JP3356608B2 - 記録材料用支持体の製造方法 - Google Patents

記録材料用支持体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】原紙等の少なくとも片面に熱
可塑性樹脂を溶融押し出しコーティングして表面平滑性
を有する記録材料用支持体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体例えば原紙の少なくとも片面に熱
可塑性樹脂を溶融押し出しコーティングして製造される
記録材料用支持体は、これに写真乳剤や感熱材料等が塗
布されて使用されている。記録材料用支持体は高品質な
画像を得るため、乳剤等塗布前の支持体表面の平滑性が
重要であることが知られている。記録材料用支持体の製
造方法としては、押出しコーティング法により高温にて
溶融された熱可塑性樹脂を走行する原紙の表面へ流延
し、弾性樹脂で被覆されたプレスロールに原紙を介して
冷却ロールにニップして被覆する方法が一般的である。
【0003】溶融コーティングして製造される支持体表
面の平滑性を向上させる方法として、前記ニップ圧を規
定する方法(特開平4−296746号公報)、熱可塑
性樹脂層を厚くする方法(特開平1−154052号公
報)、熱可塑性樹脂被覆時のニップ圧を増す方法(特開
平1−303435号公報)、原紙の平滑性を高めるた
めのカレンダー処理(特開平2−203335号公報)
等が知られている。しかしながら、支持体と樹脂をニッ
プする方法は支持体の表面形状に影響され、樹脂を厚く
する方法はコスト的に不利であり、カレンダー処理方法
は設備・工程が増えてコスト的に不利であって、いずれ
も十分に満足し得る平滑性が得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、写真
印画紙、感熱記録材料、各種高面状プリンターなどの記
録材料用支持体の製造方法において、表面平滑性を向上
させることにより、光沢度を高め、また、印画あるいは
発色時の画像のムラを減少させて高品質の画像を形成で
きる支持体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成すべく鋭意検討した結果、高温にて溶融された樹脂を
押し出し、走行する原紙などの支持体に流延して被覆
(ラミネート)する際に、プレスロールと冷却ロール間
に被覆される支持体(原紙など)厚み以上被覆後の支持
体厚み未満に設定した隙間を設けて、この隙間内に支持
体と溶融押し出された樹脂を供給して支持体に樹脂を被
覆することにより、平滑性が優れ、高光沢な記録用支持
体を製造することができるを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は原紙などの支持体の少なく
とも片面に溶融押し出しコーティング法によって押し出
された熱可塑性樹脂を被覆してなる記録材料用支持体の
製造方法において、一対の冷却ロールとプレスロール間
にて、被覆される支持体厚み以上、被覆後の支持体厚み
未満の距離に設定された隙間内を当該樹脂と原紙などの
支持体を通過させて被覆することを特徴とする高平滑記
録材料用支持体の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】図面により本発明を説明すると、
図1においてTダイ6から押し出された溶融熱可塑性樹
脂5を流延して原紙3に被覆する際に、プレスロール1
と冷却ロール2との間に隙間Gを設けて、該隙間Gに原
紙3と溶融樹脂5を通過させて被覆を行う。被覆後の支
持体4は剥離ロール7によって剥離される。図2は、プ
レスロール1と冷却ロール2との間に設けた隙間Gを示
す装置の平面図であり、また、図3は隙間G内を通過す
る原紙3と溶融樹脂5を示す装置の平面拡大図である。
【0008】隙間Gの距離は、原紙3の厚み以上被覆後
の支持体4の厚み未満に設定する。好ましくは、原紙3
の厚みに被覆樹脂厚みの1/2を加算した数値以上で被
覆後の支持体厚みから被覆樹脂厚みの1/10を控除し
た数値以下にする。これらの関係は次のような条件式で
表示することができる。
【0009】 被覆される支持体厚み≦隙間距離<被覆後の支持体厚み 好ましくは、 {被覆される支持体厚み+(被覆樹脂厚み×1/2}≦
隙間距離≦{被覆後の支持体厚み−(被覆樹脂厚み×1
/10)} 隙間距離の設定例としては、原紙厚み150μm、被覆
樹脂厚み30μmにおいて、隙間設定を150μm以上
180μm未満にする。好ましくは隙間を165μm〜
177μm程度にする。
【0010】本発明に用いられる支持体の原紙は通常の
天然パルプを成分とするもののほか、合成パルプや合成
繊維等でもよく、これらの混合物でもよい。
【0011】これらの中では針葉樹材パルプ、広葉樹材
パルプ、針葉樹広葉樹材混合パルプの木材パルプを主成
分とする天然パルプ紙が好ましく使用される。これらの
原紙中には各種の高分子化合物、添加剤を含有せしめる
ことができる。例えば乾燥低力強剤、サイズ剤、顔料、
湿潤紙力増強剤、定着剤、pH調節剤などを適宜組み併
せて含有せしめることができる。
【0012】原紙の秤量に関しては特に制限はないが、
その秤量は50g/m2〜200g/m2が好ましく、
又、密度も特に制限はないが、通常0.90〜1.15
g/m2が好ましい。
【0013】又、原紙面は押し出しコーティングに先だ
ってコロナ放電等の表面処理を行うことが望ましい。
【0014】被覆用熱可塑性樹脂としては、低密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体等のポリオレフィンが挙げられる。
更に樹脂層中には着色顔料、滑剤、酸化防止剤等を含有
させることもできる。
【0015】本発明によれば、冷却ロールとプレスロー
ル間に隙間を設けるためにプレスロールを金属製として
も冷却ロールに損傷を与えないためニップ圧を高くする
ことができ、また、弾性ロールのようにロールの変形が
なく高い線圧でニップできるので細孔状(ピット状)の
表面欠陥の減少効果も発揮することができる。
【0016】以下、実施例によって本発明を詳しく説明
するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0017】
【実施例】表1、表2に示す条件にてポリエチレン樹脂
〔メルトインデックス(MI);3、密度;0.94〕
を原紙に押し出しラミネートした(本発明の方式:図
1,2参照〕。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】被覆支持体表面の平滑性及び光沢度につい
ての評価結果は表3に示したとおりであった。
【0021】
【表3】
【0022】評価は以下の如く行った。
【0023】(1)平滑性:触針式表面粗さ計にて三次
元表面粗さを測定し、得られたチャートより平滑性を判
定した。
【0024】 測定条件 〔測定機器〕 測定長さ 6mm 東京精密(株)製 カットオフ 1.6mm 表面粗さ形状測定機 Tracing Speed 0.6mm/s サーフコム570A X Magnification ×20 MODEL; Y Magnification ×20 E−ST−S52A V Magnification ×1000
【0025】(2)光沢度:入射角 60度 スリット
20度で光沢値を測定した。
【0026】表3に示す評価結果から、次の効果が確認
された。実施例1と比較例1の比較、実施例2と比較例
2の比較より本発明の方式が平滑性・光沢度共に向上し
ていることがわかる。
【0027】実施例3では実施例2と比較して樹脂膜の
厚みが薄いにもかかわらず、同等の平滑性・光沢度を得
られていることがわかる(通常樹脂膜の厚みが薄いと平
滑性が悪くなることが知られている)。本発明では、冷
却ロールとプレスロール間の隙間が指定範囲内であれ
ば、支持体表面平滑性に及ぼす樹脂膜の厚さの影響が小
さくなることを示している。
【0028】比較例3は隙間が被覆後の支持体厚み以上
である例である。この場合、被覆層が冷却ロールにより
冷却・固化する際に支持体へ押しつけられる力は支持体
に与えられるテンションによるもののみになるため、被
覆後の表面の平滑性・光沢度は悪化してしまった。
【0029】比較例4は隙間が被覆前の支持体厚み以下
である例である。この場合、比較例1、2と同様の条件
(ニップの条件)に近くなり、平滑性・光沢度の向上効
果は見られなかった。
【0030】比較例5は従来のニップ条件にして、プレ
スロール圧力を極端に下げた場合の例である。比較例2
との比較により平滑性・光沢度にはほとんど変化がない
ことがわかる。冷却ロールとプレスロール間に隙間を設
けるとニップ圧力に変化があることを示しているが、こ
の比較例により本発明の方式による平滑性向上効果はニ
ップ圧力の変化によるものではないことがわかる。
【0031】実施例4は、実施例2の条件においてプレ
スロール材質を金属ロールからゴムロールに変更したも
ので、実施例2に比べて平面性改良効果は若干減少した
が、比較例2、5よりも良好であることが分かる。
【0032】
【発明の効果】原紙などの支持体に溶融押し出しされた
熱可塑性樹脂を被覆する際に、冷却ロールとプレスロー
ル間に形成された隙間に支持体および溶融押し出しされ
た樹脂を供給することにより、支持体の表面形状に影響
されることなく、平滑性が優れ高光沢な記録材料用支持
体を製作できる。
【0033】図4に示したように、前記支持体に感材塗
布を行い画像を形成する場合、画像ムラが少なく光沢度
の優れた面状を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す工程概略図である。
【図2】 本発明による装置の平面図である。
【図3】 本発明による装置の平面拡大図である。
【図4】 本発明の対象となる記録用支持体断面図例で
ある。
【符号の説明】
G…隙間 1…プレスロール 2…冷却ロール 3…原紙 4…被覆後の支持体 5…溶融樹脂 6…Tダイ 7…剥離ロール
フロントページの続き (72)発明者 尾崎 和夫 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写 真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−208648(JP,A) 特開 平5−265135(JP,A) 特開 平4−296746(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 G03C 1/00 - 1/95

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙などの支持体の少なくとも片面に溶
    融押し出しコーティング法によって押し出しされた熱可
    塑性樹脂を被覆してなる記録材料用支持体の製造方法に
    おいて、一対の冷却ロールとプレスロール間にて、被覆
    される支持体厚み以上、被覆後の支持体厚み未満の距離
    に設定された隙間内を当該樹脂と原紙などの支持体を通
    過させて被覆することを特徴とする高平滑記録材料用支
    持体の製造方法。
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