JP3360661B2 - 防汚性水洗式大便器及び防汚性水洗式大便器用貼着フィルム - Google Patents

防汚性水洗式大便器及び防汚性水洗式大便器用貼着フィルム

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JP3360661B2
JP3360661B2 JP26471499A JP26471499A JP3360661B2 JP 3360661 B2 JP3360661 B2 JP 3360661B2 JP 26471499 A JP26471499 A JP 26471499A JP 26471499 A JP26471499 A JP 26471499A JP 3360661 B2 JP3360661 B2 JP 3360661B2
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町田  光義
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(易清掃性を含
む)防汚性を有する大便器に関する。また、防汚性水洗
式大便器用貼着フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】便器の便鉢面の表面を防汚加工すること
は、便器の便鉢面を清浄に保ち、衛生性や美観を高く保
つために役立つ。そのための方法として、従来より、例
えば特開平4−240171号公報に示すように、施釉
製品においてその表面にフッ素を含む化学吸着単分子膜
を、シロキサン系単分子膜を介して形成する方法が提案
されている。そして、係る構造にすることにより、施釉
製品表面が撥水性になり、便器汚物や茶渋等の水性汚れ
が生じにくくなることも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような撥水処理を従来の一般的な旋回方式の水洗式大便
器の便鉢面に行うと、便鉢部の上方のリム部に設けられ
た小孔から出た洗浄水が便鉢面全体に行き渡らずに筋状
に流れ落ち、洗浄水が供給されない不洗浄領域が残ると
いう問題点があった。
【0004】そのため、洗浄水が筋状となって流下する
領域では、撥水剤の効果により汚れが容易に落ちて、き
れいな表面になるが、洗浄水が供給されない領域では、
汚れがそのまま残っていた。即ち、汚れが落ちてきれい
になった部分と、汚れが洗い落とされずに残ったままの
部分とがまだら状に形成されるため、汚れが却って目立
ってしまうという問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、便鉢面全体の汚れの発生を確実に防止すること
ができる水洗式大便器及び防汚性水洗式大便器用貼着フ
ィルムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、オープンリム式の水洗式大便器の便鉢面に
撥水性の被膜が形成されている防汚性水洗式大便器であ
って、前記被膜は、撥水性被膜が表面に形成された貼着
フィルムを、水洗式大便器の便鉢面に被着せしめること
により形成されていることを特徴とする防汚性水洗式大
便器を提供する。オープンリム式にすることで、便鉢面
全体に洗浄水が行き渡るようになり、撥水性被膜の有す
る防汚効果が便鉢面全体で発揮されるようになる。
【0007】本発明の好ましい態様においては、撥水性
被膜はシリコーン含有被膜であるようにする。シリコー
ン含有被膜を利用することにより、施釉面(無機物質)
からなる便鉢面にシロキサン結合を介して固着するの
で、被膜の密着性や耐摩耗性が向上する。
【0008】本発明の好ましい態様においては、撥水性
被膜には、フッ素成分が含有されているようにする。フ
ッ素成分が含有されていることにより、撥水効果が向上
し、防汚効果が向上する。
【0009】本発明の好ましい態様においては、撥水性
被膜には有機架橋が形成されているようにする。有機架
橋が形成されているようにすることにより、撥水性被膜
の耐アルカリ性が向上し、施尿による被膜の劣化が抑制
される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明において好適に利
用可能な撥水性の被膜について説明する。本発明におけ
る撥水性の被膜には、接触角測定器による水との接触角
が90度以上である被膜が利用でき、好ましくは110
度以上であり、より好ましくは140度以上である。
【0011】本発明の撥水性被膜には、原子価が一価の
金属成分及び/又はポーリングの電気陰性度の尺度が
1.0未満の金属成分が含有されていてもよい。ここ
で、原子価が一価の金属成分としては、Li、Na、
K、Rb、Cs、Ag、Cu、Au等が好適に利用可能
であり、ポーリングの電気陰性度の尺度が1.0未満の
金属成分としては、Li、Na、K、Rb、Cs、B
a、Srが好適に利用可能である。
【0012】本発明の撥水性被膜には、シリコーン被
膜、フッ素樹脂被膜、フッ素化合物被膜、シリコーンと
フッ素樹脂を含有する被膜、シリコーンとフッ素化合物
を含有する被膜等が好適に利用できる。
【0013】上記シリコーン被膜は、例えば、シリコー
ン中のケイ素原子に1つ以上の有機基が結合されている
シリコーン、即ち、平均組成式RpSiXqO(4−p
−q)/2(式中、Rは、炭素数1〜18の一価の有機
基、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基であり、p及びq
