JP3358740B2 - 非破壊検査装置 - Google Patents

非破壊検査装置

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JP3358740B2
JP3358740B2 JP27531192A JP27531192A JP3358740B2 JP 3358740 B2 JP3358740 B2 JP 3358740B2 JP 27531192 A JP27531192 A JP 27531192A JP 27531192 A JP27531192 A JP 27531192A JP 3358740 B2 JP3358740 B2 JP 3358740B2
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洋介 松本
伸治 斎藤
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株式会社テクノ電子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、管、線、棒、板等の
被検査体の欠陥を検出するための非破壊検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】管、線、棒、板等の被検査体の欠陥を検
出するための非破壊検査装置として、交流を流したコイ
ルを被検査体に近接させ、コイルの電圧又は電流変化を
検出して被検査体の欠陥を検出する非破壊検査装置がす
でに知られている。交流を流したコイルを被検査体に近
接させると、被検査体にうず電流が発生し、コイルのイ
ンピーダンスが変化する。被検査体に傷があると、うず
電流が傷の部分を遠回りするのでうず電流に変化が起こ
り、これによりコイルのインピーダンスが変化する。こ
の変化を検出することにより、被検査体の傷が検出され
る。
【0003】この種の非破壊検査装置の一例が図3に示
されている(「非破壊検査技術シリーズ 渦流探傷試験
B」 昭和59年10月15日 社団法人日本非破壊検
査協会発行 参照)。発振回路1により、所要周波数の
交流信号が発生される。この交流信号は、2つの検出コ
イル2が組み込まれたブリッジ回路3に送られる。ブリ
ッジ回路3からは2つの検出コイル2の発生電圧の差分
に応じた信号(被検査体状態信号)が出力される。ブリ
ッジ回路3の出力は、増幅回路4で増幅された後、第1
および第2同期検波回路6、7に送られる。
【0004】第1同期検波回路6には、さらに移相器5
からの第1基準信号Vxが送られる。移相器5としては
SIN ・COS ポテンショメータが用いられており、発振回
路1の出力の位相が任意の角度回転された信号であって
かつ互いに90°の位相差をもつ制御信号Vx、Vyが
出力される。同期検波回路6は、増幅回路4の出力に含
まれる不要信号成分と被検査体状態信号のうち、不要信
号成分の影響を減少させるため、ならびに位相情報のx
成分を得るために、増幅回路4の出力を第1基準信号V
xで検波する。
【0005】第2同期検波回路7には、第1基準信号V
xと位相が90°異なる第2制御信号Vyが移相器5か
ら送られる。同期検波回路7は、被検査体状態信号のう
ち、位相情報のy成分を得るために、増幅回路4の出力
を第2基準信号Vyで検波する。各同期検波回路6、7
は、たとえばアナログ乗算器およびローパスフィルタか
ら、またはスイッチング回路およびローパスフィルタか
ら構成される。各同期検波回路6、7の出力は、ブラウ
ン管等の表示器8に送られ、被検査体状態信号が振幅位
相平面上に2次元的に表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の非破壊検査
装置では、ブリッジ回路3からの信号を連続的に処理し
ており、またアナログ信号処理を行っているため、次の
ような欠点がある。
【0007】(1) 同期検波回路6、7を、アナログ
乗算器およびローパスフィルタで構成した場合には、ア
ナログ乗算器は能動素子の非直線性を利用せざるをえな
いため、2つの入力信号のスペクトラムを四則演算した
高調波を必然的に発生し、計測誤差が生じる。
【0008】(2) 同期検波回路6、7を、スイッチ
ング回路およびローパスフィルタで構成した場合には、
スイッチングノイズが発生し、計測誤差が生じる。
【0009】(3) 表皮効果がコイルに印加される信
号の周波数によって異なるため、ブリッジ回路3に複数
の周波数信号が重畳された多重周波数信号を入力する装
置も開発されているが、その場合には、多重する周波数
の数に応じて同期検波回路6、7を増加させなければな
らず、コストが高くなるととともに消費電力が多くな
る。
【0010】(4) 同期検波回路6、7では、カット
オフ周波数の低い(例えば、1KHz以下)のローパス
フィルタによって、センサー駆動信号(発振回路1の出
力)および乗算器またはスイッチング回路により発生す
