JP3356264B2 - 細幅フィルムの高速巻取方法 - Google Patents
細幅フィルムの高速巻取方法Info
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- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H23/00—Registering, tensioning, smoothing or guiding webs
- B65H23/02—Registering, tensioning, smoothing or guiding webs transversely
- B65H23/032—Controlling transverse register of web
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Landscapes
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- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細幅フィルムを高
速で巻取軸上又はそれに固定された支持管に巻き取る方
法に関し、特に、巻きズレがなく且つ大きな直径まで高
速で巻き取ることができる細幅フィルムの高速巻取方法
に関する。
速で巻取軸上又はそれに固定された支持管に巻き取る方
法に関し、特に、巻きズレがなく且つ大きな直径まで高
速で巻き取ることができる細幅フィルムの高速巻取方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムは、例えば、銅、銅合金、SU
S(すずめっき材を含む)材などの金属条をコイル状に
巻き取る場合に、隣接する材料同志がスレて疵付くのを
防止するためライナ材として用いられる。
S(すずめっき材を含む)材などの金属条をコイル状に
巻き取る場合に、隣接する材料同志がスレて疵付くのを
防止するためライナ材として用いられる。
【0003】図4に、従来の金属条の切断システムを示
す。金属条の切断システム50は、銅、銅合金、SUS
(すずめっき材を含む)材などの金属条を高速で張力ス
リットしてトラバース巻きするシステムで、概略的に、
所定幅の金属条を巻いた巻出ロール52と、巻出ロール
52から巻き出した金属条51に張力を掛けた状態で複
数の小幅の金属帯53にカットするスリッタ54と、金
属帯53をトラバース巻きするブレーキ機構を備えてい
ない複数の巻取ロール56とを備えている。
す。金属条の切断システム50は、銅、銅合金、SUS
(すずめっき材を含む)材などの金属条を高速で張力ス
リットしてトラバース巻きするシステムで、概略的に、
所定幅の金属条を巻いた巻出ロール52と、巻出ロール
52から巻き出した金属条51に張力を掛けた状態で複
数の小幅の金属帯53にカットするスリッタ54と、金
属帯53をトラバース巻きするブレーキ機構を備えてい
ない複数の巻取ロール56とを備えている。
【0004】巻出ロール52の後には、フィルムFの切
れ、外れ(大きい蛇行を検出し、このフィルムがスリッ
タ54に至までに金属条51を急停止させる信号を発す
るフィルム切れ・外れ検出器58が設けられている。
れ、外れ(大きい蛇行を検出し、このフィルムがスリッ
タ54に至までに金属条51を急停止させる信号を発す
るフィルム切れ・外れ検出器58が設けられている。
【0005】金属条51上のフィルムFは、フィルム切
れ・外れ検出器58によって検出され検出信号61とし
て制御盤60に伝達される。制御盤60は、巻出ロール
52及びスリッタ54に停止信号62を送り、検出され
たフィルムがスリッタ54に至る直前に停止するように
急停止させる。
れ・外れ検出器58によって検出され検出信号61とし
て制御盤60に伝達される。制御盤60は、巻出ロール
52及びスリッタ54に停止信号62を送り、検出され
たフィルムがスリッタ54に至る直前に停止するように
急停止させる。
【0006】スリッタ54によって切断された多数の金
属帯53は、セパレータ66によってそれぞれのための
巻取ロール56の方向に偏向されNO.1〜5の位置に
おいて各巻取ロール56によってトラバース巻きにて巻
き取られる。
属帯53は、セパレータ66によってそれぞれのための
巻取ロール56の方向に偏向されNO.1〜5の位置に
おいて各巻取ロール56によってトラバース巻きにて巻
き取られる。
【0007】巻出ロール52へは、前述したように、フ
ィルムをライナ材として介在して金属条51が巻かれて
いるため、スリッタ54側へ金属条51を巻き出す場合
はフィルムを巻き取っていかなければならない。図5
は、巻出ロール52の詳細図であり、フィルムFは、隣
接して設けられた巻取軸55に固定された紙管57に金
属条51のライン速度と同一の速度で巻き取られる。
ィルムをライナ材として介在して金属条51が巻かれて
いるため、スリッタ54側へ金属条51を巻き出す場合
はフィルムを巻き取っていかなければならない。図5
は、巻出ロール52の詳細図であり、フィルムFは、隣
接して設けられた巻取軸55に固定された紙管57に金
属条51のライン速度と同一の速度で巻き取られる。
【0008】従来、フィルムFの紙管57への巻き取り
は、フィルム幅と速度によって、次のように行ってい
た。フィルム幅が250mmを越える場合には、トルク
モータを備えた巻取軸55に紙管57を取り付けて直接
巻出ロール52から巻き取ることができる。トルクモー
タは、巻取張力を設定するだけで良く、100m/分以
上の高速でも正常に巻き取ることができる。フィルム幅
が250〜200mmの場合には、紙管57と巻出ロー
ル52との間にガイドバーを設置することが必要とな
る。フィルムFは、幅方向の動きを拘束されて紙管57
に巻き取られる。トルクモータは、巻取張力を設定する
だけで良いが、100m/分以下の速度でないと正常に
巻き取ることができない。フィルム幅が200mm以下
の場合には、さらに、フィルムに掛かる張力を一定に調
節するダンサーロールを設置することが必要となる。フ
ィルムFは、幅方向の動きを拘束されて紙管57に巻き
取られるが、その速度は、100m/分以下の速度でな
いと正常に巻き取ることができない。
は、フィルム幅と速度によって、次のように行ってい
た。フィルム幅が250mmを越える場合には、トルク
モータを備えた巻取軸55に紙管57を取り付けて直接
巻出ロール52から巻き取ることができる。トルクモー
タは、巻取張力を設定するだけで良く、100m/分以
上の高速でも正常に巻き取ることができる。フィルム幅
が250〜200mmの場合には、紙管57と巻出ロー
ル52との間にガイドバーを設置することが必要とな
る。フィルムFは、幅方向の動きを拘束されて紙管57
に巻き取られる。トルクモータは、巻取張力を設定する
だけで良いが、100m/分以下の速度でないと正常に
巻き取ることができない。フィルム幅が200mm以下
の場合には、さらに、フィルムに掛かる張力を一定に調
節するダンサーロールを設置することが必要となる。フ
ィルムFは、幅方向の動きを拘束されて紙管57に巻き
取られるが、その速度は、100m/分以下の速度でな
いと正常に巻き取ることができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフィル
ムの巻取方法では、細幅のフィルム、すなわち、200
mm以下のフィルムを100m/分以上の速度で巻き取
ると、フィルムと一緒に空気を巻き込むため、フィルム
とフィルムとの間に空気層68が形成され、、巻き取り
時のフィルム間の見かけ上の摩擦力(摩擦係数)が著し
く低下していた。これにより、フィルムFが横方向にス
ライドし易くなり、フィルムロールFRからフィルムF
が外れ、材料と一緒にラインに流れてしまう欠点を有し
ている。また、フィルムFの巻取張力(ユニットテンシ
ョン)が不明確であったため、紙管57がフィルムFの
巻圧でつぶれてフィルムFが綺麗に巻けないといった欠
点もあった。これにより、フィルムロールFRからフィ
ルムFが外れ、材料と一緒にラインに流れてしまい、工
程内不良となっていた。
ムの巻取方法では、細幅のフィルム、すなわち、200
mm以下のフィルムを100m/分以上の速度で巻き取
ると、フィルムと一緒に空気を巻き込むため、フィルム
とフィルムとの間に空気層68が形成され、、巻き取り
時のフィルム間の見かけ上の摩擦力(摩擦係数)が著し
く低下していた。これにより、フィルムFが横方向にス
ライドし易くなり、フィルムロールFRからフィルムF
が外れ、材料と一緒にラインに流れてしまう欠点を有し
