JPH09177000A - 記録材料用支持体の製造方法 - Google Patents
記録材料用支持体の製造方法Info
- Publication number
- JPH09177000A JPH09177000A JP7339605A JP33960595A JPH09177000A JP H09177000 A JPH09177000 A JP H09177000A JP 7339605 A JP7339605 A JP 7339605A JP 33960595 A JP33960595 A JP 33960595A JP H09177000 A JPH09177000 A JP H09177000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support
- coating
- thickness
- resin
- base paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
って平滑性に優れ、高光沢な記録材料用支持体を製造し
得る方法を提供する。 【解決手段】 原紙などの支持体の少なくとも片面に溶
融押し出しコーティング法によって押し出しされた熱可
塑性樹脂を被覆してなる記録材料用支持体の製造方法に
おいて、一対の冷却ロールとプレスロール間にて、被覆
される支持体厚み以上、被覆後の支持体厚み未満の距離
に設定された隙間内を当該樹脂と原紙などの支持体を通
過させて被覆することを特徴とする高平滑記録材料用支
持体の製造方法を特徴として構成されている。
Description
可塑性樹脂を溶融押し出しコーティングして表面平滑性
を有する記録材料用支持体の製造方法に関する。
可塑性樹脂を溶融押し出しコーティングして製造される
記録材料用支持体は、これに写真乳剤や感熱材料等が塗
布されて使用されている。記録材料用支持体は高品質な
画像を得るため、乳剤等塗布前の支持体表面の平滑性が
重要であることが知られている。記録材料用支持体の製
造方法としては、押出しコーティング法により高温にて
溶融された熱可塑性樹脂を走行する原紙の表面へ流延
し、弾性樹脂で被覆されたプレスロールに原紙を介して
冷却ロールにニップして被覆する方法が一般的である。
面の平滑性を向上させる方法として、前記ニップ圧を規
定する方法(特開平4−296746号公報)、熱可塑
性樹脂層を厚くする方法(特開平1−154052号公
報)、熱可塑性樹脂被覆時のニップ圧を増す方法(特開
平1−303435号公報)、原紙の平滑性を高めるた
めのカレンダー処理(特開平2−203335号公報)
等が知られている。しかしながら、支持体と樹脂をニッ
プする方法は支持体の表面形状に影響され、樹脂を厚く
する方法はコスト的に不利であり、カレンダー処理方法
は設備・工程が増えてコスト的に不利であって、いずれ
も十分に満足し得る平滑性が得られていない。
印画紙、感熱記録材料、各種高面状プリンターなどの記
録材料用支持体の製造方法において、表面平滑性を向上
させることにより、光沢度を高め、また、印画あるいは
発色時の画像のムラを減少させて高品質の画像を形成で
きる支持体の製造方法を提供することにある。
成すべく鋭意検討した結果、高温にて溶融された樹脂を
押し出し、走行する原紙などの支持体に流延して被覆
(ラミネート)する際に、プレスロールと冷却ロール間
に被覆される支持体(原紙など)厚み以上被覆後の支持
体厚み未満に設定した隙間を設けて、この隙間内に支持
体と溶融押し出された樹脂を供給して支持体に樹脂を被
覆することにより、平滑性が優れ、高光沢な記録用支持
体を製造することができるを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
とも片面に溶融押し出しコーティング法によって押し出
された熱可塑性樹脂を被覆してなる記録材料用支持体の
製造方法において、一対の冷却ロールとプレスロール間
にて、被覆される支持体厚み以上、被覆後の支持体厚み
未満の距離に設定された隙間内を当該樹脂と原紙などの
支持体を通過させて被覆することを特徴とする高平滑記
録材料用支持体の製造方法である。
図1においてTダイ6から押し出された溶融熱可塑性樹
脂5を流延して原紙3に被覆する際に、プレスロール1
と冷却ロール2との間に隙間Gを設けて、該隙間Gに原
紙3と溶融樹脂5を通過させて被覆を行う。被覆後の支
持体4は剥離ロール7によって剥離される。図2は、プ
レスロール1と冷却ロール2との間に設けた隙間Gを示
す装置の平面図であり、また、図3は隙間G内を通過す
る原紙3と溶融樹脂5を示す装置の平面拡大図である。
の支持体4の厚み未満に設定する。好ましくは、原紙3
の厚みに被覆樹脂厚みの1/2を加算した数値以上で被
覆後の支持体厚みから被覆樹脂厚みの1/10を控除し
た数値以下にする。これらの関係は次のような条件式で
表示することができる。
隙間距離≦{被覆後の支持体厚み−(被覆樹脂厚み×1
/10)} 隙間距離の設定例としては、原紙厚み150μm、被覆
樹脂厚み30μmにおいて、隙間設定を150μm以上
180μm未満にする。好ましくは隙間を165μm〜
177μm程度にする。
天然パルプを成分とするもののほか、合成パルプや合成
繊維等でもよく、これらの混合物でもよい。
パルプ、針葉樹広葉樹材混合パルプの木材パルプを主成
分とする天然パルプ紙が好ましく使用される。これらの
原紙中には各種の高分子化合物、添加剤を含有せしめる
ことができる。例えば乾燥低力強剤、サイズ剤、顔料、
湿潤紙力増強剤、定着剤、pH調節剤などを適宜組み併
せて含有せしめることができる。
その秤量は50g/m2〜200g/m2が好ましく、
