JPH10159914A - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

遊星歯車減速装置

Info

Publication number
JPH10159914A
JPH10159914A JP32918896A JP32918896A JPH10159914A JP H10159914 A JPH10159914 A JP H10159914A JP 32918896 A JP32918896 A JP 32918896A JP 32918896 A JP32918896 A JP 32918896A JP H10159914 A JPH10159914 A JP H10159914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
gears
planetary gear
planetary
tooth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32918896A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Uzawa
信夫 鵜沢
Shinobu Yamamoto
忍 山本
Takeshi Kurihara
猛 栗原
Yuji Igawa
裕二 井川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP32918896A priority Critical patent/JPH10159914A/ja
Publication of JPH10159914A publication Critical patent/JPH10159914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/46Systems consisting of a plurality of gear trains each with orbital gears, i.e. systems having three or more central gears

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度の遊星歯車を安価に製造し、かつ遊星
歯車、太陽歯車等の寿命を向上する。 【解決手段】 プレス加工等の鍛造成形によって形成し
た歯車を軸方向に重ね合わせて遊星歯車を形成する場合
に、大きな歯厚寸法T1 となる各歯部38の一端部38
A側を内向きに定め、各歯車を重ね合わせる構成として
いる。従って、各歯車の各歯部38間に段差が無くな
り、該各歯部38が太陽歯車やリングギヤの内歯車に片
当たりするのを防止できる。また、遊星歯車の各歯部3
8は全体形状が中央が山形となったクラウニング形状と
なるから、各歯部38の一部に荷重が集中するのを防止
することができる。これにより、遊星歯車の製造コスト
の低減と太陽歯車、遊星歯車等の寿命の向上とを両立す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、油
圧クレーン等の履帯駆動装置、油圧クレーン用のロープ
ウィンチ等に用いて好適な遊星歯車減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊星歯車減速装置は、太陽歯車
と、該太陽歯車と内歯車とに噛合して設けられた遊星歯
車と、該遊星歯車を支持するキャリアとからなる1段ま
たは複数段の減速歯車機構を備えている。
【0003】また、この従来技術による遊星歯車減速装
置では、前記減速歯車機構を複数段、例えば3段設けた
場合、1段目の減速歯車機構、2段目の減速歯車機構、
3段目の減速歯車機構と減速されるに従ってトルクが大
きくなる。このため、2段目、3段目の遊星歯車は1段
目の遊星歯車に比べて歯幅寸法を順次大きくし、丈夫に
形成しなくてはならない。特に、最終段となる3段目の
減速歯車機構には高トルクが作用するため、3段目の遊
星歯車は、その歯幅寸法を大きくして高強度に形成する
必要がある。しかし、遊星歯車の歯幅を大きくすると、
歯車を加工するための時間や費用を要してしまい、製造
コストが嵩むという問題がある。
【0004】そこで、このような問題を解消し、高強度
の遊星歯車を安価に製造して用いている遊星歯車減速装
置として、例えば特開平4−131541号公報(以
下、他の従来技術という)によるものが知られている。
この他の従来技術による遊星歯車減速装置は、例えばプ
レス加工等の鍛造成形によって形成された歯幅寸法の小
さい歯車を複数枚重ね合わせて1個の歯車とすることに
より、高強度な遊星歯車を安価に製造するというもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した他
の従来技術による遊星歯車減速装置では、プレス加工に
よって形成した歯幅寸法の小さい歯車を複数枚重ね合わ
せて一つの遊星歯車を形成している。
【0006】しかし、歯車を例えばプレス加工によって