ている。また、フィルムFの巻取張力(ユニットテンシ
ョン)が不明確であったため、紙管57がフィルムFの
巻圧でつぶれてフィルムFが綺麗に巻けないといった欠
点もあった。これにより、フィルムロールFRからフィ
ルムFが外れ、材料と一緒にラインに流れてしまい、工
程内不良となっていた。
【0010】これら理由のために、上述した従来のフィ
ルムの巻取方法では、細幅フィルムFを使用している場
合、細幅フィルムFを巻き取るスピードが100m/分
に制限されているため、金属条の切断システム50のラ
インスピードも100m/分に制限されていた。また、
フィルムロールFRからフィルムFが外れ易いために、
大直径(外径200mm以上)まで細幅フィルムFを巻
くことができず、紙管57の交換回数増大による段取り
時間増により、生産性が低下していた。
ルムの巻取方法では、細幅フィルムFを使用している場
合、細幅フィルムFを巻き取るスピードが100m/分
に制限されているため、金属条の切断システム50のラ
インスピードも100m/分に制限されていた。また、
フィルムロールFRからフィルムFが外れ易いために、
大直径(外径200mm以上)まで細幅フィルムFを巻
くことができず、紙管57の交換回数増大による段取り
時間増により、生産性が低下していた。
【0011】ラインを運転しているオペレータは、工程
内不良防止のため、ライン運転中フィルムロール付近で
付きっ切りの監視をしていた。
内不良防止のため、ライン運転中フィルムロール付近で
付きっ切りの監視をしていた。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の課題に鑑
み、フィルムを巻きズレがなく且つ大きな直径まで高速
で巻き取ることができる細幅フィルムの高速巻取方法を
提供することである。
み、フィルムを巻きズレがなく且つ大きな直径まで高速
で巻き取ることができる細幅フィルムの高速巻取方法を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、細幅フィルムを高速で巻取軸上又はそれに固定さ
れた支持管に巻き取る方法であって、細幅フィルムが巻
取軸に巻き取られる直前の位置において、該細幅フィル
ムの幅よりも小さな空間幅寸法を有する一対のガイド手
段で該細幅フィルムを押し縮め、その状態で巻き取るこ
とを特徴とする細幅フィルムの高速巻取方法を提供す
る。
明は、細幅フィルムを高速で巻取軸上又はそれに固定さ
れた支持管に巻き取る方法であって、細幅フィルムが巻
取軸に巻き取られる直前の位置において、該細幅フィル
ムの幅よりも小さな空間幅寸法を有する一対のガイド手
段で該細幅フィルムを押し縮め、その状態で巻き取るこ
とを特徴とする細幅フィルムの高速巻取方法を提供す
る。
【0014】ガイド手段で細幅フィルムは幅方向に押し
縮められているため、巻取軸上又はそれに固定された支
持管に巻き取られる時には、皺の寄った状態となりその
一部が下側のフィルムに接触する。これにより、幅方向
に連続する空気層ができるのを防止し、巻き取り時のフ
ィルム間の見かけ上の摩擦力(摩擦係数)の低下を防止
できるので、フィルムの幅方向のスライドを抑制する。
縮められているため、巻取軸上又はそれに固定された支
持管に巻き取られる時には、皺の寄った状態となりその
一部が下側のフィルムに接触する。これにより、幅方向
に連続する空気層ができるのを防止し、巻き取り時のフ
ィルム間の見かけ上の摩擦力(摩擦係数)の低下を防止
できるので、フィルムの幅方向のスライドを抑制する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の細幅フィルムの高速巻取方法において、一対のガイド
手段が細幅フィルムの幅方向に相対的に移動可能である
ことを特徴とする。それにより、一対のガイド手段の間
に形成される空間寸法が巻き取られる細幅フィルムの幅
に応じて調節可能で、最適な皺状態若しくは湾曲となる
ようにして細幅フィルムを巻取軸上又は支持管に巻き取
ることができる。
の細幅フィルムの高速巻取方法において、一対のガイド
手段が細幅フィルムの幅方向に相対的に移動可能である
ことを特徴とする。それにより、一対のガイド手段の間
に形成される空間寸法が巻き取られる細幅フィルムの幅
