JP3358427B2 - 圧接コネクタ - Google Patents

圧接コネクタ

Info

Publication number
JP3358427B2
JP3358427B2 JP04712396A JP4712396A JP3358427B2 JP 3358427 B2 JP3358427 B2 JP 3358427B2 JP 04712396 A JP04712396 A JP 04712396A JP 4712396 A JP4712396 A JP 4712396A JP 3358427 B2 JP3358427 B2 JP 3358427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
casing
wire
terminal
connecting connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04712396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09161857A (ja
Inventor
智美 世古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP04712396A priority Critical patent/JP3358427B2/ja
Priority to US08/677,618 priority patent/US5820404A/en
Priority to DE69626046T priority patent/DE69626046T2/de
Priority to EP98118108A priority patent/EP0889545B1/en
Priority to CN96108664A priority patent/CN1057406C/zh
Priority to EP98118110A priority patent/EP0889546B1/en
Priority to DE69601754T priority patent/DE69601754T2/de
Priority to EP96111122A priority patent/EP0753900B1/en
Priority to DE69627385T priority patent/DE69627385T2/de
Publication of JPH09161857A publication Critical patent/JPH09161857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3358427B2 publication Critical patent/JP3358427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧接コネクタに関
し、特に、複数の圧接刃を同一方向に開口させて保持す
る圧接コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧接コネクタでは、圧接
刃を備えるターミナルを平行に並べた二つの圧接電線と
直交するように配置するため、平板状の金属板にスリッ
ト状の圧接刃を平行に形成している。ここにおいて、そ
れぞれの圧接刃は同じ高さに形成され、複数組の電線を
圧接接続する場合には横一列に並設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の圧接コ
ネクタにおいては、圧接接続する電線が横方向に一列に
並ぶため、全体として幅広とならざるを得なかった。本
発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、よりコ
ンパクトとすることが可能な圧接コネクタの提供を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、高さの異なる圧接刃を前
後にずらして配置したターミナルと、複数の上記ターミ
ナルをその向きを一致させて横方向に並べて保持すると
ともに低い側の圧接刃に支線電線の端部を載置させて保
持する第一ケーシングと、この第一ケーシングの上方か
ら合体可能であると共に、上記高い側の圧接刃に対面さ
せるように幹線電線を保持し、かつ、幹線電線間で上記
低い側の圧接刃に対面するように突台を形成した第二ケ
ーシングとを具備する構成としてある。
【0005】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載の圧接コネクタにおいて、上記ターミナルは、帯
板片の両端に端部側から切り込みを形成しつつ、互いに
長さを変えて同一方向に略直角に屈曲させて形成してあ
る。さらに、請求項3にかかる発明は、圧接刃を前後に
