JP3352425B2 - 粒状の排泄物処理材及びその製造方法 - Google Patents

粒状の排泄物処理材及びその製造方法

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JP3352425B2 JP15067699A JP15067699A JP3352425B2 JP 3352425 B2 JP3352425 B2 JP 3352425B2 JP 15067699 A JP15067699 A JP 15067699A JP 15067699 A JP15067699 A JP 15067699A JP 3352425 B2 JP3352425 B2 JP 3352425B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式不織布粉砕
物、乾式不織布粉砕物、木材パルプの粉砕物、古紙パル
プの粉砕物又は化繊紙の粉砕物或いはこれら粉砕物の二
種以上の混合物を原料として製造する尿のpH検査機能
を有する猫砂等の粒状の動物用排泄物処理材及び携帯用
トイレ内に使用される排泄物処理用粒状物等の人及び動
物用の排泄物処理材並びにそれらの製造方法に関する。
また、本発明は、おむつ用、ティッシュ用、トイレット
ペーパー用、タオルペーパー用、ちり紙用等の衛生用紙
製造時に生じる衛生用紙裁断屑等のパルプ廃材、製紙工
程で生じる紙の裁断屑等の紙廃材粉、並びにレーヨン紙
製造時に生じるレーヨン紙の裁断屑等の化繊紙廃材及び
紙粉を原料として製造する尿のpH検査機能を有する猫
砂等の動物用排泄物処理材及び携帯用トイレ内に使用さ
れる排泄物処理用粒状物等の人及び動物用の排泄物処理
材並びにそれらの製造方法に関する。また、本発明は、
pH検出機能を有し、使用後の含水状態で焼却処理可能
である人及び動物用の排泄物処理材及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】猫砂等の動物用排泄物処理材としては、
ゼオライト及びベントナイト等の鉱物質の砂が使用され
ている。しかし、このような鉱物質の砂を素材とした猫
砂は、使用後の廃棄処理が難しく問題とされている。そ
こで可燃性で水に濡れ易いパルプや紙粉を高吸水性樹脂
と混合して粒状に形成されている。これらの猫砂は、生
ゴミと一緒集められて、生ゴミと一緒に押し潰されて焼
却処理されている。
【0003】しかし、このような動物用排泄物処理材に
は、ゼオライト及びベントナイト等の鉱物又は高吸水性
樹脂が使用されているために、動物用排泄物処理材自体
が、固有のpH値を有することとなり、pH指示薬を動
物用排泄物処理材に含浸させても、尿等の正確なpH値
の測定を行うことができない。そこで、pH検出機能を
有する動物用排泄物処理材には、pHの正確な測定を可
能にするために、比較的高価なパルプ材が使用されてい
る。現在は湿式押し出し機により押し出し、押し出され
た造粒物は、所定の長さにチョッパーで切断されてい
る。このように形成されたpH測定機能を有する粒状の
動物用排泄物処理材は、pH測定機能を持たせるため
に、紙等のバルプ材製の不織布に、pH指示薬を含有す
るインクを塗布又は含浸することにより保持させ、この
pH指示薬を保持させたパルプ製の不織布を、粉砕し、
造粒後乾燥して、pH測定機能を有する動物用排泄物処
理材用の造粒物を製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように製
造された動物用排泄物処理材には、pH指示薬を含有す
るインクが含浸されているが、pH指示薬を含有するイ
ンクには、pH指示薬の発色を鮮明にするために、pH
指示薬、結合剤及び溶剤が比較的高濃度に含有されてお
り、その侭では、残留するインク中の結合剤や溶剤の匂
いにより、動物用排泄物処理材が嫌われる結果となるた
めに、通常の粒状の動物用排泄物処理材に混ぜて使用し
なければならず、問題とされている。
【0005】また、高吸水性樹脂を使用しないで、パル
プ材のみで粒状の動物用排泄物処理材とするために、大
量のバルプ材を必要とするが、パルプ原料は従前に比し
て入手困難であり、比較的高価であるために、その使用
が問題とされている。本発明は、従来のpH指示薬含有
インク組成物を保持する粒状の動物用排泄物処理材にお
ける、pH指示薬含有インク組成物に由来するpH指示
薬、結合剤及び溶剤の匂いの問題及び原料パルプの問題
を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルプ廃材、
レーヨン紙廃材及び廃材の紙粉を粒状の動物用排泄物処
理材の原料として使用し、動物用排泄物処理材に含有さ
れるpH指示薬含有インク組成物の量を少なくした粒状
の動物用排泄物処理材を提供することを目的としてい
る。本発明者は、pH指示薬含有インク組成物の量を、
従来pH測定機能を有する粒状の動物用排泄物処理材に
使用される量の1/12の量、即ち12倍の量の水で希
釈されたpH指示薬でも、pH測定が可能であることを
発見して、本発明に至った。また、本発明者は、このよ
うな粒状の排泄物処理材は、携帯用のトイレ等の便器内
に入れ又は敷いて、その上に排泄させて、排泄物の付着
した粒状の排泄物処理材を水洗等で下水に流して処理で
きることを発見して本発明に至った。
【0007】即ち、本発明は、90乃至98重量部の、
5mm以下の粒度の不織布粉砕物、2乃至10重量
部の糊剤と、0.007乃至0.03重量部で、4.1
乃至7.7のpH域に変色域を有する一以上のpH指示
薬、一以上の結合剤及び一以上の有機溶媒を含有するp
H指示薬含有インク組成物とを含み、水分含有率が5乃
至15重量%である2mm以上の粒度の造粒物であるこ
とを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、また、本発
明は、90乃至98重量部の、5mm以下の粒度の不織
