JP3356887B2 - 一方向性ダンパー機構 - Google Patents

一方向性ダンパー機構

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車室内に設
置された引き出し式灰皿やカップホルダー等のように、
バネ等によって開方向への付勢力が与えられた部材にお
いて、開方向への駆動に際してのみ所望の制動力を付与
するための一方向性ダンパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一方向性ダンパーの使用例を図5
と共に説明する。1は引き出し式灰皿やカップホルダー
等の摺動体、2は該摺動体1の側面に取付けられたラッ
ク、3は前記摺動体1を摺動自在に支持するボディに形
成した前記ラック2に対して斜めに形成された長孔4に
移動、かつ、回転自在に軸支された移動歯車であり、前
記移動歯車3は、常時、前記したラック2に噛合されて
いる。
【0003】5は前記ボディ側に固定され、公知の粘性
流体の粘性抵抗によって制動力を発生する回転式ダンパ
ーであり、その本体から突出する回転軸5aには固定歯
車6が固定され、かつ、この固定歯車6は前記移動歯車
3と噛合可能な位置に配置されている。なお、摺動体1
は、例えば後面に対して作用する図示しないスプリング
等の付勢部材によって、矢印Aとは反対の方向(開方
向)に常時バネ付勢されている。
【0004】次に、この一方向性ダンパーの動作につい
て説明する。今、矢印A方向(閉方向)に外力を加える
と、ラック2と移動歯車3とは常時噛合しているので、
移動歯車3はラック2との摩擦抵抗によって長孔4内を
矢印Bの方向に移動する。この結果、移動歯車3と固定
歯車6とは離れ、従って、摺動体1の移動時にダンパー
5の制動力は働かず、付勢部材の付勢力のみに抗して摺
動体1を押し込むことができる。
【0005】そして、摺動体1を最終位置まで押し込む
と、例えば摺動体の後面に形成したストライカを図示し
ない再解除可能なロック機構(例えば実公平4−120
52号に記載の周知のラッチ機構)がくわえ込み、付勢
部材の付勢力に抗して摺動体1を停止状態に保持する。
この状態において、摺動体1を更に押し込むと、前記ロ
ック機構は解除され、付勢部材の付勢力によって矢印A
とは逆の方向に移動を開始する。
【0006】そして、摺動体1が移動を開始すると、移
動歯車3がラック2との摩擦抵抗によって矢印Bとは逆
の方向に移動して、固定歯車6と噛合するので、ダンパ
ー5の制動力が固定歯車6を介して移動歯車3に伝達さ
れ、従って、摺動体1は緩やかに引き出されるものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の一方向性ダンパーにあっては、移動歯車3とダンパ
ーとをボディ側に個別に取付けなければならないため、
寸法誤差によって移動歯車3と固定歯車6との噛合ある
いは移動歯車3とラック2との噛合が良好に行なえない
可能性があり、従って、組立時の寸法管理が必要になる
と共に、最終組立工数が増えて作業性が悪いといった問
題があった。
【0008】本発明は前記した問題点を解決するもの
で、ダンパー自体に一方向性機構を持たせたことによ
り、ボディ側に加工や機構を付加する必要がなく、寸法
管理が極めて容易となり、かつ、組み付け作業が簡単で
作業性の向上が図れ、しかも、安定した動作が得られる
一方向性ダンパー機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一方向性ダンパ
ー機構は前記した目的を達成するもので、回転を有
る回転式のダンパーと、回転軸に固定され、摺動体
に設けたラックから常時離れている固定歯車と、前記回
転軸が移動可能に嵌挿される長孔が中間部分に形成さ
れ、前記ラックに常時摺接する摺接部が一端に形成さ
れ、前記回転軸に対して一方向へ移動するときは前記ラ
ックおよび前記固定歯車に噛合い、前記回転軸に対して
前記一方向と逆方向へ移動するときは前記ラックのみに
噛合う移動歯車が他端に軸支されたプレートとを備える
ことを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る一方向性ダンパー機構の
一実施例を図1〜図4と共に説明する。なお、前記した
従来例の図5と同一符号は同一部材を示し、説明は省略
する。5は公知の粘性流体による粘性抵抗によって制動
力をもって回転軸5aが回転する回転式のダンパー、6
は前記回転軸5aに固定された固定歯車である。なお、
回転軸5aは固定歯車6より上面に突出している。
【0011】7は金属板、硬質合成樹脂板からなる全体
として略へ字状に形成されたプレートであり、長手方向
に長孔7a1 が形成された中間の水平部7aと、該水平
部7aの一端から斜めに外側に延長され、先端部分が水
平部7aと平行に形成された摺接部7bと、前記水平部
7aの他端から斜め外側に延長され、軸7c1 が固定さ
れた歯車取付部7cと形成されている。
【0012】8は前記プレート7の歯車取付部7cに軸
支された移動歯車である。そして、前記プレート7の長
孔7a1 は、前記回転軸5aの先端に移動自在で、か
つ、抜け出ないように嵌挿されている。
【0013】次に、前記した本発明の一方向性ダンパー
によって自動車の引き出し式灰皿やカップホルダー等の
摺動体を、引き出し時に制動力を付与して緩やかに出る
ようにする動作について説明する。先ず、前記したプレ
ート7の摺接部7bおよび移動歯車8を図2〜図4に示
す如く、摺動体1のラック2と接触および噛合するよう
にダンパー5をボディに取付ける。
【0014】この状態において、摺動体1を、当該摺動
体1の後面に対して作用するスプリング等の付勢部材S
の付勢力に抗して図3の矢印Cの方向に押し込むと、摺
接部7bによって常時ラック2に噛合されている移動歯
車8は矢印Dの方向に回転し、固定歯車6より離れる方
向に移動しようとする。この移動力はプレート7に作用
し、該プレート7は長孔7a1 によって移動可能である
ことから、プレート7は左方向に移動し、固定歯車6と
移動歯車8とは離れる。
【0015】つまり、摺動体1の押し込み時には、固定
歯車6と移動歯車8とは離れているので、ダンパー5の
制動力は全く作用せず、従って、摺動体1の押し込み力
は付勢部材Sの付勢力のみに抗して行なえ、軽い力で押
し込みが行なえるものである。なお、摺動体1を完全に
押し込んだ状態では、当該摺動体の後面に設けたストラ
イカ1aをロック機構(ラッチ機構)Lがくわえ込み、
摺動体1をロックして収納状態を保持する。
【0016】次に、収納状態にある摺動体1を引き出す
には、摺動体1を一度押し込むと前記したロック機構
が解除され、付勢部材Sの付勢力によって図4の矢印E
方向に押し出される。この状態において、移動歯車8は
ラック2と噛合されているので、矢印Fの方向に回転
し、固定歯車6に近接する方向に移動しようとする。
【0017】この移動力はプレート7に作用して、該プ
レート7は長孔7a1 によって移動可能であることか
ら、プレート7は右方向に移動し、固定歯車6と移動歯
車8とは噛合する。そして、移動歯車8の回転が固定歯
車6に伝達されることにより、移動歯車8と固定歯車6
は共に回転を開始するものの、前記固定歯車6には粘
性流体による制動力が付与されているため、その制動力
が固定歯車6を介して移動歯車8に伝達され、結果とし
てラック2を含む摺動体1はダンパー5の制動力によっ
て、付勢部材の付勢力に抗して緩やかに引き出されるも
のである。
【0018】
【発明の効果】本発明は前記したように、固定歯車が取
付けられたダンパーの回転軸に摺動自在にプレートを取
付け、このプレートの端に摺動体のラックに常時噛合
される移動歯車を軸支し、プレートの一前記ラック
に常時摺接する摺接部を形成したので、ラックの移動方
向によって移動歯車と固定歯車が噛合したり離れたりし
て、摺動体の引き出し時にダンパーの制動力が摺動体に
作用し摺動体の引き出しが緩やかに行なわれる。
【0019】また、ダンパー自体に一方向性機構を持た
せたことにより、ボディ側に加工や機構を付加する必要
がないので、寸法管理が極めて容易となり、かつ、組み
付け作業が簡単で作業性の向上が図れ、しかも、安定し
た動作が得られる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一方向性ダンパー機構の一実施例
を示す分解斜視図である。
【図2】同上を組み立て取付けた状態の斜視図である。
【図3】摺動体を押し込む状態の平面図である。
【図4】摺動体が引き出される状態の平面図である。
【図5】従来の一方向性ダンパー機構の斜視図である。
【符号の説明】
1 摺動体 2 ラック 5 ダンパー 5a 回転軸 6 固定歯車 7 プレート 7a 水平部 7a1 長孔 7b 摺接部 8 移動歯車

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転を有する回転式のダンパーと、回転軸に固定され、摺動体に設けたラックから常時
    離れている固定歯車と、前記回転軸が移動可能に 嵌挿される長孔が中間部分に
    成され、前記ラックに常時摺接する摺接部が一端に形成
    され、前記回転軸に対して一方向へ移動するときは前記
    ラックおよび前記固定歯車に噛合い、前記回転軸に対し
    て前記一方向と逆方向へ移動するときは前記ラックのみ
    噛合う移動歯車が他端に軸支されたプレートと、 を備えることを特徴とする一方向性ダンパー機構。
  2. 【請求項2】 摺動体は付勢手段によって一方向へ付勢
    されると共に、前記付勢手段に抗して前記一方向と逆方
    向へ押し込まれると、再解除可能なロック機構により保
    持される 請求項1に記載の一方向性ダンパー機構。
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