JP2001248221A - 水洗式便器 - Google Patents

水洗式便器

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JP2001248221A
JP2001248221A JP2000058308A JP2000058308A JP2001248221A JP 2001248221 A JP2001248221 A JP 2001248221A JP 2000058308 A JP2000058308 A JP 2000058308A JP 2000058308 A JP2000058308 A JP 2000058308A JP 2001248221 A JP2001248221 A JP 2001248221A
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water
rim
fluoride
rim water
flush toilet
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JP2000058308A
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Inventor
Makoto Hayakawa
信 早川
Hirotaka Ishibashi
弘孝 石橋
Masaaki Ito
正昭 伊藤
Tomoyasu Ichiki
智康 一木
Atsushi Yoshida
篤史 吉田
Masami Ando
正美 安藤
Koichi Hayashi
浩一 林
Mitsuyoshi Machida
町田  光義
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラック等の欠陥が生じることなく、ボール
面全体の汚れの発生を確実に防止することができる水洗
式便器を提供すること。 【解決手段】 リム通水路を備え、リム通水路形成部の
下部にリム通水路からボール面へ洗浄水を吐水するため
の吐水口が複数形成された便器であって、前記ボール面
には釉薬層を介して撥水性被膜が形成されており、前記
吐水口の下端部の断面積は前記吐水口の上端部の断面積
よりも大きく、かつ前記リム通水路形成部の下部の下面
側の面積が上面側の面積よりも大きいことを特徴とする
水洗式便器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水洗式大便器、水
洗式小便器等の水洗式便器に関する。
【0002】
【従来の技術】便器のボール面の表面を防汚加工するこ
とは、便器のボール面を清浄に保ち、衛生性や美観を高
く保つために役立つ。そのための方法として、従来よ
り、例えば特開平4−240171号に示すように、施
釉製品においてその表面にフッ素を含む化学吸着単分子
膜を、シロキサン系単分子膜を介して形成する方法が提
案されている。そして、係る構造にすることにより、施
釉製品表面が撥水性になり、便器汚物や茶渋等の水性汚
れが生じ難くなることも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような撥水処理を従来の一般的な水洗式便器のボール面
に行うと、ボール面上方のリム通水路に設けられた複数
の小孔からなる吐水口から吐出された洗浄水がボール面
全体に行き渡らずに筋状に流れ落ち、洗浄水が供給され
ない不洗浄領域が残るという問題点があった。
【0004】そのため、洗浄水が筋状となって流下する
領域では、撥水剤の効果により汚れが容易に落ちて、き
れいな表面になるが、洗浄水が供給されない領域では、
汚れがそのまま残っていた。即ち、汚れが落ちてきれい
になった部分と、汚れが洗い落とされずに残ったままの
部分とがまだら状に形成されるため、汚れが却って目立
ってしまうという問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、ボール面全体の汚れの発生を確実に防止するこ
とができる水洗式便器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、リム通水路を備え、リム通水路形成部の下
部にリム通水路からボール面へ洗浄水を吐水するための
吐水口が複数形成された便器であって、前記ボール面に
は釉薬層を介して撥水性被膜が形成されており、前記吐
水口の下端部の断面積は前記吐水口の上端部の断面積よ
りも大きく、かつ前記リム通水路形成部の下部の下面側
の面積が上面側の面積よりも大きいことを特徴とする水
洗式便器を提供する。吐水口の下端部の断面積を前記吐
水口の上端部の断面積よりも大きくすることにより、吐
水口からの洗浄水が広がるので、吐水口より吐水される
洗浄水が万遍なく便器ボール面全体に行き渡るようにな
り、撥水性被膜の有する防汚効果がボール面全体で発揮
されるようになる。さらに、吐水口の毛細管力が減少す
るので吐水口内の残水が低減され、筋状の水垢汚れがボ
ール面に付着しにくくなる。また、リム通水路形成部の
下部の下面側の面積を上面側の面積よりも大きくするこ
とで、吐水口を上記形状にした場合において、便器の焼
成体の吐水口部分にクラックが生じにくくなる。その理
由は以下のように考えられる。リム通水路形成部は排泥
鋳込み成形後乾燥することにより成形体を得る。上記乾
燥時において、リム通水路形成部の下部の下面側は全面
外気に接しており、リム通水路形成部の下部の上面側は
吐水口部分を通じてのみ外気に接している。従って、乾
燥工程における乾燥は下面側のほうが早く、そのために
下面側のほうが乾燥収縮も大きい。さらに加えて、吐水
口の下端部の断面積を上端部の断面積よりも通常の方法
で大きくすると、リム通水路形成部の下部の下面側の面
積が小さいためにより大きな引張り応力がリム通水路形
成部の下部の吐水口に働くことになり、乾燥クラックが
生じやすくなる。本発明では、リム通水路形成部の下部
の下面側の面積を上面側の面積よりも大きくしたので、
リム通水路形成部の下部の上下面における上記乾燥収縮
差が抑制され、クラックが生じ難くなったと考えられ
る。
【0007】本発明の好ましい態様においては、撥水性
被膜はシリコーン被膜にする。そうすることで、釉薬層
と被膜との密着性が良好になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的構成につい
て説明する。本発明の水洗式便器としては、大便器、小
便器共に使用可能である。図1は、本発明に係る水洗式
大便器の一実施態様を示す図であり、大便器のボール面
1の上側にはリム通水路形成部2によりリム通水路3が
形成されており、リム通水路形成部2の下部4には複数
の吐水口5が穿たれている。吐水口5の下端部の断面積
は上端部の断面積よりも大きくしてある。また、リム通
水路形成部2の下部4の下面側には少なくとも一部に凸
部及び/又は凹部が形成されており、それによって、リ
ム通水路形成部2の下部4の下面側の面積が上面側の面
積よりも大きくなっている。また、ボール面1には釉薬
層を介して撥水性被膜が形成されている。便器の洗浄操
作を行うと、給水バルブが開いて洗浄水がリム通水路2
へ供給され、吐水口5を経由してボール面1が洗浄さ
れ、溜水部6の下方へと排水されて、ボール面1が洗浄
される。ここで、吐水口5の下端部の断面積は前記吐水
口5の上端部の断面積よりも大きいので、吐水される流
水が万遍なく便器ボール面1に行き渡るようになり、撥
水性被膜の有する防汚効果がボール面1全体で発揮され
るようになる。さらに、吐水口5の毛細管力が減少する
ので吐水口5内の残水が低減され、筋状の水垢汚れがボ
ール面1に付着しにくくなる。
【0009】図1において、吐水口5はリム通水路形成
部2の下部4の長手方向に一定のピッチで穿たれるよう
にしてもよいし、水勢等を考慮して異なったピッチで穿
たれるようにしてもよい。一定のピッチで穿つ場合には
その間隔は1〜5cmが好ましく、より好ましくは1.
2〜3.5cmである。
【0010】また、吐水口5の口径は全て揃っていても
よいし、水勢等を考慮して大きな孔が穿たれているよう
にしてもよい。吐水口5の断面形状としては、製造上、
角のない円又は楕円状が好ましい。また、吐水口5を真
横から見たときの断面形状は、図3のいずれの台形形状
でもよい。
【0011】吐水口5は、成形型に吐水口5に上記形状
の着肉しない凸部を形成しておいて鋳込み成形する方法
や、鋳込み成形後の成形体を切削加工する方法等により
作製することができる。また、上記凸部や凹部は一重鋳
込み成形と二重鋳込み成形を適宜組合せることにより作
製可能である。例えば、凹部の場合は、凹部の外側(肉
厚側)を二重鋳込み、内側(薄肉側)を一重鋳込み成形
することで作製可能である。このようにして、リム通水
路形成部2の下部4の下面側の面積を上面側の面積より
も大きくすることで、大便器の焼成体の吐水口5部分に
クラックが生じにくくなる。
【0012】図2は、本発明に係る水洗式小便器の一実
施態様を示す図であり、小便器のボール面11の上側に
はリム通水路形成部12によりリム通水路13が形成さ
れており、リム通水路形成部12の下部14には複数の
吐水口15が穿たれている。吐水口15の下端部の断面
積は上端部の断面積よりも大きくしてある。また、リム
通水路形成部12の下部14の下面側には少なくとも一
部に凸部及び/又は凹部が形成されており、それによっ
て、リム通水路形成部12の下部14の下面側の面積が
上面側の面積よりも大きくなっている。また、ボール面
11には釉薬層を介して撥水性被膜が形成されている。
便器の洗浄操作を行うと、給水バルブが開いて洗浄水が
吐水口15を経由してボール面11が洗浄され、溜水部
16の下方へと排水されて、ボール面11が洗浄され
る。ここで、吐水口15の下端部の断面積は前記吐水口
15の上端部の断面積よりも大きいので、吐水口15よ
り吐水される流水が万遍なく便器ボール面11に行き渡
るようになり、撥水性被膜の有する防汚効果がボール面
11全体で発揮されるようになる。さらに、吐水口15
の毛細管力が減少するので吐水口15内の残水が低減さ
れ、筋状の水垢汚れがボール面11に付着しにくくな
る。
【0013】図2において、吐水口15はリム通水路形
成部12の下部14の長手方向に一定のピッチで穿たれ
るようにしてもよいし、水勢等を考慮して異なったピッ
チで穿たれるようにしてもよい。一定のピッチで穿つ場
合にはその間隔は1〜5cmが好ましく、より好ましく
は1.2〜3.5cmである。
【0014】また、吐水口15の口径は全て揃っていて
もよいし、水勢等を考慮して大きな孔が穿たれているよ
うにしてもよい。吐水口15の断面形状としては、製造
上、角のない円又は楕円状が好ましい。また、吐水口1
5を真横から見たときの断面形状は、図3のいずれの台
形形状でもよい。
【0015】吐水口15は、成形型に吐水口15の形状
の着肉しない凸部を形成しておいて鋳込み成形する方法
や、鋳込み成形後の成形体を切削加工する方法等により
作製することができる。また、上記凸部や凹部は一重鋳
込み成形と二重鋳込み成形を適宜組合せることにより作
製可能である。例えば、凹部の場合は、凹部の外側(肉
厚側)を二重鋳込み、内側(薄肉側)を一重鋳込み成形
することで作製可能である。このようにして、リム通水
路形成部12の下部14の下面側の面積を上面側の面積
よりも大きくすることで、小便器の焼成体の吐水口15
部分にクラックが生じにくくなる。
【0016】以下に、本発明において好適に利用可能な
撥水性被膜について説明する。本発明における撥水性被
膜とは、接触角測定器による水との接触角が90度以上
である被膜をいう。好ましくは110度以上であり、よ
り好ましくは140度以上である。
【0017】本発明における撥水性被膜には、シリコー
ン被膜、フッ素樹脂被膜、フッ素化合物被膜等が利用で
きる。
【0018】本発明におけるシリコーン被膜とは、シリ
コーン中のケイ素原子に1つ以上の有機基が結合されて
いるシリコーン、すなわち、平均組成式RpSiXqO
(4−p−q)/2(式中、Rは、炭素数1〜18の一
価の有機基、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基であり、
p及びqは、0<p<2、0<q<4、0<p+q<4
を満足する数である)で表されるシリコーンを硬化させ
て得た被膜である。
【0019】上記シリコーンは、2官能シラン誘導体モ
ノマー(分子当り2個の加水分解性基を有し、各ケイ素
原子に2つの酸素原子が結合した2官能シロキサン結合
を形成するモノマー)及び/又は3官能シラン誘導体モ
ノマー(分子当り3個の加水分解性基を有し、各ケイ素
原子に3つの酸素原子が結合した3官能シロキサン結合
を形成するモノマー)を必須成分とし、必要に応じて4
官能シラン誘導体モノマー(分子当り4個の加水分解性
基を有し、各ケイ素原子に4つの酸素原子が結合した4
官能シロキサン結合を形成するモノマー)を配合させた
組成物を、加水分解、縮重合させることにより得られ
る。
【0020】ここで、2官能シラン誘導体としては、ジ
メチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチ
ルジエトキシシラン、γーグリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γーグリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、γー(メタ)アクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γー(メタ)アクリロキシプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γーアミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γーアミノプロピルメチルジエト
キシシラン、ヘプタデカフルオロオクチルメチルジメト
キシシラン、ヘプタデカフルオロオクチルメチルジエト
キシシラン、トリフルオロプロピルメチルジクロロシラ
ン等が好適に利用できる。
【0021】3官能シラン誘導体としては、メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リイソプロポキシシラン、メチルトリtーブトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリt
ーブトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラ
ン、ビニルトリtーブトキシシラン、n−プロピルトリ
メトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n
−プロピルトリイソプロポキシシラン、n−プロピルト
リtーブトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラ
ン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルト
リイソプロポキシシラン、n−ヘキシルトリtーブトキ
シシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシル
トリエトキシシラン、n−デシルトリイソプロポキシシ
ラン、n−デシルトリtーブトキシシラン、n−オクタ
デシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリエト
キシシラン、n−オクタデシルトリイソプロポキシシラ
ン、n−オクタデシルトリtーブトキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリtー
ブトキシシラン、γーグリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γーグリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γーグリシドキシプロピルトリイソプロポキシシラ
ン、γーグリシドキシプロピルトリtーブトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリイソプロポキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リtーブトキシシラン、γー(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γー(メタ)アクリロキシプ
ロピルトリエトキシシラン、γー(メタ)アクリロキシ
プロピルトリイソプロポキシシラン、γー(メタ)アク
リロキシプロピルトリtーブトキシシラン、γーアミノ
プロピルトリメトキシシラン、γーアミノプロピルトリ
エトキシシラン、γーアミノプロピルトリイソプロポキ
シシラン、γーアミノプロピルトリtーブトキシシラ
ン、γーメルカプトプロピルトリメトキシシラン、γー
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γーメルカプ
トプロピルトリイソプロポキシシラン、γーメルカプト
プロピルトリtーブトキシシラン、トリフルオロプロピ
ルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエト
キシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキシ
シラン、トリフルオロプロピルトリtーブトキシシラ
ン、ヘプタデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、
ヘプタデカフルオロオクチルトリエトキシシラン、ヘプ
タデカフルオロオクチルトリイソプロポキシシラン、ヘ
プタデカフルオロオクチルトリtーブトキシシラン等が
好適に利用できる。
【0022】4官能シラン誘導体としては、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポ
キシシラン、テトラtーブトキシシラン、ジメトキシジ
エトキシシラン等が好適に利用できる。
【0023】上記シリコーンのうち、γーグリシドキシ
プロピル基、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
基、γー(メタ)アクリロキシ基等を有するものは、シ
ロキサン架橋以外の有機架橋が形成可能であり、常温硬
化性を得る上で好ましい。
【0024】また、常温硬化性を高めるために、硬化剤
を添加してもよい。硬化剤としては、例えば、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウ
ムメチラート、酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸
カリウム、ギ酸カリウム、プロピオン酸カリウム、テト
ラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド等の塩基性化合物類;n−ヘキシル
アミン、トリブチルアミン、ジアザビシクロウンデセ
ン、エチレンジアミン、ヘキサンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ベンタミン、エタノールアミン類、γーアミノプロピル
トリメトキシシラン、γーアミノプロピルメチルジメト
キシシラン、γー(2ーアミノメチル)ーアミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γー(2ーアミノメチル)ーア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミン化合
物;テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタ
ネート等のチタン化合物;アルミニウムトリイソブトキ
シド、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウ
ムアセチルアセトナート、過塩素酸アルミニウム、塩化
アルミニウム等のアルミニウム化合物;錫アセチルアセ
トナート、ジブチル錫オクチレート等の錫化合物;コバ
ルトオクチレート、コバルトアセチルアセトナート、鉄
アセチルアセトナート等の含金属化合物類;リン酸、硝
酸、フタル酸、pートルエンスルホン酸、トリクロル酢
酸等の酸性化合物類などが好適に利用できる。
【0025】更に、硬化被膜の硬度、耐擦傷性を向上さ
せるために、或いは、高屈折率化させて光沢性を向上さ
せるために、金属酸化物微粒子を添加してもよい。金属
酸化物としては、シリカ、アルミナ、酸化セリウム、酸
化錫、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化アンチ
モン、酸化鉄、酸化チタン、希土類酸化物等が利用でき
る。
【0026】常温硬化性シリコーンを含有する水洗式便
器用コーティング組成物においては、コーティング組成
物の保存安定性を向上させるために非水系の溶媒に分散
されているのが望ましい。非水系の溶媒としては、アル
コール、ケトン、エステル、トルエン、キシレン、ヘキ
サン等が好適に利用できる。
【0027】水洗式便器のボール面の釉薬層にシリコー
ン被膜を形成させる方法は、上記シリコーン及び/又は
その前駆体を含有する塗料をスプレーコーティング、刷
毛塗り、スポンジ塗り等の方法により塗布した後に、シ
リコーンを硬化させることによる。また、シリコーンの
硬化には、常温放置、加熱、紫外線照射等の方法が利用
できる。
【0028】本発明に用いられるフッ素樹脂としては、
例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リ塩化三フッ化エチレン、ポリ四フッ化エチレン、ポリ
四フッ化エチレンー六フッ化プロピレンコポリマー、エ
チレンーポリ四フッ化エチレンコポリマー、エチレンー
ポリ塩化三フッ化エチレンコポリマー、四フッ化エチレ
ンーパーフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー、
パーフルオロシクロポリマー、ビニルエーテルーフルオ
ロオレフィンコポリマー、ビニルエステルーフルオロオ
レフィンコポリマー等が好適に利用できる。
【0029】本発明に用いられるフッ素化合物には、フ
ッ化リチウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウ
ム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウム、フッ化ス
カンジウム、フッ化イットリウム、フッ化ジルコニウ
ム、フッ化ハフニウム、フッ化マンガン、フッ化鉄、フ
ッ化コバルト、フッ化ニッケル、フッ化銅、フッ化アル
ミニウム、フッ化ガリウム、フッ化インジウム、フッ化
ビスマス、フッ化ランタン、フッ化セリウム、フッ化プ
ラセオジウム、フッ化ネオジウム、フッ化サマリウム、
フッ化ユーロピウム、フッ化テルビウム、フッ化ジスプ
ロシウム、フッ化ホルミウム、フッ化エルビウム、フッ
化ツリウム、フッ化イッテルビウム、フッ化ルテチウム
等が好適に利用できる。
【0030】水洗式便器のボール面の釉薬層にフッ素樹
脂被膜又はフッ素化合物被膜を形成させる方法は、上記
フッ素樹脂又はフッ素化合物を含有する塗料をスプレー
コーティング、刷毛塗り、スポンジ塗り等の方法により
塗布した後に、フッ素樹脂又はフッ素化合物を硬化させ
ることによる。フッ素樹脂又はフッ素化合物の硬化に
は、常温放置、加熱、紫外線照射等の方法が利用でき
る。
【0031】本発明の水洗式便器における撥水性被膜及
び/又は釉薬層には、抗菌剤が含有されていてもよい。
抗菌剤としては、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属及びその
化合物微粒子またはシリカゲルやゼオライトなどの担体
へ担持物、第四級アンモニウム塩、ニトリル誘導体、イ
ミダゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、イソチア
ゾール誘導体、チアジチアゾール誘導体、トリアジン誘
導体、スルホン誘導体、フェノール誘導体、フェノール
エステル誘導体、ピロール誘導体等が好適に利用でき
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、クラック等の欠陥が生
じることなく、ボール面全体の汚れの発生を確実に防止
することができる水洗式便器を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリム通水路を有する大便器を示す
図。
【図2】 本発明の淀掛け式小便器を示す図。
【図3】 本発明の吐水口を真横から見たときの断面形
状を示す図。
【符号の説明】
1…ボール面、2…リム通水路形成部、3…リム通水
路、4…リム通水路形成部の下部、5…吐水口、6…溜
水部、11…ボール面、12…リム通水路形成部、13
…リム通水路、14…リム通水路形成部の下部、15…
吐水口、16…溜水部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一木 智康 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 吉田 篤史 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 安藤 正美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 浩一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 町田 光義 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 AA02 AA04 AC03 AD01 DB04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リム通水路を備え、リム通水路形成部の
    下部にリム通水路からボール面へ洗浄水を吐水するため
    の吐水口が複数形成された便器であって、前記ボール面
    には釉薬層を介して撥水性被膜が形成されており、前記
    吐水口の下端部の断面積は前記吐水口の上端部の断面積
    よりも大きく、かつ前記リム通水路形成部の下部の下面
    側の面積が上面側の面積よりも大きいことを特徴とする
    水洗式便器。
  2. 【請求項2】 前記撥水性被膜は、シリコーン被膜であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の水洗式便器。
JP2000058308A 2000-03-03 2000-03-03 水洗式便器 Pending JP2001248221A (ja)

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