JP3360812B2 - 窒化物半導体素子 - Google Patents
窒化物半導体素子Info
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Description
lYGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)から
なる発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(L
D)、スーパールミネッセントダイオード(SLD)等
の発光素子、光センサー、太陽電池等の受光素子、ある
いはトランジスタ、パワーデバイス等の電子デバイスに
使用される窒化物半導体素子に関する。
窒化物半導体レーザ素子を作製して、世界で初めて室温
での連続発振1万時間以上を達成したことを発表した
(ICNS'97 予稿集,October 27-31,1997,P444-446、及び
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.36(1997)pp.L1568-1571)。さら
に、前記レーザ素子よりサファイアを除去してGaN単
独とすることにより、5mW出力でも1万時間以上の連
続発振に成功したことを発表した。(Jpn.J.Appl.Phys.
Vol.37(1998)pp.L309-L312、及びAppl.Phys.Lett.Vol.7
2(1998)No.16,2014-2016)
板のキャリア濃度が不十分であるため、そのGaN裏面
側からn電極を取り出さず、窒化物半導体面側からn電
極、及びp電極を取り出した構造となっている。このよ
うに同一面側からn、p、2種類の電極を取り出す構造
ではチップサイズが大きくなるため、チップサイズを小
さくするためには、基板裏面側から電極を取り出す必要
がある。しかしアンドープGaNはキャリア濃度が低い
ので電極を形成できず、ある程度のキャリア濃度を得る
ためには、GaN基板成長中にn型不純物をドープしな
ければならない。
物をドープして、例えば1017/cm3以上のキャリア
濃度が得られると、基板の裏面側からn電極を取り出す
ことができる。基板の裏面側に電極が設けられる場合、
電極形成前に基板の裏面側はポリシングされて鏡面状に
されることが多い。ポリシングでは例えばダイヤモンド
研磨剤が用いられるため、n型窒化物半導体成長面(as
-grown)面に比較して、その表面に受けるダメージが大
きい。そのため基板面とn電極とで良好なオーミックを
得ようとすると、特別な工夫が必要である。
と、ダイボンド材料により電極のオーミック性が失われ
る可能性がある。特にレーザ素子のように局所的に高温
となる素子では時間経過と共に、熱によりオーミック性
が失われると、駆動電圧が上昇し、素子寿命に直接関わ
ってくる。また、窒化物半導体基板を用いた新規な構造
の素子では、n電極と支持体とを強固に接着させる接着
技術も良く知られていないのが実状である。
を実用化するに際し、GaN基板の裏面側に設けられた
n電極と支持体との接着性、及びn電極のオーミック性
を維持できる信頼性に優れた窒化物半導体素子を実現す
ることにある。
子は、n型窒化物半導体よりなる窒化物半導体基板の第
1の主面側に、n型窒化物半導体層及びp型窒化物半導
体層を有する素子構造が形成され、その窒化物半導体基
板の第2の主面側のほぼ全面にn電極が形成され、その
n電極と支持体とが対向して素子が支持体にダイボンデ
ィングされてなる窒化物半導体素子であって、前記窒化
物半導体基板は、サファイア基板上に低温バッファ層、
下地層、アンドープGaN層を成長後に成長されたn型
不純物をドープされた窒化物半導体であって、サファイ
ア基板側から前記アンドープGaN層までを除去して得
られる基板であり、前記第1の主面と前記第2の主面と
の間に、少なくともInを含む窒化物半導体層を有し、
前記第2の主面は、前記窒化物半導体基板の、サファイ
ア基板を除去した側の面であり、前記n電極は、第2の
主面に接近した側から、n型窒化物半導体と良好なオー
ミック接触が得られる金属を含む第1の層と、Alより
も高融点金属を含む第2の層と、Sn若しくはInを含
む第3の層とを有する少なくとも3層構造を具備し、該
第3の層は支持体との低温での接着強化層であることを
特徴とする。
2の主面との間に、n型不純物がドープされた窒化物半
