JP3351881B2 - データ通信方法及びデータ通信装置 - Google Patents

データ通信方法及びデータ通信装置

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JP3351881B2
JP3351881B2 JP28694993A JP28694993A JP3351881B2 JP 3351881 B2 JP3351881 B2 JP 3351881B2 JP 28694993 A JP28694993 A JP 28694993A JP 28694993 A JP28694993 A JP 28694993A JP 3351881 B2 JP3351881 B2 JP 3351881B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ通信方法及びデー
タ通信装置に関し、更に詳しくはデータ送受信系に夫々
冗長構成を備えるデータ通信装置間のデータ通信方法
びデータ通信装置に関する。データ伝送装置や専用線を
収容するデータ端末装置等の如く高い信頼性が要求され
るデータ通信装置おいては、装置間や端末間の経路を2
重化して伝送路故障又は装置故障の際に回線の切替を行
うことにより障害の影響を最低限に防いでいる。
【0002】
【従来の技術】従来、データ伝送装置間においては、切
替専用のオーバヘッド(OH)を数ビット又は数バイト
使用することにより切替要求、切替要因、選択系等の情
報を装置間で通知しあい、高度な切替制御を行ってい
る。一方、データ端末装置間においては、主信号領域の
一部(端末間の通信チャネル)を使用することで同様の
切替制御を行うことが可能である。
【0003】更に、近い将来SDH(Synchronous Digit
al Hierarchy) ベースの通信システムがユーザ側にも導
入されようになると、国際標準においても確立している
ように、オーバヘッドの一部をユーザが使用可能であ
り、かつユーザの送出するオーバヘッドの一部がネット
ワーク側の装置の切替に使用されるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、データ端末装
置がオーバヘッドを使用して冗長構成の切替制御を行え
れば、従来のように主信号領域の一部を犠牲にしなくて
も有効な切替制御を行えるのであるが、ユーザの使用可
能なオーバヘッドの用途が予め決まっていたり、またユ
ーザの使用可能なオーバヘッドのビット数が少ない等の
事情があるために、従来技術ではデータ端末装置による
オーバヘッドを使用した切替制御の実現は困難であっ
た。
【0005】本発明の目的は、少ないビットで冗長構成
の高度な切替制御を可能とするデータ通信方法及びデー
タ通信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は図1の構成
により解決される。即ち、本発明(1)のデータ通信
は、データ送受信系に夫々冗長構成を備えるデータ通
信装置間のデータ通信方法において、各データ通信装置
は自己のデータ送信系の現用/予備の送信状態を表す各
1ビット情報を各系の送信オーバヘッドに付すべく生成
してデータ送信を行うと共に、相手装置の送信状態を表
す各1ビット情報の所定の組み合わせに従って自装置の
送信状態を切り替えるものである。
【0007】また本発明(7)のデータ通信装置は、デ
ータ送受信系に夫々冗長構成を備えるデータ通信装置に
おいて、自己のデータ送信系の現用/予備の送信状態を
表す各1ビット情報を各系の送信オーバヘッドに付すべ
く生成すると共に、相手装置の送信状態を表す各1ビッ
ト情報の所定の組み合わせに従って自装置の送信状態を
切り替える切替制御部を備えるものである。
【0008】
【作用】本発明(1)のデータ通信方法において、デー
タ通信装置10A ,10B はデータ送受信系に夫々冗長
構成(0系,1系)を備えており、自己のデータ送信系
の現用/予備の送信状態を表す各1ビット情報(T
0 ,TB1 )を各系の送信オーバヘッドに付すべく生
成してデータ送信を行うと共に、相手装置の送信状態を
表す各1ビット情報(RB0 ,RB1 )の所定の組み合
わせに従って自装置の送信状態を切り替える。
【0009】ここで、伝送路上の信号は負論理で表し、
TB0 =0は現用、TB1 =1は予備とすると、例えば
データ通信装置10A は0系を現用と成し、送信状態ビ
ット(TB0 ,TB1 )=(0,1)を付してデータ送
信を行う。一方、データ通信装置10B はデータ通信装
置10A からの受信状態ビット(RB0 1 )=
(0,1)に従って0系(現用)の受信データRD0
内部に取り込む。更にデータ通信装置10B 前記受
信状態ビット(RB0 ,RB1 )=(0,1)の組み合
わせに従って自装置の送信状態を0系に切り替え、以後
は送信状態ビット(TB0 ,TB1 )=(0,1)を付
してデータ送信を行う。
【0010】従って、簡単な1ビット制御でデータ通信
装置10A ,10B 間の冗長構成の相互による高度な切
替制御が可能になる。好ましくは、データ通信装置10
A (又は10B )は内部の切替コマンドに従って自装置
の送信状態を切り替える従って、データ通信装置10
A (又は10B )はユーザの意志によって何れのデータ
送信系を現用とすることも可能となりデータ通信装置
10B の現用の送信系もこれに応じて切り替わる。
【0011】また好ましくは、相手装置を所定の送信状
態に遷移させるための1ビット情報の所定の組み合わ
せを備え、データ通信装置10は内部の所定の切替コマ
ンドに従って自装置の送信状態を前記1ビット情報の
所定の組み合わせの状態に切り替える例えばデータ通
信装置10A が送信状態ビット(TB0 ,TB1 )=
(1,1)を付してデータ送信を行うと、これはデータ
通信装置10B に対して1系を現用とするように切替要
求することを意味しており、データ通信装置10B はこ
れに従って1系を現用とするように切り替わる。
【0012】このように、例えば0系から1系に切り替
える場合についてのみ特別な手順を踏むようにしておく
と、0系から1系かつ1系から0系に遷移する際の制御
の円滑な環が形成され、もって装置間で選択系の不一致
が生じていても送信状態制御の競合(発振)を有効に回
避できる。また好ましくは、データ通信装置10は自装
置の現用データ送信系の異常の検出に従って自装置の送
信状態を予備に切り替える
【0013】即ち、現用データ送信系の異常を検出した
自装置がいち早くデータ送信系を予備に切り替えれば、
相手装置は受信データの異常を検出するまでもなく、速
やかに予備の正しいデータを受け取れる。また好ましく
は、データ通信装置10は自装置の現用データ送信に関
して中間に介在するデータ通信システム又は相手装置が
検出した異常の警報情報を受信することにより切替コマ
ンドを発生し、自装置の送信状態を予備に切り替える。
【0014】例えばデータ通信装置10A ,10B の間
に回線中継/交換用のデータ通信システムが介在する場
合を考える。かかる場合には、データ通信装置10A
現用データ送信系に異常がなくても、中間の回線又は設
備等において異常が発生し、これを中間のデータ通信シ
ステム又は相手装置10B が検出する場合がある。かか
る場合でも、中間に介在するデータ通信システム又は相
手装置が検出した異常の警報転送情報をデータ通信装置
10A が受信することにより切替コマンドを発生し、自
装置の送信状態を予備に切り替える。従って、この場合
も相手装置10 B は速やかに予備の正しいデータを受け
取れる。
【0015】また好ましくは、データ通信装置10は自
装置で検出した現用受信データの異常又はそのデータ受
信系の異常又は中間に介在するデータ通信システムで検
出された異常の警報情報に従って切替コマンドを発生
し、自装置の送信状態を予備に切り替える。例えばデー
タ通信装置10B が0系でデータ送信中に0系の回線で
障害が発生し又はデータ通信装置10A の0系受信部で
障害が発生したような場合にはデータ通信装置10B
これを知り得ない。一方、データ通信装置10A は0系
受信データの異常又は0系受信部の異常又は中間に介在
するデータ通信システムで検出された異常の警報情報に
よって障害発生をいち早く知ることができる。かかる場
合には、データ通信装置10A は異常の検出等に従って
切替コマンドを発生し、自装置の送信状態を予備の1系
に切り替える。これによりデータ通信装置10 B も自装
置の送信状態を予備の1系に切り替え、もって回線障害
等による影響も速やかにかつ有効に回避できる。
