JP3361962B2 - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物

Info

Publication number
JP3361962B2
JP3361962B2 JP16487697A JP16487697A JP3361962B2 JP 3361962 B2 JP3361962 B2 JP 3361962B2 JP 16487697 A JP16487697 A JP 16487697A JP 16487697 A JP16487697 A JP 16487697A JP 3361962 B2 JP3361962 B2 JP 3361962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
polyester resin
acid
epoxy
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16487697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10338736A (ja
Inventor
眞 徳水
純 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP16487697A priority Critical patent/JP3361962B2/ja
Publication of JPH10338736A publication Critical patent/JPH10338736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3361962B2 publication Critical patent/JP3361962B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2261/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G2261/30Monomer units or repeat units incorporating structural elements in the main chain
    • C08G2261/31Monomer units or repeat units incorporating structural elements in the main chain incorporating aromatic structural elements in the main chain
    • C08G2261/312Non-condensed aromatic systems, e.g. benzene

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル樹脂
組成物に関し、より詳しくは、弾性的性質、熱安定性、
耐薬品性、表面外観、機械的性質および成形加工性に優
れたポリエステル樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】結晶
性芳香族ポリエステル単位をハードセグメントとし、ポ
リオキシアルキレングリコールのような脂肪族ポリエー
テル単位またはポリラクトンのような脂肪族ポリエステ
ル単位をソフトセグメントとするポリエステルブロック
共重合体は、柔軟性、弾性的性質、耐油・耐薬品性、機
械的性質、高温特性等が優れているため、シート、フィ
ルム、繊維などの産業資材や自動車、電気・電子部品等
に使用されている。 【0003】しかしながら、上記のポリエステルブロッ
ク共重合体は、耐熱老化性が劣る欠点がある。このた
め、例えば、特開昭56−14525号公報には、成形
時に分子鎖を架橋する方法が提案されているが、満足す
る結果は得られていない。また、特開平2−17305
9号公報には、ポリアミドとイオウ系酸化防止剤または
リン酸系酸化防止剤を添加する方法が提案されている
が、添加するポリアミド樹脂がポリエステルエラストマ
ーより弾性率が高いため、添加後の組成物の弾性率が大
きくなり、他の機械的物性も低下するという問題があっ
た。さらに、特開平5−239198号公報には、2,
6−ナフタレンジカルボン酸等を使用して樹脂のTgを
上げる方法が提案されているが、100℃以上の温度領
域では満足できるものではなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み鋭意検討した結果、ポリエステル樹脂に特
定の成分を共重合し、それに特定のエポキシ樹脂を配合
することにより、弾性的性質と成形加工性を維持しつ
つ、さらに熱安定性、耐薬品性、表面外観および機械的
性質の向上されたポリエステル樹脂組成物が得られるこ
とを見いだし本発明を完成した。 【0005】すなわち、本発明は、(A)(a)ジカル
ボン酸成分、(b)ジオール成分、(c)全縮合ポリエ
ステルに対して5〜65重量%の重量平均分子量が40
0〜3000のポリオキシアルキレングリコール成分お
よび(d)全縮合ポリエステルに対して1〜20重量%
の下記の一般式(I)または(II)で表わされる単位を
有する化合物成分の少なくとも1種からなり、極限粘度
[η]が0.5dl/g以上であるポリエステル樹脂
と、(B)該ポリエステル樹脂の水酸基1当量に対して
エポキシ基を0.7〜1.2当量の比率で含有する1分
子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ樹
脂とからなるポリエステル樹脂組成物にある。 【化3】【化4】 【0006】 【発明の実施の形態】本発明において用いられるポリエ
ステル樹脂(A)は、(a)ジカルボン酸またはそのエ
ステル形成性誘導体の少なくとも1種を含むジカルボン
酸成分、(b)ジオール成分、(c)ポリオキシアルキ
レングリコール成分および上記一般式(I)または(I
I)の単位を有する化合物成分の少なくとも1種より構
成される。 【0007】本発明において用いられるジカルボン酸ま
たはそのエステル形成性誘導体(a)は、特に制限され
ないが、耐熱性の観点から芳香族ジカルボン酸またはこ
れらのエステル形成性誘導体を主成分とするものが好ま
しい。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、アントラセンジカルボン
酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−ジ
フェニルエーテルジカルボン酸、5−スルホイソフタル
酸、3−スルホイソフタル酸ナトリウム等が挙げられ
る。これらのエステル形成性誘導体としては、低級アル
キルエステルやアリールエステル、炭酸エステル、酸ハ
ロゲン化物等が挙げられる。これらのジカルボン酸は1
種または2種以上を併用して用いられる。 【0008】上記の芳香族ジカルボン酸は、全酸成分中
80モル%以上含有することが好ましく、さらに好まし
くは85モル%以上である。これは、芳香族ジカルボン
酸が全酸成分に対して80モル%未満では成形品の機械
的強度が低下し、また、生産性も低下する恐れがあるた
めである。 【0009】また、本発明においては、上記芳香族ジカ
ルボン酸以外の酸成分として、脂肪族ジカルボン酸、ま
たはこれらのエステル形成性誘導体を全酸成分中に20
モル%以下、好ましくは15モル%以下の範囲で含有さ
せることもできる。これは、20モル%を超えて含有さ
せると成形品の機械的強度の低下を招く恐れがあるため
である。本発明で用いることのできる脂肪族ジカルボン
酸としては、例えば、シュウ酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライン
酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、1,3−もしくは
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シクロペンタン
ジカルボン酸、4,4′−ジシクロヘキシルジカルボン
酸等が挙げられる。 【0010】本発明において用いられるジオール(b)
は、ポリエステル樹脂に、色調、透明性、耐熱性および
耐衝撃性等の物性を付与するための成分である。ジオー
ル(b)の具体例としては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ダイ
マージオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、下記一般式(III) 、(IV)および
(V)で表わされる化合物およびこれらの誘導体のエチ
レンオキサイド付加物等が挙げられる。これらの中で
も、下記一般式(V)で示されるビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物の使用が好ましい。 【0011】 【化5】【0012】 【化6】 【0013】 【化7】 【0014】本発明において用いられるポリオキシアル
キレングリコール(c)は、ポリエステル樹脂に柔軟性
を付与する成分である。ポリオキシアルキレングリコー
ル(c)の具体例としては、例えば、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール、ポリヘキサメチレングリコール等が挙げ
られる。ポリオキシアルキレングリコールの重量平均分
子量は400〜3000の範囲のものであり、重量平均
分子量が400未満では柔軟性が低下し、一方、重量平
均分子量が3000を超えるとポリマーとの相溶性が低
下し、重合反応を阻害したり、成形品の機械的物性が低
下するようになる。ポリオキシアルキレングリコールの
使用量は、全縮合ポリエステルに対して5〜65重量%
の範囲である。ポリオキシアルキレングリコールの使用
量が5重量%未満では柔軟性の発現効果が充分でなく、
一方、使用量が65重量%を超えると耐熱性が低下する
ようになる。好ましくは20〜50重量%の範囲であ
る。 【0015】本発明において用いられる上記の一般式
(I)または(II)で表わされる単位を有する化合物
(d)は、フェノールまたはクレゾールとホルムアルデ
ヒドの反応物を脱水縮合して得られるものである。それ
の具体例としては、例えば、ポリ(2−ヒドロキシ−
1,4−フェニレンメチレン)、ポリ(2−ヒドロキシ
−1,3−フェニレンメチレン)、ポリ(4−ヒドロキ
シ−1,3−フェニレンメチレン)、ポリ(3−ヒドロ
キシ−1,2−フェニレンメチレン)、ポリ(2−ヒド
ロキシ−3−メチル−1,4−フェニレンメチレン)、
ポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレ
ンメチレン)、ポリ(3−ヒドロキシ−4−メチル−フ