粉砕物を2乃至10重量部の糊剤と混合し、この混
合物に、4.1乃至7.7のpH域に変色域を有する一
以上のpH指示薬、一以上の結合剤及び一以上の有機溶
媒を含有するpH指示薬含有インク組成物を8乃至12
倍の水で希釈された希釈液の8乃至25重量部を混合し
て、2mm以上の粒度に押し出し造粒することを特徴と
する粒状の排泄物処理材の製造方法にある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、不織布その他粉
砕物とは、湿式不織布の粉砕物、湿式不織布廃材の粉砕
物、乾式不織布の粉砕物、乾式不織布廃材の粉砕物、パ
ルプ材料の粉砕物、パルプ廃材の粉砕物、紙材料の粉砕
物、紙廃材の粉砕物、化学繊維の粉砕物、化学繊維廃材
の粉砕物、化学繊維紙の粉砕物又は化学繊維紙廃材の粉
砕物或いは前記粉砕物の二種以上の混合物でをいう。
こで、本発明において、不織布その他粉砕物とは、乾式
不織布粉砕物、湿式不織布粉砕物、紙材料粉砕物、レー
ヨン紙材料粉砕物、パルプ繊維材料粉砕物、並びに化学
繊維材料(再生繊維材料、半合成繊維材料及び合成繊維
材料)粉砕物を意味し、さらに、前記乾式不織布、湿式
不織布、紙材料、レーヨン紙等の化学繊維紙材料、パル
プ繊維材料、及び化学繊維材料を製造するときに発生す
る端切れ及び裁断屑等の廃材をも意味する。したがっ
て、本発明において、不織布その他粉砕物としては、人
又は動物の尿等の排泄物のpH測定にあたり、人又は動
物の尿等の排泄物のpH値に変動を与えない、乾式不織
布の粉砕物、乾式不織布廃材の粉砕物、湿式不織布の粉
砕物、湿式不織布廃材の粉砕物、紙材料の粉砕物、紙廃
材の粉砕物、化学繊維紙の粉砕物又は化学繊維紙廃材の
粉砕物、パルプ繊維材料の粉砕物、パルプ繊維廃材の粉
砕物、化学繊維材料の粉砕物又は化学繊維廃材の粉砕物
或いは前記粉砕物の二種以上の混合物を使用することが
できる。
【0009】本発明において、乾式不織布粉砕物は、人
又は動物の尿のpH測定にあたり、人又は動物の尿のp
H値に変動を与えない、接着剤による接合法、機械的接
合法及び紡糸法等により製造された不織布の粉砕物、又
はその製造過程で生じる不織布の端切れ、又は裁断屑な
どの不織布の廃材の粉砕物を包含し、湿式不織布の粉砕
物は、人又は動物の尿のpH測定にあたり、人又は動物
の尿のpH値に変動を与えない、抄紙法等により製造さ
れた不織布の粉砕物又はその製造過程で生じる不織布の
端切れ又は裁断屑などの不織布の廃材の粉砕物を包含す
る。本発明において、不織布粉砕物とされる乾式不織布
しては、(1)袋物用の乾式不織布、服芯、コート芯
又は帯芯等の芯地用の乾式不織布、カーペット用の乾式
不織布、テーブルクロス用の乾式不織布、カーテン用の
乾式不織布、実験着又は作業着用の乾式不織布、(2)
シーツ用の乾式不織布、枕カバー用の乾式不織布又は毛
布用の乾式不織布、(3)フィルター、包装材、ルーフ
ィング材又は防音遮断材等の産業資材用の乾式不織布、
或いは(4)手術着、白衣、ベッドシーツ、マスク、衛
生ナプキン又は包帯等の衛生及び医療用の乾式不織布な
どがあり、不織布粉砕物とされる乾式不織布廃材として
は、前記乾式不織布の製造時に発生する端切れ或いは裁
断屑がある。また、不織布粉砕物とされる湿式不織布と
しては、(1)ベビー用ナプキン若しくは生理用ナプキ
ン等のナプキン、おむつ、おむつカバー又はタオル等の
衛生材料用の湿式不織布、(2)フィルター、絶縁用、
食品包装用、ワイパー用、粘着テープ基材用、作業着用
等産業資材用の湿式不織布、(3)障子紙、京花紙、衣
料用エプロンコート、カーテン、カーペット、キッチン
ペーパー等の家庭用の湿式不織布などがあり、不織布粉
砕物とされる湿式不織布廃材としては、前記湿式不織布
の製造時に発生する端切れ或いは裁断屑がある。これら
の不織布粉砕物は、一種以上の不織布の粉砕物又は一種
以上の不織布の廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二種以
上の粉砕物の混合物を使用することができる。
【0010】本発明において、不織布その他の廃材の粉
砕物には、人又は動物の尿のpH測定にあたり、人又は
動物の尿のpH値に変動を与えない、おむつ用、シーツ
用、マスク用、ティッシュ用、トイレットペーパー用、
タオルペーパー用又はちり紙用等の衛生用紙用パルプ材
料或いはこれら衛生用紙製造時に生じる衛生用紙の端切
れ又は裁断屑等の衛生用紙用パルプ廃材の粉砕物があ
り、またこれらの他に、製紙工程で生じる紙の端切れ若
しくは裁断屑又は紙粉等の紙廃材の粉砕物、或いはレー
ヨン紙等の化学繊維紙製造時に生じるレーヨン紙等の化
学繊維紙の端切れ若しくは裁断屑等の化学繊維紙廃材の
廃材粉砕物があり、さらにこれらの他に、プラスチック
フィルム又はパラフィン蝋で被覆されている板紙若しく
は紙製食器等のラミネート加工紙の粉砕物又は前記ラミ
ネート加工紙製造時の端切れ又は裁断屑のラミネート加
工紙廃材の粉砕物がある。本発明において、不織布その
他の廃材の粉砕物としては、衛生用紙若しくはその廃材
の粉砕物、化学繊維紙若しくはその廃材の粉砕物又はラ
ミネート加工紙若しくはその廃材の粉砕物或いは前記粉
砕物の二以上の粉砕物の混合物を使用することができ
る。
【0011】本発明において、人又は動物の尿のpH測
定は、人又は動物の尿のpH値を検出して、例えば持続
性の酸性尿又はアルカリ性尿の検出を行い、結石症の治
療やその他疾病の検出を目的としており、人の尿のpH
値は、健康時に通常の食事を取っているときで、4.6
乃至7.5であるところから、pH指示薬は、pH値で
4.4乃至7.7、又は好ましくは4.6乃至7.5
に、変色域のpH又は変色時のpHを有するpH指示薬
が選ばれる。また犬や猫などの肉食動物の尿のpH値
は、健康時で、4.3乃至7であるところから、pH指
示薬は、pH値で4.1乃至7.2又は好ましくは4.
3乃至7に、変色域のpH又は変色時のpHを有するp
H指示薬が選ばれる。本発明において、pH指示薬含有
インク組成物に使用されるpH指示薬としては、pH値
で、4.1乃至7.7に変色域のpH又は変色時のpH
を有するpH指示薬が選ばれ、好ましくは、pH値で
4.3乃至7.5にpH域に変色域のpH又は変色時の
pHを有するpH指示薬が選ばれる。
【0012】前記のようなpH値、即ち、4.1乃至
7.7のpH域に、変色域のpHを有するpH指示薬と
しては、チモールブルー、フェノールフタレイン、トロ
ペオリンOOO、クレゾールレッド、フェノールレッ
ド、ニュートラルレッド、ブロモチモールブルー、ブロ
モクレゾールパープル、ブロモフェノールレッド、p−
ニトロフェノール、メチルレッド、ブロモクレゾールグ
リーン、テトラブロモフェノールブルー、クロロフェノ
ールレッド、メチルオレンジ、エチルオレンジ、ブロモ
フェノールブルー、ブリリアントイエロー、コンゴーレ
ッド又はブロモクレゾールブルー或いは前記pH指示薬
の二以上の指示薬の組み合わせの混合指示薬がある。
【0013】例えば、変色時のpHが4.3である混合
指示薬としては、メチルオレンジ0.01重量部とブロ
モクレゾールグリーン0.05重量部をエタノールに溶
解させたものがあり、変色時のpHが5.1である混合
指示薬としては、メチルレッド、0.05重量部とブロ
モクレゾールグリーン0.075重量部をエタノールに
に溶解させたものがあり、変色時のpHが6.7である
混合指示薬としては、ブロモクレゾールパープル0.0
5重量部とブロモチモールブルー0.05重量部を水に
溶解させたものがあり、この他に全pH域でpHの測定
を行うことができるユニバーサル指示薬を使用すること
ができる。pH値が、4.1乃至5.6にpH変色域を
有するpH指示薬の場合には、緩衝剤の使用又は塩基性
の紙材の粉砕物を使用するのが好ましく、pH値が、
6.6乃至7.7にpH変色域を有するpH指示薬の場
合には、緩衝剤の使用又は酸性のパルプ及び/又は紙材
の粉砕物を使用するのが好ましい。
【0014】本発明において、pH指示薬含有インク組
成物としては、一般に市販されるpH指示薬含有インク
組成物を使用することができる。このようなpH指示薬
含有インク組成物は、pH値で4.1乃至7.7の範囲
内に変色域のpH又は変色時のpHを有する前記pH指
示薬の一種類以上を含有するインク組成物であり、前記
pH指示薬以外に、配合成分として使用される添加物
は、pH測定に影響を及ぼさないものであり、結合剤
で、樹脂層を形成するものとして、セルロース及びその
誘導体を使用することができる。pH指示薬はインク組
成成分中0.5乃至2.0重量%の量が好ましい。セル
ロース及びその誘導体については、セロール、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等が、濡れ性及び目視による判定
がし易いなどの点から好ましい。またこの場合、溶剤と
しては、前記pH指示薬及び結合剤としての樹脂を安定
して溶解でき又は分散できる溶剤が選ばれる。
【0015】本発明において、前記のpH指示薬含有イ
ンク組成物以外の組成の他のpH指示薬含有インク組成
物を使用することができる。この前記以外のpH指示薬
含有インク組成物の場合には、前記のpH指示薬に加え
て、例えば、褪色現象を抑制するために加えられる4級
アンモニウム塩又はアミン塩を加え、また呈色再現性を
改良すると共にインク組成物の呈色を安定させるために
塩基性物質を加え、さらに前記の試薬類及び吸収性物質
を支持体上に形成可能とするために加えられる樹脂等の
結合剤、及び排泄物とpH指示薬との接触を促進し、該
pH指示薬の変色を速やかにするために、インク組成物
中に配合される吸水性粉末、前記結合剤及び試薬類を安
定して溶解又は分散できる一種類の有機溶剤又は二種類
以上の混合有機溶剤などを加え、さらにまた均一な試薬
層を形成できるように界面活性剤などを加えることがで
きる。
【0016】この前記以外のpH指示薬含有インク組成
物の場合には、4級アンモニウム塩としては、周知のア
ルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩、サバミン型アンモニウム塩を使
用することができ、また、塩基性物質としては、水酸化
アンモニウム、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金
属水酸化物を使用することができる。そして、このイン
ク組成物の場合において、結合剤は、排泄物のpH測定
に影響を及ぼすことなく、また、pH指示薬の発色を妨
げず、また発色した色を安定化させる水溶性高分子化合
物、並びに、排泄物のpH測定に影響を及ぼすことな
く、また、pH指示薬の発色を妨げることがないもの
で、被膜形成機能を有する水不溶性高分子化合物がある
が、これら両者を組み合わせて形成するのが好ましい。
このような高分子化合物としては、天然親水性高分子化
合物、半合成親水性高分子化合物並びに被膜形成機能を
有する水不溶性高分子化合物などがある。
【0017】また、このインク組成物の場合において、
前記天然親水性高分子化合物としては、甘薯澱粉、馬鈴
薯澱粉、蒟蒻粉、布海苔、アルギン酸ナトリウム、トロ
ロアオイ、トンガロゴム、アラビアゴム、デキストラ
ン、レバン、ニカワ、ゼラチン、カゼイン及びコラーゲ
ン等を使用することができる。前記半合成親水性高分子
化合物としては、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びカルボ
キシメチルセルロース等のセルロース誘導体、並びにジ
アルデヒド澱粉誘導体等を使用することができる。前記
水不溶性高分子化合物としては、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン又はこ
れらの共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチ
レンオキシド等を使用することができる。前記被膜形成
機能を有する水不溶性高分子化合物としては、ニトロセ
ルロース、酢酸セルロース、エチルセルロース、酢酪酸
セルロース等のセルロース樹脂を使用することができ、
また、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、
塩化ビニル共重合体樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ
酢酸ビニルエマルション、酢酸ビニルコポリマー(酢酸
ビニル−アクリル酸エステル等)エマルション、アクリ
ル酸エステル共重合体エマルション、エポキシ樹脂エマ
ルション及び合成ゴムラテックス等を使用することがで
きる。これらの被膜形成機能を有する高分子化合物中
で、特にウレタン樹脂及びポリビニルブチラールは、p
H指示薬の変色及びpH測定に悪影響を及ぼさないので
好ましい。
【0018】さらにこのインク組成物において、吸水性
粉末は、pH測定に悪影響を及ぼさないもので白色のも
のであり、例えば、ガラス、セルロースブロック、微結
晶セルロース、イオン交換セルロースなど或いはこれら
を組み合わせた混合物であり、また溶媒は、芳香族炭化
水素、脂肪族炭化水素、エステル類、アルコール類等の
非水溶媒又は水或いはこれらの混合物であり、界面活性
剤は、湿潤剤であり、非イオン界面活性剤、陰イオン界
面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤
又はポリエチレングリコールなどである。
【0019】一般に、pH指示薬含有のインク組成物に
おいて、pH指示薬の含有量はインク組成物の固形分に
対し、0.01乃至0.8重量%であり、市販の多く
は、インク組成物に対しては、概略1重量%であり、糊
剤の含有量は概略10重量%以下であり、残余は溶剤で
ある。本発明において、pH測定用インク組成物は、水
により8乃至12倍に希釈されて、排泄物処理材の原料
混合物に混合される。前記排泄物処理材に混合されるp
H指示薬の量は、排泄物処理材100gに対して、0.