【0016】また本発明(7)のデータ通信装置におい
て、切替制御部3は自己のデータ送信系の現用/予備の
送信状態を表す各1ビット情報を各系の送信オーバヘッ
ドに付すべく生成すると共に相手装置の送信状態を表
す各1ビット情報の所定の組み合わせに従って自装置の
送信状態を切り替える。従って、このようなデータ通信
装置を相互に接続してデータ通信システムを構築すれ
ば、1ビットで冗長構成の高度な切替制御を可能とする
信頼性の高いデータ通信システムを構築できる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図2は実施例データ通
信方式の構成を示す図で、図において10A ,10B
実施例のデータ通信端末装置(TE)、1は送受信デー
タTD,RDを処理するデータ処理部、2はセレクタ
(SEL)、3は切替制御部、Tはデータ送信部、Rは
データ受信部、Mはデータ送/受信部における所定の障
害発生及び受信データの異常等を検出する検出モニタ、
20A ,20B は網終端装置(NT)、Iは送信オーバ
ヘッドへの送信状態ビット(TB0 ,TB1 )の挿入
部、Eは受信オーバヘッドからの受信状態ビット(RB
0 ,RB1 )の抽出部、そして、300,301 は夫々
0,1系の通信回線である。
【0018】なお、データ通信端末装置10A ,10B
の間には様々なデータ中継/交換用のネットワーク(デ
ータ通信システム)が介在していても良い。各データ通
信装置10A ,10B は自己のデータ送信系の現用/予
備の送信状態を表す各1ビット情報(TB0 ,TB1
を各系の送信オーバヘッドに付すべく生成してデータ送
信を行うと共に、必要なら相手装置の送信状態を表す各
1ビット情報(RB0 ,RB1 )の組み合わせ等に従っ
て自装置の送信状態を切り替える。切替制御部3はかか
る冗長構成の切替制御を行う部分であり、以下に切替制
御の詳細を説明する。
【0019】
【表1】
【0020】表1は自装置の送信状態と送信状態ビット
(TB0 ,TB1 )との関係を示している。ここで、伝
送路30上の信号は負論理で表し、TB=0は現用、T
B=1は予備を表すものとする。表1において、自装置
が0系を現用としてデータ送信を行っている場合は送信
状態ビット(TB0 ,TB1 )=(0,1)を各系の送
信オーバヘッドに付する。なお、この送信状態ビットの
(0,1)は相手装置に対する0系への切替要求の意味
をも含んでいる。また自装置が1系を現用としてデータ
送信を行っている場合は送信状態ビット(TB0 ,TB
1 )=(1,0)を各系の送信オーバヘッドに付する。
但し、この送信状態ビットの(1,0)は相手装置に対
する1系への切替要求の意味は含んでいない。そして、
相手装置に対して1系への切替要求を行う場合は送信状
態ビット(TB0 ,TB1 )=(1,1)を各系の送信
オーバヘッドに付する。但し、この送信状態ビットの
(1,1)の送信は最大でも一定時間を超えることは無
い。
【0021】
【表2】
【0022】表2は相手装置から受信した受信状態ビッ
ト(RB0 ,RB1 )と、これに応じて自装置が遷移す
べき送信状態との関係を示している。表2において、受
信状態ビット(RB0 ,RB1 )=(0,0)の場合は
自装置は前状態を保持する。なお、現実には自装置の受
信状態ビットが(0,0)となるような送信制御を相手
装置が行うことは無い。これは、例えばデータ通信装置
10A と10B の間に他の中継/交換用のネットワーク
が介在するような場合に、該ネットワーク内の各装置に
よるデータ中継/交換の動作を保障するために、各端末
装置10A ,10B は、切替の遷移途中状態を除いて、
現用と予備のデータとを明確にしておく必要があるから
である。
【0023】また、受信状態ビット(RB0 ,RB1
=(0,1)の場合は、相手装置が0系送信中でかつ0
系への切替要求を行っていることを示しており、自装置
は、必要なら(即ち、自装置が1系送信中の場合は)、
0系送信に切り替わる。また受信状態ビット(RB0
RB1 )=(1,0)の場合は、相手装置が1系送信中
であることを単に示しており、自装置は前状態を保持す
る。
【0024】そして、受信状態ビット(RB0 ,R
1 )=(1,1)の場合は、相手装置が1系送信中で
かつ1系への切替要求を行っていることを示しており、