るノイズ成分を除去している。しかしながら、このよう
なフィルタを実現するためには、物理的に大きなインダ
クタが必要となり、装置が大型化する。特に、多重周波
数信号を用いる場合には、多数のフィルタが必要とな
り、物理的に、またインダクタの相互影響等により、実
装が困難になる。そこで、通常は、ローパスフィルタと
してアクティブフィルタが使用されているが、アクティ
ブフィルタを用いた場合には、使用するアンプの速度以
上の周波数が素通りしてしまい、ノイズを十分に減衰さ
せることが困難である。
【0011】(5) 被検査体状態信号は、傷の種類
(DENT、OUTER DEFECT、INNER
DEFECT、貫通孔等)によって位相が異なるが、従
来からの慣習としてDENTに対応する被検査体状態信
号が水平となるように被検査体状態信号を2次元的に表
示している。アナログ処理のみによって、この位相回転
を行うには、センサー信号(増幅回路4の出力)と乗算
を行う制御信号Vx、Vyを90°の位相差に保持した
ままセンサー信号との位相を連続的に変化させる必要が
あり、そのためにSIN ・COS ポテンショメータという特
殊な可変抵抗器を使用している。しかし、この可変抵抗
器は、どの位置でも常に正確に90°の位相差を保持し
ているとは限らず、表示器8に表示される図形を回転さ
せると図形自体が変化することがある。また、この可変
抵抗器は高価であり、特殊な技術で作られているため、
入手しにくいとともに個々の特性のばらつきが大きいと
いう問題がある。
【0012】この発明は、高精度化、高速化、小型化お
よび低廉化が図れる非破壊検査装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の被
破壊検査装置は、被検査体に渦電流を発生させることに
より被検査体の状態を検出する検知部、上記検知部に駆
動信号を供給する駆動手段、上記検知部の出力を所定期
間ごとに位相が所定角度離れた2つのタイミングでデジ
タル値として取り出すサンプリング手段、ならびにサ
プリング手段によってサンプリングされたデータに基づ
いて、上記検知部の出力信号の振幅位相平面でのX座標
成分およびY座標成分を算出する演算手段を備えて
り、駆動手段は、駆動信号として用いるべき信号波形の
瞬時値データがテーブル形式で記憶されているととも
に、上記サンプリング手段による各サンプリングタイミ
ングを表すサンプリングタイミングデータがそのサンプ
リングタイミングに対応した瞬時値データと関連して記
憶されている記憶手段、記憶手段から瞬時値データを順
番に読み出していくとともに、サンプリングタイミング
データが関連して記憶されている瞬時値データを読み出
す際には、瞬時値データとともにサンプリングタイミン
グデータを同時に読み出す読出手段、読出手段によって
読み出された瞬時値データをD/A変換して駆動信号を
生成するD/A変換手段、ならびに読出手段によって読
み出されたサンプリングタイミングデータを上記サンプ
リング手段に送る手段を備えており、上記サンプリング
手段は、駆動手段からサンプリングタイミングデータが
送られてくるタイミングで、上記検知部の出力をデジタ
ル値として取り出すことを特徴とする
【0015】上記検知部としては、たとえば、2つのコ
イルと、これらのコイルの出力電圧の差電圧を検出する
回路とを備えたものが用いられる。サンプリングタイミ
ングデータは、たとえば、所定周期期間毎に互いに90
°+m×180°(但し、mは整数)の時間差をもった
2点の瞬時値データに関連して記憶されている。上記サ
ンプリング手段としては、たとえば、検知部の出力をA
/D変換するとともに、駆動手段からサンプリングタイ
ミングデータが送られてくるタイミングでA/D変換デ
ータをラッチさせるものが用いられる。上記演算手段と
しては、ディジタルシグナルプロセッサ(Digital Signa
l Processor) を用いることが好ましい。演算手段によ
って算出された情報、すなわち検知部の出力信号と駆動
信号との位相関係および検知部の出力信号の振幅に関す
る情報を表示する表示装置を設けることが好ましい。
【0016】この発明による第2の非破壊検査装置は、
被検査体に渦電流を発生させることにより被検査体の状
態を検出する検知部、上記検知部に複数の周波数の信号
が重畳された多重周波数駆動信号を供給する駆動手段、
上記検知部の出力を上記多重周波数駆動信号の各周波数
ごとに分離して抽出する複数のフィルタ、上記各フィル
タごとに設けられかつ対応する上記フィルタの出力信号
を所定間ごとに位相が所定角度離れた2つのタイミン
グでデジタル値として取り出す複数のサンプリング手
段、ならびに上記各サンプリング手段によってサンプリ
ングされたデータに基づいて、上記各フィルタの出力信
毎に、そのフィルタの出力信号の振幅位相平面でのX
座標成分およびY座標成分を算出する演算手段を備えて
おり、駆動手段は、多重周波数駆動信号として用いるべ
き信号波形の瞬時値データがテーブル形式で記憶されて
いるとともに、上記各サンプリング手段による各サンプ
リングタイミングを表すサンプリングタイミングデータ
がそのサンプリングタイミングに対応した瞬時値データ
と関連して記憶されている記憶手段、記憶手段から瞬時
値データを順番に読み出していくとともに、サンプリン
グタイミングデータが関連して記憶されている瞬時値デ
ータを読み出す際には、瞬時値データとともにサンプリ
ングタイミングデータを同時に読み出す読出手段、読出
手段によって読み出された瞬時値データをD/A変換し
て駆動信号を生成するD/A変換手段、ならびに読出手
段によって読み出されたサンプリングタイミングデータ
を対応するサンプリング手段に送る手段を備えており、
上記各サンプリング手段は、駆動手段から対応するサン
プリングタイミングデータが送られてくるタイミング
で、対応する上記フィルタの出力をデジタル値として取
り出すことを特徴とする
【0017】上記検知部としては、たとえば、2つのコ
イルと、これらのコイルの出力電圧の差電圧を検出する
回路とを備えたものが用いられる。サンプリングタイミ
ングデータは、たとえば、多重周波数駆動信号に含まれ
る各周波数の駆動信号毎に、所定周期期間毎に互いに9
0°+m×180°(但し、mは整数)の時間差をもっ
た2点の瞬時値データに関連して記憶されている。上記
各サンプリング手段としては、たとえば、対応するフィ
ルタの出力をA/D変換するとともに、駆動手段から対
応するサンプリングタイミングデータが送られてくるタ
イミングでA/D変換データをラッチさせるものが用い
られる。上記演算手段としては、ディジタルシグナルプ
ロセッサ(Digital Signal Processor) を用いることが
好ましい。
【0018】また、演算手段によって算出された情報、
すなわち各フィルタの出力信号と多重周波数駆動信号に
含まれている複数の周波数の信号のうち各フィルタの出
力信号に対応する周波数の信号との位相関係および各フ
ィルタの出力信号の振幅に関する情報を表示する表示装
置を設けることが好ましい。
【0019】この発明による第3の非破壊検査装置は、
被検査体に渦電流を発生させるためのコイルを含む検知
部、上記検知部に複数の周波数の信号が重畳された多重
周波数駆動信号を供給する駆動手段、上記検知部の出力
をサンプリングするA/D変換手段、上記A/D変換手
段の出力を上記多重周波数駆動信号の各周波数ごとに分
離して抽出するディジタルフィルタ、ならびに上記ディ
ジタルフィルタによって分離抽出された各周波数のデジ
タル信号毎に、そのデジタル信号を所定期間ごとに位相
が所定角度離れた2つの読込タイミングで読み込み、読
み込んだデジタル信号値に基づいて、上記ディジタルフ
ィルタによって分離抽出された各周波数のディジタル信
毎に、その周波数のディジタル信号の振幅位相平面で
のX座標成分およびY座標成分を算出する演算手段を備
えており、駆動手段は、多重周波数駆動信号として用い
るべき信号波形の瞬時値データがテーブル形式で記憶さ
れているとともに、上記各読込タイミングを表す読込タ
イミングデータがその読込タイミングに対応した瞬時値
データと関連して記憶されている記憶手段、記憶手段か
ら瞬時値データを順番に読み出していくとともに、読込
タイミングデータが関連して記憶されている瞬時値デー
タを読み出す際には、瞬時値データとともに読込タイミ
ングデータを同時に読み出す読出手段、読出手段によっ
て読み出された瞬時値データをD/A変換して駆動信号
を生成するD/A変換手段、ならびに読出手段によって
読み出された読込タイミングデータを上記演算手段に送
る手段を備えており、上記演算手段は、上記ディジタル
フィルタによって分離抽出された各周波数のデジタル信
号を、駆動手段からその周波数に対応する読込タイミン
グデータが送られてくるタイミングで読み込むことを特
徴とする
【0020】上記検知部としては、たとえば、2つのコ
イルと、これらのコイルの出力電圧の差電圧を検出する
回路とを備えたものが用いられる。読込タイミングデー
タは、たとえば、多重周波数駆動信号に含まれる各周波
数の駆動信号毎に、所定周期期間毎に互いに90°+m
×180°(但し、mは整数)の時間差をもった2点の
瞬時値データに関連して記憶されている。上記演算手段
としては、ディジタルシグナルプロセッサ(Digital Sig
nal Processor) を用いることが好ましい。
【0021】また、演算手段によって算出された情報、
すなわち上記ディジタルフィルタによって分離抽出され
た各周波数のディジタル信号と、上記多重周波数駆動信
号に含まれている複数の周波数の駆動信号のうち上記デ
ィジタル信号に対応する周波数の駆動信号との位相関係
および上記各周波数のディジタル信号の振幅に関する情
報を表示する表示装置を設けることが好ましい。上記第
1〜第3の非破壊検査装置により演算された傷信号の情
報は、不揮発性のディジタル信号記録装置に記録される
場合が多い。
【0022】
【0023】
【作用】この発明による第1の非破壊検査装置では、検
知部に駆動信号が供給されることにより検知部が駆動さ
れ、検知部から被検査体の状態に応じた信号が出力され
る。検知部の出力は、所定期間ごとに位相が所定角度離
れた2つのタイミングでディジタル値として取り出され
る。そして、取り出されたデータに基づいて、検知部の
出力信号の振幅位相平面でのX座標成分およびY座標成
分が算出される。
【0024】この発明による第2の非破壊検査装置で
は、複数の周波数の信号が重畳された多重周波数駆動信
号が検知部に供給されることにより検知部が駆動され、
検知部から被検査体の状態に応じた信号が出力される。
検知部の出力は、多重周波数駆動信号の各周波数ごとに
設けられたフィルタによって、多重周波数駆動信号の各
周波数ごとに分離されて抽出される。各フィルタの出力
信号は、所定間ごとに位相が所定角度離れた2つの
イミングでディジタル値として取り出される。そして、
各フィルタの出力信号毎に取り出されたデータに基づい
て、そのフィルタの出力信号の振幅位相平面でのX座標
成分およびY座標成分が算出される。
【0025】この発明による第3の非破壊検査装置で
は、複数の周波数の信号が重畳された多重周波数駆動信
号が検知部に供給されることにより検知部が駆動され、
検知部から被検査体の状態に応じた信号が出力される。
検知部の出力は、A/D変換手段によってディジタル信
号に変換される。A/D変換手段の出力は、ディジタル
フィルタによって多重周波数駆動信号の各周波数ごとに
分離して抽出される。ディジタルフィルタによって分離
抽出された各周波数のデジタル信号毎に、そのデジタル
信号が所定期間ごとに位相が所定角度離れた2つの読込
タイミングで読み込まれる。そして、各周波数のデジタ
ル信号毎に読み込まれたデジタル信号値に基づいて、そ
の周波数のディジタル信号の振幅位相平面でのX座標成
分およびY座標成分が算出される。
【0026】
【0027】
【実施例】以下、図1を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0028】図1は、非破壊検査装置の構成を示してい
る。
【0029】非破壊検査装置は、DSP( Digital Sig
nal Processor ) 20によって制御される。DSP20
は、パーソナルコンピュータ等のホスト制御装置10に
接続されている。ホスト制御装置10は必要なデータお
よびシステム制御プログラムを記憶するRAM11、被
検査体状態信号を2次元的に表示する表示装置12、必
要なデータを入力するための入力装置(図示略)等を備
えている。DSP20は、そのプログラムを記憶するプ
ログラムRAM21、コイル駆動信号の波形データ、サ
ンプルタイミングデータ等を記憶するためのRAM22
およびRAM22からのデータの読出を制御するための
カウンタ23を備えている。カウンタ23にはクロック
信号CKが入力しており、クロック信号CKが入力され
るごとにカウンタ23からデータ読出アドレス指定信号
Sadrが出力される。
【0030】DSP20には、信号処理ユニット30が
接続されている。信号処理ユニット30には、プローブ
(PROBE)40が接続されている。この例では、プ
ローブ40は、試験コイルと比較コイルとを有する自己
誘導自己比較型コイルを備えたものが使用されている。
信号処理ユニット30は、RAM22に記憶されたコイ
ル駆動信号の波形データ(通常は多重周波数信号波形デ
ータ)をD/A変換するD/A変換回路31、D/A変
換回路31の出力から折返し歪を除去するローパスフィ
ルタ32、ローパスフィルタ32を通過した信号を増幅
してプローブ40の駆動信号として出力する増幅回路3
3、プローブ40の2つのコイルの出力信号の差信号を
被検査体状態信号として抽出するための差動増幅回路3
4、差動増幅回路34の出力が入力され多重周波数信号
の周波数ごとに被検査体状態信号を抽出する複数のバン
ドパスフィルタ35、各バンドパスフィルタ35の出力
をA/D変換する複数のA/D変換回路36を備えてい
る。なお、アナログ電圧をサンプロホールドし、その出
力をマルチプレクスすることにより、A/D変換器の個
数を減らすこともできる。この例では、プローブ40の
駆動信号としてn個の周波数f1 、f2 …fn の信号が
重畳された多重信号が用いられる。
【0031】次に、上記回路による傷の検出原理につい
て説明する。傷の検出に必要な情報は、プローブ40に
供給される多重周波数信号の各周波数信号について、被
検査体状態信号の振幅と、被検査体状態信号のプローブ
駆動信号に対する位相差である。これらの情報は、被検
査体状態信号の所要周期範囲内において、2点の瞬時値
をサンプリングすることにより得られる。いま、あるフ
イルタ35から抽出された信号の周波数をf、2点のサ
ンプリング間隔をΔとして、2点のサンプリングデータ
をd1(t)およびd2(t)とすると、d1(t)お
よびd2(t)は、次の数式1および数式2で表され
る。
【0032】
【数1】 d1(t)=A(t)sin(2πft+ψ(t))
【0033】
【数2】d2(t)=A(t)sin(2πft+ψ
(t)+Δ)
【0034】上記数式1および数式2におけるψ(t)
は、プローブ40の駆動信号に対して被検査体状態信号
の位相が変化した位相角である。各サンプリングデータ
d1(t)およびd2(t)とサンプリング間隔Δと、
数式1および2とに基づいて、被検査体状態信号の振幅
A(t)と、被検査体状態信号のプローブ40の駆動信
号に対する位相差ψ(t)が求められる。
【0035】実際には、被検査体状態信号の振幅位相平
面でのX座標成分(A(t)cosψ(t))およびY
座標成分(A(t)sinψ(t))を得るために、サ
ンプリング間隔Δとしては(m×180°)(但し、m
は整数)以外の所定の角度が設定される。具体的には、
サンプリング間隔Δとしては、たとえば、(90°+m
×180°)(但し、mは整数)に近似した値が設定さ
れる。そして、次の数式3の行列により、被検査体状態
信号の振幅位相平面での(A(t)cosψ(t))お
よびY座標成分(A(t)sinψ(t))が求められ
る。
【0036】
【数3】
【0037】次に、図1の回路の動作について説明す
る。まず、ホスト制御装置10の入力装置、例えば、フ
ロッピーディスク、ハードディスク等に記憶されている
DSP20のプログラムが、プログラムRAM21に入
力される。この際、プローブ40の駆動信号として用い
るべき信号の周波数データ、各周波数ごとのサンプルタ
イミングに関するデータ(たとえば、所定周期間隔にお
ける位相が互いにΔ異なる2点の位相角)等が入力され
る。これらのデータは、プログラムRAM21に送られ
て記憶される。
【0038】そして、測定開始信号が入力されると、D
SP20による処理が開始される。この処理において
は、まず、プローブ40の駆動信号として用いるべき信
号の波形データDaが周波数データにより演算されてR
AM22に書き込まれる。また、各周波数ごとのサンプ
ルタイミングに関するデータDsが波形データと関連し
てRAM22に書き込まれる。
【0039】RAM22への波形データDaおよびサン
プルタイミングデータDsの書込みの具体例について説
明する。ここでは、説明の便宜上、プローブ40の駆動
信号として用いるべき信号が、単一周波数の正弦波交流
信号(Asinθ)であり、交流駆動信号のサンプルタ
イミングに対応する角度θが、(0°+n×360°)
(但し、nは整数)と(90°+n×360°)(但
し、nは整数)であるとする。駆動信号の交流波形の瞬
時値のデータDa(θ)が、所定角度、たとえば1°ご
とにRAM22内の記憶エリアのアドレスの低いものか
ら順に記憶される。また、サンプリングタイミングに対
応する瞬時値データDa(0°+n×360°)および
Da(90°+n×360°)がそれぞれ記憶されてい
るRAM22のエリアにサンプリングタイミングである
ことを示すデータDsが記憶される。
【0040】このように、瞬時値のデータDa(θ)と
サンプリングタイミングであることを示すデータDsと
をRAM22内の同一アドレスに書き込むには、たとえ
ば、RAM22の1つのアドレスエリアに記憶されうる
1語のビット数うちの上位数ビットをサンプリングタイ
ミングであることを示すデータDsに割当て、それより
も下位の数ビットを瞬時値のデータDa(θ)に割り当
てることが考えられる。このようにした場合のRAM2
2の内容を図2に示す。
【0041】プローブ40の駆動信号として用いるべき
信号が、複数の周波数の交流信号が重畳された多重信号
である場合には、多重信号の波形の瞬時値データがRA
M22に記憶されるとともに、多重信号に含まれる複数
の周波数ごとの交流信号についてのサンプルタイミング
に関するデータが多重信号の波形の瞬時値データに関連
して記憶される。
【0042】RAM22に書き込まれたプローブ40の
駆動信号波形データDa(θ)およびサンプリングタイ
ミングであることを示すデータDsは、カウンタ23か
ら出力される読出アドレス指定信号SadrがRAM2
2に入力されるごとにRAM22の記憶エリアのアドレ
スの低いものから順に読み出される。読み出された駆動
信号波形データDa(θ)は、D/A変換回路31に送
られてD/A変換される。読み出されたサンプリングタ
イミングであることを示すデータDsは、各A/D変換
回路36にデータラッチタイミング信号として送られ
る。
【0043】D/A変換回路31の出力はローパスフィ
ルタ32に送られ、折返し歪が除去される。ローパスフ
ィルタ32の出力は、増幅回路33によって増幅された
後、試験コイルと比較コイルとの2つのコイルを有する
プローブ40に送られる。
【0044】プローブ40からの信号は、差動増幅回路
34に送られ、2つのコイルの出力の差信号が被検査体
状態信号として抽出される。差動増幅回路34の出力
は、多重周波数信号の各周波数ごとに設けられたバンド
パスフィルタ35にそれぞれ送られ、多重周波数信号の
周波数ごとに被検査体状態信号が分離される。各バンド
パスフィルタ35から出力される周波数ごとの被検査体
状態信号は、各バンドパスフィルタ35ごとに設けられ
たA/D変換回路36に送られる。
【0045】各A/D変換回路36は、入力信号をA/
D変換し、RAM22からデータラッチタイミング信号
が送られてくるごとにA/D変換データをA/D変換回
路36内のラッチ回路に所定のタイミングでラッチさせ
る。これにより、各A/D変換回路36の入力信号の所
要区間ごとに位相がΔ離れた2つの時点でのA/D変換
データがサンプリングされる。
【0046】DSP20は、各A/D変換回路36ごと
に、ラッチされた位相が互いにΔ異なる2つのサンプリ
ングデータに基づいて、上記数式3を用いて、被検査体
状態信号の振幅位相平面でのX座標成分およびY座標成
分を演算し、その演算結果データをホスト制御装置10
に送る。ホスト制御装置10は、送られてきた被検査体
状態信号の振幅位相平面でのX座標成分およびY座標成
分のデータをRAM11に記憶させるとともにこれらの
データに基づいて表示装置12に被検査体状態信号を2
次元表示させる。
【0047】上記実施例によれば、多重信号に含まれる
各周波数ごとの各被検査体状態信号の所要区間ごとに位
相がΔ離れた2つの時点での被検査体状態信号の瞬時値
をディジタル値として取り出し、取り出したこれらのサ
ンプリングデータに基づいて被検査体状態信号の振幅位
相平面でのX座標成分およびY座標成分をディジタル的
に演算しているので、従来のような同期検波回路および
移相器が不要となる。このため、従来の同期検波回路で
用いられていた乗算器またはスイッチング回路において
発生していたノイズは原理的に発生しなくなる。また、
DENTに対応する被検査体状態信号が水平となるよう
に被検査体状態信号を表示するための位相回転もディジ
タル的に演算処理によって行えるので、従来の移相器と
して用いられていたSIN ・COS ポテンショメータという
特殊な可変抵抗器を用いずに済み、コストの低廉化およ
び測定精度の向上化が図れる。
【0048】また、従来の同期検波回路で用いられてい
たカットオフ周波数の低い(1KHz以下)ローパスフ
ィルタが不要となるので、装置が大型化したり、ノイズ
を十分に減衰できないといった問題も生じない。
【0049】上記実施例では、プローブ40の交流駆動
信号として複数の周波数の交流信号が重畳された多重周
波数信号が用いられているが、単一の周波数の交流信号
を用いてもよい。この場合には、A/D変換回路36を
一つ設ければよい。また、この場合には、バンドパスフ
ィルタ35は1つ設けてもよいし、設けなくてもよい。
さらに、複数の周波数の交流信号を時分割してプローブ
40に供給してもよい。この場合には、バンドパスフィ
ルタ35は不要となり、A/D変換回路36も1つで足
りる。
【0050】また、差動増幅回路34の出力を、まず、
折り返し誤差を防止するローパスフィルタを通した後、
直ちにA/D変換回路によってA/D変換し、A/D変
換回路の出力をディジタルフィルタによって多重周波数
駆動信号の各周波数ごとに分離して抽出し、ディジタル
フィルタによって分離抽出された各周波数のディジタル
信号を用いて交流信号の振幅と位相とを演算するように
してもよい。
【0051】上記実施例では、プローブ40の交流駆動
信号は、RAM22に書き込まれた交流駆動信号波形デ
ータをD/A変換することにより発生させているが、た
とえばPLL等の発振器によってプローブ40の交流駆
動信号を発生させるようにしてもよい。この場合には、
発振器の位相情報がDPS20により検知されていれば
よい。
【0052】また、上記実施例では、差動増幅回路34
によって2つのコイルの発生電圧の差信号を得ている
が、2つのコイルの発生電圧をA/D変換した後に、減
算を行って2つのコイルの発生電圧の差信号を得るよう
にしてもよい。
【0053】
【発明の効果】この発明による非破壊検査装置によれ
ば、高精度化、高速化、小型化および低廉化が図れる。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】非破壊検査装置の構成示す電気ブロック図であ
る。
【図2】RAM22の内容を示す模式図である。
【図3】非破壊検査装置の従来を示す電気ブロック図で
ある。
【符号の説明】
10 ホスト制御装置 11 RAM 12 表示装置 20 DSP 21 プログラムRAM 22 RAM 30 信号処理ユニット 31 D/A変換回路 36 A/D変換回路 40 プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立花 直治 兵庫県神戸市北区北五葉5丁目14番7号 (56)参考文献 特開 昭59−90044(JP,A) 特開 平1−223340(JP,A) 特開 平6−194436(JP,A) 特開 平6−102256(JP,A) 実開 平4−38561(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90 PATOLIS

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体に渦電流を発生させることによ
    り被検査体の状態を検出する検知部、上記検知部に駆動
    信号を供給する駆動手段、上記検知部の出力を所定期間
    ごとに位相が所定角度離れた2つのタイミングでデジタ
    ル値として取り出すサンプリング手段、ならびにサンプ
    リング手段によってサンプリングされたデータに基づい
    て、上記検知部の出力信号の振幅位相平面でのX座標成
    分およびY座標成分を算出する演算手段を備えており、 駆動手段は、駆動信号として用いるべき信号波形の瞬時
    値データがテーブル形式で記憶されているとともに、上
    記サンプリング手段による各サンプリングタイミングを
    表すサンプリングタイミングデータがそのサンプリング
    タイミングに対応した瞬時値データと関連して記憶され
    ている記憶手段、記憶手段から瞬時値データを順番に読
    み出していくとともに、サンプリングタイミングデータ
    が関連して記憶されている瞬時値データを読み出す際に
    は、瞬時値データとともにサンプリングタイミングデー
    タを同時に読み出す読出手段、読出手段によって読み出
    された瞬時値データをD/A変換して駆動信号を生成す
    るD/A変換手段、ならびに読出手段によって読み出さ
    れたサンプリングタイミングデータを上記サンプリング
    手段に送る手段を備えており、上記サンプリング手段
    は、駆動手段からサンプリングタイミングデータが送ら
    れてくるタイミングで、上記検知部の出力をデジタル値
    として取り出すことを特徴とする 非破壊検査装置。
  2. 【請求項2】 上記検知部が2つのコイルと、これらの
    コイルの出力電圧の差電圧を検出する回路とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の非破壊検査装置。
  3. 【請求項3】 サンプリングタイミングデータは、所定
    周期期間毎に互いに90°+m×180°(但し、mは
    整数)の時間差をもった2点の瞬時値データに関連して
    記憶されていることを特徴とする請求項1および2のい
    ずれかに記載の非破壊検査装置。
  4. 【請求項4】 上記サンプリング手段は、上記検知部の
    出力をA/D変換するとともに、駆動手段からサンプリ
    ングタイミングデータが送られてくるタイミングでA/
    D変換データをラッチさせるものであることを特徴とす
    る請求項1、 2および3のいずれかに記載の非破壊検査
    装置。
  5. 【請求項5】 上記演算手段が、ディジタルシグナルプ
    ロセッサであることを特徴とする請求項1、2、3およ
    び4のいずれかに記載の非破壊検査装置。
  6. 【請求項6】 上記演算手段によって算出された情報を
    表示する表示装置を備えている請求項1、2、3、4お
    よび5のいずれかに記載の非破壊検査装置。
  7. 【請求項7】 被検査体に渦電流を発生させることによ
    り被検査体の状態を検出する検知部、上記検知部に複数
    の周波数の信号が重畳された多重周波数駆動信号を供給
    する駆動手段、上記検知部の出力を上記多重周波数駆動
    信号の各周波数ごとに分離して抽出する複数のフィル
    タ、上記各フィルタごとに設けられかつ対応する上記フ
    ィルタの出力信号を所定間ごとに位相が所定角度離れ
    た2つのタイミングでデジタル値として取り出す複数の
    サンプリング手段、ならびに上記各サンプリング手段に
    よってサンプリングされたデータに基づいて、上記各フ
    ィルタの出力信号毎に、そのフィルタの出力信号の振幅
    位相平面でのX座標成分およびY座標成分を算出する演
    算手段を備えており、 駆動手段は、多重周波数駆動信号として用いるべき信号
    波形の瞬時値データがテーブル形式で記憶されていると
    ともに、上記各サンプリング手段による各サンプリング
    タイミングを表すサンプリングタイミングデータがその
    サンプリングタイミングに対応した瞬時値データと関連
    して記憶されている記憶手段、記憶手段から瞬時値デー
    タを順番に読み出していくとともに、サンプリングタイ
    ミングデータが関連して記憶されている瞬時値データを
    読み出す際には、瞬時値データとともにサンプリングタ
    イミングデータを同時に読み出す読出手段、読出手段に
    よって読み出された瞬時値データをD/A変換して駆動
    信号を生成するD/A変換手段、ならびに読出手段によ
    って読み出されたサンプリングタイミングデータを対応
    するサンプリング手段に送る手段を備えており、上記各
    サンプリング手段は、駆動手段から対応するサンプリン
    グタイミングデータが送られてくるタイミングで、対応
    する上記フィルタの出力をデジタル値として取り出すこ
    とを特徴とする 非破壊検査装置。
  8. 【請求項8】 上記検知部が2つのコイルと、これらの
    コイルの出力電圧の差電圧を検出する回路とを備えてい
    ることを特徴とする請求項7記載の非破壊検査装置。
  9. 【請求項9】 サンプリングタイミングデータは、多重
    周波数駆動信号に含まれる各周波数の駆動信号毎に、所
    定周期期間毎に互いに90°+m×180°(但し、m
    は整数)の時間差をもった2点の瞬時値データに関連し
    て記憶されていることを特徴とする請求項7および8の
    いずれかに記載の非破壊検査装置。
  10. 【請求項10】 上記各サンプリング手段は、対応する
    上記フィルタの出力をA/D変換するとともに、駆動手
    段から対応するサンプリングタイミングデータが送られ
    てくるタイミングでA/D変換データをラッチさせるも
    のであることを特徴とする請求項7、8および9のいず
    れかに記載の非破壊検査装置。
  11. 【請求項11】 上記演算手段が、ディジタルシグナル
    プロセッサであることを特徴とする請求項7、8、9お
    よび10のいずれかに記載の非破壊検査装置。
  12. 【請求項12】 上記演算手段によって算出された情報
    を表示する表示装置を備えている請求項7、8、9、1
    0および11のいずれかに記載の非破壊検査装置。
  13. 【請求項13】 被検査体に渦電流を発生させるための
    コイルを含む検知部、上記検知部に複数の周波数の信号
    が重畳された多重周波数駆動信号を供給する駆動手段、
    上記検知部の出力をサンプリングするA/D変換手段、
    上記A/D変換手段の出力を上記多重周波数駆動信号の
    各周波数ごとに分離して抽出するディジタルフィルタ、
    ならびに上記ディジタルフィルタによって分離抽出され
    た各周波数のデジタル信号毎に、そのデジタル信号を所
    定期間ごとに位相が所定角度離れた2つの読込タイミン
    グで読み込み、読み込んだデジタル信号値に基づいて、
    上記ディジタルフィルタによって分離抽出された各周波
    数のディジタル信号毎に、その周波数のディジタル信号
    の振幅位相平面でのX座標成分およびY座標成分を算出
    する演算手段を備えており、 駆動手段は、多重周波数駆動信号として用いるべき信号
    波形の瞬時値データがテーブル形式で記憶されていると
    ともに、上記各読込タイミングを表す読込タイミングデ
    ータがその読込タイミングに対応した瞬時値データと関
    連して記憶されている記憶手段、記憶手段から瞬時値デ
    ータを順番に読み出していくとともに、 読込タイミング
    データが関連して記憶されている瞬時値データを読み出
    す際には、瞬時値データとともに読込タイミングデータ
    を同時に読み出す読出手段、読出手段によって読み出さ
    れた瞬時値データをD/A変換して駆動信号を生成する
    D/A変換手段、ならびに読出手段によって読み出され
    た読込タイミングデータを上記演算手段に送る手段を備
    えており、上記演算手段は、上記ディジタルフィルタに
    よって分離抽出された各周波数のデジタル信号を、駆動
    手段からその周波数に対応する読込タイミングデータが
    送られてくるタイミングで読み込むことを特徴とする
    破壊検査装置。
  14. 【請求項14】 上記検知部が2つのコイルと、これら
    のコイルの出力電圧の差電圧を検出する回路とを備えて
    いることを特徴とする請求項13記載の非破壊検査装
    置。
  15. 【請求項15】 読込タイミングデータは、多重周波数
    駆動信号に含まれる各周波数の駆動信号毎に、所定周期
    期間毎に互いに90°+m×180°(但し、mは整
    数)の時間差をもった2点の瞬時値データに関連して記
    憶されていることを特徴とする請求項13および14の
    いずれかに記載の非破壊検査装置。
  16. 【請求項16】 上記演算手段が、ディジタルシグナル
    プロセッサであることを特徴とする請求項13、14お
    よび15のいずれかに記載の非破壊検査装置。
  17. 【請求項17】 上記演算手段によって算出された情報
    を表示する表示装置を備えている請求項13、14、1
    5および16のいずれかに記載の非破壊検査装置。
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