JP3357772B2 - 受信回路、光受信回路、光受信モジュール及び光配線モジュールセット - Google Patents

受信回路、光受信回路、光受信モジュール及び光配線モジュールセット

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/66Non-coherent receivers, e.g. using direct detection
    • H04B10/69Electrical arrangements in the receiver
    • H04B10/695Arrangements for optimizing the decision element in the receiver, e.g. by using automatic threshold control

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光受信回路に係
り、特に任意パターンのバースト信号の伝送が必要な光
データ伝送装置の光受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアの発達に伴い、情
報・通信機器の大容量化と高速化の要求が高まり、機器
内および機器間の電気配線は高周波化と結線数の増大が
深刻な問題となってきている。光通信の成功は、高速で
大容量の信号伝達を光信号として伝送する技術の優位性
を明らかにし、光伝送が電気信号に代わって実用的なこ
とを証明した。当然、これらの光の特長を利用して、上
記電気配線の問題を解決する光配線技術が考えられ、現
在開発が活発になってきている。しかし、情報機器等で
の配線を伝搬する信号は、光通信のデータとは異なって
直流成分を含み、かつ、マーク率も一定でないバースト
信号を含む任意のパターンのディジタル信号である。当
然、光配線では、これらの信号を正しく伝送できること
が不可欠である。また、電気配線を置き換える光配線で
は、複雑な制御に伴う周辺機器や回路を排除し、コンパ
クトであること、低消費電力と低コスト化も実用上必須
条件と考えられている。
【0003】従来の光通信で利用されているAC結合型
光受信器では、連続したマーク率一定のデータ信号が入
力することを前提としており、そのためにデータにコー
ディング処理回路を付加して実現している。同様の発想
で、光配線でもコーディング回路を導入して、光通信と
同様な構成で光受信回路を実現しようとする試みもある
が、回路規模が大きくなることに加えて、データの転送
効率が落ち、かつ、データ伝送の内部遅延時間が増大す
る問題があった。
【0004】一方、AC結合を止めて加工しないデータ
信号を直接伝送するDC結合型光受信回路がある。図8
に、従来のDC結合型光受信回路の一例を示す。入射し
た光信号100は、逆バイアスVBの印加されたpin
フォトダイオード(pin−PD)101にて電流Iin
に変換され、トランスインピーダンス増幅器102に与
えられる。識別器103は、トランスインピーダンス増
幅器102の出力を再生識別して電圧VD を出力する。
しかし、図8の例では、識別器103で再生識別すると
きの識別レベルの参照電圧Vrefが一定であるため、
入力レベルの変動に伴って入力波形の全振幅に対する識
別レベルの割合が変わって、出力パルスの幅が変動した
り、伝送信号の誤り率が変わる問題があった。勿論、最
適な識別レベルに設定するために、伝送系全体を実際に
結合した状態で微妙な手動調節を行なうことを必要とし
ており、光配線のように沢山の結線が求められる場合に
は沢山の手動調整箇所があって実用的ではない。
【0005】図9に示す光受信回路の場合には、トラン
スインピーダンス増幅器202が差動出力になっている
ため識別器202の識別レベルが差動入力となって、図
8の場合よりは基準電圧のVrefの調整が多少容易に
はなるが、図8と同様の本質的問題は残されたままであ
る。
【0006】また、識別レベルの変動や外部調節を避け
るため、内部で識別レベルを自動的に決めるようにした
DC結合型光受信回路が、J.Nishikidoらに
より提案されている(“Demonstration
of multigiagabit optical
interconnection using off
set laser driving for a b
roadband switching networ
k”, OFC/I00C’93 Technical
Digest. paper ThC3,p168,
1993)。そのような光受信回路の構成を図10に示
す。この光受信回路では、トランスインピーダンス増幅
器102の信号を差動増幅回路304の同相入力端子へ
入力し、差動出力信号V+ ,V- の各々の正のピーク値
を各ピーク検出器306で検出し、その差が零となるよ
うに差動増幅器305で誤差増幅し、その出力を差動増
幅器304の逆相入力端子に帰還している。この場合、
回路構成上はDC結合しているが、光入力信号の論理レ
ベル1と0に対応する各電圧レベルがピーク検出器30
6に保持されることが、回路が正常に動作する条件であ
り、ピーク検出器3の保持時間以内には論理レベル1と
0が少なくとも1回以上反転することが必要である。実
際に、Nishikidoらのこれを使った送信系で
は、多重化回路の中にこの機能が組み込まれている。従
って、図10の光受信回路をバースト信号の伝送に使用
することは不可能である。
【0007】さらに、図8や図9で示した問題がなく、
かつ、バースト信号も受信できるようにした光受信回路
が、Y.Otaらにより提案されている(“Burst
mode digital data receiv
er”, USP No.5025 456, Jun
e 18,1991; “DC−1Gb/s Burs
t Mode Compatible Receive
r for Optical Bus Applica
tions”. Jour.Didit.Tech.
Vol.10,p244,1992)。そのような光受
信回路の概略を図11に示す。この光受信回路では、受
信したデータ信号の差動信号を出力し、しかも、差動出
力信号が論理全振幅の中点で交差する出力となるように
自動的にオフセットを調整できる帰還構造を備えてい
る。基本構成は、差動トランスインピーダンス増幅器5
01とピーク検出器502が負帰還パスに介在する回路
である。差動プリアンプ505の差動入力の一方は受信
入力データ、もう一方の入力には負帰還で発生される基
準電圧503に繋がっている。出力パルスの正のピーク
値を検出するピーク検出器502では、トランスインピ
ーダンス増幅器501への帰還信号を発生して基準電圧
503を決めている他、過渡特性を利用して入力信号の
状態に応じてトランスインピーダンス利得を約2倍だけ
変える作用を回路に及ぼす。結果的に、入力信号の論理
振幅の中点で識別された矩形パルスが得られる。また、
比較的少ないトランジスタ数で回路全体が構成されてい
る。しかし、上記のような理想的な動作を得るために
は、ICの半導体プロセスに合わせた高速の帰還回路を
最適設計することが鍵であり、負帰還回路の不安定性を
抑え、かつ、所望の動作をさせる設計を行なうことは現
実にはかなり難しい。加えて、入力回路に直接帰還が懸
かっているため、入力信号のレベルが大きくなったとき
には、入力の動作電圧が信号のレベルによって大きく変
動し、結果的にpin−PD101の逆バイアス電圧が
変動してpin−PD101の接合容量が変調され、周
波数特性が変わったり、内部回路の動作点が変動してダ
イナミックレンジが制限されるという問題を抱えてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
DC結合型光受信回路では、入力レベルの変動によっ
て、出力パルスの幅が変動したり、伝送信号の誤り率が
変わる問題があった。また、沢山の手動調整箇所があ
り、実用的ではなかった。
【0009】また、他の従来のDC結合型光受信回路で
は、識別レベルの変動や外部調節を避けるため、内部で
識別レベルを自動的に決めるようにしたものがあるが、
バースト信号の伝送に使用することは不可能であった。
【0010】さらに他の従来のDC結合型光受信回路で
は、内部で識別レベルを自動的に決めるようにしもの
で、バースト信号の伝送にも使用できるようにしたもの
もあるが、入力回路に直接帰還を懸けているため、安定
に動作させることが難しく、また、入力レベルの変動に
より回路の特性や動作に大きく影響を受ける欠点があっ
た。
【0011】このように従来のDC結合型光受信回路に
は、電気信号の代わりに光に置き換えて信号結線を実現
する光配線に必須な特性を十分備えているものはなかっ
た。また、入力信号を識別再生する一般的な受信回路に
おいても、上記と同様のことが言える。
【0012】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、簡易な構成で、バースト信号を含めた任意パ
ターンの論理信号データ入力に対し、その振幅に依ら
ず、入力波形と同じ波形を識別再生できる光受信回路お
よび該光受信回路を用いた光受信モジュール、光配線モ
ジュールセットを提供することにある。
【0013】また、本発明は、簡易な構成で、バースト
信号を含めた任意パターンの論理信号データ入力に対
し、その振幅に依らず、入力波形と同じ波形を識別再生
できる受信回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光受信回路
は、受信した光信号を電流信号に変換する光半導体検出
器と、変換された前記電流信号を入力し、正相と逆相の
同じ大きさの電圧信号を出力する差動型トランスインピ
ーダンス増幅器と、前記正相の電圧信号のピーク値を検
出するピーク検出器と、このピーク検出器の出力信号と
前記正相の電圧信号と前記逆相の電圧信号とを元に加算
演算を行って、振幅が等しく互いに振幅の中点で交差す
る2種類の電圧信号を生成する抵抗回路網と、生成され
た前記2種類の電圧信号が互いに交差する電位を識別
し、これに応じて論理レベルの反転する矩形信号を発生
する識別器とを具備したことを特徴とする。
【0015】好ましくは、前記識別器は、差動増幅器か
らなり、前記抵抗回路網は、互いの抵抗値の間に所定の
関係を有する4つの抵抗R1,R2,R3,R4からな
り、前記ピーク検出器の出力に接続した抵抗R1と前記
逆相の電圧信号に接続した抵抗R2との接続点の電位を
前記識別器の逆相入力端子に与え、前記正相の電圧信号
に接続した抵抗R3と前記逆相の電圧信号に接続した抵
抗R4との接続点の電位を前記識別器の正相入力端子に
与えるようにしたことを特徴とする。
【0016】また、好ましくは、前記4つの抵抗R1,
R2,R3,R4の抵抗値を、2・R1=2・R2=3
・R3=R4なる関係に設定したことを特徴とする。ま
た、好ましくは、前記抵抗回路網を構成する抵抗のうち
所定のものについて、その抵抗値を、他の内部回路の利
得とオフセットのアンバランスを補償する量だけ理論値
からずらして設定するようにしたことを特徴とする請求
項1ないし3のいずれか1項に記載の光受信回路。
【0017】また、好ましくは、前記正相の電圧信号と
前記逆相の電圧信号の平均電圧を、前記差動型トランス
