JP3355265B2 - 中抜け文字塗りつぶし方法及びその装置 - Google Patents

中抜け文字塗りつぶし方法及びその装置

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JP3355265B2
JP3355265B2 JP24663395A JP24663395A JP3355265B2 JP 3355265 B2 JP3355265 B2 JP 3355265B2 JP 24663395 A JP24663395 A JP 24663395A JP 24663395 A JP24663395 A JP 24663395A JP 3355265 B2 JP3355265 B2 JP 3355265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪郭部(中黒部)
と中抜け部(中白部)とを有するいわゆる中抜け文字を
塗りつぶすための中抜け文字塗りつぶし方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】“「”に対する“『”や、“.”に対す
る“。”のような中抜け文字は、図14に示すように、
輪郭部(中黒部)20と中抜け部(中白部)22で構成
されている。ここで、輪郭部とは、文字の輪郭を表す部
分をいい、中抜け部とは、輪郭部によって外周りをまた
は外周り及び内周りを囲まれた部分をいう。
【0003】このような中抜け文字を地色が白色のとこ
ろに配置する場合には中抜け部も白色となるため、特に
問題はないが、地色が白色以外の場合には中抜け部が地
色と同じ色となるため、下地の図柄が透けて見え、見栄
えが悪くなる。そこで、中抜け文字の中抜け部を任意の
色に塗りつぶすことができれば、このような問題は解決
することができる。
【0004】図15は中抜け文字“8”を図柄の上に配
置した場合において、中抜け部を塗りつぶしていない場
合と白色で塗りつぶした場合を比較して示した説明図で
ある。図15(a)に示すように、中抜け部が塗りつぶ
されない場合には下地の図柄が透けてしまって、見栄え
が悪い。これに対し、図15(b)に示すように、中抜
け部を白色で塗りつぶした場合は図柄が透けずに見栄え
がよい。
【0005】従来において、中抜け文字の中抜け部を塗
りつぶす場合、まず、中抜け文字を載せた文字版下を作
成し、その文字版下をスキャナ等で読み取って、中抜け
文字を線画データ(ビットマップデータ)に変換し、そ
の後、その線画データとなった中抜け文字の中抜け部を
線画塗りつぶし処理により塗りつぶすようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の塗りつ
ぶし方法においては、文字版下を作成したり、スキャナ
等で読み取ったりしなければならないため、作業工程が
多くなるという問題があった。また、中抜け文字の中抜
け部を塗りつぶした後、文字直しを行ないたい場合(例
えば、その文字を別の文字に置き換たり、その文字の大
きさを変えたりする場合)、中抜け文字はもはや線画デ
ータとなっているので、文字直しができない。もし、文
字直しをしようとすると、文字版下の作成からやり直さ
ねばならず、大変な手間がかかるという問題もある。
【0007】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、作業工程も少なく、文字直しを容
易にできる中抜け文字の塗りつぶし方法及び装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】上記
した目的の少なくとも一部を達成するために、第1の発
明は、輪郭部と中抜け部とを有する中抜け文字を表すア
ウトラインフォントデータを用いて、前記中抜け文字を
塗りつぶす中抜け文字塗りつぶし方法であって、前記ア
ウトラインフォントデータを構成する複数のベクトルデ
ータによってそれぞれ区切られる複数の領域のうち、前
記輪郭部を所望の色(以下、輪郭部分色という)で塗り
つぶす輪郭部塗りつぶし工程と、前記複数の領域のう
ち、前記輪郭部によって囲まれる前記中抜け部を選択的
に、前記輪郭部分色とは異なる所望の色(以下、中抜け
部分色という)で塗りつぶす中抜け部塗りつぶし工程
と、前記塗りつぶされた輪郭部と前記塗りつぶされた中
抜け部とを合成して、塗りつぶされた前記中抜け文字を
得る合成工程と、を備えることを要旨とする。
【0009】また、装置発明である第2の発明では、輪
郭部と中抜け部とを有する中抜け文字を表すアウトライ
ンフォントデータを用いて、前記中抜け文字を塗りつぶ
す中抜け文字塗りつぶし装置であって、塗りつぶす色を
2色以上選択する塗りつぶし色選択手段と、前記アウト
ラインフォントデータを構成する複数のベクトルデータ
によってそれぞれ区切られる複数の領域のうち、前記輪
郭部を、前記選択された色のうちの一つの色(以下、輪
郭部分色という)で塗りつぶす輪郭部塗りつぶし手段
と、前記複数の領域のうち、前記輪郭部によって囲まれ
る中抜け部を選択的に、前記選択された色のうちの前記
輪郭部分色とは異なる色で塗りつぶす中抜け部塗りつぶ
し手段と、前記塗りつぶされた輪郭部と前記塗りつぶさ
れた中抜け部とを合成して、塗りつぶされた前記中抜け
文字を得る合成手段と、前記塗りつぶされた中抜け文字
を画面上に表示する表示手段と、を備えることを要旨と
する。
【0010】このように、第1及び第2の発明では、ア
ウトラインフォントデータを構成するベクトルデータに
よって区切られる複数の領域のうち、輪郭部と中抜け部
をそれぞれ異なる色で別々に塗りつぶし、その後、塗り
つぶした輪郭部と中抜け部を合成して、塗りつぶされた
中抜け文字を得ている。
【0011】従って、第1及び第2の発明によれば、ア
ウトラインフォントデータを構成するベクトルデータを
直接用いて、中抜け文字の塗りつぶしを行なっているた
め、文字版下の作成やスキャナ読み取りなどの工程を要
することがなく、作業工程が少なくて済む。また、塗り
つぶしに際して、線画データには変換していないので、
文字直しも容易に行なうことができる。
【0012】第1の発明の中抜け文字塗りつぶし方法に
おいて、前記輪郭部分色と前記中抜け部分色をそれぞれ
選択する塗りつぶし色選択工程をさらに備えることが好
ましい。この構成によれば、輪郭部分色と中抜け部分色
をオペレータの意志に従って設定することができる。
【0013】さらに、前記塗りつぶし色選択工程は、前
記中抜け部分色として2色以上を選択する工程を含むと
共に、前記中抜け部塗りつぶし工程は、前記中抜け部の
うち、少なくとも一つの中抜け部は他の中抜け部と異な
る色で塗りつぶす工程を含むことが好ましい。この構成
によれば、中抜け部が複数ある場合に、これら中抜け部
をそれぞれ異なる色で塗りつぶすことも可能となる。
【0014】また 第1の発明の中抜け文字塗りつぶし
方法において、前記輪郭部および前記中抜け部分を塗り
つぶす形態と前記輪郭部分のみ塗りつぶす形態とを含む
複数の塗りつぶし形態の中から、一つの塗りつぶし形態
を選択する塗りつぶし形態選択工程と、該塗りつぶし形
態選択工程において前記輪郭部のみ塗りつぶす形態が選
択された場合に、前記塗りつぶされた輪郭部のみを前記
塗りつぶされた中抜け文字として得る工程と、をさらに
備えることが好ましい。この構成によれば、オペレータ