は、0<p<2、0<q<4、0<p+q<4を満足す
る数である)で表される未硬化のシリコーンを、便鉢面
に適用し硬化させることにより得ることが可能である。
ここで適用方法としては、スプレーコーティング、刷毛
塗り、スポンジ塗り等の周知の方法が利用できる。シリ
コーンの硬化にも、常温放置、加熱、紫外線照射等の周
知の方法が利用できる。また、離型シートと、前記離型
シート上に配置された接着剤層と、前記接着剤層上に配
置された可撓性フィルムと、前記可撓性フィルム表面に
形成されたシリコーン含有被膜からなる貼着フィルムを
用い、前記離型シートを剥がして水洗式便器の便鉢面に
前記接着剤層を接触せしめることによってもシリコーン
被膜が形成可能である。
【0014】上記未硬化のシリコーンは、2官能シラン
誘導体モノマー(分子当り2個の加水分解性基を有し、
各ケイ素原子に2つの酸素原子が結合した2官能シロキ
サン結合を形成するモノマー)及び/又は3官能シラン
誘導体モノマー(分子当り3個の加水分解性基を有し、
各ケイ素原子に3つの酸素原子が結合した3官能シロキ
サン結合を形成するモノマー)を必須成分とし、必要に
応じて4官能シラン誘導体モノマー(分子当り4個の加
水分解性基を有し、各ケイ素原子に4つの酸素原子が結
合した4官能シロキサン結合を形成するモノマー)を配
合させた組成物を、加水分解、縮重合させることにより
得られる。
【0015】ここで、2官能シラン誘導体としては、ジ
メチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチ
ルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエト
キシシラン、ヘプタデカフルオロオクチルメチルジメト
キシシラン、ヘプタデカフルオロオクチルメチルジエト
キシシラン等が好適に利用できる。
【0016】3官能シラン誘導体としては、メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リイソプロポキシシラン、メチルトリt−ブトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリt
−ブトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラ
ン、ビニルトリt−ブトキシシラン、n−プロピルトリ
メトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n
−プロピルトリイソプロポキシシラン、n−プロピルト
リt−ブトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラ
ン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルト
リイソプロポキシシラン、n−ヘキシルトリt−ブトキ
シシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシル
トリエトキシシラン、n−デシルトリイソプロポキシシ
ラン、n−デシルトリt−ブトキシシラン、n−オクタ
デシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリエト
キシシラン、n−オクタデシルトリイソプロポキシシラ
ン、n−オクタデシルトリt−ブトキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリt−
ブトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロポキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリイソプロポキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リt−ブトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシ
プロピルトリイソプロポキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリt−ブトキシシラン、トリフルオロプロピ
ルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエト
キシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキシ
シラン、トリフルオロプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、ヘプタデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、
ヘプタデカフルオロオクチルトリエトキシシラン、ヘプ
タデカフルオロオクチルトリイソプロポキシシラン、ヘ
プタデカフルオロオクチルトリt−ブトキシシラン等が
好適に利用できる。
【0017】4官能シラン誘導体としては、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポ
キシシラン、テトラt−ブトキシシラン、ジメトキシジ
エトキシシラン等が好適に利用できる。
【0018】上記未硬化のシリコーンのうち、γ−グリ
シドキシプロピル基、β−(3、4−エポキシシクロヘ
キシル)基、γ−(メタ)アクリロキシ基等を有するも
のは、シロキサン架橋以外の有機架橋が形成可能であ
り、好ましい。
【0019】また、上記未硬化のシリコーンにおいて、
常温硬化性を高めるために、硬化剤を添加してもよい。
硬化剤としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、酢酸
ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸カリウム、ギ酸カリ
ウム、プロピオン酸カリウム、テトラメチルアンモニウ
ムクロライド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
等の塩基性化合物類;n−ヘキシルアミン、トリブチル
アミン、ジアザビシクロウンデセン、エチレンジアミ
ン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンベンタミン、エタノ
ールアミン類、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
(2−アミノメチル−)アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−(2−アミノメチル−)アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン等のアミン化合物;テトライソプロ
ピルチタネート、テトラブチルチタネート等のチタン化
合物;アルミニウムトリイソブトキシド、アルミニウム
トリイソプロポキシド、アルミニウムアセチルアセトナ
ート、過塩素酸アルミニウム、塩化アルミニウム等のア
ルミニウム化合物;錫アセチルアセトナート、ジブチル
錫オクチレート等の錫化合物;コバルトオクチレート、
コバルトアセチルアセトナート、鉄アセチルアセトナー
ト等の含金属化合物類;リン酸、硝酸、フタル酸、p−
トルエンスルホン酸、トリクロル酢酸等の酸性化合物類
などが好適に利用できる。
【0020】更に、硬化被膜の硬度、耐擦傷性を向上さ
せるために、或いは、高屈折率化させて光沢性を向上さ
せるために、金属酸化物微粒子を添加してもよい。金属
酸化物としては、シリカ、アルミナ、酸化セリウム、酸
化錫、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化アンチ
モン、酸化鉄、酸化チタン、希土類酸化物等が利用でき
る。
【0021】本発明において、有機架橋としては、例え
ば、メタクリル基、ビニル基、エポキシ基、アミド基等
が好適に利用できる。
【0022】上記フッ素樹脂被膜に用いられるフッ素樹
脂としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリ塩化三フッ化エチレン、ポリ四フッ化エ
チレン、ポリ四フッ化エチレン−六フッ化プロピレンコ
ポリマー、エチレン−ポリ四フッ化エチレンコポリマ
ー、エチレン−ポリ塩化三フッ化エチレンコポリマー、
四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ルコポリマー、パーフルオロシクロポリマー、ビニルエ
ーテル−フルオロオレフィンコポリマー、ビニルエステ
ル−フルオロオレフィンコポリマー等が好適に利用で
き、フッ素樹脂被膜は、便鉢面に適用し硬化させること
により得ることが可能である。ここで適用方法として
は、スプレーコーティング、刷毛塗り、スポンジ塗り等
の周知の方法が利用できる。フッ素樹脂の硬化にも、常
温放置、加熱、紫外線照射等の周知の方法が利用でき
る。また、フッ素樹脂被膜は、離型シートと、前記離型
シート上に配置された接着剤層と、前記接着剤層上に配
置されたフッ素樹脂フィルムからなる貼着フィルムを、
前記離型シートを剥がして水洗式便器の便鉢面に前記接
着剤層を接触せしめることによっても形成可能である。
【0023】また、上記フッ素樹脂のうち、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化三フッ化エチ
レン、ポリ四フッ化エチレン、エチレン−ポリ四フッ化
エチレンコポリマー、ポリ四フッ化エチレン−六フッ化
プロピレンコポリマー、四フッ化エチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテルコポリマーについては、フィ
ルムが上市されており、このフィルム片面に接着剤層と
離形シートを設けておき、前記シートを剥がして便鉢面
に前記接着剤層を接触せしめることにより適用すること
も可能である。
【0024】上記フッ素化合物被膜に用いられるフッ素
化合物には、フッ化リチウム、フッ化マグネシウム、フ
ッ化カルシウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウ
ム、フッ化スカンジウム、フッ化イットリウム、フッ化
ジルコニウム、フッ化ハフニウム、フッ化マンガン、フ
ッ化鉄、フッ化コバルト、フッ化ニッケル、フッ化銅、
フッ化アルミニウム、フッ化ガリウム、フッ化インジウ
ム、フッ化ビスマス、フッ化ランタン、フッ化セリウ
ム、フッ化プラセオジウム、フッ化ネオジウム、フッ化
サマリウム、フッ化ユーロピウム、フッ化テルビウム、
フッ化ジスプロシウム、フッ化ホルミウム、フッ化エル
ビウム、フッ化ツリウム、フッ化イッテルビウム、フッ
化ルテチウム等が好適に利用でき、フッ素樹脂被膜は、
便鉢面に適用し硬化させることにより得ることが可能で
ある。ここで適用方法としては、スプレーコーティン
グ、刷毛塗り、スポンジ塗り等の周知の方法が利用でき