導体層が成長されていることを特徴とする。その窒化物
半導体層のn型不純物濃度は、第2の主面近傍の窒化物
半導体基板のn型不純物濃度よりも大きくすることが望
ましい。
bからなる群から選択された少なくとも一種の金属を含
むことを特徴とする。好ましい具体例としては、W/A
l、Ti/Al、Ti/Au、V/Al、V/Auが挙
げられる。
Au、Niからなる群から選択された少なくとも一種の
金属を含むことを特徴とする。
る群から選択された少なくとも一種の金属と、Sn若し
くはInとを含むことを特徴とする。好ましい組み合わ
せとしては、Au/Sn(In)、Au/Ge/Sn
(In)、Au/Ag/Sn(In)が挙げられる。
第2の主面との間に少なくともInを含む窒化物半導体
層が形成されていることを特徴とする。Inを含む窒化
物半導体は、InGaN層を有する層が好ましく、単層
でもまたInGaNとInを含まない層とを積層した多
層膜でも良い。この層を形成することにより、窒化物半
導体基板が劈開されやすくなる傾向にある。基板を劈開
する場合、窒化物半導体のM面(11−00)、即ち、
窒化物半導体の結晶形を6角柱で近似した場合、その側
面に相当する6種類の面で劈開することが望ましい。
たn型窒化物半導体基板の第2の主面(以下、第2の主
面を裏面ということがある。)側に、少なくとも3層構
造を有するn電極を設けている。第1の層は基板裏面側
のn型窒化物半導体と良好なオーミックを得るための電
極材料を含む層である。またこの第1の層は窒化物半導
体基板の裏面に必ずしも接して形成する必要はなく、例
えば、窒化物半導体基板の裏面上に、さらに成長された
窒化物半導体層を介して成長されていても良い。裏面側
にさらに成長される窒化物半導体層のn型不純物濃度
は、窒化物半導体基板裏面近傍のn型不純物濃度(例え
ば5μm)よりも、大きくすることが望ましい。この作
用は、新たに窒化物半導体を裏面側に成長させることに
より、研磨、剥離等により裏面側に受けたダメージをas
-grownの窒化物半導体で回復することができる。さら
に、その新たに成長させる窒化物半導体層のn型不純物
濃度を、裏面近傍よりも大きくして、その層をコンタク
ト層とすると、オーミック性がさらに良くなり、順方向
電圧を低下させることができる。
1016/cm3以上、5×1018/cm3以下で、好ま
しくは1×1018/cm3以下に調整する。5×10
18/cm3よりも多いと、窒化物半導体基板の結晶性が
悪くなって、結晶欠陥が多くなる傾向にある。また5×
1016/cm3よりも少ないと、十分なキャリア濃度が
窒化物半導体基板に付与できず、裏面側に電極を形成す
ると、駆動電圧が高くなる。裏面側に新たに形成する窒
化物半導体層の好ましい不純物濃度としては5×10
17/cm3以上、好ましくは1×1018/cm3以上、
さらに好ましくは3×1018/cm3以上にする。また
この高n型不純物濃度の窒化物半導体と第2の主面との
間に、アンドープ若しくはn型不純物濃度が裏面近傍よ
りも少ない窒化物半導体を0.1μm以下の膜厚で形成
しても良い。アンドープ、少量n型不純物濃度の窒化物
半導体層は、裏面側に受けたダメージを回復して、高キ
ャリア濃度のn型窒化物半導体をその上に成長しやすく
する。n型不純物としてはSi、Ge、Sn、S、T
i、Zr等が挙げられるが、最も好ましくはSiを用い
る。なお、高不純物濃度の窒化物半導体の膜厚は特に限
定しないが、通常10オングストローム以上、10μm
以下の膜厚で成長させることが望ましい。
造を形成して、第2の主面側に電極を形成して、第2の
主面側をダイボンディングする場合、その接着性、電極
材料の安定性が非常に重要である。本発明の素子では、
第1の層によりn型窒化物半導体と良好なオーミック接
触を得ている。さらに、第2の層はバリア層であり、素
子駆動中、電極形成時あるいはメタライジング等の熱処
理により、電極材料が拡散して、オーミックを損なわな
いようにしている。さらに第3の層は支持体との低温で
の接着強化層であり、Sn、若しくはInを含む層とす
ることにより、例えばヒートシンク、サブマウント、リ
ードフレームのような支持体のの密着性を向上させるこ
とができる。しかし前記のように、熱処理等でSn、I
nが拡散すると、n電極のオーミック性を悪くする恐れ
がある。本発明ではAlよりも高融点金属を有する第2
