JP3355790B2 - 車両用ルーフパネルの取付構造 - Google Patents

車両用ルーフパネルの取付構造

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JP3355790B2
JP3355790B2 JP14180794A JP14180794A JP3355790B2 JP 3355790 B2 JP3355790 B2 JP 3355790B2 JP 14180794 A JP14180794 A JP 14180794A JP 14180794 A JP14180794 A JP 14180794A JP 3355790 B2 JP3355790 B2 JP 3355790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用ルーフパネルの
取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ルーフパネルの取付構造と
しては、例えばルーフパネルの左右端部に形成された一
段低い水平部と、鉄製のリヤフェンダパネルに形成され
た一段低い水平部とを接合して、ルーフの水を後方へ排
出するためのドリップ溝を形成する例が知られている
(特開昭58−202167号公報参照)。また、ルー
フの側方に雨樋状のドリップチャンネル部材を接合する
構造もある。
【0003】そして、このような構造は、いずれもルー
フパネルと他の部材(リヤフェンダやドリップチャンネ
ル部材)との接合を伴うため、両者を接合する上におい
て有効な手段である「溶接」ができるように、一般的に
は、両者とも溶接が可能な鉄で形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、車体重量軽減化のためにルーフパネルをアルミ金属
で形成する場合がある。ルーフパネルをアルミ製にする
と、鉄製であるリヤフェンダやドリップチャンネル部材
との溶接が行えず、またブレージングと称する硬質はん
だ付けによる接合手段も行えない。そこで、仕方ないの
で、アルミ製のルーフパネルと鉄製のリヤフェンダ等
は、リベットを用いて接合されることになるが、リベッ
トによる接合作業は、両方のパネルに孔を開けたり、ま
たその孔同士を位置決めしたりする必要があるため作業
性が悪く、また開けた孔の水密性を保つために接着剤を
塗布しなけばならず、作業工数の増加も招く。
【0005】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、ルーフパネルをアルミ製にして
も、溶接手段を用いて鉄製の車体部材に接合することが
できる車両用ルーフパネルの取付構造を提供するもので
ある。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1 記載の車両用ル
ーフパネルの取付構造は、フロントルーフレールアッパ
と鉄製のフロントルーフレールロアの前後端部同士を接
合して閉断面のフロントルーフレールを形成し、該フロ
ントルーフレールアッパの前端部に、アルミ製のルーフ
パネルの前端部を接合する車両用ルーフパネルの取付構
造であって、前記フロントルーフレールアッパは、上側
のアルミ系金属と下側の鉄系金属とを合わせたクラッド
材で形成した前端部と、該前端部以外の部分を鉄で形成
した本体部とから成り、前記前端部の上側のアルミ系金
属をルーフパネルの前端部に溶接し、下側の鉄系金属を
フロントルーフレールロアとフロントルーフレールアッ
パの本体部に溶接したものである。
【0010】
【0011】請求項2記載の車両用ルーフパネルの取付
構造は、下側に湾曲した開断面のフロントルーフレール
の前端部に、アルミ製のルーフパネルの前端部を接合す
る車両用ルーフパネルの取付構造であって、前記フロン
トルーフレールは、上側のアルミ系金属と下側の鉄系金
属とを合わせたクラッド材で形成した前端部と、該前端
部以外の部分を鉄で形成した本体部とから成り、前記前
端部の上側のアルミ系金属をルーフパネルの前端部に溶
接し、下側の鉄系金属をフロントルーフレールの本体部
に溶接したものである。
【0012】
【0013】請求項3記載の車両用ルーフパネルの取付
構造は、リヤルーフレールアッパと鉄製のリヤルーフレ
ールロアの前後端部同士を接合して閉断面のリヤルーフ
レールを形成し、該リヤルーフレールアッパの後端部
に、アルミ製のルーフパネルの後端部を接合する車両用
ルーフパネルの取付構造であって、前記リヤルーフレー
ルアッパは、上側のアルミ系金属と下側の鉄系金属とを
合わせたクラッド材で形成した後端部と、該後端部以外
の部分を鉄で形成した本体部とから成り、前記後端部の
上側のアルミ系金属をルーフパネルの後端部に溶接し、
下側の鉄系金属をリヤルーフレールロアとリヤルーフレ
ールアッパの本体部に溶接したものである。
【0014】
【0015】請求項4記載の車両用ルーフパネルの取付
構造は、下側に湾曲した開断面のリヤルーフレールの後
端部に、アルミ製のルーフパネルの後端部を接合する車
両用ルーフパネルの取付構造であって、前記リヤルーフ
レールは、上側のアルミ系金属と下側の鉄系金属とを合
わせたクラッド材で形成した後端部と、該後端部以外の
部分を鉄で形成した本体部とから成り、前記後端部の上
側のアルミ系金属をルーフパネルの後端部に溶接し、下
側の鉄系金属をリヤルーフレールの本体部に溶接したも
のである。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【作用】請求項1記載の発明によれば、フロントルーフ
レールアッパの前端部だけをクラッド材製とし、この前
端部を介してアルミ製ルーフパネルの前端部を閉断面構
造のフロントルーフレールに溶接できるようになる。前
端部だけがクラッド材製なのでクラッド材の使用が必要
最小限のものとなり、そのコストを低減することができ
てコスト的に有利である。
【0023】
【0024】請求項2記載の発明によれば、開断面のフ
ロントルーフレールの前端部だけをクラッド材製とし、
この前端部を介してアルミ製ルーフパネルの前端部をフ
ロントルーフレールに溶接できるようになる。前端部だ
けがクラッド材製なのでクラッド材の使用が必要最小限
のものとなり、そのコストを低減することができてコス
ト的に有利である。
【0025】
【0026】請求項3記載の発明によれば、リヤルーフ
レールアッパの後端部だけをクラッド材製とし、この後
端部を介してアルミ製ルーフパネルの後端部を閉断面構
造のリヤルーフレールに溶接できるようになる。後端部
だけがクラッド材製なのでクラッド材の使用が必要最小
限のものとなり、そのコストを低減することができてコ
スト的に有利である。
【0027】
【0028】請求項4記載の発明によれば、開断面のリ
ヤルーフレールの後端部だけをクラッド材製とし、この
後端部を介してアルミ製ルーフパネルの後端部をリヤル
ーフレールに溶接できるようになる。後端部だけがクラ
ッド材製なのでクラッド材の使用が必要最小限のものと
なり、そのコストを低減することができてコスト的に有
である。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、図中、Yが前後方向で、Xが内外方
向(左右方向)を示している。
【0033】図1〜図7はこの発明の第1実施例を示す
図である。この実施例に係るルーフの取付構造として
は、ドア1の上側対応部分にドリップチャンネル部材2
が設けられ、リヤフェンダ3の上側対応部分にドリップ
溝4が形成されている。
【0034】まず、後方のドリップ溝4によるルーフ取
付構造について説明する。ルーフパネル5はアルミ製
で、そのリヤフェンダ3に対応する部分の端部には、縦
面部6を介して一般面よりも一段低く形成した水平部7
が形成されている。一方、リヤフェンダ3は鉄製で、そ
の上端部からは縦面部8を介して一段低く形成した水平
部9が形成されている。この水平部9の内側には、更に
段下がり形成された水平部分部分10がある。そして、
前記リヤフェンダ3の水平部9上に、ルーフパネル5の
水平部7を載せて溶接するわけであるが、両者の金属性
質が異なり、直接溶接することができないため、この実
施例では両水平部7、9の間にクラッド材11を介在さ
せている。
【0035】このクラッド材11は、アルミ系金属11
aと鉄系金属11bとを圧延等の手段により合わせて一
体化したものであり、両金属11a、11bが容易に剥
がれないようになっている。そして、このクラッド材1
1を、アルミ系金属11aを上にし、鉄系金属11bを
下にした状態で両水平部7、9間に介在させると、同系
の金属同士が接触するため、両水平部7、9をスポット
1 において溶接することができる。スポットS1 点で
は、対応する金属同士が溶けて金属間結合を起こすの
で、結果として両水平部7、9がクラッド材11を介し
て溶接された状態となる。
【0036】すなわち、クラッド材11と両水平部7、
9の三枚をスポットS1 において一度に溶接するだけ
で、クラッド材11のアルミ系金属11aと、ルーフパ
ネル5の水平部7との間でナゲット径(点溶接部のこ