る。フッ素化合物の硬化にも、常温放置、加熱、紫外線
照射等の周知の方法が利用できる。
【0025】撥水性被膜には、抗菌剤が含有されていて
もよい。抗菌剤としては、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属
及びその化合物微粒子またはシリカゲルやゼオライトな
どの担体への担持物、第四級アンモニウム塩、ニトリル
誘導体、イミダゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導
体、イソチアゾール誘導体、チアジチアゾール誘導体、
トリアジン誘導体、スルホン誘導体、フェノール誘導
体、フェノールエステル誘導体、ピロール誘導体等が好
適に利用できる。
【0026】
【実施例】図1は、本発明に係るオープンリム方式の水
洗式大便器Aの一実施例を示すものである。同実施例で
は、大便器Aの便鉢面1には撥水性被膜が形成されてい
る。便鉢面1の上部のリム部2は、給水管により、フラ
ッシュバルブ等の適宜給水バルブを介して水道管等の適
宜給水源と配管接続されている。また、リム部2には下
部がなく、リム部2に水平方向から導入される洗浄水は
連続的に便鉢面1に流下される。
【0027】上述の如く構成された便器Aで洗浄操作
を行うと、給水バルブが開いて、洗浄水が、リム部2に
水平方向から導入され、連続的に便鉢面1に流下される
ので、便鉢面全体に洗浄水が行き渡り、撥水性被膜の有
する防汚効果が便鉢面全体で発揮されるようになる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、便鉢面全体の汚れの発
生を確実に防止することができる水洗式大便器を提供す
ることが可能となる。また、便鉢面全体の汚れの発生を
確実に防止することができる水洗式大便器用貼着フィル
ムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水洗式大便器の一実施例を示す
図。
【符号の説明】
A…大便器、 1…便鉢、 2…リム部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−71805(JP,A) 特開 平4−240171(JP,A) 特開 平5−65733(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 11/02 C09D 127/12 - 127/18 C09D 183/00 - 183/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オープンリム式の水洗式大便器の便鉢面
    に撥水性の被膜が形成されている防汚性水洗式大便器で
    あって、前記被膜は、撥水性被膜が表面に形成された貼
    着フィルムを、水洗式大便器の便鉢面に被着せしめるこ
    とにより形成されていることを特徴とする防汚性水洗式
    大便器。
  2. 【請求項2】 前記撥水性被膜は、シリコーン含有被膜
    であることを特徴とする請求項1に記載の防汚性水洗式
    大便器。
  3. 【請求項3】 前記撥水性被膜には、フッ素成分が含有
    されていることを特徴とする請求項2に記載の防汚性水
    洗式大便器。
  4. 【請求項4】 前記撥水性被膜には、有機架橋が形成さ
    れていることを特徴とする請求項2または3に記載の防
    汚性水洗式大便器。
  5. 【請求項5】 前記被膜は、フッ素樹脂フィルムを、水
    洗式大便器の便鉢面に被着せしめることにより形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の防汚性水洗式大便器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    防汚性水洗式大便器を作製するための貼着フィルムであ
    って、離型シートと、前記離型シート上に配置された接
    着剤層と、前記接着剤層上に配置された可撓性フィルム
    と、前記可撓性フィルム表面に形成されたシリコーン含
    有被膜からなり、前記離型シートを剥がして水洗式大便
    器の便鉢面に前記接着剤層を接触せしめることにより前
    記便鉢面に撥水性被膜が形成可能であることを特徴とす
    る防汚性水洗式大便器用貼着フィルム。
  7. 【請求項7】 前記可撓性フィルム表面の被膜には、フ
    ッ素成分が含有されていることを特徴とする請求項6に
    記載の防汚性水洗式大便器用貼着フィルム。
  8. 【請求項8】 前記可撓性フィルム表面の被膜には、有
    機架橋が形成されていることを特徴とする請求項6また
    は7に記載の防汚性水洗式大便器用貼着フィルム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    防汚性水洗式大便器を作製するための貼着フィルムであ
    って、前記撥水性の被膜は、離型シートと、前記離型
    ート上に配置された接着剤層と、前記接着剤層上に配置
    されたフッ素樹脂フィルムからなり、前記離型シートを
    剥がして水洗式大便器の便鉢面に前記接着剤層を接触せ
    しめることにより前記便鉢面に撥水性被膜が形成可能で
    あることを特徴とする防汚性水洗式大便器用貼着フィル
    ム。
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