インピーダンス増幅器を構成する差動増幅器の逆相入力
端子に、基準電圧として与えることを特徴とする。
【0018】また、好ましくは、前記ピーク検出器を構
成する負帰還増幅器の利得に2段ロールオフ特性を設け
たことを特徴とする。また、好ましくは、前記ピーク検
出器の過渡応答に伴うオーバーシュートを抑圧するダン
ピング回路を設けたことを特徴とする。
【0019】また、好ましくは、前記差動型トランスイ
ンピーダンス増幅器の代わりに、単相型トランスインピ
ーダンス増幅器および差動増幅器を具備することを特徴
とする。
【0020】また、好ましくは、前記差動型トランスイ
ンピーダンス増幅器の代わりに、単相型トランスインピ
ーダンス増幅器、可変利得回路および差動増幅器を具備
することを特徴とする。
【0021】また、好ましくは、前記光半導体検出器に
印加する一定の逆バイアス電圧を発生する手段をさらに
具備することを特徴とする。また、本発明に係る光受信
モジュールは、上記いずれかの光受信回路を少なくとも
1つ、パッケージ内に搭載し、これを気密封止してなる
ことを特徴とする。
【0022】また、好ましくは、前記光受信回路を有す
る少なくとも1つの光入力部に光コネクターが具備され
ていることを特徴とする。また、本発明に係る光配線モ
ジュールセットは、上記いずれかの光受信モジュール
と、光ディジタル信号を送出する光送信モジュールと、
前記光受信モジュールと前記光送信モジュールを接続す
る手段とを具備したことを特徴とする。接続する手段と
しては、例えば光ファイバーケーブルまたは光リボンフ
ァイバーを用いることができる。
【0023】本発明に係る受信回路は、電流信号を入力
し、正相と逆相の同じ大きさの電圧信号を出力する差動
型トランスインピーダンス増幅器と、前記正相の電圧信
号のピーク値を検出するピーク検出器と、このピーク検
出器の出力信号と前記正相の電圧信号と前記逆相の電圧
信号とを元に加算演算を行って、振幅が等しく互いに振
幅の中点で交差する2種類の電圧信号を生成する抵抗回
路網と、生成された前記2種類の電圧信号が互いに交差
する電位を識別し、これに応じて論理レベルの反転する
矩形信号を発生する識別器とを具備したことを特徴とす
る。
【0024】また、本発明に係る受信回路は、電圧信号
を入力し、正相と逆相の同じ大きさの電圧信号を出力す
る差動増幅器と、前記正相の電圧信号のピーク値を検出
するピーク検出器と、このピーク検出器の出力信号と前
記正相の電圧信号と前記逆相の電圧信号とを元に加算演
算を行って、振幅が等しく互いに振幅の中点で交差する
2種類の電圧信号を生成する抵抗回路網と、生成された
前記2種類の電圧信号が互いに交差する電位を識別し、
これに応じて論理レベルの反転する矩形信号を発生する
識別器とを具備したことを特徴とする。
【0025】(作用)本発明に係る光受信回路では、一
定の逆バイアス電圧を印加したpin−PDなどの半導
体光検出器で受光された光信号を電流に変換し、その電
流を差動型トランスインピーダンス増幅器に入力する。
差動型トランスインピーダンス増幅器は、入力電流に比
例した電圧信号に変換すると同時に、正相と逆相の同じ
大きさの振幅の差動信号として出力する。その正相出力
信号をピーク検出器に入力する。ピーク検出器では、入
力パルスの振幅によらず正パルスのピーク値を検出する
(理想的には伝送データの最小パルス幅以内、または、
悪くともその2倍以内で検出できる機能を持たせる)。
差動増幅器の逆相出力と正相出力間、および、逆相出力
とピーク検出器の出力間に抵抗分割回路網を接続し、各
出力電圧間の加算演算を行い、例えば正相信号の0レベ
ルが変わらず振幅が1/2の波形と、最初のデータ信号
入力と同時に逆相信号の振幅が1/2でその値だけ正側
にオフセットを懸けた波形を出力する。原理的に、これ
らの演算出力電圧の交差点は、入力論理信号の全振幅の
中点となっている。交差電位を識別して矩形波形を発生
する識別器の出力を得れば、入力された光信号の振幅の
大きさに依らず、常に振幅の中点を識別レベルとした再
生波形を得ることができる。
【0026】このため、バースト信号を含めた任意パタ
ーンの論理信号データ入力に対してもパルス幅を保持し
たまま伝送することが可能であり、伝送信号のコーティ
ングなどを必要としないのでデータの伝送効率も高く、
遅延時間も小さく光配線に最適な機能を備えている。
【0027】また、本発明では、光受信回路を構成する
回路ブロックは全てDC結合されており、比較的単純な
回路構成で回路規模も小さく、複雑な帰還を使っていな
いため、設計が容易であることに加えて、半導体プロセ
スのバラツキによる特性の変化が小さい特徴を持つ。
【0028】また、本発明では、入力部への電圧帰還を
懸けない標準的なトランスインピーダンス増幅器の使い
方をしているので、増幅器の入力電位は変動せず、その
後の回路の動作中心が変動し予期せぬダイナミックレン
ジの制限が生じるおそれもない。
【0029】以上から、多チャンネルの光配線に使った
ときには、伝送信号の時間スキューが小さくて同期配線
が可能となるため光バス回路に適用可能な利点も兼ね備
えている。
【0030】また、本発明に係る受信回路では、上記と
同様に、入力された信号の振幅の大きさに依らず、常に
振幅の中点を識別レベルとした再生波形を得ることがで