007乃至0.03gであり、好ましくは、排泄物処理
材100gに対して0.01乃至0.015gである。
【0020】本発明において、不織布その他粉砕物粒子
を相互に接着させるために、接着性を有し、尿のpHに
影響を与えない糊料即ち糊剤が添加される。このような
糊剤としては、ジャガイモの塊茎、サツマイモの塊根、
トウモロコシ及びコムギの種子並びにタピオカの根など
から製造された澱粉を使用することができる。このよう
な糊剤としては、前記pH指示薬含有のインク組成物に
おいて結合剤として使用される天然親水性高分子化合
物、半合成親水性高分子化合物及び水溶性高分子化合物
を使用することができる。このように、排泄物処理材の
糊剤として、天然親水性高分子化合物、半合成親水性高
分子化合物及び/又は水溶性高分子化合物を使用する
と、排泄物が付着した、粒状の排泄物処理材が相互に付
着して、塊状を形成するので、排泄後の排泄物処理材の
取り扱いが用意とすることができる。
【0021】本発明において、5mm以下、好ましく
は、3mm以下の粒度に粉砕された不織布その他粉砕物
の90乃至98重量部を、2乃至10重量部の糊剤と混
合し、この混合物に、8乃至25重量部の、8乃至12
倍の水で希釈された尿検査用指示薬含有インク組成物の
希釈液を混合し、この混合物を、2mm以上、好ましく
は概略3mm又はそれ以上の径の粒子に乾式で押し出し
造粒する。この造粒過程で、混合物は発熱して、有機溶
剤の例えばエチルアルコール及び酢酸プロピル等は、水
と共に蒸発されて分離され、特別に乾燥工程を設けるこ
となく造粒物を5乃至15重量%の水分とすることがで
きる。押し出された造粒物は、カッターにより長さ10
mm以下の粒子に切断される。
【0022】本発明において、造粒後の微細な粉塵の存
在を極力避けるために、例えば2mm以上、好ましく
は、3mm以上の粒径の造粒物に造粒されるのが好まし
いが、5mm以上の粒径の粒子に造粒すると、例えばト
イレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとして
も、粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保
つ上で好ましい。しかし、これらの場合、2mm以下の
粒子の存在や、3mm以下の粒子の存在を完全に排斥す
るものではない。本発明において、造粒物は、球状、柱
状、粒状、顆粒状等各種粒状に形成することができる。
【0023】本発明において、90乃至98重量部の、
3mm以下の粒度の不織布その他粉砕物、2乃至10重
量パーセントの糊剤及び8乃至25重量パーセントの、
8乃至12倍の水で希釈れた一種以上のpH指示薬を含
むインク組成物が混合された混合物は、混合装置におい
て混合され、造粒装置により造粒される。ここに使用さ
れる造粒装置としては、従来周知の、押出し造粒装置、
ロール型円盤押出し造粒機及びディスクペレッタ等の造
粒機を使用することができる。本発明において、排泄物
処理材を、例えば、安息香酸や安息香酸ナトリウム等の
防腐剤又は殺菌剤等の殺菌作用を発揮する物質を有する
粒状芯部と、該粒状芯部を被覆し、pH指示薬含有イン
ク組成物を有する被覆部とで形成して、黴などの発生を
防止し、長期間に亙って保存できる排泄物処理材とする
ことができる。
【0024】本発明において、人及び動物用の粒状の排
泄物処理材は、90乃至98重量部の5mm以下の粒度
の不織布粉砕物、2乃至10重量部の糊剤及び0.00
7乃至0.03重量部のpH指示薬及び5乃至15重量
%の水分を含む、2mm以上の粒度の造粒物とするの
で、正しい尿のpH測定が行えるので、人及び動物の尿
路系に生じる結石を防止でき、人及び動物の健康維持に
資することができる。
【0025】以下に例を挙げて、本発明の実施の態様に
ついて説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によ
って何等制限されるものではない。図1は、本発明の一
実施例の粒状の動物用排泄物処理材を製造する工程を示
す概略の平面的工程図である。図2は、図1に示す実施
例とは異なる本発明の他の一実施例の粒状の動物用排泄
物処理材を製造する工程を示す概略の平面的工程図であ
る。図1及び図2において、対応する部分については同
一の符号が使用されている。
【0026】図1において、粒状の動物用排泄物処理材
の製造装置1は、まず、パルプ廃材供給用のベルトコン
ベヤ2が、粗砕機3に接続して設けられており、パルプ
廃材供給用ベルトコンベヤ2から送られたパルプ廃材
は、粗砕機3で10mm以下の大きさに解される。本例
において、粗砕機3の出口4は、乾式粉砕パルブを形成
するためのベルトコンベヤ5に接続し、ベルトコンベヤ
5の出口部6は、ベルトコンベヤ7に接続している。ベ
ルトコンベヤ7は粉砕機8の入口部9に接続しており、
パルプ廃材は粉砕機により4mm以下の粒度に粉砕され
る。この4mm以下の粒度に粉砕されたパルプ廃材を沈
降分離するために、粉砕機8の出口部10は、空気移送
管11を介して、粉砕物を沈降分離する沈降室12の入
口部13に接続している。沈降室12の出口部14は、
スクリューフィーダ15に接続しており、スクリューフ
ィーダ15には、糊剤をパルプ廃材の粉砕物に供給する
ための糊剤供給槽16が定量コンベヤ17を介して接続
し、その下流側に、pH指示薬含有のインク組成物を水
で11倍に希釈したpH指示薬含有の印刷インク希釈液
を供給する印刷インク希釈液供給槽18が希釈液供給管
19を介して接続している。本例において、スクリュー
フィーダ15は、ロール型円盤押し出し造粒機のディス
クペレッター20の入口部21に接続している。デイス
クペレツター20の出口部22は、ベルトコンベヤ23
を介して振動板型整粒装置24の入口部に接続してお
り、造粒された造粒物は、造粒機20の出口部からベル
トコンベヤ23により、振動板型の整粒装置24の入口
部25に送られる。本例においては、振動板型整粒装置
24の出口管26は、振動型篩機27内に延びており、
整粒された造粒物は、振動型篩機27に送られて、概略
直径2mm以下並びに長さ10mm以上の造粒物が篩分
けにより分離される。振動型篩機27の出口部28に接
続するベルトコンベヤ29の出口部30は、製品タンク
31に接続し、ベルトコンベヤ32を介して自動包装装
置33に接続している。したがって、振動型篩機27に
より分離された概略直径2乃至5mm及び長さ2乃至1
0mmの大きさの造粒物は、製品タンク31に集めら
れ、製品タンクに接続するベルトコンベヤ32を介して
自動包装装置33に送られ包装される。
【0027】図2に示す粒状の動物用排泄物処理材の製
造装置1′は、図1に示す粒状の動物用排泄物処理材の
製造装置1に対して、パルプ廃材混合物に、水が混合さ
れ、水が混合されたパルプ廃材混合物を造粒し、その造
粒物にpH指示薬含有インク組成物の水による希釈液を
噴霧する点で相違する例である。即ち、本例において
は、パルプ廃材供給用のベルトコンベヤ2が、粗砕機3
に接続して設けられており、パルプ廃材供給用ベルトコ
ンベヤ2から送られたパルプ廃材は、粗砕機3で10m
m以下の大きさに解される。本例において、粗砕機3の
出口4は、乾式粉砕パルブを形成するためのベルトコン
ベヤ5に接続し、ベルトコンベヤ5の出口部6は、ベル
トコンベヤ7に接続している。ベルトコンベヤ7は粉砕
機8の入口部9に接続しており、パルプ廃材は粉砕機に
より4mm以下の粒度に粉砕される。この4mm以下の
粒度に粉砕されたパルプ廃材を沈降分離するために、粉
砕機8の出口部10は、空気移送管11を介して、粉砕
物を沈降分離する沈降室12の入口部13に接続してい
る。沈降室12の出口部14は、スクリューフィーダ1
5に接続しており、スクリューフィーダ15には、糊剤
をパルプ廃材の粉砕物に供給するための糊剤供給槽16
が定量コンベヤ17を介して接続し、その下流側に、水
を供給する水槽34が給水管35を介して接続してい
る。本例において、スクリューフィーダ15は、ロール
型円盤押し出し造粒機の押し出し孔径が5mmのディス
クペレッター20の入口部21に接続している。デイス
クペレツター20の出口部22は、ベルトコンベヤ23
介して振動板型整粒装置24の入口部に接続しており、
造粒された造粒物は、造粒機20の出口部からベルトコ
ンベヤ23により、振動板型の整粒装置24の入口部2
5に送られる。本例においては、振動板型整粒装置24
には、pH指示薬含有の印刷インクを水で11倍に希釈
したpH指示薬含有の印刷インク希釈液を供給する印刷
インク希釈液供給槽18の希釈液供給管19が延びて設
けられており、造粒物の表面にpH指示薬含有インク組
成物希釈液が噴霧することができる。振動板型整粒装置
24の出口管26は、振動型篩機27内に延びており、
整粒され、希釈液が噴霧された造粒物は、振動型篩機2
7に送られて、直径2mm以下並びに長さ10mm以上
の造粒物が篩分けにより分離される。振動型篩機27の
出口部28に接続するベルトコンベヤ29の出口部30
は、製品タンク31に接続し、ベルトコンベヤ32を介
して自動包装装置33に接続している。したがって、振
動型篩機27により分離された概略直径2乃至5mm及
び長さ2乃至10mmの大きさの造粒物は、製品タンク
31に集められ、製品タンクに接続するベルトコンベヤ
32を介して自動包装装置33に送られ包装される。
【0028】図1及び図2に示した実施例において使用
されたpH指示薬含有のインク組成物は、(1)第一の
pH指示薬含有インク組成物は、pH指示薬1乃至3重
量%、セルロース系樹脂1乃至5重量%、酢酸プロピル
20乃至30重量%及びアルコール溶剤60乃至70重
量%を含有する。(2)第二のpH指示薬含有インク組
成物は、1乃至3重量%、セルロース系樹脂1乃至3重
量%、工業用エチルアルコール、80乃至90重量%、
メチルアルコール10乃至20重量%を含有する。
(3)第三のpH指示薬含有インク組成物は、pH指示
薬1乃至3重量%、セルロース系樹脂1乃至3重量%、
工業用エチルアルコール80乃至90重量%及びメチル
アルコール10乃至20重量%を含有する。
【0029】例1 図1に示す装置において、粒状の動物用排泄物処理材の
製造装置1には、まず、不織布屑のパルプ廃材供給用の
ベルトコンベヤ2に、該パルプ廃材97重量部が供給さ
れ、粗砕機3に供給され、該粗砕機3で解して10mm
以下の粒度に整粒される。本例において、10mm以下
の粒度に整粒されたパルプ廃材は、粗砕機3の出口4か
ら、パルプ廃材の乾式粉砕パルブを形成するために、ベ
ルトコンベヤ5及び7を経て粉砕機8に送られ5mm以
下の粒度に粉砕される。粉砕されたパルプ廃材の粉砕物
は、粉砕機8の出口部10は、空気移送管11を介し
て、パルプ廃材粉砕物を沈降分離する沈降室12に入口
部13から送り込まれ、沈降室12で分離される。沈降
室12で分離されたパルプ廃材粉砕物は、スクリューフ
ィーダ15に送出され、糊剤のコーンスターチ供給槽1
6から定量コンベヤ17を介して、糊剤のコーンスター
チが3重量部が混合されて、パルプ廃材粉砕物及びコー
ンスターチの混合物を形成する。次いで、このパルプ廃
材とコーンスターチの混合物に、該混合物に対し12重
量%の比率で、pH指示薬のブロモチモールブルー含有
のインク組成物の水による11倍希釈液を、インク組成
物希釈液の供給槽18からインク組成物の水の希釈液供
給管19を介して供給する。インク組成物の水の希釈液
が混合されたパルプ廃材粉砕物とコーンスターチの混合
物は、スクリューフィーダ15により、ディスクペレッ
ター20の入口部21からディスクペレッター20に導
入され、5mm以下の粒度に造粒される。造粒機20で
造粒された造粒物は、直径5mm以下及び長さ10mm
以下の造粒物であり、造粒機20の出口部からベルトコ
ンベヤ23を介して振動板型の整粒装置24の入口部2
5に送られ、そこで、造粒物は、振動板による振動によ
り整粒される。整粒装置により整粒された造粒物は、振
動板型整粒装置24の出口管26により、振動型篩機2
7に送られ、整粒された造粒物は、振動型篩機29で、
粒度5mm以下の造粒物が篩分けにより分離される。篩
分けられた直径2mm以上及び直径5mm以下並びに長
さ2mm以上及び長さ10mm以下のパルプ廃材粉砕物
及びコンスターチの混合造粒物は、振動型篩機27の出
口部28からベルトコンベヤ29に送出される。ベルト
コンベヤ29に送出された混合造粒物は、その出口部3
0から、造粒物製品タンク31に導入され、直径2乃至
5mm、長さ2乃至10mmの造粒物の製品が集められ
る。造粒物製品タンク31に集められた造粒物の製品
は、接続するベルトコンベヤ34を介して自動包装装置
35に送られ包装される。この製品を内径144mm、
高さ147mmのガラス器に、上部より30cm分が残
るように充填して試験の検体とした。注射器により、上
部開口から疑似尿20ccを検体の上端中央部に注入し
た。疑似尿が底部に達するものは無く、吸水速度は良好
であった。ブロモチモールブルーの試験片によるpH検
査の結果と、本例のpH測定機能を有する動物用排泄物
処理材によるpH検査の結果は同一であり、本例の動物
用排泄物処理材によるpH測定結果は、信頼できるもの
であった。
【0030】例2 本例においても、例1と同様に、図1に示す装置が使用
された。本例において、不織布屑のパルプ廃材87重量
部及びラミネート紙廃材のパルプ廃材10重量部を使用
した。不織布屑のパルプ廃材87重量部及びラミネート
紙廃材のパルプ廃材10重量部を、共に粗砕機3に供給
して、10mm以下の粒度に解した。このように解さ
れ、混合され整粒されたパルプ廃材混合物97重量部
を、株式会社ホーライ製のオープンフラットカッタータ
イプの粉砕機(製品番号BO5B−3584−50E)
で4mmの孔径のスクリーンを通して粉砕した。このパ
ルプ廃材の粉砕混合物に、糊料、即ち糊剤の、王子コン
スターチ株式会社製のアルファー澱粉を3重量部を混合
した。このアルファー澱粉を混合した混合物に、該混合
物に対し12重量%のブロモクレゾールパープル含有の
インク組成物の水による11倍の希釈液を混合し、この
混合物を、不二パウダル株式会社製のF−60型式のデ
ィスクペレッターで押し出し造粒した。この造粒物は直
径5mm以下で長さ10mm以下であり、2mm以下の
粒度のものを、株式会社ダルトン製の1502型の振動
フルイにより除去した。製品は、黄色を帯びており、そ
の水分含有率は7重量%であった。この製品を内径14
4mm、高さ147mmのガラス器に、上部より30c
m分が残るように充填して試験の検体とした。注射器に
より、上部開口から疑似尿20ccを検体の上端中央部
に注入した。疑似尿が底部に達するものは無く、吸水速
度は良好であった。ブロモクレゾールパープルの試験片
によるpH検査の結果と、本例のpH測定機能を有する
動物用排泄物処理材によるpH検査の結果は同一であ
り、本例の動物用排泄物処理材によるpH測定結果は信
頼できるものであった。
【0031】例3 図2において、粒状の動物用排泄物処理材の製造装置1
は、まず、パルプ廃材供給用のベルトコンベヤ2が、粗
砕機3に接続して設けられており、パルプ廃材供給用ベ
ルトコンベヤ2から送られたパルプ廃材は、粗砕機3で
10mm以下の大きさに解される。本例において、粗砕
機3の出口4は、乾式粉砕パルブを形成するためのベル
トコンベヤ5に接続し、ベルトコンベヤ5の出口部6
は、ベルトコンベヤ7に接続している。ベルトコンベヤ
7は粉砕機8の入口部9に接続しており、パルプ廃材は
粉砕機により4mm以下の粒度に粉砕される。この4m
m以下の粒度に粉砕されたパルプ廃材を沈降分離するた
めに、粉砕機8の出口部10は、空気移送管11を介し
て、粉砕物を沈降分離する沈降室12の入口部13に接
続している。沈降室12の出口部14は、スクリューフ
ィーダ15に接続しており、スクリューフィーダ15に
は、糊剤をパルプ廃材の粉砕物に供給するための糊剤供
給槽16が定量コンベヤ17を介して接続し、その下流
側に、造粒のための水を供給するための水槽34が水供
給管34を介して接続している。本例において、スクリ
ューフィーダ15は、ロール型円盤押し出し造粒機のデ
ィスクペレッター20の入口部21に接続している。デ
イスクペレツター20の出口部22は、ベルトコンベヤ
23を介して振動板型整粒装置24の入口部に接続して
いる。この振動板型の整粒装置24には、pH指示薬含
有の印刷インクを水で11倍に希釈されているpH指示
薬含有の印刷インク希釈液の供給用の印刷インク希釈液
槽18から希釈液供給管19が、先端部に噴霧ノズルを
備えて延びている。本例において、希釈液供給管19の
先端部の噴霧ノズルから、pH指示薬含有インク組成物
の希釈液が、振動板型整粒装置24の整粒されている造
粒物に噴霧される。整粒されpH指示薬含有インク組成
物が噴霧された造粒物は、造粒機20の出口部からベル
トコンベヤ23により、振動板型の整粒装置24の入口
部25に送られる。本例においては、振動板型整粒装置
24の出口管26は、振動型篩機27内に延びており、
整粒された造粒物は、振動型篩機27に送られて、粒度
2mm以下の粒度の造粒物が篩分けにより分離される。
振動型篩機27の出口部28に接続するベルトコンベヤ
29の出口部30は、製品タンク31に接続し、ベルト
コンベヤ32を介して自動包装装置33に接続してい
る。したがって、振動型篩機27により分離された概略
直径2乃至5mm及び長さ2乃至10mmの大きさの造
粒物は、製品タンク31に集められ、製品タンクに接続
するベルトコンベヤ32を介して自動包装装置33に送
られ包装される。
【0032】例4 図2に示す装置において、粒状の動物用排泄物処理材の
製造装置1には、まず、不織布屑のパルプ廃材として衛
生用紙裁断屑97重量部が、パルプ廃材供給用のベルト
コンベヤ2から粗砕機3に供給された。該衛生用紙裁断
屑は、該粗砕機3で解して10mm以下の粒度に整粒さ
れる。この10mm以下の粒度に整粒されたパルプ廃材
は、粗砕機3の出口4から、衛生用紙裁断屑粉砕物を形
成するために、ベルトコンベヤ5及び7を経て粉砕機8
に送られ、4mm篩下、即ち4mm以下の粒度に粉砕さ
れる。粉砕された衛生用紙裁断屑の粉砕物は、粉砕機8
の出口部10から、空気移送管11を介して、パルプ廃
材粉砕物を沈降分離する沈降室12に入口部13から送
られ、沈降室12で分離される。沈降室12で分離され
た衛生用紙裁断屑粉砕物は、スクリューフィーダ15に
送出され、糊剤のコーンスターチ供給槽16から、定量
コンベヤ17を介して、3重量部の糊剤のコーンスター
チが供給されて、衛生用紙裁断屑粉砕物及びコーンスタ
ーチの混合物を形成する。次いで、この衛生用紙裁断屑
粉砕物とコーンスターチの混合物に、水槽34から水供
給管35を介して、該混合物に対し8重量%の比率で、
水が供給される。水が供給された衛生用紙裁断屑粉砕物
とコーンスターチの混合物は、スクリューフィーダ15
により、ディスクペレッター20の入口部21からディ
スクペレッター20に導入され、造粒される。ディスク
ペレッター20で造粒された造粒物は、ディスクペレッ
ター20の出口部22からベルトコンベヤ23を介して
振動板型の整粒装置24の入口部25に送られ、そこ
で、造粒物には、該造粒物に対し12重量%の比率で、
pH指示薬のブロモチモールブルー含有のインク組成物
の水による11倍希釈液が、インク組成物水希釈液槽1
8からインク組成物の水希釈液供給管19を介して噴霧
する。インク組成物の水希釈液が噴霧された造粒物は、
振動板による振動により整粒される。整粒装置により整
粒され、インク組成物水希釈液が噴霧された造粒物は、
振動板型整粒装置24の出口管26により、振動型篩機
27に送られ、ここで、整粒され噴霧された造粒物は、
振動型篩機29で、粒度2mm以下の粒度の造粒物及び
10mm以上の粒度の造粒物が篩分けにより分離され
る。篩分けられた長さ10mm以下で、粒度2乃至5m
mの衛生用紙裁断屑粉砕物とコンスターチの混合造粒物
は、振動型篩機27の出口部28からベルトコンベヤ2
9に送出される。ベルトコンベヤ29に送出された混合
造粒物は、その出口部30から、造粒物製品タンク31
に導入され、粒度2乃至5mmの造粒物の製品が集めら
れる。造粒物製品タンク31に集められた造粒物の製品
は、接続するベルトコンベヤ34を介して、自動包装装
置35に送られ包装される。この製品を内径144m
m、高さ147mmのガラス器に、上部より30cm分
が残るように充填して試験の検体とした。注射器によ
り、上部開口から疑似尿20ccを検体の上端中央部に
注入した。疑似尿が底部に達するものは無く、吸水速度
は良好であった。ブロモクレゾールパープルの試験片に
よるpH検査の結果と、本例のpH測定機能を有する動
物用排泄物処理材によるpH検査の結果は同一であり、
本例の動物用排泄物処理材によるpH測定結果は、信頼
できるものであった。
【0033】以上の実施例においては、pH指示薬とし
てブロモクレゾールパープルを有するインク組成物をp
H指示薬含有インク組成物として使用したが、pH指示
薬のブロモクレゾールパープルに代えて、他のpH指示
薬を含有するインク組成物を使用することができる。ま
た、以上の例においては、pH指示薬含有インク組成物
を水で11倍に希釈したpH指示薬含有インク組成物希
釈液を使用したが、pH指示薬含有インク組成物を、例
えば重量で8乃至12倍で希釈したpH指示薬含有イン
ク組成物の希釈液を使用することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、粒状の動物用排泄物処理材
を、90乃至98重量部の5mm以下の粒度の不織布
の他粉砕物、2乃至10重量部の糊剤及び8乃至25重
量部の8乃至12倍の水で希釈れた量のpH指示薬含有
インク組成物を含む混合物は、混合装置において混合さ
れ、造粒装置により2mm以上の粒度の粒子に造粒する
ことによって製造するので、造粒装置としては、従来周
知の、押出し造粒装置、ロール型円盤押出し造粒機及び
ディスクペレッタ等の造粒機を使用することができる。
本発明において、粒状芯部及び/又は被覆部に殺菌作用
を有する物質が混合されている場合には、動物用排泄物
処理材は、黴などの発生がなく長期間に亙って保存する
ことができる
【0035】本発明は、人及び動物用の粒状の排泄物処
理材を、90乃至98重量部の、5mm以下の粒度の不
織布その他粉砕物、2乃至10重量部の糊剤及び0.0
07乃至0.03重量部のpH指示薬を含み、水分含有
率が5乃至15重量%である2mm以上の粒度の造粒物
とするので、信頼できる尿のpH測定が行えるので、動
物の尿路系に生じる結石を防止でき、また、人及び動物
の健康維持に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の粒状の動物用排泄物処理材
を製造する工程を示す概略の平面的工程図である。
【図2】図1に示す実施例とは異なる本発明の他の一実
施例の粒状の動物用排泄物処理材を製造する工程を示す
概略の平面的工程図である。
【符号の説明】
1、1′ 粒状の動物用排泄物処理材の製造装置 2 パルプ廃材供給用ベルトコンベヤ 3 粗砕機 4 粗砕機の出口 5 乾式粉砕パルプを形成するためのベルトコンベヤ 6 ベルトコンベヤ5の出口 8 粉砕機 9 粉砕機の入口部 10 粉砕機の出口部 11 空気移送管 12 沈降室 13 沈降室12の入口部 14 沈降室12の出口部 15 スクリューフィーダ 16 糊剤供給槽 17 定量コンベヤ 18 インク組成物希釈液供給槽 19 インク組成物希釈液供給管 20 ディスクペレッター 21 ディスクペレッター20の入口部 22 ディスクペレッター20の出口部 23、29、32 ベルトコンベヤ 24 振動板型整粒装置 25 振動板型整粒装置24の入口部 26 振動板型整粒装置24の出口管 27 振動型篩機 28 振動型篩機 30 ベルトコンベヤ29ノ出口部 31 製品タンク 33 自動包装装置 34 水槽 35 給水管

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 90乃至98重量部の、5mm以下の粒
    度の不織布その他粉砕物、2乃至10重量部の糊剤
    と、0.007乃至0.03重量部で、4.1乃至7.
    7のpH域に変色域を有する一以上のpH指示薬、一以
    上の結合剤及び一以上の有機溶媒を含有するpH指示薬
    含有インク組成物とを含み、水分含有率が5乃至15重
    量%である2mm以上の粒度の造粒物であることを特徴
    とする粒状の排泄物処理材。
  2. 【請求項2】 pH指示薬が、チモールブルー、フェノ
    ールフタレイン、トロペオリンOOO、クレゾールレッ
    ド、フェノールレッド、ニュートラルレッド、ブロモチ
    モールブルー、ブロモクレゾールパープル、ブロモフェ
    ノールレッド、p−ニトロフェノール、メチルレッド、
    ブロモクレゾールグリーン、テトラブロモフェノールブ
    ルー、クロロフェノールレッド、メチルオレンジ、エチ
    ルオレンジ、ブロモフェノールブルー、ブリリアントイ
    エロー、コンゴーレッド又はブロモクレゾールブルー或
    いは前記pH指示薬の二以上の指示薬の組み合わせの混
    合指示薬であることを特徴とする請求項2に記載の粒状
    の排泄物処理材。
  3. 【請求項3】 不織布その他粉砕物が、湿式不織布の粉
    砕物、湿式不織布廃材の粉砕物、乾式不織布の粉砕物、
    乾式不織布廃材の粉砕物、パルプ材料の粉砕物、パルプ
    廃材の粉砕物、紙材料の粉砕物、紙廃材の粉砕物、化学
    繊維の粉砕物、化学繊維廃材の粉砕物、化学繊維紙の粉
    砕物又は化学繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二
    種以上の混合物であることを特徴とする請求項1に記載
    の粒状の排泄物処理材。
  4. 【請求項4】 糊剤が、天然親水性高分子化合物、半合
    成親水性高分子化合物及び/又は水溶性高分子化合物で
    あることを特徴とする請求項1に記載の粒状の排泄物処
    理材。
  5. 【請求項5】 90乃至98重量部の、5mm以下の粒
    度の不織布粉砕物を2乃至10重量部の糊剤と混合
    し、この混合物に、4.1乃至7.7のpH域に変色域
    を有する一以上のpH指示薬、一以上の結合剤及び一以
    上の有機溶媒を含有するpH指示薬含有インク組成物を
    8乃至12倍の水で希釈された希釈液の8乃至25重量
    部を混合して、2mm以上の粒度に押し出し造粒するこ
    とを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  6. 【請求項6】 pH指示薬含有インク組成物中のpH指
    示薬が、チモールブルー、フェノールフタレイン、トロ
    ペオリンOOO、クレゾールレッド、フェノールレッ
    ド、ニュートラルレッド、ブロモチモールブルー、ブロ
    モクレゾールパープル、ブロモフェノールレッド、p−
    ニトロフェノール、メチルレッド、ブロモクレゾールグ
    リーン、テトラブロモフェノールブルー、クロロフェノ
    ールレッド、メチルオレンジ、エチルオレンジ、ブロモ
    フェノールブルー、ブリリアントイエロー、コンゴーレ
    ッド又はブロモクレゾールブルー或いは前記pH指示薬
    の二以上の指示薬の組み合わせの混合指示薬であること
    を特徴とする請求項に記載の粒状の排泄物処理材の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 不織布その他粉砕物が、湿式不織布の粉
    砕物、湿式不織布廃材の粉砕物、乾式不織布の粉砕物、
    乾式不織布廃材の粉砕物、パルプ材料の粉砕物、パルプ
    廃材の粉砕物、紙材料の粉砕物、紙廃材の粉砕物、化学
    繊維の粉砕物、化学繊維廃材の粉砕物、化学繊維紙の粉
    砕物又は化学繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の二
    種以上の混合物であることを特徴とする請求項に記載
    の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  8. 【請求項8】 糊剤が、天然親水性高分子化合物、半合
    成親水性高分子化合物及び/又は水溶性高分子化合物で
    あることを特徴とする請求項5に記載の粒状の排泄物処
    理材の製造方法。
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