ずらして配置したターミナルと、複数の上記ターミナル
をその向きを一致させて横方向に並べて保持するととも
に、一方の側の圧接刃に支線電線の端部を対面させつ
つ、この圧接刃の間に幹線電線を通して他方の側の圧接
刃に当該幹線電線を対面させ、各電線を圧接刃に押し込
みながら合体する一対のケーシングとを具備する構成と
してある。
【0006】また、請求項4にかかる発明は、請求項3
に記載の圧接コネクタにおいて、上記ターミナルは、帯
板片の両端に端部側から切り込みを形成しつつ、同一方
向に略直角に屈曲させて形成してある。さらに、請求項
5にかかる発明は、請求項1〜請求項4に記載の圧接コ
ネクタにおいて、上記前後にずれた圧接刃は互いに平行
に対面しつつ横方向にずれて配置してある。また、請求
項6にかかる発明は、請求項1〜請求項4に記載の圧接
コネクタにおいて、上記ターミナルは上記ケーシング内
で斜めに配置してある。さらに、請求項7にかかる発明
は、請求項1〜請求項6に記載の圧接コネクタにおい
て、上記ケーシングは押圧用治具との対向面に同押圧用
治具の押圧面に対応する凹凸形状を形成した構成として
ある。
【0007】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、第一ケーシングは向きを一致させて複数のタ
ーミナルを横方向に並べて保持しているので、低い側の
圧接刃と高い側の圧接刃が前後して横方向に並んだ状態
となっている。支線電線を第一ケーシングに保持させる
とともに、幹線電線を第二ケーシングに保持せしめる
と、第一ケーシングでは支線電線の端部がターミナルに
おける低い側の圧接刃上に載置され、第二ケーシングで
は突台間に幹線電線が保持される。第一ケーシングと第
二ケーシングとを合体させると、幹線電線は第一ケーシ
ングにおける高い側の圧接刃に押し付けられて圧接接続
されるし、支線電線は第二ケーシングにおける幹線電線
の間の突台に押し付けられて圧接接続する。
【0008】また、上記のように構成した請求項2にか
かる発明においては、帯板片の両端に端部側から切り込
みを形成し、互いに長さを変えて同一方向に略直角に屈
曲させることにより、ターミナルはその起立せしめた側
にそれぞれ高さを異ならせたスリット状の圧接刃を備え
る状態となる。さらに、上記のように構成した請求項3
にかかる発明においては、圧接刃を前後にずらして配置
したターミナルをその向きを一致させて横方向に並べて
あり、一方の側の圧接刃に支線電線が対面しつつ他方の
側の圧接刃に幹線電線が対面し、かつ同幹線電線は圧接
刃の間を通っている。すなわち、支線電線と幹線電線と
が交互に並ぶことになり、その当接部位は前後でずれて
概ね千鳥配列となって交互に並ぶため、当接部位が横方
向に一列に並ぶ場合に比べて幅狭となる。また、一対の
ケーシングを合体させるときには圧接刃に支線電線や幹
線電線を押し込むことになり、合体と圧接とが同時に行
われる。
【0009】さらに 上記のように構成した請求項4に
かかる発明においては、帯板片の両端に端部側から切り
込みを形成しつつ、同一方向に略直角に屈曲させること
により、ターミナルはその起立せしめた側にて前後にず
れた二つのスリット状の圧接刃を備える状態となる。さ
らに、上記のように構成した請求項5にかかる発明にお
いては、前後にずれた圧接刃が互いに平行に対面しつつ
横方向にずれて配置されるので、例えば、手前側の圧接
刃と直角に支線電線を圧接接続させつつ、奥側の圧接刃
と直角に幹線電線を圧接接続させれば、上方から見たと
きに支線電線と幹線電線は平行になるとともに互いにず
れて配置されることになる。
【0010】さらに、上記のように構成した請求項6に
かかる発明においては、ターミナルがケーシング内で斜
めに配置されており、ケーシングを基準とする軸線に対
して平行に支線電線と幹線電線を配置すれば、各圧接刃
に斜めに圧接接続されつつ、互いに平行であってずれた
状態で配置される。さらに、上記のように構成した請求
項7にかかる発明においては、ケーシングにおける押圧
用治具との対向面に形成した凹凸形状が同押圧用治具の
押圧面に対応した形状となっているので、押圧作業時に
互いにはまりあり、横ズレなどしなくなる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、幹線電線
と支線電線とが上下二段となって分岐接続することにな
り、横一列に並設する場合に比べてコンパクトにするこ
とができるとともに、支線電線と幹線電線が高さの異な
る圧接刃に対してそれぞれケーシングとの間で押し付け
られるため、支線電線の押し込みが不完全とならず、確
実に圧接接続させることが可能な圧接コネクタを提供す
ることができる。
【0012】また、請求項2にかかる発明によれば、帯
板片の両端を同一方向に屈曲させるだけであるので、タ