又、密度も特に制限はないが、通常0.90〜1.15
g/m2が好ましい。
ってコロナ放電等の表面処理を行うことが望ましい。
エチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体等のポリオレフィンが挙げられる。
更に樹脂層中には着色顔料、滑剤、酸化防止剤等を含有
させることもできる。
ル間に隙間を設けるためにプレスロールを金属製として
も冷却ロールに損傷を与えないためニップ圧を高くする
ことができ、また、弾性ロールのようにロールの変形が
なく高い線圧でニップできるので細孔状(ピット状)の
表面欠陥の減少効果も発揮することができる。
するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
〔メルトインデックス(MI);3、密度;0.94〕
を原紙に押し出しラミネートした(本発明の方式:図
1,2参照〕。
ての評価結果は表3に示したとおりであった。
元表面粗さを測定し、得られたチャートより平滑性を判
定した。
20度で光沢値を測定した。
された。実施例1と比較例1の比較、実施例2と比較例
2の比較より本発明の方式が平滑性・光沢度共に向上し
ていることがわかる。
厚みが薄いにもかかわらず、同等の平滑性・光沢度を得
られていることがわかる(通常樹脂膜の厚みが薄いと平
滑性が悪くなることが知られている)。本発明では、冷
却ロールとプレスロール間の隙間が指定範囲内であれ
ば、支持体表面平滑性に及ぼす樹脂膜の厚さの影響が小
さくなることを示している。
である例である。この場合、被覆層が冷却ロールにより
冷却・固化する際に支持体へ押しつけられる力は支持体
に与えられるテンションによるもののみになるため、被
覆後の表面の平滑性・光沢度は悪化してしまった。
である例である。この場合、比較例1、2と同様の条件
(ニップの条件)に近くなり、平滑性・光沢度の向上効
果は見られなかった。
スロール圧力を極端に下げた場合の例である。比較例2
との比較により平滑性・光沢度にはほとんど変化がない
ことがわかる。冷却ロールとプレスロール間に隙間を設
けるとニップ圧力に変化があることを示しているが、こ
の比較例により本発明の方式による平滑性向上効果はニ
ップ圧力の変化によるものではないことがわかる。
スロール材質を金属ロールからゴムロールに変更したも
ので、実施例2に比べて平面性改良効果は若干減少した
が、比較例2、5よりも良好であることが分かる。
熱可塑性樹脂を被覆する際に、冷却ロールとプレスロー
ル間に形成された隙間に支持体および溶融押し出しされ
た樹脂を供給することにより、支持体の表面形状に影響
されることなく、平滑性が優れ高光沢な記録材料用支持
体を製作できる。
布を行い画像を形成する場合、画像ムラが少なく光沢度
の優れた面状を得ることができる。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 原紙などの支持体の少なくとも片面に溶
融押し出しコーティング法によって押し出しされた熱可
塑性樹脂を被覆してなる記録材料用支持体の製造方法に
おいて、一対の冷却ロールとプレスロール間にて、被覆
される支持体厚み以上、被覆後の支持体厚み未満の距離
に設定された隙間内を当該樹脂と原紙などの支持体を通
過させて被覆することを特徴とする高平滑記録材料用支
持体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33960595A JP3356608B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 記録材料用支持体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33960595A JP3356608B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 記録材料用支持体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09177000A true JPH09177000A (ja) | 1997-07-08 |
JP3356608B2 JP3356608B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=18329073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33960595A Expired - Fee Related JP3356608B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 記録材料用支持体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3356608B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10189291B2 (en) | 2014-03-27 | 2019-01-29 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Method for producing support for thermal transfer image-receiving sheet and method for producing thermal transfer image-receiving sheet |