の層がバリア層として作用しているため、第3の層に含
まれるSn、Inが拡散することが無く、安定したオー
ミックが得られることができる。さらに、通常ウェーハ
からチップ状の素子を作製する場合、基板裏面側にn電
極を形成してから、劈開、ダイシング等により分離され
る。本発明の素子ではn電極が3層構造を有しているた
めに、劈開時、ダイシング等の物理的作用により電極と
基板との界面にストレスが係っても、電極が基板から剥
がれにくくなる。
bからなる群から選択された少なくとも一種の金属を含
み、好ましくはこの内の少なくとも2種類、少なくとも
一種とAuを加えた、少なくとも2種類とすることが望
ましい。第1の層は合金の状態でも、あるいは多層膜構
造でも良い。好ましい具体例としては、W/Al、Ti
/Al、Ti/Au、V/Al、V/Auが挙げられ、
これらの組み合わせにおいて、金属の比は特に限定しな
い。
Au、Niからなる群から選択された少なくとも一種の
金属を含み、特に好ましくはW、Ti、Pt、Niを用
いる。これらの金属はバリア層として作用し、第3の層
のSn、Inが第1の層に拡散するのを防止できる。第
2の層は第1の層よりも厚く形成する方がバリア層とし
て好ましい。
る群から選択された少なくとも一種の金属と、Sn若し
くはInとを含む層とすることが望ましい。好ましい組
み合わせとしては、Au/Sn(In)、Au/Ge/
Sn(In)、Au/Ag/Sn(In)が挙げられ、
第3の層も合金の状態でも、多層膜の状態でも良い。こ
れらの組み合わせからなる層は、特に支持体と強い接着
力を有する。
の端面が露出されるようにチップ状に分離される場合、
n電極は基板の裏面のほぼ全面に形成されていても、本
発明の3層構造の電極は裏面から剥がれにくい。
構造を示す模式的な断面図であり、共振面に平行な方向
で素子を切断した際の図を示すものである。以下、この
図を元に実施例1について説明する。なお本発明の素子
はレーザ素子に限定されるものではない。
板10を用意する。この窒化物半導体基板10は、以下
のようにして成長させたものである。
基板1をMOVPE反応容器内にセットし、500℃
で、トリメチルガリウム(TMG)、アンモニア(NH
3)を用い、GaNよりなる低温バッファ層を200オ
ングストロームの膜厚で成長させる。低温バッファ層成
長後、1050℃で同じくGaNよりなる下地層を4μ
mの膜厚で成長させる。下地層成長後、ウェーハを反応
容器から取り出し、この下地層の表面に、ストライプ幅
10μm、ストライプ間隔(窓部)2μmのSiO2よ
りなる保護膜を形成する。保護膜形成後、ウェーハを再
度MOVPEの反応容器内にセットし、温度を1050
℃にして、TMG、アンモニアを用い、アンドープGa
N層を5μm成長させ、SiO2の表面を覆う。
MOVPE装置からHVPE装置に移送しGaメタル
と、アンモニア、HCl、不純物ガスとしてシランガス
を用い、Siを3×1017/cm3ドープしたn型Ga
N層よりなる第1のGaN層11を200μmの膜厚で
成長させる。
I(トリメチルインジウム)、TMG、アンモニアを用
い、アンドープIn0.3Ga0.7Nよりなる中間層
12を500オングストローム成長させる。
て、Siを1×1018/cm3ドープしたGaNよりな
る第2のGaN層13を1μmの膜厚で成長させる。第
2のGaN層13は、中間層12の成長温度とほぼ同
じ、若しくは中間層の成長温度より高温で、かつn側ク
ラッド層21の成長温度よりも低温で成長させることに
より、Inを含む中間層の分解を防止でき、結晶性の良
い層を成長できる。なおこの第2のGaN層は窒化第1
のGaN層と同一組成とすることが望ましい。第2のG
aN層成長後、サファイア基板側から研磨して、サファ
イア基板、低温成長バッファ層、下地層、保護膜及びア
ンドープGaN層を除去することにより、総膜厚170
μmの第1のGaN層11、中間層12及び第2のGa
N層13からなる窒化物半導体基板10を作製する。な
お、中間層12及び第2のGaN層13は、第1のGa
N層11成長後、サファイア基板からアンドープGaN
層までを除去した後、as-grown側の第1のGaN層の表
面に形成しても良い。
ムのアンドープAl0.16Ga0.84N層/30オ
ングストロームのSiドープn型GaN層との超格子構
造からなる総膜厚1.2μmのn側クラッド層140.