形成した場合には、各歯部の歯筋形状が成形時の「だ
れ」によってテーパ状となってしまう。このため、プレ
ス加工した歯車を仕上げ加工を施さずに重ね合わせる
と、重ね合わせた歯車の境界部で各歯部間に段差が形成
されることがある。これにより、各歯部間に段差が形成
された遊星歯車を使用すると、該遊星歯車が太陽歯車や
内歯車に片当たりし、太陽歯車や内歯車が損傷したり、
段差部分に荷重が集中して遊星歯車に歯欠け等の損傷が
生じることがあり、これらの歯車の寿命が低下するとい
う問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、高強度の遊星歯車を安
価に製造でき、かつ遊星歯車、太陽歯車等の寿命を向上
できるようにした遊星歯車減速装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による遊星歯車減
速装置は、太陽歯車と、歯幅の小さい複数枚の歯車を軸
方向に重ねて形成され、該太陽歯車と内歯車とに噛合し
て設けられた遊星歯車と、該遊星歯車を支持するキャリ
アとからなる1段または複数段の減速歯車機構を備えて
なる。
【0009】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明による遊星歯車減速装置が採用する構成
の特徴は、前記遊星歯車は、歯筋形状が歯幅方向にテー
パ状をなした2枚の歯車を向きを定めて重ね合わせ、中
央が山形となったクラウニング形状をなした重ね歯車と
して構成したことにある。
【0010】このように構成したことにより、歯筋形状
が歯幅方向にテーパ状をなした2枚の歯車を向きを定め
て重ね合わせるだけで遊星歯車を容易に形成することが
できる。また、遊星歯車の歯筋形状は中央が山形となっ
たクラウニング形状となるから、2枚の歯車を重ね合わ
せたときの境界部に段差が形成されるのを防止でき、遊
星歯車の一部に荷重が集中するのを防止することができ
る。
【0011】請求項2の発明による遊星歯車減速装置が
採用する構成の特徴は、前記遊星歯車は、歯筋形状が歯
幅方向にストレートな歯車を中央に位置させ、両側に歯
筋形状が歯幅方向にテーパ状をなした2枚の歯車を向き
を定めて重ね合わせ、中央が山形となったクラウニング
形状をなした重ね歯車として構成したことにある。
【0012】このように構成したことにより、歯筋形状
が歯幅方向にストレートな歯車を中央に位置させ、両側
に歯筋形状が歯幅方向にテーパ状をなした2枚の歯車を
向きを定めて重ね合わせるだけで遊星歯車を容易に形成
することができる。また、遊星歯車の歯筋形状は中央が
山形となったクラウニング形状となるから、中央の歯車
と両側の2枚の歯車を重ね合わせたときの境界部に段差
が形成されるのを防止でき、遊星歯車の一部に荷重が集
中するのを防止することができる。さらに、中央に位置
する歯車の枚数や歯幅寸法を適宜変更することにより、
遊星歯車の歯幅寸法を変更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
遊星歯車減速装置を添付図面に従って詳細に説明する。
【0014】まず、図1ないし図4は本発明の第1の実
施例を示している。
【0015】図中、1は車体の機枠(図示せず)等に固
着される円筒状の支持部材で、該支持部材1の一端側に
は油圧モータ2が取付けられ、他端側には後述するハブ
13、ナット14等が取付けられている。
【0016】3は有蓋筒状のハウジングで、該ハウジン
グ3は支持部材1の外周側に位置するドラム4と、内周
側に内歯車5Aが設けられたリングギヤ5と、該リング
ギヤ5を施蓋する底蓋6とから大略構成される。また、
前記ドラム4は主軸受7を介して支持部材1に回転自在
に支持され、その外周側には履帯駆動用のスプロケット
8がボルト9を介して取付けられている。また、前記リ
ングギヤ5はボルト10を介してドラム4に固着され、
前記底蓋6はボルト11を介してリングギヤ5に固着さ
れている。さらに、前記底蓋6の内側には軸中心に位置
して後述する1段目の太陽歯車17の先端面と摺接する
ライナ12が嵌合されている。
【0017】さらに、前記主軸受7は支持部材1の他端
側に取付けられたハブ13およびナット14により軸方
向に位置決めされている。ここで、ハブ13は内周側が
支持部材1に、外周側がキャリア35にスプライン結合
されており、これによって、支持部材1に対するキャリ
ア35の回転を規制している。
【0018】15は油圧モータ2の回転出力を導出する
回転軸で、該回転軸15の一端側は油圧モータ2と連結
され、他端側は底蓋6に向けて延在している。また、回
転軸15の他端側には1段目の太陽歯車17が形成され
ている。
【0019】16は1段目の減速歯車機構で、該減速歯
車機構16は、図2に示す如く、回転軸15の先端側に
形成された太陽歯車17と、該太陽歯車17とリングギ
ヤ5の内歯車5Aとに噛合するように配設され、該太陽
歯車17の周囲を自転しつつ公転する遊星歯車18と、
該遊星歯車18を軸受19を介して回転自在に支持する
ピン20と、該ピン20が固着され、遊星歯車18の公
