JP3361002B2 - データ伝送装置 - Google Patents

データ伝送装置

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JP3361002B2
JP3361002B2 JP33845195A JP33845195A JP3361002B2 JP 3361002 B2 JP3361002 B2 JP 3361002B2 JP 33845195 A JP33845195 A JP 33845195A JP 33845195 A JP33845195 A JP 33845195A JP 3361002 B2 JP3361002 B2 JP 3361002B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電源及び
マイクロコンピュータ等を搭載したマスタ部と、電源を
持たないでマイクロコンピュータ等を搭載したスレーブ
部との間で、非接触状態でデータの送受信を行うデータ
伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のデータ伝送装置の一構成
例を示す構成図である。このデータ伝送装置は、中央処
理装置(以下、「CPU」という)を有するマイクロコ
ンピュータ等を搭載したマスタ部10と、CPUを有す
るマイクロコンピュータ等を搭載したスレーブ部20と
を備え、これらのマスタ部10とスレーブ部20との間
でデータ及び電力の送受信を行う装置である。マスタ部
10は、電池11による電源を持っており、この電源電
圧VDDによって図示しないCPUでプログラム制御さ
れる変調回路12、駆動回路13、コイル14、及び振
幅検波回路15が動作するようになっている。変調回路
12は、図示しないCPU側からクロック信号CK、送
信制御信号RSm 、及び送信データSDm が与えられ、
該クロック信号CK及び送信制御信号RSm に基づき、
送信データSDm に対して電力伝送に適した変調を行
い、この変調出力信号S12を駆動回路13へ出力する
回路である。電力伝送に適した変調方法としては、例え
ば、周波数シフトキーイング(Frequency Shift Keyin
g、FSK)変調方法、パルス幅変調方法、位相変調方
法等がある。振幅検波回路15は、スレーブ部20側か
らコイル14を通して送られてくる送信データSDs
振幅を検波し、受信データRDm を出力してCPU側に
与える回路である。
【0003】スレーブ部20は、電池を持たないでマス
タ部10からの電力供給を受けて動作する回路であり、
コイル21、整流回路22、復調回路23、及び駆動回
路24等を有している。マスタ部10側のコイル14と
このスレーブ部20側のコイル21とは、電磁結合によ
ってデータ及び電力の伝送を行うようになっている。整
流回路22は、マスタ部10からコイル21を通して送
られてくる信号を整流して電源電圧VDDを発生する回
路である。復調回路23は、マスタ部10からコイル2
1を通して送られてくるデータを復調し、受信データR
s を出力して図示しないCPU側へ与える回路であ
る。駆動回路24は、例えば、CPU側から与えられる
送信データSDs の極性に応じてスイッチングトランジ
スタをオン,オフ動作させ、これによりコイル21に対
する抵抗負荷を変化させ、この負荷変動を利用して該送
信データSDs を振幅変調し、この変調した信号(負荷
変動)をコイル14を介して振幅検波回路15へ送る回
路である。このような負荷変動による振幅変調方法は、
消費電力が少なく、回路構成が簡単なため、携帯用の電
子機器に適している。
【0004】図3は図2の動作波形図であり、この図を
参照しつつ、図2の動作を説明する。マスタ部10から
スレーブ部20へデータ及び電源電力を送信する場合、
該マスタ部10内のCPU側から変調回路12に送信デ
ータSDm が与えられる。変調回路12では、電力伝送
に適した変調方法(例えば、FSK変調方法)によっ
て、送信データSDm と電源電力とを重畳した形で変調
し、この変調出力信号S12が駆動回路13で駆動され
る。この駆動回路13の出力信号は、コイル14,21
の電磁結合によってスレーブ部20へ送られる。スレー
ブ部20では、コイル21の受信信号が整流回路22で
整流され、電源電圧VDDが出力されて該スレーブ部2
0内が動作する。コイル21の受信信号は、復調回路2
3で復調され、受信データRDs が出力されてCPU側
へ送られる。スレーブ部20からマスタ部10へデータ
を送信する場合、該スレーブ部20内のCPU側から与
えられる送信データSDs は、駆動回路24によって負
荷変動による振幅変調が行われ、この変調された信号が
コイル21,14を介してマスタ部10へ伝送される。
マスタ部10では、コイル14の受信信号が振幅検波回
路15で検波され、受信データRDm が出力されてCP
U側へ送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データ伝送装置では、次のような問題があり、これを解
決することが困難であった。図2のデータ伝送装置で
は、スレーブ部20からマスタ部10へデータを送信す
る場合、回路構成が簡単なことと消費電力が少ないこと
から、駆動回路24によって送信データSDs に対して
負荷変動による振幅変調を行い、マスタ部10へ送信す
る。マスタ部10では、振幅検波回路15によって負荷
変動の検波(復調)を行い、受信データRDm を得てい
る。このような負荷変動の検波(復調)を行う場合、わ
ずかなレベル変化を検出する必要がある。即ち、大きな
負荷変動では、マスタ部10からスレーブ部20への送
信にエラーが発生する確率が高くなると共に、該スレー
ブ部20での整流後の電源電圧VDDの変動も大きくな
ってしまうので、小さな負荷変動の検波(復調)を行わ
なければならない。しかし、スレーブ部20からマスタ
部10へのレベル変化が小さいと、ノイズ等によるエラ