自装置は、必要なら(即ち、自装置が0系送信中の場合
は)、1系送信に切り替わる。
【0025】
【表3】
【0026】表3は自装置のデータ送信部Tについての
異常検出ビット(TE0 ,TE1 )に基づき自装置が遷
移する送信状態とこれに伴い相手装置が遷移する送信状
態との関係を示している。ここで、装置内の信号は正論
理で表し、TE=0は異常無し、TE=1は異常有りを
表すものとする。表3において、データ送信部Tについ
ての異常検出ビット(TE0 ,TE1 )=(0,0)の
場合は、異常無しを表しており、自装置は前状態を保持
し、相手装置も前状態を保持する。
【0027】また、異常検出ビット(TE0 ,TE1
=(0,1)の場合は、1系送信部の異常であるので、
自装置が1系送信中の場合は0系送信に切り替わる。こ
れにより相手装置は0系の受信データRD0 を取り込む
ことになり、こうして1系の送信異常に起因する通信障
害を速やかに回避できる。因みに、この場合は相手装置
も0系送信に切り替わる。
【0028】また、異常検出ビット(TE0 ,TE1
=(1,0)の場合は、0系送信部の異常であるので、
自装置が0系送信中の場合は1系送信に切り替わる。こ
れにより相手装置は1系の受信データRD1 を取り込む
ことになり、こうして0系の送信異常に起因する通信障
害を速やかに回避できる。但し、この場合の相手装置は
前状態の送信を保持する。
【0029】そして、異常検出ビット(TE0 ,T
1 )=(1,1)の場合は、切替制御を行っても送信
異常に起因する通信障害を回避できないので、自装置は
前状態を保持し、相手装置も前状態を保持する。なお、
ここで、データ通信装置10A ,10B の間にデータ中
継/交換用のデータ通信システムが介在する場合を考え
る。かかる場合には、データ通信装置10A の現用デー
タ送信系に異常が無くても、中間の回線又は設備等にお
いて異常が発生し、これを中間のデータ通信システム又
は相手装置10B が検出する場合がある。かかる場合に
は、データ通信システム又は相手装置10B が異常の警
報情報をデータ通信装置10A に転送し、これを受けた
データ通信装置10A は切替コマンドを発生し、このよ
うなルートで自装置10A の送信状態を予備に切り替え
ることも可能である。
【0030】
【表4】
【0031】表4は自装置の受信データRD0 ,RD1
又は各データ受信部Rについての異常検出ビット(RE
0 ,RE1 )に基づき自装置が採る措置とこれに伴い相
手装置が遷移する送信状態との関係を示している。表4
において、自装置の受信データ又はデータ受信部Rにつ
いての異常検出ビット(RE0 ,RE1 )=(0,0)
の場合は、異常無しを表しており、自装置は前状態を保
持し、相手装置も前状態を保持する。
【0032】また、異常検出ビット(RE0 ,RE1
=(0,1)の場合は、1系の受信異常であるので、相
手装置が1系送信中の場合(なお、通常は自装置も1系
送信中)は切替制御部3は内部で0系への切替コマンド
を発生する。そして、自装置がこの切替コマンドにより
0系送信に切り替わると、これに伴い相手装置も0系送
信に切り替わり、こうして1系の受信異常(受信部R又
は回線301 の異常等)を速やかに回避できる。
【0033】また、異常検出ビット(RE0 ,RE1
=(1,0)の場合は、0系の受信異常であるので、相
手装置が0系送信中の場合(なお、通常は自装置も0系
送信中)は切替制御部3は内部で1系への切替コマンド
を発生する。そして、自装置がこの切替コマンドにより
送信状態ビット(TB0 ,TB1 )=(1,1)の送信
状態に切り替わり、かつ相手装置がこの切替要求に応じ
て1系送信に切り替わると、これに伴い自装置も1系送
信に切り替わる。こうして0系の受異常(受信部R又は
回線300 の異常)を速やかに回避できる。
【0034】なお、受信データRDの検査をデータ処理
部1で行っても良い。この場合はデータ処理部1がセレ
クタ2より受け取った現用の受信データRDの受信異常
を検出してその旨を切替制御部3に知らせる。切替制御
部3は受信状態ビット(RB 0 ,RB1 )に基づき何れ
の系が現用であるかを知ることができるから、これに基
づき上記と同様の制御を行う。
【0035】また、ここでも、データ通信装置10A