ェニレンメチレン)、ポリ(オキシメチレン−2−ヒド
ロキシ−1,4−フェニレンメチレン)、ポリ(オキシ
メチレン−2−ヒドロキシ−1,3−フェニレンメチレ
ン)、ポリ(オキシメチレン−4−ヒドロキシ−1,3
−フェニレンメチレン)等が挙げられる。これらは1種
でまたは2種以上を併用して用いられる。上記化合物
(d)は、ポリエステル樹脂を架橋させて耐熱性を向上
させる成分であり、その使用量は、全縮合ポリエステル
に対して1〜20重量%の範囲である。その使用量が1
重量%未満では耐熱性が充分でなく、また、一方、使用
量が20重量%を超えるとゴム弾性が低下する傾向があ
る。好ましい使用量は5〜15重量%の範囲である。 【0016】本発明においては、必要に応じてポリエス
テル樹脂を架橋させるための成分として3価以上の多価
カルボン酸および多価アルコールを併用して使用するこ
とができる。使用できる3価以上の多価カルボン酸の例
としては、トリメリット酸、ピロメリット酸およびこれ
らの無水物等を挙げることができる。また、3価以上の
多価アルコールの例としては、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、グリセリン等が挙げられ
る。3価以上の多価カルボン酸および多価アルコールの
使用量は、全縮合ポリエステルに対して、0.1〜5モ
ル%の範囲が好ましい。これは、使用量が少なすぎると
配合効果が充分でなく、一方、使用量が多すぎる場合に
は、ゲル化により反応の制御が困難となる傾向にあるた
めである。より好ましくは0.3〜2モル%の範囲であ
る。 【0017】本発明で用いられるポリエステル樹脂
(A)は、25℃のフェノール/テトラクロロエタン等
量混合溶媒中で測定される極限粘度[η]が0.5dl
/g以上、好ましくは0.6dl/g以上であることが
必要である。これは、極限粘度[η]が0.5dl/g
未満では機械的性質等が低下するためである。 【0018】本発明で用いられるポリエステル樹脂の製
造方法としては、公知の直接重合法やエステル交換法を
採用することができる。具体例としては、上記の(a)
〜(d)からなる重合成分、および必要に応じて使用さ
れる他の重合成分を反応釜に仕込み、加熱昇温して、エ
ステル化反応、またはエステル交換反応を行う。この
時、必要に応じて硫酸、チタンブトキシド、ジブチルス
ズオキシド、酢酸マグネシウム、酢酸マンガンなどの通
常のエステル化反応またはエステル交換反応で使用され
るエステル化触媒またはエステル交換触媒を使用するこ
とができる。次いで、常法に従って、該反応で生じた水
またはアルコールを除去する。その後引き続き重縮合反
応を実施するが、このとき真空下でジオール成分を留出
除去させながら重合を行う。 【0019】また、重合に際しては公知の重合触媒、例
えば、チタンブトキシド、ジブチルスズオキシド、酢酸
スズ、酢酸亜鉛、二硫化スズ、三酸化アンチモン、二酸
化ゲルマニウム等を用いることができる。また、重合温
度、触媒量については特に限定されるものではなく、必
要に応じて任意に設定すればよい。 【0020】本発明において用いられるエポキシ樹脂
(B)は、硬化して得られる樹脂成形品の耐熱性や機械
的強度の観点から、分子内に少なくとも2個のエポキシ
基を有するものである。このようなエポキシ樹脂として
は、例えば、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンと
の反応によって得られるビスフェノールA系エポキシ樹
脂、ビスフェノールF系エポキシ樹脂、ビスフェノール
S系エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは、分子量が3
00〜5000程度のものが好適である。3個以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ樹脂としては、例えば、フェ
ノールノボラック樹脂やクレゾールノボラック樹脂とエ
ピクロルヒドリンとの反応によって得られるノボラック
系エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、ト
リス(α−メチルグリシジル)イソシアヌレート、トリ
ス(β−メチルグリシジル)イソシアヌレート、トリス
(ヒドロキシフェニル)メタントリグリシジルエーテ
ル、1,3,5−トリ(グリシジルオキシ)ベンゼン、
1,3,5−トリメシン酸トリグリシジルエステル、テ
トラグリシジルキシリレンジアミン、テトラグリシジル
ジアミノフェニルメタン、テトラキス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタントリテトラグリシジルエーテル等が挙
げられる。 【0021】また、分子中に2個のエポキシ基を有する
脂肪族系エポキシ樹脂としては、例えば、ネオペンチル
グリコールジグリシジルエーテル、ヘキサメチレングリ
コールジグリシジルエーテル等のグリコールジグリシジ
ルエーテル類、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル等のポリエーテルジグリシジルエーテル類が挙げら
れ、また、分子中に3個以上のエポキシ基を有する脂肪
族系エポキシ化合物としては、例えば、グリセリンポリ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジル
エーテル等のポリオールポリグリシジルエーテル類が挙
げられる。 【0022】本発明で用いられるエポキシ樹脂(B)に
おいては、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有
することが必要であり、1分子中に1個のエポキシ基を
有するエポキシ樹脂では充分な架橋密度が得られず本発
明の目的を達成することができない。 【0023】本発明のポリエステル樹脂組成物を構成す
るに当ってのポリエステル樹脂(A)とエポキシ樹脂
(B)の配合割合は、ポリエステル樹脂の水酸基1当量
に対して、エポキシ基を0.7〜1.2当量、好ましく
は0.9〜1.0当量となる比率である。ポリエステル
樹脂に対するエポキシ樹脂の配合割合が上記範囲を超え
るとエポキシ基同志の重合による副反応化合物が生成し
て機械的特性の低下を招き、また、上記範囲未満の場合
には架橋反応による耐熱性の向上効果が充分でなく、未
反応の水酸基により耐薬品性が低下するようになる。 【0024】本発明のポリエステル樹脂組成物には必要
に応じて各種の添加剤、例えば、ポリエーテル、ポリア
ミド、ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート等の
樹脂、シリカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム等の
無機粒子、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料、紫
外線吸収剤、離型剤、帯電防止剤、難燃剤等を本発明の
目的を阻害しない範囲で併用することができる。 【0025】本発明のポリエステル樹脂組成物は、押
出、圧延、射出、加圧などの通常の成形方法により成形
品とされるが、成形品の硬化反応は、80〜250℃の
範囲であることが好ましく、より好ましくは100〜2
20℃の範囲である。また、温度は、硬化反応終了まで
一定温度にて行っても、低温から高温に昇温しながら行
っても、あるいは比較的低温でオリゴマー化してから高
温で後硬化させる多段方法で行ってもよい。 【0026】さらに、成形品に、特定の性能を付与する
ために従来公知の各種加工処理を施したり、適当な添加
剤を配合することができる。加工処理の例としては、紫
外線、α線、β線、γ線あるいは電子線等の照射、コロ
ナ処理、プラズマ照射処理、火炎処理等の処理、塩化ビ
ニリデン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリオ
レフィン等の樹脂の塗布、ラミネート、あるいは金属の
蒸着等が挙げられる。 【0027】 【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、参考例、実施例および比較例における部は重量部
を表わす。実施例および比較例における物性の評価は以
下に示す方法を用いて行った。 【0028】(1)極限粘度[η](dl/g) 25℃のフェノール/テトラクロロエタン等量混合溶媒
中で測定した。 【0029】(2)ショアA硬度 ASTM K−7215に準拠して測定した。 【0030】(3)引張強度 ASTM D−638に準拠して測定した。 【0031】(4)引張伸度 ASTM D−638に準拠して測定した。 【0032】(5)高温保形性 セイコー電子工業(株)製、DMS100により、23
℃および170℃での動的弾性率を測定し、下記式によ
り求めた。 【0033】 【数1】 【0034】(6)耐薬品性 23℃で、厚さ200μmのシート表面をアセトンでラ
ビングし、外観の変化を目視して評価した。 【0035】また、実施例および比較例で用いたエポキ
シ樹脂についての略記号は、次のものを表わす。 エピコート1001:油化シェルエポキシ(株)製、ビ
スフェノールA系エポキシ樹脂、Mw=900、エポキ
シ当量=457 エピコート152:油化シェルエポキシ(株)製、フェ
ノールノボラック系エポキシ樹脂、エポキシ当量=17
5 タクティクス742:ダウケミカル(株)製、トリス
(ヒドロキシフェニル)メタントリグリシジルエーテ
ル、エポキシ当量=144 TEPIC−L:日産化学工業(株)製、トリグリシジ
ルイソシアヌレート、エポキシ当量=91 VED122:油化シェルエポキシ(株)製、アルキル
フェノールモノグリシジルエーテル、エポキシ当量=2
40 【0036】[参考例1] ポリエステル樹脂A−1の製造 テレフタル酸432.1部、エチレングリコール22
6.2部、平均分子量1000のポリテトラメチレング
リコール400部、および平均分子量2200、水酸基
当量120のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−1,
3−フェニレンメチレン)100部を反応容器に入れ、
水を留出させながら190〜225℃で3時間加熱撹拌
してエステル化反応を行った。次いで、内温を280℃
に昇温した後、三酸化アンチモン0.2部を添加し、反
応系内の圧力を1mmHgまで減圧し、内温を280℃
に保持して重縮合を2時間行って表1に示す樹脂組成お
よび極限粘度[η]を有するポリエステル樹脂A−1を
得た。 【0037】[参考例2] ポリエステル樹脂A−2の製造 2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル755.9
部、エチレングリコール446.4部、平均分子量20
00のポリテトラメチレングリコール200部、および
平均分子量2200、水酸基当量120のポリ(4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレンメチレン)
50部および酢酸マンガン0.2部を反応容器に入れ、
メタノールを留出せしめながら170〜230℃で3時
間加熱撹拌してエステル交換反応を行った。次いで、内
温を280℃に昇温した後、リン酸0.04部および三
酸化アンチモン0.3部を添加し、反応系内の圧力を1
mmHgまで減圧し、内温を280℃に保持して重縮合
を2時間行って表1に示す樹脂組成および極限粘度
[η]を有するポリエステル樹脂A−2を得た。 【0038】[参考例3] ポリエステル樹脂A−3の製造 テレフタル酸ジメチル352.6部、1,4−ブタンジ
オール229.2部、平均分子量1000のポリテトラ
メチレングリコール250部、平均分子量2000のポ
リテトラメチレングリコール250部、平均分子量25
00、水酸基当量150のポリ(オキシメチレン−2−
ヒドロキシ−1,4−フェニレンメチレン)100部お
よびテトラ−n−ブトキシチタン0.18部を反応容器
に入れ、メタノールを留出せしめながら150〜220
℃で3時間加熱撹拌してエステル交換反応を行った。次
いで、内温を250℃に昇温した後、反応系内の圧力を
1mmHgまで減圧し、内温を250℃に保持して2時
間重縮合を行って表1に示す樹脂組成および極限粘度
[η]を有するポリエステル樹脂A−3を得た。 【0039】[参考例4] ポリエステル樹脂A−4の製造 2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル701.0
部、エチレングリコール416.1部、無水トリメリッ
ト酸2.8部、平均分子量1000のポリテトラメチレ
ングリコール150部、平均分子量2200、水酸基当
量120のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−1,3
−フェニレンメチレン)150部および酢酸マンガン
0.2部を反応容器に入れ、メタノールを留出させなが
ら170〜230℃で3時間加熱攪拌してエステル交換
反応を行った。次いで内温を280℃に昇温した後、リ
ン酸0.04部および二酸化ゲルマニウム0.2部を添
加し、反応系内の圧力を1mmHgまで減圧し、内温を
280℃に保持して2時間重縮合を行って表1に示す樹
脂組成および極限粘度[η]を有するポリエステル樹脂
A−4を得た。 【0040】[参考例5] ポリエステル樹脂A−5の製造 テレフタル酸86.4部、エチレングリコール48.5
部、平均分子量1000のポリテトラメチレングリコー
ル800部および平均分子量2200、水酸基当量12
0のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェ
ニレンメチレン)100部を反応容器に入れ、水を留出
させながら190〜225℃で3時間加熱撹拌してエス
テル化反応を行った。次いで、三酸化アンチモン0.0
3部を添加し、内温を280℃に昇温した後、反応系内
の圧力を1mmHgまで減圧し、内温を280℃に保持
して2時間重縮合を行って表1に示す樹脂組成および極
限粘度[η]を有するポリエステル樹脂A−5を得た。 【0041】[参考例6] ポリエステル樹脂A−6の製造 テレフタル酸ジメチル749.2部、1,4−ブタンジ
オール487.1部、平均分子量1000のポリテトラ
メチレングリコール50部、平均分子量2200、水酸
基当量120のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−
1,3−フェニレンメチレン)100部およびテトラ−
n−ブトキシチタン0.52部を反応容器に入れ、メタ
ノールを留出させながら、150〜220℃で3時間加
熱撹拌してエステル交換反応を行った。次いで、内温2
50℃に昇温した後、反応系内の圧力を1mmHgまで
減圧し、内温を250℃に保持して2時間重縮合を行っ
て表1に示す樹脂組成および極限粘度[η]を有するポ
リエステル樹脂A−6を得た。 【0042】[参考例7] ポリエステル樹脂A−7の製造 テレフタル酸302.5部、エチレングリコール16
1.4部、平均分子量1000のポリテトラメチレング
リコール400部および平均分子量2200、水酸基当
量120のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−1,3
−フェニレンメチレン)250部を反応容器に入れ、水
を留出させながら、190〜225℃で3時間加熱撹拌
してエステル化反応を行った。次いで、三酸化アンチモ
ン0.12部を添加、内温280℃に昇温した後、反応
系内の圧力を1mmHgまで減圧し、内温を280℃に
保持して2時間重縮合を行って表1に示す樹脂組成およ
び極限粘度[η]を有するポリエステル樹脂A−7を得
た。 【0043】[参考例8] ポリエステル樹脂A−8の製造 テレフタル酸514.2部、エチレングリコール27
4.4部、平均分子量1000のポリテトラメチレング
リコール400部および平均分子量2200、水酸基当
量120のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−1,3
−フェニレンメチレン)5部を反応容器に入れ、水を留
出させながら、190〜225℃で3時間加熱撹拌して
エステル化反応を行った。次いで、三酸化アンチモン
0.21部を添加し内温を280℃に昇温した後、反応
系内の圧力を1mmHgまで減圧し、内温を280℃に
保持して2時間重縮合を行って表1に示す樹脂組成およ
び極限粘度[η]を有するポリエステル樹脂A−8を得
た。 【0044】[参考例9] ポリエステル樹脂A−9の製造 テレフタル酸ジメチル617.0部、1,4−ブタンジ
オール401.2部、平均分子量2000のポリテトラ
メチレングリコール200部、平均分子量2200、水
酸基当量120のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−
1,3−フェニレンメチレン)100部およびテトラ−
n−ブトキシチタン0.43部を反応容器に入れ、メタ
ノールを留出しながら、150〜220℃で3時間加熱
撹拌してエステル交換反応を行った。次いで、内温を2
50℃に昇温した後、反応系内の圧力を1mmHgまで
減圧し、内温を250℃に保持して2時間重縮合を行っ
て表1に示す樹脂組成および極限粘度[η]を有するポ
リエステル樹脂A−9を得た。 【0045】[参考例10] ポリエステル樹脂A−10の製造 テレフタル酸ジメチル252.5部、エチレングリコー
ル181.8部、平均分子量2000のポリテトラメチ
レングリコール600部、平均分子量2200、水酸基
当量120のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−1,
3−フェニレンメチレン)150部および酢酸マンガン
0.07を反応容器に入れ、メタノールを留出しなが
ら、170〜230℃で3時間加熱撹拌してエステル交
換反応を行った。次いで、リン酸0.02部、三酸化ア
ンチモン0.2部を添加し内温を280℃に昇温した
後、反応系内の圧力を1mmHgまで減圧し、内温を2
80℃に保持して2時間重縮合を行って表1に示す樹脂
組成および極限粘度[η]を有するポリエステル樹脂A
−10を得た。 【0046】[参考例11] ポリエステル樹脂A−11の製造 テレフタル酸ジメチル617.0部、1,4−ブタンジ
オール401.2部、平均分子量1000のポリテトラ
メチレングリコール150部、平均分子量2200、水
酸基当量120のポリ(4−ヒドロキシ−5−メチル−
1,3−フェニレンメチレン)150部およびテトラ−
n−ブトキシチタン0.43部を反応容器に入れ、メタ
ノールを留出しながら、150〜220℃で3時間加熱
撹拌してエステル交換反応を行った。次いで、内温を2
50℃に昇温した後、反応系内の圧力を1mmHgまで
減圧し、内温を250℃に保持して2時間重縮合を行っ
て表1に示す樹脂組成および極限粘度[η]を有するポ
リエステル樹脂A−11を得た。 【0047】 【表1】 【0048】[実施例1〜7]参考例1〜4で得たポリ
エステル樹脂A−1〜A−4を130℃で8時間乾燥し
た後、これらのポリエステル樹脂100部に対して表2
に示すエポキシ樹脂を、エポキシ当量/水酸基当量比が
表2に示す比となる量を配合した。次いで、この配合物
を40φの二軸押出機(池貝鉄工(株)製)に供給しシ
リンダー温度280℃で溶融混練した後、ASTM D
−638で規定する試験片金型を用い、樹脂温度280
℃、金型温度15℃、射出時間0.8秒で射出成形して
試験片を作製した。表2にこれらの試験片を用いて測定
した各種物性の評価結果を示した。 【0049】 【表2】【0050】[比較例1〜8]参考例5〜11で得たポ
リエステル樹脂A−5〜A−11を130℃で8時間乾
燥した後(但し、比較例の1のポリエステル樹脂A−5
は50℃で48時間乾燥した。)、これらのポリエステ
ル樹脂100部に対して表3に示すエポキシ樹脂を、エ
ポキシ当量/水酸基当量比が表3に示す比となる量を配
合した。次いで、この配合物を実施例1と同様にして溶
融混練した後、射出成形して試験片を作成した。表3に
これらの試験片を用いて測定した各種物性の評価結果を
示した。 【0051】 【表3】 【0052】 【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂組成物は、ポ
リエステルエラストマーの持つ優れた物性、成形加工性
を維持しつつ、優れた熱安定性、耐薬品性、表面外観お
よび機械的性質を有するため、ボトル、フィルム、シー
ト、プレート、繊維等の成形品を得るのに極めて有用で
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C08L 67/02 71:02 65:02) (56)参考文献 特開 平5−239198(JP,A) 特開 平2−199159(JP,A) 特開 平8−277332(JP,A) 特開 昭58−61147(JP,A) 特開 昭60−221451(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/40 - 59/66 C08L 67/02 - 67/03 C08L 63/00 - 63/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)(a)ジカルボン酸成分、(b)
    ジオール成分、(c)全縮合ポリエステルに対して5〜
    65重量%の重量平均分子量が400〜3000のポリ
    オキシアルキレングリコール成分および(d)全縮合ポ
    リエステルに対して1〜20重量%の下記の一般式
    (I)または(II)で表わされる単位を有する化合物成
    分の少なくとも1種からなり、極限粘度[η]が0.5
    dl/g以上であるポリエステル樹脂と、(B)該ポリ
    エステル樹脂の水酸基1当量に対してエポキシ基を0.
    7〜1.2当量の比率で含有する1分子中に少なくとも
    2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂とからなるポリ
    エステル樹脂組成物。 【化1】【化2】
JP16487697A 1997-06-09 1997-06-09 ポリエステル樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3361962B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16487697A JP3361962B2 (ja) 1997-06-09 1997-06-09 ポリエステル樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16487697A JP3361962B2 (ja) 1997-06-09 1997-06-09 ポリエステル樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10338736A JPH10338736A (ja) 1998-12-22
JP3361962B2 true JP3361962B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=15801604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16487697A Expired - Fee Related JP3361962B2 (ja) 1997-06-09 1997-06-09 ポリエステル樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3361962B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10338736A (ja) 1998-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3618679B2 (ja) ポリエステルブロック共重合体組成物
JPH05194829A (ja) 改良耐衝撃性をもつ耐溶剤性ポリカーボネート−ポリエステルブレンド
US4309518A (en) Molding compositions containing high-molecular weight linear polyester
EP0384460A1 (en) Thermoplastic resin composition
JP3361962B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物
JP3324159B2 (ja) 熱可塑性ポリエステルエラストマー
JPH11236493A (ja) ポリエステル樹脂組成物および製造法
WO1992007034A2 (en) Polymer mixture comprising polybutylene terephthalate thermoplastic elastomer, and a halogenated flame retardant additive; articles formed therefrom
JP3382121B2 (ja) ポリエステル樹脂およびその成形品
JP3111322B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物の射出成形品
JP2003113293A (ja) ポリエステル樹脂組成物
KR960011008B1 (ko) 공중합 폴리에스테르의 제조방법
JPH08283548A (ja) 永久帯電防止性樹脂組成物
JP3770350B2 (ja) 高分子量不飽和ポリエステル樹脂およびその製造方法
JPH1160916A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPH02222446A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2001139774A (ja) エポキシ樹脂組成物
JP2000159985A (ja) 熱可塑性ポリエステルエラストマー組成物
JP2000327889A (ja) ポリエステル樹脂組成物およびその成形品
KR940000632B1 (ko) 방향족 폴리에스테르 수지조성물
JP3044747B2 (ja) ポリエステル重合体の製造方法
JP3061797B1 (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPS6330927B2 (ja)
TW202227526A (zh) 生物可分解聚酯及其製備方法
JP3407346B2 (ja) 自動車用ファスナー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees