JP2000125109A - 情報処理装置及び方法並びに記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置及び方法並びに記憶媒体

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JP2000125109A
JP2000125109A JP10295933A JP29593398A JP2000125109A JP 2000125109 A JP2000125109 A JP 2000125109A JP 10295933 A JP10295933 A JP 10295933A JP 29593398 A JP29593398 A JP 29593398A JP 2000125109 A JP2000125109 A JP 2000125109A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白抜き属性が設定された白抜き要素に対して
適切な出力色が設定され、対話的な編集処理の過程等に
おいて常に白抜き要素の認識を容易とする。 【解決手段】ステップS2において、白抜き属性が設定
された白抜き要素の出力先を判定し、ステップS3にお
いてステップS2で判定された出力先の背景色を取得す
る。そして、ステップS4において、白抜き要素に対し
て、ステップS3で取得された背景色とは異なる色を設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAD(Computer
Aided Design)やDTP(Desk Top Publishig)な
ど、対話的な処理を用いて図形・文字列データの作成・
印刷等をすることを目的とする情報装置及び情報処理方
法並びに記憶媒体に関し、例えば、高性能の版下を作成
するための情報処理装置及び情報処理方法並びに記憶媒
体に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】上述したCADやDTPにおいて、表示
装置に印刷イメージを表示しながら、文字列データを配
置していく場合、ある色の塗り潰し図形等の上に背景色
と同じ色の文字列を配置したい場合がある。特にモノク
ロの版下原稿を作成する場合は“白抜き”といって黒色
の塗り潰し図形の上に背景色の白色の文字を配置した版
下データを作成する場合が頻繁に発生する。
【0003】このとき上記の塗り潰し図形等を最初に書
いてから、そのうえに背景色と同じ色に設定した文字を
書くという方法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような場合、背
景上に白抜きの文字列データを直接配置したり、対話的
な編集作業の途中で白抜きの文字列や図形の背景となっ
ている塗り潰し図形を移動したり消去したりした場合、
白抜きの文字列や図形文字列データは背景と区別がつか
なくなり、編集作業が非常に困難になるという問題があ
った。
【0005】たとえば、図24に示されるように、黒色
の塗り潰し図形に「ABC」という白抜き文字(背景色
と同じ白色を有する文字)を配置した場合、対話的処理
の過程で黒色の塗り潰し図形を右上方へ移動すると、後
に残された文字「ABC」が見えなくなってしまう。
【0006】また、対話的な編集処理を補助するため、
図形や文字列データが選択状態等の一時的な特殊な状態
にあることを表示するために、一時的に特定の色の設定
を行う一時的特殊状態とすることがある。このような場
合において、背景の塗り潰し図形と白抜き文字列データ
とが同時に一時的特殊状態に設定されたとき、当該文字
データと塗り潰し図形との区別がつかず、編集作業が非
常に困難になるという問題もあった。
【0007】たとえば、図25に示されるように、黒色
の塗り潰し図形とそこに配置された白抜き文字とを選択
した場合に、塗り潰し図形と白抜き文字の両方が同様の
一時的特殊状態へ移行すると、白抜き文字が見えなくな
ってしまう。
【0008】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、白抜き属性が設定された白抜き要素に対して適
切な出力色を設定し、対話的な編集処理の過程等におい
て常に白抜き要素を認識容易とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の位置太陽による情報処理装置はたとえば以
下の構成を備える。すなわち、白抜き属性が設定された
白抜き要素の出力先を判定する判定手段と、前記判定手
段で判定された出力先の背景色を取得する取得手段と、
前記白抜き要素に対して前記取得手段によって取得され
た背景色とは異なる色を設定する出力色設定手段とを備
える。
【0010】また、上記の目的を達成するための本発明
の他の態様による情報処理装置はたとえば以下の構成を
備える。すなわち、一時的に特殊な表示処理を行なうべ
き特殊表示対象要素が白抜き属性が設定された白抜き要
素か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により白
抜き要素でないと判定された場合に、前記特殊表示対象
要素を通常の特殊表示用色に設定する第1設定手段と、
前記判定手段により白抜き要素であると判定された場合
に、前記特殊表示対象要素を前記特殊表示用色とは異な
る色に設定する第2設定手段とを備える。
【0011】また、上記の目的を達成する本発明の情報
処理方法はたとえば以下の工程を備える。すなわち、白
抜き属性が設定された白抜き要素の出力先を判定する判
定工程と、前記判定工程で判定された出力先の背景色を
取得する取得工程と、前記白抜き要素に対して前記取得
工程によって取得された背景色とは異なる色を設定する
出力色設定工程とを備える。
【0012】また、上記の目的を達成するための本発明
の他の情報処理装置はたとえば以下の工程を備える。す
なわち、一時的に特殊な表示処理を行なうべき特殊表示
対象要素が白抜き属性が設定された白抜き要素か否かを
判定する判定工程と、前記判定工程により白抜き要素で
ないと判定された場合に、前記特殊表示対象要素を通常
の特殊表示用色に設定する第1設定工程と、前記判定工
程により白抜き要素であると判定された場合に、前記特
殊表示対象要素を前記特殊表示用色とは異なる色に設定
する第2設定工程とを備える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。
【0014】図16は、本発明の一実施形態に係る情報
処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0015】この図16において、21は中央処理装置
(CPU)であり、本装置の全体の制御や演算処理を行
なう。また、11は、文字や数値の入力を行なうための
キーボードであり、12は、座標や図形を指示するため
のマウスである。また、41は表示装置であり、図形デ
ータおよび文字データ、各種操作パネルやボタンを表示
する。
【0016】また、31は読出専用記憶装置(ROM)
であり、本実施形態に係るプログラムは、このROM3
1に格納され、CPU21によって実行される。32は
読出書込記憶装置(RAM)であり、本実施形態に係る
プログラムの実行中、CPU21は、必要に応じて、R
AM32に、データを読み書きしながら処理を行なう。
33は、フロッピーディスク装置(FD)やハードディ
スク装置(HD)などの外部記憶装置であり、文字の書
体情報やコード情報などのデータが格納されている。
【0017】なお、本実施形態に係るプログラムを、外
部記憶装置33に格納させておき、RAM32に読み込
んでから、CPU21によって実行するようにしてもよ
いし、また、文字の書体情報やコード情報などのデータ
を、ROM31に格納させておき、CPU21が、必要
に応じて、それらのデータを読み出して使用するように
してもよい。
【0018】また、51はレーザープリンタであり、本
装置によって作成された印刷データを、校正刷り(印刷
データの確認のための出力)し、また、印刷ログファイ
ルの内容を出力する。52はイメージセッターであり、
本装置によって作成された印刷データを、清刷り(正式
な版下となる高精度な出力)する。53はレーザーマー
カーであり、本装置によって作成された印刷データを、
レーザーで直接、製品に焼き付ける。
【0019】以下、レーザープリンタ51と、イメージ
セッター52と、レーザーマーカー53の違いについて
説明する。
【0020】まず、レーザープリンタ51は、レーザー
を感光ドラムに照射してトナーを吸着させ、それを紙に
転写するプリンタであり、解像度は、1500DPI程
度まで可能である。また、イメージセッター52は、レ
ーザーを直接、感光紙に照射するプリンタであり、解像
度は、4000DPI程度まで可能であり、また、用紙
サイズは、A1程度まで可能である。また、レーザーマ
ーカー53は、レーザーを直接、成形品に照射し、樹脂
材料を溶融して黒化させるか、充填材を配合した特殊材
料を使用して発色させる印刷装置である。
【0021】なお、22はシステムバスであり、本装置
を構成するハードウエアの各要素は、全て、このシステ
ムバス22を介して、プログラムおよびデータの受け渡
しを行なっている。
【0022】次に、本実施形態に係る表示装置41にお
ける表示機能について説明する。
【0023】本実施形態に係る情報処理装置は、図形デ
ータおよび文字データを、印刷時の出力形態と同じ表示
形態のイメージで、表示装置41へ表示する制御を行な
う、いわゆるWYSIWYGの機能を有しており、これ
を説明する図が、図17である。
【0024】図17(a)は、WYSIWYGの表示例
であり、この図17(a)の表示形態は、印刷時の出力
結果の例である図17(c)の出力形態と同じとなって
いる。一方、図17(b)は、WYSIWYGではない
表示の例であり、この図17(b)の表示形態は、印刷
時の出力結果の例である図17(c)の出力形態とは異
なっている。
【0025】次に、本実施形態に係る表示装置41上の
操作画面について説明する。
【0026】図18は、本実施形態に係るプログラム実
行時に表示装置41に表示されるメインパネル61を示
した図である。
【0027】この図18において、61はメインパネ
ル、62は作画エリア、63はマウスポインタ、64は
文字入力エリア、65はボタン群、66は汎用ボタン、
67はコマンドメニュー、68はガイダンスエリア、7
1はメインパネル以外のパネル、72はパネル71上の
ボタンである。また、これら図18上のボタンは、全て
ソフトキーである。
【0028】このメインパネル61上で、キーボード1
1や、マウス12などの入力装置を操作することによっ
て、対話的に、印刷データの作成および編集作業を行な
う。作成された印刷データは、作画エリア62に表示さ
れる。
【0029】また、必要に応じて、メインパネル61以
外に、各種のパネル71が表示され、パネル71上で、
操作を行なうこともある。
【0030】以下、この図18を用いて、本実施形態に
おける、さまざまな入力方法について説明する。
【0031】キーボード11から入力を行なう場合に
は、文字入力エリア64を、マウス12またはキーボー
ド11で指示してから、文字または数値を入力する。
【0032】また、マウス12から入力を行なう場合に
は、以下の方法を用いる。
【0033】まず、特定の要素やボタンを選択する方法
としては、次の(1)と(2)の、2つの方法がある。
【0034】(1)要素選択:作画エリア62に表示さ
れている、印刷データのある場所に、マウスポインタ6
3を移動させて、その位置で、例えばマウス左ボタンを
押し下げることによって、操作の対象とする要素を選択
する。
【0035】(2)ボタン選択:メインパネル61に表
示されている、各種のボタン65や汎用ボタン66や、
必要に応じて表示されるパネル71に表示されている、
各種のボタン72の位置に、マウスポインタ63を移動
させて、その位置で、例えばマウス左ボタンを押し下げ
ることによって、操作の対象とするボタンを選択する。
【0036】また、作画エリア62上の特定の位置を指
定する方法として、次の(3)から(7)までの、5つ
の方法がある。
【0037】(3)任意指定:作画エリア62上の、任
意の位置に、マウスポインタ63を移動させて、その位
置で、例えばマウス右ボタンを押し下げることによっ
て、位置を指定する。
【0038】(4)点指定:作画エリア62に表示され
ている、点を要素選択することによって、位置を指定す
る。
【0039】(5)特徴点指定:作画エリア62に表示
されている、点以外の要素を要素選択することによっ
て、その要素の特徴となる点をCPU21が抽出し、位
置を指定する。
【0040】ここで、特徴点が複数存在する場合に、1
点を特定する方法には、要素選択した際のマウスポイン
タ63の位置に最も近い特徴点をCPU21が自動的に
抽出する方法、複数存在する特徴点の中からさらに1点
を点指定する方法、などがある。
【0041】図19に、図形データの各要素の特徴点の
例を示す。図中、*印で示した点が、特徴点である。な
お、これら特徴点の具体的な位置は、以下に示す通りで
ある。 ・線分:両端点、中点 ・円:中心点、円の中心からXおよびY軸方向に引いた
直線と円との交点(4点) ・円弧:中心点、両端点、中点(円弧の距離を二分する
円弧上の点) ・楕円:中心点、楕円の短軸および長軸と楕円との交点
(4点) ・楕円弧:中心点、両端点、楕円弧の短軸および長軸と
楕円弧を含む楕円との交点(4点)、中点(楕円弧の距
離を二分する楕円弧上の点) ・線分列:線分列を構成する各線分の両端点、中点 ・自由曲線:両端点、曲線の制御点、中点(自由曲線の
距離を二分する点)。
【0042】(6)交点指定:作画エリア62に表示さ
れている、線分や円などの線要素を、1個または2個、
要素選択することによって、それらの要素の交点をCP
U21が算出し、位置を指定する。
【0043】ここで、単一の線要素が、それ自体で交点
を持つ場合、すなわち、自己交差している場合は、線要
素を1個、要素選択するだけでよい。その他の場合は、
2個の線要素を指定する。
【0044】交点が複数存在する場合に、1点を特定す
る方法には、先または後に要素選択した際のマウスポイ
ンタ63の位置に最も近い交点をCPU21が自動的に
抽出する方法、複数存在する交点の中からさらに1点を
点指定する方法、などがある。
【0045】図20に、線分と円弧を要素選択して、交
点指定によって、位置を指定した例を示す。図中、レ印
で示した位置で、線分、円弧、の順で、要素選択を行な
い、*印の位置が、交点指定によって指定されたことを
示している。
【0046】(7)線上点指定:作画エリア62に表示
されている、線分、円などの、線要素を1個、要素選択
することによって、その時のマウスポインタ63の位置
に最も近い、線要素上の点をCPU21が算出し、位置
を指定する。
【0047】図21に、円弧を要素選択して、線上点指
定によって、位置を指定した例を示す。図中、レ印で示
した位置で、要素選択を行ない、*印の位置が、線上点
指定によって指定されたことを示している。レ印の点
は、円弧近傍の点、*印の点は、円弧上の点である。
【0048】次に、本実施形態で扱う「コマンド」につ
いて説明する。本実施形態では、印刷データの作成およ
び編集作業の各単位を「コマンド」と呼んでいる。
【0049】本実施形態で扱うコマンドには、点、直
線、円、曲線、など、各要素を作成するコマンド(作図
コマンド)や、移動、複写、削除、属性、など、各要素
の形状や属性などを修正するコマンド(修正コマンド)
や、その他、ファイル、プリント、トンボ、バーコー
ド、等に関するコマンドなどがある。
【0050】印刷データの作成や編集を行なうには、ま
ず、作業単位に合わせた、任意のコマンドを1つ選択す
る。コマンドの選択には、文字入力エリア64で、コマ
ンドの名称をキーボード11から入力する方法や、コマ
ンドの名称があらかじめ設定されているメインパネル6
1上のボタン65を、ボタン選択する方法などがある。
【0051】コマンドの選択が行なわれると、それま
で、すでに選択されているコマンドがあった場合には、
そのコマンドの終了処理が行なわれる。続いて、新たに
選択されたコマンドの初期処理が行なわれ、コマンド内
の処理に入る。
【0052】コマンドが選択されると、表示装置41上
に、選択されたコマンド内での、さらに細かい作業単位
を選択するための、コマンドメニュー67が表示され
る。ユーザーは、コマンドメニュー67の任意のメニュ
ー項目のボタンをボタン選択することによって、各種の
編集作業を行なうことができる。ユーザーがどのような
操作を行なえばよいかといった指示は、作業の状況に応
じて、その都度、ガイダンスエリア68に表示されるの
で、ユーザーは、この指示に従って、操作を行なえばよ
い。
【0053】[印刷データの説明] ○印刷データの要素 次に、本実施形態に係る情報処理装置で作成できる印刷
データを構成する、図形データおよび文字データの要素
に、どのような種類が存在するのかを、具体的に説明す
ることにする。
【0054】本実施形態に係る情報処理装置で作成でき
る、図形データおよび文字データの要素には、大きく分
けて、以下の(A)〜(E)の5つの種類がある。 (A)基本図形:点、線分、線分列(開/閉)、円、円
弧、楕円、楕円弧、自由曲線(開/閉) (B)塗り潰し図形 (C)その他の図形:トンボ、バーコード (D)テキスト (E)グループ図形:シンボル、イラスト。
【0055】ここでいう要素とは、図形データまたは文
字データに、印刷データとして必要な属性(印刷属性と
呼ぶ)を付加して、実際に、印刷データとしてレイアウ
トされる、データの単位を意味している。また、印刷デ
ータとしてレイアウトされた複数の要素をまとめてグル
ープ化すれば、それを1つの要素として扱うこともでき
る。要素のグループ化の方法については、後述する。そ
れでは、以上の(A)〜(E)の5つの種別について、
以下に詳細に説明することにする。
【0056】まず、(A)の基本図形は、最も基本とな
る図形データの要素である。このほか、線分列によって
構成される、矩形(各辺がXおよびY軸に平行である長
方形)、正多角形などを、基本図形の要素として扱うこ
ともできる。また、自由曲線としては、ベジェ、有理ベ
ジェ、Bスプライン、エルミート、NURBSなどの表
現形式を扱うことができる。
【0057】また、(B)の塗り潰し図形は、(A)の
要素(点を除く)を単独で、または、複数を連結させる
ことで、閉領域を形成し、その内部を塗り潰した図形デ
ータの要素である。塗り潰しの方法には、次の4種類が
ある。 (1)フィルエリア:内部を均一に塗り潰す。 (2)ハッチング:一定の傾きと間隔を持った複数の線
分で塗り潰す。塗り潰し図形内の特定の点を、ハッチン
グの基準点として指定することもできる。 (3)メッシュ:円、矩形、正多角形など、一定の形状
の図形の繰り返しで塗り潰す。塗り潰し図形内の特定の
点を、メッシュの基準点として指定することもできる。 (4)パターン:あらかじめ作成されたビットパターン
の繰り返しで塗り潰す。
【0058】また、(C)のその他の図形には、トン
ボ、バーコードなどがある。これらの要素は、図形デー
タと、文字データの両方を含んでいる。トンボ、バーコ
ードの各要素の作成方法については、後述する。
【0059】また、(D)のテキストは、文字データの
要素である。図形データの要素と同様に、印刷データと
してレイアウトすることができるが、印刷属性の種類
や、レイアウトの方法は、図形データの要素とは異な
る。
【0060】最後に、(E)のグループ図形は、(A)
の基本図形、(B)の塗り潰し図形、(C)のその他の
図形、(D)のテキストの各要素を、1つ以上任意の数
だけ選択して、まとめて1つの要素として扱うためのも
ので、シンボルとイラストがある。
【0061】○印刷データの印刷属性 次に、本実施形態に係る情報処理装置で作成できる印刷
データである、図形データおよび文字データの印刷属性
に、どのような種類が存在するのかを、具体的に説明す
ることにする。
【0062】本実施形態に係る情報処理装置で作成でき
る、図形データおよび文字データの印刷属性には、大き
く分けて、以下の(a)〜(g)の7つの種類がある。
【0063】まず、図形データおよび文字データに共通
の印刷属性には、次に示す(a)〜(c)の3つの種類
がある。 (a)表示属性:要素を表示するか否か、また、表示す
る場合に、どのような上下関係で表示するか(表示プラ
イオリティと呼ぶ)を指定する。 (b)選択属性:要素選択が可能であるか否かを指定す
る。要素選択を不可にすると、その要素に対しての操作
は行なえなくなる。 (c)色属性:RGBあるいはHLSなどのカラーモデ
ルの種別、および、カラーコードの値を与えることによ
って、要素の色を表現する。白と黒以外の色が表現でき
ないモノクロームの、表示装置41またはレーザープリ
ンタ51などの印刷装置を使用している場合、色属性に
応じて、白または黒のどちらかの色に変換されて、出力
される。
【0064】次に、図形データ固有の印刷属性には、次
に示す(d)〜(f)の3つの種類がある。 (d)点属性:点要素の場合、点のある位置に記号を表
示したり、文字列を表示したりすることができる。 (e)線属性:点以外の基本図形の要素(線要素)の場
合、次に示す、さまざまな線の属性を表現することがで
きる。 ・線種:線要素の形状を示し、実線、破線、一点鎖線、
二点鎖線、などがある。 ・線幅:線要素の法線方向の大きさを示す。あらかじめ
定められた、細線、中線、太線、などの種別を指定した
り、実寸で指定したりすることができる。 ・線幅方向:線幅を考慮しない場合から、法線方向のど
ちらに線幅分だけオフセットさせるかを示す。 ・終端形状:線分や円弧などの開図形の終端の形状で、
ラウンド、フラット、スクエア、などがある。 ・接続形状:線分列や矩形などの図形の角の形状で、マ
イター、ラウンド、ベベル、などがある。 ・線ピッチ:線種が実線以外の場合、線が存在する部分
と、存在しない部分の長さを、それぞれ、実寸またはパ
ラメータで与えることができる。 (f)塗り潰し属性:塗り潰し図形要素の場合、フィル
エリア、ハッチング、メッシュ、パターン、などの内部
の塗り潰し方法の種類や、ハッチングやメッシュの場合
の、必要な詳細データ、パターンの場合の、パターン番
号を与える。
【0065】最後に、文字データ固有の印刷属性には、
次に示す(g)の1種類のみがある。 (g)文字列属性:テキスト要素の場合、次に示す、さ
まざまな、文字の属性、および文字列全体の属性を表現
することができる。 ・書体:一組の文字のデザインを表し、クーリエ、ヘル
ベチカ、ゴシック、などがある。 ・文字サイズ:文字の大きさを表し、一般には1つの文
字が専有する矩形領域=ボディ、の行送り方向の高さと
等しい。 ・平体率:文字を、文字の行送り方向にどれだけ縮める
かを比率で表す。 ・長体率:文字を、文字の字送り方向にどれだけ縮める
かを比率で表す。 ・ベース角:文字の字送り方向がX軸となす角度を表
す。 ・斜体角:文字の字送り方向に対する、文字の傾斜角度
を表す。 ・字間:同一行の隣接する2文字のボディの間隔を表
す。 ・行間:隣接する2行にある文字のボディの間隔を表
す。 ・文字列反転:文字列を反転(鏡像)して表示する。
【0066】○印刷データのデータ構造 次に、本実施形態における印刷データのデータ構造につ
いて説明する。本実施形態における印刷データは、一般
に、既に説明したような、複数の要素データ、複数の印
刷属性データから構成されている。
【0067】ここで、各要素データは、基本的に、デー
タ種別コード、データ番号、各要素ごとの必要データ、
各要素ごとの必要印刷属性データのデータ番号、という
構成になっている。
【0068】そして、印刷データ内でユニークに付けら
れたデータ種別コードによって、印刷データ内の各要素
データの種別を特定することができる。また、印刷デー
タ内でユニークに付けられたデータ番号によって、印刷
データ内の各要素データを特定することができる。各要
素ごとに、必要データ、必要印刷属性の種類は異なる
が、データ種別コードによって、CPU21は、これら
を識別することが可能である。
【0069】また、各印刷属性については、各要素デー
タごとに保持するのではなく、各要素データでは、必要
な印刷属性データのデータ番号のみを保持するようにし
ている。これによって、印刷属性データの重複を避け、
印刷データの容量を縮小することや、複数の要素データ
の印刷属性を一度の操作で変更することなどが可能にな
っている。
【0070】それでは、まず、図形データおよび文字デ
ータの各要素のデータ構造を、以下に具体的に示すこと
にする。
【0071】(A)基本図形 (1)点 ・データ種別コード ・データ番号 ・点座標:c[2] ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・点属性のデータ番号 (2)線分 ・データ種別コード ・データ番号 ・始点座標:s[2] ・終点座標:e[2] ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・線属性のデータ番号 (3)線分列 ・データ種別コード ・データ番号 ・通過点数:np ・各通過点座標:pp[2](np個) ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・線属性のデータ番号 (4)円 ・データ種別コード ・データ番号 ・中心座標:c[2] ・半径:r ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・線属性のデータ番号 (5)円弧 ・データ種別コード ・データ番号 ・始点座標:s[2] ・終点座標:e[2] ・中心座標:c[2] ・回り方向フラグ(時計回り/反時計回り) ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・線属性のデータ番号 (6)楕円 ・データ種別コード ・データ番号 ・中心座標:c[2] ・長軸ベクトル:a[2] ・短軸ベクトル:b[2] ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・線属性のデータ番号 (7)楕円弧 ・データ種別コード ・データ番号 ・始点座標:s[2] ・終点座標:e[2] ・中心座標:c[2] ・長軸ベクトル:a[2] ・短軸ベクトル:b[2] ・回り方向フラグ(時計回り/反時計回り) ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・線属性のデータ番号 (8)自由曲線(ベジェ曲線の場合) ・データ種別コード ・データ番号 ・曲線数:nv ・各曲線の制御点データ(nv個): 制御点数:nc 各制御点座標:pc[2](nc個) 重み係数:w ・通過点数:np ・各通過点座標:pp[2](np個) ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・線属性のデータ番号。
【0072】(B)塗り潰し図形 ・データ種別コード ・データ番号 ・レイアウト基準矩形左下点座標:p1[2] ・レイアウト基準矩形右上点座標:p2[2] ・ループ数:nl ・各ループの構成要素データ(nl個): 構成要素数:nd 構成要素データ:点を除く基本図形要素データ(nd
個) ・通過基準点座標:pp[2] ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・塗り潰し属性のデータ番号 ・枠の表示属性のデータ番号 ・枠の色属性のデータ番号 ・枠の線属性のデータ番号 (塗り潰し図形では、印刷属性として、塗り潰し図形の
内部の印刷属性の他に、塗り潰し図形の枠の印刷属性を
別に持っている。例えば、内部の色属性と、枠の色属性
を変えて表示することなどが可能である)。
【0073】(C)その他の図形 (1)トンボ ・データ種別コード ・データ番号 ・トンボ種別フラグ(トンボ/スケールトンボ) ・トンボ形状フラグ(トンボの場合は11種類/スケー
ルトンボの場合は3種類) ・トンボオフセットフラグ(オフセットあり/なし) ・印刷データ名称(スケールトンボの場合) ・トンボ長さ(スケールトンボの場合) ・レイアウト基準点座標:pb[2] ・出力倍率:sc ・レイアウト基準矩形左下点座標:p1[2] ・レイアウト基準矩形右上点座標:p2[2] ・構成要素数:nd ・構成要素データ:トンボの場合は線分、スケールトン
ボの場合は線分、円、テキストのいずれかの要素データ
(nd個) (2)バーコード ・データ種別コード ・データ番号 ・バーコード種別フラグ(4種類) ・コードデータ ・コード表示フラグ(コード表示あり/なし) ・レイアウト基準位置フラグ(左下/中央/右上など9
種類) ・レイアウト基準点座標:pb[2] ・レイアウト角度:ang ・レイアウトスケール:sc ・レイアウト基準矩形左下点座標:p1[2] ・レイアウト基準矩形右上点座標:p2[2] ・構成要素数:nd ・構成要素データ:線分、テキストのいずれかの要素デ
ータ(nd個)。
【0074】(D)テキスト (1)基本文字列(テキストを構成する要素) ・データ種別コード ・データ番号 ・文字列開始点座標:pt[2] ・文字列バイト数:nch ・文字列データ:str(nchバイト) ・レイアウト角度:ang ・レイアウトスケール:sc ・表示属性のデータ番号 ・選択属性のデータ番号 ・色属性のデータ番号 ・文字列属性のデータ番号 (2)テキスト ・データ種別コード ・データ番号 ・レイアウト基準位置フラグ(左下/中央/右上など9
種類) ・レイアウト基準点座標:pb[2] ・レイアウト基準矩形左下点座標:p1[2] ・レイアウト基準矩形右上点座標:p2[2] ・構成要素数:nd ・構成要素データ:基本文字列の要素データ(nd個) (テキスト要素は、複数の基本文字列要素を組み合わせ
て構成される。これによって、ひとつのテキスト要素の
中で、複数の文字列属性を持った文字列を扱うことが可
能となる。例えば、ひとつのテキストの途中で文字の書
体を変更したり、文字の高さや幅を変更したり、といっ
た制御が可能である)。
【0075】(E)グループ図形 (1)シンボル ・データ種別コード ・データ番号 ・フォルダー名称 ・ファイル名称 ・レイアウト基準位置フラグ(左下/中央/右上など9
種類) ・レイアウト基準点座標:pb[2] ・レイアウト角度:ang ・レイアウトスケール:sc ・レイアウト基準矩形左下点座標:p1[2] ・レイアウト基準矩形右上点座標:p2[2] ・反転フラグ(反転あり/なし) ・線幅スケールフラグ(線幅スケールあり/なし) ・線幅スケール値 (2)イラスト ・データ種別コード ・データ番号 ・フォルダー名称 ・ファイル名称 ・レイアウト基準位置フラグ(左下/中央/右上など9
種類) ・レイアウト基準点座標:pb[2] ・レイアウト角度:ang ・レイアウトスケール:sc ・レイアウト基準矩形左下点座標:p1[2] ・レイアウト基準矩形右上点座標:p2[2] ・反転フラグ(反転あり/なし) ・構成要素数:nd ・構成要素データ:任意の要素データ(nd個) (シンボルおよびイラストのデータ構造の特徴、および
シンボルデータファイルおよびイラストデータファイル
のファイル構造については、後述する)。
【0076】次に、上述したようなデータ構造を有する
要素データに対する印刷属性データのデータ構造につい
て説明する。
【0077】ここで、各印刷属性データは、基本的に、