と、この径の大きさにより溶接の強さが決まる)が形成
され、クラッド材11の鉄系金属11bとリヤフェンダ
3の水平部9とでナゲット径が形成される。
【0037】特に、このスポットS1 を溶接する場合に
おけるアルミ系金属11aとアルミ製の水平部7との溶
接は、鉄系金属11bと鉄製の水平部9の抵抗による発
熱で加熱されるため、単にアルミ同士を溶接する場合よ
りも溶接電流を非常に低くできる。例えば、アルミ同士
を溶接する場合には、アルミ専用のスポット溶接機を用
いて、28〜30KAの高電流を流さなければならない
が、この実施例では通常の鉄用スポット溶接機により1
2KA程度の低い電流で溶接することができる。しか
も、このように低電流でありながら、高電流を流した場
合と同様のナゲット径を得ることができ、剪断引張強度
や十字引張強度等の面においても申し分ない。
【0038】次に、前方のドリップチャンネル部材2に
よるルーフ取付構造について説明する。前記リヤフェン
ダ3の前側端には内外方向に沿った前面部12が形成さ
れており、その内側端からは前側へ向けて曲折形成した
延長部13が形成されている。そして、ルーフパネル5
の前記水平部7は、その前端部から下側へ曲折されて前
記前面部12に沿ったフランジ14となり、内側へ向け
て形成された凹部15に連続している。尚、この凹部1
5と前記リヤフェンダ3の延長部13とは、スポットS
2 において溶接されている。そして、この凹部15の前
方のルーフパネル5からは、垂直な縦面部16が段下が
り形成され、その下端部から外側へ向けて水平部17が
形成されている。この水平部17は前記後側の水平部7
よりも幅が広く形成されている。
【0039】一方、ルーフパネル5の内側には、鉄製の
サイドルーフレール18が配されており、このサイドル
ーフレール18の外側面に、ドリップチャンネル部材2
が接合されている。このドリップチャンネル部材2も、
前記クラッド材11と同じ構造で、上側がアルミ系金属
2aで、下側が鉄系金属2bとなっている。このドリッ
プチャンネル部材2は内側に上向きの曲折部19を有
し、外側に上向きの先端フランジ20を有した全体形状
をしており、前記曲折部19をサイドルーフレール18
の外側面にスポットS3 において溶接している。ドリッ
プチャンネル部材2の下側は鉄系金属2bなので、それ
を上向きに曲げて形成した曲折部19の内側面も鉄系金
属2bとなり、サイドルーフレール18に対して確実に
溶接できる。そして、このようにしてサイドルーフレー
ル18に取付けられたドリップチャンネル部材2の上面
部には、ルーフパネル5に形成した前記水平部17がス
ポットS4 において溶接される。この水平部17もアル
ミ製だが、それに対応するドリップチャンネル部材2の
上面部もアルミ系金属2aなので、両者を溶接により確
実に接合できる。
【0040】更に、この実施例では、ルーフパネル5の
前後の取付構造にも工夫がされている。図6に示す如
く、ルーフパネル5の前側においては、フロントルーフ
レールアッパ21と鉄製のフロントルーフレールロア2
2の前後端部同士を接合して閉断面のフロントルーフレ
ール23が形成され、該フロントルーフレールアッパ2
1の前端部に、アルミ製のルーフパネル5の前端部24
が接合されているが、この実施例では、前記フロントル
ーフレールアッパ21を、上側がアルミ系金属で下側が
鉄系金属のクラッド材で形成した。従って、取付手順と
しては、まずフロントルーフレールアッパ21とフロン
トルーフレールロア22の前後端部同士を溶接すること
により、フロントルーフレールアッパ21の下側の鉄系
金属とフロントルーフレールロア22とが接合されて閉
断面のフロントルーフレール23が形成される。次に、
このフロントルーフレール23におけるフロントルーフ
レールアッパ21の前端部の上に、ルーフパネル5の前
端部24を重ねて溶接する。すると、ルーフパネル5の
前端部24とフロントルーフレールアッパ21の上側の
アルミ系金属とが接合され、該前端部24が確実に取付
けられた状態となる。尚、25はフロントウインドウパ
ネルを示している。
【0041】また、図7に示す如く、ルーフパネル5の
後側においても、リヤルーフレールアッパ26と鉄製の
リヤルーフレールロア27の前後端部同士を接合するこ
とにより閉断面のリヤルーフレール28が形成されてい
るが、このリヤルーフレールアッパ26をクラッド材製
とした。従って、先のフロント側と同様に、アルミ製ル
ーフパネル5の後端部29とリヤルーフレールアッパ2
6の上側のアルミ系金属が溶接され、且つリヤルーフレ