が通常の塗りつぶし形態、即ち、中抜け部は塗りつぶさ
ず輪郭部のみを塗りつぶすことを希望する場合にも、十
分対応することができる。
【0015】また、第1の発明の中抜け文字塗りつぶし
方法において、前記輪郭部塗りつぶし工程は、前記複数
のベクトルデータによって区切られる領域を、外側から
数えて奇数番目の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗り
つぶすことにより、前記輪郭部を塗りつぶす第1の領域
塗りつぶし工程を含むと共に、前記中抜け部塗りつぶし
工程は、前記複数のベクトルデータのうち、最外部のベ
クトルデータを無視して、残りのベクトルデータによっ
て区切られる領域を、前記塗りつぶし規則と同じ規則に
従って塗りつぶすことにより、前記中抜け部を塗りつぶ
す第2の領域塗りつぶし工程を含むことが好ましい。
【0016】また、第2の発明の中抜け文字塗りつぶし
装置において、前記輪郭部塗りつぶし手段は、前記複数
のベクトルデータによって区切られる領域を、外側から
数えて奇数番目の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗り
つぶすことにより、前記輪郭部を塗りつぶす手段を備え
ると共に、前記中抜け部塗りつぶし手段は、前記複数の
ベクトルデータのうち、最外部のベクトルデータを無視
して、残りのベクトルデータによって区切られる領域
を、前記塗りつぶし規則と同じ規則に従って塗りつぶす
ことにより、前記中抜け部を塗りつぶす手段を備えるこ
とが好ましい。
【0017】これらの構成では、複数のベクトルデータ
によって区切られる領域を、外側から数えて奇数番目の
領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶす。ベクトル
データによって区切られた領域は、外側から輪郭部,中
抜け部,輪郭部,中抜け部の順となるので、上記塗りつ
ぶし規則に従って塗りつぶすと、輪郭部のみが塗りつぶ
される。また、輪郭部によって囲まれた中抜け部を塗り
つぶすために、まず、最外部のベクトルデータを無視
し、最外部以外のベクトルデータによって区切られる領
域を導く。この最外部以外のベクトルデータによって区
切られた領域は、最外部にあった領域(即ち、輪郭部)
が除かれて、中抜け部,輪郭部,中抜け部の順となる。
従って、上記塗りつぶし規則と同じ規則に従って塗りつ
ぶすと、中抜け部のみが塗りつぶされる。
【0018】これらの構成によれば、ベクトルデータに
よって区切られた領域の塗りつぶしに良く用いられる塗
りつぶし規則に従って、中抜け文字の輪郭部も中抜け部
もそれぞれ塗りつぶすことができるので、塗りつぶし処
理が複雑となることはない。
【0019】また、第1の発明の中抜け文字塗りつぶし
方法において、前記輪郭部塗りつぶし工程は、前記複数
のベクトルデータによって区切られる領域を、外側から
数えて奇数番目の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗り
つぶすことにより、前記輪郭部を塗りつぶす第1の領域
塗りつぶし工程を含むと共に、前記中抜け部塗りつぶし
工程は、前記複数のベクトルデータのうち、最外部のベ
クトルデータ及び最内部のベクトルデータを無視して、
残りのベクトルデータによって区切られる領域を、前記
塗りつぶし規則と同じ規則に従って塗りつぶすことによ
り、前記中抜け部を選択的に塗りつぶす第2の領域塗り
つぶし工程を含むことが好ましい。
【0020】第2の発明の中抜け文字塗りつぶし装置に
おいて、前記輪郭部塗りつぶし手段は、前記複数のベク
トルデータによって区切られる領域を、外側から数えて
奇数番目の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶす
ことにより、前記輪郭部を塗りつぶす手段を備えると共
に、前記中抜け部塗りつぶし手段は、前記複数のベクト
ルデータのうち、最外部のベクトルデータ及び最内部の
ベクトルデータを無視して、残りのベクトルデータによ
って区切られる領域を、前記塗りつぶし規則と同じ規則
に従って塗りつぶすことにより、前記中抜け部を選択的
に塗りつぶす手段を備えることが好ましい。
【0021】これらの構成では、輪郭部によって囲まれ
た中抜け部を塗りつぶすために、まず、最外部のベクト
ルデータ及び最内部のベクトルデータを無視し、最外部
及び最内部以外のベクトルデータによって区切られる領
域を導く。この最外部及び最内部以外のベクトルデータ
によって区切られた領域は、最外部にあった領域(即
ち、輪郭部)と、最内部及びその外側にあった領域(即
ち、中抜け部,輪郭部)が除かれ、例えば、アウトライ
ンフォントデータを構成するベクトルデータの数が4つ
の場合は、外側の中抜け部のみとなる。従って、上記塗
りつぶし規則と同じ規則に従って塗りつぶすと、外側の
中抜け部のみが塗りつぶされる。
【0022】これらの構成によれば、例えば、アウトラ
インフォントデータを構成するベクトルデータの数が4
つの場合、中抜け文字の外側の中抜け部は塗りつぶす
が、内側の中抜け部は塗りつぶさないといった塗りつぶ
し方を行なうことができる。
【0023】また、第1の発明の中抜け文字塗りつぶし
方法において、前記輪郭部塗りつぶし工程は、前記複数
のベクトルデータによって区切られる領域を、外側から
数えて奇数番目の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗り
つぶすことにより、前記輪郭部を塗りつぶす第1の領域
塗りつぶし工程を含むと共に、前記中抜け部塗りつぶし
工程は、前記複数のベクトルデータのうち、最外部のベ
クトルデータを無視して、残りのベクトルデータによっ
て区切られる領域を、前記塗りつぶし規則と同じ規則に
従って塗りつぶす第2の領域塗りつぶし工程と、該第2
の領域塗りつぶし工程において塗りつぶされた複数の領
域のうち、少なくとも一つの領域を選択し、該領域を前
記塗りつぶされた中抜け部とする領域選択工程と、を含
むことが好ましい。
【0024】第2の発明の中抜け文字塗りつぶし装置に
おいて、前記輪郭部塗りつぶし手段は、前記複数のベク
トルデータによって区切られる領域を、外側から数えて
奇数番目の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶす
ことにより、前記輪郭部を塗りつぶす手段を備えると共
に、前記中抜け部塗りつぶし手段は、前記複数のベクト
ルデータのうち、最外部のベクトルデータを無視して、
残りのベクトルデータによって区切られる領域を、前記
塗りつぶし規則と同じ規則に従って塗りつぶす領域塗り
つぶし手段と、該領域塗りつぶし手段により塗りつぶさ
れた複数の領域のうち、少なくとも一つの領域を選択
し、該領域を前記塗りつぶされた中抜け部とする手段
と、を含むことが好ましい。
【0025】これらの構成では、輪郭部によって囲まれ
た中抜け部を塗りつぶすために、まず、最外部のベクト
ルデータを無視し、最外部以外のベクトルデータによっ
て区切られる領域を導く。この最外部以外のベクトルデ
ータによって区切られた領域は、前述したとおり、最外
部にあった領域(即ち、輪郭部)が除かれ、中抜け部,
輪郭部,中抜け部の順となる。従って、上記塗りつぶし
規則と同じ規則に従って塗りつぶすと、中抜け部のみが
塗りつぶされる。そして、塗りつぶされた領域の中か
ら、所望の領域を選択して、最終的に塗りつぶされた中
抜け部を決める。
【0026】これらの構成によれば、例えば、アウトラ
インフォントデータを構成するベクトルデータの数が4
つの場合、中抜け文字の中抜け部は、外側の中抜け部と
内側の中抜け部とがあるが、そのうち、希望する方を塗
りつぶし他方を塗りつぶさないといった塗りつぶし方を
行なうことができるため、塗りつぶしの自由度が広が
る。
【0027】また、上記した塗りつぶし規則としては、
周知の奇・偶規則あるいは非ゼロ巻数規則を用いること
ができる。なお、非ゼロ巻数規則を用いる場合は、前記
第2の領域塗りつぶし工程は、前記残りのベクトルデー
タによって区切られる領域を塗りつぶす前に、前記残り
のベクトルデータのベクトルの向きをすべて反転させる
工程を含むことが好ましい。非ゼロ巻数規則に従って、
奇数番目の領域のみを塗りつぶすためには、ベクトルの
向きを反転させる必要があるからである。
【0028】また、第2の発明の中抜け文字塗りつぶし
装置において、前記塗りつぶされた中抜け文字を装置外
部に出力するための出力手段をさらに備えることが好ま
しい。この構成によれば、中抜け文字を他の装置に転送
したり、或いは紙やフィルム等に印刷させたりすること
ができる。
【0029】
【発明の他の態様】本発明は、以下のような他の態様を
採ることも可能である。第1の態様は、輪郭部と中抜け
部とを有する中抜け文字を表すアウトラインフォントデ
ータを用いて、前記中抜け文字を塗りつぶす中抜け文字
塗りつぶし方法であって、前記アウトラインフォントデ
ータを構成する複数のベクトルデータによってそれぞれ
区切られる複数の領域のうち、外側から数えて奇数番目
の領域を所望の色で塗りつぶす第1の塗りつぶし工程
と、前記複数の領域のうち、外側から数えて偶数番目の
領域を選択的に、前記輪郭部分色とは異なる所望の色で
塗りつぶす第2の塗りつぶし工程と、前記塗りつぶされ
た奇数番目の領域と偶数番目の領域とを合成し、塗りつ
ぶされた前記中抜け文字を得る合成工程と、を備えるこ
とを要旨とする。複数のベクトルデータによって区切ら
れる領域は、外側から輪郭部,中抜け部,輪郭部,中抜
け部の順となっているので、上記のように塗りつぶすこ
とによって、第1の発明と同様の効果を奏することがで
きる。
【0030】また、第2の態様は、第1の発明の中抜け
文字塗りつぶし方法おいて、前記塗りつぶされた中抜け
文字を所定の画面に表示する工程さらに備えることを要
旨とする。塗りつぶされた中抜け文字をオペレータに視
覚により認識させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の中抜け文字塗りつぶ
し方法の一実施形態の概要を説明するための説明図であ
る。図1では、“0”の中抜け文字を例として、この文
字を塗りつぶす場合について示している。
【0032】“0”の中抜け文字の基となるアウトライ
ンフォントデータは、図1(a)に示すにように、4つ
の閉図形のベクトルデータ24〜27で構成されてい
る。中抜け文字を塗りつぶす際には、このアウトライン
フォントデータを基にして塗りつぶし処理を行なうこと
になる。
【0033】この実施形態において、中抜け文字の塗り
つぶしを行なう場合、以下の3つの方法の中から選択す
ることができる。 輪郭部のみ塗りつぶす(図1(b)に対応する)。 輪郭部と中抜け部の両方を塗りつぶす(図1(c)に
対応する)。 輪郭部と中抜け部の両方を塗りつぶすが、内側の中抜
け部は塗りつぶさない(図1(d)に対応する)。
【0034】まず、の方法について説明する。この方
法は通常の文字の塗りつぶし方法である。即ち、図1
(b−1)に示すように、アウトラインフォントデータ
を構成する4つのベクトルデータ24〜27に対して、
周知の奇・偶規則(even-odd rule)や非ゼロ巻数規則
(non-zero winding number rule)に従った領域の塗り
つぶし処理を行なう。
【0035】図2は奇・偶規則や非ゼロ巻数規則に従っ
た領域の塗りつぶし処理を簡単に説明するための説明図
である。4つのベクトルデータ24〜27に対して、水
平方向に順に走査する場合、各走査線(図2では水平方
向の矢印)は4つのベクトルデータ24〜27の何れか
と交差する。この時、走査線に沿った各交差点は、その
走査線が通過する順番に番号を付すことができる。そこ
で、奇・偶規則に従った塗りつぶし処理では、図2
(a)に示すように、走査線が、奇数番目の交差点を通
過してから次の偶数番目の交差点を通過するまでの範囲
は塗りつぶしを行ない、偶数番目の交差点を通過してか
ら次の奇数番目の交差点を通過するまでの範囲は塗りつ
ぶしを行なわないようにする。
【0036】また、4つのベクトルデータ24〜27の
ベクトル方向は、通常、図2(b)に示すように、反時
計回り,時計回り,反時計回り,時計回りと言う具合に
交互になっている。従って、走査線がベクトルデータと
交差する際、走査線に沿った各交差点において、図2
(b)に示すように、右向きのベクトルと交差する場合
と、左向きのベクトルと交差する場合がある。そこで、
非ゼロ巻数規則に従った塗りつぶし処理では、走査線
が、右向きのベクトルと交差する交差点を通過してから
次の左向きのベクトルと交差する交差点を通過するまで
の範囲は塗りつぶしを行ない、左向きのベクトルと交差
する交差点を通過してから次の右向きの交差点を通過す
るまでの範囲は塗りつぶしを行なわないようにする。
【0037】従って、4つのベクトルデータ24〜27
に対して、奇・偶規則または非ゼロ巻数規則に従った領
域の塗りつぶし処理を行なうと、図1(b−2)に示す
ように、中抜け文字の輪郭部20aと20bのみが同じ
色で塗りつぶされることになる。よって、の方法で塗
りつぶしを行なった場合は、塗りつぶした中抜け文字を
図柄23の上に配置すると、図1(b−3)に示すよう
に中抜け部22a,22bにおいて下の図柄23が透け
て見えることになる。
【0038】次に、の方法について説明すると、ま
ず、アウトラインフォントデータを構成する4つのベク
トルデータ24〜27のうち、図1(c−1)に示すよ
うに最外部のベクトルデータ24を無視して、残った3
つのベクトルデータ25〜27に対し、奇・偶規則また
は非ゼロ巻数規則に従った領域の塗りつぶし処理を行な
う。この結果、図1(c−2)に示すように、中抜け文
字の中抜け部22aと22bのみが同じ色で塗りつぶさ
れることになる。
【0039】なお、非ゼロ巻数規則に従った領域の塗り
つぶし処理を行なう場合、図2(b)を見れば明らかな
ように、最外部以外の3つのベクトルデータ25〜27
に対し塗りつぶしを行なおうとすると、走査線が最初に
通過する交差点は、必ず左向きのベクトルと交差する交
差点となってしまうため、正常な塗りつぶしを行なうこ
とができない。そこで、最外部のベクトルデータを無視
して、残りのベクトルデータに対して、非ゼロ巻数規則
により塗りつぶし処理を行なう場合には、塗りつぶしを
開始する前に、残りのベクトルデータ全てについてベク
トルの向きを反転させるようにする。こうすることによ
り、走査線は右向きのベクトルと交差する交差点を最初
に通過することになるため、非ゼロ巻数規則により正常
な塗りつぶしを行なうことができる。
【0040】また、図1(c−2)では、中抜け文字の
中抜け部22aと22bをそれぞれ同じ色で塗りつぶす
ようにしたが、中抜け部については、それぞれ、異なる
色で塗りつぶすようにしても良い。このようした場合、
多彩な表現に対応することができる。
【0041】さて続いて、中抜け部の塗りつぶしとは別
に、の方法と同じ方法によって、図1(b−2)に示
すように、中抜け文字の輪郭部20aと20bを中抜け
部22a,22bとは別の色で塗りつぶす。その後、塗
りつぶした中抜け部22a,22b(図1(c−2))
と輪郭部20a,20b(図1(b−2))を合成す
る。よって、の方法で塗りつぶしを行なった場合は、
塗りつぶした中抜け文字を図柄23の上に配置しても、
図1(c−3)に示すように中抜け部22a,22bに
おいて下の図柄23が透けることはない。
【0042】さらに、の方法について説明すると、ま
ず、アウトラインフォントデータを構成する4つのベク
トルデータ24〜27のうち、図1(d−1)に示すよ
うに最外部のベクトルデータ24と最内部のベクトルデ
ータ27を無視して、残った真ん中の2つのベクトルデ
ータ25,26に対し、奇・偶規則または非ゼロ巻数規
則に従った領域の塗りつぶし処理を行なう。この処理に
よって、図1(d−2)に示すように、中抜け文字の中
抜け部22a,22bのうち、外側の中抜け部22aの
みが塗りつぶされることになる。ただし、非ゼロ巻線規
則を用いる場合は、の方法と同様に事前に残りのベク
トルデータの方向を反転する処理工程が必要となる。
【0043】これと別にの方法と同じ方法によって、
図1(b−2)に示すように、中抜け文字の輪郭部20
aと20bを中抜け部22aは別の色で塗りつぶす。そ
の後、塗りつぶした中抜け部22a(図1(d−2))
と輪郭部20a,20b(図1(b−2))を合成す
る。従って、の方法で塗りつぶしを行なった場合は、
塗りつぶした中抜け文字を図柄23の上に配置すると、
図1(d−3)に示すように中抜け部22aにおいては
下の図柄23が透けないが、中抜け部22bにおいては
透けて見えることになる。
【0044】次に、上記した本発明の実施形態を、さら
に具体的に実施例に基づいて説明する。図3は本発明の
一実施例としての中抜け文字塗りつぶし方法を実現する
ための装置の概略構成を示すブロック図である。
【0045】図3において、CPU30は、本装置の各
種制御や各種演算等を行なうものであり、塗りつぶし色
選択部32、輪郭部塗りつぶし部34、中抜け部塗りつ
ぶし部36、塗りつぶし領域合成部38等を備えてい
る。実際には、CPU30がプログラムに従って動作
し、塗りつぶし色選択部32、輪郭部塗りつぶし部3
4、中抜け部塗りつぶし部36、塗りつぶし領域合成部
38等として機能する。内部メモリ40は、編集等によ
って既に組版された複数の文字を文字配置データ52と
して格納している。なお、CPU30と内部メモリ40
はコンピュータ本体内に収納されている。
【0046】また、ディスプレイ42は、文字等を表示
するための表示装置である。マウス44はポインティン
グデバイスの一種であり、オペレータの指示をコンピュ
ータ本体に伝えるための入力装置である。なお、マウス
の代わりにキーボード等の他の入力装置を用いても構わ
ない。また、ハードディスク装置46は、中抜け文字を
含む多数の文字のアウトラインフォントデータ54を格
納している。プリンタ48は文字等を紙やフィルム等に
印刷するための出力装置である。以上の各構成要素は、
それぞれ、コンピュータ本体のバス50に直接または間
接的に接続されている。
【0047】図4は本発明の一実施例としての中抜け文
字塗りつぶし方法の処理の流れを示すフローチャートで
ある。この処理が開始されると、まず、組版された文字
をディスプレイ42の画面上に表示する処理を行なう
(ステップS20)。即ち、CPU30が、内部メモリ
40に格納されている文字配置データ52を読み出し
て、この文字配置データ52に含まれている文字コード
に対応するアウトラインフォントデータ54をハードデ
ィスク装置46より順次読み出す。そして、読み出した
アウトラインフォントデータ54に基づいて各文字をデ
ィスプレイ42の画面上に表示させる。なお、この時、
画面上における各文字の表示位置は、文字配置データ5
2に含まれている位置情報(各文字の左下点の座標)に
従う。
【0048】こうして、ディスプレイ42の画面上に組
版された文字が表示されると、オペレータ(図示せず)
はそれを見て、下地の図柄などを考慮に入れて、文字を
どの様な色で塗りつぶすかを決定する。
【0049】次に、オペレータより塗りつぶし色の選択
の指示が出されたか否かを判断する処理を行なう(ステ
ップS22)。オペレータから指示が出された場合に
は、ディスプレイ42の画面上に塗りつぶし色選択ウィ
ンドウを開いて、次の塗りつぶし色選択の処理に移る
が、オペレータから指示が出されない場合には、画面上
に組版された文字を表示した状態で待機する。
【0050】図5は塗りつぶし色の選択がなされた場合
のディスプレイ42の画面上の表示を示す説明図であ
る。オペレータが塗りつぶし色選択の指示を出す場合に
は、図5に示すように、ディスプレイ42の画面左上に
表示された塗りつぶし色選択ボタン60をマウス44を
使ってクリックする。そうすると、画面上に塗りつぶし
色選択ウィンドウ62が開く。
【0051】次に、文字(中抜け文字を含む)の輪郭部
と中抜け文字の中抜け部の各々の塗りつぶし色を選択す
る処理を行なう(ステップS24)。即ち、オペレータ
が図5に示した画面を見ながら、輪郭部の塗りつぶし色
と中抜け部の塗りつぶし色をそれぞれどの様な色にする
かマウス44を使って選択する。選択された色は、それ
ぞれ、CMYKの各色成分の割合によって表される。な
お、複数の中抜け部をそれぞれ異なる塗りつぶし色で塗
りつぶす機能を付加した場合は、中抜け部分色を複数色
選択できるメニューを色選択ウィンドウ62に追加す
る。
【0052】また、この時同時に、塗りつぶし方法とし
て、前述した〜の方法のうち、どの塗りつぶし方法
を採るかの選択も併せて行なう。即ち、オペレータは、
の方法で塗りつぶしを行ないたい場合には、塗りつぶ
しレベルとして「0」を選択し、の方法で塗りつぶし
たい場合には、塗りつぶしレベルとして「1」を選択
し、の方法で塗りつぶしたい場合には、塗りつぶしレ
ベルとして「2」を選択する。
【0053】そして、CPU30の塗りつぶし色選択部
32は、以上の選択指示に従って、図6に示すような塗
りつぶし色選択データを作成し、内部メモリ40に格納
されている文字配置データ内に書き込む。図6に示すよ
うに、塗りつぶし色選択データにおけるの輪郭部分色,
中抜け部分色のCMYK版には0〜100%の値が書き
込まれ、塗りつぶしレベルには0,1または2のいずれ
かの値が書き込まれる。
【0054】次に、オペレータより塗りつぶし開始の指
示が出されたか否かを判断する処理を行なう(ステップ
S26)。オペレータから開始の指示が出された場合に
は、ディスプレイ42の画面上の塗りつぶし色選択ウィ
ンドウを閉じて、次のアウトラインフォントデータの読
み出し処理に移るが、オペレータから指示が出されない
場合には、未だ塗りつぶし色の選択が続いているものと
して、開始の指示が出されるまで待機する。なお、オペ
レータによる塗りつぶし開始の指示は、図5に示すよう
に、塗りつぶし色選択ウィンドウ62内のOKボタン6
4をマウス44を使ってクリックすることによって出さ
れる。
【0055】こうして、オペレータより塗りつぶしの指
示が出されると、CPU30は、次に、内部メモリ40
に格納された文字配置データ52に従って、ハードディ
スク装置46よりアウトラインフォントデータ54を1
文字分読み出す処理を行なう(ステップS28)。図7
は内部メモリ40に格納されている文字配置データ52
のデータ内容を示す説明図である。図7に示すように、
文字配置データ52としては、書体名、塗りつぶし色
(輪郭部分色,中抜き部分色)、塗りつぶしレベル、文
字サイズ、文字数の各データに続いて、組版された各文
字の文字コードと配置位置(即ち、文字の左下点のx,
y座標値)のデータが組み込まれている。なお、このう
ち、塗りつぶし色(輪郭部分色,中抜き部分色)、塗り
つぶしレベルの情報が図6に示した塗りつぶし色選択デ
ータに対応する。
【0056】さて、ステップS28では、このような文
字配置データ52から、文字コードを上から順番に1文
字抽出し、その抽出した文字コードに対応するアウトラ
インフォントデータをハードディスク装置46より読み
出すようにする。
【0057】図8はハードディスク装置46より読み出
されたアウトラインフォントデータ54の一例を示す説
明図であり、図9は図8のアウトラインフォントデータ
54のデータ内容を示す説明図である。図8では、
“1”の中抜け文字のアウトラインフォントデータを一
例として表しており、このアウトラインフォントデータ
は2つのベクトルデータA,Bで構成されている。そし
て、このアウトラインフォントデータには、図9に示す
ように、構成するベクトルデータの数の他に、各ベクト
ルデータ毎に、それぞれ、ベクトルデータを構成する点
の数(即ち、閉ベクトルを構成する各ベクトルの始点ま
たは終点の数)及び各点のx,y座標値が組み込まれて
いる。なお、ここで表されるx,y座標値は、文字を囲
む文字枠の左下点を原点としている。
【0058】次に、CPU30の輪郭部塗りつぶし部3
4は、文字の輪郭部を塗りつぶす処理を行なう(ステッ
プS30)。即ち、輪郭部塗りつぶし部34は、先に読
み出したアウトラインフォントデータを構成する複数の
ベクトルデータに対し、例えば、前述した奇・偶規則に
従って塗りつぶしを行なう。この時、塗りつぶしに用い
る色は、内部メモリ40に格納された文字配置データ内
の輪郭部分色の情報に従う。このような塗りつぶしによ
って、例えば、図8に示したようなベクトルデータA,
Bに対しては、輪郭部Cのみが塗りつぶされることにな
り、また、図1(a)または(b−1)に示したような
ベクトルデータ24〜ベクトルデータ27に対しては、
図1(b−2)に示したように、輪郭部20a,20b
のみが塗りつぶされることになる。
【0059】次に、CPU30は、内部メモリ40に格
納された文字配置データ内の塗りつぶしレベルが「0」
であるか否かを判断する処理を行なう(ステップS3
2)。塗りつぶしレベルが「0」である場合は、塗りつ
ぶし方法がの方法であり、塗りつぶされた輪郭部がそ
のまま、塗りつぶされた中抜け文字となるので、さらに
塗りつぶしを行なう必要はなく、ステップS38に処理
が移る。「0」でない場合はさらに次の塗りつぶし処理
に移る。
【0060】次に、CPU30の中抜け部塗りつぶし部
36は、中抜け文字の輪郭部を塗りつぶす処理を行なう
(ステップS30)。図10は図4における中抜け部塗
りつぶし処理の詳細を示すフローチャートである。この
処理ルーチンが起動されると、まず、中抜け部塗りつぶ
し部36は、先に読み出したアウトラインフォントデー
タを構成する複数のベクトルデータを、最外部から順番
に並べ替える処理(ペアリング処理)を行なう(ステッ
プS60)。ハードディスク装置46からアウトライン
フォントデータを読み出す際、そのアウトラインフォン
トデータを構成するベクトルデータの読み出し順序は、
一定ではなく、最外部のベクトルデータ(即ち、最外周
の輪郭を構成するベクトルデータ)が最初に読み出され
る場合もあるし、最内部のベクトルデータ(即ち、最内
周の輪郭を構成するベクトルデータ)が最初に読み出さ
れる場合もある。そのため、最外部のベクトルデータが
どれか、最内周のベクトルデータがどれかを、読み出さ
れた順番から判断することはできない。そこで、最外部
または最内部のベクトルデータが何れであるかを判断す
るために、アウトラインフォントデータを構成する複数
のベクトルデータを最外部から順番に並べ替えるのであ
る。
【0061】なお、互いのベクトルデータが内側に位置
するのか外側に位置するのかの判断は、各ベクトルデー
タに対して、図2で示したように水平方向に走査線を引
き、その走査線に沿った各交差点の間の距離を比較する
ことによって行なう。
【0062】次に、中抜け部塗りつぶし部36は、文字
配置データ内の塗りつぶしレベルが「1」であるか否か
を判断する処理を行なう(ステップS62)。塗りつぶ
しレベルが「1」である場合は、塗りつぶし方法がの
方法であると判断されて、ステップS64に移り、
「1」でなく「2」である場合は、塗りつぶし方法が
の方法であると判断されて、ステップS66に移る。
【0063】ステップS64では、中抜け部塗りつぶし
部36は、並べ替えたベクトルデータの中から、最外部
のベクトルデータを削除する処理を行なう。即ち、例え
ば、図8に示したようなベクトルデータA,Bについて
は、最外部のベクトルデータであるAが削除され、ま
た、図1(a)に示したようなベクトルデータ24〜ベ
クトルデータ27については、図1(c−1)に示した
ように、最外部のベクトルデータである24が削除され
る。
【0064】一方、ステップS66では、並べ替えたベ
クトルデータの中から、最外部のベクトルデータと最内
部のベクトルデータをそれぞれ削除する処理を行なう。
即ち、例えば、図1(a)に示したようなベクトルデー
タ24〜ベクトルデータ27については、図1(d−
1)に示したように、最外部のベクトルデータである2
4と最内部のベクトルデータである27が削除される。
なお、図8に示したようにベクトルデータの数が2の場
合は、最外部のベクトルデータと最内部のベクトルデー
タを削除すると何も残らなくなるので、ステップS66
の処理は行なわなず、代わりにステップS64の処理を
行なうようにする。
【0065】次に、中抜け部塗りつぶし部36は、残っ
たベクトルデータに対し、例えば、前述した奇・偶規則
に従って塗りつぶしを行なう(ステップS68)。この
時、塗りつぶしに用いる色は、文字配置データ内の中抜
け部分色の情報に従う。即ち、例えば、図8に示した例
では、削除によってベクトルデータBのみが残るため、
この塗りつぶし処理によって、中抜け部Dのみが塗りつ
ぶされることになる。また、図1(c−1)に示したよ
うに、残ったベクトルデータ25〜27である場合は、
図1(c−2)に示したように中抜け部22a,22b
が塗りつぶされることになる。さらに、図1(d−1)
に示したように、残ったベクトルデータ25,26であ
る場合は、図1(d−2)に示すように中抜け部22a
のみが塗りつぶされることになる。
【0066】以上の処理が済むと、図10に示した処理
ルーチンを抜け、図4の次の処理に移る。即ち、CPU
30の塗りつぶし領域合成部38は、ステップS30に
おいて塗りつぶされた輪郭部とステップS34において
塗りつぶされた中抜け部とを合成する処理を行なう(ス
テップS36)。ここで、合成するとは、塗りつぶされ
た輪郭部と中抜け部とをずらすことなく重ね合わせるこ
とである。従って、例えば、図1(b−2)の輪郭部と
図1(c−2)の中抜け部を合成した場合は図1(c−
3)のようになり、図1(b−2)の輪郭部と図1(d
−2)の中抜け部を合成した場合は図1(d−3)のよ
うになって、それぞれ、塗りつぶされた中抜け文字が得
られることになる。
【0067】さて次に、CPU30は、塗りつぶしレベ
ルに従って〜の方法でそれぞれ塗りつぶした中抜け
文字をディスプレイ42の画面上に表示する処理を行な
う((ステップS38)。これにより、塗りつぶしレベ
ル「0」としての方法で塗りつぶされた中抜け文字は
図1(b−3)に示すように、レベル「1」としての
方法で塗りつぶされた中抜け文字は図1(c−3)に示
すように、レベル「2」としての方法で塗りつぶされ
た中抜け文字は図1(d−3)に示すように、それぞれ
表示される。
【0068】図11は中抜け文字のアウトラインフォン
トデータとそれに基づいて塗りつぶされた中抜け文字の
一例を示す説明図である。図11において、(a)はア
ウトラインフォントデータを、(b)は塗りつぶされた
中抜け文字を、それぞれ示している。図11(b)に示
すように中抜け文字“0”については塗りつぶしレベル
「1」,「2」に応じて塗りつぶした結果が異なるが、
中抜け文字“1”,“2”についてはアウトラインフォ
ントデータを構成するベクトルデータの数が2であるの
で、塗りつぶしレベルが「1」であっても「2」であっ
ても、塗りつぶした結果は同じとなる。
【0069】次に、CPU30は内部メモリ40に格納
された文字配置データ52に基づいて、全ての文字に対
し塗りつぶし処理を行なったか否かの判断をし、行なっ
ていれば、処理を終了し、行なっていなければ、ステッ
プS28に戻り、次の文字のアウトラインフォントデー
タを読み出す。
【0070】こうして全ての文字について塗りつぶしの
処理が終了すると、ディスプレイ42の画面上には、中
抜け文字を含む全ての文字が、塗りつぶしレベルに応じ
た塗りつぶし形態でそれぞれ表示される。また、オペレ
ータからマウス44を介して、塗りつぶされた文字を印
刷して出力する旨の指示があった場合には、CPU30
は、塗りつぶし処理の施された文字をプリンタ48へ転
送して、印刷を行なわせる。また、オペレータから、塗
りつぶされた文字を他の処理装置等に転送する旨の指示
があった場合には、CPU30は、図示せざるインタフ
ェース装置等を用いて転送させる。
【0071】以上説明したように、この実施形態によれ
ば、アウトラインフォントデータを構成するベクトルデ
ータを直接用いて、中抜け文字の塗りつぶしを行なって
いるため、文字版下の作成やスキャナ読み取りなどの工
程を要することがなく、作業工程が少なくて済む。ま
た、塗りつぶしに際して、線画データには変換していな
いので、文字直しも容易に行なうことができる。また、
オペレータは、〜の方法を自由に選択することがで
きるので、通常の塗りつぶし形態、即ち、中抜け部は塗
りつぶさず輪郭部のみを塗りつぶすことを希望する場合
にも、の方法を選ぶことによって対応することができ
る。
【0072】図12は本発明の中抜け文字塗りつぶし方
法の他の実施形態の概要を説明するための説明図であ
る。図12においても、図1と同様、“0”の中抜け文
字を例として、この文字を塗りつぶす場合について示し
ている。なお、“0”の中抜け文字の基となるアウトラ
インフォントデータは、図1(a)に示したものと同じ
である。
【0073】この実施形態においては、中抜け文字の塗
りつぶし方法として、前述した〜の方法にさらに次
のの方法が追加される。 輪郭部と中抜け部の両方を塗りつぶすが、外側の中抜
け部は塗りつぶさない(図12(b)に対応する)。そ
してさらに、の方法は以下に述べるように前述の実施
形態の場合と異なっている(図12(a)に対応す
る)。
【0074】まず、の方法について説明すると、ま
ず、前述のの方法と同様に、アウトラインフォントデ
ータを構成する4つのベクトルデータ24〜27のう
ち、図12(a−1)に示すように最外部のベクトルデ
ータ24を無視して、残った3つのベクトルデータ25
〜27に対し、奇・偶規則または非ゼロ巻数規則に従っ
た領域の塗りつぶし処理を行なう。この結果、図12
(a−2)に示すように、中抜け文字の中抜け部22a
と22bのみが同じ色で塗りつぶされることになる。続
いて、塗りつぶされた2つの中抜け部22aと22bの
うち、外側の中抜け部22aのみを選択し、内側の中抜
け部22bは無視する。
【0075】また、これとは別に、図1(b−2)に示
すように中抜け文字の輪郭部20aと20bを塗りつぶ
す。その後、選択した外側の中抜け部22a(図12
(a−3))と塗りつぶした輪郭部20a,20b(図
1(b−2))を合成する。この結果、塗りつぶしによ
り得られる中抜け文字は、図1(d−3)と同様に、図
12(a−4)に示す如くになる。
【0076】次に、の方法について説明すると、中抜
け部22aと22bを塗りつぶすまでの手順は、上記し
たの方法と同じである。その後、図12(b−3)に
示すように、塗りつぶした2つの中抜け部22a,22
bのうち、内側の中抜け部22bのみを選択し、外側の
中抜け部22aは無視する。そして、選択した内側のの
中抜け部22b(図12(b−3))と輪郭部20a,
20b(図1(b−2))を合成する。この結果、塗り
つぶしにより得られる中抜け文字は、図12(b−4)
に示す如くになる。即ち、塗りつぶした中抜け文字を図
柄23の上に配置すると、内側の中抜け部22bにおい
ては下の図柄23が透けないが、外側の中抜け部22a
においては透けて見えることになる。
【0077】次に、上記した実施形態を、さらに具体的
に実施例に基づいて説明する。図13は本発明の他の実
施例としての中抜け文字塗りつぶし方法において、中抜
け部塗りつぶし処理の詳細を示すフローチャートであ
る。
【0078】本実施例においては、大部分の処理が前述
した実施例の処理(即ち、図4に示した処理)と同じで
あるが、図4のステップS24において、塗りつぶし方
法の選択を行なう際、の方法で塗りつぶしを行ないた
い場合には塗りつぶしレベルとして「3」を選択する点
と、図4のステップS34の中抜け部塗りつぶし処理の
内容と、が前述の実施例の場合と異なっている。
【0079】即ち、ステップS34の中抜け部塗りつぶ
し処理の内容としては、図13に示すように、まず、C
PU30の中抜け部塗りつぶし部36が、複数のベクト
ルデータを並べ替える処理を行なった(ステップS7
0)後、並べ替えたベクトルデータの中から、最外部の
ベクトルデータを削除する処理を行なう(ステップS7
2)。従って、例えば、図1(a)に示したようなベク
トルデータ24〜ベクトルデータ27については、図1
2(a−1),(b−1)に示したように、最外部のベ
クトルデータである24が削除される。
【0080】次に、中抜け部塗りつぶし部36は、残っ
たベクトルデータに対し、例えば、前述した奇・偶規則
に従って塗りつぶしを行なう(ステップS74)。従っ
て、例えば、図12(a−1),(b−1)に示したよ
うに、残ったベクトルデータ25〜27である場合は、
図12(a−2),(b−2)に示したように両方の中
抜け部22a,22bが塗りつぶされる。
【0081】次に、中抜け部塗りつぶし部36は、文字
配置データ内の塗りつぶしレベルが「1」,「2」,
「3」のうち何れであるかを判断する処理を行なう(ス
テップS76,S77)。塗りつぶしレベルが「1」で
ある場合は、塗りつぶし方法がの方法であると判断さ
れて、ステップS80に移り、「2」である場合は、塗
りつぶし方法がの方法であると判断されて、ステップ
S82に移り、「3」である場合はの方法であると判
断されて、ステップS84に移る。
【0082】ステップS81では、中抜け部塗りつぶし
部36は、ステップS74で塗りつぶした2つの中抜け
部22a,22bの全てを選択する処理を行なう。ま
た、ステップS82では、塗りつぶした2つの中抜け部
22a,22bのうち、最外部の中抜け部22aを選択
する処理を行なう。さらに、ステップS84では、塗り
つぶした2つの中抜け部22a,22bのうち、最内部
の中抜け部22bを選択する処理を行なう。
【0083】以上の処理が済むと、図12に示した処理
ルーチンを抜け、図4の次の処理に移る。即ち、塗りつ
ぶし領域合成部38は、ステップS30において塗りつ
ぶされた輪郭部とステップS80〜S84において選択
された中抜け部とを合成する処理を行なう(ステップS
36)。この結果、図1(c−3),図12(a−
4),図12(b−4)に示したような塗りつぶされた
中抜け文字が得られることになる。以上説明したよう
に、この実施形態によれば、の方法も選択することが
できるので、中抜け文字の塗りつぶし方の自由度を広げ
ることができる。
【0084】なお、本発明は上記した実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中抜け文字塗りつぶし方法の一実施形
態の概要を説明するための説明図である。
【図2】奇・偶規則や非ゼロ巻数規則に従った領域の塗
りつぶし処理を簡単に説明するための説明図である。
【図3】本発明の一実施例としての中抜け文字塗りつぶ
し方法を実現するための装置の概略構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明の一実施例としての中抜け文字塗りつぶ
し方法の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】塗りつぶし色の選択がなされた場合のディスプ
レイ42の画面上の表示を示す説明図である。
【図6】塗りつぶし色選択部32で作成される塗りつぶ
し色選択データのデータ内容を示す説明図である。
【図7】内部メモリ40に格納されている文字配置デー
タ52のデータ内容を示す説明図である。
【図8】ハードディスク装置46より読み出されたアウ
トラインフォントデータ54の一例を示す説明図であ
る。
【図9】図8のアウトラインフォントデータ54のデー
タ内容を示す説明図である。
【図10】図4における中抜け部塗りつぶし処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図11】中抜け文字のアウトラインフォントデータと
それに基づいて塗りつぶされた中抜け文字の一例を示す
説明図である。
【図12】本発明の中抜け文字塗りつぶし方法の他の実
施形態の概要を説明するための説明図である。
【図13】本発明の他の実施例としての中抜け文字塗り
つぶし方法において、中抜け部塗りつぶし処理の詳細を
示すフローチャートである。
【図14】中抜け文字の一例を示す説明図である。
【図15】中抜け文字“8”を図柄の上に配置した場合
において、中抜け部を塗りつぶしていない場合と白色で
塗りつぶした場合を比較して示した説明図である。
【符号の説明】
20a,20b…輪郭部 22a,22b…中抜け部 23…図柄 24〜27…ベクトルデータ 30…CPU 32…塗りつぶし色選択部 34…輪郭部塗りつぶし部 36…中抜け部塗りつぶし部 38…塗りつぶし領域合成部 40…内部メモリ 42…ディスプレイ 44…マウス 46…ハードディスク装置 48…プリンタ 50…バス 52…文字配置データ 54…アウトラインフォントデータ 60…塗りつぶし色選択ボタン 62…塗りつぶし色選択ウィンドウ 64…OKボタン A,B…ベクトルデータ C…輪郭部 D…中抜け部

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪郭部と中抜け部とを有する中抜け文字
    を表すアウトラインフォントデータを用いて、前記中抜
    け文字を塗りつぶす中抜け文字塗りつぶし方法であっ
    て、 前記アウトラインフォントデータを構成する複数のベク
    トルデータによってそれぞれ区切られる複数の領域のう
    ち、前記輪郭部を所望の色(以下、輪郭部分色という)
    で塗りつぶす輪郭部塗りつぶし工程と、 前記複数の領域のうち、前記輪郭部によって囲まれる前
    記中抜け部を選択的に、前記輪郭部分色とは異なる所望
    の色(以下、中抜け部分色という)で塗りつぶす中抜け
    部塗りつぶし工程と、 前記塗りつぶされた輪郭部と前記塗りつぶされた中抜け
    部とを合成して、塗りつぶされた前記中抜け文字を得る
    合成工程と、 を備える中抜け文字塗りつぶし方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中抜け文字塗りつぶし
    方法において、 前記輪郭部分色と前記中抜け部分色をそれぞれ選択する
    塗りつぶし色選択工程をさらに備える中抜け文字塗りつ
    ぶし方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の中抜け文字塗りつぶし
    方法において、 前記塗りつぶし色選択工程は、前記中抜け部分色として
    2色以上を選択する工程を含むと共に、 前記中抜け部塗りつぶし工程は、前記中抜け部のうち、
    少なくとも一つの中抜け部は他の中抜け部と異なる色で
    塗りつぶす工程を含む中抜け文字塗りつぶし方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の中抜け文
    字塗りつぶし方法において、 前記輪郭部および前記中抜け部分を塗りつぶす形態と前
    記輪郭部分のみ塗りつぶす形態とを含む複数の塗りつぶ
    し形態の中から、一つの塗りつぶし形態を選択する塗り
    つぶし形態選択工程と、 該塗りつぶし形態選択工程において前記輪郭部のみ塗り
    つぶす形態が選択された場合に、前記塗りつぶされた輪
    郭部のみを前記塗りつぶされた中抜け文字として得る工
    程と、 をさらに備える中抜け文字塗りつぶし方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちの任意の一つに記
    載の中抜け文字塗りつぶし方法において、 前記輪郭部塗りつぶし工程は、前記複数のベクトルデー
    タによって区切られる領域を、外側から数えて奇数番目
    の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶすことによ
    り、前記輪郭部を塗りつぶす第1の領域塗りつぶし工程
    を含むと共に、 前記中抜け部塗りつぶし工程は、前記複数のベクトルデ
    ータのうち、最外部のベクトルデータを無視して、残り
    のベクトルデータによって区切られる領域を、前記塗り
    つぶし規則と同じ規則に従って塗りつぶすことにより、
    前記中抜け部を塗りつぶす第2の領域塗りつぶし工程を
    含む中抜け文字塗りつぶし方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のうちの任意の一つに記
    載の中抜け文字塗りつぶし方法において、 前記輪郭部塗りつぶし工程は、前記複数のベクトルデー
    タによって区切られる領域を、外側から数えて奇数番目
    の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶすことによ
    り、前記輪郭部を塗りつぶす第1の領域塗りつぶし工程
    を含むと共に、 前記中抜け部塗りつぶし工程は、前記複数のベクトルデ
    ータのうち、最外部のベクトルデータ及び最内部のベク
    トルデータを無視して、残りのベクトルデータによって
    区切られる領域を、前記塗りつぶし規則と同じ規則に従
    って塗りつぶすことにより、前記中抜け部を選択的に塗
    りつぶす第2の領域塗りつぶし工程を含む中抜け文字塗
    りつぶし方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のうちの任意の一つに記
    載の中抜け文字塗りつぶし方法において、 前記輪郭部塗りつぶし工程は、前記複数のベクトルデー
    タによって区切られる領域を、外側から数えて奇数番目
    の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶすことによ
    り、前記輪郭部を塗りつぶす第1の領域塗りつぶし工程
    を含むと共に、 前記中抜け部塗りつぶし工程は、前記複数のベクトルデ
    ータのうち、最外部のベクトルデータを無視して、残り
    のベクトルデータによって区切られる領域を、前記塗り
    つぶし規則と同じ規則に従って塗りつぶす第2の領域塗
    りつぶし工程と、 該第2の領域塗りつぶし工程において塗りつぶされた複
    数の領域のうち、少なくとも一つの領域を選択し、該領
    域を前記塗りつぶされた中抜け部とする領域選択工程
    と、 を含む中抜け文字塗りつぶし方法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のうちの任意の一つに記
    載の中抜け文字塗りつぶし方法において、 前記塗りつぶし規則は、奇・偶規則である中抜け文字塗
    りつぶし方法。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至7のうちの任意の一つに記
    載の中抜け文字塗りつぶし方法において、 前記塗りつぶし規則は、非ゼロ巻数規則であると共に、 前記第2の領域塗りつぶし工程は、前記残りのベクトル
    データによって区切られる領域を塗りつぶす前に、前記
    残りのベクトルデータのベクトルの向きをすべて反転さ
    せる工程を含む中抜け文字塗りつぶし方法。
  10. 【請求項10】 輪郭部と中抜け部とを有する中抜け文
    字を表すアウトラインフォントデータを用いて、前記中
    抜け文字を塗りつぶす中抜け文字塗りつぶし装置であっ
    て、 塗りつぶす色を2色以上選択する塗りつぶし色選択手段
    と、 前記アウトラインフォントデータを構成する複数のベク
    トルデータによってそれぞれ区切られる複数の領域のう
    ち、前記輪郭部を、前記選択された色のうちの一つの色
    (以下、輪郭部分色という)で塗りつぶす輪郭部塗りつ
    ぶし手段と、 前記複数の領域のうち、前記輪郭部によって囲まれる中
    抜け部を選択的に、前記選択された色のうちの前記輪郭
    部分色とは異なる色で塗りつぶす中抜け部塗りつぶし手
    段と、 前記塗りつぶされた輪郭部と前記塗りつぶされた中抜け
    部とを合成して、塗りつぶされた前記中抜け文字を得る
    合成手段と、 前記塗りつぶされた中抜け文字を画面上に表示する表示
    手段と、 を備える中抜け文字塗りつぶし装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の中抜け文字塗りつ
    ぶし装置において、 前記輪郭部塗りつぶし手段は、前記複数のベクトルデー
    タによって区切られる領域を、外側から数えて奇数番目
    の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶすことによ
    り、前記輪郭部を塗りつぶす手段を備えると共に、 前記中抜け部塗りつぶし手段は、前記複数のベクトルデ
    ータのうち、最外部のベクトルデータを無視して、残り
    のベクトルデータによって区切られる領域を、前記塗り
    つぶし規則と同じ規則に従って塗りつぶすことにより、
    前記中抜け部を塗りつぶす手段を備える中抜け文字塗り
    つぶし装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の中抜け文字塗りつ
    ぶし装置において、 前記輪郭部塗りつぶし手段は、前記複数のベクトルデー
    タによって区切られる領域を、外側から数えて奇数番目
    の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶすことによ
    り、前記輪郭部を塗りつぶす手段を備えると共に、 前記中抜け部塗りつぶし手段は、前記複数のベクトルデ
    ータのうち、最外部のベクトルデータ及び最内部のベク
    トルデータを無視して、残りのベクトルデータによって
    区切られる領域を、前記塗りつぶし規則と同じ規則に従
    って塗りつぶすことにより、前記中抜け部を選択的に塗
    りつぶす手段を備える中抜け文字塗りつぶし装置。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の中抜け文字塗りつ
    ぶし装置において、 前記輪郭部塗りつぶし手段は、前記複数のベクトルデー
    タによって区切られる領域を、外側から数えて奇数番目
    の領域のみ塗りつぶす規則に従って塗りつぶすことによ
    り、前記輪郭部を塗りつぶす手段を備えると共に、 前記中抜け部塗りつぶし手段は、前記複数のベクトルデ
    ータのうち、最外部のベクトルデータを無視して、残り
    のベクトルデータによって区切られる領域を、前記塗り
    つぶし規則と同じ規則に従って塗りつぶす領域塗りつぶ
    し手段と、 該領域塗りつぶし手段により塗りつぶされた複数の領域
    のうち、少なくとも一つの領域を選択し、該領域を前記
    塗りつぶされた中抜け部とする手段と、 を含む中抜け文字塗りつぶし装置。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至13のうちの任意の一
    つに記載の中抜け文字塗りつぶし装置において、 前記塗りつぶされた中抜け文字を装置外部に出力するた
    めの出力手段をさらに備える中抜け文字塗りつぶし装
    置。
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