ーの発生確率が高くなるばかりか、小さなレベル変化を
検出するために精度の高いアナログ回路が必要になる。
また、このようなアナログ回路を用いることにより、集
積化が困難になると共に消費電力も大きくなる。本発明
は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、回路構成
が簡単で、データ及び電力の伝送が的確に行え、スレー
ブ部側での消費電力が少なく、さらにディジタル回路で
の集積化が容易なデータ伝送装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、送受信用の第1のコイルを有するマ
スタ部と、前記第1のコイルと電磁結合される送受信用
の第2のコイルを有するスレーブ部とを備え、前記第1
及び第2のコイルを介して非接触状態で前記マスタ部と
前記スレーブ部との間でデータ伝送を行うデータ伝送装
置であって、前記マスタ部及びスレーブ部を次のように
構成している。前記マスタ部は、スタ部駆動用の電源電
力を供給する電源と、第1の送信データ、及び前記第1
の送信データより周期の短いパルス状の連続波を入力
し、制御信号により出力が切替えられ、データ送信時に
前記第1の送信データを出力し、電力送信時に前記連続
波を出力する切替手段と、前記第1の送信データ又は前
記連続波を前記スレーブ部へ送信する送信状態の時に、
第1の選択信号の第1の論理レベルによってオン状態に
なり、マスタ部側が受信状態の時に、前記第1の選択信
号の第2の論理レベルによって出力側がオープン状態に
なり、前記オン状態の時に、前記切替手段の出力信号か
ら第1の駆動信号を生成して出力する第1の駆動手段
と、前記第1の駆動信号を前記第2のコイルへ送信し、
かつ前記第2のコイルから送られてくる第2の駆動信号
をパルス状の第2のコイル電流の形で受信する前記第1
のコイルと、前記第1の駆動手段の出力側がオープン状
態の期間に、前記第1のコイルで受信した前記第2のコ
イル電流の正極パルス及び負極パルスを検波し、この検
波結果に応じた論理レベルの第2の受信データを出力す
る第1の信号検波手段とを、備えている。
【0007】前記スレーブ部は、前記第1のコイルから
送られてきた前記第1の駆動信号をパルス状の第1のコ
イル電流の形で受信し、かつ前記第2の駆動信号を前記
第1のコイルへ送信する前記第2のコイルと、前記第2
のコイルで受信した前記第1のコイル電流を整流してス
レーブ部駆動用の電源電力を出力する受電手段と、前記
第2のコイルで受信した前記第1のコイル電流のパルス
周期をカウントしてこのカウント値に基づき、前記マス
タ部からの前記連続波又は前記第1の送信データを検出
する受電検出手段と、前記受電検出手段が前記第1の送
信データを検出すると、この検出結果に基づき、前記第
2のコイルで受信した前記第1のコイル電流の正極パル
ス及び負極パルスを検波してこの検波結果に応じた論理
レベルの第1の受信データを出力する第2の信号検波手
段と、前記受電検出手段の検出結果又は前記第2の信号
検波手段の出力データに基づき、前記マスタ部側の送受
信状態を検出し、前記マスタ部側が受信状態の時には第
1の論理レベルの第2の選 択信号を出力し、前記マスタ
部側が送信状態の時には第2の論理レベルの第2の選択
信号を出力する選択信号出力手段と、前記第2の選択信
号の第1の論理レベルによりオン状態となって第2の送
信データから前記第2の駆動信号を生成して出力し、前
記第2の選択信号の第2の論理レベルにより出力側がオ
ープン状態になる第2の駆動手段とを、備えている。
【0008】第2の発明は、送受信用の第1の伝送手段
を有するマスタ部と、送受信用の第2の伝送手段を有す
るスレーブ部とを備え、前記第1及び第2の伝送手段を
介して非接触状態で前記マスタ部と前記スレーブ部との
間でデータ伝送を行うデータ伝送装置であって、前記マ
スタ部及び前記スレーブ部を次のように構成している。
前記マスタ部は、マスタ部駆動用の電源電力を供給する
電源と、第1の送信データ、及び前記第1の送信データ
より周期の短いパルス状の連続波を入力し、制御信号に
より出力が切替えられ、データ送信時に前記第1の送信
データを出力し、電源電力送信時に前記連続波を出力す
る切替手段と、前記切替手段から前記連続波が出力され
ている時には、前記連続波からパルス状の駆動信号を生
成して出力し、前記切替手段から前記第1の送信データ
が出力されている時には、前記第1の送信データに同期
した第1の選択パルスの第1の論理レベルによって前記
第1の送信データからパルス状の駆動信号を生成して出
力し、かつ前記第1の選択パルスが第2の論理レベル
時には出力側がオープン状態になる第1の駆動手段と、
前記第1の駆動手段から出力されるパルス状の信号を前
記第2の伝送手段へ送信し、かつ前記第2の伝送手段か
ら送られてくるパルス状の信号を受信する前記第1の伝
送手段と、前記第1の駆動手段の出力側がオープン状態
の期間に、前記第1の伝送手段で受信したパルス状の信
号の正極パルス及び負極パルスを検波し、この検波結果
に応じた論理レベルの第2の受信データを出力する第1
の信号検波手段とを、備えている。
【0009】前記スレーブ部は、前記第1の伝送手段か
ら送られてくるパルス状の信号を受信し、かつパルス状
の駆動信号を前記第1の伝送手段へ送信する前記第2の
伝送手段と、前記第2の伝送手段で受信した信号を整流
してスレーブ部駆動用の電源電力を出力する受電手段
と、前記第2の伝送手段で受信したパルス状の信号のパ
ルス周期をカウントしてこのカウント値に基づき、前記
マスタ部からの前記連続波又は前記第1の送信データを
検出する受電検出手段と、前記受電検出手段が前記第1
の送信データを検出すると、この検出結果に基づき、前
記第2の伝送手段で受信したパルス状の信号の正極パル
ス及び負極パルスを検波してこの検波結果に応じた論理
レベルの第1の受信データを出力する第2の信号検波手
と、前記受電検出手段の検出結果又は前記第2の信号