データ種別コード、データ番号、属性設定フラグ、各印
刷属性ごとの必要データ、という構成になっている。
【0078】印刷データ内でユニークに付けられたデー
タ種別コードによって、印刷データ内の各印刷属性デー
タの種別を特定することができる。また、印刷データ内
でユニークに付けられたデータ番号によって、印刷デー
タ内の各印刷属性データを特定することができる。各印
刷属性ごとに、必要データは異なるが、データ種別コー
ドによって、CPU21は、これらを識別することが可
能である。
【0079】また、属性設定フラグとは、その印刷属性
データが有効であるか否かを指定するフラグである。属
性設定フラグが有効である印刷属性データを指示してい
る要素データでは、該当する印刷属性データに従って、
要素が表示される。一方、属性設定フラグが無効である
印刷属性データを指示している要素データでは、該当す
る印刷属性は設定されていない状態であると見なし、あ
らかじめROM31や外部記憶装置33に記憶されてい
るデフォルトの印刷属性に従って、要素が表示される。
【0080】また、各要素データに階層関係を持たせる
ことが可能なデータ構造とした場合には、上位の(また
は下位の)要素の印刷属性に従って表示を行なったりす
る制御も可能である。
【0081】それでは、各印刷属性データのデータ構造
を、以下に具体的に示すことにする。 (a)表示属性 ・データ種別コード ・データ番号 ・属性設定フラグ(有効/無効) ・表示フラグ(表示/非表示) ・表示プライオリティ (b)選択属性 ・データ種別コード ・データ番号 ・属性設定フラグ(有効/無効) ・要素選択フラグ(可/不可) (c)色属性 ・データ種別コード ・データ番号 ・属性設定フラグ(有効/無効) ・カラーコード種別フラグ(RGB/HLS) ・カラーコード1、2、3 (d)点属性 ・データ種別コード ・データ番号 ・属性設定フラグ(有効/無効) ・マーカー文字列 (e)線属性 ・データ種別コード ・データ番号 ・属性設定フラグ(有効/無効) ・線種フラグ(実線/破線/一点鎖線/二点鎖線/任意
破線/任意一点鎖線/任意二点鎖線) ・線幅フラグ(細線/中線/太線/極太線/任意線幅) ・線幅方向フラグ(中央/内側/外側) ・終端形状フラグ(ラウンド/フラット/スクエア) ・接続形状フラグ(マイター/ラウンド/ベベル) ・線種データ1、2、3、4(線種=任意のとき) ・線幅データ(線幅=任意のとき) (f)塗り潰し属性 ・データ種別コード ・データ番号 ・属性設定フラグ(有効/無効) ・塗り潰し種別フラグ(塗り潰しあり/塗り潰しなし/
ハッチング/メッシュ番号/パターン番号など) ・データグループ数:nd ・塗り潰しデータ1、2、3(nd個) (g)文字列属性 ・データ種別コード ・データ番号 ・属性設定フラグ(有効/無効) ・書体 ・文字サイズ ・平体率 ・長体率 ・ベース角 ・斜体角 ・字間 ・行間 ・文字列反転フラグ(あり/なし)。
【0082】図22に、以上示した印刷データのデータ
構造に基いて、本実施形態に係る情報処理装置で作成さ
れた、印刷データファイルの一例を示す。この図22に
示された印刷データは、図23に示すような形状の図形
を印刷するためのものであり、本実施形態においては、
図22に示す印刷データにより表現される図形が、基本
図形の要素から成り、1個の線分列と2個の円と、これ
ら3要素の外接矩形の左下点および右上点の2点(この
2点は非表示で選択不可)から構成されるものとし、ま
た、これら1個の線分列と2個の円が、それぞれ同じ表
示属性(表示)、選択属性(選択可)、線属性(実線、
線幅20mm)を持ち、互いに異なる色属性を持ってい
るものとする。
【0083】○グループ図形のデータ構造 それでは、上述した印刷データのデータ構造のうち、特
に、グループ図形であるシンボルとイラストのデータ構
造について、詳しく説明することにする。
【0084】まず、シンボルのデータ構造について説明
する。
【0085】本実施形態において、シンボルとは、規格
で定められた記号や、ロゴマークのように、繰り返し使
用される図形で、図形データの要素(線分や円など)
や、文字データの要素(テキスト)を組み合わせて、作
成される要素である。
【0086】シンボルデータの場合、規格が変更される
などして、シンボルデータファイルの内容が更新された
場合には、既に印刷データの一部としてレイアウト済み
である、該当するシンボルを、全て更新してデータの同
期を維持できるようになっている。
【0087】そこで、本実施形態に係る情報処理装置で
は、シンボルのデータを、次に示すようなデータ構造で
保持している。
【0088】すなわち、印刷データ内には、シンボルデ
ータファイルの存在場所を特定するための、フォルダー
名称およびファイル名称、そして、シンボルをレイアウ
トするために必要な情報のみを保持する。
【0089】また、印刷データをファイルに保存した印
刷データファイルとは別個に、シンボルデータファイル
を作成する。シンボルデータファイルは、次に示すよう
なファイル構造となっている。 ・レイアウト基準矩形左下点座標:p1[2] ・レイアウト基準矩形右上点座標:p2[2] ・構成要素データ:任意の要素データ(複数) ・印刷属性データ:必要な印刷属性データ(複数)。
【0090】レイアウト基準矩形については後述する
が、レイアウト基準矩形を定めておけば、シンボルを印
刷データとしてレイアウトする際に必要な、位置と大き
さの情報を特定することが可能である。例えば、レイア
ウト基準矩形としては、シンボルの可視部分を囲む最小
の矩形(外接矩形と呼ぶ)を指定しておくことなどが可
能である。
【0091】シンボルデータファイルを作成する際に、
該当するシンボルの外接矩形のデータをレイアウト基準
矩形として登録しておけば、シンボルデータファイルを
再度、読み込んだ際などに、シンボルの外接矩形を再計
算する必要がなくなる。
【0092】シンボルの各構成要素データは、レイアウ
ト基準矩形左下点を基準とする相対座標値で、表現され
ている。
【0093】また、各印刷属性データについては、印刷
データの場合と同様に、各構成要素データを表示する際
に必要な印刷属性データを、要素データとは別に保持し
ている。
【0094】これによって、変更のあったシンボルを含
む印刷データファイルの更新を行なわなくても、該当す
る印刷データファイルを、外部記憶装置33から、RA
M32に再度、読み込んで来るだけで、印刷データ内の
シンボルデータは最新のシンボルデータファイルの内容
に置き換わり、データの同期が自動的に取れるようにな
っている。
【0095】次に、もう一つのグループ図形であるイラ
ストのデータ構造について説明する。
【0096】本実施形態において、イラストとは、テン
プレート図形のように、繰り返し使用される図形で、こ
れもまた、シンボルと同様に、図形データの要素(線分
や円など)や、文字データの要素(テキスト)を組み合
わせて、作成される要素である。
【0097】イラストは、シンボルとは異なり、いった
ん、印刷データの一部として、レイアウトされた後は、
元のイラストデータファイルの内容とは、同期を取らず
に、自由に変更を加えたい場合に使用される。
【0098】従って、イラストデータの場合、シンボル
データとは異なり、イラストデータファイルの内容が更
新された場合でも、既に印刷データの一部としてレイア
ウト済みである、該当するイラストを、更新して同期を
維持することはない。
【0099】そこで、本実施形態に係る情報処理装置で
は、イラストのデータを、次に示すようなデータ構造で
保持している。
【0100】すなわち、印刷データ内には、イラストデ
ータファイルの存在場所を特定するための、フォルダー
名称およびファイル名称、そして、イラストをレイアウ
トするために必要な情報、の他に、イラストデータファ
イルから読み込んだ、実際にイラストを構成する各要素
データを保持している。
【0101】また、印刷データファイルとは別個に、イ
ラストデータファイルを作成する。イラストデータファ
イルは、次に示すようなファイル構造となっている。 ・レイアウト基準矩形左下点座標:p1[2] ・レイアウト基準矩形右上点座標:p2[2] ・構成要素データ:任意の要素データ(複数) ・印刷属性データ:必要な印刷属性データ(複数)。
【0102】この構造は、シンボルデータファイルのフ
ァイル構造と同様である。これを印刷データに読み込む
際には、指定したレイアウト基準点座標を原点とし、指
定したレイアウト角度、レイアウトスケールに従って、
イラストデータファイル内の各構成要素データを展開し
て(座標変換して)、印刷データのイラスト要素データ
として、全て保持する点が、シンボルとは異なってい
る。
【0103】[白抜き図形の処理]本実施形態では、印
刷属性として白抜き属性を持たせることが可能である。
以下、本実施形態の白抜き処理について詳細に説明す
る。
【0104】○用語の説明 ・白抜き属性:印刷するとき、背景色と同様の色で塗り
潰すことを指定する属性。 ・白抜き要素:上記白抜き属性のついた文字列または、
塗り潰し図形のこと。たとえば、図26において、
(a)は白抜き属性の設定された文字列を、(b)は白
抜き属性の設定された塗り潰し図形を示す。 ・背景塗り潰し図形:白抜き属性の文字又は図形の背後
にある塗り潰し図形のこと。たとえば、図27では、白
抜きの文字列「ABC」の背後の矩形が背景塗り潰し図
形である。 ・一時的特殊表示状態:編集上の対話処理等において、
処理の対象として選択状態になったり、選択不可になっ
た状態になった要素を特殊な表示色で表示した状態であ
る。例えば図形要素や文字列をポインティングデバイス
等で選択するとこの状態になる。図28には一時的特殊
表示状態の一例が示されており、黒色の塗り潰し図形を
選択することにより、当該図形が、選択状態を表す網点
状態の表示となる。
【0105】○各処理の実施内容の説明 本実施形態による白抜き処理を図1〜図15のフローチ
ャートに従って、詳細に説明する。
【0106】<白抜き要素出力処理(1)>本処理は、
白抜き属性のついた文字列または、塗り潰し図形の表示
色を出力先に応じて変える処理である(図29参照)。
たとえば、図29に示されるように、「abc」という
文字列を白抜き指定した場合に、表示装置によって表示
出力する場合の表示色と、印刷装置によって出力する場
合の表示色を変える。
【0107】図1は、白抜き要素出力処理の手順を説明
するフローチャートである。まず、ステップS1におい
て、白抜き属性を文字列または塗り潰し図形にセットす
る。ここでは、以下の手順によって白抜き属性を文字列
または塗り潰し図形にセットする。 (1)要素選択によって白抜き属性をセットしたい文字
列または塗り潰し図形を選択する。 (2)図30に示されるようなパネル等のグラフィック
インターフェースを使って、選択した要素の白抜き属性
をONにする(3001)。 (3)各文字列または塗り潰し図形の白抜き属性データ
にONをあらわす値を読出書込記憶装置32に格納す
る。
【0108】次に、ステップS2において、出力先を判
定する。本実施形態では、出力処理に先立って、出力先
が、読出書込記憶装置32等にフラグとしてセットされ
ているものとする。従って、出力先の判定は、セットさ
れたデータ(フラグ)を読出書込記憶装置32等から読
み出し、その値によって中央処理装置21で判定すれば
よい。
【0109】次に、ステップS3において使用すべき背
景色を取得する。背景色は、出力先毎に、予め、読出書
込記憶装置32等にセットされているものとする。ま
た、背景色の値は例えば、RGB値、HSB値、YMC
B値などの3ないしは4つの実数等によって表現されて
いるものとする。従って、背景色の取得は、セットされ
たデータを読出書込記憶装置32等から読み出すことで
実現される。
【0110】次にステップS4において、出力先に応じ
て、白抜き属性の設定された文字列または塗り潰し図形
の色を背景色と違う色に設定する。本実施形態では、具
体的には、図2のフローチャートで示されるステップS
41〜S44の各ステップによる処理を行う。
【0111】まず、ステップS41において、出力先が
表示装置か否かを判定する。上記のステップS2で説明
したように、あらかじめ読出書込装置32等にセットさ
れている出力先データ(フラグ)を参照することによっ
て中央処理装置21で判定する。出力先が表示装置であ
った場合は、ステップS43において、白抜き要素の表
示色を背景色と違う表示色に設定して出力する。この表
示色の設定処理については、図3及び図31を参照して
後述する。
【0112】一方、出力先が表示装置でなかった場合
は、ステップS42において、当該出力先が印刷装置で
あるかどうかを判定する。この判定も、ステップS41
と同様に、あらかじめ読出書込装置32等にセットされ
ている出力先データ(フラグ)を参照することによって
なされる。出力先が印刷装置であった場合は、ステップ
S44へ進み、白抜き要素の表示色を背景色と同じ色に
設定して出力する。ここでは、ステップS3で説明した
ように、あらかじめ読出書込記憶装置32等にセットさ
れた背景色データを中央処理装置21に読み込んでく
る。そして、各文字列または図形の出力処理において、
白抜き属性がONにセットされている文字列または塗り
潰し図形の表示において、読み込んできた背景色データ
の色で表示するように出力装置に指示する。
【0113】図3は、白抜き要素を表示装置へ出力する
際の手順を説明するフローチャートである。本実施形態
では、具体的にステップS431〜S434の各ステッ
プによる処理を行うことになる。また、図31は、白抜
き要素の表示色の合成の流れを説明する図である。
【0114】まず、ステップS431において、ステッ
プS3で獲得した背景色を色相、明度、彩度に分解す
る。ここでは、上述のように、RGB値、HSB値、Y
MCB値等で表現された背景色のデータを、読出書込記
憶装置32等から読み込んできて、中央処理装置21で
色相、明度、彩度のHSB値の値に換算する。なお、換
算の式は一般に知られたものを用いれば良い。この結
果、図31に示されるように、背景色からH(Hue:色
相)、S(Saturation:彩度)、B(Brightness:明
度)が得られる。
【0115】次に、ステップS432において、上記ス
テップS431で得られた各分解値を補正する。具体的
には、たとえばステップS4321(図4のフローチャ
ートを参照)やステップS43211(図5のフローチ
ャートを参照)の如く明度Bに対して補正を行なう処
理、またはステップS4322(図8のフローチャート
を参照)やステップS43221(図9のフローチャー
ト参照)の如く彩度に対して補正を行なう処理を行う。
こうして、図31に示されるように、ステップS431
で得られたH、S、Bの各値は、ステップS432にお
いて、H'、S'、B'に補正される。
【0116】次に、ステップS433において、補正さ
れた明度、色相、彩度を用いて、文字列または塗り潰し
図形表示色を再合成する。すなわち、中央処理装置21
が、上記ステップS432で補正した明度、色相、彩度
を、元々使用されていたRGB値、HSB値、YMCB
値などの各カラーモデルの値に変換する。なお、換算の
式は、一般によく知られたものを用いればよい。こうし
て、図31に示されるように、H'、S'、B'から白抜
き表示用補正色が得られる。
【0117】そして、ステップS434において、上記
ステップS433において求められた、補正された色デ
ータを出力装置に指示して文字列または塗り潰し図形を
表示する。
【0118】次に、上述のステップS432の色分析値
の補正について詳細に説明する。本実施形態では、色分
解値のうちの明度に対して補正を行なう方法として、
図4のステップS4321として示されるような、「明
度に一定の補正係数をかけて補正」を行なう方法、図
5のステップS43211として示されるような「明度
補正係数を背景の塗り潰し図形の色から適応的に算出」
する方法を説明する。また、色分解値のうちの彩度に対
して補正を行なう方法として、「彩度に一定の補正係
数をかけて補正」する方法、「彩度補正係数を背景の
塗り潰し図形の色から適応的に算出して補正」する方法
を説明する。
【0119】明度に一定の補正係数をかけて白抜き部
分の表示色を補正する方法 図34は、明度に一定の補正係数をかけて補正を行う場
合の処理(図4の処理)を説明する図である。この場
合、あらかじめ読出書込記憶装置32等にセットされて
いた一定の補正係数を読み込み、ステップS431で求
めた明度Bに、読み込まれた補正係数を掛け合わせて明
度B'とする。従って、元の背景色を色分解して得られ
たH、S、Bの各色成分は、H、S、B'となる。
【0120】明度補正係数を背景の塗り潰し図形の色
から適応的に算出して白抜き部分の表示色を補正する方
法 次に、明度補正係数を背景の塗り潰し図形の色から適応
的に算出して明度を補正する場合(図5に示す処理)
の、補正係数算出処理について図6のフローチャートを
用いて説明する。図6は、明度補正処理を行なう場合
の、明度補正係数算出処理の手順を説明するフローチャ
ートである。
【0121】まず、ステップS432111において、
白抜き属性のついた文字列または塗り潰し図形と重なる
背景塗り潰し図形を探索する。図32では、背景塗り潰
し図形と白抜き文字列が重なっている様子を表す図であ
る。図32に示す例では、2つの背景塗り潰し図形が探
索されることになる。
【0122】読出書込記憶装置32等から、登録されて
いる各背景塗り潰し図形の幾何的データと対象となる白
抜き属性のついた文字列または塗り潰し図形の幾何的デ
ータを取り出し、重なるかどうかを中央処理装置により
判定して探索する。白抜きの文字列或いは白抜きの塗り
潰し図形と重なっていると判定された塗り潰し図形が背
景塗り潰し図形である。
【0123】背景塗り潰し図形か否かの判定の方法とし
ては、例えば、白抜き属性のついた文字列または塗り漬
し図形および各背景塗り潰し図形の輪郭形状を取り出し
て、輪郭形状を構成する各稜線どおしが交差するかどう
かで調べるといった方法が挙げられる。
【0124】なお、このときあらかじめ、各文字列また
は図形要素を囲む水平・垂直方向に平行な稜線を持つMi
ni・MaxBoxどうしの重なりを調べ、重なる可能性がある
かどうかを調べることで処理効率をあげる方法もある。
【0125】次に、ステップS432112において、
読出書込記憶装置32等から、登録されている各背景塗
り潰し図形の幾何的データと、白抜き属性のついた文字
列または塗り潰し図形の幾何的データを取り出し、両者
の重なる面積を算出する。面積の算出方法は、例えば積
図形を算出してその積図形の面積を求めるようにすれば
よい。積図形面積算出の方法は、例えば多角形近似をし
てその多角形の面積をよく知られた方法によって求め
る。
【0126】次に、ステップS432113において、
背景塗り潰し図形の色を取得する。なお、各塗り潰し図
形毎に、塗り潰しの色があらかじめ読出書込記憶装置3
2等にセットされているものとする。また、色の値は例
えば、RGB値、HSB値、YMCB値などの3ないし
は4つの実数等によって表現されているものとする。し
たがって、背景塗り潰し図形の色の取得は、ステップS
432111で探索された背景塗り潰し図形に対応する
塗り潰し色を、読出書込記憶装置32等から読みこんで
くることによって行われる。
【0127】次に、ステップS432114において、
以上の処理で求めた各背景塗り潰し図形の表示色に基づ
いて、ステップS432で用いる明度補正係数を求め
る。なお、ステップS432114における明度補正係
数の獲得手順については、図13のフローチャートを参
照して後述する。
【0128】彩度に一定の補正係数をかけて白抜き部
分の表示色を補正する方法 図8のステップS4322で示されるように、HSB値
のうちの彩度に一定の補正係数をかけて補正する。図3
5に示されるように、彩度Sに一定の補正係数をかけて
補正を行いS'を得る。この処理では、あらかじめ読出
書込記憶装置32等にセットされていた一定の補正係数
を読み込んで、ステップS431で求めた彩度Sにこの
補正係数をかけ合わせてS'とする。そして、補正語の
HSB値(H、S'、B)から白抜き表示用の補正色を
得る。
【0129】彩度補正係数を背景の塗り潰し図形の色
から適応的に算出して白抜き部分の表示色を補正する方
法 彩度補正係数を背景の塗り潰し図形の色から適応的に算
出して補正するようにしてもよい。この場合、図10の
フローチャートに示す手順で、彩度補正係数を求める。
図10は、彩度補正係数算出処理の手順を説明するフロ
ーチャートである。ステップS432111〜S432
113は、図6で説明した処理と同様である。そして、
ステップS432211では、ステップS432111
〜S432113で求めた各背景塗り潰し図形の表示色
から彩度補正係数を求める。
【0130】次に、図13を参照して、背景塗り潰し図
形に適応した補正係数の算出を説明する。なお、この補
正係数算出処理は、上述の明度補正係数と彩度補正係数
の両方にほぼ共通した処理となるので、以下にまとめて
説明する。
【0131】図13は、適応補正係数算出処理の手順を
説明するフローチャートである。まず、ステップS43
21141において、上記ステップS432112(明
度補正の場合は図6、彩度補正の場合は図10)で求め
た各背景塗り潰し図形のうち最大の重なり面積を持つ背
景塗り潰し図形を探索し、ステップS432113で求
めた表示色のうちの探索された図形に対応する表示色を
取り出す。たとえば、図33の場合において、背景塗り
潰し図形B1と白抜きテキストとが重なる部分の面積を
S1、背景塗り潰し図形B2と白抜きテキストとが重な
る部分の面積をS2とし、S1>S2であればB1が選
択され、図形B1の表示色が取り出される。一方、S2
<S1であればB2が選択され、図形B2の表示色が取
り出される。
【0132】次に、ステップS4321142におい
て、背景色を所定の補正係数を使って補正した表示色
と、上記のステップS4321141において獲得した
表示色とが近い色であるかどうかを判定する。
【0133】本実施形態では、具体的にステップS43
211421で示す処理(図14のフローチャート)に
よって判定する。すなわち、色をHSB分解またはRG
B分解した値の各値の差分をとって、その各差分を2乗
した和が一定の値より大きいかどうかによって近傍かど
うかを判定する。
【0134】たとえば、図36に示されるように、ある
色1をRGB分解したときの値を(R1,G1,B1)
とする。ただし、R1,G1,B1は実数または整数で
表現されており、 R1:赤色成分 G1:緑色成分 B1:青色成分 とする。また、別の色2も同様に、(R2,G2,B
2)と表現されていたものとする。
【0135】このとき、それぞれの値を3次元のベクト
ル空間の1点と考えたとき、2点間の距離の2乗d^2
(但し、X^2はXの2乗を表す)は、d^2=(R1−R
2)^2+(G1−G2)^2+(B1−B2)^2で表現さ
れる。
【0136】こうして求まった値d^2が、一定のあらか
じめ決められた値εより小さいか同一の値の場合、色C
1とC2は近傍であるとする。そうでない場合近傍では
ないと判定する。なお、HSB表現された場合、その他
n個の実数値の組み合わせで表現された場合、同様にR
^n空間における距離を上記と同様に求めて、近傍の判定
を行う。
【0137】上記ステップS4321142の近傍判定
において近傍と判定された場合は、色C1とC2とが判
別しにくいこと、すなわち、白抜き文字或いは白抜きの
塗り潰し図形の補正後の表示色が、背景塗り潰し図形の
表示色と近く、判別しにくいことを表す。したがって、
表示色を更に変更する(補正係数を変更する)ために、
ステップS4321143からステップS432114
4へ進む。ステップS4321144では、あらかじめ
決められた所定の補正係数を補正する。本実施形態で
は、ステップS4321441で示される処理(図15
のフローチャート参照)によって補正する。
【0138】この補正の方法では、一定の補正係数をα
1、補正オフセット値をdα1とすると、α1+dα1
またはα1−dα1によって補正係数を補正する。符号
は±どちらでもかまわないが、補正した結果が色成分の
取りうる値の範囲内となるようにする。
【0139】<白抜き要素出力処理(2)>本処理は、
白抜き属性のついた文字列または塗り潰し図形を、出力
先に応じて、文字列の輪郭、または、塗り潰し図形の境
界情報の表示に置き換える処理である(図37)。
【0140】以下、図11のフローチャートを参照し
て、白抜き要素出力処理を説明する。なお、ステップS
1〜S4は図1と同様の処理であるので説明を省略す
る。
【0141】ステップS9では、白抜き設定されている
要素が文字列かどうかを判定する。文字列であると判定
された場合は、ステップS11へ進む。ステップS11
では、文字列の幾何的データから、その輪郭を構成する
図形を中央処理装置21により算出する。図38の
(a)に文字列の輪郭図形を示す。次に、ステップS1
2において、上記ステップS11で求めた輪郭図形を文
字列の表示色で表示したものによって当該文字列の表示
を置き換える。あるいは、通常の図形と区別するために
点線で表示したりしてもよい。
【0142】一方、ステップS9において、白抜き設定
されている要素が文字列でないと判定された場合は、ス
テップS10へ進み、白抜き設定されている要素が塗り
潰し図形かどうかを判定する。ここで塗り潰し図形であ
れば、ステップS13へ進み、あらかじめセットされて
いる塗り潰し図形の境界情報データ(塗り潰し図形が定
義されていることは境界情報が設定されていることと等
価である)を読出書込記憶装置32等から読み出してく
る。図38の(b)に塗り潰し図形の境界情報を示す。
【0143】ステップS14では、塗り潰し図形境界情
報を境界図形表示色で表示したものに、塗り潰し図形の
表示を置き換える。すなわち、塗り潰し図形の表示を上
記ステップS13で求めた塗り潰し図形の境界情報デー
タから求めた境界図形を境界図形表示色で表示したもの
によって、当該塗り潰し図形の表示を置き換える。ある
いは、通常の図形と区別するために点線で表示したりし
てもよい。
【0144】<一時的特殊表示処理(1)>次に、対話
処理等において、処理の対象として選択状態になった
り、選択不可になった状態になった要素を特殊な表示色
で表示する、一時的特殊表示処理において、白抜き属性
のついた文字列または、塗り潰し図形が一時的選択表示
処理の対象となった場合の処理を説明する。本処理で
は、図39に示すように、背景塗り潰し図形と白抜き要
素が一時的特殊表示処理の対象となった場合に、それら
白抜き要素と背景塗り潰し図形との区別が容易につくよ
うに、通常の一時的特殊表示処理の対象要素の表示色と
は違う一時的特殊表示処理用の表示色で表示する事を行
なう。
【0145】図7は、一時的特殊表示処理の手順を説明
するフローチャートである。まず、ステップS5におい
て、出力する要素が一時的特殊表示状態にあるかどうか
を判定する。一時的特殊表示状態かどうかの判定は各要
素ごとに、一時的表示状態かどうかをあらわすフラグデ
ータがあらかじめ読出書込記憶装置32等にセットされ
ているものとする。したがって、上記のフラグデータを
読出書込記憶装置32等から読み出してきて中央処理装
置21により判定すればよい。
【0146】ステップS5において一時的特殊表示処理
であると判定された場合は、ステップS6に進み、当該
出力要素が白抜き要素であるかどうかを判定する。白抜
き要素であるかどうかの判定は、上述したように、各要
素ごとに白抜き要素か否かを表すフラグデータがあらか
じめ読出書込記憶装置32等にセットされているものと
する。したがって、上記のフラグデータを読出書込記憶
装置32等から読み出してきて中央処理装置21により
判定する。
【0147】ステップS6で白抜き要素ではないと判定
された場合は、ステップS7に進み、通常の一時的特殊
表示用の色に設定する。なお、白抜き設定されていない
通常の要素が一時的特殊表示状態のとき設定される色は
あらかじめ読出書込記憶装置32等にセットされている
ものとする。したがって、上記のセットされた色データ
を読出書込記憶装置32等から読み出してきて、出力装
置に指示して文字列または塗り潰し図形を表示させる。
【0148】一方、ステップS6において当該出力要素
が白抜き要素であると判定された場合は、ステップS8
に進む。ステップS8では、白抜き属性のついた文字列
又は塗り潰し要素データを特殊な色に設定する。なお、
白抜き設定されている要素が一時的特殊表示状態のとき
に設定される色(ステップS7の白抜き設定されていな
い通常の要素が一時的特殊表示状態のとき設定される色
とは異なる色)は、あらかじめ読出書込記憶装置32等
にセットされているものとする。したがって、中央処理
装置21は、上記のセットされた色データを読出書込記
憶装置32等から読み出してきて、出力装置に指示して
文字列または塗り潰し図形を表示させる。
【0149】<一時的特殊表示処理(2)>上述した一
時的特殊表示処理では、白抜き要素を、通常の一時的特
殊表示処理による色とは異なる色で塗り潰している。以
下の処理では、図40に示されるように、白抜き要素と
その背後にある背景塗り潰し図形が一時的特殊表示処理
の対象となった場合に、白抜き要素を識別できるよう
に、文字列の輪郭図形または塗り潰し図形の境界図形
を、一時的特殊表示処理の対象要素の表示色とは違う一
時的特殊表示処理用の表示色で表示する。
【0150】図12は、白抜き要素出力処理の手順を説
明するフローチャートである。なお、図12において、
ステップS5〜S7は上述した図7のステップS5〜S
7と同様の処理であり、ステップS9、S10は上述し
た図11のステップS9及びステップS10と同様の処
理であるので、ここでは説明を省略する。
【0151】ステップS15では、白抜き設定された文
字列から文字列輪郭情報を抽出し、この文字列輪郭情報
に特殊な色を設定する。すなわち、上記ステップS11
(図11)と同様の手法で求めた文字列の輪郭図形を通
常の一時的特殊表示用の色とは違う色で表示したものに
よって、当該文字列の表示を置き換える。あるいは、通
常の図形と区別するために点線で表示したりしてもよ
い。
【0152】一方、塗り潰し図形の場合は、ステップS
10からステップS16へ進み、塗り潰し図形の境界情
報を抽出し、抽出した塗り潰し図形の境界情報を特殊な
色に設定する。すなわち、上記ステップS13(図1
1)と同様の手法で求めた塗り潰し図形の境界情報デー
タにより求めた境界図形を通常の一時的特殊表示用の色
とは違う色で表示したものによって、当該塗り潰し図形
の表示を置き換える。あるいは、通常の図形と区別する
ために点線で表示したりしてもよい。
【0153】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、対話的な作業中は、白抜きの文字列や塗り潰し図形
と背景色との区別がつき編集作業がしやすくなる。ま
た、明度或いは彩度を使って表示色を補正することによ
り、背景色を容易に連想できる表示色を、白抜き要素の
表示色として適応的に設定できる。このため、対話的な
処理で白抜きの文字列や塗り潰し図形を配置するとき、
文字列データと背景の区別がつきやすく、かつ印刷イメ
ージに近い表示色を使用でき、編集作業が行いやすくな
るという効果がある。
【0154】さらに、(1)白抜きの情報を背景の色情
報で持つよりもデータ量が少なくてすむ、(2)背景の
色が変わったとき白抜きの色を変えなくてもよい(図1
のステップS3、S4で示されるように背景色に応じて
処理されるため)、(3)白抜き設定の手間が色を背景
に合わせるより少ない、(4)表示装置や印刷装置等の
出力先により白抜き要素の表示において柔軟な処理がで
きる、(5)表示装置上で表示色を反転して対話処理を
行う場合でも同じ処理でよい(図1のステップS2、S
4で示されるように、出力先を判定し、出力先によって
処理を区別するため)、(6)カラーの表示装置でもモ
ノクロの表示装置でも同じ処理でよい(色の変更処理に
おいて彩度又は明度の変更を行なうため)、という効果
がある。
【0155】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0156】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0157】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0158】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0159】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0160】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
白抜き属性が設定された白抜き要素に対して適切な出力
色が設定され、対話的な編集処理の過程等において常に
白抜き要素の認識が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】白抜き要素出力処理の手順を説明するフローチ
ャートである。
【図2】白抜き要素表示色再設定処理の手順を説明する
フローチャートである。
【図3】白抜き要素表示装置出力処理の手順を説明する
フローチャートである。
【図4】HSB分解補正処理の手順を説明するフローチ
ャートである。
【図5】明度補正処理の手順を説明するフローチャート
である。
【図6】明度補正係数算出処理の手順を説明するフロー
チャートである。
【図7】一時的特殊表示処理の手順を説明するフローチ
ャートである。
【図8】第2のHSB分解補正処理の手順を説明するフ
ローチャートである。
【図9】彩度補正処理の手順を説明するフローチャート
である。
【図10】彩度補正係数算出処理の手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図11】白抜き要素出力処理の他の態様による手順を
説明するフローチャートである。
【図12】第2の白抜き要素出力処理の手順を説明する
フローチャートである。
【図13】適応補正係数算出処理の手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図14】色の近傍判定処理の手順を説明するフローチ
ャートである。
【図15】補正係数補正処理の手順を説明するフローチ
ャートである。
【図16】本発明の一実施形態の情報処理装置のハード
ウェア構成を示すブロック図である。
【図17】WYSIWIGの機能を説明する図である。
【図18】本実施形態のプログラムのメインパネルを示
す図である。
【図19】各要素の特徴点を示す図である。
【図20】交点指定による位置の指定の例を示す図であ
る。
【図21】線上点指定による位置の指定の例を示す図で
ある。
【図22】印刷データファイルの例を示す図である。
【図23】シンボルの例を示す図である。
【図24】白抜き要素の表示に関する不具合の例を示す
図である。
【図25】白抜き要素の一時特殊表示状態に関する不具
合の例を示す図である。
【図26】白抜き要素の例を示す図である。
【図27】背景塗り消し図形を説明する図である。
【図28】一時的特殊表示状態を説明する図である。
【図29】白抜き要素の表示の流れを示す図である。
【図30】白抜き属性をセットするパネルの図である。
【図31】白抜き要素表示色を合成する流れを示す図で
ある。
【図32】背景塗り潰し図形を示す図である。
【図33】白抜き要素と背景塗り潰し図形の重なり面積
を説明する図である。
【図34】明度補正手段を説明する図である。
【図35】彩度補正手段を説明する図である。
【図36】色の近傍判定を説明する図である。
【図37】白抜き要素の表示の他の手順を説明する図で
ある。
【図38】文字列の輪郭図形および塗り潰し図形の境界
情報を説明する図である。
【図39】白抜き要素の一時的特殊表示状態を説明する
図である。
【図40】別の白抜き要素の一時的特殊表示状態を説明
する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 H04N 1/40 D 5C082 Fターム(参考) 5B021 LG08 LG09 LL05 5B050 BA18 BA20 CA07 DA10 EA06 EA09 EA12 EA14 EA19 FA02 FA03 FA05 FA09 FA12 FA13 FA17 5B057 AA11 BA25 CA01 CA12 CA16 CA19 CB01 CB12 CB16 CB19 CC04 CE08 CE17 CE20 DA08 DA16 DA17 DB02 DB06 DC04 DC16 DC36 5C076 AA14 AA26 AA35 AA40 BA06 CA02 5C077 LL16 MP05 MP08 PP19 PP23 PP28 PP32 PP35 PP37 PP58 PQ08 PQ12 PQ22 SS07 TT02 5C082 BA02 BA12 BA34 BB53 CA12 CA51 CB06 DA49 DA73 DA87 MM09

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白抜き属性が設定された白抜き要素の出
    力先を判定する判定手段と、 前記判定手段で判定された出力先の背景色を取得する取
    得手段と、 前記白抜き要素に対して前記取得手段によって取得され
    た背景色とは異なる色を設定する出力色設定手段とを備
    えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記出力色設定手段で設定された色でも
    って前記白抜き要素を塗り潰して表示する出力手段をさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記出力色設定手段で設定された色でも
    って前記白抜き要素の輪郭を表示する出力手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 所望の文字列データ或いは塗り潰し図形
    データに対して白抜き属性を設定して白抜き要素とする
    属性設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1に
    記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記出力色設定手段は、前記判定手段に
    よって出力先が表示装置であると判定された場合に、前
    記白抜き要素に対して前記背景色と異なる色を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記出力色設定手段は、 前記判定手段によって判定された出力先が表示装置の場
    合は、前記白抜き要素の出力色を前記取得手段で取得さ
    れた背景色と違う出力色に設定して出力し、 前記出力先が印刷装置の場合は、前記白抜き要素の出力
    色を前記取得手段で取得された背景色と同じ色に設定し
    て出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記出力色設定手段は、 前記背景色を色相、明度、彩度の色要素に分解する分解
    手段と、 前記色要素毎に補正をかける補正手段と、 前記補正された色要素から新たな出力色を合成する合成
    手段とを備え、 該合成手段で得られた出力色を前記白抜き要素の塗り潰
    し色に設定することを特徴とする請求項1に記載の情報
    処理装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、前記分解手段で得られ
    た明度に所定の補正係数をかけて補正することを特徴と
    する請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記補正手段は、前記色分解手段で得ら
    れた彩度に所定の補正係数をかけて補正することを特徴
    とする請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記補正手段は、 前記白抜き要素の背景として配置されている塗り潰し図
    形の色に基づいて補正係数を算出する補正係数算出手段
    を有し、 前記補正係数算出手段によって算出された補正係数に基
    づいて前記分解手段で得られた色要素の値を補正するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記補正係数算出手段は、 白抜き属性の設定された文字列或いは図形と重なる塗り
    潰し図形を探索する探索手段と、 前記白抜き要素と、前記探索手段で探索された塗り潰し
    図形とが重なる部分の面積を算出する面積算出手段と、 前記探索手段で探索された塗り潰し図形の色を取得する
    図形色取得手段とを有し、 前記図形色取得手段で取得した色と前記面積算出手段で
    算出された面積とに基づいて前記補正係数を算出するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記図形色取得手段は、前記面積算出
    手段で得られた面積の最も大きい塗り潰し図形の色を取
    得し、 前記補正係数の算出は、前記図形色取得手段によって取
    得された色に基づいて補正係数を算出することを特徴と
    する請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記補正手段は、 所定の補正係数で前記背景色を補正して得られた第1の
    色と、前記白抜き要素の背景となる塗り潰し図形に用い
    られている第2の色との距離を計算し、該距離が所定値
    以下であった場合は、前記補正係数算出手段で算出され
    た補正係数に基づいて前記背景色を補正することを特徴
    とする請求項10に記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記白抜き要素は、前記白抜き属性が
    設定された文字列もしくは図形であることを特徴とする
    請求項1に記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 一時的に特殊な表示処理を行なうべき
    特殊表示対象要素が白抜き属性が設定された白抜き要素
    か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により白抜き要素でないと判定された場合
    に、前記特殊表示対象要素を通常の特殊表示用色に設定
    する第1設定手段と、 前記判定手段により白抜き要素であると判定された場合
    に、前記特殊表示対象要素を前記特殊表示用色とは異な
    る色に設定する第2設定手段とを備えることを特徴とす
    る情報処理装置。
  16. 【請求項16】 表示対象要素が一時的に特殊な表示処
    理を行なう特殊表示対象要素であるかどうか判定する特
    殊表示判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    15に記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記第2設定手段で設定された色でも
    って前記白抜き要素を塗り潰して表示する出力手段をさ
    らに備えることを特徴とする請求項15に記載の情報処
    理装置。
  18. 【請求項18】 前記第2設定手段で設定された色でも
    って前記白抜き要素の輪郭を表示する出力手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項15に記載の情報処理装
    置。
  19. 【請求項19】 所望の文字列データ或いは塗り潰し図
    形データに対して白抜き属性を設定して白抜き要素とす
    る属性設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1
    5に記載の情報処理装置。
  20. 【請求項20】 前記白抜き要素は、前記白抜き属性が
    設定された文字列もしくは図形であることを特徴とする
    請求項15に記載の情報処理装置。
  21. 【請求項21】 白抜き属性が設定された白抜き要素の
    出力先を判定する判定工程と、 前記判定工程で判定された出力先の背景色を取得する取
    得工程と、 前記白抜き要素に対して前記取得工程によって取得され
    た背景色とは異なる色を設定する出力色設定工程とを備
    えることを特徴とする情報処理方法。
  22. 【請求項22】 前記出力色設定工程で設定された色で
    もって前記白抜き要素を塗り潰して表示する出力工程を
    さらに備えることを特徴とする請求項21に記載の情報
    処理方法。
  23. 【請求項23】 前記出力色設定工程で設定された色で
    もって前記白抜き要素の輪郭を表示する出力工程をさら
    に備えることを特徴とする請求項21に記載の情報処理
    方法。
  24. 【請求項24】 所望の文字列データ或いは塗り潰し図
    形データに対して白抜き属性を設定して白抜き要素とす
    る属性設定工程を更に備えることを特徴とする請求項2
    1に記載の情報処理方法。
  25. 【請求項25】 前記出力色設定工程は、前記判定工程
    によって出力先が表示装置であると判定された場合に、
    前記白抜き要素に対して前記背景色と異なる色を設定す
    ることを特徴とする請求項21に記載の情報処理方法。
  26. 【請求項26】 前記出力色設定工程は、 前記判定工程によって判定された出力先が表示装置の場
    合は、前記白抜き要素の出力色を前記取得工程で取得さ
    れた背景色と違う出力色に設定して出力し、 前記出力先が印刷装置の場合は、前記白抜き要素の出力
    色を前記取得工程で取得された背景色と同じ色に設定し
    て出力することを特徴とする請求項21に記載の情報処
    理方法。
  27. 【請求項27】 前記出力色設定工程は、 前記背景色を色相、明度、彩度の色要素に分解する分解
    工程と、 前記色要素毎に補正をかける補正工程と、 前記補正された色要素から新たな出力色を合成する合成
    工程とを備え、 該合成工程で得られた出力色を前記白抜き要素の塗り潰
    し色に設定することを特徴とする請求項21に記載の情
    報処理方法。
  28. 【請求項28】 前記補正工程は、前記分解工程で得ら
    れた明度に所定の補正係数をかけて補正することを特徴
    とする請求項27に記載の情報処理方法。
  29. 【請求項29】 前記補正工程は、前記色分解工程で得
    られた彩度に所定の補正係数をかけて補正することを特
    徴とする請求項27に記載の情報処理方法。
  30. 【請求項30】 前記補正工程は、 前記白抜き要素の背景として配置されている塗り潰し図
    形の色に基づいて補正係数を算出する補正係数算出工程
    を有し、 前記補正係数算出工程によって算出された補正係数に基
    づいて前記分解工程で得られた色要素の値を補正するこ
    とを特徴とする請求項27に記載の情報処理方法。
  31. 【請求項31】 前記補正係数算出工程は、 白抜き属性の設定された文字列或いは図形と重なる塗り
    潰し図形を探索する探索工程と、 前記白抜き要素と、前記探索工程で探索された塗り潰し
    図形とが重なる部分の面積を算出する面積算出工程と、 前記探索工程で探索された塗り潰し図形の色を取得する
    図形色取得工程とを有し、 前記図形色取得工程で取得した色と前記面積算出工程で
    算出された面積とに基づいて前記補正係数を算出するこ
    とを特徴とする請求項29に記載の情報処理方法。
  32. 【請求項32】 前記図形色取得工程は、前記面積算出
    工程で得られた面積の最も大きい塗り潰し図形の色を取
    得し、 前記補正係数の算出は、前記図形色取得工程によって取
    得された色に基づいて補正係数を算出することを特徴と
    する請求項31に記載の情報処理方法。
  33. 【請求項33】 前記補正工程は、 所定の補正係数で前記背景色を補正して得られた第1の
    色と、前記白抜き要素の背景となる塗り潰し図形に用い
    られている第2の色との距離を計算し、該距離が所定値
    以下であった場合は、前記補正係数算出工程で算出され
    た補正係数に基づいて前記背景色を補正することを特徴
    とする請求項30に記載の情報処理方法。
  34. 【請求項34】 前記白抜き要素は、前記白抜き属性が
    設定された文字列もしくは図形であることを特徴とする
    請求項21に記載の情報処理方法。
  35. 【請求項35】 一時的に特殊な表示処理を行なうべき
    特殊表示対象要素が白抜き属性が設定された白抜き要素
    か否かを判定する判定工程と、 前記判定工程により白抜き要素でないと判定された場合
    に、前記特殊表示対象要素を通常の特殊表示用色に設定
    する第1設定工程と、 前記判定工程により白抜き要素であると判定された場合
    に、前記特殊表示対象要素を前記特殊表示用色とは異な
    る色に設定する第2設定工程とを備えることを特徴とす
    る情報処理方法。
  36. 【請求項36】 表示対象要素が一時的に特殊な表示処
    理を行なう特殊表示対象要素であるかどうか判定する特
    殊表示判定工程をさらに備えることを特徴とする請求項
    35に記載の情報処理方法。
  37. 【請求項37】 前記第2設定工程で設定された色でも
    って前記白抜き要素を塗り潰して表示する出力工程をさ
    らに備えることを特徴とする請求項35に記載の情報処
    理方法。
  38. 【請求項38】 前記第2設定工程で設定された色でも
    って前記白抜き要素の輪郭を表示する出力工程をさらに
    備えることを特徴とする請求項35に記載の情報処理方
    法。
  39. 【請求項39】 所望の文字列データ或いは塗り潰し図
    形データに対して白抜き属性を設定して白抜き要素とす
    る属性設定工程を更に備えることを特徴とする請求項3
    5に記載の情報処理方法。
  40. 【請求項40】 前記白抜き要素は、前記白抜き属性が
    設定された文字列もしくは図形であることを特徴とする
    請求項35に記載の情報処理方法。
  41. 【請求項41】 コンピュータに図形や文字等のパター
    ンを表示させるための制御プログラムを格納する記憶媒
    体であって、該制御プログラムが、 白抜き属性が設定された白抜き要素の出力先を判定する
    判定工程のコードと、 前記判定工程で判定された出力先の背景色を取得する取
    得工程のコードと、 前記白抜き要素に対して前記取得工程によって取得され
    た背景色とは異なる色を設定する出力色設定工程のコー
    ドとを備えることを特徴とする記憶媒体。
  42. 【請求項42】 コンピュータに図形や文字等のパター
    ンを表示させるための制御プログラムを格納する記憶媒
    体であって、該制御プログラムが、 一時的に特殊な表示処理を行なうべき特殊表示対象要素
    が白抜き属性が設定された白抜き要素か否かを判定する
    判定工程のコードと、 前記判定工程により白抜き要素でないと判定された場合
    に、前記特殊表示対象要素を通常の特殊表示用色に設定
    する第1設定工程のコードと、 前記判定工程により白抜き要素であると判定された場合
    に、前記特殊表示対象要素を前記特殊表示用色とは異な
    る色に設定する第2設定工程のコードとを備えることを
    特徴とする記憶媒体。
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JP2011097538A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Sharp Corp 画像処理装置、プログラム、記録媒体

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