ールアッパ26の鉄系金属がリヤルーフレールロア27
に溶接されるので、結果としてルーフパネル5の後端部
29が確実に取付けられた状態となる。尚、30はリヤ
ウインドウパネルを示している。
【0042】以上説明してきたように、この実施例によ
れば、アルミ製のルーフパネル5でありながら、鉄製の
リヤフェンダ3やドリップチャンネル部材2との溶接が
確実に行え、ドリップ溝4によるドリップ構造や、ドリ
ップチャンネル部材2によるドリップ構造を確実に形成
することができる。また、ルーフパネル5の前端部24
及び後端部29をフロントルーフレール23やリヤルー
フレール28にも確実に溶接できるようになる。このよ
うに、アルミ製のルーフパネル5と鉄製の車体部材とを
「溶接手段」により接合できるため、従来のリベットを
用いた接合手段に比べて、作業性が向上し、作業工数の
低減を図ることができる。
【0043】尚、以上の第1実施例の説明においては、
リヤフェンダ3の水平部9の上に、クラッド材11を介
してルーフパネル5の水平部7を接合する例を示した
が、車体の構造によっては、ルーフパネル5の水平部7
の上にクラッド材11を介してリヤフェンダ3の水平部
9が接合される場合もある。このような場合には、クラ
ッド材11を構成する金属も上下逆して使用される。
【0044】図8はこの発明の第2実施例を示す図であ
る。この実施例では、ルーフパネル5の前側の取付構造
のうち、フロントルーフレールアッパ31の前端部32
だけを別物のクラッド材製とし、それ以外の本体部33
を鉄製とした。そして、前端部32の後側部分の鉄系金
属と本体部33の対応部とを溶接して両者を一体化し、
その一体化したフロントルーフレールアッパ31とフロ
ントルーフレールロア22とを溶接して閉断面部のフロ
ントルーフレール23を形成している。次いで、ルーフ
パネル5の前端部24を、フロントルーフレールアッパ
31の前端部32上に重ねて溶接している。このフロン
トルーフレールアッパ31の前端部32は、上側がアル
ミ系金属で下側が鉄系金属なので、そのアルミ系金属部
分がルーフパネル5の前端部24に溶接され、鉄系金属
部分がフロントルーフレールロア22の前端部に溶接さ
れる。この第2実施例によれば、クラッド材を用いるの
が、フロントルーフレールアッパ31の前端部32だけ
なので、クラッド材の使用が必要最小限のものとなり、
そのコストを低減することができて、その分、コスト的
に有利となる。
【0045】図9はこの発明の第3実施例を示す図であ
る。この実施例では、フロントルーフレール34を下側
に湾曲した開断面のものとし、このフロントルーフレー
ル34全体をクラッド材により形成した。このフロント
ルーフレール34は上側がアルミ系金属で、下側が鉄系
金属であり、このフロントルーフレールアッパ34の前
端部に、ルーフパネル5の前端部24を重ね合わせて両
者を溶接している。
【0046】図10はこの発明の第4実施例を示す図で
ある。この実施例では、前記第3実施例と同様に開断面
をしたフロントルーフレール35の前端部36だけを別
物のクラッド材とし、それ以外の本体部37を鉄製とし
た。そして、この前端部36の下側の鉄系金属と本体部
37とを溶接して一体化し、該前端部36の上側のアル
ミ系金属にルーフパネル5の前端部24を溶接した。こ
の第4実施例によれば、クラッド材を用いるのが、フロ
ントルーフレール35の前端部36だけなので、クラッ
ド材の使用が必要最小限のものとなり、そのコストを低
減することができて、その分、コスト的に有利となる。
【0047】図11はこの発明の第5実施例を示す図で
ある。この実施例では、リヤパネル5の後側の取付構造
のうち、リヤルーフレールアッパ38の後端部39だけ
を別物のクラッド材製とし、それ以外の本体部40を鉄
製とした。この実施例の場合も、クラッド材を用いるの
が、リヤルーフレールアッパ38の後端部39だけなの
で、クラッド材の使用が必要最小限のものとなり、その
コストを低減することができて、その分、コスト的に有
となる。
【0048】図12はこの発明の第6実施例を示す図で
ある。この実施例では、リヤルーフレール41を下側に
湾曲した開断面のものとし、このリヤルーフレール41
全体をクラッド材により形成した。このリヤルーフレー
ル41は上側がアルミ系金属で、下側が鉄系金属であ
り、このリヤルーフレールアッパ41の前端部に、ルー
フパネル5の後端部29を重ね合わせて両者を溶接して
いる。
【0049】図13はこの発明の第7実施例を示す図で
ある。この実施例では、第6実施例と同様に開断面をし
たリヤルーフレール42の後端部43だけを別物のクラ