検波手段の出力データに基づき、マスタ部側の送受信状
態を検出し、前記マスタ部側が受信状態の時には第2の
送信データに同期した第1の論理レベルの第2の選択パ
ルスを出力し、前記マスタ部側が送信状態の時には前記
第2の送信データに同期した第2の論理レベルの第2の
選択パルスを出力する選択信号出力手段と、前記第2の
選択パルスの第1の論理レベルによりオン状態となって
前記第2の送信データから前記パルス状の駆動信号を生
成して出力し、前記第2の選択パルスの第2の論理レベ
ルにより出力側がオープン状態になる第2の駆動手段と
を、備えている。第3の発明は、第2の発明のデータ伝
送装置において、前記マスタ部から前記スレーブ部への
データ送信時のパルス幅を、前記スレーブ部から前記マ
スタ部へのデータ送信時のパルス幅より大きくする構成
にしている。第4の発明は、第2又は第3の発明のデー
タ伝送装置において、前記第1及び第2の伝送手段を、
電磁結合される第1及び第2のコイルで構成している。
【0010】第1の発明によれば、以上のようにデータ
伝送装置を構成したので、マスタ部からスレーブ部へ第
1の送信データ及び電源電力を送信する場合、まず、制
御信号により動作する切替手段によって連続波が切替え
られて出力される。第1の駆動手段では、第1の選択信
の第1の論理レベルによって出力側がオン状態になる
ので、切替手段の出力信号から第1の駆動信号を生成
し、第1のコイルへ送る。スレーブ部側の第2のコイル
では、第1のコイルから送られてくる第1の駆動信号を
パルス状の第1のコイル電流の形で受信する。受電手段
では、第1のコイル電流を整流して電源電力を出力し、
スレーブ部内の各回路に供給する。
【0011】次に、切替手段によって第1の送信データ
が切替えられ、第1の駆動手段へ送られる。この時、第
1の駆動手段は第1の選択信号の第1の論理レベルによ
って出力側がオン状態となっているので、該第1の駆動
手段によって切替手段の出力信号から第1の駆動信号が
生成され、第1のコイルへ送られる。スレーブ部側の第
2のコイルでは、第1のコイルから送られてくる第1の
駆動信号をパルス状の第1のコイル電流の形で受信す
る。受電手段は、第1のコイル電流を整流して電源電力
を出力し、スレーブ部内の各回路に供給する。受電検出
手段では、連続波の周期が第1の送信データに比較して
短いことを利用し、第2のコイルで受信した第1のコイ
ル電流のパルス周期をカウントして該カウント値に基づ
き、マスタ部から送られてくる連続波又は第1の送信デ
ータのいずれかを検出する。この受電検出手段の検出結
果が第1の送信データの場合、この検出結果に基づいて
第2の信号検波手段が動作し、第1のコイル電流の正極
パルス及び負極パルスが検出され、該第2の信号検波手
段から第1の受信データが出力される。この時、第2の
駆動手段は、選択信号出力手段から出力された第2の選
択信号の第2の論理レベルにより、出力側がオープン状
態になっている。スレーブ部からマスタ部へ第2の送信
データを送信する場合、受電検出手段がマスタ部からの
連続波断を検出すると、選択信号出力手段から出力され
た第2の選択信号の第1の論理レベルにより、第2の駆
動手段の出力側がオン状態になる。スレーブ部側の第2
の送信データが第2の駆動手段によって駆動され、第2
のコイルへ送られる。すると、マスタ部側の第1のコイ
ルにパルス状の第2のコイル信号が流れ、この第2のコ
イル電流が第1の信号検波手段で検波され、該第1の信
号検波手段から第2の受信データが出力される。
【0012】第2及び第4の発明によれば、マスタ部側
の第1の駆動手段は、切替手段から第1の送信データが
出力されている時には、該第1の送信データに同期した
第1の選択パルスの第1の論理レベルによって該第1の
送信データからパルス状の駆動信号を生成し、第1の伝
送手段へ送る。すると、第2の伝送手段で第1の送信デ
ータが受信され、第1の発明とほぼ同様の処理が行われ
る。前記第1の選択パルスが第2の論理レベルの時に
は、第1の駆動手段の出力側がオープン状態になる。ス
レーブ部側では、送受信状態検出手段により、マスタ部
から連続波が断となったことが検出されると、第2の送
信データが第2の駆動手段によってパルス状の駆動信号
に変換され、この駆動信号が第2の伝送手段を介してマ
スタ部側の第1の伝送手段へ送られ、第1の発明と同様
に第1の信号検波手段によって受信データが出力され
る。第3の発明によれば、第2の発明のデータ伝送装置
において、マスタ部からスレーブ部へデータを送信する
時、該スレーブ部からマスタ部へのデータ送信時のパル
ス幅よりも大きなパルス幅のパルスが送信される。
【0013】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示すデータ伝送装置
の構成図である。このデータ伝送装置は、電源電圧VD
Dを供給する電池31を持ったマスタ部30と、該マス
タ部30から電源電力の供給を受けるスレーブ部40と
を備え、これらのマスタ部30とスレーブ部40との間
でデータ及び電力の送受信を行う装置である。マスタ部
30は、電池31から供給される電源電圧VDDによっ
て動作する図示しないCPUを有するマイクロコンピュ
ータと、該CPUによってプログラム制御される送受信
回路とを備えている。送受信回路は、電池31の他に、
切替手段(例えば、切替回路)32、第1の駆動手段
(例えば、コイル駆動回路)33、送受信用の第1のコ
イル34、及び第1の信号検波手段(例えば、信号検波
回路)35を有している。切替回路32は、CPU側か
ら与えられる第1の送信データSDm と、該送信データ
SDm より周期の短いクロック信号からなる連続波OS
Cとのいずれか一方を、送信制御信号RSm により切替
えて出力する回路であり、この出力側にコイル駆動回路
33が接続されている。切替回路32は、例えば、送信
制御信号RSm が“1”の時に送信データSDm を出力
し、“0”の時に連続波OSCを出力する回路である。
【0014】コイル駆動回路33は、例えば、トライス
テートバッファで構成され、CPU側から与えられる第
1の選択信号(例えば、送信モード選択信号)SELm
第1の論理レベル(例えば、“1”)の時に出力側が
オン状態となって切替回路32の出力信号をそのまま第
1の駆動信号の形で出力し、該送信モード選択信号SE
m第2の論理レベル(例えば、“0”)の時に出力
側がオープン状態になる回路であり、この出力側に送受
信用の第1のコイル34が接続されている。第1のコイ
ル34は、スレーブ部40側に設けられた送受信用の第
2のコイル41と電磁結合されている。コイル駆動回路
33から出力される駆動信号は、コイルによる電磁結合
により微分波形のコイル電流に変換されてスレーブ部4
0へ伝送される。このコイル駆動回路33とコイル34
との間には、信号検波回路35が接続されている。信号
検波回路35は、コイル駆動回路33の出力側がオープ
ン状態の期間に、スレーブ部40から送られてくるデー
タをコイル34で受信したコイル電流S34を入力し、
このコイル電流S34の正極パルス及び負極パルスを検
波し、この検波結果に応じた“1”、“0”の第2の受
信データRDm を出力する回路である。
【0015】スレーブ部40は、図示しないCPUを有
するマイクロコンピュータと、該CPUによってプログ
ラム制御される送受信回路とを備えている。送受信回路
は、マスタ部30側の第1のコイル34と電磁結合され
る送受信用の第2のコイル41、該マスタ部30から送
られてくる電力をコイル41を通して受電する受電手段
(例えば、整流回路)42、該マスタ部30から送られ
てくる連続波OSCを検波する受電検出手段(例えば、
電力検波回路)43、該マスタ部30から送られてくる
データを検波する第2の信号検波手段(例えば、信号検
波回路)44、及びCPU側から与えられる第2の送信
データSDs を駆動する第2の駆動手段(例えば、コイ
ル駆動回路)45を有している。整流回路42は、コイ
ル41に接続され、該コイル41で受信したマスタ部3
0からのコイル電流S41を整流してスレーブ部駆動用
の電源電圧VDDSを出力する回路であり、例えば、ダ
イオード及びコンデンサ等で構成されている。電力検波
回路43は、コイル41に接続されており、該コイル4
1で受信した連続波OSCの変換点の微分パルスによっ
てカウンタをリセットし、このカウンタの値から連続波
OSCを検出し、受電検出信号CDs (これは、連続波
OSCが送られてくる時には“1”、送信データSDm
が送られてくる時には“0”となる)を出力し、CPU
側に与える。
【0016】信号検波回路44は、コイル41に接続さ
れており、該コイル41で受信したマスタ部30からの
コイル電流S41を入力し、この正極パルス及び負極パ
ルスを検波して該検波結果に応じた“1”、“0”の第
1の受信データRDs を出力し、CPU側に与える回路
である。この信号検波回路44は、受電検出信号CDs
が“1”から“0”に切替わると、CPU側の制御等に
よって起動するようになっている。コイル駆動回路45
は、出力側がコイル41に接続され、例えばトライステ
ートバッファで構成されている。このコイル駆動回路4
5は、第2の選択信号(例えば、送信モード選択信号)
SELs第1の論理レベル(例えば、“1”)の時
に、出力側がオン状態となってCPU側から与えられる
送信データSDs をそのまま第2の駆動信号の形でコイ
ル41へ送り、該送信モード選択信号SELs第2の
論理レベル(例えば、“0”)の時に、出力側がオープ
ン状態になる回路である。送信モード選択信号SELs
は、受電検出信号CDs 又は受信データRDs に基づ
き、マスタ部30側の送受信状態を検出するCPU側の
選択信号出力手段によって生成され、マスタ部30側が
受信状態の時に該信号SEL s が“1”、マスタ部30
側が送信状態の時に該信号SEL s が“0”になる。
【0017】図4は、図1中の信号検波回路44の構成
例を示す回路図である。マスタ部30側の信号検波回路
35とスレーブ部40側の信号検波回路44とは同一の
回路構成である。スレーブ部40側の信号検波回路44
は、コイル41で受信したコイル電流S41の正極パル
スを検波して検波信号rds+ を出力する正極側レベル
スライサ51と、負極パルスを検波して検波信号rds
- を出力する負極側レベルスライサ52と、これらのレ
ベルスライサ51,52の出力側に接続されたセットリ
セット型フリップフロップ回路(以下、「RS−FF」
という)53とを、備えている。正極側レベルスライサ
51は、正極パルスを一定のレベルでスライスするコン
パレータ51a等で構成されている。同様に、負極側レ
ベルスライサ52も、負極パルスを一定のレベルでスラ
イスするコンパレータ52a等で構成されている。RS
−FF53は、セット入力端子Sに入力される正極側検
波信号rds+ でセットされ、リセット入力端子Rに入
力される負極側検波信号rds- でリセットされ、出力
端子Qから“1”、“0”の受信データRDs を出力す
る回路である。
【0018】図5は図1及び図4の動作波形図、及び図
6は図1中の電力検波動作波形図であり、これらの図を
参照しつつ、図1及び図4の動作を説明する。マスタ部
30からスレーブ部40へ送信データSDm 及び電力を
送信する場合、まず初期状態では、送信制御信号RSm
の“0”により、切替回路32が連続波OSC側に切替
えられ、該連続波OSCが切替回路32から出力され
る。この時、送信モード選択信号SELm は“1”で、
コイル駆動回路33がオン状態になっているので、切替
回路32から出力された連続波OSCが、該コイル駆動
回路33を通してコイル34へ供給され、スレーブ部4
0側のコイル41にコイル電流S41が流れる。このコ
イル電流S41は、整流回路42で整流され、該整流回
路42から電源電圧VDDSが出力され、スレーブ部4
0内の各回路が動作状態になる。
【0019】次に、送信制御信号RSm が“1”になっ
て切替回路32が送信データSDm側に切替えられる
と、該送信データSDm が切替回路32から出力され
る。切替回路32から出力された送信データSDm は、
オン状態のコイル駆動回路33を通してコイル34へ送
られる。コイル34,41による電磁結合では直流を伝
送できないので、コイル駆動回路33の出力駆動信号が
コイル34に流れると、スレーブ部40側のコイル41
には、微分波形のコイル電流S41が流れる。このコイ
ル電流S41は、整流回路42で整流され、該整流回路
42から電源電圧VDDSが出力されてスレーブ部40
内の各回路に供給される。電力検波回路43では、図6
に示すように、コイル41に流れるコイル電流S41の
周期T1,T2,T3,…の変化を該変換点毎のリセッ
トによるカウント値で判定し、連続波OSCを受信して
いる間は受電検出信号CDs =“1”を出力し、該連続
波OSCよりも周期の長い送信データSDm を受信する
と、受電検出信号CDs =“0”を出力する。即ち、電
力検波回路43では、連続波OSCの変換点の微分パル
スによってカウンタをリセットし、該カウント値が一定
値以下であることにより、受電検出信号CDs =“1”
を出力する。その後、コイル41での受信信号が、連続
波OSCから該連続波OSCよりも周期の長い微分波形
のデータ信号に変化すると、カウンタのリセットの周期
が長くなり、該カウント値が一定値を越えて受電検出信
号CDs =“0”を出力する。
【0020】電力検波回路43の電力検波動作によって
受電検出信号CDs が“1”から“0”になると、これ
が図示しないCPU側に送られ、該CPU側の制御信号
によって信号検波回路44が起動される。図4に示す信
号検波回路44では、コイル41で受信したコイル電流
S41の正極パルスを、正極側レベルスライサ51内の
コンパレータ51aで検波して該コンパレータ51aか
ら検波信号rds+ を出力し、さらに該コイル電流S4
1の負極パルスを、負極側レベルスライサ52内のコン
パレータ52aで検波して該コンパレータ52aから検
波信号rds-を出力する。正極側の検波信号rds+
によってRS−FF53がセットされ、負極側の検波信
号rds- によって該RS−FF53がリセットされ
る。マスタ部30からスレーブ部40へ送信する送信デ
ータSDm を正論理で送っている場合は、コンパレータ
51aの正極パルス検出によってRS−FF53の出力
端子Qから“1”の受信データRDs を出力し、コンパ
レータ52aによる負極パルス検出によって該RS−F
F53の出力端子Qから“0”の受信データRDs を出
力する。これに対し、マスタ部30からスレーブ部40
へ送信する送信データSDm を負論理で送っている場合
は、コンパレータ51aによる正極パルス検出によって
RS−FF53の出力端子Qから“0”の受信データR
s を出力し、コンパレータ52aによる負極パルス検
出によって該RS−FF53の出力端子Qから“1”の
受信データRDs を出力する。
【0021】図1のスレーブ部40内の図示しないCP
U側の選択信号出力手段では、受電検出信号CDs
“0”の回数、あるいは受信データRDs に含まれる制
御信号を解読して、マスタ部30側のデータ送信時点
(送信モード選択信号SELm =“0”)を検出し、送
信モード選択信号SELs を“1”にしてコイル駆動回
路45をオン状態にする。送信モード選択信号SELs
が“0”の時は、コイル駆動回路45の出力側がオープ
ン状態になって受信可能状態になっている。コイル駆動
回路45がオン状態になると、スレーブ部40側の送信
データSDs が、コイル駆動回路45で駆動され、該コ
イル駆動回路45から出力された駆動信号がコイル41
へ送られる。すると、マスタ部30側のコイル34に微
分波形のコイル電流S34が流れる。この時、送信モー
ド選択信号SELm が“0”になってコイル駆動回路3
3の出力側がオープン状態になっているので、コイル電
流S34が信号検波回路35に入力される。信号検波回
路35では、スレーブ部40側の信号検波回路44と同
様に、コイル電流S34の正極パルス及び負極パルスを
検波し、この検波結果に応じた論理レベルの受信データ
RDm を出力し、図示しないCPU側に与える。
【0022】以上のように、この第1の実施形態では、
次のような利点がある。(a) マスタ部30からスレーブ部40へ連続波OS
Cで電源電力を供給し、該連続波OSCを切替回路32
で遮断してからスレーブ部40側の電源電圧VDDSが
回路動作電圧の最小値になるまでの間、ディジタルなデ
ータ信号で直接、コイル34,41を駆動し、このコイ
ル34,41による電磁結合を介してデータ信号の立上
り、立下り微分パルスを受信し、この微分パルスの正極
性及び負極性によって“1”、“0”の受信データRD
s を復調している。そのため、回路が簡単な構成とな
り、従来必要であった微小レベル変動の検出等のための
高精度なアナログ回路が不要となり、ディジタル回路で
の集積化が容易となる。(b) マスタ部30とスレーブ部40の双方に、送受
信状態により切替えられるコイル駆動回路33,45が
設けられているので、マスタ部30とスレーブ 部40が
それぞれ同時に負荷にならないよう、自分が受信側にな
っている時には、自分のコイル駆動回路33,45が切
り離される。即ち、図5に示すように、送信モード選択
信号SEL m が“1”の時は、送信モード選択信号SE
s が“0”となるので、マスタ部30が送信側になっ
ている時には、コイル駆動回路33がオン状態となり、
コイル駆動回路45はオープン状態となる。従って、ス
レーブ部側の負荷を小さくすることで、マスタ部30側
からの整流回路42、電力検波回路43及び信号検波回
路44への信号の伝送を効率よく行うことができ、安定
な通信、及び確実な電力伝送が可能となる。 (c) スレーブ部側への電力伝送時は、データ伝送時
に比べて連続波OSC(つまりコイル電流S41)のパ
ルス幅を短くしているので、コイル結合の効率を上げ、
電力伝送効率を上げると共に、スレーブ部40側におい
て、電力伝送状態の識別(つまり受電検出信号CD s
検出)を確実にしている。即ち、図5に示すように、送
信データSD m が無い区間で送信制御信号RS m
“0”とし、切替回路32から高い周波数の連続波OS
C(つまりコイル電流S41)を出力している。これに
より、コイル34,41の特性上、電力効率が高い伝送
が可能となる。
【0023】第2の実施形態 図7は、本発明の第2の実施形態を示す動作波形図であ
る。この第2の実施形態では、図1のコイル駆動回路3
3,45に次のような機能を持たせている。即ち、マス
タ部30側のコイル駆動回路33は、切替回路32から
連続波OSCが出力されている時には、該連続波OSC
からパルス状の駆動信号を生成して出力し、該切替回路
32から送信データSDm が出力されている時には、該
送信データSDm の極性に同期した送信モード選択信号
SELm の第1の選択パルスの第1の論理レベル(例え
ば、“1”)によって、該送信データSDm からパルス
状の駆動信号を生成して出力し、かつ該第1の選択パル
スの第2の論理レベル(例えば、“0”)によって、出
力側がオープン状態になる機能を有している。スレーブ
部40側のコイル駆動回路45も、コイル駆動回路33
ほぼ同様の機能を有している。即ち、スレーブ部40
側のコイル駆動回路45は、送信データSD s が入力さ
れる時には、該送信データSD s の極性に同期した送信
モード選択信号SEL s の第2の選択パルスの第1の論
理レベル(例えば、“1”)によって、該送信データS
s からパルス状の駆動信号を生成して出力し、かつ該
第2の選択パルスの第2の論理レベル(例えば、
“0”)によって、出力側がオープン状態になる機能を
有している。送信モード選択信号SEL s は、第1の実
施形態とほぼ同様に、受電検出信号CD s 又は受信デー
タRD s に基づき、マスタ部30側の送受信状態を検出
するCPU側の選択信号出力手段によって生成される。
この第2の実施形態では、例えば、マスタ部30からス
レーブ部40へ送信データSDm を送信している時に、
送信モード選択信号SELm の第1の選択パルスを該送
信データSDm の極性に同期して、第1の実施形態の微
分パルス幅に相当する時間幅のみ出力モードとなる。こ
れにより、コイル駆動回路33は、入力される送信デー
タSDm からパルス状の駆動信号を生成し、コイル34
へ与える。
【0024】前記第1の実施形態のコイル駆動回路33
では、送信データSDm の“1”、“0”の信号をその
まま入力し、この変換点が、コイル34,41間の電磁
結合による伝送特性に応じて微分され、スレーブ部40
側へ正、負極性の微分パルスとして伝送される。これに
対し、この第2の実施形態では、コイル駆動回路33に
よって予め送信データSDm の極性に応じた微分パルス
を生成し、この微分パルスをコイル34へ送る。この
際、微分パルスの正、負極性はコイル駆動の電流を反転
させることで得ている。スレーブ部40からマスタ部3
0へ送信データSDs を送信する場合も、マスタ部30
側のコイル駆動回路33と同様に、このスレーブ部40
側のコイル駆動回路45が動作する。
【0025】以上のように、この第2の実施形態では、
第1の実施形態とほぼ同様の利点が得られる他に、次の
ような利点もある。 (a) 例えば、マスタ部30からスレーブ部40へ送
信データSDm を送信する時に、該送信データSDm
同期した送信モード選択信号SELm の選択パルスによ
ってコイル駆動回路33を動作させ、パルス状の駆動信
号をコイル34へ供給する。そのため、送信データSD
m の極性が“1”又は“0”の連続であっても、データ
周期で必ず1パルスがマスタ部30からスレーブ部40
へ送信されるため、該スレーブ部40側において整流回
路42から出力される電源電圧VDDSの電圧低下を軽
減できる。 (b) スレーブ部40側のコイル駆動回路45は、マ
スタ部30側のコイル駆動回路33と同様の動作をす
る。そのため、スレーブ部40からマスタ部30へ送信
データSDs を送信する時に、送信モード選択信号SE
s の第2の選択パルスの“1”でコイル駆動回路45
をオン状態にし、“0”で該コイル駆動回路45の出力
側をオープン状態にし、パルス状の駆動信号をコイル4
1へ供給することにより、送信データSDs をマスタ部
30へ送信している。ここで、送信モード選択信号SE
s の第2の選択信号が“0”の時、コイル駆動回路4
5の出力側がオープン状態になってコイル41が駆動さ
れないため、スレーブ部40側での消費電力を減少でき
る。 (c) コイル駆動回路33,45からパルス状の駆動
信号を出力して送信データSDm 又はSDs を送信する
ため、伝送媒体として微分パルス形成用のコイル34,
41を必ずしも用いなくても、ホトカプラ等の光伝送媒
体、超音波伝送媒体等といった他の伝送手段を用いるこ
とも可能である。
【0026】第3の実施形態 本発明の第3の実施形態では、図7に示す第2の実施形
態において、マスタ部30からスレーブ部40へのデー
タ送信時のコイル駆動回路33で生成される駆動信号の
パルス幅を、該スレーブ部40からマスタ部30へのデ
ータ送信時のコイル駆動回路45で生成される駆動信号
のパルス幅よりも大きくしてデータの送受信を行うよう
にしている。このような構成にすれば、マスタ部30か
らスレーブ部40へのデータ送信時に、該スレーブ部4
0側での整流回路42から出力される電源電圧VDDS
の低下を防止できる。
【0027】なお、本発明では、上記実施形態に限定さ
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば次のようなものがある。 (i) 切替回路32は、図1のようなスイッチ回路で
構成する以外に、ゲート回路等の他の切替手段で構成し
てもよい。信号検波回路35,44は、図4以外の構成
の信号検波手段で構成してもよい。また、電力検波回路
43は、タイマ以外の回路素子を用いた受電検出手段で
構成してもよい。 (ii) 図1のマスタ部30及びスレーブ部40はそれ
ぞれマイクロコンピュータで制御するようにしたが、こ
れらのマイクロコンピュータに代えて他の制御回路で図
1の伝送装置を制御するようにしてもよい
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、マスタ部からスレーブ部に連続波で電源電力
を供給し、該連続波を切替手段によって第1の送信デー
タに切替え、この第1の送信データに応答して第1の駆
動手段を介して第1のコイルを駆動し、スレーブ部側の
第2のコイルによってパルス状の第1のコイル電流を受
信し、この第1のコイル電流の極性によって第1の受信
データを復調しているので、回路が簡単な構成となる。
そのため、従来必要であった微小レベル変動の検波等の
ための高精度なアナログ回路が不要となり、ディジタル
回路での集積化が容易となる。しかも、マスタ部とスレ
ーブ部の双方に、送受信状態により切替えられる駆動手
段が設けられているので、マスタ部とスレーブ部がそれ
ぞれ同時に負荷にならないよう、自分が受信側になって
いる時には、自分の駆動手段が切り離される。よって、
スレーブ部側の負荷を小さくすることで、マスタ部側か
らの受電手段、受電検出手段、及び第2の信号検波手段
への信号の伝送を効率よく行うことができ、安定な通
信、及び確実な電力伝送が可能となる。その上、スレー
ブ部側への電力伝送時は、データ伝送時に比べて連続波
のパルス幅を短くしているので、コイル結合の効率が向
上し、電力効率が高い伝送が可能になると共に、スレー
ブ部 側において、受電検出手段による電力伝送状態の検
出精度を向上できる。第2及び第4の発明によれば、
1の発明とほぼ同様に、マスタ部とスレーブ部の双方
に、送受信状態により切替えられる駆動手段が設けられ
ているので、安定な通信、及び確実な電力伝送が可能と
なる。さらに、スレーブ部側への電力伝送時は、データ
伝送時に比べて連続波のパルス幅を短くしているので、
電力効率が高い伝送が可能になると共に、受電検出手段
による電力伝送状態の検出精度を向上できる。 特に、こ
の第2及び第4の発明では、送信データの極性に応じて
駆動手段で生成したパルス状の駆動信号によって伝送手
段を駆動するため、送信データの極性が“1”又は
“0”の連続であっても、該送信データの周期で必ず1
パルスが送信される。そのため、スレーブ部側において
受電手段から出力される電源電力のレベル低下を軽減で
きる。しかも、スレーブ部からマスタ部へのデータ送信
時に、第2の選択パルスが第2の論理レベルの時には第
2の駆動手段の出力側がオープン状態になるので、この
時には第2の伝送手段が駆動されず、スレーブ部側での
消費電力を減少できる。第3の発明によれば、マスタ部
からスレーブ部へのデータ送信時のパルス幅を、該スレ
ーブ部からマスタ部へのデータ送信時のパルス幅よりも
大きくする構成にしたので、マスタ部からスレーブ部へ
のデータ送信時に該スレーブ部側の受電手段から出力さ
れる電源電力のレベル低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すデータ伝送装置
の構成図である。
【図2】従来のデータ伝送装置の構成図である。
【図3】図2の動作波形図である。
【図4】図1中の信号検波回路の回路図である。
【図5】図1及び図4の動作波形図である。
【図6】図1中の電力検波動作波形図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す動作波形図であ
る。
【符号の説明】
30 マスタ部 31 電池 32 切替回路 33,45 コイル駆動回路 34,41 コイル 35,44 信号検波回路 42 整流回路 43 電力検波回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−23728(JP,A) 特開 昭63−283439(JP,A) 特開 昭57−32144(JP,A) 特公 昭54−40304(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 5/00 - 5/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信用の第1のコイルを有するマスタ
    部と、前記第1のコイルと電磁結合される送受信用の第
    2のコイルを有するスレーブ部とを備え、前記第1及び
    第2のコイルを介して非接触状態で前記マスタ部と前記
    スレーブ部との間でデータ伝送を行うデータ伝送装置で
    あって、 前記マスタ部は、マスタ部駆動用の 電源電力を供給する電源と、第1の送信データ、及び前記第1の送信データより周期
    の短いパルス状の連続波を入力し、制御信号により出力
    が切替えられ、データ送信時に前記第1の送信データを
    出力し、電力送信時に前記連続波を出力する切替手段
    と、 前記第1の送信データ又は前記連続波を前記スレーブ部
    へ送信する送信状態の時に、第1の選択信号の第1の論
    理レベルによってオン状態になり、マスタ部側が受信状
    態の時に、前記第1の選択信号の第2の論理レベルによ
    って出力側がオープン状態になり、前記オン状態の時
    に、前記切替手段の出力信号から第1の駆動信号を生成
    して出力する第1の駆動手段と、 前記第1の駆動信号を前記第2のコイルへ送信し、かつ
    前記第2のコイルから送られてくる第2の駆動信号をパ
    ルス状の第2のコイル電流の形で受信する前記第1のコ
    イルと、 前記第1の駆動手段の出力側がオープン状態の期間に、
    前記第1のコイルで受信した前記第2のコイル電流の正
    極パルス及び負極パルスを検波し、この検波結果に応じ
    た論理レベルの第2の受信データを出力する第1の信号
    検波手段とを備え、 前記スレーブ部は、 前記第1のコイルから送られてきた前記第1の駆動信号
    をパルス状の第1のコイル電流の形で受信し、かつ前記
    第2の駆動信号を前記第1のコイルへ送信する前記第2
    のコイルと、 前記第2のコイルで受信した前記第1のコイル電流を整
    流してスレーブ部駆動用の電源電力を出力する受電手段
    と、 前記第2のコイルで受信した前記第1のコイル電流のパ
    ルス周期をカウントしてこのカウント値に基づき、前記
    マスタ部からの前記連続波又は前記第1の送信データを
    検出する受電検出手段と、 前記受電検出手段が前記第1の送信データを検出する
    と、この検出結果に基づき、前記第2のコイルで受信し
    た前記第1のコイル電流の正極パルス及び負極パルスを
    検波してこの検波結果に応じた論理レベルの第1の受信
    データを出力する第2の信号検波手段と、前記受電検出手段の検出結果又は前記第2の信号検波手
    段の出力データに基づき、前記マスタ部側の送受信状態
    を検出し、前記マスタ部側が受信状態の時には第1の論
    理レベルの第2の選択信号を出力し、前記マスタ部側が
    送信状態の時には第2の論理レベルの第2の選択信号を
    出力する選択信号出力手段と、 前記第2の選択信号の第1の論理レベルによりオン状態
    となって第2の送信データから前記第2の駆動信号を生
    成して出力し、前記第2の選択信号の第2の論理レベル
    により出力側がオープン状態になる第2の駆動手段とを
    備えたことを特徴とするデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 送受信用の第1の伝送手段を有するマス
    タ部と、送受信用の第2の伝送手段を有するスレーブ部
    とを備え、前記第1及び第2の伝送手段を介して非接触
    状態で前記マスタ部と前記スレーブ部との間でデータ伝
    送を行うデータ伝送装置であって、 前記マスタ部は、マスタ部駆動用の 電源電力を供給する電源と、第1の送信データ、及び前記第1の送信データより周期
    の短いパルス状の連続波を入力し、制御信号により出力
    が切替えられ、データ送信時に前記第1の送信データを
    出力し、電源電力送信時に前記連続波を出力する切替手
    段と、 前記切替手段から前記連続波が出力されている時には、
    前記連続波からパルス状の駆動信号を生成して出力し、
    前記切替手段から前記第1の送信データが出力されてい
    る時には、前記第1の送信データに同期した第1の選択
    パルスの第1の論理レベルによって前記第1の送信デー
    タからパルス状の駆動信号を生成して出力し、かつ前記
    第1の選択パルスが第2の論理レベルの時には出力側が
    オープン状態になる第1の駆動手段と、 前記第1の駆動手段から出力されるパルス状の信号を前
    記第2の伝送手段へ送信し、かつ前記第2の伝送手段か
    ら送られてくるパルス状の信号を受信する前記第1の伝
    送手段と、 前記第1の駆動手段の出力側がオープン状態の期間に、
    前記第1の伝送手段で受信したパルス状の信号の正極パ
    ルス及び負極パルスを検波し、この検波結果に応じた論
    理レベルの第2の受信データを出力する第1の信号検波
    手段とを備え、 前記スレーブ部は、 前記 第1の伝送手段から送られてくるパルス状の信号を
    受信し、かつパルス状の駆動信号を前記第1の伝送手段
    へ送信する前記第2の伝送手段と、 前記第2の伝送手段で受信した信号を整流してスレーブ
    部駆動用の電源電力を出力する受電手段と、 前記第2の伝送手段で受信したパルス状の信号のパルス
    周期をカウントしてこのカウント値に基づき、前記マス
    タ部からの前記連続波又は前記第1の送信データを検出
    する受電検出手段と、 前記受電検出手段が前記第1の送信データを検出する
    と、この検出結果に基づき、前記第2の伝送手段で受信
    したパルス状の信号の正極パルス及び負極パルスを検波
    してこの検波結果に応じた論理レベルの第1の受信デー
    タを出力する第2の信号検波手段と、 前記受電検出手段の検出結果又は前記第2の信号検波手
    段の出力データに基づき、マスタ部側の送受信状態を検
    出し、前記マスタ部側が受信状態の時には第2の送信デ
    ータに同期した第1の論理レベルの第2の選択パルスを
    出力し、前記マスタ部側が送信状態の時には前記第2の
    送信データに同期した第2の論理レベルの第2の選択パ
    ルスを出力する選択信号出力手段と、 前記第2の選択パルスの第1の論理レベルによりオン状
    態となって前記第2の送信データから前記パルス状の駆
    動信号を生成して出力し、前記第2の選択パルスの第2
    の論理レベルにより出力側がオープン状態になる第2の
    駆動手段とを備えた ことを特徴とするデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記マスタ部から前記スレーブ部へのデ
    ータ送信時のパルス幅を、前記スレーブ部から前記マス
    タ部へのデータ送信時のパルス幅より大きくする構成に
    したことを特徴とする請求項2記載のデータ伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の伝送手段は、電磁結
    合される第1及び第2のコイルで構成したことを特徴と
    する請求項2又は3記載のデータ伝送装置。
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