に応じて調節可能で、最適な皺状態若しくは湾曲となる
ようにして細幅フィルムを巻取軸上又は支持管に巻き取
ることができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の細幅フィルムの高速巻取方法において、細幅フ
ィルムの両縁が持ち上がり中央部が凹むようにして巻き
取ることを特徴とする。
に記載の細幅フィルムの高速巻取方法において、細幅フ
ィルムの両縁が持ち上がり中央部が凹むようにして巻き
取ることを特徴とする。
【0017】これにより、幅方向に連続する空気層がで
きるのを防止しフィルムの幅方向のスライドを抑制する
と共に、内層の細幅フィルムが外層の細幅フィルムをし
っかりと把持するため、大直径となっても細幅フィルム
ロールのずれは小さい。
きるのを防止しフィルムの幅方向のスライドを抑制する
と共に、内層の細幅フィルムが外層の細幅フィルムをし
っかりと把持するため、大直径となっても細幅フィルム
ロールのずれは小さい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る細幅フィルム
の高速巻取方法について、図示された好ましい実施形態
に基づいて詳細に説明する。
の高速巻取方法について、図示された好ましい実施形態
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明に係る細幅フィルムの高速
巻取方法を実施する巻出ロール装置の一部拡大斜視図で
ある。
巻取方法を実施する巻出ロール装置の一部拡大斜視図で
ある。
【0020】図示された巻出ロール装置10は、巻出ロ
ール軸12と、複数のガイドバー14、16と、一対の
押圧ガイド部材24、24を支持する支持軸18と、そ
して、紙管22を装着する巻取軸20とを備えて構成さ
れている。一対の押圧ガイド部材24、24の少なくと
も一方は、他方に対して移動可能となっており、両者の
間の空間幅は調節可能となっている。
ール軸12と、複数のガイドバー14、16と、一対の
押圧ガイド部材24、24を支持する支持軸18と、そ
して、紙管22を装着する巻取軸20とを備えて構成さ
れている。一対の押圧ガイド部材24、24の少なくと
も一方は、他方に対して移動可能となっており、両者の
間の空間幅は調節可能となっている。
【0021】図2に詳細に図示されているように、押圧
ガイド部材24は、支持軸18にスライド可能に取り付
けられる筒状部24aと、この筒状部24aに溶接によ
り一体的に結合された円盤形状のフランジ24bとから
構成されている。図2(b)に示されているように、フ
ランジ24bは中心をずらして筒状部24aに連結され
ており、広い方の内側面を用いて細幅フィルムFの端縁
を押圧しつつ案内する。一対の押圧ガイド部材24、2
4の間隔は、所定の位置に押圧ガイド部材24を移動し
た後固定ナット25を締め付けることによって調節す
る。かかる構成により、どのような幅の細幅フィルムF
に対しても最適な間隔を選択することができる利点を有
する。好ましい間隔としては、細幅フィルムFの幅方向
の寸法をWとした時、0.5〜0.8Wが好適であっ
た。
ガイド部材24は、支持軸18にスライド可能に取り付
けられる筒状部24aと、この筒状部24aに溶接によ
り一体的に結合された円盤形状のフランジ24bとから
構成されている。図2(b)に示されているように、フ
ランジ24bは中心をずらして筒状部24aに連結され
ており、広い方の内側面を用いて細幅フィルムFの端縁
を押圧しつつ案内する。一対の押圧ガイド部材24、2
4の間隔は、所定の位置に押圧ガイド部材24を移動し
た後固定ナット25を締め付けることによって調節す
る。かかる構成により、どのような幅の細幅フィルムF
に対しても最適な間隔を選択することができる利点を有
する。好ましい間隔としては、細幅フィルムFの幅方向
の寸法をWとした時、0.5〜0.8Wが好適であっ
た。
【0022】このように、細幅フィルムFは、巻取軸2
0又は紙管22に巻き取られる直前の位置において、該
細幅フィルムの幅よりも小さな空間幅寸法を有する一対
の押圧ガイド部材24で該細幅フィルムを押し縮めその
状態で巻き取られる。そのため、巻き取った状態では、
細幅フィルムFは、皺の寄った状態となり、その一部が
下側のフィルムに接触する。これにより、幅方向に連続
する空気層ができるのを防止し細幅フィルムFの幅方向
のスライドを抑制する。
0又は紙管22に巻き取られる直前の位置において、該
細幅フィルムの幅よりも小さな空間幅寸法を有する一対
の押圧ガイド部材24で該細幅フィルムを押し縮めその
状態で巻き取られる。そのため、巻き取った状態では、
細幅フィルムFは、皺の寄った状態となり、その一部が
下側のフィルムに接触する。これにより、幅方向に連続
する空気層ができるのを防止し細幅フィルムFの幅方向
のスライドを抑制する。
【0023】図1を参照すると、巻出ロール軸12に
は、金属条11と細幅フィルムFとが一緒にロールR状
態に巻き取られている。金属条11が、図4のスリッタ
54側に巻き出されると、ライナ材である細幅フィルム
Fもおなじ長さだけ巻き出されるため、巻取軸20によ
って巻き取らなければならない。巻取軸20は、巻き始
めは高速で、そして、細幅フィルムFが巻き取られるの
に従って徐々に遅くなる。細幅フィルムロールFRへの
細幅フィルムFの供給状態をほぼ一定にするため、ダン
サーロール16を垂直方向を向く長孔26に沿って上下
に移動可能とすることもできる。
は、金属条11と細幅フィルムFとが一緒にロールR状
態に巻き取られている。金属条11が、図4のスリッタ
54側に巻き出されると、ライナ材である細幅フィルム
Fもおなじ長さだけ巻き出されるため、巻取軸20によ
って巻き取らなければならない。巻取軸20は、巻き始
めは高速で、そして、細幅フィルムFが巻き取られるの
に従って徐々に遅くなる。細幅フィルムロールFRへの
細幅フィルムFの供給状態をほぼ一定にするため、ダン
サーロール16を垂直方向を向く長孔26に沿って上下
に移動可能とすることもできる。
【0024】また、図2(a)に示すように、フランジ
24bの内側に湾曲部24cを形成すると、細幅フィル
ムFの断面は弓形となって巻取軸20又は紙管22に巻
き取られる易くなる。このように、細幅フィルムFが、
その両縁が持ち上がり中央部が凹むようにして巻き取ら
れると、幅方向に連続する空気層の形成が防止され、こ
れにより、フィルムの幅方向のスライドが抑制される。
さらに、内層の細幅フィルムFが外層の細幅フィルムF
をしっかりと把持するため、大直径となっても細幅フィ
ルムロールのずれは小さい。これにより、細幅フィルム
Fの巻き取り速度、従って、切断システム50のライン
スピードが200m/分の場合でも、細幅フィルムFが
フィルムロールFRからはずれることがなく、外径も従
来の150mmから350mmとすることができた。こ
れにより、紙管22の交換のための段取り時間が減少
し、オペレータのフィルムロール監視作業もなくなり、
作業効率が飛躍的に向上した。
24bの内側に湾曲部24cを形成すると、細幅フィル
ムFの断面は弓形となって巻取軸20又は紙管22に巻
き取られる易くなる。このように、細幅フィルムFが、
その両縁が持ち上がり中央部が凹むようにして巻き取ら
れると、幅方向に連続する空気層の形成が防止され、こ
れにより、フィルムの幅方向のスライドが抑制される。
さらに、内層の細幅フィルムFが外層の細幅フィルムF
をしっかりと把持するため、大直径となっても細幅フィ
ルムロールのずれは小さい。これにより、細幅フィルム
Fの巻き取り速度、従って、切断システム50のライン
スピードが200m/分の場合でも、細幅フィルムFが
フィルムロールFRからはずれることがなく、外径も従
来の150mmから350mmとすることができた。こ
れにより、紙管22の交換のための段取り時間が減少
し、オペレータのフィルムロール監視作業もなくなり、
作業効率が飛躍的に向上した。
【0025】なお、図示された好ましい実施例におい
て、巻取張力を、0.002Kg/mm(単位幅当り)
とすることによって、紙管22のつぶれ、フィルムの切
れを無くすことができた。
て、巻取張力を、0.002Kg/mm(単位幅当り)
とすることによって、紙管22のつぶれ、フィルムの切
れを無くすことができた。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る細幅フィルムの高速巻取方
法は、細幅フィルムが巻取軸に巻き取られる直前の位置
において、該細幅フィルムの幅よりも小さな空間幅寸法
を有する一対のガイド手段で該細幅フィルムを押し縮
め、その状態で巻き取るため、巻取軸上又はそれに固定
