JP3353716B2 - ヘドロの処理方法 - Google Patents

ヘドロの処理方法

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘドロの処理方
法に関し、特に、ヘドロ層の上部に堆積している浮遊ヘ
ドロ層の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】湖沼やため池などの閉鎖性水域に堆積し
ているヘドロは、表層部分に含水比が非常に大きく、剪
断強度が殆どない浮遊ヘドロ層により覆われている場合
が多い。
【0003】このような堆積状態のヘドロを現位置で処
理する場合には、固化剤をヘドロに添加して固化させる
固化処理や、ジオテキスタイルをヘドロ上に敷設して、
施工機械のトラフィカビリティを確保して、砂をまきだ
して、サンドマットを形成する地盤改良処理が採用され
ている。
【0004】しかしながら、このような従来のヘドロの
処理方法には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、固化処理方
法の場合には、セメントなどの固化剤をヘドロに添加し
て、攪拌,混合するため、固化剤の添加により、水素イ
オン濃度がアリカリ性に変化して、周辺の環境に悪影響
を及ぼしたり、あるいは、ヘドロが膨れ上がり、処理量
が増すなどの問題がある。
【0006】一方、地盤改良処理の場合には、ヘドロの
表層部分の剪断強度が殆どないので、施工機械の安定性
を確保するためには、浮遊ヘドロ層を含む1〜2m程度
の厚みのサンドマットの敷設が必要となり、施工費用が
嵩むという問題がある。
【0007】特に、この場合、浮遊ヘドロ層の厚みが一
定でないので、作業足場となるサンドマットを均一に形
成することが難しく、シートが破損したり、材料の陥没
が発生して、材料の割増量が大きく膨れるという問題も
あった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、表
層部分の浮遊ヘドロ層の強度を改善することにより、そ
の後の処理費用の削減が可能になり、しかも、周辺環境
に悪影響を与えることのないヘドロの処理方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、水底上に堆積しているヘドロ層の上部
に、浮遊ヘドロ層が堆積しているヘドロ層の処理方法お
いて、目詰まり防止用フィルターを有する有孔管が設け
られた管体を、前記有孔管が前記浮遊ヘドロ層を貫通し
て、下端が前記ヘドロ層に到達するように設置し、前記
浮遊ヘドロ層の水分を、前記有孔管を介して吸引排除
し、前記ヘドロ層よりも含水比が大きく、剪断強度を殆
ど有していない前記浮遊ヘドロ層の含水比を低下させ
て、その剪断強度を増加させるようにした。このように
構成したヘドロの処理方法によれば、浮遊ヘドロ層の水
分を、前記有孔管を介して吸引排除し、ヘドロ層よりも
含水比が大きく、剪断強度を殆ど有していない浮遊ヘド
ロ層の含水比を低下させて、その剪断強度を増加させ
る。浮遊ヘドロ層の剪断強度が増加すると、地盤改良用
の施工機械の稼働を確保するために行う表面処理工、特
に、サンドマットの敷設の低減を図ることができる。こ
のような効果は、セメントなどの固化剤を用いることな
く達成されるので、周辺環境に悪影響を及ぼす恐れもな
い。前記管体は、複数の前記有孔管が連通するように垂
設設置された集合管を備え、この集合管と前記浮遊ヘド
ロ層の上方を覆うように、気密性シートを設置すること
ができる。この構成によれば、有孔管を介して吸引排除
する浮遊ヘドロ層の範囲を気密性シートにより隔成する
ことができるので、隔成された範囲内の浮遊ヘドロ層の
含水比を効果的に低下することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
および図2は、本発明にかかるヘドロの処理方法の一実
施例を示している。
【0011】同図に示したヘドロの処理方法は、水底上
にヘドロ層10が堆積していて、このヘドロ層10の表
層部分に浮遊ヘドロ層12が堆積している。浮遊ヘドロ
層12は、ヘドロ層10よりも含水比が大きく、剪断強
度を殆ど有していない層である。
【0012】このようなヘドロを処理する際には、ま
ず、管体14が水底上に設置される。管体14は、複数
の中空円筒状の集合管16と、複数の中空円筒状の多孔
管18とを備えている。
【0013】集合管16は、内部が相互に連通するよう
に接続されていて、格子状に組立られていて、一端側が
閉止され、他端側には、図示省略の真空ポンプなどの吸
引装置が接続されている。
【0014】集合管16には、これを貫通するようにし
て多数の貫通孔(図示省略)が、その外周全面に亘って
穿設されている。なお、この貫通孔は、必ずしも集合管
16の全周に設ける必要はなく、例えば、多孔管18が
設けられた側の半周側だけに設けてもよいし、場合によ
っては、全く設ける必要もない。
【0015】また、各集合管16の内面側には、固形分
の透過を遮断し、水分のみの透過を許容する、例えば、
不織布などからなるフィルター20が設けられている。
有孔管18は、集合管16とほぼ同じ直径、ないしは、
集合管16よりも小径の管体から構成され、外周面に
は、内外を貫通する多数の貫通孔(図示省略)が設けら
れている。
【0016】各多孔管18は、集合管16と直行するよ
うに垂設されていて、各多孔管18の下端側は、閉止さ
れるとともに、上端側は、集合管16と連通するように
接続されている。複数の多孔管18は、1本の集合管1
6に対して、所定の間隔を隔てて一列状になるように配
置されている。
【0017】さらに、各多孔管18の内面側には、固形
分の透過を遮断し、水分のみの透過を許容するフィルタ
ー20が設けられている。このように構成された管体1
4は、多孔管18が下方に位置する状態で水底地盤に沈
設される。
【0018】このとき、多孔管18は、浮遊ヘドロ層1
2を貫通して、その下端がヘドロ層10内に到達して、
若干埋没するようにセットされる。管体14の設置が終
了すると、集合管16の上方および浮遊ヘドロ層12の
上方を覆うようにして気密性シート26が設置される。
【0019】気密性シート26は、格子状に組立られた
集合管16の外周縁から外方に突出するように広めにな
っている。この場合の気密性シート26の突出量は、例
えば、多孔管18の長さとほぼ同程度に設定することが
できる。
【0020】そして、気密性シート26の設置が終了す
ると、集合管16の一端に接続されている吸引装置を駆
動させて、管体14の内部に侵入している水を吸引排除
する。
【0021】このような水の吸引排除が進行すると、有
孔管18を介して、これが貫通設置されている浮遊ヘド
ロ層12の水が排除されるとともに、集合管16にも貫
通孔19が設けられているので、浮遊ヘドロ層12の上
部側からも同様に水が吸引排除される。
【0022】この場合、集合管16と浮遊ヘドロ層12
の上方を覆うように、気密性シート26を設置している
ので、有孔管18および集合管16を介して水を吸引排
除する浮遊ヘドロ層12の範囲を気密性シート26によ
り隔成することができるので、隔成された範囲内の浮遊
ヘドロ層12の含水比を効果的に低下することができ
る。
【0023】なお、気密性シート26は、単に、集合管
14と浮遊ヘドロ層12の上方を覆うように設置してい
るので、浮遊ヘドロ層12の上下方向を隔成しているも
のの、周辺から外部の水を内方に引き込む恐れがある
が、シート26は、有孔管18および集合管14を介し
て間接的に吸引されているので、浮遊ヘドロ層12の含
水比が低下して、その体積が縮小すると、浮遊ヘドロ層
12の低下とともにヘドロ層10側に移動するので、周
辺から内方に水を引き込む量も少なくなる。
【0024】以上のようにして、浮遊ヘドロ層12の水
を吸引排除すると、水分が除去された浮遊ヘドロ層12
の含水比が下がり、剪断強度が増す。
【0025】浮遊ヘドロ層12の剪断強度が増加する
と、地盤改良用の施工機械の稼働を確保するために行う
表面処理工、特に、サンドマットの敷設の低減を図るこ
とができる。
【0026】このような効果は、セメントなどの固化剤
を用いることなく達成されるので、周辺環境に悪影響を
及ぼす恐れもない。
【0027】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるヘドロの処理方法によれば、表層部分の
浮遊ヘドロ層の強度を改善することにより、その後の処
理費用の削減が可能になり、しかも、周辺環境に悪影響
を与えることのない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるヘドロの処理方法の一実施例を
示す施工状態の断面正面図である。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【符号の簡単な説明】
10 ヘドロ層 12 浮遊ヘドロ層 14 管体 16 集合管 18 多孔管 20 フィルター

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水底上に堆積しているヘドロ層の上部
    に、浮遊ヘドロ層が堆積しているヘドロ層の処理方法お
    いて、 目詰まり防止用フィルターを有する有孔管が設けられた
    管体を、前記有孔管が前記浮遊ヘドロ層を貫通して、下
    端が前記ヘドロ層に到達するように設置し、 前記浮遊ヘドロ層の水分を、前記有孔管を介して吸引排
    し、前記ヘドロ層よりも含水比が大きく、剪断強度を
    殆ど有していない前記浮遊ヘドロ層の含水比を低下させ
    て、その剪断強度を増加させることを特徴とするヘドロ
    の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記管体は、複数の前記有孔管が連通す
    るように垂設設置された集合管を備え、この集合管と前
    記浮遊ヘドロ層の上方を覆うように、気密性シートを設
    置することを特徴とする請求項1記載のヘドロの処理方
    法。
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