DE112016001376B4 (de) * | 2015-03-23 | 2020-04-09 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Verfahren zur Herstellung eines Thermotransfer-Bildempfangsblatt-Trägers und Verfahren zur Herstellung eines Thermotransfer-Bildempfangsblatts |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP33960595A patent/JP3356608B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10189291B2 (en) | 2014-03-27 | 2019-01-29 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Method for producing support for thermal transfer image-receiving sheet and method for producing thermal transfer image-receiving sheet |
DE112016001376B4 (de) * | 2015-03-23 | 2020-04-09 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Verfahren zur Herstellung eines Thermotransfer-Bildempfangsblatt-Trägers und Verfahren zur Herstellung eines Thermotransfer-Bildempfangsblatts |
US10940619B2 (en) | 2015-03-23 | 2021-03-09 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Method for manufacturing thermal transfer image-receiving sheet support and method for manufacturing thermal transfer image-receiving sheet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3356608B2 (ja) | 2002-12-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5824462A (en) | Resin-coated paper | |
JP2008522052A (ja) | インクジェット画像支持媒体のためのシステム及び方法 | |
NL1003956C2 (nl) | Werkwijze voor het vervaardigen van een drager voor registratie materiaal. | |
JP3356608B2 (ja) | 記録材料用支持体の製造方法 | |
JP3248993B2 (ja) | 感熱記録紙 | |
JPS606944A (ja) | 写真印画紙用樹脂被覆紙 | |
US6399180B1 (en) | Support material with low pit level | |
JP3463839B2 (ja) | 写真印画紙用支持体およびその製造方法 | |
JPH09230534A (ja) | 画像材料用支持体 | |
JP3519160B2 (ja) | 樹脂被覆写真用支持体及びそれに用いる冷却ロールとその表面加工方法 | |
JP2000019684A (ja) | 画像材料用支持体 | |
JP3490120B2 (ja) | 画像材料用支持体 | |
JPH0460543A (ja) | 写真印画紙用支持体 | |
JPS62235944A (ja) | 写真用樹脂被覆紙の製法 | |
JP2839310B2 (ja) | 写真印画紙用支持体の製造方法 | |
JPH03249753A (ja) | 写真用支持体およびその製造法 | |
JP2004232105A (ja) | 画像形成材料用支持体の製造方法 | |
JPH11117200A (ja) | 画像材料用支持体 | |
JP2004216667A (ja) | インクジェット記録シート | |
JPH06214342A (ja) | 写真印画紙用支持体の製造方法 | |
JPH07189186A (ja) | 印刷用樹脂被覆紙 | |
JP2004293001A (ja) | 画像材料用支持体及びその製造方法 | |
JPH01166036A (ja) | 写真用樹脂被覆紙 | |
JPH05169844A (ja) | 熱移行型熱転写記録受像材料 | |
JPH01154052A (ja) | 写真用支持体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071004 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071004 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101004 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111004 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |