JP2539590Y2 - 引出し装置 - Google Patents

引出し装置

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JP2539590Y2
JP2539590Y2 JP8996791U JP8996791U JP2539590Y2 JP 2539590 Y2 JP2539590 Y2 JP 2539590Y2 JP 8996791 U JP8996791 U JP 8996791U JP 8996791 U JP8996791 U JP 8996791U JP 2539590 Y2 JP2539590 Y2 JP 2539590Y2
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公二 宇治野
努 押田
元 大間
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、引出し装置に関し、特
に音響機器などのスライド格納式操作パネルに好適な引
出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ機器などに於いては、通常時
の外観をシンプルに見せるために使用頻度の少ない調整
ノブなどが取付けられたパネル面を、通常は筐体内部に
格納するようにしたデザインを採用する傾向にある。こ
の操作パネルは、筐体に固定されたアウタケースに引出
し式に摺合したインナケースの内側に設けられており、
オルタネート式のラッチ機構をもってその格納状態を保
持し得るようにされると共に、ばね手段とグリス封入ダ
ンパとを組合わせた突出方向付勢装置を設けることによ
ってその突出速度を適宜に設定し、品質感を高めるよう
な工夫が施されることが一般的である。
【0003】このようなスライド格納式操作パネルに適
用される引き出し装置としては、例えば実開平2−21
055号公報に開示されているような、インナケース側
に設けられたダンパ内蔵式のピニオンギヤに対し、アウ
タケース側に一体的に形成されたラックギヤが噛合う構
成が知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】さて、上記公報に示さ
れた従来構成によると、アウタケースの側壁内面に形成
されたガイド溝に対してインナケースの側壁外面に形成
された突部が係合してアウタケースに対するインナケー
スの出没動作の方向が規制されると共に、アウタケース
の底壁に形成されたラックギヤに対してインナケースに
固定された回転式ダンパのピニオンギヤが噛合すること
により、インナケースの動作速度が設定されていた。こ
れによると、摺動ガイドとラックギヤとが別々に形成さ
れているため、構造が複雑化しがちであるうえ、両者間
の位置精度が低いとがたを生じ易いという不都合があっ
た。
【0005】本考案は、このような従来技術の不都合を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、構
造を簡略化することができ、しかもがたの生じ難い構成
の引出し装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、底壁及び左右の側壁を有するアウタケース
と、アウタケースの底壁上に摺動可能に載置され、かつ
アウタケースの開放面から出没可能なインナケースと、
インナケースをアウタケースから突出する向きに付勢す
るばね手段と、アウタケースに対するインナケースの没
入状態を保持するための保持手段と、インナケースのア
ウタケースからの突出速度を制限するための回転式ダン
パ手段とを具備してなる引出し装置を、アウタケース及
びインナケースの底壁の互いの摺動面の中央部に互いに
補完的に係合する突条と溝とを摺動方向に沿って形成す
ると共に、突条にラックギヤを形成し、かつ回転式ダン
パ手段に連結されたピニオンギヤの外周部を溝内に突入
させてラックギヤに噛合させた構成とすることによって
達成される。
【0007】
【作用】このような構成によれば、アウタケース及びイ
ンナケースの底壁の互いの摺接面の中央部に形成された
突条と溝との係合により、がたのない円滑なインナケー
スの摺動動作が得られる。そして回転式ダンパ手段に連
結されたピニオンギヤがラックギヤに噛合することによ
り、インナケースの突出速度に制限が与えられる。
【0008】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本考案の構成を詳細に説明する。
【0009】図1乃至図4は、本考案に基づき構成され
た引出し装置の全体を示している。この引出し装置1
は、前面が開放されたアウタケース2と、このアウタケ
ース2の底壁面上に摺動自在に載置され、かつアウタケ
ース2の前面の開口から出没し得るインナケース3とか
らなっている。
【0010】アウタケース2は、その上面と前面とが開
放された箱状をなす下部ケース2aと、この下部ケース
2aの上面を塞ぐ上部ケース2bとからなり、合成樹脂
材の射出成形にて形成されている。これら下部ケース2
a及び上部ケース2bは、互いの側部と後部とをビス止
めすることをもって一体化されている。
【0011】アウタケース2の底壁内面の中央部には、
前後方向に沿って断面凸形状の突条4が延設されてい
る。この突条4の上側の一側面には、全延長に渡ってラ
ックギヤ5が形成されている。またアウタケース2の後
壁内面の中央部には、公知のオルタネートプッシュ/プ
ッシュ式ラッチ装置6が設けられている。
【0012】インナケース3は、その上面が開放された