10B の間にデータ中継/交換用のデータ通信システム
が介在する場合が考えられる。かかる場合には、中間の
回線又は設備等において発生した異常を中間のデータ通
信システムがいち早く検出する場合がある。かかる場合
には、データ通信システムが異常の警報情報をデータ通
信装置10に転送し、これを受けたデータ通信装置10
は切替コマンドを発生し、このようなルートでデータ通
信装置10の送信状態を切り替えることも可能である。
【0036】また、1系について受信異常(警報情報を
含む)を検出した場合は相手装置が既に1系送信中でな
くなっていても0系への切替コマンドを発生してもよい
し、また0系について受信異常(警報情報を含む)を検
出した場合は相手装置が既に0系送信中でなくなってい
ても1系への切替コマンドを発生してもよい。図3は実
施例の切替制御部の動作を説明する図で、表1乃至表4
の関係を分かり易く表している。以下、図3を参照して
本実施例における幾つかの特徴的な動作を説明する。
【0037】図3の(A)は切替コマンド及び受信状態
ビット(即ち、相手装置の送信状態)による切替制御の
流れを示している。 <0系送信状態への優先的切替>自装置は、電源投入に
より好ましくは0系送信状態Pとなり、送信状態ビット
(TB0 ,TB1 )=(0,1)を送出する。一方、相
手装置は何らかの理由により1系送信状態Rになってい
るとすると、相手装置は送信状態ビット(TB0,TB
1 )=(1,0)を出力し、これにより自装置は受信状
態ビット(RB0,RB1 )=(1,0)を受信するこ
とになる。この場合に、自装置は0系送信状態Pで受信
状態ビット(1,0)を受信するので自装置の0系送信
状態Pは変化しないが、相手装置は1系送信状態Rで受
信状態ビット(0,1)を受信するので相手装置は0系
送信状態Pに遷移する。このように、0系と1系の送信
状態の競合は0系送信状態Pが優先し、相手装置に切替
要求を出すまでもなく、0系通信状態Pへ優先的に同期
する。
【0038】<1系通信状態への切替>双方が0系で通
信している状態で、自装置が内部より1系切替コマンド
を受けると、自装置は1系送信及び1系切替要求状態Q
に遷移し、送信状態ビット(1,1)を送出する。相手
装置は0系送信状態Pで1系切替要求の受信状態ビット
(1,1)を受信するから、速やかに1系送信状態Rと
なり、送信状態ビット(1,0)を送出する。また自装
置は1系送信及び1系切替要求状態Qで受信状態ビット
(1,0)を受けるので、自装置も1系送信状態Rとな
り、送信状態ビット(1,0)を送出する。その後は、
自装置も相手装置も1系送信状態Rで受信状態ビット
(1,0)を受信することになり、もってこの1系通信
状態Rは安定に保たれる。
【0039】また、自装置が1系送信及び1系切替要求
状態Qで1系切替要求の送信状態ビット(1,1)を送
信しつつ一定時間を経過しても相手装置が1系送信状態
Rとならない場合には、切替制御部3の不図示のタイマ
がタイムオーバし、自装置は1系送信状態Rに遷移す
る。その後、自装置は1系送信状態Rで受信状態ビット
(0,1)を受信することとなり、自装置は0系送信状
態Pに戻る。
【0040】なお、自装置は、内部で1系への切替コマ
ンドを発生したことを条件に、前記1系送信状態Rから
0系送信状態Pに戻ることを阻止するように構成しても
良い。この場合は、1系送信状態Rにおいて再度1系へ
の切替コマンドを発生することで、1系送信及び1系切
替要求状態Qに遷移し、相手装置の1系送信状態Rへの
遷移を再度促すことが可能である。
【0041】以上の如く、実施例のデータ通信装置10
A , 10B は原則として共通の0系又は1系によりデー
タ通信を行うことを意図しており、本発明によれば1ラ
イン当たり1ビットの制御ビットで冗長構成の高度な切
替制御が可能となる。図3の(B)は送信部の異常検出
による切替制御の流れを示している。なお、以下に述べ
る異常検出に基づく制御は図3の(A)の制御に優先す
る。
【0042】<送信部の異常検出による切替>双方が0
系で通信している場合に、例えば自装置のモニタMが0
系送信部の送信異常TE0 を検出すると、速やかに1系
送信状態Rに遷移し、送信状態ビット(1,0)を送信
する。これにより相手装置は新たに現用となった1系の
データ信号RD1 を受信する。この場合、相手装置は引
き続き0系送信状態Pを保っても良い。この場合は自装
置は相手装置からの受信状態ビット(0,1)を受ける
が、自装置では0系送信部の異常が検出されているので
1系送信状態Rを維持する。因みに、その後自装置の0
系送信部が修復されると、モニタMによる0系送信部の
異常の検出は解除され、自装置は相手装置の0系送信状
態Pに従って0系送信状態Pに復帰する。
【0043】また、自装置のモニタMが0系送信部の送
信異常TE0 を検出したような場合には、相手装置も0
系の受信異常を検出するから、これにより相手装置も切
替コマンドに従って1系送信状態Rに遷移する。また、
双方が1系で通信している場合に、例えば自装置のモニ
タMが1系送信部の送信異常TE1 を検出すると、速や
かに0系送信状態Pに遷移し、送信状態ビット(0,
1)を送信する。これにより相手装置は新たに現用とな
った0系のデータ信号RD0 を受信する。更に、相手装
置は1系送信状態Rで受信状態ビット(0,1)を受け
るから、相手装置も0系送信状態Pに切り替わる。
【0044】また、自装置のモニタMが1系送信部の送
信異常TE1 を検出したような場合には、相手装置も1
系の受信異常を検出するから、これにより相手装置は切
替コマンドに従って0系送信状態Pに遷移する。また、
1系送信及び1系切替要求状態Qにおいて、1系送信異
常を検出すると0系送信状態Pに遷移し、また0系送信
異常を検出すると1系送信状態Pに遷移する。
【0045】<受信異常検出による切替>双方が0系で
通信している場合に、例えば自装置のモニタMが0系受
信データ又は0系受信部の異常RE0 を検出すると、1
系切替コマンドを発生する。これにより自装置は図3の
(A)の1系送信及び1系切替要求状態Qに遷移し、送
信状態ビット(1,1)を送出する。相手装置は0系送
信状態Pで1系切替要求の受信状態ビット(1,1)を
受信するから、速やかに1系送信状態Rとなり、送信状
態ビット(1,0)を送出する。従って、相手装置の現
用送信系は1系に切り替わり、0系の伝送路異常等を回
避できる。また自装置は1系送信及び1系切替要求状態
Qで受信状態ビット(1,0)を受けるので、自装置も
1系送信状態Rとなり送信状態ビット(1,0)を送出
する。
【0046】また、双方が1系で通信している場合に、
例えば自装置のモニタMが1系受信データ又は1系受信
部の異常RE1 を検出すると、0系切替コマンドを発生
する。これにより自装置は0系送信状態Pに遷移し、送
信状態ビット(0,1)を送出する。相手装置は1系送
信状態Rで受信状態ビット(0,1)を受信するから、
速やかに0系送信状態Pとなり、送信状態ビット(0,
1)を送出する。従って、相手装置の現用送信系は0系
に切り替わり、1系の伝送路異常等を回避できる。
【0047】なお、データ通信端末装置10A ,10B
の間にデータ中継/交換用のネットワーク(データ通信
システム)が介在していてる場合の切替制御も上記した
内容から容易に類推できる。一般に、伝送路障害が発生
した場合は、0系又は1系の送信及び受信の各伝送路に
同時に障害が発生する場合が多いので、上記のように双
方のデータ通信装置10を共に1系又は0系の送信状態
に切り替える制御は妥当である。
【0048】以上、数個の具体的動作を説明したが、他
の様々な動作の態様については上記の図及び表の記載に
基づいて容易に類推できる。なお、上記実施例では網終
端装置20A ,20B 内で送信状態ビット(TB0,T
1 )の送信オーバヘッドへの挿入及び受信オーバヘッ
ドからの受信状態ビット(RB0 ,RB1 )の抽出を行
ったがこれに限らない。網終端装置20A ,20B 内に
おけるこれらの機能をデータ通信端末装置10A ,10
B 内に備えていても良い。
【0049】また、上記実施例ではデータ通信端末装置
10A ,10B 間におけるデータ通信方式を説明したが
これに限らない。本発明のデータ通信方式はデータ通信
端末装置10A ,10B と局装置(OCU:Office Cha
nnel Unit )間又は局装置と局装置間等で採用しても良
い。また、上記実施例では1+1冗長構成のデータ通信
方式を説明したがこれに限らない。本発明はN+1冗長
構成のデータ通信方式にも適用できる。
【0050】また、上記実施例では送信状態ビットを送
信オーバヘッドに搭載したが、例えば送信状態ビットを
従来のように主信号データに搭載してもライン毎に1ビ
ットデータで制御できるのでデータ帯域の制限とはなら
ない。また、本発明はメタル方式、光方式、無線方式の
各種データ通信方式及びデータ通信装置に適用可能であ
る。
【0051】また、上記本発明に好適なる一実施例を説
明したが、本発明思想を逸脱しない範囲内で、構成及び
組み合わせの様々な変更が行えることは言うまでもな
い。
【0052】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、データ
通信装置間でライン毎に1ビットの送信状態ビット情報
をやりとりするだけで冗長構成の高度な切替制御を実現
できる上、主信号領域の帯域の有効活用が図れる。しか
も、本発明は簡単なハードウェア及びソフトウェアで実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を説明する図である。
【図2】図2は実施例のデータ通信方式の構成を示す図
である。
【図3】図3は実施例の切替制御部の動作を説明する図
である。
【符号の説明】
10A ,10B データ通信装置 3 切替制御部
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 紀之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−253350(JP,A) 特開 平5−284193(JP,A) 特開 平3−295329(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 1/00 H04L 29/14 H04J 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ送受信系に夫々冗長構成を備える
    データ通信装置間のデータ通信方法において、 各データ通信装置は自己のデータ送信系の現用/予備の
    送信状態を表す各1ビット情報を各系の送信オーバヘッ
    ドに付すべく生成してデータ送信を行うと共に、相手装
    置の送信状態を表す各1ビット情報の所定の組み合わせ
    に従って自装置の送信状態を切り替えることを特徴とす
    るデータ通信方法
  2. 【請求項2】 データ通信装置は内部の切替コマンドに
    従って自装置の送信状態を切り替えることを特徴とする
    請求項1のデータ通信方法
  3. 【請求項3】 相手装置を所定の送信状態に遷移させる
    ための1ビット情報の所定の組み合わせを備え、デー
    タ通信装置は内部の所定の切替コマンドに従って自装置
    の送信状態を前記1ビット情報の所定の組み合わせの
    状態に切り替えることを特徴とする請求項2のデータ通
    方法
  4. 【請求項4】 データ通信装置は自装置の現用データ送
    信系の異常の検出に従って自装置の送信状態を予備に切
    り替えることを特徴とする請求項1のデータ通信方法
  5. 【請求項5】 データ通信装置は自装置の現用データ送
    信に関して中間に介在するデータ通信システム又は相手
    装置が検出した異常の警報情報を受信することにより切
    替コマンドを発生し、自装置の送信状態を予備に切り替
    えることを特徴とする請求項2のデータ通信方法
  6. 【請求項6】 データ通信装置は自装置で検出した現用
    受信データの異常又はそのデータ受信系の異常又は中間
    に介在するデータ通信システムで検出された異常の警報
    情報に従って切替コマンドを発生し、自装置の送信状態
    を予備に切り替えることを特徴とする請求項2のデータ
    通信方法
  7. 【請求項7】 データ送受信系に夫々冗長構成を備える
    データ通信装置において、 自己のデータ送信系の現用/予備の送信状態を表す各1
    ビット情報を各系の送信オーバヘッドに付すべく生成す
    ると共に、相手装置の送信状態を表す各1ビット情報の
    所定の組み合わせに従って自装置の送信状態を切り替え
    る切替制御部を備えることを特徴とするデータ通信装
    置。
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