ーミナルを容易に構成することができる。さらに、請求
項3にかかる発明によれば、幹線電線と支線電線とが交
互に並んで圧接接続されるにあたって、圧接刃と当接す
る部位が前後に交互にずれながら並ぶため、当接部位が
横方向に一列に並ぶ従来のものと比べて幅狭とすること
が可能な圧接コネクタを提供することができる。
【0013】さらに、請求項4にかかる発明によって
も、帯板片の両端を同一方向に屈曲させるだけで前後に
ずれた圧接刃を有するターミナルを容易に構成すること
ができる。さらに、請求項5にかかる発明によれば、タ
ーミナルの圧接刃が予め前後にずれると共に横方向にも
ずれているため、ケーシングの軸線方向を基準として各
電線を配設することができ、ケーシングの構成が簡易と
なる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、ターミ
ナルを斜めに配設するだけで、圧接刃は前後にずれると
共に横方向にもずれることになり、構成が簡易となる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、押圧治具とケ
ーシングとが押圧方向に沿って略係合するため、横ズレ
せず、確実に圧接作業することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる圧接コネクタを分解斜視図により示している。同図
において、ターミナル10は、図2に示すように、両端
部分が斜めに延設される帯板片11を屈曲して形成され
ており、斜めとした両端部には端面から反対側に向けて
スリット状の切り込み12a,13aを形成しつつ、そ
れぞれ長さを異ならせて同一方向に略直角に屈曲してあ
る。長さが異なるため、屈曲したときには切り込み12
a,13aの高さが異なることになり、それぞれ低い側
の圧接刃12と高い側の圧接刃13を形成する。この高
さの違いは、概ね圧接接続せしめる電線の高さに対応し
ている。基本的には、電線を上下二段に重ねるようにす
るため、少なくとも電線の高さ程度は異なるようにして
いるが、それ以上であっても構わない。なお、後述する
ように高さについては必ずしも異なっていなくても全体
としてコンパクトにすることもできる。
【0015】また、これらの圧接刃12,13は帯板片
の両端で斜めに延設されているので、屈曲された状態で
は互いに平行となって前後に並ぶと共に、横方向にわず
かにずれた位置関係となる。このずれる量は次のように
して決まる。すなわち、複数のターミナル10を、図2
に示すように、その向きを一致させて横方向に並べたと
き、それぞれの圧接刃12同士と圧接刃13同士とで横
方向に一列に並ぶと共に、前後の圧接刃12,13同士
では切り込み12a,13aがずれ、これらが前後で互
い違いに均等に並ぶようにする。
【0016】本実施形態においては、両端部分が斜めに
延設された帯板片11を使用して高さの異なる圧接刃1
2,13を形成しているが、必ずしも両端部分が斜めに
ずれている必要はなく、両者が前後にずれていさえすれ
ばよい。従って、図3に示すように、直線状の帯板片1
4の両端にスリット状の切り込み15a,16aを形成
しつつ、それぞれ長さを異ならせて同一方向に略直角に
屈曲することにより、低い側の圧接刃15と高い側の圧
接刃16を形成するようにしてもよいし、あるいは、図
4に示すように、帯板片17の両端を屈曲するにあたっ
て圧接刃18,19に形成するスリット状の切り込み1
8a,19aを横方向に形成するなど、適宜変形可能で
ある。むろん、必ずしも帯板片の両端を屈曲させる必要
はなく、高さの異なる圧接刃間を電線などで導通せしめ
たものであっても良い。
【0017】第一ケーシング20は、概略矩形の基板部
21の上面に上記ターミナル10を固定するためのター
ミナル固定部22を備えるとともに、長手方向の縁部に
は支線電線30を支持するための電線支持部23を備え
ている。ターミナル固定部22は、ターミナル10にお
ける前後の圧接刃12,13に対応して前後に二列に突
出する高さの異なる壁部22a,22bを備えると共
に、各壁部22a,22bにはターミナル10における
前後の圧接刃12,13を挿入可能な凹部22a1,2
2b1を形成してある。前後の圧接刃12,13が横方
向にずれているように同凹部22a1,22b1も横方
向にずれており、上方から四つのターミナル10を並べ
て装着可能となっている。なお、各凹部22a1,22
b1の内側面には溝状部分を形成してあり、この溝状部
分に圧接刃12,13の縁部を挿入している。固定部2
2にターミナル10を装着した状態を図5に示してい
る。
【0018】本実施形態においては、二列の壁部22
a,22bに凹部22a1,22b1を形成してターミ
ナル10を支持するようにしているが、その支持構造に