箱状をなし、合成樹脂材の射出成形にて形成されてい
る。このインナケース3の開口面の側部には、側方へ突
出する外向きフランジ7が形成されており、このフラン
ジ7を下部ケース2aと上部ケース2bとの側縁部にて
挟み込むことにより、アウタケース2内にインナケース
3が上下方向にがたのないように保持されることとな
る。尚、上部ケース2bの側縁部に於けるインナケース
3のフランジ7との対応部には、半円形断面の突条8が
前後方向に沿って形成されており(図2)、この突条8
でフランジ7を押さえることにより、インナケース3の
摺動抵抗を低減している。
【0013】インナケース3の底壁外面の中央部には、
アウタケース2の底壁の突条4を、その両側面に接触し
て受容する溝9が前後方向に沿って形成されている。こ
れら突条4と溝9との係合により、アウタケース2に対
して左右方向のがたのないようにガイドされてインナケ
ース3が前後に摺動することができるようになってい
る。
【0014】インナケース3の底壁に於ける中央後部に
は、公知のグリス封入式回転ダンパ10が取りけられて
いる。この回転ダンパ10の回転軸に固着されたピニオ
ンギヤ11は、インナケース3の底壁に設けられた開口
を介して溝9の内側に突入しており、アウタケース2の
底壁に於ける突条4の側面に形成されたラックギヤ5に
噛合し得るようになっている。
【0015】インナケース3の後壁外面の両側部には、
渦巻ばねを密着巻きしてなる定荷重ばね12のボビンが
取付けられている。この定荷重ばね12は、互いに対向
するアウタケース2とインナケース3との底壁間の空隙
を前方へ引き出されたうえで、アウタケース2の底壁の
前端側に形成された孔13にその端部12aを繋着され
ている。この定荷重ばね12により、アウタケース2の
内部に引き込まれる向きにインナケース3が常時弾発付
勢されている。
【0016】インナケース3の後壁外面には、アウタケ
ース2の後壁内面に設けられたラッチ装置6に係合し得
る突起14が形成されており、この突起14がラッチ装
置6に係合してアウタケース2の内側にインナケース3
が保持されるようになっている。
【0017】尚、インナケース3の上面には、図示され
ていない操作スイッチのパネルがはめ込まれる。
【0018】さて、インナケース3をアウタケース2内
に押し込んでラッチ装置6に突起14を係合させること
によってアウタケース2とインナケース3とが互いに結
合保持される。そしてインナケース3を更に押し込むこ
とによってラッチが解除される。ラッチが解除される
と、定荷重ばね12の弾発付勢力によってインナケース
3がアウタケース2から押し出されてくるが、この時、
回転ダンパ10のピニオンギヤ11がラックギヤ5に噛
合しているため、ピニオンギヤ11の回転抵抗によって
インナケース3の突出速度が制限される。このようにし
てインナケース3の動作速度をある程度緩慢にすること
により、重厚感を醸し出すことができる。
【0019】
【考案の効果】このように本考案によれば、アウタケー
スとインナケースとの間の摺動方向の特に左右方向のガ
イドと、回転式ダンパのピニオンギヤが噛合するラック
ギヤとを一体的に形成するものとしたことから、構造の
簡略化が可能となる。しかも、これらは共通の部分に形
成されるので、従来構造のように互いに隔置して形成さ
れる構造に比して精度上の問題を生じないことから、が
たのない円滑な摺動動作が得られる。従って、操作パネ
ルなどが設けられる引出し装置の品質感を向上するうえ
に大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置のインナケースがアウタケースから
一部突出した状態を一部切除して示す上面図である。
【図2】インナケースがアウタケース内に収容された状
態にて図1に於けるII−II線に沿って切断した断面図で
ある。
【図3】同じくIII−III線に沿って切断した断面図であ
る。
【図4】同じくIV−IV線に沿って切断した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 引出し装置 2 アウタケース 2a 下部ケース 2b 上部ケース 3 インナケース 4 突条 5 ラックギヤ 6 ラッチ装置 7 フランジ 8 突条 9 溝 10 回転ダンパ 11 ピニオンギヤ 12 定荷重ばね 12a 端部 13 孔 14 突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底壁及び左右の側壁を有するアウタケース
    と、該アウタケースの底壁上に摺動可能に載置され、か
    つ前記アウタケースの開放面から出没可能なインナケー
    スと、該インナケースを前記アウタケースから突出する
    向きに付勢するばね手段と、前記アウタケースに対する
    前記インナケースの没入状態を保持するための保持手段
    と、前記インナケースの前記アウタケースからの突出速
    度を制限するための回転式ダンパ手段とを具備してなる
    引出し装置であって、 前記アウタケース及び前記インナケースの底壁の互いの
    摺動面の中央部には、互いに補完的に係合する突条と溝
    とが摺動方向に沿って形成されており、 前記突条にラックギヤが形成されると共に、前記回転式
    ダンパ手段に連結されたピニオンギヤの外周部が前記ラ
    ックギヤに噛み合うべく前記溝内に突入していることを
    特徴とする引出し装置。
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