ッド材とし、それ以外の本体部44を鉄製とした。そし
て、この後端部43の下側の鉄系金属と本体部44とを
溶接して一体化し、該後端部43の上側のアルミ系金属
にルーフパネル5の後端部29を溶接した。この実施例
の場合も、クラッド材を用いるのが、後端部43だけな
ので、クラッド材の使用が必要最小限のものとなり、そ
のコストを低減することができて、その分、コスト的に
有利となる。
【0050】図14はこの発明の第8実施例を示す図で
ある。45はサイドルーフレールで、サイドルーフレー
ルアッパ46とサイドルーフレールロア47とを接合し
た閉断面構造をしている。そして、サイドルーフレール
アッパ46は上側がアルミ系金属で、下側が鉄系金属の
クラッド材製であり、サイドルーフレールロア47は鉄
製である。従って、サイドルーフレールアッパ46の鉄
系金属部分がサイドルーフレールロア47に溶接され
て、両者が一体化する。そして、サイドルーフレールア
ッパ46の上端部から内側端へ至る間の部分に一段低い
水平部48が形成されており、この水平部48上に、ア
ルミ製のルーフパネル5の端部に形成されている一段低
い水平部49が溶接され、両者により排水用のドリップ
溝50が形成されている。この実施例によれば、サイド
ルーフレール45の上に直接ルーフパネル5を接合する
ことができる。
【0051】図15はこの発明の第9実施例を示す図で
ある。この実施例では、サイドルーフレール51を形成
するサイドルーフレールアッパ52及びサイドルーフレ
ールロア53は互いに鉄製のものである。そして、サイ
ドルーフレールアッパ52のうち、フロントルーフレー
ルロア53に接合される内側端が水平部54となってお
り、この水平部54上に、クラッド材製のルーフモール
リテーナ55を介して、アルミ製のルーフパネル5の水
平部49が溶接されている。ルーフモールリテーナ55
は断面L形をしており、その上端部にドリップ溝50を
覆うルーフモール56が取付けられている。この実施例
によれば、クラッド材製のルーフモールリテーナ55に
より、両水平部49、54の接合と、ルーフモール56
の取付けの両方を行うことができる。
【0052】図16はこの発明の第10実施例を示す図
である。この実施例は他の構造をしたクラッド材を示す
もので、この実施例に係るクラッド材57は、アルミ系
金属58と鉄系金属59との間に、更に鉄系金属59に
対する密着度の高い別のアルミ系金属60を介在させた
三層構造にしてある。の中間に設けられたアルミ系金属
60は薄いが、該アルミ系金属60を介在させた状態で
圧延することにより、本来のアルミ系金属58と鉄系金
属59との接合力が増し、ルーフパネルの取付けをより
確実に行えるようになる。
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フロント
ルーフレールアッパの前端部だけを別物のクラッド材製
とし、この前端部を介してアルミ製ルーフパネルの前端
部を溶接手段により閉断面構造のフロントルーフレール
に接合できる。前端部だけがクラッド材製なのでクラッ
ド材の使用が必要最小限のものとなり、そのコストを低
減することができてコスト的に有利である。
【0057】
【0058】請求項2記載の発明によれば、下側に湾曲
した開断面のフロントルーフレールの前端部だけを別物
のクラッド材としたので、クラッド材の使用が必要最小
限のものとなり、そのコストを低減することができてコ
スト的に有利である。
【0059】
【0060】請求項3記載の発明によれば、リヤルーフ
レールアッパの後端部だけを別物のクラッド材製とし、
この後端部を介してアルミ製ルーフパネルの後端部を溶
接手段により閉断面構造のリヤルーフレールに接合でき
る。後端部だけがクラッド材製なのでクラッド材の使用
が必要最小限のものとなり、そのコストを低減すること
ができてコスト的に有利である。
【0061】
【0062】請求項4記載の発明によれば、下側に湾曲
した開断面のリヤルーフレールの後端部だけを別物のク
ラッド材としたので、クラッド材の使用が必要最小限の
ものとなり、そのコストを低減することができてコスト
的に有利である。
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る車両用ルーフパネ
ルの取付構造を示す自動車斜視図である。
【図2】図1中矢示DA部分の拡大斜視図である。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図4】図3中矢示DB部分の拡大断面図である。
【図5】図2中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図6】図1中矢示SC−SC線に沿う断面図である。
【図7】図1中矢示SD−SD線に沿う断面図である。
【図8】この発明の第2実施例を示す図6相当の断面図
である。
【図9】この発明の第3実施例を示す図6相当の断面図
である。
【図10】この発明の第4実施例を示す図6相当の断面
図である。
【図11】この発明の第5実施例を示す図7相当の断面
図である。
【図12】この発明の第6実施例を示す図7相当の断面
図である。
【図13】この発明の第7実施例を示す図7相当の断面
図である。
【図14】この発明の第8実施例を示す図3相当の断面
図である。
【図15】この発明の第9実施例を示す図3相当の断面
図である。
【図16】この発明の第10実施例を示すクラッド材の
断面図である。
【符号の説明】
2 ドリップチャンネル部材(クラッド材) 2a、11a アルミ系金属 2b、11b 鉄系金属 3 リヤフェンダパネル 4 ドリップ溝 5 ルーフパネル 7 ルーフパネルの水平部(後部) 9 リヤフェンダの水平部 11 クラッド材 17 ルーフパネルの水平部(前部) 18 サイドルーフレール 19 曲折部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/06 B21D 53/86 B62D 24/00 B62D 25/07 B62D 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントルーフレールアッパと鉄製のフ
    ロントルーフレールロアの前後端部同士を接合して閉断
    面のフロントルーフレールを形成し、該フロントルーフ
    レールアッパの前端部に、アルミ製のルーフパネルの前
    端部を接合する車両用ルーフパネルの取付構造であっ
    て、 前記フロントルーフレールアッパは、上側のアルミ系金
    属と下側の鉄系金属とを合わせたクラッド材で形成した
    前端部と、該前端部以外の部分を鉄で形成した本体部
    から成り、前記前端部の上側のアルミ系金属をルーフパ
    ネルの前端部に溶接し、下側の鉄系金属をフロントルー
    フレールロアとフロントルーフレールアッパの本体部に
    溶接したことを特徴とする車両用ルーフパネルの取付構
    造。
  2. 【請求項2】 下側に湾曲した開断面のフロントルーフ
    レールの前端部に、アルミ製のルーフパネルの前端部を
    接合する車両用ルーフパネルの取付構造であって、 前記フロントルーフレールは、上側のアルミ系金属と下
    側の鉄系金属とを合わせたクラッド材で形成した前端部
    と、該前端部以外の部分を鉄で形成した本体部とから成
    り、前記前端部の上側のアルミ系金属をルーフパネルの
    前端部に溶接し、下側の鉄系金属をフロントルーフレー
    ルの本体部に溶接したことを特徴とする車両用ルーフパ
    ネルの取付構造。
  3. 【請求項3】 リヤルーフレールアッパと鉄製のリヤル
    ーフレールロアの前後端部同士を接合して閉断面のリヤ
    ルーフレールを形成し、該リヤルーフレールアッパの後
    端部に、アルミ製のルーフパネルの後端部を接合する車
    両用ルーフパネルの取付構造であって、 前記リヤルーフレールアッパは、上側のアルミ系金属と
    下側の鉄系金属とを合わせたクラッド材で形成した後端
    と、該後端部以外の部分を鉄で形成した本体部とから
    成り、前記後端部の上側のアルミ系金属をルーフパネル
    の後端部に溶接し、下側の鉄系金属をリヤルーフレール
    ロアとリヤルーフレールアッパの本体部に溶接したこと
    を特徴とする車両用ルーフパネルの取付構造。
  4. 【請求項4】 下側に湾曲した開断面のリヤルーフレー
    ルの後端部に、アルミ製のルーフパネルの後端部を接合
    する車両用ルーフパネルの取付構造であって、 前記リヤルーフレールは、上側のアルミ系金属と下側の
    鉄系金属とを合わせたクラッド材で形成した後端部と、
    該後端部以外の部分を鉄で形成した本体部とから成り、
    前記後端部の上側のアルミ系金属をルーフパネルの後端
    部に溶接し、下側の鉄系金属をリヤルーフレールの本体
    部に溶接したことを特徴とする車両用ルーフパネルの取
    付構造。
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