ついては特に限定されるものではなく、どのような形状
であっても良い。例えば、ターミナル10の圧接刃1
2,13との間の連結部分を基板部21に固着するもの
であっても良いし、上述したターミナル10の変形例に
応じて適宜変更可能である。ただし、少なくとも低い側
の壁部22aと凹部22a1を備える場合には、後述す
るように壁部22aの上端が第二ケーシング40の側に
保持される幹線電線50と対面し、安定した保持を行う
ことができるようになる。
【0019】基板部21の縁部に形成した電線支持部2
3は、当該基板部21と平行に延設される四つの二股部
23aを備えており、それぞれの二股部23aの間に支
線電線30を挿入することにより、同支線電線30を支
持する。この場合、図6に示すように、支線電線30は
基板部21から下方に引き出されることになる。第二ケ
ーシング40はこの第一ケーシング20と対をなし、合
体して一つのケーシングを構成するものであり、図7に
示すように、同第一ケーシング20の上方側を覆蓋する
基板部41と、この基板部41上で幹線電線50を保持
するための電線支持部42とを備えている。この電線支
持部42も、第一ケーシング20の電線支持部23と同
様に二列の壁部42a,42bを備え、各壁部42a,
42bには四つずつの凹部42a1,42b1を形成し
てある。ただし、前後の凹部42a1,42b1は軸線
方向に直線状に並んでおり、また、各凹部42a1,4
2b1における相対向する内側面には幹線電線50を無
理入れして固定するための小突起42a2,42b2を
形成してある。第一ケーシング20においては前後二列
の壁部22a,22bに形成した凹部22a1,22b
1が互い違いにずれているのに対し、第二ケーシング4
0においては前後二列の壁部42a,42bに形成した
凹部42a1,42b1が直線状に並んでいるため、凹
部22b1,42b1を位置合わせして第一ケーシング
20と第二ケーシング40とを対面させて合体させる
と、図8に示すように、凹部22a1,42a1は互い
違いにずれて開口部分が相手側の壁部42a,22aの
上端にて覆蓋されることになる。このとき、第二ケーシ
ング40における壁部42aの上端は第一ケーシング2
0に保持されている低い側の圧接刃12に対面する突台
42a3を構成する。
【0020】本実施形態においては、前後二列に壁部4
2a,42bを形成しているが、最低限必要なのは、第
一ケーシング20と対面したときに低い側の圧接刃12
に対面する突台42a3であり、これ以外の構成につい
ては適宜変形可能である。また、この突台42a3につ
いても支線電線30や幹線電線50の配設状態に応じて
適宜その位置は変化する。例えば、本実施形態において
は幹線電線50が直線状に保持されるようになっている
が、図9に示すように、幹線電線50を上述したターミ
ナル10のように屈曲させて保持するようにすることも
可能であり、この場合においても、支線電線30が圧接
接続されることになる低い側の圧接刃に対面して突台が
形成されていればよい。この例からも明らかなように、
支線電線30と幹線電線50とが千鳥状に配列されるよ
うになっていれば良く、このためにはターミナル10の
側を斜めにする図2の例のような配置でも良いし、ター
ミナル10自体を斜めに向けて配置させてしまう図3の
例のような配置でも構わない。
【0021】なお、第二ケーシング40の基板部41に
おける短手方向の縁部にはループ状のロックアーム4
3,43が直角に起立して形成されており、第一ケーシ
ング20における壁部22a,22bの外側面には同ロ
ックアーム43,43のループ部分と係止可能な楔形の
ロック突起24,24を形成してある。従って、第一ケ
ーシング20と第二ケーシング40とを対面させて近接
させていったときには、このロックアーム43とロック
突起24とが係止して固定される。
【0022】本実施形態においては、かかるロックアー
ム43とロック突起24とで両ケーシング20,40を
固定するようにしているが、一般的な他の係止構造とす
ることもできる。次に、上記構成からなる本実施形態の
動作を説明する。ターミナル10においては、帯板片1
1の両端を屈曲して両端に高さの異なる圧接刃12,1
3を形成し、低い側の圧接刃12を第一ケーシング20
における壁部22aの凹部22a1に挿入しつつ高い側
の圧接刃13を壁部22bの凹部22b2に挿入するこ
とにより、ターミナル10を第一ケーシング20上に装
着する。四つのターミナル10を装着したら、四本の支
線電線30の端部をそれぞれ凹部22a1内に保持され
ている低い側の圧接刃12上に載置しつつ、電線支持部
23に形成した二股部23aに押し込んで固定する。
【0023】一方、第二ケーシング40においては、前
後二列の壁部42a,42bに形成した四つの凹部42
a1,42b1に対して幹線電線50を押し込んで保持