された支持管に巻き取られる時には、皺の寄った状態と
なりその一部が下側のフィルムに接触する。これによ
り、幅方向に連続する空気層ができるのを防止し、フィ
ルム間の見かけ上の摩擦力(摩擦係数)の低下を防止で
きるので、フィルムの幅方向のスライドを抑制すること
ができる利点を有している。
法は、細幅フィルムが巻取軸に巻き取られる直前の位置
において、該細幅フィルムの幅よりも小さな空間幅寸法
を有する一対のガイド手段で該細幅フィルムを押し縮
め、その状態で巻き取るため、巻取軸上又はそれに固定
された支持管に巻き取られる時には、皺の寄った状態と
なりその一部が下側のフィルムに接触する。これによ
り、幅方向に連続する空気層ができるのを防止し、フィ
ルム間の見かけ上の摩擦力(摩擦係数)の低下を防止で
きるので、フィルムの幅方向のスライドを抑制すること
ができる利点を有している。
【0027】これにより、フィルム巻き取り部でのトラ
ブルによる停止が激減し、また、オペレータのフィルム
ロール監視作業が減少したため、本装置全体の稼働率を
30%から50%に向上させることができた。
ブルによる停止が激減し、また、オペレータのフィルム
ロール監視作業が減少したため、本装置全体の稼働率を
30%から50%に向上させることができた。
【図1】 本発明に係る細幅フィルムの高速巻取方法を
実施する巻出ロール装置の一部拡大斜視図である。
実施する巻出ロール装置の一部拡大斜視図である。
【図2】 支持軸に固定される一対の押圧ガイド部材を
示し、(a)は正面図、そして、(b)はその右側面図
である。
示し、(a)は正面図、そして、(b)はその右側面図
である。
【図3】 紙管上に細幅フィルムをその両縁が持ち上が
り中央部が凹むようにして巻き取った状態を示す部分断
面図である。
り中央部が凹むようにして巻き取った状態を示す部分断
面図である。
【図4】 従来の金属条の切断システムの概略を示す概
略図である。
略図である。
【図5】 図4に示された巻出ロール付近の詳細図であ
る。
る。
【図6】 従来の巻取軸によって巻き取られたフィルム
の部分断面図である。
の部分断面図である。
10 巻出ロール装置 11 金属条 12 巻出ロール軸 14 ガイドバー 16 ダンサーロール 18 支持軸 20 巻取軸 22 紙管 24 押圧ガイド部材 24a 筒状部、24b フランジ、24c 湾曲部 F 細幅フィルム FR フィルムロール R ロール W 細幅フィルムの幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−187463(JP,A) 特開 昭62−235163(JP,A) 特開 平4−169461(JP,A) 実開 昭61−98750(JP,U) 実開 平2−57863(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 18/08 B65H 23/02 B65H 54/12
Claims (3)
- 【請求項1】 細幅フィルムを高速で巻取軸上又はそれ
に固定された支持管に巻き取る方法であって、前記細幅
フィルムが巻取軸に巻き取られる直前の位置において、
該細幅フィルムの幅よりも小さな空間幅寸法を有する一
対のガイド手段で該細幅フィルムを押し縮め、その状態
で巻き取ることを特徴とする細幅フィルムの高速巻取方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の細幅フィルムの高速巻
取方法において、前記一対のガイド手段が前記細幅フィ
ルムの幅方向に相対的に移動可能であり、それにより、
該一対のガイド手段の間に形成される空間寸法が巻き取
られる細幅フィルムの幅に応じて調節可能となっている
ことを特徴とする細幅フィルムの高速巻取方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の細幅フィルムの
高速巻取方法において、前記細幅フィルムの両縁が持ち
上がり中央部が凹むようにして巻き取ることを特徴とす
る細幅フィルムの高速巻取方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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