転を後述する次段の太陽歯車24に伝達するキャリア2
1と、該キャリア21、前記遊星歯車18および軸受1
9の両端面に接するように設けられた一対のスラストプ
レート22,22とから構成されている。
【0020】一方、23は中間減速段となる2段目の減
速歯車機構で、該減速歯車機構23は回転軸15に遊嵌
され、1段目のキャリア21にスプライン結合してキャ
リア21の公転のみが伝達される太陽歯車24と、該太
陽歯車24とリングギヤ5の内歯車5Aとに噛合し、該
太陽歯車24の周囲を自転しつつ公転する遊星歯車25
と、該遊星歯車25を軸受26を介して回転自在に支持
するピン27と、該ピン27が固着され、遊星歯車25
の公転を後述の最終段の太陽歯車31に伝達するキャリ
ア28と、該キャリア28、前記遊星歯車25および軸
受26の両端面に接するように設けられた一対のスラス
トプレート29,29とから構成されている。
【0021】また、30は最終減速段となる3段目の減
速歯車機構で、該減速歯車機構30は回転軸15に遊嵌
され、2段目のキャリア28スプライン結合してキャリ
ア28の公転のみが伝達される太陽歯車31と、該太陽
歯車31とリングギヤ5の内歯車5Aとに噛合し、該太
陽歯車31の周囲で自転する遊星歯車32と、該遊星歯
車32を軸受33を介して回転自在に支持するピン34
と、該ピン34が固着されると共に、ハブ13にスプラ
イン結合され、支持部材1に対して回転方向に位置決め
されたキャリア35と、該キャリア35、前記遊星歯車
32および軸受33の両端面に接するように設けられた
一対のスラストプレート36,36とから構成され、該
キャリア35は支持部材1の他端に当接して軸方向の位
置決めがなされている。また、前記遊星歯車32は、図
3に示す如く、後述する歯車37を軸方向に重ね合わせ
ることにより所望の歯幅寸法を有する重ね歯車として形
成されている。
【0022】そこで、遊星歯車32を形成する各歯車3
7について説明するに、該各歯車37は、プレス加工等
の鍛造成形によって歯幅寸法の小さい平歯車として形成
されている。また、各歯車37の内周側は軸受33を介
してピン34が挿通されるピン挿通穴37Aとなり、外
周側には多数の歯部38(2個のみ図示)が形成されて
いる。
【0023】ところで、各歯車37は、プレス加工で仕
上げられているため、成形時の「だれ」によって各歯部
38の歯筋形状は、図4に示すように、その一端部38
Aで大きな歯厚寸法T1 となり、他端部38Bで小さな
歯厚寸法T2 となるテーパ状に形成されている。
【0024】従って、遊星歯車32を形成するために各
歯車37を重ね合わせる場合には、大きな歯厚寸法T1
となる各歯部38の一端部38A側を内向きに定め、各
歯車37を重ね合わせる。これにより、各歯車37の各
歯部38は、大きな歯厚寸法T1 となる一端部38A同
士が当接されるから、各歯部38間に段差が生じること
はない。しかも、当接された各歯部38は、中央部で大
きな歯厚寸法T1 となり、両端側で小さな歯厚寸法T2
となるから、全体として中央が山形となったクラウニン
グ形状となる。
【0025】本実施例による遊星歯車減速装置は上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0026】まず、油圧モータ2により回転軸15を回
転させると、その回転は太陽歯車17、遊星歯車18、
キャリア21等からなる1段目の減速歯車機構16によ
って所定の減速比をもって減速され、遊星歯車18の公
転のみがキャリア21から2段目の太陽歯車24へと出
力される。そして、太陽歯車24、遊星歯車25、キャ
リア28等からなる2段目の減速歯車機構23は前記キ
ャリア21からの回転をさらに所定の減速比で減速し、
遊星歯車25の公転のみをキャリア28から最終段の太
陽歯車31へと出力する。さらに、太陽歯車31、遊星
歯車32、キャリア35等からなる最終段の減速歯車機
構30では、キャリア35が支持部材1に対し回転方向
に位置決めされているから、前記キャリア28からの回
転出力を所定の減速比で減速しつつ、太陽歯車31から
遊星歯車32を介してリングギヤ5へと伝達し、該リン
グギヤ5およびドラム4等からなるハウジング3に大き
な回転トルクを発生させる。
【0027】この際、最終段の減速歯車機構30では、
遊星歯車32の歯幅寸法を大きく形成しているから、遊
星歯車32の強度を高めることができ、大きなトルクを
確実に受承することができる。さらに、遊星歯車32の
歯部(各歯部38)を中央が山形となったクラウニング
形状としているから、各歯部38の一部に荷重が集中す
るのを防止している。
【0028】そして、油圧モータ2の回転出力は各減速
歯車機構16,23,30により順次減速されて大トル
クとなってハウジング3に伝達され、スプロケット8に
巻回される履帯を低速回転で駆動し、油圧ショベル(い
ずれも図示せず)等を走行させる。
【0029】かくして、本実施例によれば、プレス加工
等の鍛造成形によって形成した歯車37を軸方向に重ね
合わせて遊星歯車32を形成する場合に、大きな歯厚寸
法T1 となる各歯部38の一端部38Aを内向きに定
め、各歯車37を重ね合わせる構成としている。これに
より、各歯部38間の境界部の段差を無くすことがで
き、該各歯部38が太陽歯車31やリングギヤ5の内歯
車5Aに片当たりするのを防止して、遊星歯車32、太
陽歯車31等の損傷を防止することができる。しかも、
遊星歯車32の歯部、即ち各歯部38の全体形状を中央
が山形となったクラウニング形状としているから、各歯
部38を太陽歯車31等に対して一様に当接させること
ができ、各歯部38の一部に荷重が集中して異常摩耗等
が発生するのを防止することができる。
【0030】この結果、プレス加工によって形成した安
価な歯車37を用いて遊星歯車32を形成した場合で
も、該遊星歯車32を高強度に形成することができ、か
つ太陽歯車31、リングギヤ5A等の損傷を防止するこ
とができる。これにより、遊星歯車32の製造コストの
低減と太陽歯車31、遊星歯車32、リングギヤ5A等
の寿命の向上とを両立することができる。
【0031】次に、図5および図6は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、遊星歯車を3枚の歯車
から形成したことにある。
【0032】41は前記第1の実施例による遊星歯車3
2に代えて用いられる本実施例による遊星歯車で、該遊
星歯車41は、後述する第1の歯車42と第2の歯車4
4とを軸方向に重ね合わせることにより重ね歯車として
形成されている。
【0033】42は遊星歯車41の軸方向中央に配設さ
れた第1の歯車で、該第1の歯車42の内周側はピン挿
通穴42Aとなり、外周側には多数の歯部43,43,
…(2個のみ図示)が形成されている。ここで、第1の
歯車42は、プレス加工の後にシェーピング加工によっ
て仕上げられており、これによって、各歯部43の歯筋
形状は、大きな歯厚寸法T3 をもって歯幅方向の全長に
亘りストレートな平歯車として形成されている。
【0034】44,44は第1の歯車42を挟むように
遊星歯車41の両側に配設された第2の歯車で、該第2
の歯車44は、前記第1の実施例で述べた歯車37とほ
ぼ同様に、その内周側がピン挿通穴37Aとなり、外周
側には多数の歯部45,45,…(2個のみ図示)が形
成されている。
【0035】また、各歯車44は、プレス加工で仕上げ
られているため、成形時の「だれ」によって各歯部45
の歯筋形状は、図6に示すように、その一端部45Aで
大きな歯厚寸法T3 となり、他端部45Bで小さな歯厚
寸法T4 となるテーパ状をした平歯車として形成されて
いる。
【0036】従って、遊星歯車41を形成するために各
歯車42,44を重ね合わせる場合には、中央に第1の
歯車42を配設し、該第1の歯車42を挟むように各第
2の歯車44を両側に配設する。このときには、大きな
歯厚寸法T3 となる各歯部45の一端部45A側を内向
きに定め、各第2の歯車44を第1の歯車42に重ね合
わせる。これにより、各第2の歯車44の各歯部45
は、大きな歯厚寸法T3となる一端部45Aが第1の歯
車42の各歯部43に当接されるから、各歯部43,4
5間に段差が生じることはない。しかも、当接された各
歯部43,45は、中央部で大きな歯厚寸法T3 とな
り、両端側で小さな歯厚寸法T4 となるから、全体とし
て中央が山形となったクラウニング形状となる。
【0037】かくして、このように構成された本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるが、特に、本実施例では、歯筋形状が
歯幅方向でストレートの第1の歯車42を挟んで各第2
の歯車44を配設することにより遊星歯車41を形成し
ているから、第1の歯車42の歯幅寸法、枚数を適宜変
更することにより、遊星歯車41の歯幅寸法を容易に変
更することができ、他の遊星歯車減速装置にも適用する
ことができる。
【0038】なお、前記各実施例では、最終減速段とな
る3段目の減速歯車機構30の遊星歯車32を各歯車3
7,42,44から形成した場合を例に挙げて説明した
が、これに替えて、例えば、複数枚の歯車からなる遊星
歯車を1段目、2段目の減速歯車機構に設けられた遊星
歯車に適用してもよい。
【0039】また、前記各実施例では、遊星歯車減速装
置を3段の減速歯車機構16,23,30によって構成
する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限る
ものではなく、1段、2段または4段以上の減速歯車機
構を有する遊星歯車減速装置に適用してもよい。
【0040】さらに、前記各実施例では、最終段のキャ
リア35を支持部材1に固定する最終段キャリア固定型
の遊星歯車減速装置を例示したが、内歯車を支持部材1
側に設け、最終段のキャリアをハウジングに固定してな
る最終段キャリア回転型の遊星歯車減速装置に適用して
もよい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、歯筋形状が歯幅方向にテーパ状をなした2枚の歯
車を向きを定めて重ね合わせて遊星歯車を形成すること
により、該遊星歯車を中央が山形となったクラウニング
形状をなした重ね歯車として構成することができる。こ
れにより、2枚の歯車を向きを定めて重ね合わせるだけ
で遊星歯車を容易に形成することができる。また、遊星
歯車の歯筋形状を中央が山形となったクラウニング形状
とすることができるから、2枚の歯車を重ね合わせたと
きの境界部に段差が形成されるのを防止でき、太陽歯
車、遊星歯車、内歯車等の損傷を防止することができ
る。
【0042】従って、例えば各歯車を安価なプレス加工
によって形成し、その歯筋形状がテーパ状となった場合
でも、この歯車を用いて高強度の遊星歯車を形成するこ
とができるから、遊星歯車の製造コストの低減と太陽歯
車、遊星歯車、内歯車等の寿命の向上とを両立すること
ができる。
【0043】請求項2の発明によれば、歯筋形状が歯幅
方向にストレートな歯車を中央に位置させ、両側に歯筋
形状が歯幅方向にテーパ状をなした2枚の歯車を向きを
定めて重ね合わせて遊星歯車を形成することにより、該
遊星歯車を中央が山形となったクラウニング形状をなし
た重ね歯車として構成することができる。これにより、
両側に位置する歯車の向きを定めて中央に位置する歯車
に重ね合わせるだけで遊星歯車を容易に形成することが
できる。また、遊星歯車の歯筋形状を中央が山形となっ
たクラウニング形状とすることができるから、中央の歯
車と両側の歯車とを重ね合わせたときの境界部に段差が
形成されるのを防止でき、太陽歯車、遊星歯車、内歯車
等の損傷を防止することができる。
【0044】この結果、例えば両側の歯車を安価なプレ
ス加工によって形成し、その歯筋形状がテーパ状となっ
た場合でも、この歯車を用いて高強度の遊星歯車を形成
することができるから、遊星歯車の製造コストの低減と
太陽歯車、遊星歯車、内歯車等の寿命の向上とを両立す
ることができる。また、中央に位置する歯筋形状がスト
レートな歯車の枚数や歯幅寸法を適宜変更することによ
り、遊星歯車の歯幅寸法を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による遊星歯車減速装置
を示す縦断面図である。
【図2】図1中の要部を拡大して示す要部拡大縦断面図
である。
【図3】図2中の遊星歯車を拡大して示す拡大縦断面図
である。
【図4】遊星歯車の歯部を示す図3中の矢示IV−IV方向
からみた断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例による遊星歯車を示す図
3と同様位置からみた拡大縦断面図である。
【図6】遊星歯車の歯部を示す図5中の矢示VI−VI方向
からみた断面図である。
【符号の説明】
5 リングギヤ 5A 内歯車 16,23,30 減速歯車機構 17,24,31 太陽歯車 18,25,32,41 遊星歯車 21,28,35 キャリア 37 歯車 42 第1の歯車 44 第2の歯車 T1 ,T2 ,T3 ,T4 歯厚寸法
フロントページの続き (72)発明者 井川 裕二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽歯車と、歯幅の小さい複数枚の歯車
    を軸方向に重ねて形成され、該太陽歯車と内歯車とに噛
    合して設けられた遊星歯車と、該遊星歯車を支持するキ
    ャリアとからなる1段または複数段の減速歯車機構を備
    えてなる遊星歯車減速装置において、 前記遊星歯車は、歯筋形状が歯幅方向にテーパ状をなし
    た2枚の歯車を向きを定めて重ね合わせ、中央が山形と
    なったクラウニング形状をなした重ね歯車として構成し
    たことを特徴とする遊星歯車減速装置。
  2. 【請求項2】 太陽歯車と、歯幅の小さい複数枚の歯車
    を軸方向に重ねて形成され、該太陽歯車と内歯車とに噛
    合して設けられた遊星歯車と、該遊星歯車を支持するキ
    ャリアとからなる1段または複数段の減速歯車機構を備
    えてなる遊星歯車減速装置において、 前記遊星歯車は、歯筋形状が歯幅方向にストレートな歯
    車を中央に位置させ、両側に歯筋形状が歯幅方向にテー
    パ状をなした2枚の歯車を向きを定めて重ね合わせ、中
    央が山形となったクラウニング形状をなした重ね歯車と
    して構成したことを特徴とする遊星歯車減速装置。
JP32918896A 1996-11-25 1996-11-25 遊星歯車減速装置 Pending JPH10159914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32918896A JPH10159914A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 遊星歯車減速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32918896A JPH10159914A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 遊星歯車減速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10159914A true JPH10159914A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18218644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32918896A Pending JPH10159914A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 遊星歯車減速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10159914A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364733A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Komatsu Ltd 平歯車動力伝導機構
JP2006207764A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Hitachi Ltd 電動ディスクブレーキ
JP2007162806A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Honda Motor Co Ltd 多段遊星歯車式変速機
CN109854704A (zh) * 2019-01-21 2019-06-07 沈阳宏延冶金矿山机械有限责任公司 滑动轴承支撑的重载传动末级齿轮副
KR20200003415A (ko) 2017-09-04 2020-01-09 히다치 겡키 가부시키 가이샤 감속 장치
JP2020183782A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置およびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364733A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Komatsu Ltd 平歯車動力伝導機構
JP2006207764A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Hitachi Ltd 電動ディスクブレーキ
JP2007162806A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Honda Motor Co Ltd 多段遊星歯車式変速機
KR20200003415A (ko) 2017-09-04 2020-01-09 히다치 겡키 가부시키 가이샤 감속 장치
CN111033081A (zh) * 2017-09-04 2020-04-17 日立建机株式会社 减速装置
CN109854704A (zh) * 2019-01-21 2019-06-07 沈阳宏延冶金矿山机械有限责任公司 滑动轴承支撑的重载传动末级齿轮副
JP2020183782A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7361118B2 (en) Gear mechanism and reduction planetary gear
JP4922502B2 (ja) ギヤドモータ及び動力伝達部構造
KR101079628B1 (ko) 유성기어 감속기 및 그 내치기어기구
JPH10159914A (ja) 遊星歯車減速装置
JP3842525B2 (ja) 遊星歯車減速装置
JPH0469299B2 (ja)
JP2000136852A (ja) 遊星歯車減速装置
JPH0627533B2 (ja) 遊星歯車減速機
US6955626B2 (en) Differential gearing unit for vehicle
JPH1030687A (ja) 遊星式増減速機
JPH0621608B2 (ja) 遊星歯車機構における角度バツクラツシユの除去装置
JP4246566B2 (ja) 遊星歯車減速機
JPH1122789A (ja) 遊星歯車減速機
JPH0456179B2 (ja)
JPH0324924Y2 (ja)
JPH0438126Y2 (ja)
JPH01261537A (ja) 外ピン駆動形遊星歯車減速機
JPH06249298A (ja) 遊星歯車減速装置
JPH05132292A (ja) 土木建設機械用ウインチ
JPH07103920B2 (ja) 遊星歯車減速装置
JP2508221Y2 (ja) 遊星歯車機構を使用した回転駆動装置の改良構造
JPH0741952Y2 (ja) 遊星歯車減速装置
JPH10141448A (ja) 遊星歯車減速装置
JPH09280323A (ja) ホイールモータ
JP3603014B2 (ja) 油圧モータ