させる。それぞれ支線電線30と幹線電線50とを保持
した第一ケーシング20と第二ケーシング40とを対面
させて合体させると、第一ケーシング20の凹部22b
1と第二ケーシング40の凹部42b1とが対面するの
で幹線電線50に対してターミナル10における高い側
の圧接刃13が押し付けられ、圧接接続する。これに対
し、第二ケーシング40における壁部42aの突出部で
ある突台42a3は第一ケーシング20における凹部2
2a1に対面するため、同凹部22a1内の低い側の圧
接刃12上に載置されている支線電線30の端部を押し
付け、同圧接刃12に圧接接続させる。
【0024】圧接接続が完了するころ、第二ケーシング
40のロックアーム43が第一ケーシング20のロック
突起24に係止し、両ケーシング20,40は合体して
固定される。この状態を図10に示す。上述した実施形
態においては、ターミナル10の圧接刃12,13の高
さを異ならせるようにしてコンパクト化を図っている
が、図11〜図17に示す実施形態においてはターミナ
ル60の圧接刃62,63が前後にのみずれており、そ
の高さは一致している。同ターミナル60は高さが一致
している点を除いて概ね図1及び図2に示すターミナル
10と同様に形成されており、前後の圧接刃62,63
は平行に対面しつつ横方向にずれており、間の帯板片6
1が斜めになって両者を連結している。むろん、前後に
ずれて配置されていれば良いので、必ずしもこの実施形
態に限定される必要はなく、図3及び図4に示すのと同
様にして形成してあっても構わない。
【0025】このターミナル60は、ロアケーシング7
0とアッパケーシング80とからなる一対のケーシング
内に収容される。より具体的には、図12に示すように
ロアケーシング70の内底面71に同ターミナル60を
収容するための凹部71aを形成してあり、図13に示
すように各凹部71aに一つずつターミナル60を装着
して保持している。同凹部71aは斜めに四つ形成して
あり、収容された各ターミナル60の圧接刃62,63
は前後に交互に並んで配置される。すなわち、互いに隣
同士に並び合う圧接刃62,62の間に圧接刃63が位
置し、逆に、互いに隣同士に並び合う圧接刃63,63
の間に圧接刃62が位置することになる。このようにし
て圧接刃62,63が前後で交互に横方向に並ぶことに
より、横方向に一列に並ぶ場合に比べて幅狭とすること
ができる。
【0026】ところで、ケーシング70においては支線
電線90と幹線電線100を各圧接刃62,63に導く
ための櫛状のリブ72(72a,72b),73(73
a,73b)を形成してある。ここにおいてリブ72の
側においては支線電線90と幹線電線100とが交互に
並んで全てのリブ72の間に挿入されることになるが、
図14及び図15に示すように支線電線90の先端は内
底面71に形成した凹部71cに押し込まれるので、リ
ブ73の側においては幹線電線100だけが挿入される
ことになる。このようにしてリブ72,73の間を通さ
れる支線電線90と幹線電線100に対して圧接刃6
2,63が直交するような位置にターミナル60を収容
するようになっている。なお、各リブ72a,73aに
おける支線電線90と幹線電線100とが通過する部分
には抜け止め用の突起72a1,73a1を形成してあ
り、ターミナル60をケーシング70に収容した後に支
線電線90と幹線電線100をリブ72,73の間に挿
入したときに仮止めして抜け出てしまうのを防止する。
また、リブ73bにおいては支線電線90の両側から食
い込んで抜け止めを図るように係止用の突条壁73b1
を形成してあり、同支線電線90は先端を凹部71cに
押し込まれて90度屈曲されつつ、さらに、突条壁73
b1に挟み込まれて容易には抜けないようになってい
る。
【0027】一方、アッパケーシング80はロアケーシ
ング70の上面を覆うように形成され、図16に示すよ
うに裏面には各圧接刃62,63に対応して台状の電線
押さえ部81,82を形成してある。各電線押さえ部8
1,82は先端を凹面状にして円筒形の支線電線90と
幹線電線100が外れないように押し下げ可能とすると
ともに板状の圧接刃62,63の両面で押し下げること
ができるように二枚の押さえ部81a,81b,82
a,82bから構成されている。これにより、ケーシン
グ70上に支線電線90と幹線電線100を仮止めした
後、アッパケーシング80を被せて押し込んでいくと、
電線押さえ部81が支線電線90を圧接刃62に押し込
んで圧接し、電線押さえ部82が幹線電線100を圧接
刃63に押し込んで圧接させる。
【0028】なお、ロアケーシング70のリブ72,7
3を形成していない側壁74,74には上方側と下方側
に係合突起75a,75bを形成してあり、アッパケー
シング80の対応する側壁83,83の内側面には係合
用の凹部83a,83aを形成してあり、アッパケーシ
ング80を被せていく過程で最初に上方の係合突起75
aが凹部83aの縁部と仮係合し、次いで押し下げたと
きに下方の係合突起75bが同凹部83aの縁部と本係
合する。以上のようにして、図17に示すようにロアケ
ーシング70とアッパケーシング80とが合体するとと
もに、支線電線90と幹線電線100は密に並んで引き
出され、全体として幅狭となっている。ところで、ロア
ケーシング70をアッパケーシング80に被せていって
押圧する作業はプライヤなどの押圧治具110を利用す
る。図11〜図17に示す実施形態の場合、ロアケーシ
ング70の底面(図示せず)とアッパケーシング80の
上面にはリブ状の凹凸形状84を形成してあり、同凹凸
形状84は押圧治具110の押圧面に対応して凹部と凸
部とを形成してある。押圧治具110にてロアケーシン
グ70とアッパケーシング80とを挟み込むとき、同押
圧治具110の押圧面に形成した凹凸がロアケーシング
70の底面とアッパケーシング80の上面に形成した凹
凸形状84に合致して互いの凹部に凸部が入り込む。従
って、そのまま押圧していくときに横ズレすることなく
圧接が完了する。かかる凹凸形状84は、押圧治具11
0で挟み込むときに押圧方向と略直交する方向にずれな
いようにできればよく、図に示すような形状である必要
はない。例えば、押圧治具110の側を凹面としつつロ
アケーシング70とアッパケーシング80の側と凸面と
するだけでも良いし、逆に押圧治具110の側を凸面と
しつつロアケーシング70とアッパケーシング80の側
を凹面とすることもできる。むろん、凹凸形状が常に接
触している必要はなく、プライヤのように押圧面が円弧
を描いて押圧するときに徐々に押圧部位が変化していく
ようなものであっても構わない。また、必ずしもロアケ
ーシング70とアッパケーシング80の両方に凹凸形状
がある必要はなく、少なくとも一方にあるだけでも横ズ
レしにくくなり、作業性が向上する。
【0029】このように、第一ケーシング20と第二ケ
ーシング40とを合体させることにより、支線電線30
と幹線電線50は上下二段となりつつそれぞれ高さの異
なる圧接刃12,13に対面し、かつ、それぞれが保持
されているケーシング20,40とは異なる相手側のケ
ーシング40,20にて同圧接刃12,13に押し付け
られ、圧接接続する。従って、支線電線30と幹線電線
50とが幅方向に一列に並べられる場合に比べてコンパ
クトとなる。なお、単に上下二段にするだけであれば低
い側の圧接刃12に対して支線電線30と幹線電線50
とが重なり合って押し付けられることになり、弾力を有
するがために圧接しずらい可能性がある。しかるに、低
い側の圧接刃12に対面して突台42a3を形成して押
し付けるようにしているので、圧接をしやすくなる。ま
た、圧接刃62,63が前後にずれるだけのターミナル
60を使用した場合においても、上下に重ねる場合ほど
ではないものの圧接刃が横方向に一列に並ぶ場合に比べ
てコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる圧接コネクタの分
解斜視図である。
【図2】同圧接コネクタにおけるターミナルの平面図で
ある。
【図3】変形例にかかるターミナルの平面図である。
【図4】他の変形例にかかるターミナルの斜視図であ
る。
【図5】第一ケーシングにターミナルを装着した状態を
示す斜視図である。
【図6】圧接コネクタの第一ケーシングと第二ケーシン
グに支線電線と幹線電線とを装着した状態を示す斜視図
である。
【図7】第二ケーシングの裏面を示す斜視図である。
【図8】第二ケーシングの突台の相対位置を示す正面図
である。
【図9】変形例にかかる支線電線と幹線電線の装着状態
を示す平面図である。
【図10】圧接コネクタの組付状態を示す斜視図であ
る。
【図11】他の変形例にかかる圧接コネクタの斜視図で
ある。
【図12】同圧接コネクタにおけるロアケーシングの一
部破断分解斜視図である。
【図13】同圧接コネクタにおけるロアケーシングの一
部破断斜視図である。
【図14】同圧接コネクタの支線電線を装着していない
ときの断面図である。
【図15】同圧接コネクタの支線電線を装着したときの
断面図である。
【図16】同圧接コネクタにおけるアッパケーシングの
下面側から見た斜視図である。
【図17】同圧接コネクタにおける組付状態の斜視図で
ある。
【符号の説明】
10,60…ターミナル 11,14,17,61…帯板片 12,13,15,16,18,19,62,63…圧
接刃 12a,13a,15a,16a,18a,19a,6
2a,63a…切り込み 20…第一ケーシング 21…基板部 22…ターミナル固定部 30,90…支線電線 40…第二ケーシング 41…基板部 42…電線支持部 42a,42b…壁部 42a3…突台 50,100…幹線電線 70…ロアケーシング 80…アッパケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−44974(JP,A) 特開 昭60−1773(JP,A) 特開 昭57−194466(JP,A) 特開 昭49−45387(JP,A) 実開 平1−100374(JP,U) 実開 昭62−18964(JP,U) 実開 昭60−178975(JP,U) 実開 昭60−140387(JP,U) 実開 昭60−87478(JP,U) 実開 平3−94769(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高さの異なる圧接刃を前後にずらして配
    置したターミナルと、 複数の上記ターミナルをその向きを一致させて横方向に
    並べて保持するとともに低い側の圧接刃に支線電線の端
    部を載置させて保持する第一ケーシングと、 この第一ケーシングの上方から合体可能であると共に、
    上記高い側の圧接刃に対面させるように幹線電線を保持
    し、かつ、幹線電線間で上記低い側の圧接刃に対面する
    ように突台を形成した第二ケーシングとを具備すること
    を特徴とする圧接コネクタ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の圧接コネクタにお
    いて、上記ターミナルは、帯板片の両端に端部側から切
    り込みを形成しつつ、互いに長さを変えて同一方向に略
    直角に屈曲させて形成されていることを特徴とする圧接
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 圧接刃を前後にずらして配置したターミ
    ナルと、 複数の上記ターミナルをその向きを一致させて横方向に
    並べて保持するとともに、一方の側の圧接刃に支線電線
    の端部を対面させつつ、この圧接刃の間に幹線電線を通
    して他方の側の圧接刃に当該幹線電線を対面させ、各電
    線を圧接刃に押し込みながら合体する一対のケーシング
    とを具備することを特徴とする圧接コネクタ。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の圧接コネクタにお
    いて、上記ターミナルは、帯板片の両端に端部側から切
    り込みを形成しつつ、同一方向に略直角に屈曲させて形
    成されていることを特徴とする圧接コネクタ。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4に記載の圧接コ
    ネクタにおいて、上記前後にずれた圧接刃は互いに平行
    に対面しつつ横方向にずれて配置されていることを特徴
    とする圧接コネクタ。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項4に記載の圧接コ
    ネクタにおいて、上記ターミナルは上記ケーシング内で
    斜めに配置されていることを特徴とする圧接コネクタ。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6に記載の圧接コ
    ネクタにおいて、上記ケーシングは押圧用治具との対向
    面に同押圧用治具の押圧面に対応する凹凸形状を形成さ
    れていることを特徴とする圧接コネクタ。
JP04712396A 1995-07-10 1996-03-05 圧接コネクタ Expired - Fee Related JP3358427B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04712396A JP3358427B2 (ja) 1995-10-03 1996-03-05 圧接コネクタ
US08/677,618 US5820404A (en) 1995-07-10 1996-07-08 Terminal and cramping connector
EP98118108A EP0889545B1 (en) 1995-07-10 1996-07-10 Terminal and cramping connector
CN96108664A CN1057406C (zh) 1995-07-10 1996-07-10 端子和压接连接器
DE69626046T DE69626046T2 (de) 1995-07-10 1996-07-10 Anschlusselement und Klemmverbinder
EP98118110A EP0889546B1 (en) 1995-07-10 1996-07-10 Terminal and cramping connector
DE69601754T DE69601754T2 (de) 1995-07-10 1996-07-10 Anschlusselement und Klemmverbinder
EP96111122A EP0753900B1 (en) 1995-07-10 1996-07-10 Terminal and cramping connector
DE69627385T DE69627385T2 (de) 1995-07-10 1996-07-10 Anschlusselement und Klemmverbinder

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28249995 1995-10-03
JP7-282499 1995-10-03
JP04712396A JP3358427B2 (ja) 1995-10-03 1996-03-05 圧接コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09161857A JPH09161857A (ja) 1997-06-20
JP3358427B2 true JP3358427B2 (ja) 2002-12-16

Family

ID=26387271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04712396A Expired - Fee Related JP3358427B2 (ja) 1995-07-10 1996-03-05 圧接コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3358427B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW428348B (en) * 1998-05-18 2001-04-01 Honda Motor Co Ltd Pressure-connection type terminal and wire connector using the same
DE10349486A1 (de) 2002-10-25 2004-05-13 Yazaki Corporation Anschlussklemme und Steckverbindung
US7261585B2 (en) 2005-03-07 2007-08-28 Yazaki Corporation Press-contact connector
JP5495423B2 (ja) * 2009-10-08 2014-05-21 日本圧着端子製造株式会社 接続ターミナル
DE102014100544A1 (de) * 2014-01-20 2015-07-23 Reichle + De-Massari Ag Steckverbindervorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09161857A (ja) 1997-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4372138B2 (ja) 電気接点
JPH09134745A (ja) 圧接コネクタ
JP3133921B2 (ja) コネクタ
JP2522575B2 (ja) 電気コネクタ
JP3358427B2 (ja) 圧接コネクタ
JP2004335221A (ja) 圧接コネクタ
JP3459375B2 (ja) 圧接ジョイントコネクタ
JPH1050357A (ja) 圧接端子
US6033255A (en) Press-connecting terminal
JPH1027636A (ja) 電気コネクタ
JP2001110466A (ja) 圧接コネクタ
JPH11121079A (ja) 圧接コネクタ及び圧接コネクタの組立方法
CN214797803U (zh) 端子本体、连接端子及用于制作端子本体的片料
JPH0927355A (ja) 圧接コネクタ
JP3346521B2 (ja) 圧接コネクタ
JP3300251B2 (ja) 圧接コネクタ
JPH02299176A (ja) 分割式コネクタ
JP3271483B2 (ja) 圧接コネクタ
JP3315875B2 (ja) 圧接コネクタの組立構造
JP3698246B2 (ja) コネクタの端子位置決め構造
JP3319334B2 (ja) 圧接型端子金具
JPS62128460A (ja) 電気コネクタ
JPH02299177A (ja) 分割式コネクタ
JP3016174B2 (ja) 圧接コネクタ及びその圧接治具
JP3260193B2 (ja) 多段コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees