JP3353364B2 - 密閉式鉛蓄電池 - Google Patents
密閉式鉛蓄電池Info
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- JP3353364B2 JP3353364B2 JP05133493A JP5133493A JP3353364B2 JP 3353364 B2 JP3353364 B2 JP 3353364B2 JP 05133493 A JP05133493 A JP 05133493A JP 5133493 A JP5133493 A JP 5133493A JP 3353364 B2 JP3353364 B2 JP 3353364B2
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- JP
- Japan
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- strap
- lead
- tin
- acid battery
- sealed lead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密閉式鉛蓄電池に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用、産業用等の幅広い分野で使用
されてきた鉛蓄電池に関して、ニーズの多様化と使用機
器の進歩とがあいまって、最近、密閉化の傾向が一段と
高まって来ている。
されてきた鉛蓄電池に関して、ニーズの多様化と使用機
器の進歩とがあいまって、最近、密閉化の傾向が一段と
高まって来ている。
【0003】一般に密閉式鉛蓄電池のストラップは、図
1に示すように、極板とセパレ−タとを交互に積み重ね
て作製したエレメント1を電槽2に挿入し、倒置状態で
極板耳3をフラックス液に浸漬して極板耳表面を活性に
した後、溶融鉛合金4を注入した鋳型5に挿入して該溶
融合金を冷却固化することにより形成される。
1に示すように、極板とセパレ−タとを交互に積み重ね
て作製したエレメント1を電槽2に挿入し、倒置状態で
極板耳3をフラックス液に浸漬して極板耳表面を活性に
した後、溶融鉛合金4を注入した鋳型5に挿入して該溶
融合金を冷却固化することにより形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、1%以下の
錫を含有する鉛合金の極板耳に2〜4%の錫を含有する
鉛合金でストラップ形成するという従来の一般的な構成
の場合、極板耳合金とストラップ合金とのなじみが悪
く、完全な接合がされにくいため、蓄電池の使用に伴っ
て極板耳とストラップとの接合界面の腐食が進行し、や
がて蓄電池寿命に至ってしまうという問題がしばしば見
られた。
錫を含有する鉛合金の極板耳に2〜4%の錫を含有する
鉛合金でストラップ形成するという従来の一般的な構成
の場合、極板耳合金とストラップ合金とのなじみが悪
く、完全な接合がされにくいため、蓄電池の使用に伴っ
て極板耳とストラップとの接合界面の腐食が進行し、や
がて蓄電池寿命に至ってしまうという問題がしばしば見
られた。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決し、
極板耳とストラップとの接合界面の耐蝕性を改善し、寿
命性能の優れた密閉式鉛蓄電池を提供することである。
極板耳とストラップとの接合界面の耐蝕性を改善し、寿
命性能の優れた密閉式鉛蓄電池を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、錫の含有量が
1.5〜4%の鉛合金ストラップと、錫の含有量が1.
5〜4%、カルシウムの含有量が0.04〜0.13%
の鉛合金正極格子とを備えることを特徴とする密閉式鉛
蓄電池、及び、ストラップの錫含有量と正極格子の錫含
有量とが実施的に同量である上記密閉式鉛蓄電池によ
り、前記課題を解決するものである。
1.5〜4%の鉛合金ストラップと、錫の含有量が1.
5〜4%、カルシウムの含有量が0.04〜0.13%
の鉛合金正極格子とを備えることを特徴とする密閉式鉛
蓄電池、及び、ストラップの錫含有量と正極格子の錫含
有量とが実施的に同量である上記密閉式鉛蓄電池によ
り、前記課題を解決するものである。
【0007】
【作用】本発明にかかる密閉式鉛蓄電池の加速寿命性能
は著しく改善された。鉛蓄電池の充放電や放置中におけ
る極板耳とストラップとの接合界面における腐蝕のメカ
ニズムは必ずしも解明されているとは言えないものの、
本発明のような構成を採用することにより、溶接時の極
板耳/スラップ界面の接合性が改善され、不連続な境界
面が形成されにくくなり、従来のような不連続な境界面
に沿っての腐食の進行が起こりにくいものと思われる。
は著しく改善された。鉛蓄電池の充放電や放置中におけ
る極板耳とストラップとの接合界面における腐蝕のメカ
ニズムは必ずしも解明されているとは言えないものの、
本発明のような構成を採用することにより、溶接時の極
板耳/スラップ界面の接合性が改善され、不連続な境界
面が形成されにくくなり、従来のような不連続な境界面
に沿っての腐食の進行が起こりにくいものと思われる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。鉛
合金種を種々変えた格子を用いた正極板とセパレ−タと
負極板と交互に積み重ねて作製し、常法に従ってストラ
ップを形成した6V,10AHの電池を用いて、定電流
加速寿命試験を行った。
合金種を種々変えた格子を用いた正極板とセパレ−タと
負極板と交互に積み重ねて作製し、常法に従ってストラ
ップを形成した6V,10AHの電池を用いて、定電流
加速寿命試験を行った。
【0009】この結果を、極板耳合金がPb-0.7%Sn-0.07
%Ca でストラップ合金がPb-2.0%Snの場合の加速寿命を
100として、それぞれの寿命期間を相対比較値で表1
に示す。
%Ca でストラップ合金がPb-2.0%Snの場合の加速寿命を
100として、それぞれの寿命期間を相対比較値で表1
に示す。
【0010】
【表1】
【0011】この結果から明らかなように、1.5〜4
%の錫を含有する鉛合金からなるストラップと1.5〜
4%の錫と0.04〜0.13%のカルシウムとを含有
する鉛合金よりなる格子とを用いれば、従来よりも密閉
式鉛蓄電池の寿命性能が改善されたことがわかる。とり
わけ、ストラップの錫含有量と正極格子の錫含有量とが
実施的に同量である場合に置いて、その効果は顕著であ
る。
%の錫を含有する鉛合金からなるストラップと1.5〜
4%の錫と0.04〜0.13%のカルシウムとを含有
する鉛合金よりなる格子とを用いれば、従来よりも密閉
式鉛蓄電池の寿命性能が改善されたことがわかる。とり
わけ、ストラップの錫含有量と正極格子の錫含有量とが
実施的に同量である場合に置いて、その効果は顕著であ
る。
【0012】なお、上記加速寿命試験における寿命原因
は、寿命性能が改善された電池No.3〜6、16〜2
5はストラップ自体の腐食によるものであり、他の寿命
性能が劣ったものは極板耳とストラップとの境界面の腐
食によるものであった。これより、1.5〜4%の錫を
含有する鉛合金ストラップと、1.5〜4%の錫と0.
04〜0.13%のカルシウムとを含有する鉛合金正極
格子とを用いること、及び、そこにおいてストラップの
錫含有量と正極格子の錫含有量とを実施的に同量にする
ことにより、極板耳とストラップと腐蝕を防ぎ寿命性能
が改善できることがわかる。尚、密閉式鉛蓄電池に使用
される鉛合金には砒素やセレンなど若干の有益物質が添
加される場合があるが、これらの添加によっても本発明
の効果が維持されることは容易に想定される。
は、寿命性能が改善された電池No.3〜6、16〜2
5はストラップ自体の腐食によるものであり、他の寿命
性能が劣ったものは極板耳とストラップとの境界面の腐
食によるものであった。これより、1.5〜4%の錫を
含有する鉛合金ストラップと、1.5〜4%の錫と0.
04〜0.13%のカルシウムとを含有する鉛合金正極
格子とを用いること、及び、そこにおいてストラップの
錫含有量と正極格子の錫含有量とを実施的に同量にする
ことにより、極板耳とストラップと腐蝕を防ぎ寿命性能
が改善できることがわかる。尚、密閉式鉛蓄電池に使用
される鉛合金には砒素やセレンなど若干の有益物質が添
加される場合があるが、これらの添加によっても本発明
の効果が維持されることは容易に想定される。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による密閉式
鉛蓄電池は、錫の含有量が1.5〜4%の鉛合金ストラ
ップと、錫の含有量が1.5〜4%、カルシウムの含有
量が0.04〜0.13%の鉛合金正極格子とを用いる
こと、及び、そこにおいてストラップの錫含有量と正極
格子の錫含有量とを実施的に同量にすること、を特徴と
するものである。これにより、ストラップと極板耳との
接合境面における耐蝕性が改善でき、もって寿命性能を
著しく改善することができた。
鉛蓄電池は、錫の含有量が1.5〜4%の鉛合金ストラ
ップと、錫の含有量が1.5〜4%、カルシウムの含有
量が0.04〜0.13%の鉛合金正極格子とを用いる
こと、及び、そこにおいてストラップの錫含有量と正極
格子の錫含有量とを実施的に同量にすること、を特徴と
するものである。これにより、ストラップと極板耳との
接合境面における耐蝕性が改善でき、もって寿命性能を
著しく改善することができた。
【図1】ストラップ形成方法を示す図である。
1 エレメント 3 極板耳 4 溶融鉛合金 5 鋳型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−239767(JP,A) 特開 昭57−141864(JP,A) 特開 昭63−81769(JP,A) 特開 平6−196145(JP,A) 特開 昭60−151960(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/32 H01M 2/28
Claims (2)
- 【請求項1】錫の含有量が1.5〜4%の鉛合金ストラ
ップと、錫の含有量が1.5〜4%、カルシウムの含有
量が0.04〜0.13%の鉛合金正極格子とを備える
ことを特徴とする密閉式鉛蓄電池。 - 【請求項2】 ストラップの錫含有量と正極格子の錫含
有量とが実施的に同量である、請求項1記載の密閉式鉛
蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05133493A JP3353364B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 密閉式鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05133493A JP3353364B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 密閉式鉛蓄電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06243855A JPH06243855A (ja) | 1994-09-02 |
JP3353364B2 true JP3353364B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=12884030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05133493A Expired - Fee Related JP3353364B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 密閉式鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3353364B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1115167A4 (en) * | 1999-07-09 | 2006-12-20 | Gs Yuasa Corp | POSITIVE PANEL STUFFERS FOR STORAGE BATTERY AND HOLDING MEMORY BATTERY THAT CONTAINS HIM |
JP4325153B2 (ja) * | 2002-07-19 | 2009-09-02 | パナソニック株式会社 | 制御弁式鉛蓄電池 |
-
1993
- 1993-02-16 JP JP05133493A patent/JP3353364B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06243855A (ja) | 1994-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
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