きるなどの作用を奏し、同様の効果を得ることができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係
る光受信回路の基本構成を示すブロック図である。
【0032】図1のように、本実施形態の光受信回路
は、入射した光信号を電流信号に変換するpinフォト
ダイオード(pin−PD)1、電流を入力し正相出力
+ と逆相出力V- を差動出力する差動型トランスイン
ピーダンス増幅器2、正相出力V+ のピーク値を検出す
るピーク検出器6、その出力と正相出力V+ と逆相出力
- を元に、振幅が等しく互いに振幅の中点で交差する
2つの信号を生成するための抵抗回路網4、該2つの信
号の交差電位を識別して矩形波形を発生するための識別
器3を備えている。
【0033】本実施形態では、差動型トランスインピー
ダンス増幅器2は、前置増幅器(差動型プリアンプ)2
1と帰還抵抗ZT から構成する。また、抵抗回路網4
は、4つの抵抗R1,R2,R3,R4から構成し、ピ
ーク検出器6の出力に接続した抵抗R1と逆相出力V-
に接続した抵抗R2との接続点の電位を識別器3の正相
入力端子に与え、正相出力V+ に接続した抵抗R3と逆
相出力V- に接続した抵抗R4との接続点の電位を識別
器3の逆相入力端子に与えるようにしている。上記のよ
うにピーク検出器6の出力と正相出力V+ と逆相出力V
- を元に、振幅が等しく互いに振幅の中点で交差する2
つの信号を生成するためには、4つの抵抗R1,R2,
R3,R4の間に、一定の関係を成立させる必要があ
り、本実施形態では、後述するように、R1=R2=2
Rc、R3=4Rc/3、R4=4Rcなる抵抗値を選
ぶこととする。
【0034】上記のような構成の光受信回路において、
逆バイアスVB の印加されたpin−PD1に、送信側
(図示せず)から送られてきた光信号100が入射され
ると、pin−PD1では、受信した光信号100を電
流Iinに変換し出力する。
【0035】差動型トランスインピーダンス増幅器2
は、この電流出力Iinを入力し、同様の振幅を有する正
相出力V+ と逆相出力V- を差動出力する。電流出力I
inが論理“0”に対応する大きさ(すなわち零あるいは
ほぼ零)のとき、正相出力V+は、逆相出力V- とほぼ
同じ電位を持っているが、最終的論理出力VD が論理出
力0となる電圧レベルを発生させるのに十分な大きさの
オフセット電圧分だけ低い電位にある。電流出力Iinが
論理“1”に対応する大きさのときは、正相出力V+
して所定の振幅を有する正のパルスを出力し、逆相出力
- として同様の振幅を有する負のパルスを出力する。
【0036】差動型トランスインピーダンス増幅器2の
一方の出力である正相出力V+ はピーク検出器6に入力
され、ここでピーク値Vpが検出される。電流出力Iin
が論理“0”に対応する大きさのとき、ピーク検出器6
からの出力電圧Vpはオフセット電圧と同じ低い電圧で
ある。
【0037】一方、電流出力Iinが論理“1”に対応す
る大きさになると、ピーク検出器6の出力Vpは、ピー
ク検出器6の内部応答時間の遅れを持って立上がる。そ
して、理想的には、伝送データの最小パルス幅以内、悪
くともその2倍以内でパルスのピーク値に等しくなる。
ピーク値の減衰時間は、最小パルス幅の5倍以上100
0倍以下の時定数を選んでいる。
【0038】さて、トランスインピーダンス増幅器2の
正相出力V+ と逆相出力V- 、およびピーク検出器6の
出力Vpは、後段に差動増幅器からなる識別器3を有す
る抵抗回路網4に入力される。抵抗回路網4では、3つ
の出力V+ 、V- 、Vpを元に加算演算を行ない、互い
に振幅が等しく、該振幅の中点で交差する2つの信号を
生成し、識別器3に供給する。
【0039】本実施形態では、図1のように、逆相出力
- と出力Vp、正相出力V+ と逆相出力V- に、抵抗
R1とR2、R3とR4をそれぞれ接続して、これらの
電圧の加算演算を行う。理想条件として、例えば、R1
=R2=2Rc、R3=4Rc/3、R4=4Rcなる
抵抗値を選ぶと、抵抗R1とR2の接続点には、電圧
{(Vp)+(V- )}/2が、抵抗R3とR4の接続
点には、電圧{3(V+)+(V- )}/4が夫々発生
する。従って、識別器3の入力端には、出力インピーダ
ンスがRcで、{(Vp)+(V- )}/2なる電圧
(正相入力端子側)と{3(V+ )+(V- )}/4な
る電圧(逆相入力端子側)が入力することになる。
【0040】識別器3は、上記のようにして与えられた
2つの信号の交差電位を識別して再生信号VD を発生す
る。ここで、これらの電圧の変化の様子を図2に示す。
図2の(a)にV+ の波形を、(b)にVpの波形を、
(c)にV- の波形を、(d)に実線で{(Vp)+
(V- )}/2の波形を、破線で{3(V+ )+(V
- )}/4の波形を、(e)に識別器3からの出力VD
の波形を夫々示す。
【0041】(d)に示す2つの波形から明らかなよう
に、識別器3に対する差動入力信号は、最初のパルス入
力の立下がり以降では、必ず振幅の中点で交差してい
る。識別器3からの出力VD は、(e)に示すように、
電圧の交差反転から内部応答遅延だけ遅れて出力論理レ
ベルが反転されるような出力波形として得られる。出力
D は、最初の信号入力の立上がりがパルス振幅の中点
では交差しないが、それ以外では、光データ入力の振幅
に依らず、常に入力パルス振幅の中点で識別再生可能と
なっていることが判る。
【0042】ここで、本実施形態では、光受信回路を構
成するブロック内では比較的簡単な帰還回路を使ってい
るものもあるが、ブロック間に亘る複雑な帰還は懸けて
いない。基準電圧の高速帰還を入力回路に懸ける従来例
の図11の回路とは、使っている回路ブロックの機能は
似ているものの、大きく異なる点である。複雑な帰還回
路を使わなくて済む分、回路設計が容易であること、プ
ロセスによって変動する素子特性のバラ付きにそれ程影
響されない特徴がある。また、従来例の図11の回路と
異なり、入力部への電圧帰還を懸けない標準的なトラン
スインピーダンス増幅器の使い方をしているので、一般
に増幅器の入力電位は変動せず、その後の回路の動作中
心が変動して予期せぬダイナミックレンジの制限が生じ
るおそれもない。回路構成も比較的簡単であるので、コ
ンパクトでチップサイズが小さくて、消費電力の少ない
回路が実現できる。
【0043】このように、本実施形態によれば、光受信
回路を構成する回路ブロックは全てDC結合されてお
り、等価的に入力信号の論理振幅の中点を自動的に識別
レベルとして伝送波形を再生できる回路構成となってい
る。このため、バースト信号を含めた任意パターンの論
理信号データ入力に対してもパルス幅を保持したまま伝
送することが可能であり、伝送信号のコーティングなど
を必要としないのでデータの伝送効率も高く、遅延時間
も小さく光配線に最適な機能を備えている。また、比較
的単純な回路構成であり回路規模も小さく、複雑な帰還
を使っていないため設計が容易であることに加えて、半
導体プロセスのバラ付きによる特性の変化が小さい特徴
を持つ。以上の特徴から、多チャンネルの光配線に使っ
たときには、伝送信号の時間スキューが小さくて同期配
線が可能となるため光バス回路に適用可能な特徴も兼ね
備える。
【0044】次に、本発明を適用した受信回路をICと
して実際に試作した場合の詳細な回路構成例について説
明する。図3と図4にそれぞれ同回路構成例を示す。な
お、図4は、図3のピーク検出器に後述するダンピング
回路を付加したものである。また、図4の回路のA−A
´の左側の部分には、図3の回路のA−A´の左側の部
分と同じ回路が存在するが、図面上では省略してある。
【0045】まず、本回路例では、トランジスタQ1,
Q2と負荷抵抗R10,R11、およびトランジスタQ
21,Vcs,負荷抵抗R23の定電流源で構成される
差動増幅器と、それらのトランジスタQ4,Q5,Q
6,Q7,Q23,Q24によるエミッタフォロワ、帰
還抵抗Rf、帰還容量Cfにより、トランスインピーダ
ンス増幅器2を形成している。
【0046】図示しないPin−PD1の電流出力Iin
は、Input 端子より入力され、Q1のベースに入る。こ
こで、差動出力の平均電圧を、差動増幅器の逆相入力端
子の基準電圧とすると好ましい。例えば、図3や図4の
回路例では、2つの抵抗Rc1,Rc2(Rc1=Rc2=2R
fとする)で正相出力V+ と逆相出力V- の中点を取
り、その電位をトランジスタQ2のベースに入力してい
る。これによって、理想値に近いトランスインピーダン
ス利得を得ることと、バランス良い差動出力を得ること
ができる。
【0047】また、Input 端子をVccに対して−3V程
度の電圧を取るように設計することができ、この電圧は
Pin−PD1の逆バイアスとして利用することができ
る。この一定の逆バイアス電圧によって、Pin−PD
1を高速動作させることができる。
【0048】次に、本回路例では、トランジスタQ8,
Q9と負荷抵抗R12,R13、およびトランジスタQ
25,Vcs,R26からなる定電流源で構成される差
動増幅器と、スイッチおよびエミッタフォロワの役目を
果たすトランジスタQ10、電圧保持容量CPD、その
トランジスタQ11,Q26によるエミッタフォロワに
より、ピーク検出器6を構成する。
【0049】正相出力V+ 信号は、このピーク検出器6
を構成するトランジスタQ8のベースに入力される。ピ
ーク検出器6では、正のパルスが入力したとき、トラン
ジスタQ10がオンして電圧保持容量CPDがチャージさ
れ、パルスのピーク値がVpとして出力される。実際に
回路を作って見ると、帰還回路の伝搬遅延が作用して信
号入力が小さいときには2倍程度のオーバーシュートが
観測された。トランジスタQ10のエミッタと電圧保持
容量CPDの間に数10から数100Ωの抵抗を挿入する
と、オーバーシュートを改善することができる。しか
し、入力振幅の大きさによって、最適な値が変わった。
【0050】ところで、図3や図4の回路例のように、
抵抗R12と抵抗R13の間に容量CBと抵抗RBを直
列に接続すると、ピーク検出器の誤差増幅器の利得特性
を図5の実線のように変形できる。遮断周波数fBと利
得G1の値は、容量CBと抵抗RBの値を変えることに
よって自由に設定することができ、最適化を試みること
によって入力変動に対して立上がり時間をほぼ一定にす
ることができた。最適値は、ICのプロセスに依存して
一概には言えないが、利得G1=G0/2〜4、遮断周
波数fB=fc/2〜5であった。このように、ピーク
検出器3を構成する負帰還増幅回路の利得に2段ロール
オフ特性を持たせることによって、ピーク検出器のダイ
ナミックレンジを振幅に対して広くすることができる。
【0051】帰還増幅器の利得G0を稼ぐため、抵抗R
12を零とした変形も可能であるが、出力のオフセット
電圧が変わることと、容量CBと抵抗RBの最適値が変
わることに注意しなければならない。
【0052】もちろん、容量CBと抵抗RBを接続しな
くても構わない。通常、図3のような回路構成によって
ピーク検出器の必要なダイナミックレンジを確保でき
る。しかし、さらに広いダイナミックレンジを得るため
には、図4のようにダンピング回路を付加する回路構成
が効果的である。
【0053】ピーク検出器は、原理的には前記と同様に
設計した後、トランジスタQ10のトランジスタサイズ
を2〜4倍に大きくする。これによってピーク検出器
は、入力の大きさに依らず出力は常にオーバーシュート
気味の特性を持つ。オーバーシュートを持つピーク検出
信号出力の過渡応答を、抵抗R14,R15、容量C1
と、トランジスタQ12,Q13からなる差動増幅器で
検出し増幅する。トランジスタQ12,Q13からなる
差動増幅器は、抵抗負荷R16で発生する過渡信号電圧
をQ14によるエミッタフォロワを介し、さらに抵抗R
16,R29を通じてQ12,Q13の共通エミッタに
供給する電流を発生する電流発生トランジスタQ27の
ベースに供給され、全体的には帰還増幅器となってい
る。
【0054】通常過渡信号が入力されていないときの共
通エミッタへのバイアス電流は、100μA以下で増幅
回路の必要とする帯域幅が確保できる範囲で出来るだけ
小さい値になるように、帰還増幅回路の定数を決めた。
同時に、Q12のコレクターはピーク保持容量CPDに
接続されており、過渡応答が入っているときだけ最大m
Aオーダーの電流が流れて、ピーク検出器のオーバーシ
ュート分を速やかに減衰させるように回路定数を決め
た。
【0055】以上のように、ピーク検出器に過渡応答に
伴うオーバーシュートを抑圧するダンピング回路を付加
した組合わせ回路に依り、広いダイナミックレンジで過
渡応答を含めて精度良く作動するピーク検出器を構成で
きた。ただし、この場合には高速の帰還型ダンピング回
路の最適化が必要となり、トランジスタの性能が影響す
るので多少プロセス依存性が存在する。
【0056】次に、正相出力V+ 、そのピーク値出力V
p、逆相出力V- の電圧間の加算演算を行う抵抗R1,
R2,R3,R4の理想的な値の関係は前述した通りで
あり、実際に設計したところでも、殆ど理想値のままで
差し支えなかった。ただし、厳密には、差動信号の大き
さと波形のバランスが多少崩れているので、抵抗値を理
想値から多少振ってやることによって、他の内部回路の
利得とオフセットのアンバランスを補正することができ
た。
【0057】次に、本回路例では、トランジスタQ1
5,Q16と負荷抵抗R17,R18、共通抵抗R1
9、およびQ28,Vcs,R30の定電流源で構成さ
れる差動増幅器は、リミッタ増幅器として設計してお
り、トランジスタQ17,Q18、およびQ29,Q3
0,Vcs,R31,R32の定電流源で構成されるエ
ミッタフォロワを通して出力される。これと後段の出力
回路とを組み合わせて識別器3を構成する。
【0058】なお、入力部に接続されているトランジス
タQ20は、制御信号CTRLによって上記の正相出力
+ と逆相出力V- のオフセット量を調節するためのも
のである。
【0059】この回路例によれば、回路規模はコンパク
トであり、消費電力の低減とチップサイズの縮小が可能
なことは明らかである。また、回路をアレイ化して多チ
ャンネルの光受信器に利用することは容易である。必然
的に、光配線の受信回路に適用できることは明白であ
る。
【0060】次に、図1の差動型トランスインピーダン
ス増幅器2の変形例を示す。図6は、差動型トランスイ
ンピーダンス増幅器2として、単相のトランスインピー
ダンス増幅器2と差動増幅器13との組合わせを用いた
ものである。
【0061】図7は、差動型トランスインピーダンス増
幅器2として、単相のトランスインピーダンス増幅器1
2と可変利得回路14と差動増幅器13との組合わせを
用いたものである。ここでは、図8のトランスインピー
ダンス増幅器12と差動増幅器13の間に可変利得回路
14を挿入して、入力のダイナミックレンジを拡大して
いる。
【0062】以上、本実施形態の光受信回路について説
明してきたが、以下では、この光受信回路を用いた装置
の例として、光受信モジュールと光配線モジュールセッ
トの構成例を示す。
【0063】(第1の応用例)上記した本実施形態の光
受信回路のPin−PD以外の部分をIC化して試作し
た光受信回路ICをPin−PDと共にパッケージに搭
載し、気密封止したモジュールとして仕上げた。ピグテ
ールの光入力構造とする1、4、6、8、10、12チ
ャンネルの光受信モジュールは、任意パターン波形のデ
ータを伝送できることが確認できた。また、出来上がっ
た光受信モジュールは、従来のものに比べて、小型化と
低コスト化が可能となった。
【0064】なお、光入力をピグテールとする代わり
に、レンズ結合としても同様の効果が得られることは明
白である。 (第2の応用例)さらに、光データリンクの受信器とし
て実装する際、ピグテール入力によるファイバーの破損
を防ぎ、光受信モジュールの自動マウントが可能なよう
に光コネクタから光信号を入力できる構造とした。これ
ら機器製造上の効果に加えて、モジュールを使用してい
る機器の保守が容易になった。
【0065】(第3の応用例)上記のようにして作られ
た光受信モジュールと、小型かつ単純な構成で光ディジ
タル信号を送出する光送信モジュールを作り、これらを
接続する光ファイバーケーブルまたは光リボンファイバ
ーとで繋いだ光データリンクを試作した。光通信機器の
ボード間や機器間の接続に使用できるほか、任意パター
ン波形のデータを転送できるため、計算機関連のデータ
接続に使用できる光配線モジュールセットが実現でき
た。電気的機能に留まらず、サイズ、コスト、消費電力
ともに、光配線の要求仕様を満たすものである。
【0066】ところで、以上の実施形態では、Siバイ
ポーラ・トランジスタを使った回路を使って説明した
が、MOSFETや、GaAs MESFET、GaA
s HBT、InP HEMT、InP HBTなどの
能動素子で構成することもできる。また、光半導体検出
器として、pin−PDを例に説明してきたが、APD
やMSM光検出器や、フォト・トランジスタでも良い。
【0067】さて、以上の実施形態では、差動型トラン
スインピーダンス増幅器2の前段に、入射した光信号を
電流信号に変換するpinフォトダイオードを接続した
例を示した。しかし、本発明は、光受信器への適用に限
定されない。例えば、pinフォトダイオードを備えて
いないものであっても、差動型トランスインピーダンス
増幅器へ入力する識別再生すべき信号が電流信号である
ような送受信システムにおける受信回路であれば、本発
明を適用することができる。
【0068】また、受信回路への入力が電流信号ではな
く、電圧信号であるような送受信システムにおける受信
回路であっても、電流−電圧変換を行なう差動型トラン
スインピーダンス増幅器を、電圧信号を入力し正相と逆
相の電圧信号を出力する差動増幅器に変えることで、本
発明を適用することができる。
【0069】いずれの場合においても、識別すべき信号
のレベル変動に強く、バースト信号も識別でき、かつ簡
易な構成で設計が容易であり安定に動作する受信回路を
得ることができる。本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、その技術的範囲において種々変
形して実施することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、入力波形パルス振幅の
中点を自動識別することによって、バースト信号を含め
た任意パターンの論理信号データ入力に対し、その振幅
の大きさに依らず、元々の入力波形と同じ波形を識別再
生することができる。
【0071】また、本発明によれば、比較的単純な回路
構成で回路規模が小さくて済むこと、複雑な帰還を使用
せずに設計が容易であること、プロセスのバラ付きによ
る特性の変化が小さいことなどの利点を有し、低コスト
化、多チャンネル化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光受信回路の基本構
成を示す図
【図2】図1の信号の電圧波形を示す図
【図3】同実施形態のさらに詳細な回路構成例を示す図
【図4】図3のピーク検出器にダンピング回路を付加し
た回路構成例を示す図
【図5】ピーク検出器における誤差増幅回路の周波数特
性の一例を示す図
【図6】差動型トランスインピーダンス回路の一変形例
を示す図
【図7】差動型トランスインピーダンス回路の他の変形
例を示す図
【図8】従来の光受信回路の一例を示す図
【図9】従来の光受信回路の他の例を示す図
【図10】従来の光受信回路のさらに他の例を示す図
【図11】従来の光受信回路のさらに他の例を示す図
【符号の説明】
1…pinフォトダイオード 2…トランスインピーダンス増幅器 3…識別器 4…抵抗回路網 6…ピーク検出器 12…プリアンプ 13…差動増幅器 14…可変利得回路 21…差動型プリアンプ 100…入力光信号 101…pinフォトダイオード 102…プリアンプ 103…識別器 202…差動型プリアンプ 304…差動増幅器 305…誤差増幅器 501…差動トランスインピーダンス増幅器 502…ピーク検出器 505…差動プリアンプ 506…ピーク検出用誤差増幅器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/28 H04L 25/03 (56)参考文献 特開 平8−293838(JP,A) 特開 平8−84160(JP,A) 特開 平1−286655(JP,A) 特開 昭56−107628(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 H03K 5/1252 H04L 25/03

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した光信号を電流信号に変換する光半
    導体検出器と、 変換された前記電流信号を入力し、正相と逆相の同じ大
    きさの電圧信号を出力する差動型トランスインピーダン
    ス増幅器と、 前記正相の電圧信号のピーク値を検出するピーク検出器
    と、 このピーク検出器の出力信号と前記正相の電圧信号と前
    記逆相の電圧信号とを元に加算演算を行って、振幅が等
    しく互いに振幅の中点で交差する2種類の電圧信号を生
    成する抵抗回路網と、 生成された前記2種類の電圧信号が互いに交差する電位
    を識別し、これに応じて論理レベルの反転する矩形信号
    を発生する識別器とを具備したことを特徴とする光受信
    回路。
  2. 【請求項2】前記識別器は、差動増幅器からなり、 前記抵抗回路網は、互いの抵抗値の間に所定の関係を有
    する4つの抵抗R1,R2,R3,R4からなり、 前記ピーク検出器の出力に接続した抵抗R1と前記逆相
    の電圧信号に接続した抵抗R2との接続点の電位を前記
    識別器の逆相入力端子に与え、前記正相の電圧信号に接
    続した抵抗R3と前記逆相の電圧信号に接続した抵抗R
    4との接続点の電位を前記識別器の正相入力端子に与え
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光受信
    回路。
  3. 【請求項3】前記4つの抵抗R1,R2,R3,R4の
    抵抗値を、2・R1=2・R2=3・R3=R4なる関
    係に設定したことを特徴とする請求項2に記載の光受信
    回路。
  4. 【請求項4】前記抵抗回路網を構成する抵抗のうち所定
    のものについて、その抵抗値を、他の内部回路の利得と
    オフセットのアンバランスを補償する量だけ理論値から
    ずらして設定するようにしたことを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の光受信回路。
  5. 【請求項5】前記正相の電圧信号と前記逆相の電圧信号
    の平均電圧を、前記差動型トランスインピーダンス増幅
    器を構成する差動増幅器の逆相入力端子に、基準電圧と
    して与えることを特徴とする請求項1または4に記載の
    光受信回路。
  6. 【請求項6】前記ピーク検出器を構成する負帰還増幅器
    の利得に2段ロールオフ特性を設けたことを特徴とする
    請求項1、4または5に記載の光受信回路。
  7. 【請求項7】前記ピーク検出器に、過渡応答に伴うオー
    バーシュートを抑圧するダンピング回路を設けたことを
    特徴とする請求項1、4、5または6に記載の光受信回
    路。
  8. 【請求項8】前記差動型トランスインピーダンス増幅器
    の代わりに、単相型トランスインピーダンス増幅器およ
    び差動増幅器を具備することを特徴とする請求項1、
    4、6または7に記載の光受信回路。
  9. 【請求項9】前記差動型トランスインピーダンス増幅器
    の代わりに、単相型トランスインピーダンス増幅器、可
    変利得回路および差動増幅器を具備することを特徴とす
    る請求項1、4、6または7に記載の光受信回路。
  10. 【請求項10】前記光半導体検出器に印加する一定の逆
    バイアス電圧を発生する手段をさらに具備することを特
    徴とする請求項1、5、8または9に記載の光受信回
    路。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10のいずれか1項に記
    載の光受信回路を少なくとも1つ、パッケージ内に搭載
    し、これを気密封止してなることを特徴とする光受信モ
    ジュール。
  12. 【請求項12】前記光受信回路を有する少なくとも1つ
    の光入力部に光コネクターが具備されていることを特徴
    とする請求項11に記載の光受信モジュール。
  13. 【請求項13】請求項11または12に記載の光受信モ
    ジュールと、 光ディジタル信号を送出する光送信モジュールと、 前記光受信モジュールと前記光送信モジュールを接続す
    る手段とを具備したことを特徴とする光配線モジュール
    セット。
  14. 【請求項14】電流信号を入力し、正相と逆相の同じ大
    きさの電圧信号を出力する差動型トランスインピーダン
    ス増幅器と、 前記正相の電圧信号のピーク値を検出するピーク検出器
    と、 このピーク検出器の出力信号と前記正相の電圧信号と前
    記逆相の電圧信号とを元に加算演算を行って、振幅が等
    しく互いに振幅の中点で交差する2種類の電圧信号を生
    成する抵抗回路網と、 生成された前記2種類の電圧信号が互いに交差する電位
    を識別し、これに応じて論理レベルの反転する矩形信号
    を発生する識別器とを具備したことを特徴とする受信回
    路。
  15. 【請求項15】電圧信号を入力し、正相と逆相の同じ大
    きさの電圧信号を出力する差動増幅器と、 前記正相の電圧信号のピーク値を検出するピーク検出器
    と、 このピーク検出器の出力信号と前記正相の電圧信号と前
    記逆相の電圧信号とを元に加算演算を行って、振幅が等
    しく互いに振幅の中点で交差する2種類の電圧信号を生
    成する抵抗回路網と、 生成された前記2種類の電圧信号が互いに交差する電位
    を識別し、これに応じて論理レベルの反転する矩形信号
    を発生する識別器とを具備したことを特徴とする受信回
    路。
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