JPH02977Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、筐体におけるスライド式スイツチ部
のスイツチ操作箇所の構造に関する。

従来品の１例を第１図で説明すると、シヤーシ
１に取付けられたスライド式スイツチ部２はシヤ
ーシ１を着脱可能に取付ける筐体４の上面部に穿
設された長孔５より突出したスイツチ操作軸３を
直接つまんで操作をするか、またはスイツチ操作
軸３に取付けたつまみ６で操作していた。この場
合、つまみ６と長孔５との間にできる隙間からご
み等が侵入し易いので、仮想線で示すようにつま
み６で操作しても長孔５を塞ぐことができるよう
にスライド部７の中央につまみ６を突設した操作
片を使用したものが提案されている。

しかし、このような構成ではつまみ６が筐体４
の表面から大きく突き出るために、スイツチを備
えた筐体が嵩張り、これを納めるケース等のコン
パクト化を図ることができない。又、操作片はそ
の上面を案内するものがないので、スライド部を
筐体４に押付けて操作するから、操作性が悪い。
そこで、例えば実公昭55−32262号公報記載のス
イツチ操作装置では、操作片の一面に一対のガイ
ド部を突設し、筐体には一対のガイド部を操作方
向に案内する一対の長孔と、一対のガイド部を係
止する一対の案内部を突設して、操作片の上下方
向のがたつきをなくしている。しかし、これでは
構成が複雑となつてコスト高を招くことになる。

本考案は、前記の欠点を解消することを目的と
している。この目的を達成するため、本考案に係
るスライド式スイツチ部を備えた筐体は、スライ
ド式スイツチ部を内装し且つ操作片の中央に突設
したつまみ部に嵌挿するスイツチ操作軸をスイツ
チ操作方向に案内する長孔を形成した筐体におい
て、筐体に方形凹部を凹設し、この方形凹部には
底面部に前記長孔を形成すると共に、スイツチ操
作方向両端部の底面側角部に斜め上から操作片の
挿入が可能で且つ方形凹部の底面部とで操作片の
上下面を案内する孔部を形成したことを特徴とす
るものである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第２図及び第３図において、１１はアンテナ
用周波数変換器の筐体で、スライド式スイツチ部
１２を装着したシヤーシ１３を着脱自在に取付け
る。また、スライド式スイツチ部１２のスイツチ
操作軸１４が位置する側の筐体１１箇所には、第
６図に示す如く、方形凹部１６を凹設し、その底
面部１５の中央にスイツチ操作軸１４をその操作
方向に案内する長孔１７を穿設する。そして、方
形凹部１６のスイツチ操作方向両端部の底面側角
部に斜め上から操作片１８の挿入が可能で且つ方
形凹部１６の底面部１５とで操作片１８の上下面
を案内する孔部２０を形成する。

操作片１８はスライド部１９の中央につまみ部
２１を突設し、このつまみ部２１にスイツチ操作
軸嵌込み用溝２２を形成し、操作片１８の長手方
向の長さはスイツチを切換操作しても孔部２０か
ら離脱しないように、また、操作片１８の幅は方
形凹部１６の幅よりわずかに小さく選定してい
る。

本考案は前記するような構成であるから、操作
片１８を筐体１１の方形凹部１６に配設するに
は、第６図において、操作片１８の一端側を方形
凹部１６の一方の孔部２０に斜め上から挿入し、
ついで他端側を他方の孔部２０に挿入する。次
に、つまみ部２１を方形凹部１６の中間にとり
（第７図）、スライド式スイツチ部１２を所定位置
に装着したシヤーシ１３を筐体１１に取付ける
と、つまみ部２１の溝２２にスイツチ操作軸１４
が嵌入するようにする。このようにして操作片１
８を筐体１１に取付けると、操作において、操作
片１８の左右は方形凹部１６の左右両側壁で、下
面は底面部１５で、上面は方形凹部１６の前後両
孔部２０，２０の上端２３，２３（第４図）で案
内されることになるので、円滑なスイツチ操作が
得られる。

尚、方形凹部１６の両孔部２０，２０の上端２
３，２３が第５図に示す如く筐体１１の内壁面と
合致する場合には、操作片１８の上面は筐体１１
の内壁面で案内されることになる。

本考案は以上説明したように構成されているの
で、下記するような効果を奏する。

筐体には底面部に長孔を形成した方形凹部を
凹設し、この方形凹部にスイツチ操作軸に嵌め
る操作片を配設しているので、筐体からのスイ
ツチ操作部突き出し量を最少にすることができ
る。このため、スライド式スイツチを備えた筐
体の収容ケース等をコンパクトにすることがで
きて輸送、保管等に有利である。

方形凹部のスイツチ操作方向両端部の底面側
角部に斜め上から操作片の挿入が可能で且つ方
形凹部の底面部とで操作片の上下面を案内する
孔部を形成しているので、操作片案内機構が極
めてシンプルな構成となり、コスト低減に役立
つ。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来品の縦断面図、第２図は本考案の
実施例の平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面
図、第４図は第３図のスイツチ操作箇所の一部切
欠き拡大縦断面図、第５図は他の実施例における
スイツチ操作箇所の一部切欠き拡大縦断面図、第
６図は筐体の方形凹部及び操作片の斜視図、第７
図は操作片を嵌めた方形凹部の斜視図である。 １１……筐体、１２……スライド式スイツチ
部、１４……スイツチ操作軸、１５……底面部、
１６……方形凹部、１７……長孔、１８……操作
片、１９……スライド部、２０……孔部、２１…
…つまみ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スライド式スイツチ部１２を内装し且つ操作片
   １８の中央に突設したつまみ部２１に嵌挿するス
   イツチ操作軸１４をスイツチ操作方向に案内する
   長孔１７を形成した筐体１１において、筐体１１
   に方形凹部１６を凹設し、この方形凹部１６には
   底面部１５に前記長孔１７を形成すると共に、ス
   イツチ操作方向両端部の底面側角部に斜め上から
   操作片１８の挿入が可能で且つ方形凹部１６の底
   面部１５とで操作片１８の上下面を案内する孔部
   ２０，２０を形成したことを特徴とするスライド
   式スイツチ部を備えた筐体。