受端部とスラス
トワッシャとのＰＶ値特性図である。 【図５】従来の遊星歯車減速装置の断面図である。 【符号の説明】 Ａ 遊星歯車減速機 １０ ピニオンギヤ １１ ピニオンシャフト １２ａ，１２ｂ キャリヤプレート １３ 針状ころ軸受 １４ａ，１４ｂ スラストワッシャ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設け
られた、ピニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシ
ャフトと、 このピニオンシャフト両端を固定支持するキャリヤプレ
ートと、 前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周との
間に介在された針状ころ軸受と、 前記ピニオンギヤの両端面とキャリヤプレートとの間に
１枚ないし複数枚介在されてピニオンシャフトの外周に
装着され、ピニオンギヤおよび針状ころ軸受のスラスト
を受けるスラストワッシャとを備えた遊星歯車減速装置
において、 前記スラストワッシャのうち、ピニオンギヤに隣接する
スラストワッシャ外周部にピニオンギヤと同一の歯を設
けたことを特徴とする遊星歯車減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33735995A JP3362585B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 遊星歯車減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33735995A JP3362585B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 遊星歯車減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09177904A JPH09177904A (ja) | 1997-07-11 |
| JP3362585B2 true JP3362585B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=18307887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33735995A Expired - Fee Related JP3362585B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 遊星歯車減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3362585B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102007032655A1 (de) * | 2007-07-13 | 2009-01-15 | Schaeffler Kg | Mechanische Sicherung einer Axialscheibe |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP33735995A patent/JP3362585B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09177904A (ja) | 1997-07-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071025 Year of fee payment: 5 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025 Year of fee payment: 6 |
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