1μmのアンドープGaNからなるn側光ガイド層1
5、100オングストロームのSiドープIn0.02
Ga0.98N障壁層/40オングオングストロームの
アンドープIn0.15Ga0.85N井戸層との多重
量子井戸構造からなる総膜厚380オングストロームの
活性層160.1μmのアンドープGaNからなるp側
光ガイド層1730オングストロームのMgドープAl
0.16Ga0.84N層/30オングストロームのア
ンドープGaN層との超格子構造からなる総膜厚0.6
μmp側クラッド層18150オングストロームのMg
ドープp型GaNからなるp側コンタクト層19を順に
積層する。
ーハを反対にひっくり返し、サファイア基板除去側の窒
化物半導体基板10を上にする。そしてこの研磨側の窒
化物半導体基板10の上に、Siを3×1018/cm3
ドープしたGaNよりなるn側コンタクト層40を5μ
mの膜厚で成長させる。
物半導体を成長させたウェーハを反応容器から取り出
し、最上層のp側コンタクト層19の表面に、所定の形
状のマスクを介して、幅1.5μmのストライプからな
るSiO2よりなる保護膜を形成する。保護膜形成後、
図1に示すように、p側クラッド層18とp側光ガイド
層17との界面付近までエッチングを行い、幅1.5μ
mのストライプ状の導波路を形成する。
の表面にZrO2よりなる絶縁膜100を形成する。絶
縁膜100形成後、p側コンタクト層の上に形成したS
iO2を溶解除去し、リフトオフ法によりSiO2と共
に、p側コンタクト層の上にあるZrO2を除去する。
p電極20を図1に示すように、絶縁膜100を介して
p側コンタクト層19と良好なオーミックが得られるよ
うに形成する。
にTiを0.01μm、その上にAlを0.05μm製
膜する。第2の層32:第1の層と同一面積で、Ti
0.05μmを製膜し、その上にとNi0.05μmを
製膜して第2の層32を0.1μm製膜する。第3の層
33:第2の層の上にAu(80%)/Sn(20%)
合金よりなる第3の層を1μm製膜する。
る。熱処理後、電極を部分的にエッチングして、電極間
の電流、電圧をオーミックコンタクトを測定したとこ
ろ、ほぼ直線を示し、良好なオーミックコンタクトが得
られていることが確認された。
化物半導体基板10のM面で基板10を劈開して、ウェ
ーハをバー(bar)状と成し、そのバーの劈開面に共振面
を作製する。さらに共振面に垂直な方向でバーをダイシ
ングして400μm(共振器長)×400μm角のレー
ザチップとする。レーザチップ作製後、n電極がn側コ
ンタクト層40から剥がれたものはなかった。
でメタライズされたヒートシンクに熱圧着して、図1に
示すようにAu線をワイヤーボンディングしてレーザ素
子とする。このレーザ素子に室温でレーザ発振を試みた
ところ、発振波長408.5nm、閾値電流密度2kA
/cm2において室温連続発振を示し、閾値における電圧
は従来のものに比較して、約10%低下した。さらに電
流値を上げて出力を上げ、40mWとして20時間連続
発振させた後も、40mWにおける電圧、電流とも、最
初とほとんど変化しなかった。また素子の長辺の方向か
ら、真横に1kgの加重を負荷して素子を剥がそうと試
みたところ、強固に付着しており、素子の剥がれは無か
った。
/Niに代えて、W、Zr、Pt、Mo、Auをそれぞ
れ0.1μm厚で形成したところ、実施例1とほぼ同一
の特性を有するレーザ素子が得られた。
ころ、時間経過と共に、閾値電流、電圧が上昇し、約1
0時間で素子の寿命がつきた。そのn電極を分析してみ
ると、第1の層は積層構造ではなく、TiとAlとが一
部合金したような状態となり、さらに第1の層側にSn
が拡散してきていた。なお本実施例では第1の層は一部
Ti、Alが合金化した状態、第2層はNi、Tiが一
部合金化した状態となっていた。
(0.01μm)/Al(0.05μm)との積層構造
とし、第2の層にW(0.1μm)を形成し、第3の層
にAu(80%)、Sn(20%)を含む層とする他は
実施例1と同様にしてレーザ素子を作製したところ、実
施例1とほぼ同等の特性を有する素子が得られた。さら
に中間層にWに代えてTi、Zr、Pt、Mo、Au、
Niをそれぞれ同一膜厚で形成したところ、ほぼ同等の
特性を有する素子が得られた。
(0.01μm)/Al(0.05μm)との積層構造
とし、第2の層にPt(0.1μm)を形成し、第3の
層にAu(80%)、Si(10%)、In(10%)
を含む層とする他は実施例1と同様にしてレーザ素子を
作製したところ、実施例1とほぼ同等の特性を有する素
子が得られた。さらに中間層にPtに代えて、W、T
i、Zr、Mo、Auをそれぞれ同一膜厚で形成したと
ころ、ほぼ同等の特性を有する素子が得られた。なお第
1の層はWとAlとが一部合金化したような状態となっ
ており、その上に第2の層であるPt層、その上に第3
の層であるAu、Si、In合金からなる3層構造を有
していた。
i(0.01μm)/V(0.01μm)、Au(0.
08μm)との積層構造とし、第2の層にZr(0.1
μm)を形成し、第3の層にAu(80%)、Ge(1
0%)、Sn(10%)を含む層とする他は実施例1と
同様にしてレーザ素子を作製したところ、実施例1とほ
ぼ同等の特性を有する素子が得られた。さらに中間層に
Zrに代えて、W、Ti、Pt、Moをそれぞれ同一膜
厚で形成したところ、ほぼ同等の特性を有する素子が得
られた。なお、第2の層においてAuを試していないの
は第1の層で最後にAuが積層されていることによる。
r(0.01μm)/Nb(0.01)/Au(0.0
4μm)との積層構造とし、第2の層にMo(0.1μ
m)を形成し、第3の層にAu(80%)、Ag(5
%)、Sn(15%)を含む層とする他は実施例1と同
様にしてレーザ素子を作製したところ、実施例1とほぼ
同等の特性を有する素子が得られた。さらに中間層にM
oに代えて、W、Ti、Pt、Zrをそれぞれ同一膜厚
で形成したところ、オーミック性は実施例1のものに比
べてやや劣るが、ほぼ同等の特性を有する素子が得られ
た。
直接、窒化物半導体基板の裏面側にn電極30を形成す
る他は同様にしてレーザ素子を得たところ、オーミック
性は実施例1のものに比べてやや劣るが、ほぼ同等の特
性を有する素子が得られた。
N基板と良好なオーミック性が得られて、しかも接着力
が良く、劣化しにくい安定したn電極が提供できる。な
お本明細書では最も過酷な条件で使用されるレーザ素子
について説明したが、本発明はレーザ素子だけでなく、
GaN基板を用い、そのGaN基板の裏面にn電極が形
成される全ての窒化物半導体素子に適用可能である。
示す模式断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 n型窒化物半導体からなる窒化物半導体
基板の第1の主面側に、n型窒化物半導体層及びp型窒
化物半導体層を有する素子構造が形成され、その窒化物
半導体基板の第2の主面側のほぼ全面にn電極が形成さ
れ、そのn電極と支持体とが対向して、素子が支持体に
ダイボンディングされてなる窒化物半導体素子であっ
て、前記窒化物半導体基板は、サファイア基板上に低温
バッファ層、下地層、アンドープGaN層を成長後に成
長されたn型不純物をドープされた窒化物半導体であっ
て、サファイア基板側から前記アンドープGaN層まで
を除去して得られる基板であり、前記第1の主面と前記
第2の主面との間に、少なくともInを含む窒化物半導
体層を有し、 前記第2の主面は、前記窒化物半導体基板の、サファイ
ア基板を除去した側の面であり、 前記n電極は、第2の主面に接近した側から、n型窒化
物半導体と良好なオーミック接触が得られる金属を含む
第1の層と、Alよりも高融点金属を含む第2の層と、
Sn若しくはInを含む第3の層とを有する少なくとも
3層構造を具備し、該第3の層は支持体との低温での接
着強化層であることを特徴とする窒化物半導体素子。 - 【請求項2】 前記n電極と第2の主面との間に、n型
不純物がドープされた窒化物半導体層が成長されている
ことを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体素子。 - 【請求項3】 前記窒化物半導体層のn型不純物濃度
が、第2の主面近傍の窒化物半導体基板のn型不純物濃
度よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の窒化
物半導体素子。 - 【請求項4】 前記第1の層はW、Al、Ti、Zr、
V、Nbからなる群から選択された少なくとも一種の金
属を含むことを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導
体素子。 - 【請求項5】 前記第2の層はW、Ti、Zr、Pt、
Mo、Au、Niからなる群から選択された少なくとも
一種の金属を含むことを特徴とする請求項1に記載の窒
化物半導体素子。 - 【請求項6】 前記第3の層はAu、Ge、Si、Ag
からなる群から選択された少なくとも一種の金属と、S
n若しくはInとを含むことを特徴とする請求項1に記
載の窒化物半導体素子。
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